現代金融理論(MMT)ー 伝統的ではない経済運営提案
By Dylan Matthews February 18, 2012
(旧記事の翻訳です[2018/1/8])
http://www.freeassociations.org/
The End of Normal: The Great Crisis and the Future of Growth
著者: James K. Galbraith
Epilogue
When Homer Returns
In the summer of 2009, I attended a seminar sponsored by the Gorbachev Foundation and held in a small hotel in the hills of Umbria, near the town of Perugia, Italy. I was the only American present. There was one Italian and the rest—about a dozen—were friends and colleagues from the Russian Academy of Sciences and the Moscow School of Economics. When the moment came for my remarks, I addressed President Mikhail Sergeyevich Gorbachev—the last president of a disappeared country—directly: “Mr. President, when Homer returns to write the history of our epoch, he will say that the Russian mathematicians swept out of Muscovy in 1991 and presented themselves before the gates of Wall Street, bearing the gift of quantitative risk management models. They were received with joy, set to work, and in twenty years had destroyed the place entirely. It was, he will say, the greatest Trojan horse operation since Troy.” Gorbachev responded: “I’ve been accused of worse.”
The collapse of the Union of Soviet Socialist Republics, now two decades back, is a distant event to most Americans. Most decided long ago that it was the inevitable failure of an inferior system, forgetting (if they ever knew) just how much fear that system had instilled in us only a few decades before. Or they remember it as the triumph of Reaganism: the great success of an arms race that somehow broke the Soviet bank. In either case, the moral of the episode is reassuring. To American minds, it demonstrates the superiority of capitalism as we know it. This is a fairy tale for children. In reality, at its peak, the real Soviet Union was a superpower like modern Europe and in some ways like the United States. It had been the world’s “first successful developmental dictatorship”—in the phrase of Adam Tooze, a premier scholar of the Nazi war economy—having built an entire industrial heartland beyond the reach of the German army in 1941. In the 1980s, the USSR was the world’s largest producer of (among other things) steel, nickel, wheat, cotton, and natural gas. It was (and its successor states remain) highly urbanized. It had its own aviation industry, space program, and a vast nuclear industry and arsenal with secret cities to support them, not to mention trains, subways, health care, universities, and high culture. “Upper Volta with nuclear weapons”—a common postcollapse gibe—it was not.
エピローグ
ホメーロスが帰還する時
2009年の夏、私はゴルバチョフ財団主催のセミナーに参加しました。場所はイタリアのペルージャという町の近く、ウンブリアの丘陵地帯にある小さなホテルでした。アメリカ人の参加者は私だけだった。イタリア人が1人、あとはロシア科学アカデミーやモスクワ経済大学の友人や同僚など約10人であった。発言の際、私は消滅した国の最後の大統領であるゴルバチョフ大統領に直接語りかけた。"大統領、ホメロスが私たちの時代の歴史を書くために戻ってきたら、1991年にロシアの数学者たちがモスクワ大公国を抜け出し、定量的リスク管理モデルを携えてウォール街の門前に現れたと言うでしょう。彼らは喜びをもって迎えられ、仕事に取り掛かり、20年後にはウォール街を完全に破壊してしまった。それは、トロイ以来最大のトロイの木馬作戦だったと、彼は言うだろう」。ゴルバチョフはこう答えた。"ゴルバチョフは、「私はもっと悪いことで非難されてきた」と答えた。
ソビエト社会主義共和国連邦の崩壊は、今から20年前のことであり、ほとんどのアメリカ人にとっては遠い出来事である。ほとんどのアメリカ人は、あれは劣悪なシステムの必然的な失敗であるとずっと前に判断し、そのシステムがわずか数十年前に我々にどれほどの恐怖を植え付けたかを忘れている(知っていたとしても)。あるいは、レーガニズムの勝利として記憶している。軍拡競争の大成功で、どうにかソ連の銀行を破綻させることができたのだ。いずれにしても、このエピソードの教訓は心強い。アメリカ人の心の中には、私たちが知っているような資本主義の優位性が示されている。これは子供のためのおとぎ話である。実際には、最盛期のソ連は、現代のヨーロッパのような、ある意味ではアメリカのような超大国であった。ナチスの戦争経済研究の第一人者であるAdam Tooze氏の言葉を借りれば、ソ連は「世界で初めて成功した開発型独裁国家」であり、1941年にはドイツ軍の手が届かない工業地帯を作り上げた。1980年代のソ連は、鉄鋼、ニッケル、小麦、綿花、天然ガスなどの世界最大の生産国であった。1980年代のソ連は、鉄鋼、ニッケル、小麦、綿花、天然ガスなどを生産する世界最大の国であり、高度に都市化されていました。鉄道、地下鉄、医療、大学、高度な文化はもちろんのこと、独自の航空産業、宇宙開発、広大な核産業と兵器、それらを支える秘密の都市を有していた。"崩壊後によく言われる「核兵器を持ったアッパーボルタ」ではありませんでした。
— luminous woman (@_luminous_woman) April 29, 2021ポッドキャストエピソード
Jamie Galbraith
— luminous woman (@_luminous_woman) December 7, 2020
That's Debatable: Stop Worrying About National Deficits - Bloomberg
2020/12/05https://t.co/K51FcrQOj8 https://t.co/6tdOcZLDgt pic.twitter.com/5GgCmqHONJ
ガルブレイス:
心配するのが人間です 不必要に心配するのは神経症です 心配すべきことはたくさんあります 〈ケルトン教授と私〉と〈反対派〉を分断しているのは 赤字や国際債務ではありません 我々を分断している問題は 実際に我々が直面している 重要な問題に対処する能力があるかどうかです パンデミックに直面しても 経済を安定させる能力があるかどうか 健康問題 失業を減らす能力があるかどうか 気候変動に対処できるかどうか 不平等に対処できるかどうか 我が国の人種間格差の遺産に対処できるかどうか これらは目の前にある問題です 反対派の人たちは「できない」と言います なぜ不可能なのか 高額資金調達の謎の理由があります 彼らはジョン・メイナード・ケインズの言葉を 引用するべきでしょう アブラは立ち上がるだろう カダブラは来るだろう しかし、これは世界が実際にある方法ではありません。これまで何度も申し上げてきたように 今年の経験から 過去4年の経験から 過去40年の経験から これらの問題に対処することは可能です 反対派の立場ですが、反対派の立場はこれらの問題に対処したくないというのが本音です 私たちは対処したいと思っています もう一度言いますが、もし実際にこれを達成することができれば余裕があると思います 金融は我が国にとって簿記の問題です 重要な問題ですが、制約ではありません 人々は重要ではないことを心配するのをやめて、本当に重要なことに自分の意志と注意を集中させるべきです
Andrew Mazzone Interviews James K. Galbraith
— luminous woman (@_luminous_woman) November 28, 2020
2016https://t.co/6uAJy0jaoW
7:45 pic.twitter.com/oOouDIfJ4z
Economist James Galbraith on Democracy Now! part 2 of 2
— luminous woman (@_luminous_woman) November 28, 2020
2009https://t.co/dtrj3tgJAk
7:30〜 pic.twitter.com/4YLuRBTQsH
Economist James Galbraith on Democracy Now! part 2 of 2
2009
https://youtu.be/Sb4EM_AjBhY
7:30
well we hear this expression that credit flows are blocked and that there is a need to get credit flowing again and it really is it's a metaphor uh .
and i think it's a revealing metaphor.
if it in fact reflects the way in which uh high officials of the government are thinking about the problem.
the idea of a flow of course is something that comes from on high and goes down below a blockage is a kind of plumbing problem.
the difficulty is credit isn't like that credit is a bilateral contract.
it's a relationship between a lender and a borrower.
and the problem is not that the lenders don't have money to lend.
the problem is in very large part that there are no prospects or very few prospects for profit in the economy.
and therefore borrowers business borrowers aren't coming in to ask for loans for economic expansion.
信用の流れが遮断されているという表現を耳にすることがありますが、信用の流れを取り戻す必要があるということです。
私は、これは明快な比喩だと思っています。
実際に、政府高官がこの問題についてどのように考えているかを反映しているのであれば
流れというのは、もちろん、高いところから来て、閉塞しているところから下に降りていくものだという考えは、一種の配管の問題です。
難しいのは、信用というのは、二国間の契約ではなくて
貸し手と借り手の関係です。
問題は、貸し手が貸すお金を持っていないことではありません。
問題は、経済の中で利益を得るための見通しがない、または非常に少ないことが非常に大きな部分である。
そして、したがって、借り手ビジネスの借り手は、経済発展のための融資を求めるために来ていません。
長谷川羽衣子🍀反緊縮グリーン・ニューディール (@uikohasegawa) | |
米国がコロナに打ち勝つためにーガルブレイスの提言
あまりにグローバル化され消費主義・金融主義で動いている米国経済は、パンデミックに対応できる設計にはなっていない。 全ての問題は、米国政府とメディアに対する信頼が損なわれていることによって増幅されている。 economicpolicy.jp/2020/03/27/122… |
タイトル
格差と不安定のグローバル経済学 ガルブレイスの現代資本主義論
著者名等
ジェームス・K.ガルブレイス/著 ≪再検索≫
著者名等
塚原康博/訳 ≪再検索≫
著者名等
鈴木賢志/訳 ≪再検索≫
著者名等
馬場正弘/訳 ≪再検索≫
著者名等
鑓田亨/訳 ≪再検索≫
著者等紹介
【ガルブレイス】1952年生まれ。ハーバード大学、イエール大学。ポスト・ケインズ派の経済学者で、UTIPを主宰。テキサス大学オースティン校、リンドン・B・ジョンソン公共政策研究科教授。
著者等紹介
【塚原】明治大学情報コミュニケーション学部教授。
出版者
明石書店
出版年
2014.10
大きさ等
22cm 347p
注記
Inequality and instability.の翻訳
NDC分類
333.6
件名
国際経済 ≪再検索≫
要旨
トマ・ピケティ『21世紀の資本論』と並ぶ現代社会の不平等論の必読書。様々な不平等尺度等を駆使し、アメリカ、EU諸国、中国、ブラジル、アルゼンチン、キューバなど世界各国を統計解析。経済の不平等と金融危機の関係を実証的に検証する。
目次
不平等の物理学と倫理学;新しい不平等の尺度の必要性;賃金の不平等と世界の発展;家計所得の不平等の推定;経済的不平等と政治体制;アメリカにおける地域間不平等:1969年~2007年;州レベルでの所得不平等とアメリカの選挙;ヨーロッパにおける不平等と失業レベルの問題;ヨーロッパの賃金と柔軟性理論;中国におけるグローバリゼーションと不平等;アルゼンチンとブラジルにおける金融と権力;ソビエト崩壊後のキューバにおける格差;経済格差と世界の危機
内容
様々な不平等尺度などを駆使し、アメリカ、EU諸国、中国、ブラジル、アルゼンチン、キューバなど世界各国を統計解析。経済の不平等と金融危機の関係を実証的に検証する。現代社会の不平等論の必読書。
ISBN等
4-7503-4084-7
ISBN等
978-4-7503-4084-5
書誌番号
3-0500206415
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タイトル
不平等 誰もが知っておくべきこと
著者名等
ジェームス・K・ガルブレイス/著 ≪再検索≫
著者名等
塚原康博/訳 ≪再検索≫
著者名等
馬場正弘/訳 ≪再検索≫
著者名等
加藤篤行/訳 ≪再検索≫
著者名等
鑓田亨/訳 ≪再検索≫
著者名等
鈴木賢志/訳 ≪再検索≫
著者等紹介
【ジェームス・K・ガルブレイス】テキサス大学オースティン校、リンドン・B・ジョンソン公共政策研究科教授。1952年生まれ。ハーバード大学(B.A.)、イエール大学(Ph.D.)。ポスト・ケインズ派の経済学者で、UTIP(テキサス大学不平等プロジェクト)を主宰。主な著書『格差と不安定のグローバル経済学:ガルブレイスの現代資本主義論』塚原康博・鈴木賢志・馬場正弘・鑓田亨訳、明石書店、2014年)ほか。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
著者等紹介
【塚原康博】明治大学情報コミュニケーション学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版者
明石書店
出版年
2017.9
大きさ等
20cm 263p
注記
原タイトル:INEQUALITY
NDC分類
331.85
件名
所得分配 ≪再検索≫
件名
平等 ≪再検索≫
件名
経済発展 ≪再検索≫
要旨
「テキサス大学不平等プロジェクト」で格差・貧困を分析。経済的不平等の入門書。
目次
第1章 不平等を心配すべきだろうか;第2章 経済思想史における不平等;第3章 分類別の不平等;第4章 分配についての主要な概念;第5章 不平等の尺度;第6章 アメリカにおける所得の不平等の変化の原因;第7章 世界における所得の不平等の変化の原因;第8章 われわれはヴィクトリア時代に戻るのか;第9章 規範と帰結;第10章 不平等に対する政策;第11章 富と権力に関するノート;補論 経済の平等は戦争での勝利を導くか
内容
「テキサス大学不平等プロジェクト」に基づく、経済的不平等の入門書。経済思想史における不平等、分類別の不平等、分配についての不平等、不平等の尺度、アメリカにおける所得の不平等の変化の原因、不平等に対する政策などを取り上げる。
現代マクロ経済学
著者名等
ジェームス・K.ガルブレイス/〔著〕 ≪再検索≫
著者名等
ウィリアム・A.ダリティJr./〔著〕 ≪再検索≫
著者名等
塚原康博/ほか訳 ≪再検索≫
出版者
TBSブリタニカ
出版年
1998.03
大きさ等
24cm 439p
注記
Macroeconomics.
NDC分類
331
件名
巨視的経済学 ≪再検索≫
要旨
金融不安、財政赤字、債務危機へのアプローチ。ポストケインジアンの理論と展望を詳しく分析。経済諸学派間の多様な歴史上の“論争”を紹介。ダイナミックな構成とエピソード豊富なコラム。
目次
第1部 マクロ経済学の革命(革命と反革命;雇用と失業;利子、貨幣および不確実性);第2部 ケインジアンの理論(古典派とケインジアンのマクロ経済モデル;IS‐LMモデルとフィリップス曲線);第3部 マネタリズムと新しい古典派経済学(貨幣入門;マネタリズム;合理的期待 ほか);第4部 ケインジアン経済学の新展開(ニューケインジアンのマクロ経済学;開放経済のマクロ経済学;ポストケインジアンの理論 ほか)
内容
各章末:参考文献
ISBN等
4-484-98103-3
書誌番号
3-0198011363
格差と不安定…
5つ星のうち5.0ピケティ『21世紀の資本』とは対照的なアプローチだが、得られた結論は同じである
2015年1月29日
形式: 単行本
著者は有名な経済学者ジョン・K・ガルブレイスの子息であり、著者紹介によれば「ポスト・ケインズ派」とされている。本書は、最近話題のトマ・ピケティ『21世紀の資本』(みすず書房)とは対照的なアプローチではあるが、世界的に格差が増大しつつあるという同じ結論を導き出している。異なる手法で同じ結論が得られたことにより、格差拡大の信憑性は一層高くなった。
経済的格差研究において最大の障害は、長期間かつ国際的に比較可能なデータ源が極めて限られていることである。著者は早くからこのことを認識し、勤務しているテキサス大学でUTIP(テキサス大学不平等プロジェクト)を立ち上げ、格差に関するデータベースを整備してきた。本書では、このデータベースを活用し、また格差の定量的指標としてタイル指標を用いている。タイル指標とは、サブグループ毎に重みづけを行なった不平等の合計値であるが、著者はこの指標の長所として、取り扱いが容易であること、この指標向きの経済データが多く、時系列分析や国際比較に適していることなどを挙げている。
ピケティ『21世紀の資本』と比較すると、ピケティが、税務データを精査し、格差(不平等)指標として超富裕層の所得や資産比率を用いているのに対して、本書では、上述のように通常の経済データを加工してタイル指標を算出することで格差を分析している。また、対象期間はピケティが最大3世紀に及ぶのに対して、本書の対象期間は戦後に限定される。
本書は、多くの章が学術雑誌に掲載された論文を単行本用に編集したものである。このため、分析内容は、家計所得の不平等、経済的不平等と政治体制の関係、アメリカの産業・地域・州間の不平等とその推移、ヨーロッパにおける不平等と失業の関係、中国・アルゼンチン・ブラジル・キューバの不平等など、極めて多岐にわたる。また、統計学的な説明も各章に含まれている。
本書の中で評者が興味を持ったのは、政治体制との関連で、共産主義やイスラム教体制においては、不平等さが比較的小さいと指摘している点である。また、ヨーロッパ諸国の格差に関する分析で、賃金を柔軟にする政策は失業率を下げるのに役立っていないという指摘は重要である。このことは、ヨーロッパ諸国の高い失業率は相対賃金が高いためである、という言説に対して強く疑念を投げかけ、ヨーロッパだけでなく日本を含む世界各国の政策に対しても警告を発している。
冒頭に述べたように、本書の結論は、経済的格差がグローバルな規模で進展している、ということに尽きる。1980年以降の格差の進展には、金融部門による超高額所得の影響が大きいことも示唆している。本書では具体的な政策的提言については抑制的である。しかし、ピケティ『21世紀の資本』と本書が同じ結論を導き出していることから、今世界で顕著になっている「不安定化」への根本的な対策として、各国が協調して格差是正の政策をとるべきだとする考え方が今後強まる可能性も考えられる。
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びっくりした
名著だ
ポストケインズ経済学の教科書は
ラヴォアとこれしかない
ミッチェルmmt本も邦訳が待たれるが
タイトル
現代マクロ経済学
著者名等
ジェームス・K.ガルブレイス/〔著〕
ウィリアム・A.ダリティJr./〔著〕
塚原康博/ほか訳
出版者
TBSブリタニカ
出版年
1998.03
大きさ等
24cm 439p
注記
Macroeconomics.
NDC分類
331
件名
巨視的経済学
要旨
金融不安、財政赤字、債務危機へのアプローチ。ポストケインジアンの理論と展望を詳しく分析。経済諸学派間の多様な歴史上の“論争”を紹介。ダイナミックな構成とエピソード豊富なコラム。
目次
第1部 マクロ経済学の革命(革命と反革命;雇用と失業;利子、貨幣および不確実性)
第2部 ケインジアンの理論(古典派とケインジアンのマクロ経済モデル;IS‐LMモデルとフィリップス曲線)
第3部 マネタリズムと新しい古典派経済学(貨幣入門;マネタリズム;合理的期待 ほか)
第4部 ケインジアン経済学の新展開(ニューケインジアンのマクロ経済学;開放経済のマクロ経済学;ポストケインジアンの理論 ほか)
内容
各章末:参考文献
ISBN等
4-484-98103-3
書誌番号
3-0198011363
目次
第1部 マクロ経済学の革命
1革命と反革命
2雇用と失業
3利子、貨幣および不確実性
第2部 ケインジアンの理論
4古典派とケインジアンのマクロ経済モデル
5IS‐LMモデルとフィリップス曲線
第3部 マネタリズムと新しい古典派経済学
6貨幣入門
7マネタリズム
8合理的期待
9新しい古典派経済学
第4部 ケインジアン経済学の新展開
10ニューケインジアンのマクロ経済学
11開放経済のマクロ経済学
12ポストケインジアンの理論
13Z-Dモデルと景気循環
ポスト・ケインズ派経済学入門
叢書名
ポスト・ケインジアン叢書 ≪再検索≫
著者名等
A.S.アイクナー/編 ≪再検索≫
著者名等
緒方俊雄/〔ほか〕共訳 ≪再検索≫
出版者
日本経済評論社
出版年
1980.5
大きさ等
22cm 221p
注記
A guide to post-Keynesian economics./の翻訳
NDC分類
331.7
件名
経済学 ≪再検索≫
件名
ケインズ経済学 ≪再検索≫
内容
参考文献:p190-198
書誌番号
3-0190068195
ポスト・ケインズ派のマクロ経済学 21世紀の経済政策の基礎を求めて
著者名等
ポール・デヴィッドソン/著 ≪再検索≫
著者名等
渡辺良夫/訳 ≪再検索≫
著者名等
小山庄三/訳 ≪再検索≫
出版者
多賀出版
出版年
1997.04
大きさ等
22cm 380p
注記
Post Keynesian macroeconomic theory.
NDC分類
331.7
件名
経済学-近代経済学 ≪再検索≫
目次
ケインズ革命の背景;『一般理論』と古典派体系との本質的相違;所得と関連した支出:ケインズのD1範畴;投資支出;政府と産出量水準;貨幣と不確実性;流動性選好―貨幣に対する需要;金融動機と実物・貨幣部門の相互依存性;インフレーションにかんする3つの見解;ケインズの総供給・総需要分析〔ほか〕
ISBN等
4-8115-4671-7
書誌番号
3-0197019941
現在の予約数0人
562 金持ち名無しさん、貧乏名無しさん (ワッチョイ 4fc9-aZqd)[sage] 2019/07/21(日) 22:07:06.80 ID:2+20oXJl0
NY連銀総裁:景気刺激必要な兆候顕在化なら金融当局は迅速に行動を
Matthew Boesler
2019年7月19日 8:52 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-07-18/PUUVVAT1UM0Y01
総裁講演は政策行動に関するものでない-NY連銀報道官が声明発表
ウィリアムズ総裁の講演テキストの解釈巡り市場に揺さぶり広がる
ウィリアムズ総裁は18日、現在のような低金利時代において各国・地域の中央銀行は、経済に問題が
生じる兆候を見つけたら迅速に行動すべきだと述べた。
ウィリアムズ総裁は「ゼロ金利制約(ZLB)に近い生活」と題したニューヨークでの講演テキストで、
「景気を刺激する手段に限りがある場合、経済悪化の最初の兆候が顕在化した時点で迅速に利
下げに動くのが得策だ」と述べた。
ニューヨーク連銀報道官は18日、ウィリアムズ総裁の講演について、「20年間の研究に基づく学術
的なスピーチだった。今月の連邦公開市場委員会(FOMC)での政策行動の可能性に関するもので
ない」との声明を電子メールで送付した。
ウィリアムズ総裁の講演テキストの解釈を巡り、市場にはいったん揺さぶりが広がった。
同総裁は先進各国・地域の中銀がインフレ率を目標付近で維持することの難しさを、低金利による
金融政策への足かせと関連付け、インフレ期待が上向かない場合は「中銀が将来、インフレ目標からさ
らに離れたところからスタートすることになって、行動の余地が一段と狭まることを意味する」と付け加えた。
原題:Williams Says Fed Should Act Quickly When Stimulus Need Arises、
New York Fed: Williams’ Speech Not About Potential Policy Action(抜粋)
https://twitter.com/l1jb8nuvz96ucub/status/1152478425484914688?s=21
ISHIZUKA Ryouji (@L1JB8NUvz96Ucub)
2019/07/20 16:20
松尾さんとMMTとの違い。
C+S+T=C+I+G+X-M
S-I=(G-T)+(X-M)
民間の貯蓄超過=政府と海外部門の赤字
松尾さんはこの恒等式を左を原因として右の結果が生じると読む。(「反緊縮のマクロ経済政策諸理論とその総合」p.26)
MMTは逆に政府が赤字を出すから民間の貯蓄が可能と読む、ということなのだろうか?
そのためには別の論理が必要だが松尾さんは、高度成長期は「設備投資が旺盛で民間貯蓄でまかなえず、左辺が負なので、右辺も負になる」(同上)。貸付基金説。しかし、MMTはその貨幣観が間違っている、というのだから、やはり松尾説で「総合」はできない。
緊縮策は(G-T)を負にする。するとひとつの可能性は左辺も負にならなければならない。投資がそれを吸収するか、さもなければ(X-M)を正にすること。どちらも難しい。
5:35 午後
0583 名無しさん@お腹いっぱい。 2016/11/14 01:35:43
以下、根井雅弘『経済学の教養』(20-1頁,2006年より)
【コラム3】利潤決定の命題
単純化のために、政府の経済活動と外国貿易が存在しない「封鎖経済」を考えてみまし
ょう。カレツキは、表の左側に国民所得勘定を、右側に国民生産物(支出)勘定を置いて
対照させます。すなわち、左側には、利潤(資本家の所得)十賃金(労働者の所得)=国民
所得を、右側には、投資十資本家の消費十労働者の消費=国民生産物、を書き込みます。
ここで、労働者はその所得をすべて消費する(賃金=労働者の消費)という仮定を置くと、
あとに残されたものの関係から、
利潤P=投資I十資本家の消費C
という式が出てきます。
これがカレツキの利潤決定の命題ですが、彼は、この式を右辺が左辺を決定する(資本家
の投資および消費に関する決意が利潤を決定する)というように解釈します。
ところが、資本
家の消費は利潤の関数(C=B0+λP, Bは基礎的消費部分で常数、0<λ<1)なので、これを
前の式に代人すると、P=(B0+I)/(1−λ )という式が得られます。さらに、賃金分配率
W−Y(Wは賃金所得、Yは国民所得を表わす)をα(0<α<1)とおくと、利潤分配率は(1−α)
なので、これをさらに代入すると、次の式が得られます。
(B0+I)
Y=______
(1−λ )(1−α)
ここで、1/(1−λ )(1−α)がカレツキの「乗数」に当たります。
カレツキは、利潤決定の命題を、マルクスの再生産表式をヒントに次のように導き出し
ました。まず、経済を三つの部門(投資財を生産する第1部門、資本家の消費財を生産する第
II部門、労働者の消費財を生産する第III部門)に分けて考えましょう。各部門の生産物の価
値が、不変資本c、可変資本v、および剰余価値mの和に等しいことはマルクス経済学の
ABCですが(以下では、各部門のc、v、mを表わすために下に数字を添えます)、カレツキ
は労働者はその所得(v1+v2+v3)をすべて消費する(c3+v3+m3)仮定しているので、
v1+v2=c3+m3という関係が得られます。この関係を利用すると、粗利潤c+mの総計
(m1+m2+m3+c1+c2+c3)は、第I部門と第II部門の生産物の価値の合計
(c1+v1+m1+c2+v2+m2)に等しくなります。すなわち、P=I+Cと同じ命題が得られるのです。
返信 ID:u5kQk2u7(1/5)
《 かくして、ポストケインジアンにとって変動の主要な因果的連鎖は、主に慣性的な貨幣価格のも
とでの生産量の変化から借入れ金の需要の変化へと向かう。すなわち、借入れ金の需要は、在庫と
資本投資が増加するとき、その資金を賄うために増加し、生産量が減るときには減少する。次に、
資金の借入れ需要の変化は、貨幣の供給量を変化させる。このとき物価の上昇が起こるであろう。
それは費用の上昇、とりわけ賃金費用が上昇することによって起こるであろう。そして賃金費用の
上昇は、市場が逼迫し、労働者が自らの相対的立場を改善するための一定の交渉力を享受している
ときに起こるであろう。このような状況で、その因果関係の連鎖は、間接的に物価変動から借入れ
需要および貨幣需要の変化へと向かう。
これを形式的に表現すると、まず、マネタリストの場合ではMV=Py という交換方程式は、V
(貨幣の流通速度)とy(実質産出量)を一定としているので、次のように因果関係の連鎖がM(貨幣
供給量)からP (物価) に向かうことがわかる。
→
MV'=Py'
それに対してポストケインジアンの場合は、 交換方程式は依然として有効であるが、 いかなる所
与の時点においても物価水準は慣性的な変数であり、次に示すように直前の期の費用(C)とマーク
アップ(μ)の関数である。
P t=(1+μ)Ct-1
したがって、貨幣の供給が主に実質産出量の変動に依存するとき、因果関係の方向は、次に示す
ようにほとんどの場合、yからMへ向かう。
←
MV'=Py'
中央銀行は、費用(特に賃金費用)の漸増に対して利子率を引き上げることにより反応するであ
ろう(現にそうである)。ところが、最初の効果は物価水準に対してではなく、必然的に産出量と
雇用量に対するものである。連邦準備制度は失業を創出することによってのみ、賃金を抑制でき、
それゆえ、物価水準の上昇を遅らせることができる。ポストケインジアンは、期待などを通じて機
能し、貨幣の増加率の縮小が直接にインフレの減速をもたらすような市場メカニズムは存在しない、
と主張する。》
ジェームス・K.ガルブレイス『現代マクロ経済学』(1998年原著1994年)352頁より
数式の話がよく出るが同じ数式でも見方で違う
政府の負債とするか民間の財産とするか?
以下参考、
《 かくして、ポストケインジアンにとって変動の主要な因果的連鎖は、主に慣性的な貨幣価格のも
とでの生産量の変化から借入れ金の需要の変化へと向かう。すなわち、借入れ金の需要は、在庫と
資本投資が増加するとき、その資金を賄うために増加し、生産量が減るときには減少する。次に、
資金の借入れ需要の変化は、貨幣の供給量を変化させる。このとき物価の上昇が起こるであろう。
それは費用の上昇、とりわけ賃金費用が上昇することによって起こるであろう。そして賃金費用の
上昇は、市場が逼迫し、労働者が自らの相対的立場を改善するための一定の交渉力を享受している
ときに起こるであろう。このような状況で、その因果関係の連鎖は、間接的に物価変動から借入れ
需要および貨幣需要の変化へと向かう。
これを形式的に表現すると、まず、マネタリストの場合ではMV=Py という交換方程式は、V
(貨幣の流通速度)とy(実質産出量)を一定としているので、次のように因果関係の連鎖がM(貨幣
供給量)からP (物価) に向かうことがわかる。
→
MV'=Py'
それに対してポストケインジアンの場合は、 交換方程式は依然として有効であるが、 いかなる所
与の時点においても物価水準は慣性的な変数であり、次に示すように直前の期の費用(C)とマーク
アップ(μ)の関数である。
P t=(1+μ)Ct-1
したがって、貨幣の供給が主に実質産出量の変動に依存するとき、因果関係の方向は、次に示す
ようにほとんどの場合、yからMへ向かう。
←
MV'=Py'
中央銀行は、費用(特に賃金費用)の漸増に対して利子率を引き上げることにより反応するであ
ろう(現にそうである)。ところが、最初の効果は物価水準に対してではなく、必然的に産出量と
雇用量に対するものである。連邦準備制度は失業を創出することによってのみ、賃金を抑制でき、
それゆえ、物価水準の上昇を遅らせることができる。ポストケインジアンは、期待などを通じて機
能し、貨幣の増加率の縮小が直接にインフレの減速をもたらすような市場メカニズムは存在しない、
と主張する。》
ジェームス・K.ガルブレイス『現代マクロ経済学』(1998年原著1994年)352頁より
数式の話がよく出るが同じ数式でも見方で違う
政府の負債とするか民間の財産とするか?
以下参考例3つ、
《 かくして、ポストケインジアンにとって変動の主要な因果的連鎖は、主に慣性的な貨幣価格のも
とでの生産量の変化から借入れ金の需要の変化へと向かう。すなわち、借入れ金の需要は、在庫と
資本投資が増加するとき、その資金を賄うために増加し、生産量が減るときには減少する。次に、
資金の借入れ需要の変化は、貨幣の供給量を変化させる。このとき物価の上昇が起こるであろう。
それは費用の上昇、とりわけ賃金費用が上昇することによって起こるであろう。そして賃金費用の
上昇は、市場が逼迫し、労働者が自らの相対的立場を改善するための一定の交渉力を享受している
ときに起こるであろう。このような状況で、その因果関係の連鎖は、間接的に物価変動から借入れ
需要および貨幣需要の変化へと向かう。
これを形式的に表現すると、まず、マネタリストの場合ではMV=Py という交換方程式は、V
(貨幣の流通速度)とy(実質産出量)を一定としているので、次のように因果関係の連鎖がM(貨幣
供給量)からP (物価) に向かうことがわかる。
→
MV'=Py'
それに対してポストケインジアンの場合は、 交換方程式は依然として有効であるが、 いかなる所
与の時点においても物価水準は慣性的な変数であり、次に示すように直前の期の費用(C)とマーク
アップ(μ)の関数である。
P t=(1+μ)Ct-1
したがって、貨幣の供給が主に実質産出量の変動に依存するとき、因果関係の方向は、次に示す
ようにほとんどの場合、yからMへ向かう。
←
MV'=Py'
中央銀行は、費用(特に賃金費用)の漸増に対して利子率を引き上げることにより反応するであ
ろう(現にそうである)。ところが、最初の効果は物価水準に対してではなく、必然的に産出量と
雇用量に対するものである。連邦準備制度は失業を創出することによってのみ、賃金を抑制でき、
それゆえ、物価水準の上昇を遅らせることができる。ポストケインジアンは、期待などを通じて機
能し、貨幣の増加率の縮小が直接にインフレの減速をもたらすような市場メカニズムは存在しない、
と主張する。》
《…カレツキは、表の左側に国民所得勘定を、右側に国民生産物(支出)勘定を置いて
対照させます。すなわち、左側には、利潤(資本家の所得)十賃金(労働者の所得)=国民
所得を、右側には、投資十資本家の消費十労働者の消費=国民生産物、を書き込みます。
ここで、労働者はその所得をすべて消費する(賃金=労働者の消費)という仮定を置くと、
あとに残されたものの関係から、
利潤P=投資I十資本家の消費C
という式が出てきます。
これがカレツキの利潤決定の命題ですが、彼は、この式を右辺が左辺を決定する(資本家
の投資および消費に関する決意が利潤を決定する)というように解釈します。…》
(根井雅弘『経済学の教養』2006年20頁より)
《松尾さんとMMTとの違い。
C+S+T=C+I+G+X-M
S-I=(G-T)+(X-M)
民間の貯蓄超過=政府と海外部門の赤字
松尾さんはこの恒等式を左を原因として右の結果が生じると読む。(「反緊縮のマクロ経済政策
諸理論とその総合」p.26)
MMTは逆に政府が赤字を出すから民間の貯蓄が可能と読む、ということなのだろうか?…》
https://twitter.com/l1jb8nuvz96ucub/status/1152478425484914688?s=21
《かくして、ポストケインジアンにとって変動の主要な因果的連鎖は、主に慣性的な貨幣価格のも
とでの生産量の変化から借入れ金の需要の変化へと向かう…
これを形式的に表現すると、まず、マネタリストの場合ではMV=Py という交換方程式は、V
(貨幣の流通速度)とy(実質産出量)を一定としているので、次のように因果関係の連鎖がM(貨幣
供給量)からP (物価) に向かうことがわかる。
→
MV'=Py'
それに対してポストケインジアンの場合は、 交換方程式は依然として有効であるが、 いかなる所
与の時点においても物価水準は慣性的な変数であり、次に示すように直前の期の費用(C)とマーク
アップ(μ)の関数である。
P t=(1+μ)Ct-1
したがって、貨幣の供給が主に実質産出量の変動に依存するとき、因果関係の方向は、次に示す
ようにほとんどの場合、yからMへ向かう。
←
MV'=Py'
中央銀行は、費用(特に賃金費用)の漸増に対して利子率を引き上げることにより反応するであ
ろう(現にそうである)。ところが、最初の効果は物価水準に対してではなく、必然的に産出量と
雇用量に対するものである。連邦準備制度は失業を創出することによってのみ、賃金を抑制でき、
それゆえ、物価水準の上昇を遅らせることができる。ポストケインジアンは、期待などを通じて機
能し、貨幣の増加率の縮小が直接にインフレの減速をもたらすような市場メカニズムは存在しない、
と主張する。》
(ジェームス・K・ガルブレイス『現代マクロ経済学』(1998年原著1994年)352頁より)
数式の話がよく出るが同じ数式でも見方で違う(政府の負債とするか民間の財産とするかetc.)?
以下参考例3つ、
《…カレツキは、表の左側に国民所得勘定を、右側に国民生産物(支出)勘定を置いて
対照させます。すなわち、左側には、利潤(資本家の所得)十賃金(労働者の所得)=国民
所得を、右側には、投資十資本家の消費十労働者の消費=国民生産物、を書き込みます。
ここで、労働者はその所得をすべて消費する(賃金=労働者の消費)という仮定を置くと、
あとに残されたものの関係から、
利潤P=投資I十資本家の消費C
という式が出てきます。
これがカレツキの利潤決定の命題ですが、彼は、この式を右辺が左辺を決定する(資本家
の投資および消費に関する決意が利潤を決定する)というように解釈します。…》
(根井雅弘『経済学の教養』2006年20頁より)
《松尾さんとMMTとの違い。
C+S+T=C+I+G+X-M
S-I=(G-T)+(X-M)
民間の貯蓄超過=政府と海外部門の赤字
松尾さんはこの恒等式を左を原因として右の結果が生じると読む。(「反緊縮のマクロ経済政策
諸理論とその総合」p.26)
MMTは逆に政府が赤字を出すから民間の貯蓄が可能と読む、ということなのだろうか?…》
https://twitter.com/l1jb8nuvz96ucub/status/1152478425484914688?s=21
《かくして、ポストケインジアンにとって変動の主要な因果的連鎖は、主に慣性的な貨幣価格のも
とでの生産量の変化から借入れ金の需要の変化へと向かう…
これを形式的に表現すると、まず、マネタリストの場合ではMV=Py という交換方程式は、V
(貨幣の流通速度)とy(実質産出量)を一定としているので、次のように因果関係の連鎖がM(貨幣
供給量)からP (物価) に向かうことがわかる。
→
MV'=Py'
それに対してポストケインジアンの場合は、 交換方程式は依然として有効であるが、
…因果関係の方向は、次に示すようにほとんどの場合、yからMへ向かう。
←
MV'=Py'
中央銀行は、費用(特に賃金費用)の漸増に対して利子率を引き上げることにより反応するであ
ろう(現にそうである)。ところが、最初の効果は物価水準に対してではなく、必然的に産出量と
雇用量に対するものである。連邦準備制度は失業を創出することによってのみ、賃金を抑制でき、
それゆえ、物価水準の上昇を遅らせることができる。…》
(ジェームス・K・ガルブレイス『現代マクロ経済学』(1998年原著1994年)352頁より)
ケルトン教授はJGP最低賃金時給15ドルがベンチマークとして機能するという。この数字はわかりやすく決定的だ。
彼らは貯蓄しないで消費に回すだろうし、民間の賃金の最低ラインを自然と決める。
クリントン批判はキーン2017年99頁にも
#20:322
https://nam-students.blogspot.com/2019/07/mmt1.html
https://www.newsweekjapan.jp/noguchi/2019/07/mmt1_3.php
MMT(現代貨幣理論)の批判的検討(1)─政府と中央銀行の役割 野口旭 2019/7/23
MMTの「基本方程式」
これまで確認したように、政府の赤字財政支出は、中央銀行の金融調節を通じて、民間部門の国債保有あるいは準備預金のいずれかによって自動的にファイナンスされる。つまり、赤字財政支出に「財源」は必要ない。ところで、準備預金と現金は、中央銀行が独占的に供給するソブリン通貨に他ならない。それは一般的には、ベース・マネー、ハイパワード・マネー、あるいはマネタリー・ベースなどと言われている。したがって、政府の赤字財政支出は、必ず事後的には国債かベース・マネーのいずれかによってファイナンスされることになる。
他方で、民間部門が保有する資産が国債であれベース・マネーすなわち現金あるいは準備預金であれ、国債には金利が付くがベース・マネーには金利が付かないという点を除けば、どちらも政府部門が民間部門に対して負う債務であり、政府税収を通じてのみ償還されるという点では基本的に同じである。MMTはそのことから、単にベース・マネーのみではなく国債もまたソブリン通貨の一形態として把握する。
以上の考察を一般化すると、次式が得られる。
G+iB-T≡△B+△Mh
image003.jpg出典:Macroeconomics p.322 (20.1)
ここで、Gは政府支出、Tは政府税収、Bは国債残高、Mhはベース・マネー残高である。△はそれらの変数の増減である。また、iは国債金利であり、したがってiBは政府から民間への金利支払い総額である。この式は、政府の財政収支(左辺)は必ず国債残高およびベース・マネー残高の増減(右辺)に等しくなるという関係を示している。
この式は本質的には、どのような場合にも常に成立する自明の会計的恒等式にすぎない。しかしながら、MMTにとってのこの式は、「基本方程式」とでもいうほどの重要性を持っている。というのは、MMTの独自命題のほとんどは、この式の「特定の解釈」から導き出されているからである。
MMTはまず、この式の因果関係は、常に左辺から右辺に向かっていると考える。つまり、政府財政赤字が民間資産の拡大を生むのであり、その逆すなわち政府財政赤字がベース・マネーや国債の発行によって制約されているのではない、ということである。MMTはそのことを、「スペンディング・ファースト」と呼んでいる。
MMTはさらに、この式を、どのように時間を引き延ばしても成立する一般的な関係式として把握する。それは、ソブリン通貨を自由に発行できる場合には、現在の政府赤字を将来の黒字で償還するといった政府の通時的予算制約を前提とした財政運営は必要ではないことを意味する。
(以下、MMTの批判的検討(2)に続く)
政治経済学の再構築―ポスト・ケインズ派経済学入門 (1978年) (ポスト・ケインジアン叢書〈1〉) - – 古書, 1978/2
J.A.クリーゲル (著), 川口 弘 (翻訳), 緒方 俊雄 (翻訳), 福田川 洋二 (翻訳)
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ポスト・ケインズ派経済学入門 (1980年) (ポスト・ケインジアン叢書〈2〉) - – 古書, 1980/5
緒方 俊雄 (著)
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摩訶(モダンマネタリー)般若(ラーナー)心経
観JGP菩薩ケルトン教授行深般若波羅ミンスキー時(moment)表券貨幣論ゴドリー
カレツキクナップグルーバー度一切負債0%利子式不要空空不
異数式色即是空空即スペンディングファースト変態主流派数式亦復如
是0%利子是諸法ストックフロー一貫モデル全体収支
不増不減是故財政黒字無意味無政府赤字上限無限
消費増税逆効果無商品貨幣論無財政出動限界乃至
無ハイパーインフレ無無(三橋貴)明亦無無(三橋貴)明尽乃至無財政破綻
亦無浪費尽無苦集滅デフレ無恥財務省役人無知政治家達
所得税収故ラーナーモズレー名刺レイミッチェル故心無
ケインズIS-LM無ケインズIS-LM礙故無有恐怖only一切信用貨幣論ok夢
想ゴドリー涅槃三セクターモデル依ラーナーMMTerケルトン
得オカシオコルテスミッチェル他参謀役故知ラーナーMM
Ter税大丈夫税ドリヴンマネー大体大丈夫是無赤字上限是統合政府
能除一切失業真実不虚故説ラーナーMMTer
収束機能的財政予算枠
ギャランティギャランティジョブギャランティ
JobGuarantee完全雇用
般若(ラーナー)機能的財政心経
モダンマネタリー般若ラーナー心経
観JGP菩薩ケルトン教授行深般若波羅ミンスキー時表券貨幣論ゴドリー
カレツキクナップグルーバー度一切負債0%利子式不要空空不
異数式色即是空空即スペンディングファースト変態主流派数式亦復如
是0%利子是諸法ストックフロー一貫モデル全体収支
不増不減是故財政黒字無意味無政府赤字上限無限
消費増税逆効果無商品貨幣論無財政出動限界乃至
無ハイパーインフレ無無三橋貴明亦無無三橋貴明尽乃至無財政破綻
亦無浪費尽無苦集滅デフレ無恥財務省役人無知政治家達
所得税収故ラーナーモズレー名刺レイミッチェル故心無
ケインズIS-LM無ケインズIS-LM礙故無有恐怖only一切信用貨幣論ok夢
想ゴドリー涅槃三セクターモデル依ラーナーMMTerケルトン
得オカシオコルテスミッチェル他参謀役故知ラーナーMM
Ter税大丈夫税ドリヴンマネー大体大丈夫是無赤字上限是統合政府
能除一切失業真実脱不況故説ラーナーMMTer
収束機能的財政予算枠
ギャランティギャランティジョブギャランティ
JobGuarantee完全雇用
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モダンマネタリー般若ラーナー心経
観JGP菩薩ケルトン教授行深般若波羅ミンスキー時表券貨幣論ゴドリー
カレツキクナップグルーバー度一切負債0%利子式不要空空不
異数式色即是空空即スペンディングファースト変態主流派数式亦復如
是0%利子是諸法ストックフロー一貫モデル全体収支
不増不減是故財政黒字無意味無政府赤字上限無限
消費増税逆効果無商品貨幣論無財政出動限界乃至
無ハイパーインフレ無無三橋貴明亦無無三橋貴明尽乃至無財政破綻
亦無浪費尽無苦集滅デフレ無恥財務省役人無知政治家達
所得税収故ラーナーモズレー名刺レイミッチェル故心無
ケインズIS-LM無ケインズIS-LM礙故無有恐怖only一切信用貨幣論ok夢
想ゴドリー涅槃三セクターモデル依ラーナーMMTerケルトン
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Ter税大丈夫税ドリヴンマネー大体大丈夫是無赤字上限是統合政府
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収束機能的財政予算枠
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JobGuarantee完全雇用
般若ラーナー機能的財政心経
https://1.bp.blogspot.com/-gHrZyoQ2eNU/XULBN9amD8I/AAAAAAABl1Y/R5NHVL-vnLIrHtw71UAnFC8SB0DkR9a2QCLcBGAs/s1600/IMG_5072.PNG
IS-LM分析は利子率以外の変数を疎かにさせた
失業率と金融がポストケインジアンの視野にはある
現代マクロ経済学
ジェームス・K.ガルブレイス/〔著〕
ウィリアム・A.ダリティJr./〔著〕
塚原康博/ほか訳
TBSブリタニカ 1998.03
24cm 439p
Macroeconomics.1994
要旨
金融不安、財政赤字、債務危機へのアプローチ。ポストケインジアンの理論と展望を詳しく分析。
経済諸学派間の多様な歴史上の“論争”を紹介。ダイナミックな構成とエピソード豊富なコラム。
第4部 ケインジアン経済学の新展開
10ニューケインジアンのマクロ経済学
11開放経済のマクロ経済学
12ポストケインジアンの理論
13Z-Dモデルと景気循環
モダンマネタリー般若ラーナー心経
観JGP菩薩ケルトン教授行深般若波羅ミンスキー時表券貨幣論ゴドリー
カレツキクナップグルーバー度一切負債0%利子式不要空空不
異数式色即是空空即スペンディングファースト変態主流派数式亦復如
是0%利子是諸法ストックフロー一貫モデル全体収支
不増不減是故財政黒字無意味無政府赤字上限無限
消費増税逆効果無商品貨幣論無財政出動限界乃至
無ハイパーインフレ無無三橋貴明亦無無三橋貴明尽乃至無財政破綻
亦無浪費尽無苦集滅デフレ無恥財務省役人無知政治家達
所得税収故ラーナーモズレー名刺レイミッチェル故心無
ケインズIS-LM無ケインズIS-LM礙故無有恐怖only一切信用貨幣論ok夢
想ゴドリー涅槃三セクターモデル依ラーナーMMTerケルトン
得オカシオコルテスミッチェル他参謀役故知ラーナーMM
Ter税大丈夫税ドリヴンマネー多分大丈夫是無赤字上限是統合政府
能除一切失業真実脱不況故説ラーナーMMTer
収束機能的財政予算枠
ギャランティギャランティジョブギャランティ
JobGuarantee完全雇用
般若ラーナー機能的財政心経
数式の話がよく出るが同じ数式でも見方で違う。以下参考例3つ、
《…カレツキは、表の左側に国民所得勘定を、右側に国民生産物(支出)勘定を置いて
対照させます。すなわち、左側には、利潤(資本家の所得)十賃金(労働者の所得)=国民
所得を、右側には、投資十資本家の消費十労働者の消費=国民生産物、を書き込みます。
ここで、労働者はその所得をすべて消費する(賃金=労働者の消費)という仮定を置くと、
あとに残されたものの関係から、
利潤P=投資I十資本家の消費C
という式が出てきます。
これがカレツキの利潤決定の命題ですが、彼は、この式を右辺が左辺を決定する(資本家
の投資および消費に関する決意が利潤を決定する)というように解釈します。…》
(根井雅弘『経済学の教養』2006年20頁より)
《松尾さんとMMTとの違い。
C+S+T=C+I+G+X-M
S-I=(G-T)+(X-M)
民間の貯蓄超過=政府と海外部門の赤字
松尾さんはこの恒等式を左を原因として右の結果が生じると読む。(「反緊縮のマクロ経済政策
諸理論とその総合」p.26)
MMTは逆に政府が赤字を出すから民間の貯蓄が可能と読む…》
https://twitter.com/l1jb8nuvz96ucub/status/1152478425484914688?s=21
《かくして、ポストケインジアンにとって変動の主要な因果的連鎖は、主に慣性的な貨幣価格のも
とでの生産量の変化から借入れ金の需要の変化へと向かう…
これを形式的に表現すると、まず、マネタリストの場合ではMV=Py という交換方程式は、V
(貨幣の流通速度)とy(実質産出量)を一定としているので、次のように因果関係の連鎖がM(貨幣
供給量)からP (物価) に向かうことがわかる。
→
MV'=Py'
それに対してポストケインジアンの場合は、 交換方程式は依然として有効であるが、
…因果関係の方向は、次に示すようにほとんどの場合、yからMへ向かう。
←
MV'=Py'
中央銀行は、費用(特に賃金費用)の漸増に対して利子率を引き上げることにより反応するであ
ろう(現にそうである)。ところが、最初の効果は物価水準に対してではなく、必然的に産出量と
雇用量に対するものである。連邦準備制度は失業を創出することによってのみ、賃金を抑制でき、
それゆえ、物価水準の上昇を遅らせることができる。…》
(ジェームス・K・ガルブレイス『現代マクロ経済学』(1998年原著1994年)352頁より)
第7章
利潤の決定要因
[(1933) 1954]
単純化されたモデルにおける利潤の理論
まず最初に,政府支出と課税を無視することができる封鎖経済における利潤
の決定要因について考察しよう。そうすると,粗国民生産物は,(固定資本と
在庫への)粗投資と消費の合計に等しいであろう。事実上税金は支払われてい
ないので,粗国民生産物の価値は労働者と資本家の間で分割されるであろう。
労働者の所得は賃金と俸給から成る。資本家の所得,すなわち粗利潤は,減価
償却費,留保利潤, 配当,非法人企業からの収益の回収,地代および利子を含
んでいる。かくしてわれわれは, 資本家消費と労働者消費を区別して示した次
のような粗国民生産物の貸借対照表を得る。
粗利潤 粗投資
賃金と俸給 資本家消費
労働者消費
粗国民生産物 粗国民生産物
労働者は貯著しないという仮定を追加すれば, 労働者消費は彼らの所得に等し
くなる。このことから直接的に,次式を得る。
粗利潤 = 粗投資+資本家消費
この方程式は何を意味しているのであろうか。それは,ある期間の利潤が資
本家消費と投資を決定するということを意味しているのであろうか,あるいは
その逆のことを意味しているのであろうか。この疑問に対する回答は, これら
の項目のうちどの項目が直接的に資本家の決意によって決定されるのかという
ことに依存している。ところで,資本家はある期間に前期より多く消費したり
投資したりすることを決意することはできるであろうが, より多くの利潤を獲
得しようと決意することができないことは明らかである。したがって,利潤を
決定するのは彼らの消費決意と投資決意であって,その逆ではない。
カレツキ
資本主義経済の動態理論
79~80頁1984
https://twitter.com/tagomago712/status/1153640387333873664?s=21
ビル・ミッチェル
Macroeconomics William Mitchell, L. Randall Wray , Martin Watts 2019
https://www.amazon.co.jp/Macroeconomics-William-Mitchell/dp/1137610662
https://www.macmillanihe.com/page/detail/Macroeconomics/?K=9781137610669
https://www.macmillanihe.com/resources/sample-chapters/9781137610669_sample.pdf (冒頭サンプル)
http://dangerous.zombie.jp/macroeconomics/ 試訳サイト
MMT現代貨幣理論入門 L・ランダル・レイ, 中野 剛志他
¥3,740その他のフォーマット: Kindle版
https://www.amazon.co.jp/dp/4492654887/ https://str.toyokeizai.net/books/9784492654880/
http://econdays.net/?p=10005 試訳サイト
MMT関連書籍リスト番外編:
『現代マクロ経済学』 (ポストケインズ経済学の教科書)
ジェームス・K.ガルブレイス TBSブリタニカ 1998.03
https://twitter.com/tagomago712/status/1153640387333873664?s=21
ポストケインズ派経済学入門 単行本 – 2008/7
マルク ラヴォア (著), Marc Lavoie (原著), 宇仁 宏幸 (翻訳), 大野 隆 (翻訳)
http://www.nakanishiya.co.jp/book/b134567.html https://www.amazon.co.jp/dp/4779502675/
(ラヴォアはMMTerではない。ポストケインズ経済学理論入門の決定版。カレツキ入門でもある)
『ポスト・ケインズ派の経済理論』多賀出版2009 (用語解説集)
http://www.taga-shuppan.co.jp/books/books.php?id=692 リンク切れ
主要項目:
貨幣(L・ランドール・レイ) 62/完全雇用(ウィリアム・ミッチェル&マーチン・ワッツ) 86
ケインズの『一般理論』(ポール・デヴィッドソン) 156/失業(マシュー・フォーステイター) 207
消費者理論(マルク・ラヴォア) 242/成長理論(スティーヴ・キーン) 281
流動性選好(ステファニー・ベル) 379 (MMTerが多く執筆)
『次なる金融危機』スティーヴ・キーン/著 赤木昭夫/訳 岩波書店2018年5月
(キーンはリーマンショックを予見した12人のうちの1人。MMTへの好意的言及あり #1はミンスキー入門)
ミッチェル2019
https://www.amazon.co.jp/Macroeconomics-English-William-Mitchell-ebook/dp/B07YM2K8F3/ kindle
ビル・ミッチェル
Macroeconomics William Mitchell, L. Randall Wray , Martin Watts 2019
https://www.amazon.co.jp/Macroeconomics-English-William-Mitchell-ebook/dp/B07YM2K8F3/ kindle
https://www.macmillanihe.com/page/detail/Macroeconomics/?K=9781137610669
https://www.macmillanihe.com/resources/sample-chapters/9781137610669_sample.pdf (冒頭サンプル)
http://dangerous.zombie.jp/macroeconomics/ 試訳サイト
MMT現代貨幣理論入門 L・ランダル・レイ, 中野 剛志他
¥3,740その他のフォーマット: Kindle版
https://www.amazon.co.jp/dp/4492654887/ https://str.toyokeizai.net/books/9784492654880/
http://econdays.net/?p=10005 試訳サイト
MMT関連書籍リスト番外編:
『現代マクロ経済学』 (ポストケインズ経済学の教科書)
ジェームス・K.ガルブレイス TBSブリタニカ 1998.03
https://twitter.com/tagomago712/status/1153640387333873664?s=21
ポストケインズ派経済学入門 単行本 – 2008/7
マルク ラヴォア (著), Marc Lavoie (原著), 宇仁 宏幸 (翻訳), 大野 隆 (翻訳)
http://www.nakanishiya.co.jp/book/b134567.html https://www.amazon.co.jp/dp/4779502675/
(ラヴォアはMMTerではない。ポストケインズ経済学理論入門の決定版。カレツキ入門でもある)
『ポスト・ケインズ派の経済理論』多賀出版2009 (用語解説集)
http://www.taga-shuppan.co.jp/books/books.php?id=692 リンク切れ
主要項目:
貨幣(L・ランドール・レイ) 62/完全雇用(ウィリアム・ミッチェル&マーチン・ワッツ) 86
ケインズの『一般理論』(ポール・デヴィッドソン) 156/失業(マシュー・フォーステイター) 207
消費者理論(マルク・ラヴォア) 242/成長理論(スティーヴ・キーン) 281
流動性選好(ステファニー・ベル) 379 (MMTerが多く執筆)
『次なる金融危機』スティーヴ・キーン/著 赤木昭夫/訳 岩波書店2018年5月
(キーンはリーマンショックを予見した12人のうちの1人。MMTへの好意的言及あり #1はミンスキー入門)
モダンマネタリィ般若ラーナー心経
観JGP菩薩ケルトン教授行深般若波羅ミンスキー時表券貨幣論ゴドリー
カレツキクナップグルーバー度一切負債0%利子式不要空空不
異数式色即是空空即スペンディングファースト変態主流派数式亦復如
是0%利子是諸法ストックフロー一貫モデル全体収支
不増不減是故財政黒字無意味無政府赤字上限無限
消費増税逆効果無商品貨幣論無財政出動限界乃至
無ハイパーインフレ無無三橋貴明亦無無三橋貴明尽乃至無財政破綻
亦無浪費尽無苦集滅デフレ無恥財務省役人無知政治家達
所得税収故ラーナーモズレー名刺レイミッチェル故心無
ケインズIS-LM無ケインズIS-LM礙故無有恐怖only一切信用貨幣論ok夢
想ゴドリー涅槃三セクターモデル依ラーナーMMTerケルトン
得オカシオコルテスミッチェル他参謀役故知ラーナーMM
Ter税大丈夫税ドリヴンマネー多分大丈夫是無赤字上限是統合政府
能除一切失業真実脱不況故説ラーナーMMTer
収束機能的財政予算枠
ギャランティギャランティジョブギャランティ
JobGuarantee完全雇用
般若ラーナー機能的財政心経
現代貨幣理論的般若心経
モダンマネタリィ般若ラーナー心経
観JGP菩薩ケルトン教授行深般若波羅ミンスキー時表券貨幣論ゴドリー
カレツキクナップグルーバー度一切負債0%利子式不要空空不
異数式色即是空空即スペンディングファースト変態主流派数式亦復如
是0%利子是諸法ストックフロー一貫モデル全体収支
不増不減是故財政黒字無意味無政府赤字上限無限
消費増税逆効果無商品貨幣論無財政出動限界乃至
無ハイパーインフレ無無三橋貴明亦無無三橋貴明尽乃至無財政破綻
亦無浪費尽無苦集滅デフレ無恥財務省役人無知政治家達
所得税収故ラーナーモズレー名刺レイミッチェル故心無
ケインズIS-LM無ケインズIS-LM礙故無有恐怖only一切信用貨幣論ok夢
想ゴドリー涅槃三セクターモデル依ラーナーMMTerケルトン
得オカシオコルテスミッチェル他参謀役故知ラーナーMM
Ter税大丈夫税ドリヴンマネー多分大丈夫是無赤字上限是統合政府
能除一切失業真実脱不況故説ラーナーMMTer
収束機能的財政予算枠
ギャランティギャランティジョブギャランティ
JobGuarantee完全雇用
般若ラーナー機能的財政心経
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/68848?page=2
2/6
>MMTを日本へ導入した代表的な論者によれば、その数式表現は筆者がリフレ理論を定式化したものと同じ
フィッシャー交換方程式MV=PQをどう捉えるか
VとQを古典派は一定と捉え
Mを増やせばPが決まると考える
ポストケインジアンは逆
~ガルブレイス『現代マクロ経済学』352頁
《 かくして、ポストケインジアンにとって変動の主要な因果的連鎖は、主に慣性的な貨幣価格のも
とでの生産量の変化から借入れ金の需要の変化へと向かう。すなわち、借入れ金の需要は、在庫と
資本投資が増加するとき、その資金を賄うために増加し、生産量が減るときには減少する。次に、
資金の借入れ需要の変化は、貨幣の供給量を変化させる。このとき物価の上昇が起こるであろう。
それは費用の上昇、とりわけ賃金費用が上昇することによって起こるであろう。そして賃金費用の
上昇は、市場が逼迫し、労働者が自らの相対的立場を改善するための一定の交渉力を享受している
ときに起こるであろう。このような状況で、その因果関係の連鎖は、間接的に物価変動から借入れ
需要および貨幣需要の変化へと向かう。
これを形式的に表現すると、まず、マネタリストの場合ではMV=Py という交換方程式は、V
(貨幣の流通速度)とy(実質産出量)を一定としているので、次のように因果関係の連鎖がM(貨幣
供給量)からP (物価) に向かうことがわかる。
→
MV'=Py'
それに対してポストケインジアンの場合は、 交換方程式は依然として有効であるが、 いかなる所
与の時点においても物価水準は慣性的な変数であり、次に示すように直前の期の費用(C)とマーク
アップ(μ)の関数である。
P t=(1+μ)Ct-1
したがって、貨幣の供給が主に実質産出量の変動に依存するとき、因果関係の方向は、次に示す
ようにほとんどの場合、yからMへ向かう。
←
MV'=Py'
中央銀行は、費用(特に賃金費用)の漸増に対して利子率を引き上げることにより反応するであ
ろう(現にそうである)。ところが、最初の効果は物価水準に対してではなく、必然的に産出量と
雇用量に対するものである。連邦準備制度は失業を創出することによってのみ、賃金を抑制でき、
それゆえ、物価水準の上昇を遅らせることができる。ポストケインジアンは、期待などを通じて機
能し、貨幣の増加率の縮小が直接にインフレの減速をもたらすような市場メカニズムは存在しない、
と主張する。》352頁
460 金持ち名無しさん、貧乏名無しさん (ササクッテロ Sp4f-tyAm)[sage] 2020/03/04(水) 11:10:10.97 ID:RkcdqkU7p
フィッシャー交換方程式をどう捉えるか
VとQを古典派は一定と捉え
Mを増やせばPが決まると考える
ポストケインジアンは逆
~ガルブレイス『現代マクロ経済学』352頁
《 マネタリストの場合ではMV=Py という交換方程式は、V
(貨幣の流通速度)とy(実質産出量)を一定としているので、次のように因果関係の連鎖がM(貨幣
供給量)からP (物価) に向かうことがわかる。
→
MV'=Py'
それに対してポストケインジアンの場合は、 交換方程式は依然として有効であるが、 いかなる所
与の時点においても物価水準は慣性的な変数であり、次に示すように直前の期の費用(C)とマーク
アップ(μ)の関数である。
P t=(1+μ)Ct-1
したがって、貨幣の供給が主に実質産出量の変動に依存するとき、因果関係の方向は、次に示す
ようにほとんどの場合、yからMへ向かう。
←
MV'=Py'
中央銀行は、費用(特に賃金費用)の漸増に対して利子率を引き上げることにより反応するであ
ろう(現にそうである)。ところが、最初の効果は物価水準に対してではなく、必然的に産出量と
雇用量に対するものである。連邦準備制度は失業を創出することによってのみ、賃金を抑制でき、
それゆえ、物価水準の上昇を遅らせることができる。ポストケインジアンは、期待などを通じて機
能し、貨幣の増加率の縮小が直接にインフレの減速をもたらすような市場メカニズムは存在しない、
と主張する。》352頁
xiii
マクロ経済学において、われわれの関心は、しばしばドルやセントによる表示にあるのではなく、
財やサービスの生産量や物的機械の購入量(投資)のような基本的な物的数量にある。これらの
変数の尺度は、ドルやセントによる表示で始まり、次に物価の変化の影響を取り除くための調整
がなされ、基本的な数量の尺度が得られる。この尺度は実質変数と呼ばれ、それは「デフレート
された」変数である。
デフレートされたとは、インフレの影響が取り除かれているという意味である。この本では、
デフレートされた変数を小文字で表わす。したがって、名目国民所得を「Y」とすれば、実質国民
所得は「y」で示される。
MMTはミッチェルの図にあるようにポストケインズ内にある
地域金融を重視する立場などはイコールMMTにはならないがこれはデフレ時にはMMTに合流する
JGPみたいなもので
ラヴォア
キーン
ここら辺はMMTerではないが理論的には一致する
474 にゅん (ワッチョイ ef3f-g6LZ)[] 2020/03/04(水) 12:40:25.40 ID:UoPj3ZIw0
>>472
おお、これ翻訳しといてよかった。。。
当時は適当な記事探すの大変だったよね。
ジェイミーは初期の5人くらいと言われているメンバーの一人だけど
(モズラー、レイ、フォステイター、ミッチェルとあとだれだろ)
どうやってモズラーと会ったとかはいつか知りたいね。
xiv
われわれは経済変数の変化率を示すために、その変数の上に小さな丸い点(ドット)を付ける。
You know the deficit hawks. Now meet the deficit owls. - The Washington Post
https://www.washingtonpost.com/blogs/wonkblog/post/you-know-the-deficit-hawks-now-meet-the-deficit-owls/2011/08/25/gIQAHsoONR_blog.html
2012
You know the deficit hawks. Now meet the deficit owls.
About 11 years ago, James K. “Jamie” Galbraith recalls, hundreds of his fellow economists laughed at him. To his face. In the White House.
A discounted poster presenting US dollars bills in circulation is seen in the visitor center of the Bureau of Engraving and Printing in Washington on August 09, 2011. (MLADEN ANTONOV/AFP/GETTY IMAGES)
What’s more, his father, John Kenneth Galbraith, was the most famous economist of his generation: a Harvard professor, best-selling author and confidante of the Kennedy family. Jamie has embraced a role as protector and promoter of the elder’s legacy.
But if Galbraith stood out on the panel, it was because of his offbeat message. Most viewed the budget surplus as opportune: a chance to pay down the national debt, cut taxes, shore up entitlements or pursue new spending programs.
The term isn’t Galbraith’s. It was coined by Stephanie Kelton, a professor at the University of Missouri at Kansas City, who with Galbraith is part of a small group of economists who have concluded that everyone — members of Congress, think tank denizens, the entire mainstream of the economics profession — has misunderstood how the government interacts with the economy. If their theory — dubbed “Modern Monetary Theory” or MMT — is right, then everything we thought we knew about the budget, taxes and the Federal Reserve is wrong.
19 金持ち名無しさん、貧乏名無しさん (ワッチョイ b324-Dl/i)[] 2020/10/10(土) 23:00:16.07 ID:4CR1p4PW0
物価は貨幣の発行量と比例して上がる
フィッシャーの交換方程式 MV=PQ
ここで
M はある期間中の任意の時点tにおける流通貨幣(通貨)の総量
V は貨幣の"流通速度"(特定期間内に人々のあいだで受け渡しされる回数:貨幣の回転率のようなもの)売買契約の約定回数
P はある期間中の任意の時点tにおける物価水準(通常は基準年度を1としたデフレータ)
Q は"取引量" (特定期間内に人々のあいだで行われる取引量(quantity)の合計)
である。
フィッシャーの交換方程式 MV=PQ は恒等式であり、常に正しい
交換方程式は取引経済の実態そのものの数式化であり、かならず両辺が一致する。
ミルトン・フリードマンに代表されるマネタリストは、Q/Vの構造に長期的な安定傾向を見いだし、短期的には貨幣の中立性が満たされないことはあるが、長期的には満たされるとする。このため貨幣量が増加すると一時的に実質GDPまで拡大することはありうるが、長期的には実質GDPは完全雇用できまる水準に低下し、物価Pの上昇をもたらすだけだと考える。Q/Vは一回あたりの発注ロット数の平均値をあらわすが、フリードマンは経済の期待成長力や期待収益率の多寡によって、1回あたりの受発注量が増減することは短期的に観察できる事実であるが、長期の統計においては安定した関係にあると実証した(この功績でノーベル賞を受賞)。
フィッシャーは、貨幣の流通速度:Vと1期間における財・サービスの取引量:Qは慣習的に(大きな)変動はないとみなした(実際はVを観測するのは非常に難しく、観測はほぼ不可能である)。だとすると、MV=PQの左辺のV、右辺のQが大きく変動しないのであるから、自明なこととして、この方程式においてMとPは常に比例することになる。そうであるならば、M(貨幣量)を増やせば、P(物価)も上昇することになる。あるいは、M(貨幣量)を減らせば、P(物価)も低下するであろう。そうだとすれば、政策論的に言えば、例えばある経済の物価を上昇させたいのであれば、貨幣量を増やせば物価が上昇させることができるとこの方程式から言えるだろう。あるいは、もし物価が下がっているならば、それは貨幣量が足りないからだということができるだろう。これが古典派の貨幣数量説の基本的な考え方である。
460 金持ち名無しさん、貧乏名無しさん (ササクッテロ Sp4f-tyAm)[sage] 2020/03/04(水) 11:10:10.97 ID:RkcdqkU7p
フィッシャー交換方程式をどう捉えるか
VとQを古典派は一定と捉え
Mを増やせばPが決まると考える
ポストケインジアンは逆
~ガルブレイス『現代マクロ経済学』352頁
《 マネタリストの場合ではMV=Py という交換方程式は、V
(貨幣の流通速度)とy(実質産出量)を一定としているので、次のように因果関係の連鎖がM(貨幣
供給量)からP (物価) に向かうことがわかる。
→
MV'=Py'
それに対してポストケインジアンの場合は、 交換方程式は依然として有効であるが、 いかなる所
与の時点においても物価水準は慣性的な変数であり、次に示すように直前の期の費用(C)とマーク
アップ(μ)の関数である。
P t=(1+μ)Ct-1
したがって、貨幣の供給が主に実質産出量の変動に依存するとき、因果関係の方向は、次に示す
ようにほとんどの場合、yからMへ向かう。
←
MV'=Py'
中央銀行は、費用(特に賃金費用)の漸増に対して利子率を引き上げることにより反応するであ
ろう(現にそうである)。ところが、最初の効果は物価水準に対してではなく、必然的に産出量と
雇用量に対するものである。連邦準備制度は失業を創出することによってのみ、賃金を抑制でき、
それゆえ、物価水準の上昇を遅らせることができる。ポストケインジアンは、期待などを通じて機
能し、貨幣の増加率の縮小が直接にインフレの減速をもたらすような市場メカニズムは存在しない、
と主張する。》352頁
y実質産出量=Q取引量
表記法について
Yは名目、yは実質
《われわれは経済変数の変化率を示すために、その変数の上に小さな丸い点(ドット)を付ける。》xiv
カルドアが先駆
《…私にはフリードマンの結論は逆に読まれねばならないことが、突然わかりはじめてきた。すなわち、
その因果関係はY からMへと進まねばならないのであって、MからYへではない。それで、私はその
ことについて時間をかけて考えれば考えるほど、商品-貨幣経済(commodity-money economy) に基礎を
置く貨幣価値理論は、信用-貨幣経済(credit-money economy)に適用しえないといっそう確信するよう
になった。…(図は省略)…
さて、信用貨幣の場合には、貨幣「供給曲線」を垂直的にではなく、水平的に描くのが適切で
あろう。金融政策は所与の貨幣ストック量によってではなく、所与の利子率によって表わされる。
そして貨幣存在量は需要によって決定されるであろう。…》
邦訳『マネタリズム〜その罪過』1984(1982),72,74頁より(111頁に需要インフレとコスト・インフレの記述)
(鍋島直樹『現代の政治経済学」2020,118頁参照)
ジョン・ロック 『利子・貨幣論』 1692年 Some Considerations of the Consequences of the Lowering of Interest and the Raising the Value of Money, by John Locke 1691
http://nam-students.blogspot.jp/2017/03/some-considerations-of-lowering-of.html@
貨幣数量説 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/貨幣数量説
41 金持ち名無しさん、貧乏名無しさん (ワッチョイ b324-f0nZ)[] 2020/10/11(日) 11:49:51.41 ID:ejii/lv50
>>19
>https://ja.wikipedia.org/wiki/貨幣数量説
460 金持ち名無しさん、貧乏名無しさん (ササクッテロ Sp4f-tyAm)[sage] 2020/03/04(水) 11:10:10.97 ID:RkcdqkU7p
フィッシャー交換方程式をどう捉えるか
VとQを古典派は一定と捉え、Mを増やせばPが決まると考える。ポストケインジアンは逆。
以下、ガルブレイス『現代マクロ経済学』352頁より
《 マネタリストの場合ではMV=Py という交換方程式は、V
(貨幣の流通速度)とy(実質産出量)を一定としているので、次のように因果関係の連鎖がM(貨幣
供給量)からP (物価) に向かうことがわかる。
→
MV'=Py'
それに対してポストケインジアンの場合は、 交換方程式は依然として有効であるが、 いかなる所
与の時点においても物価水準は慣性的な変数であり、次に示すように直前の期の費用(C)とマーク
アップ(μ)の関数である。
P t=(1+μ)Ct-1
したがって、貨幣の供給が主に実質産出量の変動に依存するとき、因果関係の方向は、次に示す
ようにほとんどの場合、yからMへ向かう。
←
MV'=Py'
中央銀行は、費用(特に賃金費用)の漸増に対して利子率を引き上げることにより反応するであ
ろう(現にそうである)。ところが、最初の効果は物価水準に対してではなく、必然的に産出量と
雇用量に対するものである。連邦準備制度は失業を創出することによってのみ、賃金を抑制でき、
それゆえ、物価水準の上昇を遅らせることができる。ポストケインジアンは、期待などを通じて機
能し、貨幣の増加率の縮小が直接にインフレの減速をもたらすような市場メカニズムは存在しない、
と主張する。》352頁
表記法について
y実質産出量=Q取引量、Yは名目、yは実質
《われわれは経済変数の変化率を示すために、その変数の上に小さな丸い点(ドット)を付ける。》xiv
>>41
こうした見方はカルドアが先駆
《…私にはフリードマンの結論は逆に読まれねばならないことが、突然わかりはじめてきた。すなわち、
その因果関係はY からMへと進まねばならないのであって、MからYへではない。それで、私はその
ことについて時間をかけて考えれば考えるほど、商品-貨幣経済(commodity-money economy) に基礎を
置く貨幣価値理論は、信用-貨幣経済(credit-money economy)に適用しえないといっそう確信するよう
になった。…(図は省略)…
さて、信用貨幣の場合には、貨幣「供給曲線」を垂直的にではなく、水平的に描くのが適切で
あろう。金融政策は所与の貨幣ストック量によってではなく、所与の利子率によって表わされる。
そして貨幣存在量は需要によって決定されるであろう。…》
邦訳カルドア『マネタリズム〜その罪過』1984(1982),72,74頁より(111頁に需要インフレとコスト・インフレの記述)
(鍋島直樹『現代の政治経済学」2020年,118頁参照)
ちなみにそのカルドアはヒックス晩年のマネタリズム批判にかなり影響を受けている。
https://twitter.com/j_k_galbraith
ガルブレイスのクリントン政権下の黒字の危険性についてのコメントの動画を探したがなかった
交換方程式の解釈については
カルドア、ムーアも参照
ケルトン
#3
予算委員会の仕事に就く頃には、私はこの分野の異端児と見られるようになっていた。私が議会で民主党のアドバイザーに就任するという噂が広まると、「サンダース、『赤字のフクロウ』を採用」といった見出しがメディアに踊った。「赤字のフクロウ」はMMT派経済学者の視点と、赤字を懸念する他の学派との違いを明確にするために、私自身が二〇一〇年に造った言葉だ。フクロウは知恵のシンボルとされ、また頭を三六〇度近く回転させられるのも、財政赤字を異なる視点から見られるという比喩にぴったりだと思った。
https://open.spotify.com/episode/6msty2IDabujH4HIb1htIp?si=m_eExV57QDWfTniM9_KVoA
1327: What do we do with MMT? / James K. Galbraith
ポッドキャストエピソード
1327: What do we do with MMT? / James K. Galbraith
This Is Hell!
2021
4月26日
69 分
エピソードの内容
Economist James K. Galbraith on modern monetary theory, public spending and possibility of post-neoliberal policy, and his article "Who's Afraid of MMT?" for Project Syndicate.https://www.project-syndicate.org/commentary/why-central-bankers-fear-modern-monetary-theory-by-james-k-galbraith-2020-12
わたしたちを救う経済学 - 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784909483348
サブプライム住宅ローン危機を予言し、シリザ政権時にギリシャの財務大臣を務めた反緊縮派の筆頭、現在は「Diem25」*を指導する経済学者によるベストセラーがついに翻訳刊行!
* 哲学者のスラヴォイ・ジジェクやアントニオ・ネグリ、言語学者のノーム・チョムスキー、社会学者のサスキア・サッセン、経済学者のジェイムズ・K・ガルブレイス、アクティヴィストのスーザン・ジョージやフランコ・ベラルディ(ビフォ)、ジャーナリストのナオミ・クライン、ジュリアン・アサンジ、音楽家のブライアン・イーノやジャン=ミッシェル・ジャール、ボビー・ギレスピー、映画監督のケン・ローチなど、錚々たる面子が名を連ねる、欧州の民主主義改革運動。
462 名無しさん@お腹いっぱい。[] 2021/05/30(日) 12:37:04.33 ID:5H2AUvNC
460 金持ち名無しさん、貧乏名無しさん (ササクッテロ Sp4f-tyAm)[sage] 2020/03/04(水)
フィッシャー交換方程式をどう捉えるか
VとQを古典派は一定と捉え、Mを増やせばPが決まると考える。ポストケインジアンは逆。
以下、ガルブレイス『現代マクロ経済学』352頁より
《 マネタリストの場合ではMV=Py という交換方程式は、V
(貨幣の流通速度)とy(実質産出量)を一定としているので、次のように因果関係の連鎖がM(貨幣
供給量)からP (物価) に向かうことがわかる。
→
MV'=Py'
それに対してポストケインジアンの場合は、 交換方程式は依然として有効であるが、 いかなる所
与の時点においても物価水準は慣性的な変数であり、次に示すように直前の期の費用(C)とマーク
アップ(μ)の関数である。
P t=(1 μ)Ct-1
したがって、貨幣の供給が主に実質産出量の変動に依存するとき、因果関係の方向は、次に示す
ようにほとんどの場合、yからMへ向かう。
←
MV'=Py'
中央銀行は、費用(特に賃金費用)の漸増に対して利子率を引き上げることにより反応するであ
ろう(現にそうである)。ところが、最初の効果は物価水準に対してではなく、必然的に産出量と
雇用量に対するものである。連邦準備制度は失業を創出することによってのみ、賃金を抑制でき、
それゆえ、物価水準の上昇を遅らせることができる。ポストケインジアンは、期待などを通じて機
能し、貨幣の増加率の縮小が直接にインフレの減速をもたらすような市場メカニズムは存在しない、
と主張する。》352頁
表記法について。y実質産出量=Q取引量、Yは名目、yは実質
《われわれは経済変数の変化率を示すために、その変数の上に小さな丸い点(ドット)を付ける。》xiv
こうした見方はカルドアが先駆
《…私にはフリードマンの結論は逆に読まれねばならないことが、突然わかりはじめてきた。すなわち、
その因果関係はY からMへと進まねばならないのであって、MからYへではない。それで、私はその
ことについて時間をかけて考えれば考えるほど、商品-貨幣経済(commodity-money economy) に基礎を
置く貨幣価値理論は、信用-貨幣経済(credit-money economy)に適用しえないといっそう確信するよう
になった。…(図は省略)…
さて、信用貨幣の場合には、貨幣「供給曲線」を垂直的にではなく、水平的に描くのが適切で
あろう。金融政策は所与の貨幣ストック量によってではなく、所与の利子率によって表わされる。
そして貨幣存在量は需要によって決定されるであろう。…》
邦訳カルドア『マネタリズム~その罪過』1984(原著1982),72,74頁より
(鍋島直樹『現代の政治経済学」2020年,118頁参照)
カレツキはさらに先駆か
『資本主義経済の動態理論』M・カレツキ 日本経済新聞評論社 1984年 訳 浅田統一郎 間宮 陽介 「利潤の決定要因」(1933.1954)内81頁でカレツキ自身がマルクス再生産表式からの有効需要の原理の導出を、要約している。
第7章 利潤の決定要因
いまや、次のように結論することができるであろう。すなわち, ある短期間内の実質粗利潤は,在庫量の予期せざる変化による修正を受けつつ、消費と
投資に関する過去に形成された資本家の決意によって決定されるのである。
以上で考察した問題を理解するために, いままで述べたことを若干異なった
視角から示しておくことは有益である。マルクスの「再生産表式」(schemes of
reproduction) に従って, 経済全体を3つの部門に細分割するものとしよう。 第
1部門は投資財生産部門であり, 第2部門は資本家用消費財生産部門であり,
第3部門は労働者用消費財生産部門である。第3部門の資本家は, 自らの部門
の労働者に賃金に相当する額の消費財を売った後になお, 自らの部門の利潤に
等しい額の余剰消費財を手元に残すであろう。 これらの財は第1部門と第2部
門の労働者に売られるであろうが, 労働者は貯蓄をしないから, それは彼らの
所得に等しいであろう。 かくして, 総利潤は, 第1部門の利潤, 第2部門の利
潤およびこれら2つの部門の賃金の合計に等しいであろう。 あるいは, 総利潤
はこれら2つの部門の生産物価値に, 換言すれば, 投資財と資本家用消費財の
生産物価値に等しいであろう。
もしすべての部門で利潤と賃金の間の分配が与えられているならば, 第1部
門と第2部門の生産が第3部門の生産をも決定するであろう。 第3部門の生産
水準は,その生産によって得られる利潤が第1部門と第2部門の賃金に等しく
なる点にまで拡張されるであろう。 あるいは, 別の言い方をすれば, 第3部門
の雇用量と生産量は, この部門の生産量から同一部門の労働者が賃金で購入す
る部分を差し引いた残余が第1部門と第2部門の賃金に等しくなる点まで拡張
されるであろう。
参考
カレツキ『資本主義経済の動態理論』79~80頁1984
第7章 利潤の決定要因
[(1933) 1954]
…
単純化されたモデルにおける利潤の理論
まず最初に,政府支出と課税を無視することができる封鎖経済における利潤
の決定要因について考察しよう。そうすると,粗国民生産物は,(固定資本と
在庫への)粗投資と消費の合計に等しいであろう。事実上税金は支払われてい
ないので,粗国民生産物の価値は労働者と資本家の間で分割されるであろう。
労働者の所得は賃金と俸給から成る。資本家の所得,すなわち粗利潤は,減価
償却費,留保利潤, 配当,非法人企業からの収益の回収,地代および利子を含
んでいる。かくしてわれわれは, 資本家消費と労働者消費を区別して示した次
のような粗国民生産物の貸借対照表を得る。
粗利潤 粗投資
賃金と俸給 資本家消費
労働者消費
粗国民生産物 粗国民生産物
労働者は貯著しないという仮定を追加すれば, 労働者消費は彼らの所得に等し
くなる。このことから直接的に,次式を得る。
粗利潤 = 粗投資+資本家消費
この方程式は何を意味しているのであろうか。それは,ある期間の利潤が資
本家消費と投資を決定するということを意味しているのであろうか,あるいは
その逆のことを意味しているのであろうか。この疑問に対する回答は, これら
の項目のうちどの項目が直接的に資本家の決意によって決定されるのかという
ことに依存している。ところで,資本家はある期間に前期より多く消費したり
投資したりすることを決意することはできるであろうが, より多くの利潤を獲
得しようと決意することができないことは明らかである。したがって,利潤を
決定するのは彼らの消費決意と投資決意であって,その逆ではない。
参考
カレツキ『資本主義経済の動態理論』79~80頁1984
第7章 利潤の決定要因
[(1933) 1954]
…
単純化されたモデルにおける利潤の理論
《 まず最初に,政府支出と課税を無視することができる封鎖経済における利潤
の決定要因について考察しよう。そうすると,粗国民生産物は,(固定資本と
在庫への)粗投資と消費の合計に等しいであろう。事実上税金は支払われてい
ないので,粗国民生産物の価値は労働者と資本家の間で分割されるであろう。
労働者の所得は賃金と俸給から成る。資本家の所得,すなわち粗利潤は,減価
償却費,留保利潤, 配当,非法人企業からの収益の回収,地代および利子を含
んでいる。かくしてわれわれは, 資本家消費と労働者消費を区別して示した次
のような粗国民生産物の貸借対照表を得る。
粗利潤 粗投資
賃金と俸給 資本家消費
労働者消費
粗国民生産物 粗国民生産物
労働者は貯著しないという仮定を追加すれば, 労働者消費は彼らの所得に等し
くなる。このことから直接的に,次式を得る。
粗利潤 = 粗投資+資本家消費
この方程式は何を意味しているのであろうか。それは,ある期間の利潤が資
本家消費と投資を決定するということを意味しているのであろうか,あるいは
その逆のことを意味しているのであろうか。この疑問に対する回答は, これら
の項目のうちどの項目が直接的に資本家の決意によって決定されるのかという
ことに依存している。ところで,資本家はある期間に前期より多く消費したり
投資したりすることを決意することはできるであろうが, より多くの利潤を獲
得しようと決意することができないことは明らかである。したがって,利潤を
決定するのは彼らの消費決意と投資決意であって,その逆ではない。》
>>462
参考
カレツキ『資本主義経済の動態理論』(邦訳1984年)79~80頁より
第7章 利潤の決定要因
[(1933) 1954]
…
単純化されたモデルにおける利潤の理論
《 まず最初に,政府支出と課税を無視することができる封鎖経済における利潤
の決定要因について考察しよう。そうすると,粗国民生産物は,(固定資本と
在庫への)粗投資と消費の合計に等しいであろう。事実上税金は支払われてい
ないので,粗国民生産物の価値は労働者と資本家の間で分割されるであろう。
労働者の所得は賃金と俸給から成る。資本家の所得,すなわち粗利潤は,減価
償却費,留保利潤, 配当,非法人企業からの収益の回収,地代および利子を含
んでいる。かくしてわれわれは, 資本家消費と労働者消費を区別して示した次
のような粗国民生産物の貸借対照表を得る。
粗利潤 粗投資
賃金と俸給 資本家消費
労働者消費
粗国民生産物 粗国民生産物
労働者は貯著しないという仮定を追加すれば, 労働者消費は彼らの所得に等し
くなる。このことから直接的に,次式を得る。
粗利潤 = 粗投資+資本家消費
この方程式は何を意味しているのであろうか。それは,ある期間の利潤が資
本家消費と投資を決定するということを意味しているのであろうか,あるいは
その逆のことを意味しているのであろうか。この疑問に対する回答は, これら
の項目のうちどの項目が直接的に資本家の決意によって決定されるのかという
ことに依存している。ところで,資本家はある期間に前期より多く消費したり
投資したりすることを決意することはできるであろうが, より多くの利潤を獲
得しようと決意することができないことは明らかである。したがって,利潤を
決定するのは彼らの消費決意と投資決意であって,その逆ではない。》
図12-2 貨幣と利子に関する2つの見解
|
|\ |マネタリストの
利| \ |貨幣供給曲線
子| \ |
率| \ |
r*|____\|
| |
| |\_ 貨幣需要曲線
| |
|_____|_______
貨幣量
|
|\
利| \ ポストケインジアンの
子| \ 貨幣供給曲線(利子率
率| \ 関数)
|____\__________
| |
| |\_ 貨幣需要曲線
| |
|_____|__________
M* 貨幣量
図12-2 貨幣と利子に関する2つの見解
マネタリストは中央銀行が貨幣供給量を定め、市場に利子率を決定させると考えるのに対して、
ポストケインジアンは中央銀行が利子率を決め、市場に貨幣供給量を決定させる、と主張する。
ガルブレイス
現代マクロ経済学
1998年351頁
図12-2 貨幣と利子に関する2つの見解
|
|\ |マネタリストの
利| \ |貨幣供給曲線
子| \ |
率| \ |
| \|
r*|_____\
| |\
| | \__ 貨幣需要曲線
| |
|_____|_______
貨幣量
|
|\
| \
利| \ ポストケインジアンの
子| \ 貨幣供給曲線(利子率
率| \ 関数)
|_____\__________
| |\
| | \__ 貨幣需要曲線
| |
|_____|__________
M* 貨幣量
図12-2 貨幣と利子に関する2つの見解
マネタリストは中央銀行が貨幣供給量を定め、市場に利子率を決定させると考えるのに対して、
ポストケインジアンは中央銀行が利子率を決め、市場に貨幣供給量を決定させる、と主張する。
https://i.imgur.com/FBHRkHZ.png
ガルブレイス
『現代マクロ経済学』1998年351頁
以下も参照
MMT(現代貨幣理論)で解ける財政問題: 目からウロコの解決策 Kindle版
ガルブレイスによる教科書はポストケインジアン入門として必携
ケインズ一般理論におけるニュートンとアインシュタインの含意を真面目に扱っている
通常は自明のものにしてしまうが
ミッチェル2019より先に読むべきだ
____
I S / L M図表は 、 G N P (国民総生産 )と利子率が I S曲線 (財市場の均衡を示す )と L M曲線 (貨幣市場の均衡を示す )の交点によって同時に決定されることを教えてくれるが 、ケインジアンとマネタリストの違いは 、 I S曲線と L M曲線の形状にかかわっているという 。すなわち 、マネタリスト (古典派も同様 )が 、 L M曲線がほとんど垂直であるようなケース (貨幣の流通速度がほとんど限界に達しており 、投機的動機に基づく貨幣需要がほとんど存在しない )を想定しているのに対して 、ケインズやケインジアンは 、 L M曲線がほとんど水平 (いわゆる 「流動性の罠 」の状態 ) 、かつ I S曲線がほとんど垂直であるようなケ ースを想定しているというのである 。サムエルソンは 、次のように解説している ( * 2 5 ) 。
「ヒックス=ハンセン図は 、財政政策と金融政策 、所得決定の理論 、それに貨幣理論の全部を総合することに成功している 。それはさらに 、貨幣の流通速度についての明確な一般理論を提供することにより 、マネタリストとケインジアンのマクロ経済理論を総合するのにも役立っている 。すなわち重要な意味において 、マネタリストの反革命は 、 L Mおよび I Sの形についての論争に帰してしまうのである 。 」
* 2 4 … …出典は 、ポ ール ・ A ・サムエルソン 『経済学 (第十一版 ) 』都留重人訳 、上巻 (岩波書店 、一九八一年 )三七二ペ ージ 。
* 2 5 … …前同 。
参考:
Kelton and Krugman on IS-LM and MMT Jo MichellMarch 6, 2019
https://nam-students.blogspot.com/2019/06/kelton-and-krugman-on-is-lm-and-mmt-jo.html
MP曲線の方がポストケインジアン的には重要だ
ガルブレイス
1998年351頁
第7章
利潤の決定要因
[(1933) 1954]
単純化されたモデルにおける利潤の理論
まず最初に,政府支出と課税を無視することができる封鎖経済における利潤
の決定要因について考察しよう。そうすると,粗国民生産物は,(固定資本と
在庫への)粗投資と消費の合計に等しいであろう。事実上税金は支払われてい
ないので,粗国民生産物の価値は労働者と資本家の間で分割されるであろう。
労働者の所得は賃金と俸給から成る。資本家の所得,すなわち粗利潤は,減価
償却費,留保利潤, 配当,非法人企業からの収益の回収,地代および利子を含
んでいる。かくしてわれわれは, 資本家消費と労働者消費を区別して示した次
のような粗国民生産物の貸借対照表を得る。
粗利潤 粗投資
賃金と俸給 資本家消費
労働者消費
粗国民生産物 粗国民生産物
労働者は貯著しないという仮定を追加すれば, 労働者消費は彼らの所得に等し
くなる。このことから直接的に,次式を得る。
粗利潤 = 粗投資+資本家消費
この方程式は何を意味しているのであろうか。それは,ある期間の利潤が資
本家消費と投資を決定するということを意味しているのであろうか,あるいは
その逆のことを意味しているのであろうか。この疑問に対する回答は, これら
の項目のうちどの項目が直接的に資本家の決意によって決定されるのかという
ことに依存している。ところで,資本家はある期間に前期より多く消費したり
投資したりすることを決意することはできるであろうが, より多くの利潤を獲
得しようと決意することができないことは明らかである。したがって,利潤を
決定するのは彼らの消費決意と投資決意であって,その逆ではない。
カレツキ
資本主義経済の動態理論
79~80頁1984