http://www.freeassociations.org/
1943
ラーナー「機能的財政と連邦債」
FUNCTIONAL FINANCE AND THE FEDERAL DEBT ,ABBA P. LERNER
https://www.fukurou.win/abba-p-lerner-functional-finance-translation-japanese1/
https://love-and-theft-2014.blogspot.com/2021/11/p1943.html
《その中核となる発想は、政府の財政政策、支出と課税、借入と返済、新規通貨の発行と通貨の回収は、こうした行動が経済に与える結果だけに目を向けて行われるべきであり、健全か不健全化かといった既成の伝統的教義に従うべきではない。効果だけに基づいて判断するこの原則は、人間活動の数多くの他の領域にも適用されてきたもので、それは、スコラ主義に対抗するものとしての科学的方法として知られている。財政政策が経済の中でどのように作用し、あるいは機能しているかによって、その是非を判断する原則を『機能的財政』と呼ぶことにしよう。》ラーナー1943
以下、ラーナー機能的財政と連邦債1943を読んだケインズの感想
…Keynes wrote, "[Lerner's] argument is impeccable, but heaven help anyone who tries [to] put it across to the plain man at this stage of the evolution of our ideas." (Keynes to Meade, April 1943).
全集27
366頁(p.320)
最近私は、赤字予算にかんするラーナーの興味深い論文を読みました。そのなかで彼は、時間の経過とともにそれまでの債務にたいする利子は、そうでなければ必要になると思われる新規債務にとって代るので、実際には赤字予算は国債の無限の増大を意味するものではないということを示しています(もちろん彼は、購買力の断続的な不足よりも慢性的な不足を考えています)。彼の議論は申し分のないものです。しかし、われわれの考えの現在の進化段階では、市井人にそれを理解させようと試みる人には誰でも天の助けが必要です。
敬具
1943年4月25日ミードへの手紙より(邦訳全集[の最終行]を改訳)
1947
ラーナー「国家の創造物としての貨幣」
Lerner, Abba P. , “Money as a Creature of the State”
https://www.fukurou.win/abba-p-lerner-money-as-a-creature-of-the-state-translation-japanese/
ポストケインジアン | |
---|---|
生誕 | 1903年10月28日 ロシア帝国ベッサラビア県 |
死没 |
フロリダ州Tallahassee |
国籍 | アメリカ合衆国 |
研究分野 | マクロ経済学、国際経済学 |
母校 | LSE |
影響を 受けた人物 | フリードリヒ・ハイエク ジョン・メイナード・ケインズ ポール・サミュエルソン |
論敵 | ミルトン・フリードマン バリー・ゴールドウォーター |
実績 | マーシャル=ラーナー条件 |
教訓1:完全雇用、物価の安定、そしてそこそこの生活水準を全ての国民に提供すること。それがマクロ経済の根本的な目標であり、国家にはそれの達成に向けて努力する責任がある。教訓2:政策は、それがそのためにデザインされているところの目標を達成する能力によって評価されるべきであって、それが健全であるかどうかや、あるいは伝統的な経済学のドグマに合致しているかどうかといった観念によって評価されるべきではない。教訓3:貨幣は、国家による創造物(a creature of the state)である。
※思い通りになるというような意味が込められているのかな。教訓4:課税とは、「資金調達行為」ではない。
※何かに対する支払いの必要から税金を集めるのではなく、あくまで完全雇用や価格の安定などのマクロ経済的な目的のための調整手段であるというような意味。ここが一番、ふつうの直感に反する議論であり、また機能的財政論というやつの特徴なんだろうと思う。教訓5:政府の借金も、「資金調達行為」ではない。教訓6:課税の第一の目的は、国民の行動に影響を与える(変容させる)ことである。教訓7:国債発行の第一の目的は、短期金利(翌日物金利)を規制(制御)することである。教訓8:国債発行は、論理的には、政府支出に先立つものというよりはむしろその帰結である。教訓9:貨幣を刷ることそれ自体は、経済に対して何のインパクトも持たない。教訓10:完全雇用政策がなければ、社会は、労働を節約する技術的進歩から利益を得ることはできない。つまり、効率性が非効率性になるのだ。完全雇用政策があれば、そういう技術的進歩は、社会にとって真に有益なものとなる。教訓11:完全雇用政策がなければ、国は、貿易収支の問題に苦労するだろう。完全雇用政策があれば、輸入超過を心配する必要はない。教訓12:赤字や負債について、「見栄えほど大変な額ではない」とか、「指標を変えれば、あるいはバランスシート全体でみれば大した問題ではない」とかいう議論を試みるのは、反生産的だ。
※そんな言い訳をしなければならないと思うこと自体が間違っているということかな。教訓13:失業がある状態というのは、資源や材が希少なのではなく、仕事と貨幣が希少なのである。教訓14:機能的財政は「政策」ではない。それは、あらゆる政策がその中で実施される「フレームワーク」なのだ。教訓15:完全雇用を実現するためには、財政支出は、雇用の直接的な創出を含まなければならないだろう。結論:ラーナーの機能的財政や完全雇用に関する研究は、50年前に始めて提唱されたときと同じように、現代においても重要な意味がある。オーソドックスな理論や政策が、危機の原因の説明にも効果的な政策的対処としても役に立っていない時は、こうした考え方や、あるいはその他の過去の偉大な思想家たちの考え方を見直してみるといいだろう。彼らの研究からは懐古趣味以上のものが得られるし、現在の状況分析やマクロ経済政策の策定にも有益な教訓を含んでいるものである。
アバ・ラーナー 機能的財政 Abba Lerner
50年以上におよぶ経済学研究を通じ、ラーナーはミクロ経済学
とマクロ経済学、新古典派とケインズ主義の枠組み、理論と政策を
追究した。また、市場を信頼し、民主社会主義に献身した。
ラーナーが残した不朽の功績は機能的財政として知られる。ラー
ナーはレッセ·フェール(自由放任)を「経済のハンドル操作」を
拒絶しているとして批判した。そして、経済システムを操縦する政
府権力を正当化かつ擁護しようと、周知のとおり、よく車の運転に
なぞらえて解説した。
ラーナーは政府が財政政策および金融政策を駆使して、完全屋田
における総有効需要を維持し、インフレを避け、最適投資額に見あ
う利子率を保持することを奨励した。「健全財政」の原理(政府予
算がバランスを保ち、多額の負債を回避すること)が理論的障害に
なるとは考えなかった。というのも、政府は経済をしかるべき道に
方向づけるだけの十分な通貨を発行できるからだ。よって、ラーナ
ーはあきらかにケインズやクナップと同じ表券主義者だった。著書
「国家の創造物としての貨幣(Money as a Creature of the State)」
(1947年)には、機能的財政の可能性と有効性を理解するための骨
子が記されている。
ラーナーの理論には多くの反論が上がっている。とくに、多額の
財政赤字を誘発する危険性があるとして非難された。しかし、機能
的財政論では連邦予算と政府負債の管理をたんに経済繁栄の一手段
だと見なしている。予算規模はそれ自体が目的ではなく、目的を達
成するための手段にすぎない。ラーナーにとって、政府負債は通貨
準備管理や短期利率調整の手段であり、課税はインフレに対する総
需要管理策だった。
当初、ラーナーは需要インフレに関心をもち、課税をその調整手
段だと見ていたが、のちに供給インフレやコストプッシュ・インフ
レに注目するようになった。そして、スタグフレーション(景気後
退とインフレが同時に起こる状態)、多様な所得政策の評価と策定、
市場反インフレ計画(MAPS)、賃金・物価統制の研究に専心した。
生年 1903年、ベッサラビア、ロシア
没年 1982年、フロリダ州タラハシー、アメリカ
世界を変えた50の経済
より
フォーステイター
貨幣と金融
貨幣は資本主義が発展する以前から存在しており、以来ずっと市
場経済と関連づけられてきた。物々交換のような制度が普及してい
る経済では、労働の分業、つまり専門化の拡大は制限されるが、貨
幣があれば分業や交換の幅は広がる。したがって、貨幣、交換、4
業はともに発展する。
家族内で必要物資をすべて生産し、売買を行なわない自給自足の
例を除き、生産者は特定の財を製造販売し、その代金で自分たちの
必要な財やサービスを購入する。
貨幣はその機能によって定義される(「貨幣とは貨幣がなしうる
ことである」)。貨幣の機能とは、価値尺度、交換手段、価値貯蔵手
段の3つだ。価値尺度(計算単位)は各商品が有する価値を測定す
る機能を意味する。交換手段には、財やサービスと直接交換する購
入、および、債務返済というふたつの側面がある。価値貯蔵手段は
貨幣自体が最終目的となり、富の蓄積を意味する。貯蔵のため貨幣
を使わずにいると、財は売れ残り、経済危機につながりかねない。
消費や投資の資金となる貨幣は、地域の経済水準を決める要因と
なる。したがって、金融制度や信用制度の発展レベルは非常に重要
だ。信用取引の確立やその条件は現代経済運用の要となっている。
現在の貨幣はほとんどが「不換紙幣」で、金本位制や商品本位制と
は異なり、為替レートが固定していない変動相場制をとっている。
しかし、通貨統合、ペッグ制(自国の通貨と特定の通貨の為替レー
トを一定に保つ制度)、カレンシーボード制(為替レートを固定す
るだけでなく、通貨の発行量を外貨の保有量に連動させる制度)な
どの固定相場制もある。変動相場制と固定相場制、どちらをとりい
れるかは経済政策を大きく左右する。
貨幣理論は大きくふたつに分けられる。貨幣金属説と貨幣表券説
だ。貨幣金属説では、貨幣を、市場で各個人が発揮する合理的行動
から生まれるものと見なす。いっぽう、貨幣表券説では、貨幣は
貨幣理論は大きくふたつに分けられる。貨幣金属説と貨幣表券説
だ。貨幣金属説では、貨幣を、市場で各個人が発揮する合理的行動
から生まれるものと見なす。いっぽう、貨幣表券説では、貨幣は
「交換のもつ徳によって、ひとりの成功がみ
なに利益をもたらす」
フレデリック·バスティア
「国家(あるいは中央政権)の創出物」だ。こうしたアプローチに
は複数の枝葉があり、貨幣表券説のなかには、金本位制や商品本位
制も国がシステムを構築して尺度等を定めるという点から表券主義
だとする見方もある。
多くの経済学者が重視しているのは貨幣の一般受容性だ。貨幣に
価値をもたせるには、貨幣が国民に受け入れられなければならない。
この受容性は、通常、納税等によって保証されている。
貨幣理論は大きくふたつに分けられる。貨幣金属説と貨幣表券説だ。貨幣金属説では、貨幣を、市場で各個人が発揮する合理的行動
から生まれるものと見なす。いっぽう、貨幣表券説では、貨幣は「国家(あるいは中央政権)の創出物」だ。こうしたアプローチに
は複数の枝葉があり、貨幣表券説のなかには、金本位制や商品本位制も国がシステムを構築して尺度等を定めるという点から表券主義
だとする見方もある。
多くの経済学者が重視しているのは貨幣の一般受容性だ。貨幣に価値をもたせるには、貨幣が国民に受け入れられなければならない。この受容性は、通常、納税等によって保証されている。
貨幣理論は大きくふたつに分けられる。貨幣金属説と貨幣表券説だ。貨幣金属説では、貨幣を、市場で各個人が発揮する合理的行動から生まれるものと見なす。いっぽう、貨幣表券説では、貨幣は「国家(あるいは中央政権)の創出物」だ。こうしたアプローチには複数の枝葉があり、貨幣表券説のなかには、金本位制や商品本位制も国がシステムを構築して尺度等を定めるという点から表券主義だとする見方もある。
多くの経済学者が重視しているのは貨幣の一般受容性だ。貨幣に価値をもたせるには、貨幣が国民に受け入れられなければならない。この受容性は、通常、納税等によって保証されている。
28~9
フォーステイター
魔女のゼルダのバースデーケーキ (大型しかけえほん) 大型本 – 2003/9
エヴァ タチェバ (著), Eva Tatcheva (原著), 上野 和子 (翻訳)
5つ星のうち 4.0 1 件のカスタマーレビュー
https://www.coursehero.com/tutors-problems/Economics/11162483-Economist-Abba-Lerner-compared-the-economy-to-a-car-needing-Multiple-C/
Economist Abba Lerner compared the economy to a car needing Multiple Choice a.a monetary rule to prevent a "backseat driver" from making it go off...
Economist Abba Lerner compared the economy to a car needing
Multiple Choice
a.a monetary rule to prevent a "backseat driver" from making it go off course.
b.regular price-level surprises, like oil changes, to make it run smoothly.
c.an efficiency wage to make the labor markets work like an efficient engine.
d. a "steering wheel" that the government can use to guide it forward.
Rational expectations theory suggests that people make consistent forecasting errors regarding the effects of policy.
True or False
So-called market monetarists suggest that the Fed, based on economic performance data over the past many decades, should aim for which of the following targets?
Multiple Choice
a. a 5 percent unemployment rate
b.a 5 percent per year expansion of real GDP
c. a 5 percent per year growth in nominal GDP
d. a 5 percent per year inflation rate
https://www.coursehero.com/tutors-problems/Economics/11162483-エコノミスト-Abba-Lerner-compared-the-economy-to-a-car-needing-Multiple-C/
エコノミストAbba Lernerは、「後部座席の運転手」が運転を停止するのを防ぐための多肢選択a.aを必要とする車と経済性を比較しました。
エコノミストAbba Lernerは、経済性を必要とする自動車と経済性を比較
複数の選択肢
a。「後部座席の運転手」が運転を止めないようにするための金銭的な規則。
b。オイル交換のような価格水準の不規則な変動により、円滑に運営されている。
労働市場を効率的なエンジンのように機能させるための効率賃金。
d。政府がそれを前進させるために使用できる「ステアリングホイール」。
合理的期待理論は、人々が政策の効果に関して一貫した予測誤りをすることを示唆している。
正しいか間違っているか
いわゆる市場マネタリストは、過去数十年にわたる経済パフォーマンスデータに基づいて、FRBが次の目標のどれを目指すべきかを示唆していますか?
複数の選択肢
a。失業率5%
b。実質GDPの年間5%の拡大
c。名目GDPの年率5%の成長
d。年間5パーセントのインフレ率
Macroeconomics: selected readings - 164 ページ
https://books.google.co.jp/books?id...
1970 - スニペット表示 - 他の版
Abba. P. Lerner. More than twenty years ago I wrote a parable1 in which an economy that lacked an adequate mechanism for ... "What we need," he says, "is not a skilled monetary driver of the economic vehicle continuously turning the steering wheel to adjust to ... the monetary passenger, who is in the back seat as ballast, from occasionally leaning over and 1 "The Economic Steering Wheel," The ...
Macroeconomics and Company Planning - 164 ページ
https://books.google.co.jp/books?id=h...
Education for Management, inc - 1970 - スニペット表示 - 他の版
Abba. P. Lerner. More than twenty years ago I wrote a parable1 in which an economy that lacked an adequate mechanism for ... "What we need," he says, "is not a skilled monetary driver of the economic vehicle continuously turning the steering wheel to adjust to ... the monetary passenger, who is in the back seat as ballast, from occasionally leaning over and 1 "The Economic Steering Wheel," The ...
Macroeconomics: selected readings - 164 ページ
https://books.google.co.jp/books?id...
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Abba. P. Lerner. More than twenty years ago I wrote a parable1 in which an economy that lacked an adequate ... he says, "is not a skilled monetary driver of the economic vehicle continuously turning the steering wheel to adjust to unexpected ...
Macroeconomics and Company Planning - 164 ページ
https://books.google.co.jp/books?id=h...
Education for Management, inc - 1970 - スニペット表示 - 他の版
Abba. P. Lerner. More than twenty years ago I wrote a parable1 in which an economy that lacked an adequate ... he says, "is not a skilled monetary driver of the economic vehicle continuously turning the steering wheel to adjust to unexpected ...
Macroeconomics: Principles, Problems, and Policies
https://books.google.co.jp/books?id...
Campbell R. McConnell, Stanley L. Brue - 2005 - スニペット表示
On the Road Again Keynesian economist Abba Lerner (1903— 1 982) likened the economy to an automobile ... He said that the economy does not need a skillful driver of the economic vehicle who is continuously turning the wheel to adjust to the ... Instead, the economy needs a way to prohibit the monetary passenger in the back seat from occasionally leaning over and giving the steering wheel a jerk ...
Journal of the American Statistical Association - 第 57 巻 - 211 ページ
https://books.google.co.jp/books?id...
American Statistical Association - 1962 - スニペット表示 - 他の版
ABBA P. LERNER, Michigan State University M. than twenty years ago I wrote a parable" in which an economy that ... “is not a skilled monetary driver of the economic vehicle continuously turning the steering wheel to adjust to unexpected ...
Milton Friedman: Nobel Monetary Economist : a Review of His ...
https://books.google.co.jp/books?id...
K. Puttaswamaiah - 2009 - スニペット表示 - 他の版
Nobel Monetary Economist : a Review of His Theories and Policies K. Puttaswamaiah ... His interpretation of the historical record is that.... the central problem is not to construct a highly sensitive instrument that can continuously offset instability ... not think that the nation needs a skilled monetary driver of the economic vehicle always turning the wheel to adjust to unexpected ... See also Lerner, Abba P., Milton Friedman's A Program of Monetary Stability: A Review, American Statistical ...
Economics: principles, problems, and policies - 330 ページ
https://books.google.co.jp/books?isbn...
Campbell R. McConnell, Stanley L. Brue - 2007 - スニペット表示 - 他の版
In RET, unanticipated price-level changes cause changes in real output in the short run but not in the long run. ... Or should it use discretionary fiscal and monetary policy, when needed, to stabilize a sometimes-unstable economy? ... Keynesian economist Abba Lerner ( I 903— 1982) likened the economy to an automobile traveling down a road that had ... He said that the economy does not need a skillful driver of the economic vehicle who is continuously turning the wheel to adjust to ...
The academic scribblers - 241 ページ
https://books.google.co.jp/books?id...
William Breit, Roger L. Ransom - 1982 - スニペット表示 - 他の版
40 In other words, unlike Abba Lerner, Friedman does not think that the nation needs a skilled monetary driver of the economic vehicle always turning the wheel to adjust to the unexpected turns in the road, but rather a way to keep a backseat ...
緊縮策という病: 「危険な思想」の歴史
https://books.google.co.jp/books?isbn...
マークブライス - 2015 - プレビューは利用できません
ギリシア問題の本質は「思想」の問題である。リーマンショック後の世界的な「緊縮」策の流行は、なぜ生まれたか。そしてそれがなぜ間違っているかを「思想」と「歴史」から ...
緊縮策という病:「危険な思想」の歴史 単行本 – 2015/9/18
マーク・ブライス (著), 若田部 昌澄 (監修, その他), 田村 勝省 (翻訳)
BT_BOMBER
ベスト500レビュアー
5つ星のうち3.0内容は興味深いが翻訳の仕事が残念
2015年9月27日
金融危機、ユーロ危機以降、世界に広まっている緊縮策の危険性を説いた一冊です。
大きく三部構成になっており、第1部は現在の危機について欧米の状況を解説。
第2部では緊縮思想の歴史を追い、第3部が結論となっています。
第1部では本来銀行債務だったはずのものが国家債務に押し付けられた過程が説明されており、
誰がどのような利害で緊縮を主張しているのかが判ります。
第2部ではジョン・ロックに始まりヒューム、スミスなど経済学黎明期の人物の思想、
その後も緊縮を理論的にサポートした学派について解説した上で、
実際に歴史上、実施された緊縮の事例を見ています。
事例については見事にろくな結果が出ておらず「危険な思想」と表現されるのが判るはずです。
著者自身は政治学寄りのポジションにいるようで、視点的にも経済よりも政治や思想が中心にあるようです。
恐らくこのこともあって、自身の手で行っている統計的な検証はあまりなさそうな感じ。
他の学者の論考を多数引用しているので、具体的な検証内容を読みたい方にはそちらのサーベイに意味があるかも。
逆にそのような検証については引用で済ませて、ロジックや思想を中心に語っているので
数字のやり取りが苦手な一般人にはありがたいのではないかと思います。
内容に対して疑問点を挙げておくと、「大きすぎて潰せない」銀行でも救済するより
潰してしまった方がマシ的な結論を書いてて、ここはさすがにちょっと同意しづらい。
ここ何十年か金融市場の自由化が進んできて、それが原因の一旦になっているのだから、
素直に考えれば金融市場規制の再強化が対策になりそうな気がします。
著者自身は既に政治的な力を持ってしまっている人たちを律するのは難しいと考えているようですが・・・。
レビュータイトルに書きましたが翻訳の質は良いとは思えません。
学問用語ならともかく、もっと簡単な日本語表現がありそうなところまで
非常に硬い表現の言葉が並んでおり、無駄に判りづらくなっています。
表現の硬さは百歩譲ってよしとして、助詞や接続詞の使い方も怪しいです。
同じタイプの助詞を連続で使っていて理解を難しくしていたり、とか
良い日本語文章なら排除されてしかるべき文章表現が残っています。
直訳すれば合ってるのかもしれませんが、文章を区切るなり、
句読点の入れ方などで、もう少し理解しやすくできなかったんでしょうか。
最後に誤字脱字の類。上で挙げた助詞については、そもそも抜けていると思しき箇所もちらほら見つかります。
誤字はそれほど多くなさそうですが、「ワーキング・パーパー」は酷い。
ちょっと校正の仕事が甘いんじゃないですかね。
もう一つ評価を下げようか迷うほど翻訳の粗を感じましたが、内容は面白かったので☆3つにしました。
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Macroeconomics: Principles, Problems, and Policies
https://books.google.co.jp/books?id...
Campbell R. McConnell, Stanley L. Brue - 2005 - スニペット表示
On the Road Again Keynesian economist Abba Lerner (1903— 1 982) likened the economy to an automobile ... He said that the economy does not need a skillful driver of the economic vehicle who is continuously turning the wheel to adjust to the ... Instead, the economy needs a way to prohibit the monetary passenger in the back seat from occasionally leaning over and giving the steering wheel a jerk ...
Journal of the American Statistical Association - 第 57 巻 - 211 ページ
https://books.google.co.jp/books?id...
American Statistical Association - 1962 - スニペット表示 - 他の版
ABBA P. LERNER, Michigan State University M. than twenty years ago I wrote a parable" in which an economy that lacked ... “What we need,” he says, “is not a skilled monetary driver of the economic vehicle continuously turning the steering ...
Macroeconomics: selected readings - 164 ページ
https://books.google.co.jp/books?id...
1970 - スニペット表示 - 他の版
More than twenty years ago I wrote a parable1 in which an economy that lacked an adequate mechanism for regulating the level of ... In that parable the suggestion of a steering wheel for the automobile was opposed by a passenger, " Suppose we had a steering wheel," ... "What we need," he says, "is not a skilled monetary driver of the economic vehicle continuously turning the steering wheel to adjust to ...
Macroeconomics and Company Planning - 164 ページ
https://books.google.co.jp/books?id=h...
Education for Management, inc - 1970 - スニペット表示 - 他の版
More than twenty years ago I wrote a parable1 in which an economy that lacked an adequate mechanism for regulating the level of ... In that parable the suggestion of a steering wheel for the automobile was opposed by a passenger, " Suppose we had a steering wheel," ... "What we need," he says, "is not a skilled monetary driver of the economic vehicle continuously turning the steering wheel to adjust to ...
アメリカ統計学会誌 - 第57巻 - 211ページ
https://books.google.co.jp/books?id ...
American Statistical Association - 1962 - スニペット表示 - 他の版
ABBA P. LERNER、ミシガン州立大学M. 20年以上前、私はたとえ「私たちが必要としているものに欠けている経済」というたとえを書いた。ステアリング
マクロ経済学:選択された測定値 - 164ページ
https://books.google.co.jp/books?id ...
1970 - スニペット表示 - 他の版
20年以上前、私はたとえ1を書いていました。そこでは、経済のレベルを調整するための適切なメカニズムを欠いていました。 「……」私たちが必要としているものは、経済的な自動車の熟練した金銭的な運転手ではありません。
マクロ経済学と企業計画 - 164ページ
https://books.google.co.jp/books?id = h ...
Education for Management、inc - 1970 - スニペット表示 - 他の版
20年以上前、私はたとえ1を書いていました。そこでは、経済のレベルを調整するための適切なメカニズムを欠いていました。 「……」私たちが必要としているものは、経済的な自動車の熟練した金銭的な運転手ではありません。
1:34午後削除
マコーネル
18th
https://studyroombd.files.wordpress.com/2014/08/economics-principles-problems-and-policies-18th-mcconnell-brue-flynn.pdf
734にフリードマン経由
lernerの比喩
CONSIDER THIS..
On the
Road Again
Economist Abba
Lerner
(1903-
1982) likened the
economy to
automobile trav-
an
eling down a road
that had traffic
barriers on each
side. The problem
was that the car
had no
steering wheel. It would hit one barrier, causing the car to
veer to the opposite side of the road. There it would hit the
other barrier, which in turn would send it careening
posite side.To avoid such careening in the form of business cycles,
said Lerner, society must equip the economy with a steering
wheel. Discretionary fiscal and monetary policy would enable
government to steer the economy safely between the problems
of recession and demand-pull inflation.
Economist Milton Friedman (1912-2006) modified Lerner's
analogy, giving it a different meaning. He said that the economy
to the op-
does not need a skillful driver of the economic vehicle who is
continuously turning the wheel to
irregularities of the route. Instead, the economy needs a way to
prohibit the monetary passenger in the back seat from occasionally
leaning over and giving the steering wheel a jerk that sends the car
off the road.According
road just fine unless the Federal Reserve destabilizes it.
Lerner's analogy implies an internally unstable economy that
needs steering through discretionary government stabilization
policy. Friedman's modification of the analogy implies a generally
stable economy that is destabilized by inappropriate monetary
policy by the Federal Reserve. For Lerner, stability requires active
use of fiscal and monetary policy. For Friedman, macroeconomic
stability requires a monetary rule forcing the Federal Reserve to
increase the money supply
adjust
to the unexpected
C
to Friedman, the car will travel down the
set, steady annual rate.
at a
*In his later years, Friedman softened his call for a monetary rule,
acknowledging that the Fed had become much more skillful at keeping
the rate of inflation in check through prudent monetary policy.
このことを考慮..
に
もう一度道
エコノミストアバ
ラーナー
(1903-
1982)
経済
自動車トラック
あ
道を下りる
それは交通があった
それぞれの障壁
側。問題
それは車だった
ない
ハンドル。それは1つの障壁にぶつかり、車に
道路の反対側に向かいます。それはそれを打つだろう
他の障壁、それは順番にそれを気にさせるだろう
景気循環の形でそのような介護を避けるために、
ラーナー氏によると、社会は経済にステアリングを装備しなければならない
ホイール。裁量的な財政および金融政策によって可能になるだろう
問題の間に安全に経済を操縦する政府
景気後退とデマンドプルインフレ。
経済学者ミルトン・フリードマン(1912-2006)はラーナーの修正
例え、それに別の意味を与えます。彼は経済が
op-へ
である経済的な乗り物の上手な運転手を必要としません
継続的にホイールを回す
ルートの不規則性その代わりに、経済は
後部座席にいる金銭的な乗客がたまに禁止する
車に寄りかかってハンドルを動かす
オフロード。
連邦準備制度理事会がそれを不安定にしない限り、道路はちょうど罰金です。
Lernerのアナロジーは、内的に不安定な経済が
裁量政府の安定化を通じた運営が必要
ポリシー。フリードマンによる類推の修正は、一般的に
不適切な通貨によって不安定にされる安定経済
連邦準備制度による政策。 Lernerの場合、安定性にはアクティブが必要です
財政および金融政策の利用フリードマンにとって、マクロ経済
安定のためには連邦準備制度理事会に
マネーサプライを増やす
調整する
思いがけない
C
フリードマンに、車は下ります
設定された、安定した年率。
で
*後年、フリードマンは金銭的な規則を求める声を和らげた。
連邦準備制度が維持に一層熟練したことを認めて
慎重な金融政策によるチェックのインフレ率。
Macroeconomics: selected readings - 164 ページ
https://books.google.co.jp/books?id...
1970 - スニペット表示 - 他の版
Abba. P. Lerner. More than twenty years ago I wrote a parable1 in which an economy that lacked an adequate mechanism for ... 2 I had often thought that the parable was overplayed, but Professor Milton Friedman's recent book is essentially a very ... "What we need," he says, "is not a skilled monetary driver of the economic vehicle continuously turning the steering wheel to adjust to unexpected ...
Macroeconomics and Company Planning - 164 ページ
https://books.google.co.jp/books?id=h...
Education for Management, inc - 1970 - スニペット表示 - 他の版
Abba. P. Lerner. More than twenty years ago I wrote a parable1 in which an economy that lacked an adequate mechanism for ... 2 I had often thought that the parable was overplayed, but Professor Milton Friedman's recent book is essentially a very ... "What we need," he says, "is not a skilled monetary driver of the economic vehicle continuously turning the steering wheel to adjust to unexpected ...
Journal of the American Statistical Association - 第 57 巻 - 211 ページ
https://books.google.co.jp/books?id...
American Statistical Association - 1962 - スニペット表示 - 他の版
ABBA P. LERNER, Michigan State University M. than twenty years ago I wrote a parable" in which an economy that lacked an adequate ... I had often thought that the parable was overplayed, but Professor Milton Friedman's recent book is essentially a very ... “What we need,” he says, “is not a skilled monetary driver of the economic vehicle continuously turning the steering wheel to adjust to unexpected ...
Milton Friedman: Nobel Monetary Economist : a Review of His ...
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K. Puttaswamaiah - 2009 - スニペット表示 - 他の版
Nobel Monetary Economist : a Review of His Theories and Policies K. Puttaswamaiah ... His interpretation of the historical record is that.... the central problem is not to construct a highly sensitive instrument that can continuously offset instability ... not think that the nation needs a skilled monetary driver of the economic vehicle always turning the wheel to adjust to unexpected ... See also Lerner, Abba P., Milton Friedman's A Program of Monetary Stability: A Review, American Statistical ...
Macroeconomics: Principles, Problems, and Policies
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Campbell R. McConnell, Stanley L. Brue - 2005 - スニペット表示
On the Road Again Keynesian economist Abba Lerner (1903— 1 982) likened the economy to an automobile ... He said that the economy does not need a skillful driver of the economic vehicle who is continuously turning the wheel to adjust to the ... a way to prohibit the monetary passenger in the back seat from occasionally leaning over and giving the steering wheel a ... Friedman's modification of the analogy implies a generally stable economy that is destabilized by inappropriate ...
David R. Kamerschen. 1967. Readings in Microeconomics. No Publisher.
David R. Kamerschen and Walter L. Johnson. 1970.Macroeconomics: Selected Readings. No Publisher.
Readings in Economic Development
Walter L. Johnson; David R. Kamerschen
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ISBN 10: 0538080701 / ISBN 13: 9780538080705
Published by Cengage South-Western
Used Condition: Good Soft cover
ラーナーは『雇用の経済学』(1951邦訳1965)冒頭でSF仕立てで新自由主義と統制経済の問題を寓話化している。
それをフリードマン『資本主義と自由』1962が茶化し、ケルトン2003とミッチェル2009が再評価している。
ケルトン Have member states forsaken their economic steering wheels? Stephanie Bell
Dollarization:Lessons from Europe for the Americas 2003所収
ミッチェル Functional finance and modern monetary theory – Bill Mitchell – 2009/11/1
http://bilbo.economicoutlook.net/blog/?p=5762
フリードマン(マコーネル マクロより)
https://1.bp.blogspot.com/-CfzJEAWbQKI/XQM6rCvRoCI/AAAAAAABkeA/1ym2Vb_yjPQjuopCPEibf1UdoGVpzs2UwCLcBGAs/s1600/IMG_0500.PNG
不完全な新自由主義という自動運転ではなく、財政政策というハンドル操作が必要というメッセージだ。
言及されるバック・ロジャースは1970年代のテレビ版が有名だがラーナーは戦前映画版を
見たのだろう。ラーナーの初稿は1941年発表だから1939年映画版のすぐあとだ。この映画版はスターウォーズに似ている。
Buck Rogers Destination Saturn 1939 épisode 2 VOSTF
https://youtu.be/6uYSXyqGsxg
Buck Rogers In The 25th Century Opening Credits and Theme Song 1979
https://youtu.be/3uEVDdFLBDw
ちなみにストックとフローを説明する水タンクの図解は本書(The Economics of Employment, 1951)
にすでにある。邦訳1965#4:68~9。サミュエルソンより早いかも知れない。「漏れ」に対してMMT的な意味は持たされていない。
水タンクのモデル自体は交換方程式のフィッシャー(『価値と価格の理論の数学的研究』1892,邦訳1981)が源流だろう。
ラーナー1965の消費と投資が加筆されたバージョン
https://1.bp.blogspot.com/-xEhl6j0YCcY/XQULJWiLYuI/AAAAAAABkis/r4tBDcsHWWYER5zsrNeEuq-0pQT3YGZlgCLcBGAs/s1600/IMG_0862.PNG
ラーナーはーインフレを危惧し、政治的左右のバランスを気にしているが、健全財政ではなく機能的財政をという主張は明確だ。
裁量ではなく理論、
啓蒙が主眼
フリードマンは裁量を批判するが
ラーナーはそのレベルにいない
Macroeconomics William Mitchell (著), L. Randall Wray (著), Martin Watts (著) 2019
https://www.amazon.co.jp/Macroeconomics-William-Mitchell/dp/1137610662
https://www.macmillanihe.com/page/detail/Macroeconomics/?K=9781137610669
https://www.macmillanihe.com/resources/sample-chapters/9781137610669_sample.pdf (冒頭サンプル)
ミッチェル2019[全8篇]33章をラーナーの財政関係の図を参考に図解してみた。
政策を扱った[E]が本書の肝。雇用[D]と貨幣[B]は相互に関係し合う。
ミッチェル2019(ラーナー機能的財政の基本的な諸関係を改変):
______
| |
| 政策 |[E]20~24
|______|
___|________
/ \
/ \
/ E雇用 \[D]17~19(5:69)
/ \
/____________________\
| Y所得 |[C]11~16
|____________________|
| I投資 | | |
|______________| |C(Y)
| I利子率 | |I(I) |消費 |
|_______| |投資 | |性向 |
|M | |I | |機会 | | |
|貨幣| (M,Y) |___| |___|
[B] 流動性選好 [F]=不安定性?
9~10 (12:190) 25~26
(17:262)
歴史[A]1~8,[G]27~30,[H]31~33現状,未来
PART A: INTRODUCTION & MEASUREMENT #1~8
PART B: CURRENCY, MONEY & BANKING #9~10
PART C: NATIONAL INCOME, OUTPUT AND EMPLOYMENT DETERMINATION #11~16
PART D UNEMPLOYMENT AND INFLATION: THEORY AND POLICY #17~19
PART E ECONOMIC POLICY IN AN OPEN ECONOMY #20~24
PART F ECONOMIC INSTABILITY #26~26
PART G HISTORY OF MACROECONOMIC THOUGHT #27~30
PART H CONTEMPORARY DEBATES #31~33
MMTは巨人の肩の上に乗っていると言われるが、本書は歴史の地盤の上に建った家だ。その地盤の現状は不安定だが。
https://2.bp.blogspot.com/-lKnvaxqawQw/XQWMGT4OBwI/AAAAAAABkjM/OzNgBmUVVd4ROJkR6n9PbC3QOTUl28BggCLcBGAs/s1600/IMG_0878.PNG
(ラーナー『雇用の経済学』における財政関係の図)
レイヨンケインズ115
Post Keynesian macroeconomic theory: a foundation for successful ...
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Paul Davidson - 1994 - スニペット表示 - 他の版
a foundation for successful economic policies for the twenty-first century Paul Davidson ... Of course, if peanuts were money (as Abba Lerner long ago suggested in his analysis of general equilibrium), then unemployment in the auto industry ...
CIS US Congressional Committee Hearings Index: 86th Congress ...
ポスト・ケインズ派のマクロ経済学―21世紀の経済政策の基礎を求めて 単行本 – 1997/4/1
ポール デヴィッドソン (著), Paul Davidson (原著), & 2 その他
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タイトル
ポスト・ケインズ派のマクロ経済学 21世紀の経済政策の基礎を求めて
著者名等
ポール・デヴィッドソン/著 ≪再検索≫
著者名等
渡辺良夫/訳 ≪再検索≫
著者名等
小山庄三/訳 ≪再検索≫
出版者
多賀出版
出版年
1997.04
大きさ等
22cm 380p
注記
Post Keynesian macroeconomic theory.
NDC分類
331.7
件名
経済学-近代経済学 ≪再検索≫
目次
ケインズ革命の背景;『一般理論』と古典派体系との本質的相違;所得と関連した支出:ケインズのD1範畴;投資支出;政府と産出量水準;貨幣と不確実性;流動性選好―貨幣に対する需要;金融動機と実物・貨幣部門の相互依存性;インフレーションにかんする3つの見解;ケインズの総供給・総需要分析〔ほか〕
ISBN等
4-8115-4671-7
書誌番号
3-0197019941
Business Week - 第 2379~2387 号 - 46 ページ
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1975 - スニペット表示 - 他の版
And it might as well be peanuts," he says, repeating a note first sounded by Keynes's famous student Abba P. Lerner. To Davidson, traditional Keynesians should at long last accept the fact that money is not peanuts. Inflations are dangerous ...
Essays in post-Keynesian inflation - 257 ページ
Essays in Monetary Economics (Collected Works of Harry Johnson)
https://books.google.co.jp/books?isbn...
Harry G. Johnson - 2013 - プレビュー - 他の版
Earlier, Lerner had produced a much-quoted but untraceable objection to Hicks' original argument: that if the excess demand equation for some commodity (Lerner chose peanuts) is eliminated by Walras' Law, the resulting system includes both a loanable-funds and a money equation, one of which must be used to ...
Selected Essays in Monetary Economics (Collected Works of Harry ...
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Harry Johnson - 2013 - プレビュー - 他の版
Earlier, Lerner had produced a much-quoted but untraceable objection to Hicks' original argument: that if the excess demand equation for some commodity (Lerner chose peanuts) is eliminated by Walras' Law, the resulting system includes both a lbanable-funds and a money equation, one of which must be used to ...
Money-wage dynamics and labor-market equilibrium and the trade-off between inflation and unemployment: Comment
D Meiselman - Journal of Political Economy, 1968 - journals.uchicago.edu
… Like Lerner, I personally would favor peanuts, except that peanuts do not enter … As for myself, although I find it difficult to set up criteria to choose one relative price or cost rather than another, if I can't have a peanut theory of prices, given the growing bureaucratization of …
引用元 1 関連記事 全 5 バージョン
Validating the Invalid Dichotomy: A General Theory of General Equilibrium
H Choi - 2009 - papers.ssrn.com
… But which one should be eliminated. The arbitrary choice is what prompted Abba Lerner to quibble: “What if I eliminate the peanut market?” But things are more complicated than Lerner has perceived. In the three-product case, there are 3 relative prices but 6 markets …
関連記事
The Context of SC Tsiang's Monetary Economics
2. Elimination I Another suggestion is to eliminate one of the markets (J.R. Hicks, 1939, Oscar Lange, 1942, S.C. Tsiang, 1966). Presumably, the Walrasian system offers too many markets. For example, in the two-product case, there is only one relative price solution, either vB /vA vA /vB or , but two markets, A and B. Hence, one of the markets looks redundant, and can be eliminated. But which one should be eliminated. The arbitrary choice is what prompted Abba Lerner to quibble: “What if I eliminate the peanut market?” But things are more complicated than Lerner has perceived. In the three-product case, there are 3 relative prices but 6 markets. One has to eliminate 3 markets, see Figure 3 for elucidation. In the 4-products case, there are 6 relative prices, but 12 markets. One has to eliminate 6 markets. In the n-products, there are n(n-1)/2 relative prices but n(n−1) market. One has to eliminate n(n-1)/2 markets. Even if we can decide which markets are to be eliminated, there is a severe consequence. Consider the 3-product case. When you have eliminated the C market, you must have also eliminated its associated functions in the B and A markets, as the demand (or supply) in C is associated with the supply (or demand) in the other two markets. Th
Validating the Invalid Dichotomy By Hak Choi (Former) Advisor, Chung-Hua Institution for Economic Research Correspondence: hakchoi@gmail.com ABSTRACT This paper tackles the Invalid Dich
2.排除Iもう一つの提案は市場の1つを排除することです(J.R. Hicks、1939年、Oscar Lange、1942年、S.C. Tsiang、1966年)。おそらく、Walrasianシステムはあまりにも多くの市場を提供しています。たとえば、2製品のケースでは、相対価格ソリューションは1つ(v B / v A v A / v B)ですが、AとBの2つの市場があります。したがって、一方の市場は冗長に見え、排除できます。しかし、どちらを排除する必要があります。恣意的な選択は、Abba Lernerが「ピーナッツ市場を排除したらどうなるのでしょうか」と震え上がらせたものです。 3製品の場合、3つの相対価格がありますが、6つの市場があります。 3つの市場を排除する必要があります。図3を参照してください。 4製品の場合、6つの相対価格がありますが、12の市場があります。 6つの市場を排除する必要があります。 n製品には、n(n-1)/ 2の相対価格がありますが、n(n-1)市場があります。 n(n-1)/ 2の市場を排除する必要があります。どの市場を排除するかを決定できたとしても、深刻な影響があります。 3製品の場合を考えてみましょう。 C市場を排除すると、C市場の需要(または供給)は他の2市場の需要(または需要)と関連付けられるため、B市場とA市場での関連機能も排除する必要があります。 Th
cruel
1934年にラーナーは、一般均衡生産経済における完全なパレート最適性条件を明らかにする、彼のもっとも見事な論文の一つを書いている――特に、あのきわめて重要な 効率性についてのパレートルール, つまり価格が限界費用と等しい
P
=
M
C
P
=
M
C
を明らかにしている。またここで、ラーナーは「独占の度合い」という考え方を発表した。これは価格が限界費用からどのくらいずれるかで示される。
"The Diagrammatical Representation of Demand Conditions in International Trade", 1934, Economica.
"The Concept of Monopoly and the Measurement of Monopoly Power", 1934, RES.
"Economic Theory and Socialist Economy", 1934, RES.
ラーナーは、目新しい政策提言も山ほどもっていた。たとえばインフレの分析から、早い時期に所得政策を支持し (1947)、後にその驚異的な「市場反インフレ計画」 (MAP, 1980) が登場した。MAP は一種のバウチャー制を作ることでインフレのコストを「内部化」しようとするものだ。企業はある年の売り上げが総目標に到達しなければ、バウチャーを追加で買って売り上げを増やし、売り上げが目標を超えてしまった企業は、バウチャーを売り払う。この仕組みのツボは、市場の部分だ。もし企業がどうしても売り上げを増やしたければ公開市場で目標以下で売却をしている企業から追加バウチャーを買えばいい。こうして市場をインフレプロセスそのものにまで拡張することで、インフレの外部性を内部化できるだけでなく、総需要をうまくコントロールしつつ事業家活動の個人のダイナミズムを失うこともない、とラーナーは論じた。
この業績の(部分的な)羅列からもわかるとおり、これほど経済学の武器庫に貢献した経済学者が、この分野で日陰者扱いされているのは残念きわまる。かれの貢献はどれ一つとっても優にノーベル賞に値するものだし、その総和は20世紀最高の経済学者の一人という認知を勝ち取った。だがきまじめな学界の専門家からみれば、ラーナーは決して「仲間」ではなかった。たぶんボヘミアン的な印象を与えたことだろう。逍遥派のひげ面学者でつまさきの開いたサンダルをはき、襟のボタンをはずして、モービルが好きで、あるときはメキシコにでかけてレオン・トロツキーに対し、ケインズ革命を受けてあなたの主張は変えねばならないと説得に赴いたことさえある。セールスマンとしてはかなりダメでも、ラーナーは鋭く厳しい論理学者で、理論面でも政策分析でもきわめて創造的だった。経済学を芸術様式として扱ったし、まちがいなくラーナー自身がその巨匠の一人だったのだ。
アバ・ラーナー
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アバ・ラーナー(Abba Lerner、1903年10月28日 - 1982年10月27日)は、ロシアのベッサラビアで生まれ、イギリスで教育を受けたあと教え始めたが、1939年からはアメリカ合衆国に移住して活躍した経済学者。生涯を通してケインズ経済学を一貫する形で活動したことからケインズ主義経済学者であるといえる。
アバ・ラーナー
ポストケインジアン
生誕
1903年10月28日
ロシア帝国ベッサラビア県
死没
1982年10月27日(78歳)
フロリダ州Tallahassee
国籍
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
研究分野
マクロ経済学、国際経済学
母校
LSE
影響を
受けた人物
フリードリヒ・ハイエク
ジョン・メイナード・ケインズ
ポール・サミュエルソン
論敵
ミルトン・フリードマン
バリー・ゴールドウォーター
実績
マーシャル=ラーナー条件
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目次
略歴
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1903年 ロシアのベッサラビアで生まれた。
3歳のときに家族でロンドンに移住し、イースト・エンドで育つ。
16歳から機械工やヘブライ語学校の教師などをして働くようになる。
1929年 ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)に入学。
1933年 『レビュー・オブ・エコノミック・スタディーズ』の創刊に力を貸し、1937年まで共同編集を続けた。
1935年 LSEで教え始めると同時に、半年の間ケンブリッジ大学で過ごす。ジョン・メイナード・ケインズと知り合い、ケインズ主義経済学に転向。
1939年 アメリカに移住し、以後、多くの大学で過ごす(1か所に2~3年以上とどまることは滅多になかった)。
1943年 LSEから博士号を得る。
1944年 彼の最も有名な著書『統制の経済学』を出版。
1950年代 イスラエル政府の相談役を務める。
1966年 アメリカ経済学会の特別研究員となる。
1975年 H・ベンシャールと共に『効率と成長の経済学』を出版。
1980年 太平洋経済学会の会長となる。
1982年 フロリダ州Tallahasseにて死去(78歳)。
業績
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マーシャル・ラーナー条件
通貨安によって貿易収支が改善するためには、輸入と輸出の価格弾性値の合計が1よりも大きくなければならないという条件。価格弾力性とは、価格が1%上がったときに売れ行きが何%悪くなるのかを表す指標。価格弾力性が低い(=マーシャル・ラーナー条件を満たしていない)と、為替レートの調整を行っても貿易収支の改善は期待できない。
経済計算論争
ケインズサーカス
ハンセンらと新正統派の財政学
ラーナー効果
ラーナー指数
著書
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単著
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The Economics of Control: Principles of Welfare Economics, (Macmillan, 1944).
Economics of Employment, (McGraw-Hill, 1951).
Essays in Economic Analysis, (Macmillan, 1953).
Everybody's Business, (Michigan State University Press, 1961).
Flation: Not Inflation of Prices, Not Deflation of Jobs: What You Always Wanted to Know about Inflation, Depression, and the Dollar, (Quadrangle books, 1972).
Selected Economic Writings of Abba P. Lerner, (New York University Press, 1983).
共著
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The Economics of Efficiency and Growth: Lessons from Israel and the West Bank, with Haim Ben-Shahar, (Ballinger Pub. Co., 1975).
MAP: A Market Anti-Inflation Plan, with David C. Colander, (Harcourt Brace Jovanovich, 1980).
共編著
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Planning and Paying for Full Employment, co-edited with Frank D. Graham, (Princeton University Press, 1946).
外部リンク
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http://www.economyprofessor.com/theorists/abbalerner.php
http://www.newschool.edu/nssr/het/profiles/lerner.htm
http://www.econlib.org/library/Enc/bios/Lerner.html
http://www.levy.org/pubs/wp272.pdf
http://books.nap.edu/openbook.php?record_id=4547&page=208
ノート
レイヨン152
"On the Marginal Product of Capital and the Marginal Efficieny of Investment", 1953, JPE.
ピーナッツはロビンソンの証言らしい
Both referees referred to Joan Robinson (1953–54, p. 86, n. 1), recording Abba Lerner’s quip about eliminating the market for peanuts—a quip notoriously difficult to trace (one of us found it once but hasn’t been able to do so again, nor could they). Leaving out the market for peanuts might be acceptable, but Hicks was dealing with aggregates; leaving out the market for goods is leaving out the real economy. 16 For example, Alan Coddington, whose work was in turn influential, was somehow persuaded by it (Coddington, 1983, p. 74 ff.). 17 Recall that only purchases of new issues are loans. 18 Why dea
2014
Whatever happened to Keynes’s monetary theory? Victoria Chick and Geoff Tily* Some see a re
Robinson, J. 1953–54. The production function and the theory of capital, Review of Economic
Studies, vol. 21, 81–106
Samuelson, P.
松嶋敦茂教授退職記念論文集(第356号)
72
参考文献
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tion of Marx, Sraffa and Kalecki, Cambridge Journal of Economics, 4:103-15.
HicksJ. (1974) Capital Controversies : Ancient and modern, American Economic Review
64:307-16
平野嘉孝(2002)「経済システムの自己増殖」吉田和男編著「複雜系経済学へのアプローチ」
東洋経済新報社 89~106頁に第5章として所収。
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nomic Studies,21(2):107-11.
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Ravagnani' in
Is There Progress in Economics?, edited by S. Boehm, C. Gehrke, H. D. Kurz and R. Sturn,
Cheltenham (UK), Edward Elgar
松嶋敦茂(1996)「現代経済学史1870~1970」名古屋大学出版会。
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with the Collaboration of M.H. Dobb,1951,vol. 1 ,pp.447, (
よび課税の原理」,上.下,岩波文庫,1987年)
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Robinson,J. (1953-54) The production function and the theory of capital, Review of Econom
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Schefold, B. (1989). Mr. Sraffa on
Joint Production and Other Essays. London: Unwin Hy
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Sraffa, P. (1960). Production of Commodities by Means of Commodities. Cambridge Univer-
sity Press.(菱山泉,山下博訳「商品による商品の生產」,有斐閣,1962年)
Wicksell, K. (1901) Lectures on Political Economy,vol. I. General Theory, translated by E
Classen and edited with an introduction by L. Robbins, (reprint ed.) 1967, (A R,
「経済学講義I」日本経済評論社,1984年)
Robinson,J. (1953-54) The production function and the theory of capital, Review of Econom
ic Studies,21 (2):31-106.(「生產関数と資本理論」山田克已訳「資本理論とケインズ経済
学」所収,日本経済評論社,1988年)
タイトル
資本理論とケインズ経済学
叢書名
ポスト・ケインジアン叢書 ≪再検索≫
著者名等
J.ロビンソン/著 ≪再検索≫
著者名等
山田克巳/訳 ≪再検索≫
出版者
日本経済評論社
出版年
1988.11
大きさ等
22cm 379p
NDC分類
331.74
要旨
ポスト・ケインズ派の総帥として新・新古典派理論の問題点を指摘し続けたロビンソン夫人の5巻の『経済学論文集』から、ケインズ経済学、マルクス経済学、資本理論などに関する諸論文を収め、難解といわれる夫人の理論の核心を把握できるよう配列し、解説を試みる。
目次
第1編 ケインズ経済学(貨幣理論と産出量の分析;ハロッド氏の動学;21年後のハロッド理論;カレツキーとケインズ;ケインズ革命はどうなったか);第2編 マルクス経済学(マルクスとケインズ;労働価値論;価値と価格;マルクス主義の何が生き残るか);第3編 資本理論(経済学批判序説;生産関数と資本理論;都合よく機能しない生産関数;資本蓄積と生産関数;最新の資本理論;資本の測定―論争の終結;資本の意味;再転換の非重要性);第4編 経済理論の再構築(価格理論;価値論再考;「不完全競争」再論;経済学の第2の危機);第5編 国際経済学(新しい重商主義;国際貿易論再検討の必要性)
内容
付:文献
ISBN等
4-8188-0257-3
書誌番号
3-0190291988
http://theme.univ-paris1.fr/M1/hpe/HPEM1-TD4.pdf
We call the stock of goods in existence at any moment physical capital. The value of these goods in terms of a unit of output we call capital simpliciter. Capital valued in terms of wage units we call real capital; though it must be observed that there is a slightly misleading flavour about this term, since the cost of capital goods, in terms of wage units, includes interest over the time required to construct them and to use them in production. Thus the same stock of physical goods represents a larger amount of real capital when the rate of interest is higher (and has been higher in the past) than when it is (and has been) lower. We call the ratio of real capital to man hours of current employment per annum the factor ratio. We take as the wage unit the price of an hour's labour in terms of the composite unit of product, no matter whether the worker who performs an hour's work is paid in cash or in peanuts." In what follows we mean by " wages," the cost of labour to 1 When Mr. (now Professor) Hicks eliminated the equation for money from the n + X value equations for n commodities, Mr. Lerner remarked, " If I eliminate the equation for peanuts, what then ? " I take peanuts as an example of a commodity chosen at random, in allusion to this extremely sapient contribution to the pure theory of value.
私達は現時点で現物在庫を現物資本と呼びます。生産単位の観点から見たこれらの商品の価値は、私たちは資本単体申告者と呼んでいます。私たちが実質資本と呼ぶ賃金単位で評価された資本。ただし、賃金単位に関する資本財のコストには、それらを構築して生産に使用するために必要な期間にわたる利子が含まれるため、この用語については少し誤解を招くような風味があることに注意する必要があります。したがって、同一の現物在庫は、利子率が高い(そして過去には高くなっている)と(そして以前には低くなっている)、より多くの実資本を表します。年間の現在の雇用の実時間に対する実資本の比率を因子比率と呼びます。私たちは、1時間の仕事をする労働者が現金で支払われるかピーナッツで支払われるかにかかわらず、製品の複合単位で表した1時間の労働の価格を賃金の単位として取ります。人件費は1
氏(現教授)のHicksがn個の商品のn + X値の式から貨幣の式を削除したとき、Lerner氏は、「ピーナッツの式を削除したらどうなるのでしょうか」と述べました。純粋に価値のある理論へのこの非常に優れた貢献への想いで、商品は無作為に選ばれた。
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82%A7%E3%83%AB%E3%80%8C%E5%9B%BD%E5%82%B5%E3%81%AE%E7%99%BA%E8%A1%8C%
E3%81%AF%E5%BF%85%E8%A6%81%E3%81%AA%E3%81%84%E3%80%8D%EF%BC%882015/
ビル・ミッチェル「国債の発行は必要ない」(2015年9月3日)
erickqchan
Bill Mitchell, “There is no need to issue public debt“, – billy blog, September 3, 2015.
先週催されたロンドンでのイベントで、政府は国債を発行するべきではないという話をした。国債発行の機会費用は利益を上回るからだ。現代貨幣理論(MMT)の目で見れば、財政赤字を政府債務と一致させる特段の必要性はなく、財政赤字は、Overt Monetary Financing(OMF)と呼ぶ金融オペレーションで運営されるべきなのだ。驚いたことに、聴衆から政府債務の発行は続けるべきではないかという声も出ていた。私の理解が正しければ、その根拠は、国債は労働者が将来のために貯蓄する安全な避難所を政府が提供するためにあるからだ。つまり、労働者が苦労して得た貯蓄を保持しておく無リスク資産を提供するためだけのために、国債の発行にまつわる複雑な仕組みを維持すべきというご意見だ。その目的のためなら、政府はその通貨発行能力を、公的に運営する国民貯蓄基金に行使した方がはるかにシンプルなものになる。債務は一切不要なのだ。
アバ・ラーナーの機能的財政論が出発点になる。この論はMMTの発展に大きな影響を与えたものの一つだ。ラーナーは、政府が債務を発行するのはどのようなときであるべきかの指針を提示した。
ラーナーは、通貨発行政府の責任とは、経済における総支出が完全雇用と確実に一致する水準に維持されるようにすることにあると説明している。
政府は、支出と徴税の方針を変化させることにより、各時点の生産性水準において、仕事をしたいすべての人に仕事を提供するのに十分な売上を生み出すようにすることでその責任を果たす。
ラーナーはまた、政府が責任を果たさない場合よりも責任を果たした場合の方が財政赤字が多くなりがちだが、それは「別に悪いこと」ではないとの理解をしていた。
1943年の論文、機能的財政と連邦債務の中でラーナーは次のように書いている。
…中心となる考えはこうだ。政府の財政政策、支出と徴税、債務の借入と返済、新貨幣の発行と回収、これらの行動はみな経済に及ぼす影響のみを見据えて行われるべきだ。健全であるか否かという、根強い伝統的な教義に拠ってはならない。この、ただ効果のみによって判断するという原則は、人間活動に関する他の多くの分野でも適用されてきたものだが、スコラ哲学に異議を申し立てた科学の方法として知られているものだ。ある財政措置を判断するときは、それが経済の中でどのように機能するのかによるべし。この原則を機能的財政と呼ぶ…
政府は、経済における総支出が、現在の価格で完全雇用水準の生産高を購入するのに十分であるものより多くも少なくもならないように支出と課税の割合を調整するべきである。それが、赤字、借入の増加、「貨幣の印刷」などを意味するとしても、そのこと自体は良くも悪くもなく、単に完全雇用と物価安定の望ましい目的を達成するための手段に過ぎない。
[Lerner, A. (1943) ‘Functional Finance and the Federal Debt’, Social Research, 10(1), 38–51].
cargo🌹 (@cargojp)
2019/08/18 20:18
政府の財政政策、支出と徴税、債務の借入と返済、貨幣の発行と回収、これらの行動はみな経済に及ぼす影響のみを見据えて行われるべきだ。健全か否かという、根強い伝統的教義に拠ってはならない。財政措置を判断する時は、経済の中でどう機能するのかに寄るべき。この原則を機能的財政と呼ぶ:ラーナー
https://twitter.com/cargojp/status/1163047553362845696?s=21
937 金持ち名無しさん、貧乏名無しさん (ワッチョイ 11c9-McVF)[sage] 2019/09/21(土) 09:24:09.98 ID:+3apXhNW0
MMTの政策提言は社会主義的だが、修正資本主義。階保険等(形骸化はあったとしても)日本は米国以上の修正資本主義。
最近は小泉竹中に象徴されるように、米国流市場原理主義重視で、消費税増税は逆進性があり、反左派政策だが。
日本にないものに、フードスタンプ。
506 名前:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん (ワッチョイ 1fc9-j7/x)[sage] 投稿日:2019/09/16(月) 02:25:37.13 ID:SX6I5c5f0
資本主義と闘った男 宇沢弘文と経済学の世界 佐々木実 (著)
(ユダヤ人)ラーナーは自分でも社会主義社と名乗っていたが、社会主義の内容は生産手段の
国営化などとは異なっていた。ヒトラーの国家社会主義、ソ連の共産主義を目の当たりにして
集産主義が全体主義に転じる危険を強く意識するようになってからは、民主主義や資源配分
の効率性、公平性に重点を置いて、社会主義を論じるようになった。「Controlled Economy
(コントロールされた経済)は、あくまで市場メカニズムを活用したうえで平等な所得配分など
民主主義的な社会を志向するという考え方なのである。ラーナーが唱えた「財政機能主義
(財政政策は景気循環の調整という機能面を重視すべきで、財政赤字や公債残高は問題
にすべきでないという考え)をケインズが最終的には評価したことからも、ラーナーの社会主義
が独自の理念であったことがわかる。
Upside down economy
雇用の経済学#9
転倒した経済学
Economics of International Migration - 59 ページ
https://books.google.co.jp › books
Brinley Thomas - 1958 - プレビュー - 他の版
With respect to these domestic resources the country is an 'upside-down economy', as described in my Economics of Employment." These factors are not really scarce, and the classical laws of economics are not really applicable, or rather are ...
The Review of Economics and Statistics - 第 42 巻 - 234 ページ
https://books.google.co.jp › books
1960 - スニペット表示 - 他の版
In my Economics of Employment, after discussing the upside-down economy, I wrote, "One of the finest attacks on ... *A. P. Lerner, The Economics of Employment (New York, 1951), 148. posed, one can understand his charging Keynes with ...
Trailblazers in Economics - 81 ページ
https://books.google.co.jp › books
Mathew Forstater - 2014 - プレビュー - 他の版
Lerner coined the term “upside-down economy,” by which he meant an economy in which traditional economic principles do not hold. He noted that when there is unemployment, inefficiency sets in. An increase in savings (for example) can ...
Study Numbers [Subcommittee on Patents, Trademarks, and ...
https://books.google.co.jp › books
United States. Congress. Senate. Committee on the Judiciary. Subcommittee on Patents, Trademarks, and Copyrights, Joseph C. O'Mahoney - 1958 - スニペット表示 - 他の版
Economic theory and economic policy for the “upside-up economy” would be badly vitiated by an assumption of ever-ready pools of productive ... This colorful expression was used by Abba P. Lerner, Economics of Employment (1951), pp.
Recordation of Patent Agreements - a Legislative History: ... - 45 ページ
https://books.google.co.jp › books
1958 - スニペット表示
228 Economic theory and economic policy for the "upside-up economy" would be badly vitiated by an assumption of ever-ready pools of productive ... This colorful expression was used by Abba P. Lerner, Economics of Employment (1961), pp.
Patent Office Fees: A Legislative History - 45 ページ
https://books.google.co.jp › books
Library of Congress. Legislative Reference Service, United States. Congress. Senate. Committee on the Judiciary. Subcommittee on Patents, Trademarks, and Copyrights - 1958 - スニペット表示 - 他の版
Economic theory and economic policy for the “upside-up economy” would be badly vitiated by an assumption of ever-ready pools of productive ... This colorful expression was used by Abba P. Lerner, Economics of Employment (1951), pp.
Economics - 81 ページ
https://books.google.co.jp › books
Mathew Forstater - 2007 - スニペット表示 - 他の版
Lerner coined the term "upside-down economy," by which he meant an economy in which traditional economic principles do not hold. He noted that when there is unemployment, inefficiency sets in. An increase in savings (for example) can ...
Science: v.1-v.219 - 1325 ページ
https://books.google.co.jp › books
1958 - スニペット表示 - 他の版
逆さ
転倒した
倒錯した
John Rawls: Foundations and method - 40 ページ
https://books.google.co.jp › books
Chandran Kukathas - 2003 - プレビュー - 他の版
2 Same title and same journal, 1953–54, XXI (2), 81. 3 Joan Robinson, On Re- reading Marx (Cambridge, 1953), p. 22.
4 Lerner, Economics of Employment ( New York, 1951), Ch. 9, “The Upside-Down Economy or Topsy-Turvy Economics, ” pp.
第九章 倒錯した経済、または転倒した経済学
ラーナー機能的財政論+JGP+部門別会計=MMT
自動車の比喩で言えば、
ハンドル+タイヤ+ガソリン
エンジンは主流派と同じかも
金融政策はバックミラー
アクセルブレーキは減税増税
ラーナー機能的財政論+JGP+部門別会計=MMT
自動車の比喩で言えば、
ハンドル+タイヤ+ガソリン
エンジンは主流派と同じかも
金融政策はバックミラー
アクセルブレーキは減税増税
車線を平等に使おうというのがバルコール
機能的財政論すでに明らかにしたように 、 「国定信用貨幣 」という制度は 、政府に無限の支出能力を与える 。そうであるならば 、財政収支は均衡させるべきであるという 「健全財政 ( s o u n d f i n a n c e ) 」論は 、破棄してもかまわないということになるだろう 。ただし 、政府には支出余力がいくらでもあるということは 、政府がいくらでも支出してよいということを意味するものではない ★ 1 0 。なぜなら 、政府の支出が無限に拡大すれば 、いずれ総需要が総供給を上回り 、それが行き過ぎれば極端なインフレ ーションを引き起こすからである 。したがって 、健全財政論は破棄してもかまわないのであるが 、その代わりとなる何らかの財政規範が必要になる 。すなわち 、財政破綻しないためではなく 、過度なインフレを抑止するための財政規範である 。それが 、アバ ・ P ・ラ ーナ ーが一九四三年に発表した論文 「機能的財政と連邦債 」において提唱した 「機能的財政 ( f u n c t i o n a l f i n a n c e ) 」という理念である 。機能的財政論とは 、次のような考え方である 。
その中核となる発想は 、政府の財政政策 、支出と課税 、債務と償還 、新規通貨の発行と通貨の回収は 、こうした行動が経済にどのような結果をもたらすかという目だけで見るべきであって 、健全か不健全かという確立された伝統的な教条に従うべきではない 。効果だけで判断するというこの原則は 、人間活動の他の領域にも適用されてきたものであって 、それはスコラ主義に対抗するものとしての科学的方法として知られている 。財政施策が経済の中でどのように作用し 、あるいは機能しているかによって 、その是非を判断する原則のことを 、我々は機能的財政と呼ぼう ★ 1 1 。
★ 1 0 W r a y ( 2 0 1 2 : p p . 1 8 7 1 8 8 ) ★ 1 1 A b b a P . L e r n e r , ' F u n c t i o n a l F i n a n c e a n d t h e F e d e r a l D e b t , ' i n D a v i d C . C o l a n d e r ( e d . ) , S e l e c t e d E c o n o m i c W r i t i n g s o f A b b a P . L e r n e r , N e w Y o r k U n i v e r s i t y P r e s s , 1 9 8 3 , p . 2 9 8 . ★ 1 2 L e r n e r ( 1 9 8 3 : p . 2 9 9 ) ★ 1 3 L e r n e r ( 1 9 8 3 : p p . 2 9 9 3 0 0 ) ; W r a y ( 2 0 1 2 : p . 1 9 4 1 9 5 ) ★ 1 4 A b b a P . L e r n e r , ' M o n e y a s a C r e a t u r e o f t h e S t a t e , ' T h e A m e r i c a n E c o n o m i c R e v i e w , 3 7 ( 2 ) , M a y 1 9 4 7 , p p . 3 1 2 3 1 7 . ★ 1 5 L e r n e r
機能的財政は 、二つの原則から成るとラ ーナ ーは言う 。第一原則は 、政府は 、経済全体の支出総額 (総需要 )を適正な水準に維持すべきであるというものである 。もし 、経済全体の支出総額が過剰であれば 、インフレが起き 、貨幣価値が下がる 。逆に 、支出総額が過少であれば 、失業が発生する 。政府は 、自ら財政支出を拡大させるか 、減税によって国民が支出に充当できる資金を増加させることで 、経済全体の支出総額をより多くすることができる 。逆に 、政府が自ら財政支出を縮小させるか 、増税によって国民が支出に充当できる資金を減少させることで 、経済全体の支出総額はより少なくなる 。こうして政府は 、財政支出と課税という手段を操作することで 、総需要を適正な水準に管理し 、インフレを防いだり 、完全雇用を達成したりすることができるのである 。この機能的財政の第一原則から導き出される 「ある興味深い 、そして多くの人々にとって衝撃的な帰結は 、課税というものは 、単に政府が支出するのに必要だという理由で行われるべきでは決してないということである 。 」機能的財政においては 、税金は政府支出の原資ではない 。自国通貨建て国債を発行できる政府に 、財政破綻はあり得ないのだから 、財政支出のために税収を確保する必要はない 。課税の是非は 、財政収支がどうかではなく 、それが国民経済全体に及ぼす効果によってのみ 、判断されなければならない 。 「したがって 、納税者が支出を減らすことが望ましい場合 、たとえば 、納税者の支出が減らなければインフレが起きてしまうような場合にのみ 、課税は行われるべきである ★ 1 2 。 」このことを逆に言えば 、デフレの時には国民に課税する必要はないという 、 「多くの人々にとって衝撃的な帰結 」を一つ追加することができる 。ただし 、課税が国民経済に対して及ぼす影響は物価水準だけではない 。たとえば累進課税は 、所得格差を縮小させる効果をもつ 。農業関税は 、国内農業の保護となる 。温室効果ガスの排出源に対する課税は 、地球温暖化対策となる 。特定の戦略的産業に対する減税は 、その産業の成長を促す 。このように政府は 、課税という手段を用いて 、国内経済の構造を変化させたり 、経済成長を促したりすることができるのであり 、またそうすべきである 。これが機能的財政論の第一原則である 。機能的財政の第二原則は 、政府は 、国民が貨幣 (準備預金と現金 )の保有量を減らし 、国債の保有量を増やす方が望ましい場合にのみ 、借入れを増やすべきであるというものである 。たとえば 、もし政府が国債を過剰に発行すると 、準備預金と現金が過少になり 、金利が高くなり過ぎることになる 。このような場合には 、政府や中央銀行は国債の売却を止め 、中央銀行が国債を購入する 。そうすれば金利が下がり 、銀行は準備預金を 、家計は現金をより増やす 。機能的財政論は 、政府に対して 、民間主体の貨幣と債券のポ ートフォリオ ・バランスを変化させて国民経済を調整するという役割をあてがうのである 。したがって 、政府による国債の売却は 、財政支出のための 「借入れ 」のために行うのではなく 、中央銀行による金利の操作を助けるための政策手段として用いられるのであり 、言わば金融政策の一部として理解されるのである ★ 1 3 。健全財政論を拒否し 、それに代えて機能的財政論を提唱するラ ーナ ーは 、当然のことながら 、 「国定信用貨幣論 」の支持者であった 。一九四七年の論文 「国家の創造物としての貨幣 」の中で 、ラ ーナ ーは 、金属主義を信じて疑わない当時の主流派経済学者によって揶揄の対象となっていたクナップの 『貨幣国定説 』の名誉回復を行いつつ 、国家が租税の支払い手段として一般的に受領するものは 、それが何であれ 「貨幣 」たり得るのであり 、したがって 「貨幣は国家の創造物である 」と論じた ★ 1 4 。貨幣が国家の創造物であるならば 、国家が貨幣債務を返済できなくなることはあり得ず 、ゆえに財政破綻の回避を理由として均衡財政を目指す必要はなくなる 。
以下、ラーナー『雇用の経済学』(1965年,原著1951年)第12章邦訳217頁より
《 自由主義者による反論は、経済的なものではなく政治的なものである。かれらは、つぎのような恐怖に置かれ
ている。すなわち、機能的財政による政府活動の拡張、あるいは単に政府の責任の拡張さえが、個人の自由の維
持にとって危険であるということである。それらの反論は、主として、機能的財政と健全財政との間の想像上の
行政的な、あるいは政治的な差異にもとづいている。その反論を唱える自由主義者は、つぎのような概念をもっ
ているように思われる。すなわち、健全財政は政府に一定の原則、すなわち予算を均衡させるという原則を与え
るのに対し、機能的財政は、政府に自由な裁量を行使させるといろことである。恐れられているのは、この政府
の裁量あるいは力である。
実際のところ、健全財政と機能的財政との間には、このような行政的な、あるいは政治的な対照はない。機能
的財政がなすところのことは、一原則を政治の裁量に置き換えることではなく、むしろ一つの原則を別の原則に
置き換えることである。機能的財政は、当局に対して、収入に等しい経費を維持することのかわりに、別の原則
にしたがって、しかも完全雇用をもたらしインフレーションを避ける水準に、総支出率を維持することを告げる
のである。双方の場合において原則がある。そして双方の場合の場合において、その原則からの離反の可能性が
ある。双方の場合において、当局の側に、原則にしたがう種々の方法の間からどれかを選ぶ裁量の機会がある。…》
統制の経済学 厚生経済学原理
叢書名
現代経済学名著選集 ≪再検索≫
著者名等
A.P.ラーナー/著 ≪再検索≫
著者名等
桜井一郎/訳 ≪再検索≫
出版者
文雅堂書店
出版年
1961.8
大きさ等
22cm 607p
注記
The economics of control./の翻訳 著者の肖像あり
NDC分類
333.1
件名
統制経済 ≪再検索≫
件名
厚生経済学 ≪再検索≫
書誌番号
3-0190339733
993 金持ち名無しさん、貧乏名無しさん (ササクッテロラ Sp79-fIq/)[sage] 2020/03/31(火) 20:25:29.66 ID:rdHC82Oip
以下、ラーナー『雇用の経済学』(1965年,原著1951年)第12章邦訳217頁より
《 自由主義者による反論は、経済的なものではなく政治的なものである。かれらは、つぎのような恐怖に置かれ
ている。すなわち、機能的財政による政府活動の拡張、あるいは単に政府の責任の拡張さえが、個人の自由の維
持にとって危険であるということである。それらの反論は、主として、機能的財政と健全財政との間の想像上の
行政的な、あるいは政治的な差異にもとづいている。その反論を唱える自由主義者は、つぎのような概念をもっ
ているように思われる。すなわち、健全財政は政府に一定の原則、すなわち予算を均衡させるという原則を与え
るのに対し、機能的財政は、政府に自由な裁量を行使させるといろことである。恐れられているのは、この政府
の裁量あるいは力である。
実際のところ、健全財政と機能的財政との間には、このような行政的な、あるいは政治的な対照はない。機能
的財政がなすところのことは、一原則を政治の裁量に置き換えることではなく、むしろ一つの原則を別の原則に
置き換えることである。機能的財政は、当局に対して、収入に等しい経費を維持することのかわりに、別の原則
にしたがって、しかも完全雇用をもたらしインフレーションを避ける水準に、総支出率を維持することを告げる
のである。…》
改訂版
993 金持ち名無しさん、貧乏名無しさん (ササクッテロラ Sp79-fIq/)[sage] 2020/03/31(火) 20:25:29.66 ID:rdHC82Oip
以下、ラーナー『雇用の経済学』(1965年,原著1951年)第12章邦訳217頁より
《 自由主義者による反論は、経済的なものではなく政治的なものである。かれらは、つぎのような恐怖に置かれ
ている。すなわち、機能的財政による政府活動の拡張、あるいは単に政府の責任の拡張さえが、個人の自由の維
持にとって危険であるということである。それらの反論は、主として、機能的財政と健全財政との間の想像上の
行政的な、あるいは政治的な差異にもとづいている。その反論を唱える自由主義者は、つぎのような概念をもっ
ているように思われる。すなわち、健全財政は政府に一定の原則、すなわち予算を均衡させるという原則を与え
るのに対し、機能的財政は、政府に自由な裁量を行使させるということである。恐れられているのは、この政府
の裁量あるいは力である。
実際のところ、健全財政と機能的財政との間には、このような行政的な、あるいは政治的な対照はない。機能
的財政がなすところのことは、一原則を政治の裁量に置き換えることではなく、むしろ一つの原則を別の原則に
置き換えることである。機能的財政は、当局に対して、収入に等しい経費を維持することのかわりに、別の原則
にしたがって、しかも完全雇用をもたらしインフレーションを避ける水準に、総支出率を維持することを告げる
のである。…》
実際のところ、健全財政と機能的財政との間には、このような行政的な、あるいは政治的な対照はない。機能的財政がなすところのことは、 一原則を政治の裁量に置き換えることではなく、むしろ一つの原則を別の原則に置き換えることである。機能的財政は、当局に対して、収入に等しい経費を維持することのかわりに、別の原則にしたがって、しかも完全雇用をもたらしインフレーションを避ける水準に、総支出率を維持することを告げるのである。双万の場合において原則がある。そして双方の場合の場合において、その原則からの離反の可能性がある。双方の場合において.、当局の側に、頂則にしたがう種々の方法の門からどれかを選ぶ裁量の■会がうる。 7機能的財政は、いっそう合理的な新しい原則を古い原則に置き換えることをもたらすだけである。それは政府の
力を増加させるものではない。それは、政府がすでにもっていた力に対する責任を、政府に認識させることを要
求するものにすぎない。
改訂版
993 金持ち名無しさん、貧乏名無しさん (ササクッテロラ Sp79-fIq/)[sage] 2020/03/31(火) 20:25:29.66 ID:rdHC82Oip
以下、ラーナー『雇用の経済学』(1965年,原著1951年)第12章邦訳217~218頁より
《 自由主義者による反論は、経済的なものではなく政治的なものである。かれらは、つぎのような恐怖に置かれ
ている。すなわち、機能的財政による政府活動の拡張、あるいは単に政府の責任の拡張さえが、個人の自由の維
持にとって危険であるということである。それらの反論は、主として、機能的財政と健全財政との間の想像上の
行政的な、あるいは政治的な差異にもとづいている。その反論を唱える自由主義者は、つぎのような概念をもっ
ているように思われる。すなわち、健全財政は政府に一定の原則、すなわち予算を均衡させるという原則を与え
るのに対し、機能的財政は、政府に自由な裁量を行使させるということである。恐れられているのは、この政府
の裁量あるいは力である。
実際のところ、健全財政と機能的財政との間には、このような行政的な、あるいは政治的な対照はない。機能
的財政がなすところのことは、一原則を政治の裁量に置き換えることではなく、むしろ一つの原則を別の原則に
置き換えることである。機能的財政は、当局に対して、収入に等しい経費を維持することのかわりに、別の原則
にしたがって、しかも完全雇用をもたらしインフレーションを避ける水準に、総支出率を維持することを告げる
のである。…それは政府の力を増加させるものではない。それは、政府がすでにもっていた力に対する責任を、
政府に認識させることを要求するものにすぎない。》
このように、財政政策が経済全体にどのような効果を及ぼすか(すなわち、財政政策が経済全体でどのように機能するか)が重要であるという考え方が、「機能的」というキーワードにつながっています。さらに、ラーナーは、機能的財政において政府が従うべき二つのルールを挙げています。
一つ目は、政府には「国全体のモノやサービスに対する総支出額を、最大可能な総生産量を現在価格で購入した場合の水準に維持する〔*93〕」責任があるというものです。「最大可能な総生産量」とは、完全雇用状態ではじめて達成されるものです。したがって、このルールは、完全雇用と物価安定の達成が政府の責務であることを、行動指針としてより具体的に述べたものと解されます。総支出額が目標水準を下回れば失業が発生し、上回ればインフレとなるため、いずれも望ましいことではありません。したがって、前者の場合には、財政支出拡大によって総支出額を直接増やしたり、減税によって民間支出の増加を促したりすべきということになります。
逆に、後者の場合には、財政支出削減か増税によって総支出額を減らすべきということになります。
二つ目は、「政府は、国民が貨幣の保有量を減らし、国債の保有量を増やすのが望ましい場合のみ、借入れを行うべきである」というものです〔*94〕。ここでの貨幣とは、本書で言うところの通貨、すなわち現金と中央銀行当座預金を指しています。「借入れを行う」とは、統合政府として国債の売却、すなわち中央政府の新規発行か中央銀行の売却によって、非政府部門の国債保有量を増やすことを意味しています。これが望ましいのは、金利が低すぎて、過剰な投資ひいてはインフレを誘発すると考えられる場合です。逆に、金利が高すぎる場合には、政府は国債を購入するか民間に貸出を行って、国民の貨幣保有量を増やす、あるいは国債保有量を減らすのが望ましいとされています。つまり、ラーナーは、「国債発行は政府の資金調達手段ではなく、金融政策における金利調整手段である」と主張しているのです。
他方で、機能的財政の定義にもあるように、ラーナーはいわゆる「健全財政」、つまり「政府は収支予算を均衡させ、税金など収入の範囲で支出すべきである」という均衡財政主義を否定しています。なぜなら、機能的財政によってインフレが抑制されて通貨の価値が保たれている限りは、国家債務の水準自体が一見巨額であったとしても、その償還のために通貨を発行することが社会にとって危険ではない(すなわち、インフレのリスクがない〔*95〕)からです。むしろ、機能的財政の実行が健全財政と矛盾するような場合に後者に固執することは、完全雇用の未達成というより一層悪い結果をもたらすことになる、というのがラーナーの見解です〔*96〕。したがって、課税の目的は人々の経済的行動に影響を及ぼすことであって、決して収入を得ることではないとも指摘しています〔*97〕。
*92Lerner,A.P.,FunctionalFinanceandtheFederalDebt,SocialResearch,Vol.10,No.1,1943,pp.3851(seep.39).〔*92〕戻る*93ibid.,p.39.〔*93〕戻る*94ibid.,p.40.〔*94〕戻る*95ibid.,p.42.〔*95〕戻る
*96ラーナー(一九六五[雇用の経済学])一三ページ。〔*96〕戻る*97同一五四ページ。〔*97〕戻る
機能的財政と表券主義
機能的財政の第一ルールは、「失業問題解決の責任は政府が負うべきである」というMMTの理念をそのまま体現したものと言っても過言ではないでしょう。そして、前項で述べた機能的財政の考え方は、MMTが言うところの主権通貨国の政府であれば、完全に機能し得ると考えられます。なぜなら、支出能力に制限がない主権通貨国の政府は、完全雇用達成を目的とした支出(財政支出や国債購入)を、必要な時に必要なだけ実行できるからです。
このように、機能的財政とMMTが符合する背景には、ラーナー自身がクナップの表券主義を評価し、それに基づいて機能的財政を考案したという事実があります。そのことを示すのが、一九四七年に出版されたラーナーの論文「国家の創造物としての貨幣」です。この論文では、ラーナーが学生時代に受けた経済学の講義で、商品貨幣論を信奉する教授がクナップの『貨幣国定学説』をこき下ろしていたというエピソードが紹介された後、以下のように述べられています。
その時を経て、我々は金への崇拝から理論的に解放されている。(……)現代国家は、貨幣として一般に受け取られるものをいかようにも選択することが可能であり、(……)租税その他の自身に対する債務の支払手段として提示された貨幣を受け取る意思が国家にあれば、魔法が成立する。国家に対して債務を負うものは皆、債務の清算を可能にする紙切れを受け取ろうとするだろう。そして、他の人々も皆、納税者らが自分たちから受け取ってくれることが分かっているため、こうした紙切れを受け取ろうとするだろう。(……)このことは、金の歴史がどのようなものであったにせよ、正常に動いている現代の経済では、貨幣が国家の創造物であることを意味している〔*98〕。
*98Lerner,A.P.,MoneyasaCreatureoftheState,TheAmericanEconomicReview,Vol.37,No.2,1947,pp.312317(seepp.312313).〔*98〕戻る
機能的財政と二つのルールこうした公共目的の観点に基づいて、MMTから直接導かれる帰結とされるのが、「機能的財政(functionalfinance)」と呼ばれる政策論です。機能的財政は、「公共投資などの財政政策を中心とした経済政策によって総需要を拡大し、完全雇用を達成する」という『一般理論』のビジョンを引き継ぐ形で、序章でも紹介した米国の経済学者、アバ・ラーナーが提唱したものです。ラーナーは、一九四三年に出版された「機能的財政と連邦債務」という論文で、機能的財政について以下のように定義しています。
その中核となる発想は、支出や課税、借入れや償還、貨幣の新規発行や回収といった政府の財政政策は、こうした行動が経済にもたらす「結果」という観点のみに基づいて実行されるべきであって、何が健全で何が不健全かという確立された伝統的な教義に従うべきではない、というものである。「効果」だけで判断するというこの原則は、人間の他の多くの活動領域でも適用されてきたものであって、スコラ哲学に対抗するものとしての科学的方法として知られている。経済の中でどのように作用し、あるいは機能しているかによって、財政的な手段の是非を判断する原則を、我々は「機能的財政」と呼ぼう〔*92〕。
*92Lerner,A.P.,FunctionalFinanceandtheFederalDebt,SocialResearch,Vol.10,No.1,1943,pp.3851(seep.39).
MMT〈現代貨幣理論〉とは何か 日本を救う反緊縮理論 (角川新書) Kindle版 #5
島倉 原 (著)2019/12/7
https://www.amazon.co.jp/dp/B0828DTDHP/
書籍版では8-4図は政策金利が追加されている
https://pbs.twimg.com/media/EVcb07KUcAAnQzF.jpg
8-5
https://pbs.twimg.com/media/EVcd9aYUEAAUHjH.jpg
このように、財政政策が経済全体にどのような効果を及ぼすか(すなわち、財政政策が経済全体でどのように機能するか)が重要であるという考え方が、「機能的」というキーワードにつながっています。さらに、ラーナーは、機能的財政において政府が従うべき二つのルールを挙げています。
一つ目は、政府には「国全体のモノやサービスに対する総支出額を、最大可能な総生産量を現在価格で購入した場合の水準に維持する〔*93〕」責任があるというものです。「最大可能な総生産量」とは、完全雇用状態ではじめて達成されるものです。したがって、このルールは、完全雇用と物価安定の達成が政府の責務であることを、行動指針としてより具体的に述べたものと解されます。総支出額が目標水準を下回れば失業が発生し、上回ればインフレとなるため、いずれも望ましいことではありません。したがって、前者の場合には、財政支出拡大によって総支出額を直接増やしたり、減税によって民間支出の増加を促したりすべきということになります。
逆に、後者の場合には、財政支出削減か増税によって総支出額を減らすべきということになります。
二つ目は、「政府は、国民が貨幣の保有量を減らし、国債の保有量を増やすのが望ましい場合のみ、借入れを行うべきである」というものです〔*94〕。ここでの貨幣とは、本書で言うところの通貨、すなわち現金と中央銀行当座預金を指しています。「借入れを行う」とは、統合政府として国債の売却、すなわち中央政府の新規発行か中央銀行の売却によって、非政府部門の国債保有量を増やすことを意味しています。これが望ましいのは、金利が低すぎて、過剰な投資ひいてはインフレを誘発すると考えられる場合です。逆に、金利が高すぎる場合には、政府は国債を購入するか民間に貸出を行って、国民の貨幣保有量を増やす、あるいは国債保有量を減らすのが望ましいとされています。つまり、ラーナーは、「国債発行は政府の資金調達手段ではなく、金融政策における金利調整手段である」と主張しているのです。
他方で、機能的財政の定義にもあるように、ラーナーはいわゆる「健全財政」、つまり「政府は収支予算を均衡させ、税金など収入の範囲で支出すべきである」という均衡財政主義を否定しています。なぜなら、機能的財政によってインフレが抑制されて通貨の価値が保たれている限りは、国家債務の水準自体が一見巨額であったとしても、その償還のために通貨を発行することが社会にとって危険ではない(すなわち、インフレのリスクがない〔*95〕)からです。むしろ、機能的財政の実行が健全財政と矛盾するような場合に後者に固執することは、完全雇用の未達成というより一層悪い結果をもたらすことになる、というのがラーナーの見解です〔*96〕。したがって、課税の目的は人々の経済的行動に影響を及ぼすことであって、決して収入を得ることではないとも指摘しています〔*97〕。
*92Lerner,A.P.,FunctionalFinanceandtheFederalDebt,SocialResearch,Vol.10,No.1,1943,pp.3851(seep.39).〔*92〕戻る*93ibid.,p.39.〔*93〕戻る*94ibid.,p.40.〔*94〕戻る*95ibid.,p.42.〔*95〕戻る
*96ラーナー(一九六五[雇用の経済学])一三ページ。〔*96〕戻る*97同一五四ページ。〔*97〕戻る
機能的財政と表券主義
機能的財政の第一ルールは、「失業問題解決の責任は政府が負うべきである」というMMTの理念をそのまま体現したものと言っても過言ではないでしょう。そして、前項で述べた機能的財政の考え方は、MMTが言うところの主権通貨国の政府であれば、完全に機能し得ると考えられます。なぜなら、支出能力に制限がない主権通貨国の政府は、完全雇用達成を目的とした支出(財政支出や国債購入)を、必要な時に必要なだけ実行できるからです。
このように、機能的財政とMMTが符合する背景には、ラーナー自身がクナップの表券主義を評価し、それに基づいて機能的財政を考案したという事実があります。そのことを示すのが、一九四七年に出版されたラーナーの論文「国家の創造物としての貨幣」です。この論文では、ラーナーが学生時代に受けた経済学の講義で、商品貨幣論を信奉する教授がクナップの『貨幣国定学説』をこき下ろしていたというエピソードが紹介された後、以下のように述べられています。
その時を経て、我々は金への崇拝から理論的に解放されている。(……)現代国家は、貨幣として一般に受け取られるものをいかようにも選択することが可能であり、(……)租税その他の自身に対する債務の支払手段として提示された貨幣を受け取る意思が国家にあれば、魔法が成立する。国家に対して債務を負うものは皆、債務の清算を可能にする紙切れを受け取ろうとするだろう。そして、他の人々も皆、納税者らが自分たちから受け取ってくれることが分かっているため、こうした紙切れを受け取ろうとするだろう。(……)このことは、金の歴史がどのようなものであったにせよ、正常に動いている現代の経済では、貨幣が国家の創造物であることを意味している〔*98〕。
*98Lerner,A.P.,MoneyasaCreatureoftheState,TheAmericanEconomicReview,Vol.37,No.2,1947,pp.312317(seepp.312313).〔*98〕戻る
トービンはラーナーの影響を受けている?
負担転嫁を否定する見解
20世紀
公債負担の転嫁を否定したのはラーナーとバロー。
ラーナー
現 世代に発行した公債はおそらく将来世代の誰かが所有している。そうであれば将来世代で公債か償還された場合、課税されるのも将来世代であれば、償還でお金 を受け取るのも公債を持つ将来世代ということになる。将来世代では公債保有者と納税者の間で所得の再分配が起こっているにすぎない。
つまり、公債が日本国民に購入されている限り、将来世代への負担転嫁は生じないことになる。
バロー
バローは合理的期待形成理論の立場から、公債負担否定論を展開。
も し今、政府が公債を発行したとすると、国民は将来公債償還のために大増税がくるのではないかと予想すると考える。将来の増税を予想すると、国民はその増税 に備えて、余裕のあるうちに貯蓄に励んで増税の時に使おうとするはずである。とすれば、公債発行と将来の増税を同一視し、増税と同じように消費を減らして 貯蓄を増やす。つまり、公債発行と増税の効果は同一であるという「リカードの等価定理」が世代間でも成立することを合理的期待形成理論の立場から示した。 これをバローの「中立命題」という。
両者の議論は公債発行は将来世代の負担にならないという点で共通するが、ラーナーはケインズ政策を擁護するためにこの議論を展開したのに対し、バローはケインズ政策の無効性を主張するために主張をしている。
The Oxford Handbook of Post-Keynesian Economics, Volume 2: ...
https://books.google.co.jp › books
For the most part, such authors would not have insisted on a completely clear division between cost-push and demand-pull inflation. Lerner (1959) was unusually definite about it, putting it at 2 percent unemployment; perhaps some, like Balogh (1958), almost took the view that all inflation was cost-push. But most accepted ...
G. C. Harcourt, Peter Kriesler - 2013 - プレビュー
The Oxford Handbook of Post-Keynesian Economics, Volume 2: ...
https://books.google.co.jp › books
For the most part, such authors would not have insisted on a completely clear division between cost-push and demand-pull inflation. Lerner (1959) was unusually definite about it, putting it at 2 percent unemployment; perhaps some, like Balogh (1958), almost took the view that all inflation was cost-push. But most accepted ...
G. C. Harcourt, Peter Kriesler - 2013 - プレビュー
Richard T. Selden, 1960. "Cost Push Versus Demand Pull: A Reply," Journal of Political Economy, University of Chicago Press, vol. 68, pages 297-297.
Inflation and Deflation | Encyclopedia.com
https://www.encyclopedia.com/social-sciences/applied-and-social-sciences-magazines/inflation-and-deflation
(3)Correlation studies at the microeconomic level, between individual price and quantity changes, have cast some doubt on cost theories of inflation, since the observed correlations have been large and positive. Edmund Phelps (1961) and Richard Selden (1959) have worked along these lines.
The Oxford Handbook of Post-Keynesian Economics, Volume 2: ...
https://books.google.co.jp › books
“Market Structures and Wage Push Inflation.” Industrial and Labor Relations Review 12(2): 243–51. Lee, F. S. 1998. Post Keynesian Price Theory. Cambridge: Cambridge University Press. Lerner, A. P. 1959. “ Statement of Abba Lerner.” In Hearings before the Joint Economic Committee, Part 7: The Effects of Monopolistic ...
G. C. Harcourt, Peter Kriesler - 2013 - プレビュー
サミュエルソン#9:311
60 歳のA.P.ラーナー
論客も事柄を最適な仕方で述べたのかどうかを,彼らは疑うかもしれない。何
人かのケインジアンが, 貨幣賃金の切り下げは原則として非自発的失業を減ら
すのに何ら実質的な効果をもちえないと主張するのが必要であったかどうかを,
彼らはあと知恵でもって不思議に思うかもしれない。しかしなお今日の読者に
とってさえ,ラーナーの1930 年代後半のマクロの諸論文から学ぶべきことは
沢山ある。
そしてたしかにラーナーの『機能的財政』 Functional Finance を読んだ後
では,同じでいられる経済学者はいない。(なぜラーナー主義とそれを呼ばな
いのかと彼にかつて聞いたことがある。カンサス市の彼の学生の何人かもこれ
を促したが,そうするとこの学説が流布するのが制限されるかもしれないこと
を恐れると彼は幾分まじめに答えた。)(たとえひどく簡単であっても)インフ
レーションを防ぐためにだけ課税するという考えは何と啓示的であることか。
ラーナーを読まない人は, 彼が確かなものにすることを助けた財政上の正統的
学説の足かせから自由であることをなお享受するであろう。
マクロ経済学におけるラーナーの数多くある成果のうちで,彼が楽しげな名
前を与えた「売り手インフレーション」についてだけ述べさせて欲しい。 ディ
マンド・プル・インフレーションでは, 支出する人は利用可能で生産可能な国
民生産物の100パーセント以上のものを堅実な価格のもとで獲得しようとする
であろう。そしてそれは, 自己永統的なインフレーション·ギャップを導く。
『戦費調達論』において, ケインズはこのディマンド·プル・インフレーショ
ンの分析に重要な貢献を1939 年になした。戦後,ラーナーは 「コスト·プッ
シュ」インフレーションの分析に改良の手を加えた。彼のモデルでは, 労働の
売り手と生産物の売り手一一たとえ彼らが指定した価格では売りたいと思うす
べてのものを売りつくせなくとも,その指定した価格や賃金を堅持し (あるい
は引き上げる)市場支配力をもった主体一一は利用可能な生産物の 100 以上を
得ることを集団として要求するかもしれない。その結果, 失業者や使用されて
ない工場設備があるにもかかわらず, 彼らは価格をあげるかもしれない。 この
過程は賃金プッシュと同じく利潤プッシュを伴うかもしれないのであり, 労働
組合の側だけの賃金圧力や労組指導者の意地の悪い態度だけに依存する必要は
ない。
love and theft: Functional finance and modern monetary theory – Bill Mitchell – Herald’s Ross Gittins – No infrastructure unless you borrow (published October 31, 2009).
https://love-and-theft-2014.blogspot.com/2020/09/functional-finance-and-modern-monetary_26.html
Functional finance and modern monetary theory – Bill Mitchell – Herald’s Ross Gittins – No infrastructure unless you borrow (published October 31, 2009).
http://bilbo.economicoutlook.net/blog/?p=5762
Functional finance and modern monetary theory – Bill Mitchell – Herald's Ross Gittins – No infrastructure unless you borrow (published October 31, 2009).☆
機能的財政と現代貨幣理論–ビルミッチェル–ヘラルドのロスギッティンズ–借りない限りインフラストラクチャはありません(2009年10月31日公開)。
Herald's Ross Gittins – 借りない限りインフラストラクチャはありません(2009年10月31日公開)。
http://bilbo.economicoutlook.net/blog/?p=5762
機能的財政と現代貨幣理論
ビル2009年11月1日日曜日
MMT関連 https://t.co/9HVdeQER00地域通貨花子1 (@TiikituukaHana) September 27, 2020
"The Essential Properties of Interest and Money", 1952, QJE.
間宮ケインズとハイエク中公
160
言っている。「貨幣の有用性はその購買力が一定程度の安定性をもつことに密接に依存している。
この安定性があるために契約は頻繁に結ばれるようになり、一般物価水準の硬直化を助長する諸
制度の発達が促進される。一般物価水準の硬直性は今度は貨幣の購買力にいっそうの安定性を与
える。その結果、貨幣は慣習の鋳型の中で経済における自らの地位を強化していくのである」。
この一文ですでに尽きているのであるが、次の文章はもっと決定的だ。
「ケインズの r一般理論』 十七章が混乱した曖昧な仕方で警告しておこうとしたのは、価格
の硬直性は切除しても無害な盲腸のようなものではないということであった。賃金と価格の硬
直性は貨幣の本質的な属性であって、それを切除しようとする手術が見事に功を奏しでもしょ
うものなら、その意味するところは見る影もない患者の死であろう。賃金と価格の硬直性をき
れいさっぱりと洗い落された貨幣が貨幣として生き永らえることなどありうるはずもない」
(「利子と貨幣の本質的特性」)
e貨幣経済のシステムはその中に社会的な諸償行、粘着的な賃金·価格などといった諸要因をシ
ステムの構成要素として内包し、そのことによって自らを維持していく。だがそれらの安定化要
因が退化したり、あるいはシステム内の癌細胞によって浸食されたりしたら、どうなるであろう
か。結果は貨幣経済の自己解体化の進行であるに違いない。ケインズ は現に、貨幣経済はこのよ
うな方向を辿りつつある、と見た。様々の矛盾や逆説やディレンマに満ちた経済、それが現代の
Pに労働や財貨の稀少性のみを反映する記号などではなかった。ヶ
しに映し出す記号でもあった。それら
的に変化さ
の 務のディレンマ
MMT歴史
1846
プルードン『貧困の哲学』
Pierre-Joseph Proudhon (1846), Système des contradictions économiques ou philosophie de la misère.
1867
マルクス『資本論』
1878
福沢諭吉『通貨論』
1905
クナップ 『貨幣国定学説』
Georg Friedrich Knapp, Die staatliche Theorie des Geldes
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/971256
1913
イネス『貨幣とは何か』
Alfred Mitchell-Innes (1864 – 1950), 'What is Money', 1913
http://arno.daastol.com/books/wray/Wray,%20Credit%20and%20State%20Theory%20of%20Money%20%282004%29a.pdf
https://www.fukurou.win/category/mmt/
1929
ケインズ『貨幣論』
John Maynard Keynes, A Treatise Money
1935
カレツキ「利潤の決定要因」
Michal Kalecki , The Determinants of Profits
1936
ケインズ『一般理論』
John Maynard Keynes, The General Theory of Employment, Interest and Money
1943
ラーナー「機能的財政と連邦債」
FUNCTIONAL FINANCE AND THE FEDERAL DEBT ,ABBA P. LERNER
https://www.fukurou.win/abba-p-lerner-functional-finance-translation-japanese1/
1946
ラムル「歳入のための租税は時代遅れ」「繁栄のための租税政策」
Beardsley Ruml “Taxes for Revenue are Obsolete” "Tax Policies For Prosperity"
1947
ラーナー「国家の創造物としての貨幣」
Lerner, Abba P. , “Money as a Creature of the State”
https://www.fukurou.win/abba-p-lerner-money-as-a-creature-of-the-state-translation-japanese/
1977
フィリップ・グリアソン『貨幣の起源』
Origins of Money,Philip Grierson(1910 – 2006)
1986
ミンスキー『金融不安定性の経済学』
Minsky,Stabilizing an Unstable Economy 1986
1996
ウォーレン・モズラー'Soft Currency Economics II'
Soft Currency Economics(SCE)(Mosler 1996)
2004
インガム『貨幣の性質』
Geoffry Ingham , “The Nature of Money,”
2007
ゴドリー
Fiscal Policy in a Stock-Flow Consistent (SFC) Model,Wynne Godley and Marc Lavoie
http://www.levy.org/pubs/wp_494.pdf
2011
デヴィッド・グレーバー 『負債論 貨幣と暴力の5000年』
David Graeber, Debt: The First 5000 Years
2012
L・ランダル・レイ『MMT現代貨幣理論入門』
Modern Money Theory A Primer on Macroeconomics for Sovereign Monetary Systems
2016
中野 剛志 『富国と強兵―地政経済学序説』
2019
ビル・ミッチェル『マクロエコノミクス』(白水社より邦訳予定)
William Mitchell, L. Randall Wray, Martin Watts , “Macroeconomics”
2020
ステファニー・ケルトン『財政赤字の神話:MMTと国民のための経済の誕生 』
The Deficit Myth : Modern Monetary Theory and Creating an Economy for the People by Stephanie Kelton
以下、ラーナー『雇用の経済学』(1965年,原著1951年)第12章邦訳217~218頁より
《 自由主義者による反論は、経済的なものではなく政治的なものである。かれらは、つぎのような恐怖に置かれ
ている。すなわち、機能的財政による政府活動の拡張、あるいは単に政府の責任の拡張さえが、個人の自由の維
持にとって危険であるということである。それらの反論は、主として、機能的財政と健全財政との間の想像上の
行政的な、あるいは政治的な差異にもとづいている。その反論を唱える自由主義者は、つぎのような概念をもっ
ているように思われる。すなわち、健全財政は政府に一定の原則、すなわち予算を均衡させるという原則を与え
るのに対し、機能的財政は、政府に自由な裁量を行使させるということである。恐れられているのは、この政府
の裁量あるいは力である。
実際のところ、健全財政と機能的財政との間には、このような行政的な、あるいは政治的な対照はない。機能
的財政がなすところのことは、一原則を政治の裁量に置き換えることではなく、むしろ一つの原則を別の原則に
置き換えることである。機能的財政は、当局に対して、収入に等しい経費を維持することのかわりに、別の原則
にしたがって、しかも完全雇用をもたらしインフレーションを避ける水準に、総支出率を維持することを告げる
のである。…それは政府の力を増加させるものではない。それは、政府がすでにもっていた力に対する責任を、
政府に認識させることを要求するものにすぎない。》