土曜日, 4月 24, 2021

般若心経 再投稿

旧版


仏説摩訶般若波羅蜜多心経


    ____ _______ __ _____ __入__
一___観自在菩薩 行深般若波羅蜜多  時、 照見五蘊皆空、度一切苦厄。
  (人と法に関する総説。因・行・証・入・時)



二 (声聞と縁覚を含め、7つの宗派の教えが説かれているという。真言は四、五へ)
|_(華厳、普賢A)

|   舎利子。色不異空、空不異色、色即是空、空即是  
|   受想行識 亦復如是。
|_(三論、文殊B)                     |        
|   舎利子。是諸法空相、不生不滅、不垢不浄、不増不減。  |
|_(法相、弥勒C)                     |_______
|   是故空中、無、無受・想・行・識         ||       |
|   無眼・耳・鼻・舌・身・意、             ||       |
|   無色・声・香・味・触・法。無眼界、乃至、無意識界。 ||       |
|_(二乗、声聞と縁覚)                           |
|   無無明、亦無無明尽、乃至、無老死、亦無老死尽。(縁覚)______  |
|   無苦・集・滅・道。     (声聞=教えを受けた悟り)____  | |
|_(天台、観自在菩薩D)                      | | |
無智亦無得。以無所得故、                       | | |
                                   | | |
    _人__ __以下、法(修行の結果の説明)___   | | |
         ___因と__ ___________     | | |
三___菩提薩埵、依般若波羅蜜多故、
心無礙、無礙故、無有恐怖、(涅槃に| | |

    __________________________    | | |
    
遠離一切顛倒夢想、究竟涅槃。三世諸仏、依般若波羅蜜多故、入る)| | |
    _________                     | | |
    得阿耨多羅三藐三菩提。 ()                | | |
                                   | | |
四___故知、般若波羅蜜多、(名体用、すべてが真言に帰することの説明)| | |

    是大神呪、  (声聞の真言)_________________| | |
    是大明呪、  (縁覚の真言)_______________|___| |
    是無上呪、  (大乗の真言)___________  | |     |
    是無等等呪、 (秘蔵の真言)(~以上、名)__  | | |     |
    能除一切苦、            (用)  | | | |     |
    真実不虚。             (体)  | | | |     |
                           | | | |     |
五___故説、般若波羅蜜多呪。即説呪曰、       | | | |     |
   (真言~ここも5分割出来る~の解説)
      | | | |     |

    羯諦     (1教えを聞いての悟り)____|_|_|_|     |
    羯諦     (2独自の悟り)________|_|_|       |
    波羅羯諦   (3法相、三論等修業の結果)__|_|_________|
    波羅僧羯諦  (4真言等修行の結果の結果)__|
    菩提薩婆訶  (5究極的悟りに入る意義)
    般若心経。




 
 





仏説摩訶般若波羅蜜多心経


____ _______ __ _____ __入__
一___観自在菩薩 行深般若波羅蜜多  時、 照見五蘊皆空、度一切苦厄。
  (人と法に関する総説。因・行・証・入・時)



二 (声聞と縁覚を含め、7つの宗派の教えが説かれているという。真言は四、五へ)|_(華厳、普賢A)
|   舎利子。色不異空、空不異色、色即是空、空即是色。  
|   受想行識 亦復如是。
|_(三論、文殊B)                     |        
|   舎利子。是諸法空相、不生不滅、不垢不浄、不増不減。  |
|_(法相、弥勒C)                     |_______
|   是故空中、無色、無受・想・行・識、         ||       |
|   無眼・耳・鼻・舌・身・意、             ||       |
|   無色・声・香・味・触・法。無眼界、乃至、無意識界。 ||       |
|_(二乗、声聞と縁覚)                           |
|   無無明、亦無無明尽、乃至、無老死、亦無老死尽。(縁覚)______  |
|   無苦・集・滅・道。     (声聞=教えを受けた悟り)____  | |
|_(天台、観自在菩薩D)                      | | |
    無智亦無得。以無所得故、                   | | |
                                   | | |
    _人__ __以下、法(修行の結果の説明)___   | | |
         ___因と__ ___________     | | |
三___菩提薩埵、依般若波羅蜜多故、
心無礙、無礙故、無有恐怖、(涅槃に| | |

    __________________________    | | |
    
遠離一切顛倒夢想、究竟涅槃。三世諸仏、依般若波羅蜜多故、入る)| | |
    _________                     | | |
    得阿耨多羅三藐三菩提。 ()                | | |
                                   | | |
四___故知、般若波羅蜜多、(名体用、すべてが真言に帰することの説明)| | |

    是大神呪、  (声聞の真言)_________________| | |
    是大明呪、  (縁覚の真言)_______________|___| |
    是無上呪、  (大乗の真言)___________  | |     |
    是無等等呪、 (秘蔵の真言)(~以上、名)__  | | |     |
    能除一切苦、            (用)  | | | |     |
    真実不虚。             (体)  | | | |     |
                           | | | |     |
五___故説、般若波羅蜜多呪。即説呪曰、       | | | |     |
   (真言~ここも5分割出来る~の解説)
      | | | |     |

    羯諦     (1教えを聞いての悟り)____|_|_|_|     |
    羯諦     (2独自の悟り)________|_|_|       |
    波羅羯諦   (3法相、三論等修業の結果)__|_|_________|
    波羅僧羯諦  (4真言等修行の結果の結果)__|
    菩提薩婆訶  (5究極的悟りに入る意義)
    般若心経。




 
 







「色不異空、空不異色、色即是空、空即是色。 受想行識、亦復如是。」の解説。

   /\       /\
  /  \     /  \
 / 色  \   /  空 \
/      \ /      \
\      / \      /
 \    /   \    /
  \  /     \  /
   \/       \/

     /\    /\
    /色 \  /空 \
   /    \/    \
  /色不異空 /\     \
 /     /  \空不異色 \
/     /色即是空\     \
\     \空即是色/     /
 \     \  /     /
  \     \/     /
   \    /\    /
    \  /  \  /
     \/    \/
       ______
      |  識   |
      |  /\  |
      |_/__\_|
       /    \
  /\  /      \  /\
 /  \/        \/  \
/ 色 /\   空    /\ 行 \
\   \/        \/   /
 \  /\        /\  /
  \/ _\_    _/_ \/
    |  \|  |/  |
    | 受 \  / 想 |
    |   |\/|   |
    |___|  |___|

人間=空性∩(色∪受∪想∪行∪識)

(参考:→龍樹の位置づけ


是諸法空相a、不生不滅b、不垢不浄c、不増不減d。

上記はカントのカテゴリーにそれぞれ対応し得る。

参考:
カント、純粋理性のカテゴリー
量(単一性、多数性、全体性d)
質( 実在性c、否定性、限界性)
関係(実体性、 因果性b、相互性)
様態(可能性、現実存在、必然性a)

カントが挙げているアンチノミーには、(カテゴリー順に)四つ(a-d)ある(それぞれのテーゼにアンチテーゼが対応)。
1 世界は有限(時間的、空間的に)である。←→世界は無限である。d
2 世界におけるどんな実体も単純な部分から出来ている。←→単純なものなど存在しない。c
3 世界には自由な原因が存在する。←→自由は存在せず、世界における一切は自然法則に従って生起する。b
4 世界の内か外に必然的な存在者がその原因として存在する。←→必然的な存在者など存在しない。a
http://www.ne.jp/asahi/village/good/kant.html

1量 2質
3関係4様相

1不増不減d2不垢不浄c
3不生不滅b4諸法空相a




         識
        /\
    ___/行|\______
   /  / 想| \    /
  /  /__受___\  /
 /            /
/______色_____/ 
 ________________________
|色______受(想行)__識_______五蘊
|色(しき) |眼(げん)|眼識(げんしき)|   
|声(しょう)|耳(に) |耳識(にしき) |
|香(こう) |鼻(び) |鼻識(びしき) |
|味(み)  |舌(ぜつ)|舌識(ぜっしき)|
|触(そく) |身(しん)|身識(しんしき)|
|法(ほう)_|意(い)_|意識(いしき)_|
|六根____|六境、六処|六識______|
|____十二処_____|________|
|_________十八界_________|


十二支縁起(十二因縁)
(5)六処・・・眼・耳・鼻・舌・身・意の六根、つまり六つの感覚器官のこと。1
(7)受・・・・・三者和合して起こる感受であって、苦・楽・不苦不楽の三受のこと
(2)行・・・・・身・口・意の三つの行為であり、身・口・意の三業とほぼ同じ。
       ただ、実際に現れる行為だけでなく、その行為の余力として残る潜在的なものを含む。
(4)名色・・・認識の対象である色・声・香・味・触・法の六つの境のこと。 2
(3)識・・・・・認識主観そのもの。眼・耳・鼻・舌・身・意の六つのこと。3

十二支縁起の要素
無明(むみょう、巴: avijjā, 梵: avidyā) - 過去世の無始の煩悩。煩悩の根本が無明なので代表名とした。
行(ぎょう、巴:saṅkhāra, 梵: saṃskāra) - 志向作用。
識(しき、巴: viññāna, 梵: vijñāna) - 識別作用
名色(みょうしき、nāma-rūpa) - 物質現象(肉体)と精神現象(心)。
六処(ろくしょ、巴: saḷāyatana, 梵: ṣaḍāyatana) - 六つの感覚器官。
触(そく、巴: phassa, 梵: sparśa) - 六つの感覚器官に、それぞれの感受対象が触れること。
受(じゅ、vedanā) - 感受作用。
愛(あい、巴: taṇhā, 梵: tṛṣṇā) - 渇愛。
取(しゅ、upādāna) - 執着。
有(う、bhava) - 存在。
生(しょう、jāti) - 生まれること。
老死(ろうし、jarā-maraṇa) - 老いと死。

      触______受_____愛
      /           /\  
     /       天   /  \
  六処/  阿        /    \取 
   /  修    ____/   人  \
  /  羅    /    \       \
名色_______/ 蛇  雄鶏\_______\有
 \       \   豚  /       /
  \   餓   \____/    畜  /
   \   鬼  /    \   生  /
   識\    /  地獄  \    /生   
     \  /        \  /
      \/__________\/
      行     無明     老死

    触__受___愛
 六処 /阿  天 /\ 取
   /修    /人 \
名色/羅____/____\有
  \ 餓鬼 /\ 畜生 /
 識 \  /地獄\  / 生
    \/____\/ 
    行  無明  老死
       六道輪廻図(付:十二支縁起)


最初は無知(無明)があり、
無知によって行為(行)が生じ、
行為によって意識(識)が生じ、
意識によって名称と色彩(名色)が生じ、
名称と色彩によって六つの感覚領域(六処)が生じ、
六つの感覚領域によって接触(触)が生じ、
接触によって感受作用(受)が生じ、
感受作用によって欲求(愛)が生じ、
欲求によって執着(取)が生じ、
執着によって生存と呼ばれる成熟した業(有)が生じ、
生存によって誕生(生)が生じ、
誕生によって老衰と死(老死)が生じる。


四諦
(したい、サンスクリット語 catvāri āryasatyāni चत्वारि आर्यसत्यानि、パーリ語:cattāri ariyasaccāni)とは、仏教用語で、釈迦が悟りに至る道筋を説明するために、現実の様相とそれを解決する方法論をまとめた苦集滅道の4つをいう。四諦は簡略形であって、直訳された四聖諦が正しい。
諦とは「真理」という意味であり、四聖諦とは「4つの聖なる真理」の意である。4つの真理とはそれぞれ、

• 苦諦:苦という真理
• 集諦:苦の原因という真理
• 滅諦:苦の滅という真理
• 道諦:苦の滅を実現する道という真理

        人生の課題(四諦)
問題は何か     苦
原因を分析する   集
原因を取り除こう  滅
問題解決の実践方法 道=八正道
            ↓↑
      正見、正思惟、正語、正業、
      正命、正精進、正念、正定


無智亦無得。以無所得故

1931年,ゲーデルによる「『プリンキピア・マティマティカ』やその関連体系での形式的に決定不可能な命題について」という論文によって,いわゆる「不完全性定理」が証明され,ヒルベルトの計画は挫折に終わる.

つまり式G(Gは,ゲーデル数 sub(n, 13, n)をもつ式は証明不能であるという超数学的言明を,体系内の算術的な命題で表したもの)はその否定が証明可能なとき,そしてそのときにかぎり証明可能である.
ところが体系は無矛盾であるから,これはあり得ない.つまりGもその否定も,証明可能ではない.

つまり体系は完全ではない.
http://aozoragakuen.sakura.ne.jp/taiwa/taiwaNch01/taikaku/node9.html



肯定
真言宗_  |   倶舎宗 
|\  |  / 独学、
 |   声聞
   
理_____宗______事
/|\   
/ | \  
/__| _\
三論宗   |   天台宗

(否定)
(立川武蔵『空の思想史』297頁参照)


  |  
__入__
  |  




メモ:


普賢、文殊、弥勒、観音(観自在菩薩)は、胎蔵曼荼羅の中心部を占める。


弥勒 (与願印)普賢          
(触地印)      (施無畏印)
 
観自在(禅定印)  文殊


金剛界曼荼羅だと、

    阿弥陀B
            
宝生C 大日E  不空成就A

    阿閦D

施無畏印A、定印B、与願印C、触地印D、智拳印E(胎蔵とはAとBが逆)



以上、松長有慶著『空海、般若心経の秘密を読み解く』137-8頁等を参照。
空海(『般若心経秘鍵』角川文庫、及びちくま文庫空海コレクション2所収)によれば、大般若経(というより真言)の心髄を表した般若心経、全体は5つに分かれる。
空海の文章を読むと、教えの立場からの喜び、7つの宗派への分類、空の教義以上に真言を強調していることが印象に残り、全体的には、情熱的かつ緻密である。般若心経を読むものにとって必読書ではないか、と思う。












仏説摩訶般若波羅蜜多心経


__因__ ___行____ _時_ __証___ __入__
一___観自在菩薩 行深般若波羅蜜多  時、 照見五蘊皆空、度一切苦厄。
  (人と法に関する総説。因・行・証・入・時)



二 (声聞と縁覚を含め、7つの宗派の教えが説かれているという。真言は四、五へ)|_(華厳、普賢A)
|   舎利子。色不異空、空不異色、色即是空、空即是色。  
|   受想行識 亦復如是。
|_(三論、文殊B)                     |        
|   舎利子。是諸法空相、不生不滅、不垢不浄、不増不減。  |
|_(法相、弥勒C)                     |_______
|   是故空中、無色、無受・想・行・識、         ||       |
|   無眼・耳・鼻・舌・身・意、             ||       |
|   無色・声・香・味・触・法。無眼界、乃至、無意識界。 ||       |
|_(二乗、声聞と縁覚)                           |
|   無無明、亦無無明尽、乃至、無老死、亦無老死尽。(縁覚)______  |
|   無苦・集・滅・道。     (声聞=教えを受けた悟り)____  | |
|_(天台、観自在菩薩D)                      | | |
無智亦無得。以無所得故、                   | | |
| | |
    _人__ __以下、法(因と行他修行の結果の説明)_____ | | |
         ___因と行__ ______入_____     | | |
三___菩提薩埵、依般若波羅蜜多故、
心無礙、無礙故、無有恐怖、(涅槃に| | |

    _____________入_____________    | | |
    
遠離一切顛倒夢想、究竟涅槃。三世諸仏、依般若波羅蜜多故、入る)| | |
    ____証_____                     | | |
    得阿耨多羅三藐三菩提。 (証)                | | |
                                   | | |
四___故知、般若波羅蜜多、(名体用、すべてが真言に帰することの説明)| | |

是大神呪、  (声聞の真言)_________________| | |
是大明呪、  (縁覚の真言)_______________|___| |
是無上呪、  (大乗の真言)___________  | |     |
是無等等呪、 (秘蔵の真言)(~以上、名)__  | | |     |
能除一切苦、            (用)  | | | |     |
真実不虚。             (体)  | | | |     |
| | | |     |
五___故説、般若波羅蜜多呪。即説呪曰、       | | | |     |
   (真言~ここも5分割出来る~の解説)
      | | | |     |

羯諦     (1教えを聞いての悟り)____|_|_|_|     |
羯諦     (2独自の悟り)________|_|_|       |
波羅羯諦   (3法相、三論等修業の結果)__|_|_________|
波羅僧羯諦  (4真言等修行の結果の結果)__|
菩提薩婆訶  (5究極的悟りに入る意義)
般若心経。




 
 














仏説摩訶般若波羅蜜多心経


__因__ ___行____ _時_ __証___ __入__
一___観自在菩薩 行深般若波羅蜜多  時、 照見五蘊皆空、度一切苦厄。
  (人と法に関する総説。因・行・証・入・時)



二 (声聞と縁覚を含め、7つの宗派の教えが説かれているという。真言は四、五へ)|_(華厳、普賢A)
|   舎利子。色不異空、空不異色、色即是空、空即是色。  
|   受想行識 亦復如是。
|_(三論、文殊B)                     |        
|   舎利子。是諸法空相、不生不滅、不垢不浄、不増不減。  |
|_(法相、弥勒C)                     |_______
|   是故空中、無色、無受・想・行・識、         ||       |
|   無眼・耳・鼻・舌・身・意、             ||       |
|   無色・声・香・味・触・法。無眼界、乃至、無意識界。 ||       |
|_(二乗、声聞と縁覚)                           |
|   無無明、亦無無明尽、乃至、無老死、亦無老死尽。(縁覚)______  |
|   無苦・集・滅・道。     (声聞=教えを受けた悟り)____  | |
|_(天台、観自在菩薩D)                      | | |
無智亦無得。以無所得故、                   | | |
| | |
    _人__ __以下、法____(因と行他、修行の結果の説明) | | |
         ___因と行__ ___________入_____| | |
三___菩提薩埵、依般若波羅蜜多故、
心無礙、無礙故、無有恐怖、遠離一切顛倒夢想、
    __________入_______             | | |
    究竟涅槃。三世諸仏、依般若波羅蜜多故、 (涅槃に入ること)  | | |
    ____証_____                     | | |
    得阿耨多羅三藐三菩提。         (証)        | | |
                                   | | |
四___故知、般若波羅蜜多、(名体用、すべてが真言に帰することの説明)| | |

是大神呪、  (声聞の真言)_________________| | |
是大明呪、  (縁覚の真言)_______________|___| |
是無上呪、  (大乗の真言)___________  | |     |
是無等等呪、 (秘蔵の真言)(~以上、名)__  | | |     |
能除一切苦、            (用)  | | | |     |
真実不虚。             (体)  | | | |     |
| | | |     |
五___故説、般若波羅蜜多呪。即説呪曰、       | | | |     |
   (真言~ここも5分割出来る~の解説)
      | | | |     |

羯諦     (1教えを聞いての悟り)____|_|_|_|     |
羯諦     (2独自の悟り)________|_|_|       |
波羅羯諦   (3法相、三論等修業の結果)__|_|_________|
波羅僧羯諦  (4真言等修行の結果の結果)__|
菩提薩婆訶  (5究極的悟りに入る意義)
般若心経。




 
 














仏説摩訶般若波羅蜜多心経


__因__ ___行____ _時_ __証___ __入__
一___観自在菩薩 行深般若波羅蜜多  時、 照見五蘊皆空、度一切苦厄。
  (人と法に関する総説。因・行・証・入・時)



二 (声聞と縁覚を含め、7つの宗派の教えが説かれているという。真言は四、五へ)|_(華厳、普賢A)
|   舎利子。色不異空、空不異色、色即是空、空即是色。  
|   受想行識 亦復如是。
|_(三論、文殊B)                     |        
|   舎利子。是諸法空相、不生不滅、不垢不浄、不増不減。  |
|_(法相、弥勒C)                     |_______
|   是故空中、無色、無受・想・行・識、         ||       |
|   無眼・耳・鼻・舌・身・意、             ||       |
|   無色・声・香・味・触・法。無眼界、乃至、無意識界。 ||       |
|_(二乗、声聞と縁覚)                           |
|   無無明、亦無無明尽、乃至、無老死、亦無老死尽。(縁覚)______  |
|   無苦・集・滅・道。     (声聞=教えを受けた悟り)____  | |
|_(天台、観自在菩薩D)                      | | |
無智亦無得。以無所得故、                   | | |
| | |
    _人__ __以下、法__ (修行の結果の説明)       | | |
         ___因と行__                  | | |
三___菩提薩埵、依般若波羅蜜多故、      (因と行)      | | |
    __________入__________          | | |
    心無礙、無礙故、無有恐怖、遠離一切顛倒夢想、         | | |
    __________入_______             | | |
    究竟涅槃。三世諸仏、依般若波羅蜜多故、 (涅槃に入ること)  | | |
    ____証_____                     | | |
    得阿耨多羅三藐三菩提。         (証)        | | |
                                   | | |
四___故知、般若波羅蜜多、(名体用、すべてが真言に帰することの説明)| | |

是大神呪、  (声聞の真言)_________________| | |
是大明呪、  (縁覚の真言)_______________|___| |
是無上呪、  (大乗の真言)___________  | |     |
是無等等呪、 (秘蔵の真言)(~以上、名)__  | | |     |
能除一切苦、            (用)  | | | |     |
真実不虚。             (体)  | | | |     |
| | | |     |
五___故説、般若波羅蜜多呪。即説呪曰、       | | | |     |
   (真言~ここも5分割出来る~の解説)
      | | | |     |

羯諦     (1教えを聞いての悟り)____|_|_|_|     |
羯諦     (2独自の悟り)________|_|_|       |
波羅羯諦   (3法相、三論等修業の結果)__|_|_________|
波羅僧羯諦  (4真言等修行の結果の結果)__|
菩提薩婆訶  (5究極的悟りに入る意義)
般若心経。




五 二
四 一













仏説摩訶般若波羅蜜多心経


__因__ ___行____ _時_ __証___ __入__
一___観自在菩薩 行深般若波羅蜜多  時、 照見五蘊皆空、度一切苦厄。
(人と法に関する総説。因・行・証・入・時)


二 (声聞と縁覚を含め、7つの宗派の教えが説かれているという。真言は四、五へ)
|_(華厳、普賢A)
|   舎利子。色不異空、空不異色、色即是空、空即是色。  
|   受想行識 亦復如是。
|_(三論、文殊B)                     |        
|   舎利子。是諸法空相、不生不滅、不垢不浄、不増不減。  |
|_(法相、弥勒C)                     |_______
|   是故空中、無色、無受・想・行・識、         ||       |
|   無眼・耳・鼻・舌・身・意、             ||       |
|   無色・声・香・味・触・法。無眼界、乃至、無意識界。 ||       |
|_(二乗、声聞と縁覚)                           |
|   無無明、亦無無明尽、乃至、無老死、亦無老死尽。(縁覚)______  |
|   無苦・集・滅・道。     (声聞=教えを受けた悟り)____  | |
|_(天台、観自在菩薩D)                      | | |
無智亦無得。以無所得故、                   | | |
| | |
_人__ __以下、法__ (修行の結果の説明)       | | |
___因と行__                  | | |
三___菩提薩埵、依般若波羅蜜多故、      (因と行)      | | |
__________入__________          | | |
心無礙、無礙故、無有恐怖、遠離一切顛倒夢想、         | | |
__________入_______             | | |
究竟涅槃。三世諸仏、依般若波羅蜜多故、 (涅槃に入ること)  | | |
____証_____                     | | |
得阿耨多羅三藐三菩提。         (証)        | | |
| | |
四___故知、般若波羅蜜多、(名体用、すべてが真言に帰することの説明)| | |
是大神呪、  (声聞の真言)_________________| | |
是大明呪、  (縁覚の真言)_______________|___| |
是無上呪、  (大乗の真言)___________  | |     |
是無等等呪、 (秘蔵の真言)(~以上、名)__  | | |     |
能除一切苦、            (用)  | | | |     |
真実不虚。             (体)  | | | |     |
| | | |     |
五___故説、般若波羅蜜多呪。即説呪曰、       | | | |     |
(真言~ここも5分割出来る~の解説)      | | | |     |
羯諦     (1教えを聞いての悟り)____|_|_|_|     |
羯諦     (2独自の悟り)________|_|_|       |
波羅羯諦   (3法相、三論等修業の結果)__|_|_________|
波羅僧羯諦  (4真言等修行の結果の結果)__|
菩提薩婆訶  (5究極的悟りに入る意義)
般若心経。







   仏説摩訶般若波羅蜜多心経
        
     __因__ ___行____ _時_ __証___ __入__
一 ___観自在菩薩 行深般若波羅蜜多  時、 照見五蘊皆空、度一切苦厄。
   (人と法に関する総説。因・行・証・入・時)

二  (声聞と縁覚を含め、7つの宗派の教えが説かれているという。真言は四、五へ)
|_健(華厳、普賢A)
|    舎利子。色不異空、空不異色、色即是空、空即是色。  
|    受想行識 亦復如是。
|_絶(三論、文殊B)                     |        
|    舎利子。是諸法空相、不生不滅、不垢不浄、不増不減。  |
|_相(法相、弥勒C)                     |_______
|    是故空中、無色、無受・想・行・識、         ||       |
|    無眼・耳・鼻・舌・身・意、             ||       |
|    無色・声・香・味・触・法。無眼界、乃至、無意識界。 ||       |
|_二(二乗、声聞と縁覚)                           |
|    無無明、亦無無明尽、乃至、無老死、亦無老死尽。(縁覚)______  |
|    無苦・集・滅・道。     (声聞=教えを受けた悟り)____  | |
|_一(天台、観自在菩薩D)                      | | |
     無智亦無得。以無所得故、                   | | |
                                    | | |
     _人__ __以下、法__ (修行の結果の説明)       | | |
          ___因と行__                  | | |
三 ___菩提薩埵、依般若波羅蜜多故、      (因と行)      | | |
     __________入__________          | | |
     心無礙、無礙故、無有恐怖、遠離一切顛倒夢想、         | | |
     __________入_______             | | |
     究竟涅槃。三世諸仏、依般若波羅蜜多故、 (涅槃に入ること)  | | |
     ____証_____                     | | |
     得阿耨多羅三藐三菩提。         (証)        | | |
                                    | | |
四 ___故知、般若波羅蜜多、(名体用、すべてが真言に帰することの説明)| | |
     是大神呪、  (声聞の真言)_________________| | |
     是大明呪、  (縁覚の真言)_______________|___| |
     是無上呪、  (大乗の真言)___________  | |     |
     是無等等呪、 (秘蔵の真言)(~以上、名)__  | | |     |
     能除一切苦、            (用)  | | | |     |
     真実不虚。             (体)  | | | |     |
                            | | | |     |
五 ___故説、般若波羅蜜多呪。即説呪曰、       | | | |     |
    (真言~ここも5分割出来る~の解説)      | | | |     |
     羯諦     (1教えを聞いての悟り)____|_|_|_|     |
     羯諦     (2独自の悟り)________|_|_|       |
     波羅羯諦   (3法相、三論等修業の結果)__|_|_________|
     波羅僧羯諦  (4真言等修行の結果の結果)__|
     菩提薩婆訶  (5究極的悟りに入る意義)
     般若心経。





題目
   仏説摩訶般若波羅蜜多心経
        
     ____ _______ __ _____ __入__
一 ___観自在菩薩 行深般若波羅蜜多  時、 照見五蘊皆空、度一切苦厄。
   (人と法に関する総説。因・行・証・入・時)

二  (声聞と縁覚を含め、7つの宗派の教えが説かれているという。真言は四、五へ)
|_健(華厳、普賢A)
|    舎利子。色不異空、空不異色、色即是空、空即是色。  
|    受想行識 亦復如是。
|_絶(三論、文殊B)                        |        
|    舎利子。是諸法空相、不生不滅、不垢不浄、不増不減。     |
|_相(法相、弥勒C)                        |_______
|    空中、無色、無受・想・行・識、無眼・耳・鼻・舌・身・意||       |
|    無色・声・香・味・触・法。無眼界、乃至、無意識界。    ||       |
|_二(二乗、声聞と縁覚)                              |
|    無無明、亦無無明尽、乃至、無老死、亦無老死尽。(縁覚=独覚)______  |
|    無苦・集・滅・道。        (声聞=教えを受けた悟り)____  | |
|_一(天台、観自在菩薩D)                         | | |
     無智亦無得。以無所得、                      | | |
                                       | | |
     _人__ __以下、法__ (修行の結果の説明)          | | |
          _____                     | | |
三 ___菩提薩埵、依般若波羅蜜多、         ()      | | |
     __________入__________             | | |
     心無礙、無礙故、無有恐怖、遠離一切顛倒夢想、            | | |
     __________入_______                | | |
     究竟涅槃。三世諸仏、依般若波羅蜜多、    (涅槃に入ること)  | | |
     _________                        | | |
     得阿耨多羅三藐三菩提。            ()        | | |
                                       | | |
四 ___知、般若波羅蜜多、  (名体用、すべてが真言に帰することの説明) | | |
     是大神呪、  (声聞の真言)____________________| | |
     是大明呪、  (縁覚の真言)__________________|___| |
     是無上呪、  (大乗の真言)______________  | |     |
     是無等等呪、 (秘蔵の真言)(~以上、名)_____  | | |     |
     能除一切苦、            (用)     | | | |     |
     真実不虚。             (体)     | | | |     |
                               | | | |     |
五 ___説、般若波羅蜜多呪。即説呪曰、          | | | |     |
    (真言~ここも5分割出来る~の解説)         | | | |     |
     羯諦        
(1教えを聞いての悟り)____|_|_|_|     |
     羯諦        (2独自の悟り)______
__|_|_|       |
     波羅羯諦      (3法相、三論等修業の結果)_
_|_|_________|
     波羅僧羯諦     (4真言等修行の結果の結果)_
_
     菩提薩婆訶     (5究極的悟りに入る意義)
     般若心経。


       肯定
 真言宗_  |   倶舎宗 
   |\  |  / 独学、

      |   声聞
         
 理_____宗______事
      /|\   
     / | \  
    /__| _\
 三論宗   |   天台宗
       空
      (否定)
(立川武蔵『空の思想史』297頁参照)

  |  
__入__
  |  
  

メモ:

普賢、文殊、弥勒、観音(観自在菩薩)は、胎蔵曼荼羅の中心部を占める。

 弥勒
 (与願印)普賢          
(触地印)      (施無畏印)
 
観自在(禅定印)  文殊


金剛界曼荼羅だと、

    阿弥陀B
            
宝生C 大日E  不空成就A

    阿閦D

施無畏印A、定印B、与願印C、触地印D、智拳印E(胎蔵とはAとBが逆)


以上、松長有慶著『空海、般若心経の秘密を読み解く』137-8頁等を参照。
空海(『般若心経秘鍵』角川文庫、及びちくま文庫空海コレクション2所収)によれば、大般若経(というより真言)の心髄を表した般若心経、全体は5つに分かれる。
空海の文章を読むと、教えの立場からの喜び、7つの宗派への分類、空の教義以上に真言を強調していることが印象に残り、全体的には、情熱的かつ緻密である。般若心経を読むものにとって必読書ではないか、と思う。





題目
   仏説摩訶般若波羅蜜多心経
        
          ____ _______ __ _____ __入__
一 人法総通分___観自在菩薩 行深般若波羅蜜多  時、 照見五蘊皆空、度一切苦厄。
        (人と法に関する総説。因・行・証・入・時)

二 分別諸乗分 (声聞と縁覚を含め、7つの宗派の教えが説かれているという。真言は四、五へ)
   |___健(華厳、普賢A)
   |      舎利子。色不異空、空不異色、色即是空、空即是色。  
   |      受想行識 亦復如是。
   |___絶(三論、文殊B)                          |        
   |      舎利子。是諸法空相、不生不滅、不垢不浄、不増不減。       |
   |___相(法相、弥勒C)                          |_______
   |      空中、無色、無受・想・行・識、無眼・耳・鼻・舌・身・意  ||       |
   |      無色・声・香・味・触・法。無眼界、乃至、無意識界。      ||       |
   |___二(二乗、声聞と縁覚)                                |
   |      無無明、亦無無明尽、乃至、無老死、亦無老死尽。(縁覚=独覚)________  |
   |      無苦・集・滅・道。        (声聞=教えを受けた悟り)______  | |
   |___一(天台、観自在菩薩D)                           | | |
          無智亦無得。以無所得、                        | | |
                                              | | |
          _人__ __以下、法__ (修行の結果の説明)            | | |
               _____                       | | |
三 行人得徳分___菩提薩埵、依般若波羅蜜多、           ()      | | |
          __________入__________               | | |
          心無礙、無礙故、無有恐怖、遠離一切顛倒夢想、              | | |
          __________入_______                  | | |
          究竟涅槃。三世諸仏、依般若波羅蜜多、      (涅槃に入ること)  | | |
          _________                          | | |
          得阿耨多羅三藐三菩提。              ()        | | |
                                              | | |
四 総帰持明分___知、般若波羅蜜多、    (名体用、すべてが真言に帰することの説明) | | |
          是大神呪、  (声聞の真言)______________________| | |
          是大明呪、  (縁覚の真言)____________________|___| |
          是無上呪、  (大乗の真言)________________  | |     |
          是無等等呪、 (秘蔵の真言)(~以上、名)_______  | | |     |
          能除一切苦、            (用)       | | | |     |
          真実不虚。             (体)       | | | |     |
                                      | | | |     |
五 秘蔵真言分___説、般若波羅蜜多呪。即説呪曰、            | | | |     |
        (真言~ここも5分割出来る~の解説)            | | | |     |
          羯諦          
(1教えを聞いての悟り)____|_|_|_|     |
          羯諦          (2独自の悟り)________|_|_|       |
          波羅羯諦        (3法相、三論等修業の結果)__|_|_________|
          波羅僧羯諦       (4真言等修行の結果の結果)__|
          菩提薩婆訶       (5究極的悟りに入る意義)
          般若心経。


       肯定
 真言宗_  |   倶舎宗 
   |\  |  / 独学、

      |   声聞
         
 理_____宗______事
      /|\   
     / | \  
    /__| _\
 三論宗   |   天台宗
       空
      (否定)
(立川武蔵『空の思想史』297頁参照)

  |  
__入__
  |  
  

メモ:

普賢、文殊、弥勒、観音(観自在菩薩)は、胎蔵曼荼羅の中心部を占める。

 弥勒
 (与願印)普賢          
(触地印)      (施無畏印)
 
観自在(禅定印)  文殊


金剛界曼荼羅だと、

    阿弥陀B
            
宝生C 大日E  不空成就A

    阿閦D

施無畏印A、定印B、与願印C、触地印D、智拳印E(胎蔵とはAとBが逆)


以上、松長有慶著『空海、般若心経の秘密を読み解く』137-8頁等を参照。
空海(『般若心経秘鍵』角川文庫、及びちくま文庫空海コレクション2所収)によれば、大般若経(というより真言)の心髄を表した般若心経、全体は5つに分かれる。
空海の文章を読むと、教えの立場からの喜び、7つの宗派への分類、空の教義以上に真言を強調していることが印象に残り、全体的には、情熱的かつ緻密である。般若心経を読むものにとって必読書ではないか、と思う。












題目
仏説摩訶般若波羅蜜多心経


____ _______ __ _____ __入__
一 人法総通分___観自在菩薩 行深般若波羅蜜多  時、 照見五蘊皆空、度一切苦厄。
(人と法に関する総説。因・行・証・入・時)


二 分別諸乗分 (声聞と縁覚を含め、7つの宗派の教えが説かれているという。真言は四、五へ)
|___健(華厳、普賢A)
|      舎利子。色不異空、空不異色、色即是空、空即是色。  
|      受想行識 亦復如是。
|___絶(三論、文殊B)                          |        
|      舎利子。是諸法空相、不生不滅、不垢不浄、不増不減。       |
|___相(法相、弥勒C)                          |_______
|      空中、無色、無受・想・行・識、無眼・耳・鼻・舌・身・意  ||       |
|      無色・声・香・味・触・法。無眼界、乃至、無意識界。      ||       |
|___二(二乗、声聞と縁覚)                                |
|      無無明、亦無無明尽、乃至、無老死、亦無老死尽。(縁覚=独覚)________  |
|      無苦・集・滅・道。        (声聞=教えを受けた悟り)______  | |
|___一(天台、観自在菩薩D)                           | | |
無智亦無得。以無所得、                        | | |
| | |
_人__ __以下、法__ (修行の結果の説明)            | | |
_____                       | | |
三 行人得徳分___菩提薩埵、依般若波羅蜜多、           ()      | | |
__________入__________               | | |
心無礙、無礙故、無有恐怖、遠離一切顛倒夢想、              | | |
__________入_______                  | | |
究竟涅槃。三世諸仏、依般若波羅蜜多、      (涅槃に入ること)  | | |
_________                          | | |
得阿耨多羅三藐三菩提。              ()        | | |
| | |
四 総帰持明分___知、般若波羅蜜多、    (名体用、すべてが真言に帰することの説明) | | |
是大神呪、  (声聞の真言)______________________| | |
是大明呪、  (縁覚の真言)____________________|___| |
是無上呪、  (大乗の真言)________________  | |     |
是無等等呪、 (秘蔵の真言)(~以上、名)_______  | | |     |
能除一切苦、            (用)       | | | |     |
真実不虚。             (体)       | | | |     |
| | | |     |
五 秘蔵真言分___説、般若波羅蜜多呪。即説呪曰、            | | | |     |
(真言~ここも5分割出来る~の解説)            | | | |     |
羯諦          (1教えを聞いての悟り)____|_|_|_|     |
          羯諦          (2独自の悟り)________|_|_|       |
 波羅羯諦        (3法相、三論等修業の結果)__|_|_________|
波羅僧羯諦       (4真言等修行の結果の結果)__|
菩提薩婆訶       (5究極的悟りに入る意義)
般若心経。




肯定
真言宗_  |   倶舎宗 
|\  |  / 独学、
 |   声聞
   
理_____宗______事
/|\   
/ | \  
/__| _\
三論宗   |   天台宗

(否定)
(立川武蔵『空の思想史』297頁参照)


  |  
__入__
  |  




メモ:


普賢、文殊、弥勒、観音(観自在菩薩)は、胎蔵曼荼羅の中心部を占める。


弥勒 (与願印)普賢          
(触地印)      (施無畏印)
観自在(禅定印)  文殊




金剛界曼荼羅だと、


阿弥陀B


宝生C 大日E  不空成就A


阿閦D


施無畏印A、定印B、与願印C、触地印D、智拳印E(胎蔵とはAとBが逆)






以上、松長有慶著『空海、般若心経の秘密を読み解く』137-8頁等を参照。
空海(『般若心経秘鍵』角川文庫、及びちくま文庫空海コレクション2所収)によれば、大般若経(というより真言)の心髄を表した般若心経、全体は5つに分かれる。
空海の文章を読むと、教えの立場からの喜び、7つの宗派への分類、空の教義以上に真言を強調していることが印象に残り、全体的には、情熱的かつ緻密である。般若心経を読むものにとって必読書ではないか、と思う。


題目
仏説摩訶般若波羅蜜多心経


__因__ ___行____ _時_ __証___ __入__
一 ___観自在菩薩 行深般若波羅蜜多  時、 照見五蘊皆空、度一切苦厄。
(人と法に関する総説。因・行・証・入・時)


二  (声聞と縁覚を含め、7つの宗派の教えが説かれているという。真言は四、五へ)
|_健(華厳、普賢A)
|    舎利子。色不異空、空不異色、色即是空、空即是色。  
|    受想行識 亦復如是。
|_絶(三論、文殊B)                          |        
|    舎利子。是諸法空相、不生不滅、不垢不浄、不増不減。       |
|_相(法相、弥勒C)                          |_______
|    是故空中、無色、無受・想・行・識、無眼・耳・鼻・舌・身・意  ||       |
|    無色・声・香・味・触・法。無眼界、乃至、無意識界。      ||       |
|_二(二乗、声聞と縁覚)                                |
|    無無明、亦無無明尽、乃至、無老死、亦無老死尽。(縁覚=独覚)________  |
|    無苦・集・滅・道。        (声聞=教えを受けた悟り)______  | |
|_一(天台、観自在菩薩D)                           | | |
無智亦無得。以無所得故、                        | | |
| | |
_人__ __以下、法__ (修行の結果の説明)            | | |
___因と行__                       | | |
三 ___菩提薩埵、依般若波羅蜜多故、           (因と行)      | | |
__________入__________               | | |
心無礙、無礙故、無有恐怖、遠離一切顛倒夢想、              | | |
__________入_______                  | | |
究竟涅槃。三世諸仏、依般若波羅蜜多故、      (涅槃に入ること)  | | |
____証_____                          | | |
得阿耨多羅三藐三菩提。              (証)        | | |
| | |
四 ___故知、般若波羅蜜多、    (名体用、すべてが真言に帰することの説明) | | |
是大神呪、  (声聞の真言)______________________| | |
是大明呪、  (縁覚の真言)____________________|___| |
是無上呪、  (大乗の真言)________________  | |     |
是無等等呪、 (秘蔵の真言)(~以上、名)_______  | | |     |
能除一切苦、            (用)       | | | |     |
真実不虚。             (体)       | | | |     |
| | | |     |
五 ___故説、般若波羅蜜多呪。即説呪曰、            | | | |     |
(真言~ここも5分割出来る~の解説)           | | | |     |
羯諦          (1教えを聞いての悟り)____|_|_|_|     |
羯諦          (2独自の悟り)________|_|_|       |
波羅羯諦        (3法相、三論等修業の結果)__|_|_________|
波羅僧羯諦       (4真言等修行の結果の結果)__|
菩提薩婆訶       (5究極的悟りに入る意義)
般若心経。








題目
仏説摩訶般若波羅蜜多心経


____ _______ __ _____ __入__
一 ___観自在菩薩 行深般若波羅蜜多  時、 照見五蘊皆空、度一切苦厄。
(人と法に関する総説。因・行・証・入・時)


二  (声聞と縁覚を含め、7つの宗派の教えが説かれているという。真言は四、五へ)
|_健(華厳、普賢A)
|    舎利子。色不異空、空不異色、色即是空、空即是色。  
|    受想行識 亦復如是。
|_絶(三論、文殊B)                          |        
|    舎利子。是諸法空相、不生不滅、不垢不浄、不増不減。       |
|_相(法相、弥勒C)                          |_______
|    空中、無色、無受・想・行・識、無眼・耳・鼻・舌・身・意  ||       |
|    無色・声・香・味・触・法。無眼界、乃至、無意識界。      ||       |
|_二(二乗、声聞と縁覚)                                |
|    無無明、亦無無明尽、乃至、無老死、亦無老死尽。(縁覚=独覚)________  |
|    無苦・集・滅・道。        (声聞=教えを受けた悟り)______  | |
|_一(天台、観自在菩薩D)                           | | |
無智亦無得。以無所得、                        | | |
| | |
_人__ __以下、法__ (修行の結果の説明)            | | |
_____                       | | |
三 ___菩提薩埵、依般若波羅蜜多、           ()      | | |
__________入__________               | | |
心無礙、無礙故、無有恐怖、遠離一切顛倒夢想、              | | |
__________入_______                  | | |
究竟涅槃。三世諸仏、依般若波羅蜜多、      (涅槃に入ること)  | | |
_________                          | | |
得阿耨多羅三藐三菩提。              ()        | | |
| | |
四 ___知、般若波羅蜜多、    (名体用、すべてが真言に帰することの説明) | | |
是大神呪、  (声聞の真言)______________________| | |
是大明呪、  (縁覚の真言)____________________|___| |
是無上呪、  (大乗の真言)________________  | |     |
是無等等呪、 (秘蔵の真言)(~以上、名)_______  | | |     |
能除一切苦、            (用)       | | | |     |
真実不虚。             (体)       | | | |     |
| | | |     |
五 ___説、般若波羅蜜多呪。即説呪曰、            | | | |     |
(真言~ここも5分割出来る~の解説)           | | | |     |
羯諦          (1教えを聞いての悟り)____|_|_|_|     |
     羯諦          (2独自の悟り)________|_|_|       |
波羅羯諦        (3法相、三論等修業の結果)__|_|_________|
波羅僧羯諦       (4真言等修行の結果の結果)__|
菩提薩婆訶       (5究極的悟りに入る意義)
般若心経。


仏説摩訶般若波羅蜜多心経


____ _______ __ _____ __入__
一 ___観自在菩薩 行深般若波羅蜜多  時、 照見五蘊皆空、度一切苦厄。
(人と法に関する総説。因・行・証・入・時)


二  (声聞と縁覚を含め、7つの宗派の教えが説かれているという。真言は四、五へ)
|_健(華厳、普賢A)
|    舎利子。色不異空、空不異色、色即是空、空即是色。  
|    受想行識 亦復如是。
|_絶(三論、文殊B)                        |        
|    舎利子。是諸法空相、不生不滅、不垢不浄、不増不減。     |
|_相(法相、弥勒C)                        |_______
|    空中、無色、無受・想・行・識、無眼・耳・鼻・舌・身・意||       |
|    無色・声・香・味・触・法。無眼界、乃至、無意識界。    ||       |
|_二(二乗、声聞と縁覚)                              |
|    無無明、亦無無明尽、乃至、無老死、亦無老死尽。(縁覚=独覚)______  |
|    無苦・集・滅・道。        (声聞=教えを受けた悟り)____  | |
|_一(天台、観自在菩薩D)                         | | |
無智亦無得。以無所得、                      | | |
| | |
_人__ __以下、法__ (修行の結果の説明)          | | |
_____                     | | |
三 ___菩提薩埵、依般若波羅蜜多、         ()      | | |
__________入__________             | | |
心無礙、無礙故、無有恐怖、遠離一切顛倒夢想、            | | |
__________入_______                | | |
究竟涅槃。三世諸仏、依般若波羅蜜多、    (涅槃に入ること)  | | |
_________                        | | |
得阿耨多羅三藐三菩提。            ()        | | |
| | |
四 ___知、般若波羅蜜多、  (名体用、すべてが真言に帰することの説明) | | |
是大神呪、  (声聞の真言)____________________| | |
是大明呪、  (縁覚の真言)__________________|___| |
是無上呪、  (大乗の真言)______________  | |     |
是無等等呪、 (秘蔵の真言)(~以上、名)_____  | | |     |
能除一切苦、            (用)     | | | |     |
真実不虚。             (体)     | | | |     |
| | | |     |
五 ___説、般若波羅蜜多呪。即説呪曰、          | | | |     |
(真言~ここも5分割出来る~の解説)         | | | |     |
羯諦        (1教えを聞いての悟り)____|_|_|_|     |
羯諦        (2独自の悟り)________|_|_|       |
波羅羯諦      (3法相、三論等修業の結果)__|_|_________|
波羅僧羯諦     (4真言等修行の結果の結果)__|
菩提薩婆訶     (5究極的悟りに入る意義)
般若心経。








肯定
真言宗_  |   倶舎宗 
|\  |  / 独学、
 |   声聞
   
理_____宗______事
/|\   
/ | \  
/__| _\
三論宗   |   天台宗

(否定)
(立川武蔵『空の思想史』297頁参照)


  |  
__入__
  |  




メモ:


普賢、文殊、弥勒、観音(観自在菩薩)は、胎蔵曼荼羅の中心部を占める。


弥勒 (与願印)普賢          
(触地印)      (施無畏印)
 
観自在(禅定印)  文殊


金剛界曼荼羅だと、

    阿弥陀B
            
宝生C 大日E  不空成就A

    阿閦D

施無畏印A、定印B、与願印C、触地印D、智拳印E(胎蔵とはAとBが逆)


以上、松長有慶著『空海、般若心経の秘密を読み解く』137-8頁等を参照。
空海(『般若心経秘鍵』角川文庫、及びちくま文庫空海コレクション2所収)によれば、大般若経(というより真言)の心髄を表した般若心経、全体は5つに分かれる。
空海の文章を読むと、教えの立場からの喜び、7つの宗派への分類、空の教義以上に真言を強調していることが印象に残り、全体的には、情熱的かつ緻密である。般若心経を読むものにとって必読書ではないか、と思う。


参考:

鳩摩羅什の摩訶般若波羅蜜大明咒、玄奘訳の般若心経

色不異空 空不異色
色即是空 空即是色


法隆寺の梵文
ruupaM zuunyataa zuunyataiva ruupam
ruupaan na pRthak zuunyataa zuunyataayaa na pRthag ruupam
yad ruupaM saa zuunyataa yaa zuunyataa tad ruupam


色空也空色也