資本家や土地所有者の姿を私はけっしてばら色の光のなかに描いてはいない。しかし、ここで人が
問題にされるのは、ただ、人が経済的諸範躊の人格化であり、一定の階級関係や利害関係の担い手で
あるかぎりでのことである。経済的社会構成の発展を一つの自然史的過程と考えるほかのどの立場に
もまして、個人を諸関係に責任あるものとすることはできない。というのは、彼が主観的にはどんなに
諸関係を超越していようとも、社会的には個人はやはり諸関係の所産なのだからである。[1]
[1] マルクス・sエンゲルス『マルクス・エンゲルス全集 第23巻 第一分冊』、大内兵衛・細川嘉六監訳、
大月書店、1965年、10-11。
http://ishtarist.blogspot.com/2010/05/blog-post_12.html
Kindle版
世界市場とは何か、その変化とは何か?
今、資本主義が大きな転換点を迎えている。経済の停滞、政治の空洞化…苦しみを乗り越えて新しい社会を作るとき、『資本論』は、誰にでも手に取ることのできる「最強の理論的武器」となりうる。マルクスのテキストに立ち返り、『資本論』への誤解を解き、この世界の仕組みを根底からひもとく。長大な原文のキモとなる箇所を抜粋、難解な部分は徹底的に噛み砕いて解説し、随所に読解の勘所を指し示した、画期的な入門書。
【目次】
はじめに
人と作品
◆第一篇 商品と貨幣
◆第二篇 貨幣の資本への転化
◆第三篇 絶対的剰余価値の生産
◆第四篇 相対的剰余価値の生産
◆第五篇 絶対的および相対的剰余価値の生産
◆第六篇 労賃
◆第七篇 資本の蓄積過程
コラム1 哲学と『資本論』
コラム2 エンゲルスと『資本論』
コラム3 『資本論』第二巻と第三巻
コラム4 文学と『資本論』
コラム5 『資本論』第一巻以降のマルクス
『資本論』関連年表
あとがき 『資本論』を読むための文献案内
索引
内容(「BOOK」データベースより)
今、資本主義が大きな転換点を迎えている。経済の停滞、政治の空洞化…苦しみを乗り越えて新しい社会を作るとき、『資本論』は、誰にでも手に取ることのできる「最強の理論的武器」となりうる。マルクスのテキストに立ち返り、『資本論』への誤解を解き、この世界の仕組みを根底からひもとく。長大な原文のキモとなる箇所を抜粋、難解な部分は徹底的に噛み砕いて解説し、随所に読解の勘所を指し示した、画期的な入門書。
参考文献が役立つ、
《第三巻までをカバ ーしている著作として 、ミヒャエル ・ハインリッヒ 『 『資本論 』の新しい読み方 』 (堀之内出版 、二〇一四年 )を挙げることができます 。こちらはドイツで最も普及している 『資本論 』入門ですが 、やや癖があるので中級者むけです 。著者のハインリッヒ氏とは 、直接 、長時間にわたって議論したこともありますが 、俗流的な 「マルクス主義 」的解釈を批判し 、人格と物象の転倒を重視するという点では見解が一致し 、他方 、価値や抽象的人間的労働といった概念の理解ではまったく見解が対立しました 。その意味で 、本書の解説と対比させながら読んでみると 、理解が深まるかもしれません 。》
Kindle版
あとがき~『資本論』を読むための文献案内より:
大谷禎之介 『図解社会経済学 』 (桜井書店 、二〇〇一年 )
ミヒャエル ・ハインリッヒ 『 『資本論 』の新しい読み方 』 (堀之内出版 、二〇一四年 )
久留間鮫造 『価値形態論と交換過程論 』 (岩波書店 、一九五七年 )
久留間鮫造 『貨幣論 』 (大月書店 、一九七九年 )
エフゲニ ー ・パシュカ ーニス 『法の一般理論とマルクス主義 』 (日本評論社 、一九五八年 )
佐々木隆治 『増補改訂版マルクスの物象化論 』 (社会評論社 、近刊予定 )
佐々木隆治 『カ ール ・マルクス 』 (ちくま新書 、二〇一六年 )
斎藤幸平 『カ ール ・マルクスのエコ社会主義 (仮 ) 』 (堀之内出版 、近刊予定 )
岩佐茂 ・佐々木隆治 『マルクスとエコロジ ー 』 (堀之内出版 、二〇一六年 )
ケヴィン ・ B ・アンダ ーソン 『周縁のマルクス 』 (社会評論社 、二〇一五年 )
福富正実 『経済学と自然哲学 』 (世界書院 、一九八九年 )
森田成也 『価値と剰余価値の理論 』 (作品社 、二〇〇九年 )
同『家事労働とマルクス剰余価値論 』 (桜井書店 、二〇一四年 )
中川スミ 『資本主義と女性労働 』 (桜井書店 、二〇一四年 )
飯盛信男 『日本経済の再生とサ ービス産業 』 (青木書店 、二〇一四年 )
ハリ ー ・ブレイヴァマン 『労働と独占資本 』 (岩波書店 、一九六七年 )
岸本英太郎 『同一労働同一賃金 』 (ミネルヴァ書房 、一九六二年 )
大谷禎之介 『資本論にマルクスの苦闘を読む 』 (桜井書店 、近刊予定 )
小西一雄 『資本主義の成熟と転換 』 (桜井書店 、二〇一四年 )
大谷禎之介 『マルクスの利子生み資本論 』全四巻 (桜井書店 、二〇一六年 )
有井行夫 『マルクスはいかに考えたか 』 (桜井書店 、二〇一〇年 )
見田石介 『資本論の方法 』 Ⅰ ・ Ⅱ (大月書店 、一九七六 、一九七七年 )
大谷禎之介 『マルクスのアソシエ ーション論 』 (桜井書店 、二〇一一年 )
パレッシュ ・チャトパディヤイ 『ソ連国家資本主義論 』 (大月書店 、一九九九年 )
エレン ・メイクシンス ・ウッド 『民主主義対資本主義 』 (論創社 、一九九九年 )
ヨアヒム ・ヒルシュ 『国家 ・グロ ーバル化 ・帝国主義 』 (ミネルヴァ書房 、二〇〇七年 )
42 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 2018/12/29(土) 17:06:50.50 ID:AnGN6jw1
国家がインフレを起こしたがるのは増える借金を軽減するためだから
借金さえなければインフレは必須ではない
ただ現状全ての国家を複利が飲み込んでしまったから
人口が増えない先進国では尚更インフレを起こそうとする
成長理論神話を覆すにはゲゼルマネーしかない
完全雇用が実現すれば全ては市場による価格調整に委ねればいい
ただ完全雇用は社会に負担をかけるから
実際には戦争を起こすくらいしか解決策はない
戦争はインフレを起こすがこのインフレは弱者の犠牲の上に初めて可能だ
多分地域再投資法のような地域振興策が早急に求められている