形式: 単行本
イスラムでは「利子」が禁止。かつては他宗教でも禁止されてましたが、なぜイスラムは、「リバー(利子)」が今も禁止されるのか。根拠は、
①公平性(リスクは公平に分配)、
②所有権(自己の財産を貸与して利得を得るな)、
③不労所得(働いて稼げ)、
④等価交換(利子付き取引は不等価交換)、
の4つ。しかし、無利子の金融は良いのでは、ということでイスラム銀行が次々に登場(家庭や企業やのタンス?から預金が流入)。今では、コーランに則り、かつ社会に資する金融システムの構築に向け、関係者とイスラーム法学者らが協働しています。例えば、自動車ローン(通常、利子付きで資金を融資)は、イスラムでは、銀行が自動車を購入し割賦販売。生命保険も、本来「掛け金以上のリスクヘッジ(不確実性の操作)」として許されませんが、これは「人生の不確実性は、同胞同士の扶助によって回避せよ」という教えによるもの。しかし、「リスクが同胞の扶助の範囲を超える」として、「加入者同士で作るファンド」を構築。昨今の、一国の経済をも揺るがすヘッジファンドなどのマッドマネーに鑑みると、イスラームでは、宗教が、共同体の安定に寄与している側面があるかも。
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