金曜日, 8月 05, 2016

信用創造:メモ


         (マルクス経済学リンク::::::::::
クルーグマン/マンキュー/スティグリッツ/サミュエルソン:目次
http://nam-students.blogspot.jp/2015/02/httpnam-students.html

http://nam-students.blogspot.com/2015/02/httpnam-students.html#refta
NAMs出版プロジェクト: フロー循環図
http://nam-students.blogspot.jp/2015/08/blog-post_38.html#refba

NAMs出版プロジェクト: リチャード・セイラー
http://nam-students.blogspot.jp/2017/10/blog-post_9.html

以下の又貸し説は批判されている






信用創造:

複数銀行による貨幣の拡張
         _________
1ドルの準備金︎ |   ___   |
━︎━━︎━➡︎━━━━━━|銀行1|➡︎┓|
        |  |___| ┃|
        |┏━←━┛   ⬇︎|
        |┃  ___  ┃|
        |┣➡︎|銀行2|➡︎┤| 10ドルの預金貨幣
        |┃ |___| ┣━━━➡︎━━︎━━︎━━━
        |┣━←━┛   ┃|
        |┃  ___  ⬆︎|
        |┣➡︎|銀行3|➡︎┤|
        |┃ |___| ┃|
        |┣━←━┛   ⬆︎|
        |⬇︎ 等々〜10 ┃|
        |_________|

(サミュエルソン、経済学上[原書第11版]16章,319頁,1966,1981,1987岩波書店)

なお、上記図は、独占銀行と同時的拡張という二つの図に書き換えることもできる(16-2図326頁)。こうした信用創造の説明は基礎的かつ重要だと思うが商学に当たると判断されるのか、簡単な貸借対照表まで連記したサミュエルソン(及びマンキューマクロ応用篇)に比べて、それ以外の入門書ではあまり重視されていないように思える。



独占銀行
         _________
        |         |
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        |         |
        |         |
        |         |
1ドルの準備金︎ |         | 10ドルの預金貨幣
━︎━━︎━➡︎━━━|         |━━━➡︎━━︎━━︎━━━
        |         |
        |         |
        |         |
        |         |
        |         |
        |         |
        |_________|

同時的拡張
         _________
        |   ___   |
       ┏━━➡︎|銀行1|➡︎┓|
       ┃|  |___| ┃|
       ┃|        ⬇︎|
       ┃|   ___  ┃|
       ┣━━➡︎|銀行2|➡︎┤| 10ドルの預金貨幣
1ドルの準備金︎┃|  |___| ┣━━━➡︎━━︎━━︎━━━
━︎━━︎━━➡︎━┤ |        ┃|
       ┃|   ___  ⬆︎|
       ┣━━➡︎|銀行3|➡︎┛|
        |  |___|  |
        |         |
        |  等々〜10  |
        |_________|
参考:
マンキューマクロ経済学(第18章,原著)2:3:7,235~7頁,邦訳第2版217~9頁
http://homepage1.nifty.com/gujyo-economic-res/mankiw/mankiw18.htm


マンキューマクロ応用篇第7章より

     第1銀行の貸借対照表
    資 産      負 債
_____________________
準備 1000ドル |預 金 1000ドル
          |

     第1銀行の貸借対照表
    資 産      負 債
_____________________
準備  200ドル |預 金 1000ドル
貸出金 800ドル |

     第2銀行の貸借対照表
    資 産      負 債
_____________________
準備  160ドル |預 金  800ドル
貸出金 640ドル |


      第3銀行の貸借対照表
    資 産      負 債
_____________________
準備  128ドル |預 金  640ドル
貸出金 512ドル |



最初の預金     =1000ドル
第1銀行の貸し出し =(1-rr)×1000ドル
第2銀行の貸し出し =(1-rr)^2×1000ドル
第3銀行の貸し出し =(1-rr)^3×1000ドル
          ・
          ・
          ・
__________________________
  総貨幣供給   =[1+(1-rr)+(1-rr)^2×1000ドル
           +(1-rr)^3+・・・]×1000ドル
          =(1/rr)×1000ドル

rrは、準備預金率。準備金の各々の1ドルは、(1/rr)ドルを生じさせる。

 《準備のおのおのの1ドルは貨幣の(1/rr)ドルを生じさせます。我々の事例では、rr=0.2です。だから最初の1000ドルは5000ドルの貨幣を信用創造します 銀行システムの貨幣創造の能力は、銀行と他の金融機関では根本的に異なります。我々が第3章で最初に議論したように、金融市場は、経済の資源を将来の家計のために彼らの所得のいくらかを貯蓄したい家計から、将来の生産物に使用するため、資本財を買うために借り入れたいと思っている家計と企業にまで移動する重要な機能を持ちます。貯蓄者から借り手まで資金の移動の工程は金融仲介と呼ばれます。経済における多くの制度は、金融仲介のように行動します。:もっとも顕著な事例は株式市場、債券市場、そして銀行システムです。またこれらの金融制度のうち、銀行のみが小切手勘定のような、貨幣供給の一部である資産を創造する法的権限を持ちます。それゆえに、銀行は直接貨幣供給に影響を及ぼす唯一の金融制度です。》*
マンキューマクロ経済学(第18章)2:3:7
http://homepage1.nifty.com/gujyo-economic-res/mankiw/mankiw18.htm
貨幣供給のモデル
http://hakase-jyuku.com/mankiw/category15/entry85.html

*教学注:総貨幣供給量の算式の導出の最終段階では,無限幾何級数の総和の公式を用いている(乗数を計算するのに用いたのと同じ公式).この結果によると,もし x が -1と1の間の値ならば,
  1+x+x^2+x^3+…=1/(1-x)
となる,この例では,x =1-rr.

______

624:
信用創造についてなんですが、銀行から借り入れ1億したとしますよね。
BIS規制で8%ルールだったと思うんですが
これって銀行には1億のうち8%の自己資本があるという解釈でいいですか?

それで、10年後に利子含めて1億1千万完済したとします。
この時の銀行の儲けは1億1千万ですか?

ぐぐったら、貸した1億は消滅するって意見と、1億1千万が儲けだって意見があって困っています。

利子分だけが銀行の利益になるんですか? 


>>624
銀行も企業なので貸借対照表がある。

左側の資産は、貸出金や銀行自身が持ってる現金や不動産、有価証券(国債など)。
右側の負債および資本は、預金者から預かった預金やその銀行が発行した社債と、自己資本。

自己資本は今までに上げた利益を積み立てたものや、株式の発行で得た資金。

BIS規制(自己資本/資産)は直接的には信用創造を制限しない(と思うたぶん)。
貸出金が増えた分だけ自己資本を増やせればなんとかなる。

貸したお金が結局預金されてまた貸せるという信用創造が無限にならないようストップさせるのは準備率。

銀行の収入は利子(貸出金利)。
また貸出先の企業から元本を返済されると、銀行にとっての貸出金という資産は減少するけど、
現金という資産は増えるのでとんとん。 


最初に融資するときは企業の預金口座に印字するだけ。
銀行にとっては貸出金という資産と、預金という負債が同時に発生。

企業が自分の口座からその預金を引き出せば、
銀行にとっては預金という負債と、銀行の中にあった現金という資産が減る。

引き出された現金は、何かに支払われて結局はどこかの銀行に預金されるので、
経済全体で使用される現金は、売買支払などの取引量に比べて少量で済む。
預金があった銀行では預金という負債が増えつつ、現金という資産も増える。

これが信用創造と言われるゆえん。印字するだけでマネーを増やせる。
少ないマネタリーベース(現金+日銀当座預金)から、
多くのマネーストック(現金+預金)が派生的に創造される。 

>>640
ありがとうございます!


企業が元本を返済すれば貸出金という資産がなくなり、預金という負債がなくなるということでいいですか?

もし企業が倒産した場合、もともと通帳に金額を記載しただけである融資は
かえってこなくても銀行からすれば大した問題ではないと思いました。

銀行の持っている現金を貸したわけではないからです。

この考えは間違っていますか?

間接的な影響としては、取り付け騒動に発展する可能性がありますが、
直接的かつ金銭的な影響は無いように思うのですが。

つまり、融資に関して直接的には銀行側にはリスクがないと思います。 

ーーー

信用創造の本質は又貸しです。
銀行の又貸しは違法ではなく暗黙の了解で許されています。

現代の預金システムは、ただ資産を保管するだけの金庫とは異なります。

預金口座≠金庫

なので預金は実質的に個人が銀行にお金を貸している状況に等しいです。

(その証拠に預金者は利子を貰える)

よって銀行は預金者から借りた金を又貸しすることで信用創造を行います。

みなさんが銀行を金庫としてではなく、
預金(=金を貸す)として利用する限り銀行は又貸しを繰り返します。 

ケインズの主張に先立って, ヴィクセルは『利子と物価」で次のように述 べている。少し長いが引用しておこう。「銀行の手に手元現金を統一し,貸 付業務を集中することによって, また手形と銀行券,あるいは小切手と手形 交換を利用することによって,理論的には無制限な,貨幣の運動力を阻害し ているいろいろな実際的障害が事実上次第次第に排除されてゆくのである。 貨幣はますます流動的となђ,貨幣の供給はますます需要のいかなる任意の 大きさにも順応することとなる。さらに繰り返して述べた理想的状態におい ては,一切の支払いは-したがってまた一切の貸付業務も一小切手およ び振替取引の手続きをもって営まれるのであるが,そこではもはや,貨幣の 供給を独立のものとして,すなわち貨幣に対する需要とは異なった数量とし て論じることは不可能である。銀行において需要されるだけの貨幣は, また 銀行によって-借り手の堅実さを前提とすると-貸し出されることがで きる。この場合,銀行の行なうことは実際ある数字を借り手の勘定へ承諾さ れた信用,すなわち仮構の預金として記入するだけである。そののち, この 預金に当てて振り出された小切手が銀行に提示されるならば,銀行はこの小 切手の額面金額を小切手所有者の勘定の貸方に,預金の払い込み(またはそ の人の債務の弁済) として記入する。かくて「貨幣の供給 は,需要そのも のによって創造されるのである」(Wİcksell [1898]邦訳163-164頁,傍点は 引用者)。以上のヴィクセルの指摘は,銀行側の信用創造能力は,論理上は 無限であるというケインズの主張と同様であるのみならず,その信用創造能 力は貨幣に対する人々の需要によって決定される点を明確に述べている点で 非常に興味深い。

5 Comments:

Blogger yoji said...

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%A1%E7%94%A8%E5%89%B5%E9%80%A0 信用創造(Wikipedia)

信用創造(しんようそうぞう、英: Credit creation)とは、銀行の貸出によってマネーサプライ(通貨供給量)が増加すること。
あるいは、金融機関のおこなう「決済機能の提供」と「金融の仲介機能」が作用して信用貨幣が増加する機能を指す。銀行が貨幣経済において果たしている重要な機能のひとつ。

概要

簡易には銀行が貸し出し分だけ世の中のお金を増やすことを指し、借金の分だけ世の中のお金が増えることを信用創造と呼ぶ。 以下は預金準備率が10%とした時、銀行が融資を行う過程で信用創造が行なわれるそのプロセスの一例である。

a社から預金としてZ銀行に100万円が預けられたとき、Z銀行は準備率に基づき900万円まで貸し出すことができる。Z銀行からb社に900万円を貸し出した時、b社の口座には900万円が記載され、a社の口座は100万円の記載がそのまま残される。

更にb社の支払いとして、e社のY銀行口座に900万円が送金されたとき、Y銀行は900万円を元に8100万円までを貸し出すことができる。

Y銀行がf社に8100万円を貸し出した時、f社の口座には8100万円が記載され、e社の口座には900万円の記載がそのまま残される。このように当初の100万円から9100万円にお金が増えたことになり、これを経済学では銀行により9000万円が創造されたと考える。

上記の例では9000万円の貨幣が新たに作り出されたことになる。もともと100万円しかなかった貨幣が9100万円に増えたのは、銀行が貸し出しの際にお金を新たに作り出し貨幣が発生したことになるからである。

また上記例で新たに作り出された9000万円の貨幣は借金の返済が行われると消滅することとなる。 これらは銀行に信用があり、貸したお金が順調に返済され続けることが前提となっている。

もし銀行が信用を失うと、預金者がいっせいに預金を引き出そうとする「取り付け騒ぎ」がおきて、金融システムに大きな不安を引きおこす場合がある。

▼信用創造と景気循環

設備投資による借り入れなどが増加する景気のよい時期には、自然と貨幣が増加する。一方、設備投資が一巡し、新たな借入よりも返済が多くなれば、景気は落ち着き、貨幣は減少する。

このように信用創造は、貨幣需要(資金需要)にあわせて変動し、景気(名目GDP)と正の相関をもつことが想定される。マネーサプライ(現金+預金)と名目GDP(物価×実質GDP)の比をあらわすものには貨幣の所得速度がある。

尚、このようなプロセスで発生した信用貨幣の価値は、期限に借り手が遅滞なく返済や利子支払いをおこなうことを前提としており、恒常的な業績不振などにより借り手側の信用が急速に失われたり、
経理上の不具合で十分な担保価値や引当金が計上されていないことなどが判明すれば信用不安が生じる。これが金融機関の健全性や預金の支払能力に対する不安にまで波及したとき、大規模な金融危機が発生する。

新たな借入よりも返済が多くなったり、信用創造が収縮すると経済全体の取引が低調となる(いわゆる不況)。

■信用創造と不良債権

増加した信用貨幣の価値を保証しているのは、本源的に銀行ではなく、借手である。なぜなら、借手が返済不能に陥れば、その部分の信用貨幣の信用が喪失されるからである。またそれが予見されれば、銀行も新たな貸付けをためらうから、信用創造は抑制される。

その点で、借手が滞りなく債務(銀行にとっては債権)を返済することが、信用創造の前提になっている。
債務の返済が滞っている(あるいは滞りそうな)ものを不良債権というが、不良債権が存在するとその分の信用創造を阻害することになり、景気循環や経済成長に悪影響をもたらすといわれる。
 

5:36 午後  
Blogger yoji said...



http://nam-students.blogspot.com/2015/02/httpnam-students.html#refta

複数銀行による貨幣の拡張
         _________
1ドルの準備金︎ |   ___   |
━︎━━︎━➡︎━━━━━━|銀行1|➡︎┓|
        |  |___| ┃|
        |┏━←━┛   ⬇︎|
        |┃  ___  ┃|
        |┣➡︎|銀行2|➡︎┤| 10ドルの預金貨幣
        |┃ |___| ┣━━━➡︎━━︎━━︎━━━
        |┣━←━┛   ┃|
        |┃  ___  ⬆︎|
        |┣➡︎|銀行3|➡︎┤|
        |┃ |___| ┃|
        |┣━←━┛   ⬆︎|
        |⬇︎ 等々〜10 ┃|
        |_________|

(サミュエルソン、経済学上[原書第11版]16章,319頁,1966,1981,1987岩波書店)

なお、上記図は、独占銀行と同時的拡張という二つの図に書き換えることもできる(16-2図326頁)。こうした信用創造の説明は基礎的かつ重要だと思うが商学に当たると判断されるのか、簡単な貸借対照表まで連記したサミュエルソン(及びマンキューマクロ応用篇)に比べて、それ以外の入門書ではあまり重視されていないように思える。

参考:
マンキューマクロ経済学(第18章,原著)2:3:7,235~7頁,邦訳第2版217~9頁
http://homepage1.nifty.com/gujyo-economic-res/mankiw/mankiw18.htm


マンキューマクロ応用篇第7章より

     第1銀行の貸借対照表
    資 産      負 債
_____________________
準備 1000ドル |預 金 1000ドル
          |

     第1銀行の貸借対照表
    資 産      負 債
_____________________
準備  200ドル |預 金 1000ドル
貸出金 800ドル |

     第2銀行の貸借対照表
    資 産      負 債
_____________________
準備  160ドル |預 金  800ドル
貸出金 640ドル |


     第3銀行の貸借対照表
    資 産      負 債
_____________________
準備  128ドル |預 金  640ドル
貸出金 512ドル |



最初の預金     =1000ドル
第1銀行の貸し出し =(1-rr)×1000ドル
第2銀行の貸し出し =(1-rr)2×1000ドル
第3銀行の貸し出し =(1-rr)3×1000ドル
          ・
          ・
          ・
__________________________
  総貨幣供給   =[1+(1-rr)+(1-rr)2×1000ドル
           +(1-rr)3+・・・]×1000ドル
          =(1-rr)×1000ドル

rrは、準備預金率。準備金の各々の1ドルは、(1/rr)ドルを生じさせる。

《準備のおのおのの1ドルは貨幣の(1/rr)ドルを生じさせます。我々の事例では、rr=0.2です。だから最初の1000ドルは5000ドルの貨幣を信用創造します 銀行システムの貨幣創造の能力は、銀行と他の金融機関では根本的に異なります。我々が第3章で最初に議論したように、金融市場は、経済の資源を将来の家計のために彼らの所得のいくらかを貯蓄したい家計から、将来の生産物に使用するため、資本財を買うために借り入れたいと思っている家計と企業にまで移動する重要な機能を持ちます。貯蓄者から借り手まで資金の移動の工程は金融仲介と呼ばれます。経済における多くの制度は、金融仲介のように行動します。:もっとも顕著な事例は株式市場、債券市場、そして銀行システムです。またこれらの金融制度のうち、銀行のみが小切手勘定のような、貨幣供給の一部である資産を創造する法的権限を持ちます。それゆえに、銀行は直接貨幣供給に影響を及ぼす唯一の金融制度です。》

マンキューマクロ経済学(第18章)2:3:7 &
http://homepage1.nifty.com/gujyo-economic-res/mankiw/mankiw18.htm
貨幣供給のモデル
http://hakase-jyuku.com/mankiw/category15/entry85.html

5:49 午後  
Blogger yoji said...

信用創造の又貸しモデルはMMTによって否定された

11:47 午前  
Blogger yoji said...


複数銀行による貨幣の拡張
         _________
1ドルの準備金︎ |   ___   |
━︎━━︎━→━━━━━━|銀行1|→┓|
        |  |___| ┃|
        |┏━←━┛   ▼|
        |┃  ___  ┃|
        |┣→|銀行2|→┤| 10ドルの預金貨幣
        |┃ |___| ┣━━━→━━︎━━︎━━━
        |┣━←━┛   ┃|
        |┃  ___  ▲|
        |┣→|銀行3|→┤|
        |┃ |___| ┃|
        |┣━←━┛   ▲|
        |▼ 等々〜10 ┃|
        |_________|

(サミュエルソン、経済学上[原書第11版]16章,319頁,1966,1981,1987岩波書店)
マンキューもサミュエルソンの記述を踏襲している

12:20 午後  
Blogger yoji said...

望月氏ブログ再掲
以下にミッチェル邦訳記事へのリンクもある

https://ameblo.jp/nakedcds/entry-12428819195.html
貨幣乗数理論という完全なる虚妄

貨幣乗数理論というのは、根本的に間違った完全なる虚妄なのだが、教科書含め、未だに大手を振って蔓延して
いるというのが現状である。
かのようなベーシックなところでの誤りがいつまで経っても修正されないのだから、同様にして、財政破綻論が
一向に衰えないのも当然と言えよう。
歴史的に見て、公的教育を含めた広範の教育カリキュラムにおいて誤った事項が教育されてしまうということは、
別に珍しいことでも何でもないのだが、とはいえ、この貨幣乗数理論という現実経済とは全く乖離した完膚なき
までの虚構が、高位の学者に至るまで浸透している様子には深い諦念を覚える。

端的に言うと、貨幣乗数理論が想定するような「銀行が手元の現金を次々に又貸しして銀行預金を増やしている」
という取引は実在しない。

______

ちなみにサミュエルソンは以下のように説明していた

複数銀行による貨幣の拡張
         _________
1ドルの準備金︎ |   ___   |
━︎━━︎━→━━━━━━|銀行1|→┓|
        |  |___| ┃|
        |┏━←━┛   ▼|
        |┃  ___  ┃|
        |┣→|銀行2|→┤| 10ドルの預金貨幣
        |┃ |___| ┣━━━→━━︎━━︎━━━
        |┣━←━┛   ┃|
        |┃  ___  ▲|
        |┣→|銀行3|→┤|
        |┃ |___| ┃|
        |┣━←━┛   ▲|
        |▼ 等々…10 ┃|
        |_________|
https://1.bp.blogspot.com/-orUsBlqK2Rc/Xa0FqsOduOI/AAAAAAABoaw/KUkvZu1cvi4Aj6uPDkTcy_HVuYl2Gd8bACLcBGAsYHQ/s1600/img_0003.jpg

(サミュエルソン、経済学上[原書第11版]16章,319頁,1987岩波書店)
マンキューもサミュエルソンの信用創造の又貸しモデルを踏襲している

6:16 午後
Blogger yoji said...
793 金持ち名無しさん、貧乏名無しさん (ワッチョイ 2724-iGoy)[sage] 2019/10/21(月) 10:19:54.66 ID:y06RCF9v0
望月氏ブログ再掲
(ミッチェル邦訳記事へのリンクもある)
https://ameblo.jp/nakedcds/entry-12428819195.html
貨幣乗数理論という完全なる虚妄

貨幣乗数理論というのは、根本的に間違った完全なる虚妄なのだが、教科書含め、未だに大手を振って蔓延して
いるというのが現状である。
かのようなベーシックなところでの誤りがいつまで経っても修正されないのだから、同様にして、財政破綻論が
一向に衰えないのも当然と言えよう。
歴史的に見て、公的教育を含めた広範の教育カリキュラムにおいて誤った事項が教育されてしまうということは、
別に珍しいことでも何でもないのだが、とはいえ、この貨幣乗数理論という現実経済とは全く乖離した完膚なき
までの虚構が、高位の学者に至るまで浸透している様子には深い諦念を覚える。

端的に言うと、貨幣乗数理論が想定するような「銀行が手元の現金を次々に又貸しして銀行預金を増やしている」
という取引は実在しない。
______

ちなみにサミュエルソンは以下のように説明していた
https://1.bp.blogspot.com/-orUsBlqK2Rc/Xa0FqsOduOI/AAAAAAABoaw/KUkvZu1cvi4Aj6uPDkTcy_HVuYl2Gd8bACLcBGAsYHQ/s1600/img_0003.jpg
(サミュエルソン、経済学上[原書第11版]16章,319頁,1987岩波書店)
マンキューもサミュエルソンの信用創造の又貸しモデルを踏襲している

2:43 午前  

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