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組織の経済学
組織の経済学 ポール・ミルグロム/ジョン・ロバーツ 著
ポール・ミルグロム/ジョン・ロバーツ 著
奥野正寛/伊藤秀史/今井晴雄/西村理/八木甫 訳
発売日:1997.11.03
定価:5,940円
サイズ:B5判変型
ISBNコード:4-87188-536-4
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この本の内容
補完性をキー概念に、企業組織とそれをとりまく制度をシステムとして考察する経済学と経営学の独創的ブレークスルー。日本の制度改革にも貴重な示唆を与える一冊。
書評掲載情報
週刊東洋経済(2015年9月12日号)
日経BPムック 日経ビジネス「新しい経済の教科書2014~2015年版」
目次
序文
日本語版への序文
訳者まえがき
第1部 経済組織
第1章 組織は重要か
第2章 経済組織と効率性
第2部 コーディネーション:市場と組織
第3章 コーディネーションと動機づけにおける価格の役割
第4章 計画と行動のコーディネーション
第3部 モティベーション:契約、情報とインセンティブ
第5章 限定合理性と私的情報
第6章 モラル・ハザードと業績インセンティブ
第4部 効率的なインセンティブの提供:契約と所有
第7章 リスク・シェアリングとインセンティブ契約
第8章 レントと効率性
第9章 所有と財産権
第5部 雇用:契約、報酬、キャリア
第10章 雇用政策と人的資源のマネジメント
第11章 内部労働市場、職務配置、昇進
第12章 報酬と動機づけ
第13章 経営者および管理者の報酬
第6部 資金調達:投資、資本構成、コーポレート・コントロール
第14章 投資とファイナンスの古典的理論
第15章 金融構造、所有、コーポレート・コントロール
第7部 組織のデザインとダイナミックス
第16章 企業の境界と構造
第17章 経営・経済システムの進化
用語解説
事項索引
人名索引
著者紹介
ポール・ミルグロム(Paul Milgrom)
スタンフォード大学経済学部教授。1948年米国デトロイト生まれ。
ジョン・ロバーツ(Jhon Roberts)
スタンフォード大学ビジネス・スクール教授。1945年カナダ、ウィニベグ生まれ。
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《一九八〇年代後半には、経済学者のベン卜・ホルムストロームとポール・ミルグロム
により、もう一つの重要な研究結果が示された。両氏は数々の仮説に基づく極めて理論的
な論文において、通常は売上高にかかわらず歩合をー定に保つのが、営業担当者の報酬制
度として最適であると結論づけた。さまざまな種類のボーナスを設けたり、一定期間内に
目標を達成した人に以後は別の報酬体系を適用したりするなど、仕組みを複雑にしすぎる
と、担当者たちはそれにうまく乗じる方法を見つけ出すだろう、というのだ。
…
ホルムストロームとミルグロムが提案したようなシンプル極まりない報酬体系は、訴求
力がありそうに見えるが(理由のーつとして、運用しやすくコストもかさまない)、実際のと
ころ、多くの企業はもっと複雑な仕組みを選ぶ。「営業担当者はそれぞれ個性があり、モ
チべーションやニーズが異なるため、いくつもの要素から成る報酬体系のほうが幅広い層
にアピールするだろう」と考えるのだ。その理屈でいえば、個々の担当者から最高の成果
を引き出すには、個別に報酬体系を決めるべきだということになる。…》
(「営業を本気にさせる報酬制度とは」ダグ J.チュン ハーバード・ビジネス・スクール 助教授
DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー 2015年8/01号)
《一九八〇年代後半には、経済学者のベン卜・ホルムストロームとポール・ミルグロム[ともに2016年ノーベル経済学賞受賞]
により、もう一つの重要な研究結果が示された。両氏は数々の仮説に基づく極めて理論的
な論文において、通常は売上高にかかわらず歩合をー定に保つのが、営業担当者の報酬制
度として最適であると結論づけた。さまざまな種類のボーナスを設けたり、一定期間内に
目標を達成した人に以後は別の報酬体系を適用したりするなど、仕組みを複雑にしすぎる
と、担当者たちはそれにうまく乗じる方法を見つけ出すだろう、というのだ。
…
ホルムストロームとミルグロムが提案したようなシンプル極まりない報酬体系は、訴求
力がありそうに見えるが(理由のーつとして、運用しやすくコストもかさまない)、実際のと
ころ、多くの企業はもっと複雑な仕組みを選ぶ。「営業担当者はそれぞれ個性があり、モ
チべーションやニーズが異なるため、いくつもの要素から成る報酬体系のほうが幅広い層
にアピールするだろう」と考えるのだ。その理屈でいえば、個々の担当者から最高の成果
を引き出すには、個別に報酬体系を決めるべきだということになる。…》
(「営業を本気にさせる報酬制度とは」ダグ J.チュン ハーバード・ビジネス・スクール 助教授
DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー 2015年8/01号)
参考:
Holmström, B., and P. Milgrom (1987), "Aggregation and Linearity in the Provision of Intertemporal Incentives," Econometrica, 55: 303-28.
https://edisciplinas.usp.br/pluginfile.php/159918/mod_resource/content/1/HM%201987.pdf
以下は上の論考の紹介を兼ねていてオススメ
研究開発のリスク要因と職務発明
豊福 建太、佐藤(柴田)優子
〈日本知財学会誌〉Vol.5 No.2―2008 : 72―87
https://www.ipaj.org/bulletin/backnumber/JIPAJ5-2/p72-87.html
https://www.ipaj.org/bulletin/pdfs/JIPAJ5-2PDF/5-2_p072-087.pdf 図入りでわかりやすい
契約の経済理論
著者名等 伊藤秀史/著 ≪再検索≫
著者等紹介 1982年一橋大学商学部卒。京都大学経済学部助教授、大阪大学社会経済研究所助教授
を経て、2000年より一橋大学大学院商学研究科教授。この間カリフォルニア大学サン
ディエゴ校、スタンフォード大学、コロンビア大学で客員助教授等を務める。専攻:組織
の経済学と契約理論。
出版者 有斐閣
出版年 2003.4
大きさ等 22cm 422p
NDC分類 331
件名 経済学 ≪再検索≫
要旨 情報が等しく共有されていないとき最も望ましい行動に人々を誘う仕組みを考えるための
基礎理論と分析手法。
目次 第1章 アドバース・セレクションの基本モデル;第2章 アドバース・セレクションの
モデル:バリエーションと拡張;第3章 複数エージェントのアドバース・セレクション
;第4章 モラル・ハザードの基本モデル;第5章 モラル・ハザードのモデル:バリエ
ーションと拡張;第6章 複数エージェントのモラル・ハザード;第7章 ダイナミック
・モデル;第8章 複数プリンシパルの理論;第9章 不完備契約の理論
内容 情報が等しく共有されていないとき、最も望ましい行動に人々を誘うことが出来る仕組み
とは。保険市場や政府の内部組織、人事慣行などの様々な分野で利用されている契約理論
の基礎理論と標準的な分析手法を解説。
ISBN等 4-641-16181-X
書誌番号 3-0203032362
《一九八〇年代後半には、経済学者のベン卜・ホルムストローム[2026年ノーベル経済学賞]とポール・ミルグロム
により、もう一つの重要な研究結果が示された。両氏は数々の仮説に基づく極めて理論的
な論文において、通常は売上高にかかわらず歩合をー定に保つのが、営業担当者の報酬制
度として最適であると結論づけた。さまざまな種類のボーナスを設けたり、一定期間内に
目標を達成した人に以後は別の報酬体系を適用したりするなど、仕組みを複雑にしすぎる
と、担当者たちはそれにうまく乗じる方法を見つけ出すだろう、というのだ。
…
ホルムストロームとミルグロムが提案したようなシンプル極まりない報酬体系は、訴求
力がありそうに見えるが(理由のーつとして、運用しやすくコストもかさまない)、実際のと
ころ、多くの企業はもっと複雑な仕組みを選ぶ。「営業担当者はそれぞれ個性があり、モ
チべーションやニーズが異なるため、いくつもの要素から成る報酬体系のほうが幅広い層
にアピールするだろう」と考えるのだ。その理屈でいえば、個々の担当者から最高の成果
を引き出すには、個別に報酬体系を決めるべきだということになる。…》
(「営業を本気にさせる報酬制度とは」ダグ J.チュン ハーバード・ビジネス・スクール 助教授
DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー 2015年8/01号)
参考:
Holmström, B., and P. Milgrom (1987), "Aggregation and Linearity in the Provision of Intertemporal Incentives," Econometrica, 55: 303-28.
https://edisciplinas.usp.br/pluginfile.php/159918/mod_resource/content/1/HM%201987.pdf
以下は上の論考の紹介を兼ねていてオススメ
研究開発のリスク要因と職務発明
豊福 建太、佐藤(柴田)優子
〈日本知財学会誌〉Vol.5 No.2―2008 : 72―87
https://www.ipaj.org/bulletin/backnumber/JIPAJ5-2/p72-87.html
https://www.ipaj.org/bulletin/pdfs/JIPAJ5-2PDF/5-2_p072-087.pdf 図入りでわかりやすい
Holmström, B., and J. Tirole (1989), "The Theory of the Firm," in The Handbook of Industridl Organization, R. Schmalensee and R. Willig (eds.), Amsterdam: North Holland.
Holmström, B., and J. Tirole (1997), "Financial Intermediation, Loanable Funds, and the Real Sector," Quarterly Journal of Economics, 52, 663-692.
なぜBENGT HOLMSTROMはあなたが知っておくべき経済学者です
投稿者Evan Peterson 2013年10月21日
続きを読む:
ベンクトホルムストロム 、 CMEグループMSRI賞 FX 、 流動性 、 MIT 、 道徳
経済界では、Bengt Holmstromの革新的な研究はよく知られています。 他のすべての人にとって、彼の仕事の結果は日常的に重要ないくつかの問題のより良い理解をもたらしました。 職場のインセンティブからコーポレートガバナンス、そして金融危機まで、Holmstromは私たちの注意に値する主題についての新しいアイデアを開発しました。 そして、これらのアイデアのいくつかが急進的に見える場合、それは彼がモデルをただ聞いているからです。
Holmstromが職場での優遇措置に関して世界をリードするエコノミストになるという道は珍しいことでした。 1970年代初頭、Holmstromは彼の母国フィンランドでコングロマリットのオペレーションズリサーチに取り組んでいました。 コンピューターが職場に入り始め、Holmstrom氏は、新しいテクノロジーによって会社が計画の効率をどのように向上させることができるかを設計することを任務としていました。 一般的に考えられているのは、コンピュータは当然計画と生産性を向上させるというものでした。 しかしHolmstromは問題を発見しました。 労働者が生産的であるように動機付ける情報を処理していなければ、コンピュータはどのように生産性を向上させることができるでしょうか。
会社内のインセンティブプロセスの欠陥を見て、Holmstromはコンピュータ分析を廃止しました。
「私は言った、「これは無意味です」。 私たちは技術的な問題を解決していますが、本当の問題は人々に正しい方法で情報を提供させ、正しい判断を下すことです」と彼は最近のMITの事務所からのインタビューで語った。
その後まもなく、HolmstromはFulbright助成金でスタンフォードに行きました。 オペレーションズ・リサーチでの仕事からの断念的な旅を目的とした旅行は、学術および経済学者として40年近くのキャリアになりました。
Holmstromは、Northwestern、Yale、およびMITでビジネスおよび経済学を教えてきました。1994年以来、彼は経済学の教授でしたが、彼のキャリアの中で最も重要な時代の1つとして民間部門の経験を振り返っています。
「その2年間の経験は非常に大きな影響を与えました。 それはまだあります」と彼は言います。 「それは、これらの企業がどのように運営されているのか、そしてこれらのインセンティブの問題がどのように発生しているのかを私が実際に確認したことの利点の1つです。」
最近では、金融危機時の短期金融市場における流動性に関する研究を含む、インセンティブやその他の分野での革新的な仕事により、Holmstromは本日、2013 CMEグループ -革新的定量的アプリケーションにおけるMSRI賞を受賞しました。
CMEグループMSRI賞
インセンティブモデル
Holmstromにとって、職場でのインセンティブの研究は「経済学におけるモデル化と分析のために広く開かれているように見えた」というトピックであり、彼は職場インセンティブモデルに関する初期の研究に挑戦するようになった。用語 - 厳密にパフォーマンスベースのインセンティブに焦点を当てています。
Holmstromのモラルハザード研究について聞いたことがない人は、その結果のいくつかに精通している可能性があります。 Paul Milgromとの研究で 、彼は従業員がインセンティブにどう反応するかを分析する際にマルチタスクの重要性を発見した最初の人でした。
人々がさまざまな活動に取り組むことができるという理解は、あらゆる種類の職業にインセンティブを設定する上できわめて重要と見なされています。
その洞察から抜け出して、Holmstromはより過激な発見に至りました: 官僚主義と彼が低出力のインセンティブと呼ぶものは実際に利点があります。 その考えは、小さくて弱い金銭的インセンティブが従業員の協力を促進し、会社の文化や士気のようにもっと微妙な動機を表面にもたらすのを助けるということです。 しかし、インセンティブが弱いためには、従業員が行うべきことと実行できることに対する制限も必要です。 整形式の官僚主義は、この環境における全体的なインセンティブデザインの重要な部分です、と彼は言います。
最終的に、彼のモデルは、パフォーマンスベースのインセンティブに対する新たな熱意には欠点があり、タスクの実行方法に関する規則や規制は依然として非常に重要であることを示唆していました。
Holmstromはまた、2000年代初頭のいくつかの企業スキャンダルをきっかけに、 コーポレートガバナンスについても研究しました。
彼は、役員報酬の設計に構造的な欠陥がある一方で、当時一般的であったストックオプション計画を非難することが原因の「浅い診断」であると主張しました。 シカゴ大学のSteve Kaplanとの共同作業で、Holmstromは90年代と2000年代に現れた株主価値に焦点を当てることは、長期的なパフォーマンスではなく短期的に重視される経営者のインセンティブにつながったと判断しました。
「Enronが発生したとき、規制当局はこれらの設計上の欠陥を修正することができましたが、私の見解ではまったく間違ったことに焦点を当てていました」と彼は言います。 「問題は単にオプションがあまりにも早く権利確定することを許されていたということであったとき、彼らは一般的にオプションを非難しました」
金融危機と流動性
2010年、HolmstromはJean Tirole(MSRI賞の仲間の受賞者)と共著し、 Inside and Outside Liquidityという著書を作成しました。これは、金融危機における安全な資産の入手可能性に焦点を当てています。
彼らの分析は、納税者は決して銀行を救済する必要がないという一般的な見解に異議を唱えました。 Holmstrom氏とTirole氏によると、パニックが発生し、民間企業が十分な資金を調達できない場合、政府は企業および人々にコストを管理可能なレベルで維持する流動性を提供することができます。
他の研究では 、彼は、短期金融市場の透明性の欠如が危機を引き起こしたという見方に反対した。
「マネーマーケットは設計上不透明です。 彼らの知覚される安全性は、一般投資家に詳細な情報を提供することから生じるのではありません」と彼は言います。 「彼らは債務担保を十分な担保で裏付けることによって安全にされています。」
Holmstrom氏によると、短期金融市場は信頼性に基づいており、豊富でタイムリーな情報ではありません。 彼の見解では、金融危機は投資家が信用を失い、基礎となる担保についてのより多くの情報を要求するのに十分な担保の価値が低下したときに発生しました。
「流動性は認識の問題です」とHolmstrom氏は言います。 「信念は急速に変化する可能性があり、これが経済全体の流動性の管理を非常に困難にしている理由です。」
会話パートナー
彼は実際的な経験を積んでから経済学者になったけれども、彼を革新的なアイデアに導いたのは彼の理論的モデルに従うことへのHolmstromの献身です。
モデルは一種の会話相手です。 モデルについて質問し、モデルが答えます」と彼は言います。 「理論の重要性は、モデルの考え方を正確に理解することです。 それから、それは理解できる会話相手になり、そして質問に光を当てることができます。」
彼の研究に加えて、彼は常に黒板と議論に頼って、 MITの経済学科で教え続けています。 スライドしないでください。
「私はスライドを個人的に軽蔑しています。彼らは私をトラックに結びつけているようなので、彼らも私を準備しないように誘惑します」と彼は言います。
しかし、生徒が自分の教室で学ぶ方法が彼のキャリアの中でそれほど変わっていなければ、彼らが学んでいることの内容は確かに変わります。
「経済学における基本的な質問は同じ傾向があります。 彼らは別の答えや異なる視点を思いついたが、全体的には問題は同じである」と彼は言う。 「答えの性質とアプローチは常に進歩しており、それが私たちの理解を深める方法です。」
続きを読む:
MSRI賞:Robert Shillerが革新を続ける
Evan Peterson Evan Petersonは、CME Groupの企業マーケティング担当ディレクターで、OpenMarketsの編集長です。
マクロ経済学と経済政策
前表紙
貝塚啓明, 浜田宏一, 藪下史郎
東京大学出版会, 1983 - 212 ページ
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182 ページ
21)ホルムストローム〔が]を参照. 22)たとえば,雇用量に応じて賃金を決定するという
スケジュールが効率的契約になるかどうか.需要と供給サィドの両方に不確実性の存在
する一般的な場合には,そのような効率的なスケジュールは存在しない.ホール-リリアン
ひァ].
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前表紙
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0 レビュー
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26 ページ
... 労働者による企業間の転職行動とジョブ,マッチングとの関係を,大橋は企業内での
ジヨブ,マツチングと労働生産性との関係を分析している, 6 〕ハリス二ホルムストローム( !
! ^ 1 : 1 :ぉ 311 ( 1 ! !。】 1 1 ^ ! : 1 ^ 1 ! ! , 1982 〉は,情報集積がもつ後者の効果,つまり
...
27 ページ
こうした仮定のもとにハリスごホルムストロームは,まず市場賃金が労働者の期待生産
性から保険プレミアムを差し引いたものになることを示す.ここで保険プレ 5 アムとは,
危険に中立的な企業が生産性の変動リスクを負うことに対して支払われるプレミアムの
こと ...
32 ページ
8 〉労働市場における評判の形成メカ-ズムとその機能を定式化した論文として,ホルム
ストローム( ! ! 0 ! ! ! ! 3 ! : ! ^ ! ! ! , 1981 〉,カーマイケル( ^ぉ) ,小佐野( 1989 )がある.
ただし,これらの論文は「暗黙の契約理論」の枠組みのもとにこの問題を取り扱っている.
書籍の全文が表示されない理由
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https://books.google.co.jp/books?isbn...
青木昌彦 - 2003 - プレビュー - 他の版
ホルムストロームのスキームは,フアースト'リレーショナルコンティンジェントべスト解を近似できるのにたいして,関係的な状態依存型ガバナンス'メカニズムの場合,セカンド'べスト解(すなわち,インセンティブ両立的な契約のネクサスのなかでフアースト'ベストなもの) ...
労働市場の理論
著者名等 大橋勇雄/著 ≪再検索≫
出版者 東洋経済新報社
出版年 1990.2
大きさ等 22cm 217p
NDC分類 366.2
件名 労働市場 ≪再検索≫
件名 賃金 ≪再検索≫
件名 雇用 ≪再検索≫
要旨 「年功賃金」「終身雇用」「春闘による賃金決定」「二重構造」等といった特徴をもち、
国際的にも注目を集めている日本の労働市場は、従来“実証的アプローチ”を中心に研究
されてきた。他方、アメリカを中心とした、応用ミクロ経済学としての労働経済学の理論
展開には、目覚ましいものがある。本書では、これら欧米で開発された“理論的アプロー
チ”を検討し、その展開の流れを踏まえながら、日本の労働市場の分析を行う。すなわち
、日本の土壌で育った概念を、応用ミクロ経済学の枠組みのもとで、体系的に位置づけよ
うとするものである。
目次 賃金プロファイル(賃金プロファイルの理論:展望;企業特殊訓練のもとでの賃金プロフ
ァイル;企業内労働市場における定年と内部昇進制;不完全情報・労働の準固定性・企業
内選抜);賃金と雇用の変動(労働時間の分析;企業による賃金と雇用の調整;ボーナス
と基準内賃金の決定要因に関する実証分析;賃金格差と失業の循環的変動)
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ボァスリエ.おシ-ラック漂白精製方法ぬ! "钺京都府三船&之助. 0 銕の炭素含冇量檢出装^ 43122 ^瑞典画力-ル.ヨハン.グンナー.マルムベルグ,ョノ、ン.ダンナー.ホルム ストロム,〇起爆藥及^發藥の製造法ぬは 6 珑瑞西國ソサイヱテ- .ォブケミカルインダストリ一.
知的財産法政策学硏究: 21世紀COEプログラム - 第 23~26 号 - 4 ページ
https://books.google.co.jp/books?id...
2009 - スニペット表示 - 他の版
また、ホルムストロムは企業のガバナンスにかかわる論点ですが、競争がある方が経営者がやる気を出すといいますか、一生懸命経営をまじめにやって、独占の場合には、 安穏な生活に安住して経営者がイノベーションに一生懸命にならないのではないかと言っ ...
Aoyama keizai ronshū - 第 38 巻 - 68 ページ
https://books.google.co.jp/books?id...
1986 - スニペット表示 - 他の版
... と解雇の権限はモニタリングのィンセンティブを高めることがあげられる。しかしながら, アルキャン。デムゼッッの議論は正確な定式化を得ていない。通常の内部組織論の文献ではモニタリングが必要ない企業構造を想定している。例えぱ,ホルムストロム(1982) ...
Ushio - 第 453~454 号 - 137 ページ
https://books.google.co.jp/books?id...
1996 - スニペット表示 - 他の版
メディア側を代表して地方紙編集局長のエルンスト,クラインさん(発行者協会)、マイケル, ホルムストロムさん(新聞記者、記者組合)、コチノゲさん(通信社丁丁記者、パブリシストクラブ)。評議会のクリステン,ャンセン害記が議長の右横に座っている。七人の評議員 ...
経済往來 - 第 45 巻、第 10~12 号 - 147 ページ
https://books.google.co.jp/books?id...
1993 - スニペット表示 - 他の版
モニタ I 紙の主筆デビッド,ホルムストロム氏が一九九一一年九月一一七日の^にこの空港案を紹介した記事があるので、その冒頭の部分だけを紹介する。(図 II 参照)。浮体空港構想は絵空事かサンディエゴに、夢想的だが論議に価いする計画がある。市の空の ...
情報通信革命と日本企業: - 87 ページ
https://books.google.co.jp/books?id...
池田信夫 - 1997 - スニペット表示
ホルムストロム:ティロール( [ 88 ] I5 . 76 ^は,クレプスの企業文化が「ものごとがどう行われるベきかを伝える言語として機能する」とのべている. 8 )アクティヴィティの水準をゆ= 1 , 2 んそれによる利得を二(れ,め)とすると, 1 ^がおにっいてエッジワース補完的である ...
Inside and Outside Liquidity (The MIT Press) (English Edition) Kindle版
Bengt Holmström (著)
商品の説明
内容紹介
Two leading economists develop a theory explaining the demand for and supply of liquid assets.
Why do financial institutions, industrial companies, and households hold low-yielding money balances, Treasury bills, and other liquid assets? When and to what extent can the state and international financial markets make up for a shortage of liquid assets, allowing agents to save and share risk more effectively? These questions are at the center of all financial crises, including the current global one.
In Inside and Outside Liquidity, leading economists Bengt Holmström and Jean Tirole offer an original, unified perspective on these questions. In a slight, but important, departure from the standard theory of finance, they show how imperfect pledgeability of corporate income leads to a demand for as well as a shortage of liquidity with interesting implications for the pricing of assets, investment decisions, and liquidity management. The government has an active role to play in improving risk-sharing between consumers with limited commitment power and firms dealing with the high costs of potential liquidity shortages. In this perspective, private risk-sharing is always imperfect and may lead to financial crises that can be alleviated through government interventions.
レビュー
"In this excellent book, Holmstrom and Tirole put together a unified theory of liquidity, with applications ranging from the impact of liquidity on asset prices to the liquidity enhancing role of government debt, and the importance of international liquidity. In addition to academics and students of economics, it will appeal to people who work at central banks and international organizations. It is an important contribution." Franklin Allen , Nippon Life Professor of Finance and Professor of Economics, The Wharton School, University of Pennsylvania "The Holmstrom-Tirole view of liquidity creation, pricing, and management has had a profound impact on a wide variety of fields, ranging from macroeconomics to corporate finance. This book is assured to become an instant classic." Ricardo Caballero , Ford International Professor of Economics, MIT "The policy discussions surrounding the recent financial turmoil highlight our crucial need for a unified theoretical framework within which to analyze the asset price impact of liquidity, its macroeconomic consequences, and the role of government intervention. This book simultaneously answers these three questions and is a landmark contribution. It is likely to inspire much subsequent research in both macroeconomics and finance." Pierre-Olivier Weill , UCLA "This is a very insightful book on a difficult and poorly understood topic at the center of the current financial crisis. It benefits from a unified approach, based on incentive theory, that delivers a coherent perspective on the elusive concept of liquidity." Xavier Vives , IESE Business School, Barcelona
フォーマット: Kindle版
ファイルサイズ: 3722 KB
紙の本の長さ: 264 ページ
出版社: The MIT Press (2011/1/7)
販売: Amazon Services International, Inc.
言語: 英語
ASIN: B007CYHFGE
Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能): 有効
https://www.amazon.co.jp/Inside-Outside-Liquidity-Press-English-ebook/dp/B007CYHFGE/
Holmstrom-Tirole
2011
INSIDE AND OUTSIDE LIQUIDITY (THE MIT PRESS)
Contents
Acknowledgments
Prologue: Motivation and Roadmap
IBasics of Leverage and Liquidity
1 Leverage
2 A Simple Model of Liquidity Demand
II Complete Markets
3 Aggregate Liquidity Shortages and Liquidity Premia
4 A Liquidity Asset Pricing Model (LAPM)
III Public Provision of Liquidity
5 Public Provision of Liquidity in a Closed Economy
6 Liquidity Provision with Access to Global Capital Markets
IV Waste of Liquidity and Public Policy
7 Financial Muscle and Overhoarding Liquidity
8 Specialized Inputs and Secondary Market
Epilogue: Summary and Concluding Thoughts on the Subprime Crisis
Bibliography
Index
インサイドとアウトサイドの流動性(The MIT Press)(英語版)Kindle版
ベンクトホルムストロム(著)
商品の説明
内容紹介
2人の主要エコノミストが流動資産の需要と供給を説明する理論を開発しています。
金融機関、製造会社、そして家計が利回りの低いマネーバランス、財務省証券、その他の流動資産を保有しているのはなぜですか。いつ、どの程度まで、州および国際的な金融市場が流動資産の不足を補うことができ、エージェントがより効果的にリスクを節約し共有することができるようになるでしょうか。これらの問題は、現在の世界規模のものを含む、あらゆる金融危機の中心にあります。
InsideとOutsideの流動性では、一流のエコノミスト、BengtHolmströmとJean Tiroleがこれらの問題について独自の統一見解を提示しています。標準的な金融理論からのわずかではあるが重要な逸脱として、企業の収入の不完全な約束がいかに流動性の不足と同様に需要をもたらし、資産の価格設定、投資判断、および流動性管理に興味深い影響があるかを示しています。 。政府は、コミットメント力が限られている消費者と潜在的な流動性不足の高コストを扱う企業との間のリスク分担を改善する上で積極的な役割を果たしています。この観点では、民間のリスク分担は常に不完全であり、政府の介入によって緩和される可能性がある金融危機につながる可能性があります。
レビュー
「この優れた本の中で、HolmstromとTiroleは、流動性が資産価格に与える影響から、政府債務の流動性を高める役割、そして国際的な流動性の重要性に至るまで、幅広い流動性理論をまとめました。経済学の分野では、それは中央銀行や国際機関で働く人々にアピールするでしょう。それは重要な貢献です。」フランクリン・アレン、ペンシルベニア大学ウォートンスクール、ファイナンシャル教授、経済学教授 "流動性の創造、価格設定、そして管理についてのHolmstrom-Tiroleの見解は、マクロ経済から多方面にわたる幅広い分野に大きな影響を与えた。この本は即刻の古典になることが保証されています。」 MITのフォード国際経済学教授Ricardo Caballero "最近の金融混乱を取り巻く政策論議は、流動性の資産価格への影響、そのマクロ経済的影響、そして政府介入の役割を分析するための統一された理論的枠組みに対する私達の重大な必要性を強調している。この本はこれら3つの質問に同時に答え、画期的な貢献をしています。マクロ経済学と金融の両方におけるその後の多くの研究を刺激する可能性があります。」 UCLA、Pierre-Olivier Weill「これは、現在の金融危機の中心にある難解でよく理解されていないトピックに関する非常に洞察に満ちた本です。インセンティブ理論に基づいた統一的なアプローチから得られ、これはとらえどころのない概念について首尾一貫した見方をします。流動性について」 Xavier Vives、IESEビジネススクール、バルセロナ
フォーマット:Kindle版
ファイルサイズ:3722 KB
紙の本の長さ:264ページ
出版社:MITプレス(2011/1/7)
販売:アマゾンサービスインターナショナル
言語:英語
ASIN:B007CYHFGE
読み上げ(テキスト読み上げ機能):有効
https://www.amazon.co.jp/Inside-Outside-Liquidity-Press-English-ebook/dp/B007CYHFGE/
Holmstrom-Tirole
2011年
内側と外側の流動性(MIT PRESS)
内容
謝辞
プロローグ:動機とロードマップ
Iレバレッジと流動性の基本
1レバレッジ
2流動性需要の簡単なモデル
IIの完全な市場
3総流動性不足と流動性プレミアム
4流動資産アセットプライシングモデル(LAPM)
III流動性の公的供給
5閉鎖経済における流動性の公的供給
6グローバル資本市場へのアクセスを伴う流動性供給
IV流動性の無駄と公共政策
7金融マッスルと積み過ぎ流動性
8つの専門入力と流通市場
エピローグ:サブプライム危機に関する要約と結論
書誌
索引
労働市場の理論
前表紙
大橋勇雄
東洋経済新報社, 1990 - 217 ページ
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26 ページ
... 労働者による企業間の転職行動とジョブ,マッチングとの関係を,大橋は企業内での
ジヨブ,マツチングと労働生産性との関係を分析している, 6 〕ハリス二ホルムストローム( !
! ^ 1 : 1 :ぉ 311 ( 1 ! !。】 1 1 ^ ! : 1 ^ 1 ! ! , 1982 〉は,情報集積がもつ後者の効果,つまり
...
27 ページ
こうした仮定のもとにハリスごホルムストロームは,まず市場賃金が労働者の期待生産
性から保険プレミアムを差し引いたものになることを示す.ここで保険プレ 5 アムとは,
危険に中立的な企業が生産性の変動リスクを負うことに対して支払われるプレミアムの
こと ...
32 ページ
8 〉労働市場における評判の形成メカ-ズムとその機能を定式化した論文として,ホルム
ストローム( ! ! 0 ! ! ! ! 3 ! : ! ^ ! ! ! , 1981 〉,カーマイケル( ^ぉ) ,小佐野( 1989 )がある.
ただし,これらの論文は「暗黙の契約理論」の枠組みのもとにこの問題を取り扱っている.
書籍の全文が表示されない理由
#1
A Theory of Wage Dynamics
Milton Harris and Bengt Holmstrom
1982, Review of Economic Studies, 49 (3): 315-333.
Contractual Models of the Labor Market
Bengt Holmström
1981, American Economic Review, 71 (2): 308-313.
https://economics.mit.edu/faculty/bengt/publications
1981で自己参照
Holmstrom, "Equilibrium Long - Term Labor Contracts," DP No. 414, Center for Mathematical Studies in Economics and Management Science, Northwestern Univ. 1980.
107:
22) たとえば,Milgrom and Weber(1982)は絶対的リスク回避が一定である仮定を用
いて統計的な情報開示が価格にどう影響するかを調べた. 1つの影響はこのような情報
開示がリスクを平均的に減少させるというものである.資産効果を差し引いても,この
効果は入札者が支払おうとする平均価格を上昇させる効用関数が滑らかで,絶対的リ
スク回避度が定数でない場合には,賭けや統計的情報で,情報を開示する場合の所得効
果が, リスクの減少の効果を上回る例が常に存在する.
Milgrom, Paul and Robert J. Weber (1982). "A Theory of Auctions and Competitive
Bidding, II." The Economic Theory of Auctions. P. Klemperer. Cheltenham: Edward
Elgar Publishing, Ltd. 2: 179-194.
同様に, Holmstrom and Milgrom (1987)はエージェントの過去の所得が,現在の
リスク回避に影響するのを防ぐために,絶対的リスク回避度が定数である場合のプリン
シパル·エージェント問題を検討した.セールスマンに対するコミッションや工場労働
者に対する歩合制などの線形の報酬契約が最適であるのはこれらの仮定が満たされる場
合である.
Holmstrom, Bengt and Paul Milgrom (1987). "Aggregation and Linearity in the
Provision of Intertemporal Incentives." Econometrica 55 (2): 303-328.
ミルグロム2007^2004
26 第1部賃金プ ファイル
4.2
情報集積モデル
労働者の生産性はどのようなものか,あるいはどのような仕事に適している
かということは,企業は無論のこと,当の労働者自身にすらわからない場合が
多い。こうした情報の不完全性は,労働者をその能力に適した仕事へと配置す
ることを困難にすると同時に,労働生産性についての不確実性を増大させる
が,それは労働者にとって低い賃金水準として結果する. しかし,企業は労働
者の生産性や適性についての情報を彼の業績を長い期間を通して何度も評価し
たり,あるいは労働者に様々な仕事を経験させることによって得ることができ
る· こうした情報の集積は,労働者と仕事とのより好ましいマッチングを可能
にし,労働者の生産性についての信頼度を上昇させる.その結果,賃金は上昇
することになるが,特に前者の効果に注目して右上がりの賃金プロファイルを
説明することを試みたのが,大橋(1978) とジャシビック (Javanovic,
1979)である. このうちジャバノビックは,労働者による企業間の転職行動と
ジョブ·マッチングとの関係を,大橋は企業内でのジョブ·マッチングと労働
生産性との関係を分析している.6)
大橋26:
ハリス=ホルムストロー ム (Harris and Holmstrom, 1982)は,情報集積
がもつ後者の効果,つまり労働生産性に関する信頼度の上昇が賃金に与える影
響を分析している. この「信頼度上昇モデル」は次のような仮定のもとに展開
されている.
(1)生産が確率的要素の影響を受けるために,労働者の真の能力に関する情
報は不完全である.そこで企業は各期の生産高の測定を通して労働者の真
の能力を推測する.
(2)労働者の能力についての評価は,すべての企業で同一である、すなわ
ち、特定の経済主体のみが情報を独占することはない。
(3)労働者はより高い賃金を求めて自由に企業間を移動することができる.
(4)労働者が働く期間は一定である.
(5)資本市場が不完全であるために,労働者は自由に借り入れができな
い.
このことは労働者の毎期の消費額が稼得賃金に等しいことを意味す
る
大橋26:
ハリス=ホルムストロー ム (Harris and Holmstrom, 1982)は,情報集積
がもつ後者の効果,つまり労働生産性に関する信頼度の上昇が賃金に与える影
響を分析している. この「信頼度上昇モデル」は次のような仮定のもとに展開
されている.
(1)生産が確率的要素の影響を受けるために,労働者の真の能力に関する情
報は不完全である.そこで企業は各期の生産高の測定を通して労働者の真
の能力を推測する.
(2)労働者の能力についての評価は,すべての企業で同一である、すなわ
ち、特定の経済主体のみが情報を独占することはない。
(3)労働者はより高い賃金を求めて自由に企業間を移動することができる.
(4)労働者が働く期間は一定である.
(5)資本市場が不完全であるために,労働者は自由に借り入れができない.
このことは労働者の毎期の消費額が稼得賃金に等しいことを意味する。
第1章
賃金プロファイルの理論:展望
27
(6)危険に対して労働者は回避的,企業は中立的である。
こうした仮定のもとにハリス=ホルムストロームは, まず市場賃金が労働者
の期待生産性から保険プレミアムを差し引いたものになることを示す。ここで
保険プレミアムとは,危険に中立的な企業が生産性の変動リスクを負うことに
対して支払われるプレミアムのことをいう. もし労働者の能力,ひいては期待
生産性の低いことが後に判明したとしても,企業は当初の契約賃金を支払わね
ばならない.逆に,労働者の能力の高いことが判明した場合には,その情報が
他企業にも伝播することから,彼の市場賃金は上昇することになる.その意味
で賃金は下方に硬直的である.
さらにこのモデルの重要なポイントは,保険プレミアムが時間とともに減少
し,市場賃金が上昇するということである.それをもたらす要因は2つある.
第1は,労働者の能力に関する情報の蓄積が進むにつれて,能力の主観的牙布
の精度が上がることである. これは不確実性のリスクを小さくする。第2は,
労働者の働く期間が一定であるために,時間の経過とともに残された労働期間
が短くなることである. これは能力の低い者を雇用した場合の損失を軽減する
効果をもつ.
このように信頼度上昇モデルは年齢や勤続とともに賃金が上昇するメカニズ
ムを解明するものであるが, さらに米国で発見されている次のような統計的事
実をも説明できる.第1に,稼得賃金の分布について年齢や勤続の長い労働者
ほど,その牙散が大きく,正の歪みをもつ(最頻値が平均値より小さい). こ
の事実は,たとえばミンサー(1974)によって発見されている.第2に, メド
7sエイブラハム(Medoff and Abraham, 1978)が発見した事実として,職
級が同一のカテゴリーに属する仕事においてより多くの報酬を得ている経験の
長い労働者より短い労働者のほうが平均してパフォーマンスがよい·ハリス
ホルムストロームは, これら2つの事実を賃金の下方硬直性や経験にともなう
保険プレミアムの減少によって説明できるとする.
4.3定年制モデル
ラジアー(Lazea, l979, 1981)は,
定年制の存在理由を説明するという意
大橋26~7:
ハリス=ホルムストロー ム (Harris and Holmstrom, 1982)は,情報集積
がもつ後者の効果,つまり労働生産性に関する信頼度の上昇が賃金に与える影
響を分析している. この「信頼度上昇モデル」は次のような仮定のもとに展開
されている.
(1)生産が確率的要素の影響を受けるために,労働者の真の能力に関する情
報は不完全である.そこで企業は各期の生産高の測定を通して労働者の真
の能力を推測する.
(2)労働者の能力についての評価は,すべての企業で同一である、すなわ
ち、特定の経済主体のみが情報を独占することはない。
(3)労働者はより高い賃金を求めて自由に企業間を移動することができる.
(4)労働者が働く期間は一定である.
(5)資本市場が不完全であるために,労働者は自由に借り入れができない.
このことは労働者の毎期の消費額が稼得賃金に等しいことを意味する。
(6)危険に対して労働者は回避的,企業は中立的である。
こうした仮定のもとにハリス=ホルムストロームは, まず市場賃金が労働者
の期待生産性から保険プレミアムを差し引いたものになることを示す。ここで
保険プレミアムとは,危険に中立的な企業が生産性の変動リスクを負うことに
対して支払われるプレミアムのことをいう. もし労働者の能力,ひいては期待
生産性の低いことが後に判明したとしても,企業は当初の契約賃金を支払わね
ばならない.逆に,労働者の能力の高いことが判明した場合には,その情報が
他企業にも伝播することから,彼の市場賃金は上昇することになる.その意味
で賃金は下方に硬直的である.
さらにこのモデルの重要なポイントは,保険プレミアムが時間とともに減少
し,市場賃金が上昇するということである.それをもたらす要因は2つある.
第1は,労働者の能力に関する情報の蓄積が進むにつれて,能力の主観的牙布
の精度が上がることである. これは不確実性のリスクを小さくする。第2は,
労働者の働く期間が一定であるために,時間の経過とともに残された労働期間
が短くなることである. これは能力の低い者を雇用した場合の損失を軽減する
効果をもつ.
このように信頼度上昇モデルは年齢や勤続とともに賃金が上昇するメカニズ
ムを解明するものであるが, さらに米国で発見されている次のような統計的事
実をも説明できる.第1に,稼得賃金の分布について年齢や勤続の長い労働者
ほど,その牙散が大きく,正の歪みをもつ(最頻値が平均値より小さい). こ
の事実は,たとえばミンサー(1974)によって発見されている.第2に, メド
7sエイブラハム(Medoff and Abraham, 1978)が発見した事実として,職
級が同一のカテゴリーに属する仕事においてより多くの報酬を得ている経験の
長い労働者より短い労働者のほうが平均してパフォーマンスがよい·ハリス
ホルムストロームは, これら2つの事実を賃金の下方硬直性や経験にともなう
保険プレミアムの減少によって説明できるとする.
大橋26~7:
ハリス=ホルムストロー ム (Harris and Holmstrom, 1982)は,情報集積
がもつ後者の効果,つまり労働生産性に関する信頼度の上昇が賃金に与える影
響を分析している. この「信頼度上昇モデル」は次のような仮定のもとに展開
されている.
(1)生産が確率的要素の影響を受けるために,労働者の真の能力に関する情
報は不完全である.そこで企業は各期の生産高の測定を通して労働者の真
の能力を推測する.
(2)労働者の能力についての評価は,すべての企業で同一である、すなわ
ち、特定の経済主体のみが情報を独占することはない。
(3)労働者はより高い賃金を求めて自由に企業間を移動することができる.
(4)労働者が働く期間は一定である.
(5)資本市場が不完全であるために,労働者は自由に借り入れができない.
このことは労働者の毎期の消費額が稼得賃金に等しいことを意味する。
(6)危険に対して労働者は回避的,企業は中立的である。
こうした仮定のもとにハリス=ホルムストロームは, まず市場賃金が労働者
の期待生産性から保険プレミアムを差し引いたものになることを示す。ここで
保険プレミアムとは,危険に中立的な企業が生産性の変動リスクを負うことに
対して支払われるプレミアムのことをいう. もし労働者の能力,ひいては期待
生産性の低いことが後に判明したとしても,企業は当初の契約賃金を支払わね
ばならない.逆に,労働者の能力の高いことが判明した場合には,その情報が
他企業にも伝播することから,彼の市場賃金は上昇することになる.その意味
で賃金は下方に硬直的である.
さらにこのモデルの重要なポイントは,保険プレミアムが時間とともに減少
し,市場賃金が上昇するということである.それをもたらす要因は2つある.
第1は,労働者の能力に関する情報の蓄積が進むにつれて,能力の主観的牙布
の精度が上がることである. これは不確実性のリスクを小さくする。第2は,
労働者の働く期間が一定であるために,時間の経過とともに残された労働期間
が短くなることである. これは能力の低い者を雇用した場合の損失を軽減する
効果をもつ.
このように信頼度上昇モデルは年齢や勤続とともに賃金が上昇するメカニズ
ムを解明するものであるが, さらに米国で発見されている次のような統計的事
実をも説明できる.第1に,稼得賃金の分布について年齢や勤続の長い労働者
ほど,その分散が大きく,正の歪みをもつ(最頻値が平均値より小さい). こ
の事実は,たとえばミンサー(1974)によって発見されている.第2に, メド
フ=エイブラハム(Medoff and Abraham, 1978)が発見した事実として,職
級が同一のカテゴリーに属する仕事においてより多くの報酬を得ている経験の
長い労働者より短い労働者のほうが平均してパフォーマンスがよい·ハリス
ティロール良きで言及
#5-3
マルチタスク問題 (本来 、複数の任務を負っている労働者 〔代理人 〕に対して 、報酬を目に見えやすい貢献についてだけ連動させることにより 、努力配分の歪みを引き起こすこと )は多くの分野で見受けられる ( 3 8 ) 。そうした中から 、いくつか例を挙げよう 。金融部門の一部のプレ ーヤ ーは 、短期的な実績に基づくインセンティブを与えられた結果 、長期的に社会に害をおよぼす行為に走った 。その結果が 、二〇〇八年の世界金融危機である (第 1 2章参照 ) 。ある企業は 、コスト削減を奨励し 、その成果に報奨を与えた 。すると保守点検作業が削られ 、事故のリスクが増大した 。したがってコスト削減に対してインセンティブが設けられるときには 、規制当局が保守点検の監視を強化する必要がある (第 1 7章参照 ) 。
強力なインセンティブを設けることのマイナス面は 、このほかに
3 8マルチタスク問題は 、次の論文などで分析されている 。 B e n g t H o l m s t r ö m a n d P a u l M i l g r o m , M u l t i t a s k P r i n c i p a l A g e n t A n a l y s e s : I n c e n t i v e C o n t r a c t s , A s s e t O w n e r s h i p , a n d J o b D e s i g n , J o u r n a l o f L a w , E c o n o m i c s a n d O r g a n i z a t i o n , 1 9 9 1 , n o . 7 , p p . 2 4 5 2 .
3 9 R i c h a r d T i t m u s s , T h e G i f t R e l a t i o n s h i p : F r o m H u m a n
ティロールが#5脚注で挙げたのは、
Multitask Principal-Agent Analyses: Incentive Contracts, Asset Ownership, and Job Design 1991
Bengt Holmstrom Yale University Paul Milgrom Stanford University
https://faculty.fuqua.duke.edu/~qc2/BA532/1991%20JLEO%20Holmstrom%20Milgrom.pdf 全30頁
東洋経済新報社, 1990 #1 がホルムストロームを参照している
大橋26~7:
ハリス=ホルムストロー ム (Harris and Holmstrom, 1982)は,情報集積がもつ後者の効果,つまり労働生産性に関する信頼度の上昇が賃金に与える影響を分析している. この「信頼度上昇モデル」は次のような仮定のもとに展開されている.
(1)生産が確率的要素の影響を受けるために,労働者の真の能力に関する情報は不完全である.そこで企業は各期の生産高の測定を通して労働者の真の能力を推測する.
(2)労働者の能力についての評価は,すべての企業で同一である、すなわち、特定の経済主体のみが情報を独占することはない。
(3)労働者はより高い賃金を求めて自由に企業間を移動することができる.
(4)労働者が働く期間は一定である.
(5)資本市場が不完全であるために,労働者は自由に借り入れができない.このことは労働者の毎期の消費額が稼得賃金に等しいことを意味する。
(6)危険に対して労働者は回避的,企業は中立的である。
こうした仮定のもとにハリス=ホルムストロームは, まず市場賃金が労働者の期待生産性から保険プレミアムを差し引いたものになることを示す。ここで保険プレミアムとは,危険に中立的な企業が生産性の変動リスクを負うことに対して支払われるプレミアムのことをいう. もし労働者の能力,ひいては期待生産性の低いことが後に判明したとしても,企業は当初の契約賃金を支払わねばならない.逆に,労働者の能力の高いことが判明した場合には,その情報が他企業にも伝播することから,彼の市場賃金は上昇することになる.その意味で賃金は下方に硬直的である.
さらにこのモデルの重要なポイントは,保険プレミアムが時間とともに減少し,市場賃金が上昇するということである.それをもたらす要因は2つある.第1は,労働者の能力に関する情報の蓄積が進むにつれて,能力の主観的分布の精度が上がることである. これは不確実性のリスクを小さくする。第2は,労働者の働く期間が一定であるために,時間の経過とともに残された労働期間が短くなることである. これは能力の低い者を雇用した場合の損失を軽減する効果をもつ.
検索結果1-3 / 3
26 ページ
... 労働者による企業間の転職行動とジョブ,マッチングとの関係を,大橋は企業内での
ジヨブ,マツチングと労働生産性との関係を分析している, 6 〕ハリス二ホルムストローム( !
! ^ 1 : 1 :ぉ 311 ( 1 ! !。】 1 1 ^ ! : 1 ^ 1 ! ! , 1982 〉は,情報集積がもつ後者の効果,つまり
...
27 ページ
こうした仮定のもとにハリスごホルムストロームは,まず市場賃金が労働者の期待生産
性から保険プレミアムを差し引いたものになることを示す.ここで保険プレ 5 アムとは,
危険に中立的な企業が生産性の変動リスクを負うことに対して支払われるプレミアムの
こと ...
32 ページ
8 〉労働市場における評判の形成メカ-ズムとその機能を定式化した論文として,ホルム
ストローム( ! ! 0 ! ! ! ! 3 ! : ! ^ ! ! ! , 1981 〉,カーマイケル( ^ぉ) ,小佐野( 1989 )がある.
ただし,これらの論文は「暗黙の契約理論」の枠組みのもとにこの問題を取り扱っている.
書籍の全文が表示されない理由
#1
A Theory of Wage Dynamics
Milton Harris and Bengt Holmstrom
1982, Review of Economic Studies, 49 (3): 315-333.
https://www.jstor.org/stable/2297359?seq=1#page_scan_tab_contents 有料
以下に再録
Waldman, Michael (ed.), Learning in Labour Markets. (The International Library of Critical Writings in Economics 333) 992 pp. 2017:3 (E. Elgar, UK) <636-669> ISBN 978-1-78643-122-6 636-669>
https://kyokuto-bk.co.jp/detailpdf/ks4293.pdf
https://www.amazon.co.jp/Learning-International-Critical-Writings-Economics/dp/178643122X/
Contractual Models of the Labor Market
Bengt Holmström
1981, American Economic Review, 71 (2): 308-313.
https://www.jstor.org/stable/1815736?seq=1#page_scan_tab_contents 有料
https://nam-students.blogspot.com/2019/02/contractual-models-of-labor-market-by.html