http://www.freeassociations.org/
ボーナスb
|
|
| d
|\経営者にとっての
| \最適点の
| a\集まり
|_⬆︎_\__________
| |\↗︎c
| | \経営者の無差別曲線(左下ほど効用が高い)
|___|__\_______
0 固定賃金w
aインセンティブ両立条件 c参加条件 dインセンティブ両立条件と参加条件を満たす(w,b)の集合
無くなった#14
自然独占と自然複占
の図はpdfにも採用されていない
AC=平均費用 ̄-_
MC=限界費用(P価格)。。。
DD=産業全体の需要
独占 寡占 完全競争
| | |
| D | D | D
| \ | \ | \
| \ | \ | \
| ̄-_\ |。-_。\ |。\。/ \
| 。  ̄-_ | 。。 \ | 。 ̄ \
| 。 \ ̄-_ | \ | \
| 。\ 。 ̄-_ | \ | \
| D | D | D
|_____________ |__△______ |_△____________
0 0 0
a b c
第25-2図独占や寡占が生じないようにするためには、平均費用は十分早目に上昇に転ずる必要がある
(a)図に見るように費用が下がるー方である場合には,いずれかーつの企業がその産業全体を独占するくらいまでに拡張すること
ができる.(b)図では,費用は結局上昇に転ずるが,産業全体の需要DDとの対比では上昇の仕方がおくれる.そのため多致の完
全競争者が共存するということは不可能で,少数売り手による寡占の状態が生ずる可能性が強い.(C)図では,いずれか一企業の
能率的な規模にくらべて産業全体の需要DDがあまりにも大きいので,数多くの完全競争者がそれぞれに成り立つ形で共存する
ことができる,[もしも(C)図において企業がそれぞれに製品を特殊化し,市場をこま切れにしてDDをずっと左方へ移動さ
せ,ついにはチェンバリン流の不完全競争状態図~(b)図または(a)図におけるような~に達したとしたら,その場合はどうな
るか.]
(サミュエルソン経済学下1981年518頁)
価格=限界費用
P=MC
484頁
平均費用=総費用/産出量=TC/q=AC
同499頁
DD、産業全体の需要
$、費用
「独占、寡占、完全競争」(サミュエルソン経済学11th ed. 25章)に関して、普通はミクロとして前半で教える(例:クルーグマン)。
神取道宏『ミクロ経済学の力』(2014年)では独占に関しては上述の通りだが、寡占はゲーム理論、完全競争は厚生経済学の一環として教えている。
http://nam-students.blogspot.jp/2015/02/blog-post_82.html
神取293~4頁*
独占と余剰:
価格
| -_ **独占下の
|*\* ̄-_ 消費者余剰
独占__\___ ̄-_ 限界費用MC
価格 \ | ̄-_ _- ̄(完全競争下の供給曲線)
| \ |独占に ̄-_ _- ̄
| 独占利潤 |よる余剰の_- ̄_
| \ |減少_- ̄ |  ̄-_
| \|- ̄ |  ̄-_需要曲線
| _- ̄| |  ̄-_
| _- ̄ |\ |
|- ̄ | \ |
|________|__\____|___________
独占生産量 \ 完全競争の生産量
\
限界収入MR
*独占の弊害は社会全体のパイが縮小することにあるとされる。
自然複占については練習問題で解答は準備中
と
日本
市場
考にするとよい。なお,アメリカではへの新規参入の容易さ
や実績も異なることが背景にあると考えられます。
第14章
14-1
(1) 2社でXo/2ずつ生産すると,平均費用曲線AC上の平均費用
が高くなる。1社で生産するほうが平均費用は低くなるので自然独占で
ある。
(2) 2社で生産すると平均費用はAC上の点の大きさとなり, 1社
の場合の平均費用AC上の大きさより小さくなるので, 自然独占でな
い。
(3)平均費用曲線ACとAC'の交点で需要曲線が交わる場合。需要
曲線がこれより右側になると2社で生産するときの平均費用(ACで表
される大きさ)が1社で生産するときの平均費用(ACで表される大き
さ)よりも小さい。
1142
ヒント:参考文献として,
柳川隆[2007]「新しい日本型産業組
織に向けて 競争促進と投資確保のための民営化」三谷直紀編『人口
減少と持続可能な経済成長』勁草書房,第6章,および,柳川隆·播磨
谷浩三·吉野一郎[2008]「イギリス旅客鉄道における規制と効率性」
『神戸大学経済学研究年報』,を挙げておきます。
EA31 14 a1 省略。
第15章
115-11
棄権の分布がわからなければ,
最適戦略は決まりません。
どの層
も一様に棄権をすると仮定すれば,やはり中位投票者の好む点を選ぶの
が最適です。棄権の多い層が偏っていれば,そうでない層に有利になり
ます。
382
旧版382頁
旧版382頁
第14章
14-1
(1) 2社でXo/2ずつ生産すると,平均費用曲線AC上の平均費用
が高くなる。1社で生産するほうが平均費用は低くなるので自然独占で
ある。
(2) 2社で生産すると平均費用はAC上の点の大きさとなり, 1社
の場合の平均費用AC上の大きさより小さくなるので, 自然独占でな
い。
(3)平均費用曲線ACとAC'の交点で需要曲線が交わる場合。需要
曲線がこれより右側になると2社で生産するときの平均費用(ACで表
される大きさ)が1社で生産するときの平均費用(ACで表される大き
さ)よりも小さい。
旧版346頁
練習問題
14-1
図14-3のようなU字型の平均費用曲線ACを持つ企業が複数
あるとします。
(1)
需要曲線がDoとし峦す。Xoの生産量に対してこの市場は自然独
占でしょうか。
(2)
需要曲線がD1とします。X'(> 2X0)の生産量に対してこの市場
は自然独占でしょうか。
(3)
自然独占の状態から自然複占の状態に変わるのは,需要曲線がどの
ような点で交わるときでしょうか(自然複占とは,経済全体として2
企業で生産すると最も費用を低くすることが可能であることです)。
図に需要曲線を書き入れて,
ヒント :AC]はACを水平方向に2倍に伸ばしたものです)。
そのようになる理由を説明しなさい
Leal
11431
Real
社会にとっての利点と欠点を考えてみましょう。
のようなビジネスが考えられるでしょうか。
制改革や民営化にどのように活用できるでしょうか。
日本とイギリスの国鉄民営化について,上下統合型と分離型の
規制緩和を企業にとってのビジネスチャンスととらえると,ど
第8章から第10章澎でに述べられた企業に関する理論は,規
346
第Ⅲ部
政府の機能と限界
練習問題
14-1
図14-3のようなU字型の平均費用曲線ACを持つ企業が複数
あるとします。
(1)
需要曲線がDoとし峦す。Xoの生産量に対してこの市場は自然独
占でしょうか。
(2)
需要曲線がD1とします。X'(> 2X0)の生産量に対してこの市場
は自然独占でしょうか。
(3)
自然独占の状態から自然複占の状態に変わるのは,需要曲線がどの
ような点で交わるときでしょうか(自然複占とは,経済全体として2
企業で生産すると最も費用を低くすることが可能であることです)。
図に需要曲線を書き入れて,そのようになる理由を説明しなさい
(ヒント :AC'はACを水平方向に2倍に伸ばしたものです)。
練習問題
14-1
図14-3のようなU字型の平均費用曲線ACを持つ企業が複数
あるとします。
(1)
需要曲線がDoとし峦す。Xoの生産量に対してこの市場は自然独
占でしょうか。
(2)
需要曲線がD1とします。X'(> 2X0)の生産量に対してこの市場
は自然独占でしょうか。
(3)
自然独占の状態から自然複占の状態に変わるのは,需要曲線がどの
ような点で交わるときでしょうか(自然複占とは,経済全体として2
企業で生産すると最も費用を低くすることが可能であることです)。
図に需要曲線を書き入れて,そのようになる理由を説明しなさい
(ヒント :AC'はACを水平方向に2倍に伸ばしたものです)。
旧版382頁
第14章
14-1
(1) 2社でXo/2ずつ生産すると,平均費用曲線AC上の平均費用
が高くなる。1社で生産するほうが平均費用は低くなるので自然独占で
ある。
(2) 2社で生産すると平均費用はAC上の点の大きさとなり, 1社
の場合の平均費用AC上の大きさより小さくなるので, 自然独占でな
い。
(3)平均費用曲線ACとAC'の交点で需要曲線が交わる場合。需要
曲線がこれより右側になると2社で生産するときの平均費用(ACで表
される大きさ)が1社で生産するときの平均費用(ACで表される大き
さ)よりも小さい。
自然独占と自然複占
価格P
|
|
|\D0 \D1
| \ 。\ 。AC'
|。 \ AC 。 \ 。
|。 。\ 。 \ 。
| 。 \ 。x 。\
AC0|_____。______。___\____
| |\ | |\
| | \ | | \
|_____|__\___|___|__\__数量X
0 X0 2X0 X'
自然独占と自然複占
価格P
|
|
|\D0 \D1
| \ .\ 。AC'
|. \ AC . \ 。
|. 。\ . \ 。
| . \ 。x 。\
AC0|____ .______。___\____
| |\ | |\
| | \ | | \
|_____|__\___|___|__\__数量X
0 X0 2X0 X'
柳川ミクロ入門
旧版346頁:
練習問題
14-1
図14-3のようなU字型の平均費用曲線ACを持つ企業が複数あるとします。
(1)
需要曲線がDoとし峦す。Xoの生産量に対してこの市場は自然独占でしょうか。
(2)
需要曲線がD1とします。X'(> 2X0)の生産量に対してこの市場は自然独占でしょうか。
(3)
自然独占の状態から自然複占の状態に変わるのは,需要曲線がどのような点で
交わるときでしょうか(自然複占とは,経済全体として2企業で生産すると最も
費用を低くすることが可能であることです)。
図に需要曲線を書き入れて,そのようになる理由を説明しなさい(ヒント :
AC'はACを水平方向に2倍に伸ばしたものです)。
自然独占と自然複占
価格P
|
|
|\D0 \D1
| \ 。\ 。AC'
|。 \ AC 。 \ 。
|。 。\ 。 \ 。
| 。 \ 。x 。\
AC0|_____。______。___\____
| |\ | |\
| | \ | | \
|_____|__\___|___|__\__数量X
0 X0 2X0 X'
:旧版347頁
第14章
14-1
(1) 2社でXo/2ずつ生産すると,平均費用曲線AC上の平均費用が高くなる。
1社で生産するほうが平均費用は低くなるので自然独占である。
(2) 2社で生産すると平均費用はAC上の点の大きさとなり, 1社
の場合の平均費用AC上の大きさより小さくなるので, 自然独占でない。
(3)平均費用曲線ACとAC'の交点で需要曲線が交わる場合。需要
曲線がこれより右側になると2社で生産するときの平均費用(ACで表
される大きさ)が1社で生産するときの平均費用(ACで表される大きさ)よりも小さい。
:旧版382頁
自然独占と自然複占
価格P
|
|
|\D0 \D1
| \ .\ 。AC'
|. \ AC . \ 。
|. 。\ . \ 。
| . \ 。x 。\
AC0|____ .______。___\____
| |\ | |\
| | \ | | \
|_____|__\___|___|__\__数量X
0 X0 2X0 X'
旧版346頁:
練習問題
14-1
図14-3のようなU字型の平均費用曲線ACを持つ企業が複数あるとします。
(1)
需要曲線がDoとし峦す。Xoの生産量に対してこの市場は自然独占でしょうか。
(2)
需要曲線がD1とします。X'(> 2X0)の生産量に対してこの市場は自然独占でしょうか。
(3)
自然独占の状態から自然複占の状態に変わるのは,需要曲線がどのような点で
交わるときでしょうか(自然複占とは,経済全体として2企業で生産すると最も
費用を低くすることが可能であることです)。
図に需要曲線を書き入れて,そのようになる理由を説明しなさい(ヒント :
AC'はACを水平方向に2倍に伸ばしたものです)。
自然独占と自然複占
価格P
|
|
|\D0 \D1
| \ .\ 。AC'
|. \ AC . \ 。
|. 。\ . \ 。
| . \ 。x 。\
AC0|____ .______。___\____
| |\ | |\
| | \ | | \
|_____|__\___|___|__\__数量X
0 X0 2X0 X'
:旧版347頁
第14章
14-1
(1) 2社でXo/2ずつ生産すると,平均費用曲線AC上の平均費用が高くなる。
1社で生産するほうが平均費用は低くなるので自然独占である。
(2) 2社で生産すると平均費用はAC上の点の大きさとなり, 1社
の場合の平均費用AC上の大きさより小さくなるので, 自然独占でない。
(3)平均費用曲線ACとAC'の交点で需要曲線が交わる場合。需要
曲線がこれより右側になると2社で生産するときの平均費用(ACで表
される大きさ)が1社で生産するときの平均費用(ACで表される大きさ)よりも小さい。
:旧版382頁
旧版346頁:
練習問題
14-1
図14-3のようなU字型の平均費用曲線ACを持つ企業が複数あるとします。
(1)需要曲線がDoとし峦す。Xoの生産量に対してこの市場は自然独占でしょうか。
(2)需要曲線がD1とします。X'(> 2X0)の生産量に対してこの市場は自然独占でしょうか。
(3)自然独占の状態から自然複占の状態に変わるのは,需要曲線がどのような点で
交わるときでしょうか(自然複占とは,経済全体として2企業で生産すると最も
費用を低くすることが可能であることです)。
図に需要曲線を書き入れて,そのようになる理由を説明しなさい(ヒント :
AC'はACを水平方向に2倍に伸ばしたものです)。
自然独占と自然複占
価格P
|
|
|\D0 \D1
| \ .\ 。AC'
|. \ AC . \ 。
|. 。\ . \ 。
| . \ 。x 。\
AC0|____ .______。___\____
| |\ | |\
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0 X0 2X0 X'
:旧版347頁
第14章
14-1
(1) 2社でXo/2ずつ生産すると,平均費用曲線AC上の平均費用が高くなる。
1社で生産するほうが平均費用は低くなるので自然独占である。
(2) 2社で生産すると平均費用はAC上の点の大きさとなり, 1社
の場合の平均費用AC上の大きさより小さくなるので, 自然独占でない。
(3)平均費用曲線ACとAC'の交点で需要曲線が交わる場合。需要
曲線がこれより右側になると2社で生産するときの平均費用(ACで表
される大きさ)が1社で生産するときの平均費用(ACで表される大きさ)よりも小さい。
:旧版382頁
旧版346頁:
練習問題
14-1
図14-3のようなU字型の平均費用曲線ACを持つ企業が複数あるとします。
(1)需要曲線がDoとします。Xoの生産量に対してこの市場は自然独占でしょうか。
(2)需要曲線がD1とします。X'(> 2X0)の生産量に対してこの市場は自然独占でしょうか。
(3)自然独占の状態から自然複占の状態に変わるのは,需要曲線がどのような点で
交わるときでしょうか(自然複占とは,経済全体として2企業で生産すると最も
費用を低くすることが可能であることです)。
図に需要曲線を書き入れて,そのようになる理由を説明しなさい(ヒント :
AC'はACを水平方向に2倍に伸ばしたものです)。
自然独占と自然複占
価格P
|
|
|\D0 \D1
| \ .\ 。AC'
|. \ AC . \ 。
|. 。\ . \ 。
| . \ 。x 。\
AC0|____ .______。___\____
| |\ | |\
| | \ | | \
|_____|__\___|___|__\__数量X
0 X0 2X0 X'
:旧版347頁
第14章
14-1
(1) 2社でXo/2ずつ生産すると,平均費用曲線AC上の平均費用が高くなる。
1社で生産するほうが平均費用は低くなるので自然独占である。
(2) 2社で生産すると平均費用はAC上の点の大きさとなり, 1社
の場合の平均費用AC上の大きさより小さくなるので, 自然独占でない。
(3)平均費用曲線ACとAC'の交点で需要曲線が交わる場合。需要
曲線がこれより右側になると2社で生産するときの平均費用(ACで表
される大きさ)が1社で生産するときの平均費用(ACで表される大きさ)よりも小さい。
:旧版382頁
名目硬直性(英: Nominal rigidity)、あるいは価格の硬直性(英: Price-stickiness)、もしくは賃金の硬直性(英: Wage-stickiness)とは、名目価格がなかなか変わらない状況を指す。完全な名目硬直性は関連の期間において、名目値の価格が固定されているときに発生する。例えば、ある特定の財の価格が、一年間の間、ひとつにつき10ドルに固定されている場合は名目値に関して完全に硬直的であるといえる。不完全な名目硬直性は名目値において価格が変化するものの、変化が完全に柔軟でない場合に発生する。マクロ経済学では、基本的に長期分析においては賃金・物価水準などは完全に柔軟であると仮定されるが、短期分析においては賃金・物価水準などは固定的あるいは粘着的であるとされる。
市場の価格調整を重視するような考え方は新古典派経済学で顕著であり、これと同じ考え方が名目賃金にも適用できる。名目硬直性の存在は、なぜ短期において市場が均衡に達しないのかを説明するマクロ経済学の重要部分である。財市場や労働市場の価格(ここでいう「価格」とは例えば物価水準や賃金のこと)が硬直的であれば価格調整は働かない。価格がもし完全に柔軟であるなら価格調整が働き、例えば効率的な財の分配や完全雇用が達成される。このように価格調整を重視する新古典派に対して、ケインズ経済学は新古典派のいうような市場の価格調整は長期的にしか成立しないとし、短期的には市場の価格調整は非常にゆっくりしたものであるため、短期では数量調整を重視するべきであるとした。
柳川隆 産業組織論
3·
新産業組織論と構造-行動-成果パラダイム
1970年代に入り, ゲーム理論などの新しい経済理論の発展を受けて,理論的に寡占企業の
行動を考察しようとする新産業組織論が盛んになった。本節では, この新産業組織論の概略
を説明するとともに,構造-行動-成果パラダイムに新解釈を与えることで,新産業組織論
と伝統的産業組織論を統一的に理解できるようにしたい。第3· 1節では新産業組織論の発
生とその特徴について述べ,第3.2節では,修正した構造-行動-成果パラダイムを用い
て新産業組織論の体系を理解しようとする。新産業組織論は「静学的」な構造-行動-成果パ
ラダイムと,「動学的」な構造ㄧ行動-成果パラダイムに分けることで,構造一行動-成果パ
ラダイムと接合できる。第3. 3節では静学的な構造-行動-成果パラダイムを,第3. 4節
では動学的な構造-行動-成果パラダイムを説明することにする。
3.1
新産業組織論とは
新産業組織論の成果を表す代表的文献であるティロール(Tirole (1988))は,新産業組
織論発生の理由として三つを挙げている5)。一つは伝統的産業組織論におけるクロスセクショ
ン分析の限界に対する不満足である。たとえば,集中度もまた内生的に決まるということを
考えると,集中度などの市場構造から利潤率などの成果へ回帰分析を行う研究だけでは不十
分であり,外生的な需要や供給の基礎的条件から説明することも必要となるが, これには困
難な点が多かった。二つ目は, それまで競争均衡の研究をしていたミクロ経済学者が寡占市
場の研究に取り掛かったことである。完全競争市場においてなされた緻密で一般的な理論を
寡占市場においても生み出そうとしたことである。そして三つ目は,ゲーム理論における非
協力ゲームが戦略的行動の分析の標準的な手法となり, この分野での統的な分析手法となっ
たことである。
第一の要因は, それまでの実証的研究に飽き足りない人々に新たな領域,特に実証研究に
比して弱かった理論研究を志向させたという需要側の要因であり,第二と第三の要因は,産
業組織の理論的な研究がゲーム理論の発展とミクロ経済学者の参入により可能となったとい
う供給側の要因ということになろう。実際,新産業組織論の大きな貢献はゲーム理論の導
入により, それまでどちらかというと手薄であった企業行動の理論研究,なかでも戦略的行
動の分析と, そうした企業行動を踏まえたうえでの市場構造に関する理論研究を大きく進展
させることができた点にあると言えよう。
このように伝統的産業組織論が実証研究を中心としてきたのに対し,
新産業組織論は理論
5) Tirole (1988) pp.2-3
新産業組織論の成果を表す代表的文献であるティロール(Tirole (1988))は,新産業組
織論発生の理由として三つを挙げている5)。
一つは伝統的産業組織論におけるクロスセクショ
ン分析の限界に対する不満足である。たとえば,集中度もまた内生的に決まるということを
考えると,集中度などの市場構造から利潤率などの成果へ回帰分析を行う研究だけでは不十
分であり,外生的な需要や供給の基礎的条件から説明することも必要となるが, これには困
難な点が多かった。
二つ目は, それまで競争均衡の研究をしていたミクロ経済学者が寡占市
場の研究に取り掛かったことである。完全競争市場においてなされた緻密で一般的な理論を
寡占市場においても生み出そうとしたことである。
そして三つ目は,ゲーム理論における非
協力ゲームが戦略的行動の分析の標準的な手法となり, この分野での統的な分析手法となっ
たことである。
| リスク中立的
期| /
待| /
効| / oリスク愛好的
用| / |
EU(x) /B o |
| / o |
| / o |
| / o |
|/_________|
0 Ex期待値
#7-153:
リスク愛好的・中立的な効用関数
| リスク中立的
期| /
待| /
効| / oリスク愛好的
用| / |
EU(x) /B o |
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|/_________|
0 Ex期待値
#7-153:
リスク愛好的・中立的な効用関数
| リスク中立的
期| /
待| /
効| / oリスク愛好的
用| / |
EU(x) /B o |
| / o |
| / o |
| / o |
|/_________|_
0 Ex期待値
#7-153:
リスク愛好的・中立的な効用関数
EU(x) リスク中立的
期| /
待| /
効| / oリスク愛好的
用| / |
| / o |
| / o |
| / o |
| / o |
|/_________|_
0 Ex期待値