月曜日, 6月 19, 2006

『世界共和国へ』索引

索引(@は引用、#は定義):
[ア][カ][サ][タ][ナ][ハ][マ][ヤ][ラ][ワ]

[ア]
アーレント 207,209@
間 85
アウグスティヌス 181
アジア的 34(-社会構成体),62-3
亜周辺 35-7,60,63(表)
アソシエーショニズム 5,9-10,15(リバタリアン社会主義),179#,180,181(社会主義=-)
アソシエーション 10(生産-消費協同組合),12(連合体),26(「有機的共同社会」),30(連合),89(新たな交換様式),97,171,181,189(生産者協同組合),191(-の-),193,225(グローバル・コミュニティ)
アトミズム 115,118
アナキスト 12 ,100
アナキズム 217-8
アナール学派 208
アナルシー 187#
アパシー(無関心) 8
アフリカ 8,34
尼崎 228
アミン(サミール)33,34,86,109(資本主義構成体論?)
アメリカ 7,11,45(-大陸).82,107,211-2,218,221
アラビア 33(-諸国),85,90-1
アルチュセール 33
アンダーソン 163-5@
アンチノミー 136(二律背反),141, 188
イエス 93,95-7,101
イギリス 11,100,124,134,137,139,146,171,215
イスラーム 86,97,111,124(-国家),158,161,170 ,208(イスラム化),215(-圏)
イタリア 120
イデオロギー 32,91(「-装置」,アルチュセール),120(-的装置),146
イロコイ族 55
インカ、マヤ、アステカ 34,45
インド 2,8,79,91,150,214-5
ウィットフォーゲル 34-5(「水力社会」),61(『オリエンタル・デスポティズム』),109
ウェーバー 90@,93@,124@ ,154
「上から」 201,225(←→「下から」)
ウォーラーステイン 9,39-40,108-9
ウンマ 98
「永遠」 165
『永遠平和のために』222@
エコシステム(循環系) 28-30,152
エジプト 53,56,80,91
M-C-M' 78,80,135-6,142
遠隔地 36,84(-交易),86,131,139
エンゲルス 19,51,99@,153
負い目 94
オーウェン 73,101
「大きな物語」 184
オスマン帝国 208
『オリエンタル・デスポティズム』 61
[カ]
階級 124
階級闘争 153-
開示(預言) 94
カウツキー 153
火器 111
革命 10,100-1(ピューリタン-,プロレタリア-),(114,118-9,162,市民-)
家産官僚 53#
家産制国家 124
価値形態論 72,95-6
金貸し資本 80
家族 22,25,151
家父長的家産制(アジア的国家) 123
株主 114
貨幣 26,71-6,78(-フェティシズム),(83,86,-の機能)
『貨幣体論』(ヘス) 26
「貨幣の王権」198
神の国 99,181-3(「-」)
カリスマ的 93
環境 152(-汚染),155(-問題),224(-破壊)
漢字 61
カント 102@(『道徳形而上学原論』),179@,180@(「たんなる理性の限界内での宗教」),221-2@,223@(『世界公民的見地における一般史の構想』),181-4
官僚 53,61,119-,121-2(-制),123(-機構),125(軍・-機能),154(-制)
技術革新 142-3
「擬制商品化」 148
ギリシア36,57,54,55,56,85
キリスト教 98(国教),99(原始-),100,170
ギルド 59,139(-的)
京都 61,100
協同組合 10,189,193
共同性 162
共同体 19(部族的-),22(-と-の間) ,25,43(-のホメオスタシス),55,58(農業-),65,83,92(盟約-),94,97,98(ウンマ),149,151,170,199(-と-の間)
共有地(コモン) 148
「近代世界システム」 108,133,160,165,176,214
くじ引き 54-5
クラストル 42(『国家に抗する社会』),43-4,57
グラムシ 120
グローバリゼーション 2,150 (「資本の輸出」)#
『経済学・哲学草稿』27
経済革命 10(経済的革命←→政治的革命),189,191
契約 115(交換),117-(「社会-」)
ケインズ主義 122
「結婚」 205
コイン 71
交換 24,26(Wechsel),27,101(-銀行),115(契約),117(相互譲渡),118(ホッブズ)
交換的正義 186
交換様式 21,25 ,32,33(三つの-),38-9(ABCD),43(A),49,65(C),69(ABC),71(B),87(B+C),
88(D),89(AC),94(新たな-,第四象限,AC),103,205(基礎的-),113(国家)
構造 6,19(上部-,下部-),43(親族-,代数-,数学的-主義),178(-論的に)
交通 27,200
交通形態 25
コールリッジ 167
『国富論』66
国民 113,114,118,157(ネーション=ステート),(206-7,209-216,-国家)
互酬 21,22(「恩」)#,23,34(:氏族的社会構成体),50,52-5(-原理),70,76,92,106,151(-的関係,-原理),180(-制(相互性)),187(-的=双務的?)
国家 2-(国民-),4-(-の形態),100(民衆-,加賀),114(-の本質),120(-=警察=暴力),120(-権力)
コミュニズム 5(評議会-),12#,54(スパルタの- ),59(資本主義を超える運動),179
コムーネ 59(フィレンツェ),98(自治都市)
コンミューン 59(ケルン),195
[サ]
サーリンズ 46(『歴史の島々』)
差異 19,112,131-2,147(「-化」),151(-化),169,207
サン・シモン 9,171(-主義),186
サンディカリスト 14
自給自足的 106
自己再生的(オートポイエーシス的) 147,150
自己増殖的 152
自己統治 187
市場経済 108
市場主義 169
自然 27-30,44(←→文化).80(「-成長的」),130(-に),151-2,116,118(「-状態 」),151,220(本性,-の狡知←→理性の狡知),223(-の計画),224(-の隠微な計画)
資本 3(8,15,39,40,178,「資本=ネーション=国家」),18,78,81,114,140(個別-),150(204,-の輸出),152(-の限界),204-(-主義),(200,214,世界-主義)
市民 58,60,112(ブルジョア),(112,119,162,-革命),159,(121,217,-社会)
社会 42-(未開-),44(「-」),47(原始-),67-(未開-)
社会契約 75,113(-論),115,117(-論),124(-論者),187
社会構成体 32,33(五つの-)
社会政策 124
社会的総資本 143
ジャコバン主義 9#,186-7
自由 57-60(-都市),59,102,148(「二重の意味で-な」),185-,187(-の次元)
宗教 53,89-(普遍-,世界-),98-(-改革),164,180(普遍-,-論)
周辺 35(margin),110(-部),153(-的),154(ロシア,中国),215(-部)
呪術 89,90,92
シュミット(カール) 51(「友と敵」)
商人138
常備軍と官僚機構 64,119,(:112,125,127)
消費者 140,146,156
消費社会 146
剰余価値 149,142(相対的-),143-
女性 21,43(女),97
真実社会 195,197,217
スウィージー 135
スコットランド 168
ストライキ 156
スピノザ 172,216-7
スミス(アダム) 4,20,47,66,73,79,132,168-9,170
正義 9-10(配分的-),(182,186,分配的-),186(交換的正義)
生産 24,27-8 ,137(-手段)
生産様式 19,20 32(五つの-)
政治的革命 186
聖書 95-6@,97@,160
世界貨幣 82
世界共和国 15,182-3#,222
世界経済 39,40#
世界史 35,64 ,( 人類史 42),219(ー的理念)
世界資本主義 150
世界市場 107(バルト海,地中海),132,213-4
世界帝国 40#,91(エジプト)
石油 30
戦争 57(-体制),114,119,220
想像の共同体 38,165 ,170, (163,167,想像された共同体)
想像力 7,167,170
ソクラテス 56,85(「ソクラテス以前の哲学者たち」)
ゾンバルト 134,近世資本主義?
[タ]
太閤検地 62
第三世界 8,150
「大東亜共栄圏」 214
代表する者と代表される者 126
代替通貨 10,189(代替貨幣)
他者 102,181(カント)
単純商品 33(「単純小商品」),181(-生産者)
「たんなる理性の限界内での宗教」(カント) 180@
中核 35(core),61(-,周辺,亜周辺),(:周辺.margin,亜周辺.submargin)
中国 2,8,53,61,91,110,112(賦役貢納制),150,154,163,214
「抽象力」 47
中枢部 40(←→ 周縁部)
朝鮮 61(周辺)
チョムスキー 4-9
罪の感情 95
帝国 35(=文明),53,158,204#,207(『-』),207(-主義),209(「-主義のディレンマ」),211-,216(世界市場)
天皇 61,161
動機 3,84(「身分動機」←→「利潤動機」)
ドイツ 160(高地-語),171,177 ,210,213,218
『ドイツ・イデオロギー』24-5@,245@
統整的理念6#,183(「世界共和国」),184
『道徳の系譜』91@,94-6@
陶冶 121
東洋的専制国家 64
都市 100(自治-,堺,京都)
ドップ 135
トライブ 58-9
[ナ]
ナショナリスト 178
ナショナリズム 151,163,165,171,185
ナチス 188
ナポレオン(ボナパルト) 10,127,201(-三世)
ニーチェ 91(『道徳の系譜』)@,94-96@
日本 6,11,61-3,63(「-資本主義論争」),122,161,218
ネーション 3,27,157-,162-,178
ネグリとハート 211@,212@ (『帝国』),217-8@(『マルチチュード』)
ネットワーク 35,88,120,189(-空間),218,225
農奴制 58,133(「再版-」)
[ハ]
ハイエク 5(「隷属への道」)
配分的正義 9-10,(182,186,分配的正義)
ハウ 69#,71 ,76
バウムガルテン 172(『美学』),173
パウロ 96
バクーニン 193
ハチソン168,173
バビロニア 71 ,80,83
バブーフ 185
パリ 195
パリ・コンミューン 12,59,192,195
「パンとサーカス」 56
ビザンツ 98(東ローマ帝国 ),111,124
ビスマルク 10,171,201
微生物 28
ヒューム 183
ピューリタン革命 100
平等 5,9,185-6
フィレンツェ 59
フーコー 120-1
フォイエルバッハ25,190
普通選挙 126
ヒューム 183
フェビアン協会 11
フォイエルバッハ 25-6,190
仏教 93,97,100-1,170
普遍宗教 93-
プラトン 56,85
ブラン (ルイ) 186
ブランキ 13,186
フランク 109
フランス 11,33,101(-革命),112,170(-革命),171,185,199,213
『フランスの内乱』191
プルードン 9-10,12,101,185-194 ,197-9
ブルジョア 59(ビュルガー),59(-革命),60, 62(町人),112(市民),159
フロイト 91(『モーゼと一神教』)
ブローデル 208
プロシャ 11,195
プロレタリア 99(-的),137,139,140#,149,156,
192(プロレタリアート独裁),217
文学 19,174-5
フンボルト(ヴィルヘルム・フォン) 4
ヘーゲル 25(青年-派),28,35(-的),121@,122,190(青年-派),197@,220,122
ヘゲモニー 120,211
ヘス (モーゼス) 25,27,190
ベラーズ(ジョン) 101
ヘルダー 175-7
ベルンシュタイン 14,154
ヘロドトス55
ボイコット 156
暴力 22(118,-的),44(『-の考古学』),120
封建
-国家 58(小国家)
-制 61-4,135
「-制から資本主義への移行」135,(138)
-的 37(-的地代),62(分権的)
-領主(貴族) 37
-論争 63
『法権利の哲学』 121,197-8@
ポストモダニズム 7
ホッブズ 47-8,75,115-6@,118,197,217,220
ポランニー 49(『人間の経済』),50,68(『人間の経済学』),83(『人間の経済』),84,148
ボロメオの環 175#-8
[マ]
マニファクチュア 132-4,138
マホメット 93
マリノフスキー 68
マルチチュード 212(『-』),217
マルクス 12,18-9,20,23,24-5@,27,28-9(-主義者),70@,74-5@,77@,78@,127@,128@,p135@,136@,
138@@,192@,200@
マントラン(ロベール)208@,
ミュンツァー(トーマス)99
明治維新 11,62
メタフィジカル 166
モース 21,43
モンゴル 53,91
モンテスキュー 54
[ヤ]
「安い政府」 3,215
友愛 170-,181,187
ユダヤ 92 -3
揚棄 10,13,15#,189,193(:廃棄),199,200,225
ヨーロッパ 2,59(-北部,西-),87(108-9,110-1,,西-),79,109,121(西-,東-),133,146,167,209(214,「-連邦」),218,220
預言者 90(-宗教),92-3(倫理的-,模範的-)
[ラ]
ラッサール 192-3
ラテン・アメリカ 133
ラテン語 158-9
リービッヒ 29
利子 80
理念 7,16,219(世界史的-),222
リベラリズム 11 ,216(ネオ-)
流通 134-,156
領土 92
倫理 38,89,91(宗教-),103,169(-学),180
ルカーチ 155
ルソー 175,186-7,194
ルター 93(-派),159-161
ルナン 161,297
レヴィ=ストロース(クロード) 43,44
レーニン 14,184(マルクス・-主義),196(-主義),204
歴史 184
レッセ・フェール(自由放任) 169
連合 12(アソシエーション=連合体),222,223
労働 138
ローマ 36,56,98(-帝国),158(神聖-帝国),158-9(-教会),207
ロシア 14,63,93(-正教),110,124,154,215
ロック 118,176
ロベスピエール 182-3,187
[ワ]
湾岸戦争 211-2

参考文献(*は書名未出):
アミン『不均等発展』?p33/ウェーバー『支配の社会学2』123-4,『宗教社会学』90,『プロテスタンティズムと倫理の精神』134/ウィットフォーゲル『オリエンタル・デスポティズム』p61/エンゲルス『ドイツ農民戦争』99/クラストル『国家に抗する社会』p42,『暴力の考古学』p44/カント『純粋理性批判』173,174@,183「たんなる理性の限界内での宗教」 (カント全集第 10巻、岩波)p180, 『道徳形而上学原論』102@,179@,181@,/『世界公民的見地における一般史の構想』(『啓蒙とは何か』岩波文庫所収)223@ 『判断力批判』174/コールリッジ『文学評伝p194』*第13章(法政大学出版)167/シュミット『政治的なものの概念』*51/スミス『国富論』66『道徳感情(情操)論』169/『聖書』 95-6@,97@,160/ソクラテス 85/ゾンバルト,『近世資本主義』*?p134/チョムスキー「未来の国家」(Government in the Future) 4「チョムスキー・インフォサイト」http://www.chomsky.info/audionvideo.htm(音声)/ニーチェ『道徳の系譜』91@,94-6@/ネグリ『帝国』211,212『マルチチュード』217-8@/ハチソン『美と徳の観念の起源』*(玉川大学)/ヘーゲル『法の哲学(法権利の哲学)』177,197-8@/ヘルダー 『言語起源論』175/ヘロドトス,『歴史』*?p55/ブラントリンガー*『パンとサーカス』(勁草書房)p56/プルードン「貨幣の王権」云々(p189,198)→「信用と流通の組織化と社会問題の解決」(阪上孝訳『資料フランス初期社会主義二月革命とその思想』*河野健二編、平凡社)、「真実社会」(p190)→「二つの社会」『プルードン』*(河野健二、平凡社)「プルードンの社会理論」(作田啓一)『プルードン研究』*(岩波書店)/ヘス『初期社会主義論集』*(未来社、ヘス「貨幣体論」収録)p26/『ブローデル 歴史を語る』208/ホッブズ 『レヴァイアサン』115-6/ポランニー 49,68,83-4,(148)『人間の経済』×→『経済の文明史』?/マリノフスキー『西太平洋の遠洋航海者』68/マルクス『資本論』(頁数)は書名のみ。(125)(146)(191),第一巻23,29,70,77,78,79?,83?,107,136,138、第二巻、第三巻135,138、『ドイツイデオロギー』24-5,(27),200、『ブリュメール18日』126-7,128、『経済学批判』18-9、『グルントリセ』32、『フランスの内乱 』191、『ゴータ綱領批判』(12),192、共産党宣言(12,201)/モンテスキュー 『法の精神』54/ルソー『言語起源論』 175/サーリンズ『歴史の島々』46/レヴィ=ストロース『親族の基本構造』43

正誤表:p4 チョムスキーの講演、1971×→1970/p59「宣言」ではなく実質的な成立/p83『人間の経済』×→『経済の文明史』*/p71コインの発明はバビロニアではなくリュディア?/p175図4→図5

『世界共和国へ』関連年表:
紀元前14Cエジプト王イクナトン一神教開始p91
紀元前598第一回バビロン捕囚p92
紀元前565(?)年から486(?) 仏陀p93
紀元30年頃までイエス布教活動p95
306ローマ帝国コンスタンティヌス皇帝即位p98
313コンスタンティヌスによるキリスト教公認化(ミラノ勅令)p98
380テオドシウスによるキリスト教国教化
7Cマホメット活動p93
8C日本、律令国家p61
1112(独)ケルン自由都市成立p59
1115(伊)フィレンツェ、コムーネ宣言?p59
13C世紀モンゴル帝国p53,91
15Cから16C、日本農民戦争p100、
         ドイツ農民運動p99、
         世界帝国連結p106
17Cオランダ世界商業頂点p134
1649 (英)絶対王権倒れるp117
1651『レヴァイアサン』p116
1660(英)王政復古p117
1688(英)名誉革命p117
1750-1758(英)『美学』(バウムガルテン)p172
1759(英)『道徳感情論』p169
1789(仏)フランス革命p101,129
1848(仏)二月革命p10,127
『共産党宣言』p201
1851周期的世界恐慌p128
1865(米) 南北戦争p11
1868(日)明治維新p11
1870帝国主義時代始まるp11
1871(仏)パリ・コンミューンp12,59,192,195
1875(独)ゴータ綱領p192
1884(英)フェビアン協会設立p11
20C国家のケインズ的介入p122
1914第一次世界大戦p220
1917ロシア十月革命p196
1930年代大不況p145
1945第二次世界大戦終結p221
1960年代 リバータリアン社会主義勃興p15
1968(五月革命)p6
1973(米)金との兌換中止?p82
1990第三世界無効化等の区切り目p2-3,10,11,150
1991ソ連圏消滅p6
1991湾岸戦争p211-2
2003イラク戦争p212


目次:<図1はp5、2はp9、3はp22、4はp39、図5はp175、表1はp33、2はp63。>
  序 資本=ネーション=国家について1
1 理念と想像力なき時代2(三つの接合2/福祉国家から「安い政府へ」3/国家の四つのタイプ4/<図1p9>/一九六八年の後の世界6/理念と想像力なき時代へ7/両極分解する途上国8)
2 一九世紀から見た現在 8(一八四八年と二つの社会主義9/<図2p9>/国家資本主義の「対抗革命」10/節目としての一八七〇年11/マルクスは国家をどう考えたか12/分岐した社会主義14/この本で何を考えるのか15)

第I部17
交換様式 17
1「生産」から「交換」へ 18(史的唯物論への疑問18/「生産様式」がもたらす誤謬19/「生産様式」から「交換様式」へ20/交換としての互酬21/<図3p22>/商品交換と交換X 23)
2「交換」の今日的意味 24(「交換」と「交通」24/ヘスの交通論と有機的共同社会25/マルクスへの影響27/人間と自然の交換が生み出すもの27/マルクスが批判した自然の破壊29/自然破壊への視点30)
3 五つの社会構成体 31(国家やネーションにも交換様式がある31/マルクスによる五つの生産様式32/五つの社会構成体と三つの交換様式32/<表1p33>/氏族的な社会構成体34/アジア的な社会構成体34/古典古代的な社会構成体36/封建的な社会構成体37/資本主義的な社会構成体37/アソシエーション38/「世界帝国」と「世界経済」39/<図4p39>)

第II部 41
世界帝国41
1章 共同体と国家42
 1 未開社会と戦争 42(未開社会と原始社会42/互酬的交換としての親族43/好戦的な社会か44/なぜ共同体であり続けたか46/生産力と国家への道46)
 2 国家の誕生 47(国家の起源をめぐる錯覚47/共同体の間で国家は誕生48/国家は略取ー再分配にもとづく49/共同体内部から考える誤り50)
 3 アジアの専制国家とギリシア・ローマ52(東洋的専制国家の出現52/残り続ける互酬性53/アテネの「くじ引き」民主主義54/互酬性と民主主義55/ローマ帝国の二重システム56)
 4 封建制と自由都市 57(封建制と互酬性57/農奴制58/自由都市58/コミュニズムの母体として59)
 5 亜周辺のゆくえ60(周辺・亜周辺のヨーロッパ60/中国の亜周辺としての日本61/集権化を否定する封建制61/日本は「アジア的」か62/<表2p63>/世界史の中の国家とは64)
2章 貨幣と市場65
 1 商品交換とは何か65(共同体の外65/都市と国家と商品交換66)
 2 未開社会と原始社会67(未開社会の交換と貨幣67/原始社会の交換69/国家と商品交換は相補的70/貨幣がもつ力71)
 3 貨幣の起源72(マルクスとマルクス以前72/マルクスの価値形態論73/商品たちの社会契約75)
 4 商品資本と金貸し資本76(非対称な関係76/蓄蔵者から資本家へ77/等価交換と剰余価値78/「命がけの飛躍」と信用79)
 5 国家・貨幣・交易81(国家が通用させるのか81/相互信用で成立するか82/国外で通用する貨幣82/交易をする国家84/商業への軽蔑85/アラビアの商業85/西ヨーロッパの商業と国家86)
3章 普遍宗教88
 1 普遍宗教と預言者88(四つ目の交換様式88/呪術から宗教へ89/世界帝国と普遍宗教91)
 2 自由の相互性をめざして94(貨幣経済と普遍宗教94/罪の感情95/新たな交換様式の開示96/宗教の国家化と宗教改革98/ミュンツァーと共産主義99/ピューリタン革命と社会運動100/自由の相互性と普遍宗教101) 

第III部 105
世界経済105
1章 国家106
 1 世界帝国から世界経済へ106(世界帝国106/世界経済の誕生107/主権も市場も一国ではない108/中心・周辺・半周辺109)
 2 絶対主義国家の誕生110(西ヨーロッパと商品交換110/絶対主義の条件111/集権的国家の成立112)
 3 国家と暴力113(国民の意志・国家の意志113/国家の本質が見える時114/社会契約と暴力115/国家の根底にある暴力116/交換としての国家118)
 4 官僚支配と福祉国家119(軍と官僚機構119/権力とヘゲモニー119/官僚支配と議会制121/社会福祉と国家122)
 5 国家の自立性124(国家は単なる道具か124/代表するものとされるもの126/国家が前景に127/フランス革命の反復129)
2章 産業資本主義131
 1 マニュファクチュアの時代へ131(商人資本の変容131/マニファクチュアの時代132/世界経済の中の奴隷制・農奴制133)
 2 生産=消費するプロレタリア134(生産か流通か134/流通を見るマルクス135/消費者としてのプロレタリア137/資本制への三つの移行138/国内市場を作った英国139)
 3 技術革新による存続140(剰余価値の実現140/剰余価値はどこから141/強いられた技術革新142)
 4 自己再生的システム143(労働者と消費者143/大量生産と大量消費145/自己再生システム146)
 5 資本の限界147(土地の商品化147/囲い込みの結果148/資本に抗する基盤149/グローバル化150/資本の限界151/人間と自然の破壊151)
 6 資本への対抗152(対抗のあり方152/革命の失敗153/労働者という存在154/消費者としての対抗155)
3章 ネーション157
 1 ネーションの誕生157(世界帝国の解体から157/封建制の解体158/宗教改革の意味159/臣下としての同一性160/暴力過程とその忘却161)
 2 共同体の想像的回復162(感情の絆162/マルクス主義の盲点163/宗教の代替164/共同体の想像的回復165)
 3 想像力としてのネーション166(想像力の主題化167/スミスの「共感」167/道徳感情とレッセ・フェール169)
 4 美学と想像力170(友愛とネーション170/感情と美学171/カントの感性・悟性・想像力173)
 5 ボロメオの輪174(想像力=ネーションによる接合174/ヘルダーの国家と民族175/<図5p175>/ヘーゲルの国家と民族176/ヘーゲルの陥穽177)
4章 アソシエーショニズム179
 1 カントの構想179(アソシエーショニズム179/宗教否定と倫理180/カントの二つの構想181/カントの見たフランス革命182/統整的理念と構成的理念183/現状批判としての統整的理念184)
 2 プルードンの構想185(フランス革命の帰結185/自由の優先と交換的正義186/友愛の否定と競争の肯定187/プルードンの構想188)
 3 軽視された国家189(真実社会189/マルクスとプルードン190/マルクスの国家社会主義批判192/国家の揚棄・国家の強化193)
 4 アソシエーショニズムのために194(国家を内部から見る限界194/パリ・コンミューン195/十月革命196/マルクスの陥穽196/「貨幣の王権」廃棄の問題198/国家の死滅という幻想199/国家を乗り越えるために201)

第IV部203
世界共和国203
1 主権国家と帝国主義204(帝国主義の問題204/主権国家と帝国主義205/帝国と帝国主義207/帝国主義のディレンマ209/帝国原理に抗する国民国家210)
2 「帝国」と広域国家211(アメリカは「帝国」か 211/どこにもない場所 212/広域国家 213/想像/創造された共同体214)
3 マルチチュードの限界215(マルチチュードとは何か 215/国家論の不在 217)
4 世界共和国へ219(覇権国家を求めるヘーゲル219/カント的理念の実現220/世界共和国222/人類の課題と世界共和国への道224)

あとがき227


<図4p39>+p22
B 国家 A ネーション
(再分配)  (互酬)
C 資本  D アソシエーション
(商品交換) (X)


図4 資本制社会構成体の構図



※注
『世界共和国へ』(p4)で紹介されている1970年(1971年は間違い)のチョムスキーの講演「未来の国家」(Government in the Future)が以下で聞けます。

チョムスキー・インフォサイト?
http://www.chomsky.info/audionvideo.htm
http://www.chomsky.info/audionvideo/19700216.mp3
Government in the Future. Poetry Center, New York. February 16, 1970.

追記:
以下のサイトを使うと上記索引をA4横四段に変換出来ます。
http://www.noguchi.co.jp/datebook2006/pasteit.php