水曜日, 10月 21, 2015

120年周期説(転載再掲)

柄谷行人リンク:::::::::) 

参考:

ビジネスサイクル理論 (Business Cycles)

http://cruel.org/econthought/schools/business.html
NAMs出版プロジェクト: 景気循環論:メモ
http://nam-students.blogspot.jp/2015/10/blog-post_6.html

NAMs出版プロジェクト: ヨーゼフ・シュンペーター - Wikipedia

http://nam-students.blogspot.jp/2016/11/blog-post_28.html


以下転載再掲。

120年周期説:
http://yojiseki.exblog.jp/8177147/

資本と国家の交差は、アリギによる定式、

M-T-M'

に対応する。Mは資本、Tは領土。(アリギ『長い20世紀』76,240頁より)

国家独占資本主義(Tが強い)の代表例はヴェネツィア、
世界金融資本主義(Mが強い)の代表例はジェノヴァ。

柄谷の図式だと、

1510~
1630~
1870~
1990~
  T l '
  -+-
  Ml -
1450~ヴェネチア(vs.トルコ)→ジェノヴァ
1570~ジェノヴァ
1690~蘭
1810~英
1930~米

自由主義(M)の時代に反システム運動(-)がおこり、
帝国主義(T)の時代に想像的なネーション( ')が形成され、次の時代のMに付与される。
左下に起点を持つ反時計回りの運動と考えていい。

ただし、柄谷は帝国が再現反復するとは考えない。今おこっているのはあくまで近代資本主義という第三象限の中での小反復、循環だ。
とはいえ帝国(T)を模倣した領土争いも小反復する。

海戦、
コロンブス、
東インド会社、
プラッシーの戦い、
独立戦争、
と考えると、
ヘゲモニー国家はヘゲモニーを握る約50年ほど前に領土的拡大を開始しているのがわかる。だから起点は左上にあるとも言える。


以下、体制支配から能力限界へいたる期間(その後も金融支配は続く)についてのアリギの説のまとめ及び『長い20世紀』で紹介された図(p339)。

ジェノヴァ体制約220年(1340?ー1560?)
オランダ    180年(1560ー1740) 1740に移行開始
イギリス    130年(1740ー1870)
アメリカ    100年(1870−1930−1970

(アリギ『長い20世紀』p342より。優位から成熟までの所要時間は減少傾向にある。)

『長い20世紀』(p339)で紹介された図(Sは予兆的危機、Tは終末的危機)↓


左右のヘゲモニー国家の交差している期間が柄谷の言う「帝国主義的」な複数国家の覇権争いの時期にあたる。

追記、世界システム(経済/帝国)メモ:

世界経済  
 ジェノヴァ     オランダ      アメリカ  (香港) 東アジア? 日本  
 ヴェネツィア         イギリス       (シンガポール)    中国?    

世界帝国 
 モンゴル
トルコ  スペイン ロシア  フランス  ドイツ               中国?

___________________________

追加、

参考:
http://2.bp.blogspot.com/-zn-2PcLCflY/Vi205WHRcmI/AAAAAAAAzl0/KtyOIudgNO0/s640/%25E9%2595%25B7%25E6%259C%259F%25E6%25B3%25A2%25E5%258B%2595p33.jpg

柄谷に先立ちウォーラーステインは世界システムにおけるヘゲモニーをコンドラチェフの
波とあわせて考えているが(ウォーラーステイン編『長期波動』藤原書店独自編集1992年刊行33頁。
柄谷も定本第5巻『歴史と反復』5,265頁で本書に言及*)、それだと上の図でIIaという説明でき
ない期間が出来る。
(結局IIaは英仏の覇権争いの時期と考えるしかない。)
ちなみにウォーラーステインもアリギと同じように波動、循環の周期は短くなっていると
考えているようだ。
ただし、経済決定論からくる周期の説明は必ずしもうまくいっていない。
利潤率で説明しようとしているのは正しいが、それを資本主義内の自律した機能だと考え
ると説明できないことが多々ある。結局国家によるヘゲモニーへの意思を想定するしかなくなる。
ウォーラーステイン、ブローデルはヘゲモニー国家の金融国家への変化をパターンとして見た。
これをアリギ、柄谷は受け継いでいるが、柄谷はそもそも国家を別の交換様式をもつものとして
見ている。
これは経済決定論ではなく、交換決定論と呼べる。交換を広く捉えればこれも経済決定論だが、
従来の経済決定論には決定的な反省を強いる。


柄谷は『歴史と反復』書名論文ではまだ、新自由主義を帝国主義的の反復だ考えていない。
資本主義の段階図の初期版が掲載されているが、なお60年周期説を維持しているのだ。
______________

120年周期説 : 関本洋司のブログ
http://yojiseki.exblog.jp/8177147/

クイズです。いったい以下は何の絵でしょう?


ヒント。以下のように逆さにするとわかりやすい。

正解はイブン=ハルドゥーン『歴史序説』冒頭で紹介されている14世紀当時の世界地図です。

日本でも網野善彦(『日本の歴史』)や濱下武志(『沖縄入門』)が通常とは違って南北を逆さまにした日本の地図(富山県、沖縄がそれぞれ中心)を紹介していた。
ブローデルも『地中海』(第一巻邦訳p281)で同種の地図を採用していたが、『歴史序説』が念頭にあったのかも知れない(『地中海』はイスラムの扱いが通奏低音になっている)。

参考画像:

http://www.esri.com/news/arcnews/summer07articles/what-historians-want.html
こうした地図を見ると交易や当事者の世界観がわかりやすい。

さて、イブン=ハルドゥーンは同じ『歴史序説』(岩波文庫第一巻p440,442)で王朝は三世代120年以上は存続しないと述べている。
これは柄谷行人がウォーラーステインの影響で述べた120年周期説(注*)と奇妙に一致する。
柄谷は産業資本から金融資本、あるいは自由主義から帝国主義への移行を述べているので、国家が王朝のように三世代で徐々に堕落するという話をしている訳ではないが、興味深い一致だ。

『長い20世紀』の著者、ジョバンニ・アリギ(前述の濱下武志とも共同研究をしている)は、ブローデルの見解を引き継ぎ、システム周期は徐々に短くなる傾向があると言っているが、どうだろうか?
柄谷の説は人間の寿命を固定する意味で完全グラフ、理想的な状態を想定し、アリギは現状を追認しているだけかも知れない。

*注
以下メモです。

近代世界システムの歴史的段階 (2009.03.28長池講義レジュメ改変+メモ)
_______________________________________
      |1750ー |1810ー|1870ー|1930ー |1990ー 
      |1810  |1870 |1930 |1990  |      
______|______|_____|_____|______|______
世界資本主義|後期重商主義|自由主義 |帝国主義 |後期資本主義|新自由主義 
資本    |商人資本  |産業資本 |金融資本 |国家独占資本|多国籍資本 
世界商品  |繊維産業  |軽工業  |重工業  |耐久消費財 |情報  
______|______|_____|_____|______|______
国家    |絶対主義王権|国民国家 |帝国主義 |福祉国家  |地域主義
覇権国家  |      |英国   |     |米国    |   
______|______|_____|_____|______|______
傾向    |帝国主義的 |自由主義的|帝国主義的|自由主義的 |帝国主義的
______|______|_____|_____|______|______
反システム運動       1848        1968
世界大戦               1914           2034???

ヘゲモニー国家、アリギ説:
       イギリス130年     アメリカ100年          東アジア?(日本→中国?)
       (1740ー1870)  (1870−1930−1970)  

ジェノヴァ体制約220年
(1340?ー1560?)
オランダ180年
(1560ー1740) →アリギ説でも柄谷説でも金融支配はその後も続く。


上記図は「あっと」0号p7の図「世界資本主義の段階」とほぼ同じ( 順序を多少入れ替えた)。
「創刊50年朝日ジャーナル」p29でも同じ図が採録された。
定本第五巻p52に傾向とヘゲモニー国家のない初期バージョン(「世界資本主義の諸段階」)あり。
定本第三巻p412にも世界資本主義の諸段階の解説がある。

「キャピタル」「ステート」を別枠にした。
さらに「傾向」を「ネーション」として別枠にしたが、ベネディクト・アンダーソンの説とは逆にむしろウォーラーステインのいう「反システム運動」こそが「ネーション」にあたると言えよう。

自由主義(的)、帝国主義(的)の二項の反復は、一国が覇権をとった時期と、複数の国家が争う時期が反復することを示す(「国家と資本ー反復的構造は世界的規模で存在する」「創刊50年朝日ジャーナル」所収に詳しい)。

ちなみに上記図の書式を元に戻した上で転置すると、
____________________________________
       |世界資本主義|傾向  |覇権|資本  |世界商品 |国家 
______|______|____|__|____|_____|____
1750-1810|後期重商主義|帝国主義|  |商人資本|繊維産業 |絶対主義  
1810-1870|自由主義  |自由主義|英国|産業資本|軽工業  |国民国家  
1870-1930|帝国主義  |帝国主義|  |金融資本|重工業  |帝国主義
1930-1990|後期資本主義|自由主義|米国|国家独占|耐久消費財|福祉国家  
1990-2050|新自由主義 |帝国主義|  |多国籍 |情報   |地域主義   
______|______|____|__|____|_____|____

M-C-M'商人、産業資本から、M-M'-M''金融資本への移行を説明するジョバンニ・アリギ(『長い20世紀』)説ではシステムの周期(体制支配から能力限界へいたる期間の後も金融支配は続く)が短くなる傾向にあると言うが、妥当か?

以下、体制支配から能力限界へいたる期間(その後も金融支配は続く)についてのアリギの説のまとめ及び『長い20世紀』で紹介された図(p339)。

ジェノヴァ体制約220年(1340?ー1560?)
オランダ    180年(1560ー1740) 1740に移行開始
イギリス    130年(1740ー1870)
アメリカ    100年(1870−1930−1970

(アリギ『長い20世紀』p342より。優位から成熟までの所要時間は減少傾向にある。)



『長い20世紀』(p339)で紹介された図(Sは予兆的危機、Tは終末的危機)

左右のヘゲモニー国家の交差している期間が柄谷の言う「帝国主義的」な複数国家の覇権争いの時期にあたる。

追記、世界システム(経済/帝国)メモ:

世界経済  
 ジェノヴァ     オランダ      アメリカ  (香港) 東アジア? 日本  
 ヴェネツィア         イギリス       (シンガポール)    中国?    

世界帝国 
 モンゴル
トルコ  スペイン ロシア  フランス  ドイツ               中国?


柄谷はその後60年周期説は捨てて120年周期説を採用している。
経済は内在的な矛盾を抱えており自律していない。
国家と資本は双頭をなしている。
だから技術革新の周期とそれを延命する国家による金融志向とは
相互に結びつく。 
自由主義と帝国主義がワンセットになる。
ただし柄谷が1968年を1848年に結びつけただけ、つまり、
マルクスに自己を投影しただけかもしれないが。

コンドラチェフの波(50年)、技術革新
クズネッツの波(20年)、建築
ジュグラーの波(10年)、設備投資
キチンの波(40ヶ月)、在庫

NAMs出版プロジェクト: 景気循環論:メモ
http://nam-students.blogspot.jp/2015/10/blog-post_6.html

柄谷はその後60年周期説は捨てて120年周期説を採用している。
経済は内在的な矛盾を抱えており自律していない。
国家と資本は双頭をなしている。
だから技術革新の周期とそれを延命する国家による金融志向とは相互に結びつく。 
自由主義と帝国主義がワンセットになる。
ただし柄谷が1968年を1848年に結びつけただけ、つまり、
マルクスに自己を投影しただけかもしれないが。

コンドラチェフの波(50年)、技術革新
クズネッツの波(20年)、建築 
ジュグラーの波(10年)、設備投資 
キチンの波(40ヶ月)、在庫



参考:
http://2.bp.blogspot.com/-zn-2PcLCflY/Vi205WHRcmI/AAAAAAAAzl0/KtyOIudgNO0/s640/%25E9%2595%25B7%25E6%259C%259F%25E6%25B3%25A2%25E5%258B%2595p33.jpg

柄谷に先立ちウォーラーステインは世界システムにおけるヘゲモニーをコンドラチェフの
波とあわせて考えているが(ウォーラーステイン編『長期波動』藤原書店独自編集1992年刊行33頁。
柄谷も定本第5巻『歴史と反復』5,265頁で本書に言及*)、それだと下の図でIIaという説明でき
ない期間が出来る。
(結局IIaは英仏の覇権争いの時期と考えるしかない。アリギは第二次オランダ覇権と考えているが。)
ちなみにウォーラーステインもアリギと同じように波動、循環の周期は短くなっていると
考えているようだ。
ただし、経済決定論からくる周期の説明は必ずしもうまくいっていない。
利潤率で説明しようとしているのは正しいが、それを資本主義内の自律した機能だと考え
ると説明できないことが多々ある。結局国家によるヘゲモニーへの意思を想定するしかなくなる。
ウォーラーステイン、ブローデルはヘゲモニー国家の金融国家への変化をパターンとして見た。
これをアリギ、柄谷は受け継いでいるが、柄谷はそもそも国家を別の交換様式をもつものとして
見ている。
これは経済決定論ではなく、交換決定論と呼べる。交換を広く捉えればこれも経済決定論だが、
従来の経済決定論には決定的な反省を強いる。


柄谷は『歴史と反復』書名論文ではまだ、新自由主義を帝国主義的の反復だ考えていない。
資本主義の段階図の初期版が掲載されているが、なお60年周期説を維持しているのだ。



アリギ『長い20世紀』

左右のヘゲモニー国家の交差している期間が柄谷の言う「帝国主義的」な複数国家の覇権争いの時期にあたる。
M-C-M'商人、産業資本から、M-M'-M''金融資本への移行を説明するジョバンニ・アリギ(『長い20世紀』)説ではシステムの周期(体制支配から能力限界へいたる期間の後も金融支配は続く)が短くなる傾向にあるという。

ジェノヴァ体制約220年(1340?ー1560?)
オランダ    180年(1560ー1740) 1740に移行開始
イギリス    130年(1740ー1870)
アメリカ    100年(1870−1930−1970
(アリギ『長い20世紀』p342より。優位から成熟までの所要時間は減少傾向にある。)

近代世界システムの歴史的段階 (2009.03.28長池講義レジュメ改変+メモ)
_______________________________________
      |1750ー |1810ー|1870ー|1930ー |1990ー 
      |1810  |1870 |1930 |1990  |      
______|______|_____|_____|______|______
世界資本主義|後期重商主義|自由主義 |帝国主義 |後期資本主義|新自由主義 
資本    |商人資本  |産業資本 |金融資本 |国家独占資本|多国籍資本 
世界商品  |繊維産業  |軽工業  |重工業  |耐久消費財 |情報  
______|______|_____|_____|______|______
国家    |絶対主義王権|国民国家 |帝国主義 |福祉国家  |地域主義
覇権国家  |      |英国   |     |米国    |   
______|______|_____|_____|______|______
傾向    |帝国主義的 |自由主義的|帝国主義的|自由主義的 |帝国主義的
______|______|_____|_____|______|______
反システム運動       1848        1968

コンドラチェフの波(40−60年、50年)、技術革新
クズネッツの波(20年)、建築
ジュグラーの波(9−10年、10年)、設備投資
キチンの波(3-4年、40ヶ月)、在庫

長期波動15頁、西村まんが参照


ジュグラー循環編集

約10年の周期の循環。中期波動とも呼ばれる。フランスの経済学者J・クレメンス・ジュグラー1860年の著書の中でその存在を主張したため、シュンペーターの景気循環論から「ジュグラー循環」と呼ばれる。企業の設備投資に起因すると見られる。

クズネッツ循環編集

約20年の周期の循環。アメリカの経済学者サイモン・クズネッツ1930年にその存在を主張したことから、「クズネッツの波」と呼ばれる。約20年という周期は、住宅や商工業施設の建て替えまでの期間に相当することから、建設需要に起因するサイクルと考えられている。子が親になるまでの期間に近いことから人口の変化に起因するとする説もある。なお、クズネッツはシュンペーターの景気循環論に対して批判的だった。

コンドラチェフ循環編集

約50年の周期の循環。長期波動とも呼ばれる。ロシアの経済学者ニコライ・ドミートリエヴィチ・コンドラチエフによる1925年の研究でその存在が主張されたことから、シュンペーターによって「コンドラチェフの波」と呼ばれ、その要因としてシュンペーターは技術革新を挙げた[7]。第1波の1780 - 1840年代は、紡績機、蒸気機関などの発明による産業革命、第2波の1840 - 1890年代は鉄道建設、1890年代以降の第3波は電気化学自動車の発達によると考えた。この循環の要因として、戦争の存在を挙げる説もある。





3 Comments:

Blogger yoji said...

120という数字は発見的仮説
コンドラチェフの波を倍にしたと考えてもいい
1848と1968という反システム運動の性格を説明出来る
またマルクス主義の段階的発展論への反省から生まれた

経済的には80年周期で恐慌が起こると考える人もいる
いずれにせよアメリカの覇権は永遠ではないということ

8:20 午前  
Blogger yoji said...

景気循環:うぐひすのひとりごと:So-netブログ
uguhisu.blog.so-net.ne.jp/2005-07-28
①コンドラチェフの波は、耐久消費財の買い替え需要の変動を主な原因として起こる といわれる景気循環である。 ②クズネッツの波は、在庫投資の変動を主な原因として 起こるといわれる景気循環である。 ③ジュグラーの波は、設備投資の変動 ...

7:14 午前  
Blogger yoji said...


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資本論に革命の必然性はないが恐慌の必然性はある、というのが宇野だが
恐慌の必然性まで否定されると荒らしにしか見えない
恐慌の解釈だが、それで資本主義が終わる訳ではない(マルクスにも展開がある)から
景気循環の一環とみなせるだろう
戦争は起こるが…

国内恐慌が対外的覇権獲得(ヘゲモニー)の条件という人もいる


    均衡   
最適化    最適化
   市場の失敗

市場の失敗は基本的に労働市場で起こる。
スラッファが参照されるべき

7:28 午後  

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