金曜日, 2月 09, 2018

負債論 貨幣と暴力の5000年 デヴィッド・グレーバー 著(NHK欲望の経済史 2018#1)

   ( 経済学リンク::::::::::
NAMs出版プロジェクト: 経済学日本人著者入門書
http://nam-students.blogspot.jp/2016/10/blog-post_9.html

負債論 貨幣と暴力の5000年 デヴィッド・グレーバー 著



http://www.ibunsha.co.jp/0334.html

2016年11月22日発売

負債論
貨幣と暴力の5000年

デヴィッド・グレーバー 著
酒井隆史 監訳
高祖岩三郎・佐々木夏子 訳

A5判 上製カバー装  848頁
定価:本体6,000円+税
ISBN 978-4-7531-0334-8 C0036

ドキュメンタリー「欲望の経済史」第1回
2018年01月05日放送 NHK・BS

「週刊ダイヤモンド」新年合併号
2017年「ベスト経済書」ランキング 4位となりました
             『負債論』は21世紀の『資本論』か?

刊行とともに重厚な人文書としては異例の旋風を巻き起こした世界的ベストセラーがついに登場。現代人の首をしめあげる負債の秘密を。古今東西にわたる人文知の総結集を通して貨幣と暴力の5000年史の壮大な展望のもとに解き明かす。「経済」の意味を解体しつつ、資本主義と文明総体の危機を測定し、いまだ書かれざる未来の諸可能性に賭ける、21世紀の幕開けをしるす革命的書物。

人類にとって貨幣は、交換という利便性の反面、バブルなどの破局に向かう幻想の源泉でもある。人類史的な視座から、このような貨幣の本質からリーマン・ショックやギリシア・デフォルト問題などの国際的金融的危機を解明する壮大な構想を展開する。産業資本が衰退し、金融資本が質的、かつ量的に拡大する今日、現代資本主義を理解する上で必読の文献である。

【欧米の批評】
●トマ・ピケティ(経済学者)
『負債論』、愛しています(I Love Debt)。
●レベッカ・ソルニット(『災害ユートピア』著者)
グレーバーは、すばらしく深遠なまでに独創的な思想家である。
●『フィナンシャル・タイムズ』紙
新鮮・魅力的・挑発的、そしてとんでもないタイミングのよさ。
●『ニューヨーク・タイムズ』紙
われわれの経済の荒廃、モラルの荒廃の状態についての長大なフィールド報告。人類学の最良の伝統のなかで、債務上限、サブプライムモーゲージ、クレジット・デフォルト・スワップを、あたかも自己破壊的部族のエキゾチックな慣行のように扱っている。
☆ ブログ記事 ☆ 〔ウラゲツ☆ブログ〕2016年11月
☆ 書評 ☆ 「アゴラ・ネット」2016年11月25日(金) 池田信夫氏 評
☆ 書評 ☆ 「文藝」2017年春号 片岡大右氏 評
☆ 書標 ☆ 「書標」2017年01月号 ジュンク堂書店
☆ 書評 ☆ 「Journalism no.321」2017年02月号 福嶋聡氏 評
☆ 書評 ☆ 「週刊ダイヤモンド」2017年01月28日号 鈴木寛之氏 評
☆ 書評 ☆ 「朝日新聞」朝刊2017年02月12日(日) 中村和恵氏 評
☆ 書評 ☆ 「ケトル」vol.35 2017年02月15日(水)号 大澤真幸氏 評
☆ 書評 ☆ 「図書新聞」2017年03月11日(土) 白石嘉治氏 評
☆ 記事 ☆ 〔出版ニュース〕2017年03月上旬号 Book Guide
☆ 書評 ☆ So-net ブログ 2017年03月13日(月) 海神日和 評
☆ 書評 ☆ Newsletter No.13 2017年04月01日(土) 国際通貨研究所 評
☆ 書評 ☆ 「週刊読書人」2017年04月14日(金) 長原豊氏 評
☆ 書評 ☆ 「信濃毎日新聞」2017年07月30日(日) 山本圭氏 評
☆ 記事 ☆ 「週刊ダイヤモンド」2017年12月-2018年01月 新年合併号
☆ 放送 ☆ 「欲望の経済史」第1回 2018年01月05日放送 NHK・BS

【著者紹介】
デヴィッド・グレーバー(David Graeber)
1961年、ニューヨーク生まれ。文化人類学者・アクティヴィスト。ロンドン・スクール・オブ・エコノミックス大学人類学教授。
訳書:『アナーキスト人類学のための断章』(以文社、2006年)
    『資本主義後の世界のために』(以文社、2009年)
著書:Lost People:Magic and the Legacy of Slavery in Madagascar,Indiana           University Press.Toward an Anthropological Theory of Value:The False Coin of     Our Own Dreams (Palgrave,2001).
Direct Action:An Ethnography (AK Press,2007).
The Utopia of Rules On Technology,Stupidity,and the Secret Joys of Bureaucracy (Melville House,2015).
    On Kings (HAU,2016)など多数。
【訳者紹介】
●酒井 隆史(サカイ タカシ)監訳
大阪府立大学教員。専攻は社会思想史、都市形成史。
著書:『自由論』(青土社、2011年)
 『暴力の哲学』(河出文庫、2016年)
 『通天閣―新・日本資本主義発達史』(青土社、2011年)など多数。
訳書:スラヴォイ・ジジェク『否定的なもののもとへの滞留』ちくま学芸文庫   (共訳)
    マイケル・ハート、アントニオ・ネグリ『〈帝国〉』以文社(共訳)
    マイク・ディヴィス『スラムの惑星』明石書店(監訳)など多数。
●高祖 岩三郎(コウソ イワサブロウ)
翻訳家・批評家・Autonomedia編集委員。1980年渡米、ニューヨーク在住。国家工作にかかわると同時に翻訳・執筆活動に従事。
訳書:Kojin Karatani,Transcritique(MIT Press)
 Arata Isozaki,Japan-ness Architicture(MIT Press)
  David Graeber 『アナーキスト人類学のための断章』(以文社、2006年)
  David Graeber 『資本主義後の世界のために』(以文社、2009年)など 多数。
著書:『ニューヨーク列伝』(青土社、2006年)
 『新しいアナキズムの系譜学』(河出書房新社、2009年)
     『死にゆく都市、回帰する巷』(以文社、2010年)など多数。
●佐々木 夏子(ササキ ナツコ)
1976年生まれ。新潟県佐渡市出身。立教大学大学院文学研究科比較文明学専攻博士課程前期課程修了。2007年よりフランス在住。現地で翻訳業に従事。
【目次】
目次
凡例
第一章 モラルの混乱の経験をめぐって
第二章 物々交換の神話
第三章 原初的負債
貨幣の国家理論と貨幣の信用理論
神話を求めて
第四章 残酷さと贖い
第五章 経済的諸関係のモラル的基盤についての小論
 コミュニズム
 交換(エクスチェンジ)
 ヒエラルキー
 様相間の移動
第六章 性と死のゲーム
 不適切な代替物としての貨幣
 血債(レレ族)
 人肉負債(ティヴ族)
 奴隷売買
 暴力についての考察
第七章 名誉と不名誉 あるいは、現代文明の基盤について
 名誉とは過剰な尊厳[剰余尊厳]である
 名誉代価(中世初期のアイルランド)
 メソポタミア(家父長制の起源)
 古代ギリシア(名誉と負債)
 古代ローマ(所有と自由)
 いくつかの結論
第八章 「信用」対「地金」―そして歴史のサイクル
 メソポタミア(前三五〇〇―前八〇〇年)
 エジプト(前二六五〇―前七一六年)
 中国(前二二二〇―前七七一年)
第九章 枢軸時代(前八〇〇―後六〇〇年)
 地中海世界
 インド
 中国
 唯物論1 利潤の追求
 唯物論2 実体
第一〇章 中世(六〇〇― 一四五〇年)
 中世インド(ヒエラルキーへの飛躍)
 中国:仏教(無限負債の経済)
 近西:イスラーム(信用としての資本)
 極西:キリスト教世界(商業、金貸し、戦争)
 では、中世とは何だったのか?
第一一章 大資本主義帝国の時代(一四五〇から一九七一年)
 第一部:貪欲、恐怖(テロル)、憤慨、負債
 第二部:信用の世界と利子の世界
 第三部:非人格的信用貨幣
 第四部:それで、結局、資本主義とはなんなのか?
 第五部:黙示録
第一二章 いまだ定まらぬなにごとかのはじまり(一九七一年から今日まで)
 結論:おそらく世界こそが、あなたから生を借りている[あなたに生を負っている]
あとがき:二〇一四年
 世界を共に想像し直すために―訳者あとがきにかえて
 原注
 参考文献


官僚制のユートピア テクノロジー、構造的愚かさ、リベラリズムの鉄則 単行本 – 2017/12/11


シリーズ 欲望の経済史~ルールが変わる時~ http://www4.nhk.or.jp/P4384/
放送 NHK Eテレ。全6回。22:30~23:00。

【※以下ネタバレ】
 

時代の欲望が生む資本主義のルール、それはどこで書き換えられた?「ルール」が変わる時をつかみ出し世界の知性とともに考える。大反響「欲望の資本主義」からスピンオフ。

 

第1回 時が富を生む魔術~利子の誕生~ (2018年1月5日(金)放送)

 

内容

シリーズ 欲望の経済史[新]~ルールが変わる時~1▽時が富を生む魔術~利子の誕生~


今、揺れる世界経済。資本主義の歴史とは、際限のない欲望のドラマだ。壮大な経済史を、欲望という視点から捉える異色のドキュメント。なぜ世界同時不況は起きるのか?なぜバブルは繰り返すか?どこに「ルールが変わる」ポイントがあったのか?6つのポイントに立ち返る旅に出る。「資本主義の終えん」も叫ばれる今だからこそ考える、知の冒険シリーズ。第一回は利子の誕生に着目する。時が富を生む魔術はいかにして成立したのか?

【出演】コロンビア大学教授、ノーベル賞受賞…ジョセフ・スティグリッツ,イタリア・フィレンツェ大学経済学部准教授…アンジェラ・オルランディ,ドイツ・経済ジャーナリスト…ウルリケ・ヘルマン,イタリア・ストロッツィ美術館キュレーター…ルドビカ・セグレボンディ,【語り】首藤奈知子

 
 利子は遥か過去から存在した。4000年前のメソポタミア文明にも利子が有ったことが記録されている。金持ちは担保を取って農民に金を貸し、返済できなければ土地を取り上げた。差し押さえを怖れた農民は逃亡してしまい、土地は放棄されたので、社会の崩壊を恐れた歴代の王たちは何度も債務の帳消しを行った。

 キリスト教など大抵の宗教は利子を禁じていた(例外はユダヤ教で「仲間からの利子はダメだが、異邦人からなら利子を取っても良い」としていた)。しかし表向きは利子は禁止されていても、裏では金持ちはこっそり利子を取っていた。


 14世紀イタリアのメディチ家の二代目当主コジモ・デ・メディチは、為替相場を利用して実質的に利子を取る方法を思いついた。

為替相場
フィレンツェ 1フィオリーニ:100ペンス
ロンドン 1フィオリーニ:80ペンス
として、

1)フィレンツェで10000ペンス(100フィオリーニ)を貸す
2)ロンドンで10000ペンス返してもらう。利子は取らない。それをフィオリーニに両替すると、為替相場の違いでロンドンでは10000ペンスは125フィオリーニになる。25フィオリーニ利子を取ったことと同じ。

 メディチ家はこれで大儲け。しかしコジモはもうけ過ぎると天国に行けないと思ったので、協会に寄付したり芸術家のパトロンになったりした。これがルネサンスの原動力となった。


 16世紀宗教改革でカルバン派は利子を認めた。今までも裏で利子は取られていたので、それをルールとして明文化し高利はダメだが5パーセントまでならOKとした。やがてカトリックも18世紀に利子を認めた。


 利子は資本主義を回していく上では必要不可欠な物となった。

感想

 何故かNHKは今年は経済で攻めていくことに決めたようで、年初から経済番組を連発していますが、その一つがこれ。全6回シリーズで利子とか基本的なところから始まって、最終的には金融工学まで行くようです。

 経済を歴史の観点で見ていくシリーズのようで、今回も結構面白かったから今後も楽しみです。
 
 

https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/91726/1726001/index.html
番組内容
今、経済に注がれる眼差しが熱い。英EU離脱、トランプ現象、揺れる世界経済…。資本主義の歴史とは、際限のない欲望のドラマだ。千年近くの壮大な経済史を、欲望という視点から捉える、異色のドキュメント。
なぜ、世界同時不況は起きるのか?なぜ、バブルは繰り返すのか…?


総合、BS1で反響を生んだ「欲望の資本主義」。その問題意識を発展させ、どこに「ルールが変わる」ポイントがあったのか?6つのポイントに立ち返る旅に出る。「資本主義の終焉」も叫ばれる今だからこそ考える、知の冒険シリーズ。資本主義の流れを読み解く異色の欲望の考現学。資本主義のルールを書き換える場となった世界のポイント、世界経済のフロントランナー、経済史の専門家などに取材、エピソードをまじえ構成する。


・1月 5日 第1回 時が富を生む魔術~利子の誕生
・1月12日 第2回 空間をめぐる攻防~グローバル化と国家~
・1月19日 第3回 勤勉という美徳~宗教改革の行方~
・1月26日 第4回 技術が人を動かす~産業革命からフォーディズムへ~
・2月 2日 第5回 大衆の夢のあとさき~繰り返すバブル~
・2月 9日 最終回 欲望が欲望を生む~金融工学の果てに~


【出演】ジョセフ・スティグリッツコロンビア大学 教授),アンジェラ・オルランディ(フィレンツェ大学 経済学部 准教授),ウルリケ・ヘルマン(経済ジャーナリスト),トーマス・セドラチェク(チェコ総合銀行 アナリスト),ファウスト・スバッフォーニ(サン マルコ修道院 神父),ルドビカ・セブレゴンディ(パラッツォ ストロッツィ美術館 キュレーター美術史家),フランスワ・デルマンジュ(ジュネーブ大学 神学部 教授),ロバート・スキデルスキー( ウォーリック大学 名誉教授),ザンジーブ・メフタ(イギリス東インド会社 会長),ロバート・ブライス(国立海洋博物館 学芸員),ケビン・オウローク(オックスフォード大学 歴史学部教授),ルーベン・シャルケユトレヒト大学 研究員),ジェイムス・モリソン(ロンドン スクール オブ エコノミクス 国際関係学科 准教授),バリー・アイケングリーン(カリフォルニア大学 経済学部 教授 元IMF上級政策アドバイザー),ダニエル・コーエン(パリ経済学院 経済学 教授)ほか



番組スタッフから

【この番組を企画したきっかけは?】
大きな反響をいただいた、総合、BS1の「欲望の資本主義」から、さらに問題意識を絞りスピンオフさせたシリーズです。
そもそも「時が富を生む」という「魔術」としての「利子」は、どこでどんな時代の欲望から生まれたのか?様々な欲望の形が生まれるポイントをつかみ出し、現在との間を行き来します。


【番組の見どころは?】
歴史は繰り返す、一度目は悲劇として、二度目は喜劇として。あのカール・マルクスの言葉ですが、ここにすべては集約されます。
様々な世界の知性、専門家たちが、「欲望の歴史」を紐解き、その本質の読み解き方を語ってくれます。


【見てくださる方に一言】
歴史とは、「現在と過去との絶えざる対話」(E・H・カー)です。
どうぞ、2018年の今から振り返るからこその「ルールが変わる時」を味わい、歴史の遠近法を捉え直してみていただければ幸いです。
ご一緒に、知の冒険に出かけましょう。

(番組プロデューサー 丸山俊一)

2 Comments:

Blogger yoji said...

KeisukeHonda(本田圭佑) (@kskgroup2017)
2018/05/02 10:51
最近読んだお気に入りの本。シェアしたいと思ったくらいなので是非。
https://twitter.com/kskgroup2017/status/991495245933182976

デヴィッド・グレーバー 負債論

11:04 午後  
Blogger yoji said...

★ものを考えるのは、ある意味で、例外状態あるいはアブノーマルな事態から考えることです。
たとえば、誰でも重い病気になると人生について考えますね。
ノーマル(規範的)ではない形態から出発するというのは、
ものを考える上での基本的な姿勢だと思うんです。
しかし、それはノーマルな状態を軽蔑することではない。
ただ、日常的なノーマルなものが、どんなに複雑であるか、
またそれが堅固に見えてどんなに脆弱であるか、そういったことを知るために不可欠なのです。
ニーチェはそれを「病者の光学」と呼んだと思います。
それは、他のあらゆる事柄についてもあてはまります。

<柄谷行人;“議会制の問題”(1992早稲田大学学園祭講演)−『<戦前>の思考』>

11:05 午後  

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