( 経済学、リンク::::::::::)
NAMs出版プロジェクト: 経済学日本人著者入門書
http://nam-students.blogspot.jp/2016/10/blog-post_9.html
http://nam-students.blogspot.jp/2016/10/blog-post_9.html
瀧澤弘和 現代経済学 2018/8
https://nam-students.blogspot.com/2018/12/2018_31.html@
《アブナー・グライフはゲーム理論を使ってマグリブ商人とジェノヴァ商人の違い、そしてジェノヴァ商人の成功の要因を解き明かした。》
#3,終章,あとがきで紹介されるフィリップス制作のマクロ経済学モデル
Making Money Flow: The MONIAC
https://youtu.be/rAZavOcEnLg
現代経済学-ゲーム理論・行動経済学・制度論 (中公新書) 瀧澤 弘和 2018
目次
序章 経済学の展開
第1章 市場メカニズムの理論
第2章 ゲーム理論のインパクト
第3章 マクロ経済学の展開
第4章 行動経済学のアプローチ
第5章 実験アプローチが教えてくれること
第6章 制度の経済学
第7章 経済史と経済理論との対話から
終章 経済学の現在とこれから
第1章 市場メカニズムの理論
第2章 ゲーム理論のインパクト
第3章 マクロ経済学の展開
第4章 行動経済学のアプローチ
第5章 実験アプローチが教えてくれること
第6章 制度の経済学
第7章 経済史と経済理論との対話から
終章 経済学の現在とこれから
制度学派を扱った入門書は珍しい。単独ではないが。ノーベル賞を話の枕にしておりわかりやすい。図を使った経済学史と統計への目配せがいい。顔写真も多数。マディソンの統計の紹介、人類の経済史#7-223もいい。電子書籍化が待望される。
参考:
http://blog.livedoor.jp/yamasitayu/archives/52224436.html
《アブナー・グライフはゲーム理論を使ってマグリブ商人とジェノヴァ商人の違い、そしてジェノヴァ商人の成功の要因を解き明かした。》
#7
比較歴史制度分析 (叢書 制度を考える) 単行本(ソフトカバー) – 2009/12/9
Cultural Beliefs and the Organization Of Society: A Historical and Theoretical Reflection on Collectivist and Individualist Societies
#8-248
ヤン・エルスター
- Nuts and Bolts for the Social Sciences (Cambridge, UK, 1989)
____
#5
しかし,今日では経済学でも実験が有用な研究手法であることは広く受け入れられている.ダニエル・カーネマンとヴァーノン・スミスが2002年にノーベル経済学賞を受賞したことはそのことの何よりの証左といえよう.
___
#7
比較歴史制度分析 叢書名 叢書《制度を考える》 ≪再検索≫ 著者名等 アブナー・グライフ/著 ≪再検索≫ 著者名等 岡崎哲二/監訳 ≪再検索≫ 著者名等 神取道宏/監訳 ≪再検索≫ 著者名等 有本寛/訳 ≪再検索≫ 著者名等 尾川僚/訳 ≪再検索≫ 著者名等 後藤英明/訳 ≪再検索≫ 著者名等 結城武延/訳 ≪再検索≫
著者等紹介 【グライフ】1955年テルアビブ生まれ。テルアビブ大学卒。ノースウェスタン大学で ゲーム理論などを学ぶ。スタンフォード大学経済学部准教授を経て、現在同大学教授。 著者等紹介 【岡崎】1981年東京大学経済学部卒。東京大学社会科学研究所助手、東京大学経済学 部助教授を経て、99年より現在、東京大学大学院経済学研究科教授。著書に「江戸の市 場経済-歴史制度分析からみた株仲間」など。
出版者 NTT出版
出版年 2009.12 大きさ等 23cm 446p
注記 Institutions and the path to the modern economy./の翻訳
NDC分類 332.04 件名 経済-歴史-中世 ≪再検索≫ 件名 社会制度 ≪再検索≫
要旨
制度とは何か。それはなぜ存続し、どのように変化するか経済史、ゲーム理論、心理経済 学、政治学、社会学等における重要な知見を統合した、比較歴史制度分析の幕開け。歴史 研究とゲーム理論の新たな融合。
目次
第1部 準備
(イントロダクション;制度と取引)
第2部 均衡状態にあるシステムと しての制度
(自律的秩序による契約履行制度―マグリブ貿易商の結託;国家の触手から所有権を守る―商人ギルド;内生的な制度とゲーム理論分析)
第3部 歴史的過程として の制度のダイナミクス
(内生的制度変化の理論;制度の軌跡―過去の制度は現在の制度に どのような影響を及ぼすか;国家の建設―ジェノヴァの興亡;制度の軌跡とその起源―文 化に根ざした予想と社会組織)
第4部 比較歴史制度分析における実証の方法
(個人的 関係に依存しない取引の制度的基礎;理論―歴史対話型の文脈に依存した分析)
第5部 結論
(制度、歴史、発展)
付録
内容 社会の制度的な側面を経済学に入れ込んだ「比較制度分析」の手法を用いて、中世地中海 貿易の構造を分析した「比較歴史制度分析」の創始者の初めての著作にして主著。経済学 と歴史の双方の隔たりを埋める画期的業績。
Cultural Beliefs and the Organization Of Society: A Historical and Theoretical Reflection on Collectivist and Individualist Societies
《アブナー・グライフはゲーム理論を使ってマグリブ商人とジェノヴァ商人の違い、そしてジェノヴァ商人の成功の要因を解き明かした。》
#8-248
ヤン・エルスター
- Nuts and Bolts for the Social Sciences (Cambridge, UK, 1989)
http://blog.livedoor.jp/yamasitayu/archives/52224436.html
経済学説の系譜と論点:
19世紀 20世紀 21世紀
エンゲル シュモラー
ウェーバー
ゾンバルト ヴェブレン コース
ドイツ歴史学派━制度学派━新制度学派
┣━━━━━━━━━━━━━━━レギュラシオン学派
リカード ┃ 分析的マルクス主義
投下労働価値説━労働価値説・恐慌論┳正統派 数理的マルクス主義
┃┃マルクス(学派) ┗宇野派 森嶋通夫 A
シスモンディ┃ ┗━カレツキ━━━━━┓┗━━日本人経済学者 生産者費用
┃┗━━━━━━スラッファ ┃ 宇沢弘文 マルクス
┃ ┃ ____________________
┣プルードン━ゲゼル ┃ 岩村充 D
┃ ┃ プルードン
┃ ┃ 生産者効用
┃ ┃ ____________________
┃ リンダール┃レーン=メイドナー 岩井克人
┃(北欧)ヴィクセル┳┛ ┃
┃ ┃ ┃
┃ ケインズ ┃ ミンスキー スティグリッツ
┃ ケインズ学派┻ポスト・ケインジアン━ニュー・ケインジアン
17世紀 ┃ ┃ハロッド カルドア ロビンソン ┃ マンキュー
ペティ ┃ ケンブリッジ学派 ┃クルーグマン
┃ ┃ ┗━━━━━━━━┓サミュエルソン┏━┛
┗古典派┫ レオンチェフ ┣新古典派総合 ┣━━シムズ
A・スミス┣J.S.ミル ┏━━━━━━━━┛トービン ┗━┓
18世紀 ┃ マーシャル 部分均衡 奥野正寛┃
┃ ┃ピグー ルイス ┃ ピケティ
┃ ┣━ヒックス IS・LM マンデル ┃
マルサス ┃ラムゼー 外生的 成長理論 ソロー━┫ B
支配労働価値説┓ ┃ ┃ ┃ 消費者費用
┃ ┃ ┃ ┃ マルサス
┃ ┃ ________┃ _______┃_______
┃ ┏┛ノイマン 内生的━┛ OLG ┃
┗新古典派経済学 シュンペーター ローマー┃
ワルラス 一般均衡 コース AKモデル┃ C
テュルゴー クールノー┃パレート シカゴ学派 バロー ┃ ワルラス
コンディヤック ┃ 主流派 フリードマン ルーカス ┃ 消費者効用
ケネー ┃ ┏マネタリズム━合理的期待学派┫
┃ ┃ サージェント ┃
(貨幣中立説) ┃ ┃RBC(リアル・ビジネス・サイクル)モデル
機械的貨幣数量説━━━┳貨幣数量説┛ 外生的 プレスコット
ヒューム ┃フィッシャー ハイエク キドランド
連続的影響説 エッジワース ドラッカー ┃
シーニョア ┃オーストリア学派 内生的 ┏━━━┛
平均効用 限界効用 メンガー バヴェルク ┗DSGE
セイ ジェボンズ 転形論争
消費者 生産者
四元的 費用 B A
価値論 効用 C D
現代経済学を概観した本。こうした本は無味乾燥な紹介に陥りやすいですが、著者のスタンスがはっきりしていていて一貫した視点でさまざまな分野を紹介していること、著者に哲学的な素養もあって経済学の「学問としてのあり方」を問うようなものになっていることから、非常に面白く読める内容になっています。
著者は青木昌彦の著作の翻訳を行うなど(青木昌彦が英語で書いた『比較制度分析に向けて』の日本語訳)、青木昌彦の影響を受けており、「ゲーム理論」、「制度」といったものをキーに現代の経済学の潮流を読み解いています。
経済学に関する知識がまったくない人には厳しいかもしれませんが、経済学にそれほど通じていなくても、社会科学(政治学、社会学、経営学なと)に興味がある人であれば楽しめると思いますし、得るものも多いと思います。
目次は以下の通り。
序章で著者はノーベル経済学賞の受賞者に注目しながら、現代の経済学の変化を指摘しています。
1980年代までの受賞者の受賞理由は、経済モデルの開発や計量的分析手法の確立に貢献した(サミュエルソンなど)、社会主義と資本主義、市場における政府の役割に関する論争に貢献した(ハイエク、フリードマンなど)、一般均衡モデルの発展に貢献した(ヒックス、アロー、ドブルーなど)の3つのタイプが主なものでした。
ところが、90年代以降になると傾向が変わってきます。市場の限界や、合理的な人間という経済学の想定に疑義を呈するような研究がとり上げられるようになり、同時にゲーム理論の発展とともに市場を介さない取り引きに関する研究も行われるようになってきます。そして、ノーベル経済学賞もそうした分野の研究者に与えられるようになっていくのです。
とは言っても、80年代までの主流派経済学を理解していなければ90年代以降の変化のインパクトもわかりません。そこでまず、第1章では新古典派経済学をとり上げています。
「経済学の父」と呼ばれるアダム・スミスが注目したのは交換と分業でした。そしてその交換の場としての市場が注目され、後の経済学ではこの市場の分析が中心となりました。
アダム・スミスやその後の続く経済学者は当初、商品の価値は労働によって決まると考えていましたが、ジェヴォンズ、メンガー、ワルラスらによる「限界革命」により、商品の価値は消費者が自分の効用と照らしてその財を追加でもう1単位購入するか否かによって決まると考えられるようになりました。
このとき、消費者は自分の効用を最大化するために「合理的」に行動すると想定されています。ここから市場を数理的に読み解くことが可能であると考えるのが新古典派経済学であり、新古典派経済学は数学を使って市場を精緻に分析していきました。
新古典派経済学では一般的に、市場の参加者である個々の個人や企業は価格などに影響を与えないと考えられています。
これに対して相手の行動によって自分の意思決定が左右される局面を扱うのが、第2章でとり上げられているゲーム理論です。
例えば、向こうから人がやってきてぶつかりそうになったとき、避けるのがいいかそのまま直進するのがいいかは相手の行動によって変わります。これだけですと、たんなる予測問題と思われるかもしれませんが、ジョン・ナッシュが提案したナッシュ均衡というアイディアによってゲーム理論は大きく発展しました。
ナッシュ均衡は「両方のプレーヤーとも、相手の選択に対して最適な選択を示している状態」(63p)ですが、これは相手に対する信念(予測)のもと、それに対する最適な行動を選ぶことによってその正しさが証明するという「予言の自己成就」が成立している状態です。また、ナッシュ均衡は複数存在しえます。
さらに「囚人のジレンマ」は、利己的・合理的に行動することが必ずしも両者の利益につながらないということを示し、各々が利己的に振る舞うことによって社会が発展するという伝統的な市場観を揺さぶりました(69p)。
さらに1970年代にアカロフらによって提唱された「情報の非対称性」もゲーム理論によって記述・分析されるようになっていきました。
第3章はマクロ経済学の発展です。著者はマクロ経済学の専門家ではないので、マクロ経済学の変遷を詳しくたどっているわけではありませんが、マクロ経済の分析において重要になってきた「期待」という概念と、ゲーム理論の「信念」の類似性に注意を向けています。
マクロ経済はある程度の規模を持った経済(多くの場合は一国)を分析しますが、それとともにケインズに代表されるように財政政策や金融政策によって景気をコントロールすることを志向していきました。
しかし、これらのコントロールが1960年代後半になるとうまくいかなくなってきます。インフレ+不況というスタグフレーションが発生したのです。
こうした状況に対して、マクロ経済に「期待」という概念を持ち込んだのがミルトン・フリードマンです。さらに70年代後半になるとロバート・ルーカスが「合理的期待」に基づくマクロ経済学を打ち出しケインズ経済学に疑義を呈しました。
しかし、だからといってケインズ経済学が完全に否定されたわけでもなく、さまざまな理論を取り込みながら「総合芸術を志向している」のが現在のマクロ経済学だといいます。
第4章では行動経済学がとり上げられています。
今までの経済学は「現実の人間行動を分析する」のではなく、個々の経済主体が合理的に行動すると「仮定」して理論を組み上げてきました。J・S・ミルも経済学は演繹的な学問であり、その基礎をなす仮定は人間がより多くの富を求めているという命題にあると考えていました(111p)。
ハーバート・サイモンが「限定合理性」の概念を打ち出し、人間の認識能力には限界があり完全には合理的ではありえないとの考えを示したこともありましたが、経済学全体にはそれほど大きなインパクトは与えませんでした。行動経済学の登場によって初めて、この合理性の仮定は大きく揺さぶられることになるのです。
この章では、ヒューリスティクス・バイアス、プロスペクト理論、双曲割引など行動経済学の代表的な知見を紹介しつつ、fMRIなどを使った神経経済学などについても紹介しその意義と問題点を探っています。
また、行動経済学が人間の不合理な側面を明らかにする一方で、「合理性」概念を捨ててはないなことに注意を向けています(131-133p)。
第5章では実験経済学がとり上げられています。J・S・ミルもサミュエルソンも経済学で実験はできないと考えましたが、近年ではさまざまな経済学的な実験が行われ、バーノン・スミスは実験経済学によってノーベル賞を受賞しています。
さらに実際の政策に活かすために、近年ではRCT(ランダム化比較試験)という方法が開発され、開発経済学の現場などに持ち込まれています(デュフロ&バナジー『貧乏人の経済学』など)。
ただし、こうした手法には「外的妥当性」と「一般均衡効果」という2つの批判があるといいます。外的妥当性は実験で得られた結果が他のケースでも同じようにはたらくかということであり、一般均衡効果は実験で得られた効果が規模が拡大した場合でもうまくはたらくかということです。
こうした問題を乗り越えるためにフィールド実験という実際の状況に近い環境で実験を行うやり方も出てきていますが、著者は経済学における実験は実際の因果関係を確定させるというものではなく理論をチェックするために行われるものではないかといいます。
アカロフの提示した中古車市場と情報の非対称性の理論も、「「だから現実世界では中古車市場は存在しない」とか、「中古車市場では質の良くない中古車しか出回らない」などと主張しているわけではなく、情報の非対称性が存在するときに作用するはずのロジックあるいはメカニズムを明確に示している」(165p)のであり、教室で実験を行うと理論の予測通りのことがおこるといいます。実験は現実ではなく理論と対峙しているのです。
第5章は制度の経済学、第6章では経済史を扱っていますが、第6章の経済史の主役はダグラス・ノースなので、コース、ウィリアムソン、ノースという新制度派の3人と青木昌彦がこの2つの章の主役になります。
経済学は主に市場を分析の対象としてきており、そのプレイヤーである企業に関しての研究は手薄でした。そこに「なぜ企業が存在するのか?(なぜすべてが市場で取引されないのか?」という問を提出し、取引費用という考えを打ち出したのがコースです(コース『市場・企業・法』を参照)。
さらにそのコースのアイディアをウィリアムソンが精緻化することにより、企業に対する研究が進み、市場以外の諸制度を分析することが重要だと考えられるようになっていきました。
ここではジャン・ティロールや岩井克人による、今までのコーポレート・ガバナンス論に対する批判にも軽く触れており興味深いです(192-196p)。
この制度の進化と各国の制度の違いをゲーム理論などを使って説明しようとしたのが青木昌彦です。青木は制度の補完性に注目し、制度をまとまりとして捉えようとしました(青木昌彦に関してはとりあえず『青木昌彦の経済学入門』を。
第6章では、まずQWERTYキーボードを例にあげ、経路依存性について説明し、経済事象における「歴史」の重要性を指摘しています。
そして「歴史」と「制度」について考察した経済史家としてダグラス・ノースをとり上げています(ノースの制度についての考えは『ダグラス・ノース 制度原論』など)。ノースは制度をゲームのルールとして捉え、制度の違いが西欧とそれ以外地域の経済発展を度合いを決定したと考えます(具体的には財産権の確立)。
また、アブナー・グライフはゲーム理論を使ってマグリブ商人とジェノヴァ商人の違い、そしてジェノヴァ商人の成功の要因を解き明かしました。また、この章ではピケティの『21世紀の資本』などにも 触れています。
終章は著者なりの総括ですが、著者はここで近年の経済学の多様な展開を、経済学が新古典派に代わる「法則」を見つける方向ではなく、メカニズムを解明する方向に移りつつあると考えています。 経財事象全体を貫く法則を発見するのではなく、ここの経財事象にはたらくメカニズムを解明すること経済学の仕事ではないかというのです。
また、経済学の「遂行性」にも注意を向けています。経済学は経済事象を分析するだけではなく、その分析対象である経済事象に影響を与えることがあります。例えば、金融におけるブラック=ショールズ式は、多くのトレーダーに共有されることによって市場がこの式に従って動くようになりました(257p)。
そして、最後はディルタイやヘーゲルについて言及しながら、経済学を人間の「歴史的生活」を理解する人間科学(=精神科学)として位置づけようとしています。
このように哲学的なところもあって少し難しく感じる人もいるかもしれませんが、逆に哲学をはじめとする他の諸学問についてある程度知っている人であれば、入っていきやすいかもしれません。
経済学の入門書とは少し違うと思いますが、現代の経済学の広がりを教えてくれるとともに、他の諸学問とのつながりに気づかせてくれる本となっています。
現代経済学-ゲーム理論・行動経済学・制度論 (中公新書)
瀧澤 弘和

著者は青木昌彦の著作の翻訳を行うなど(青木昌彦が英語で書いた『比較制度分析に向けて』の日本語訳)、青木昌彦の影響を受けており、「ゲーム理論」、「制度」といったものをキーに現代の経済学の潮流を読み解いています。
経済学に関する知識がまったくない人には厳しいかもしれませんが、経済学にそれほど通じていなくても、社会科学(政治学、社会学、経営学なと)に興味がある人であれば楽しめると思いますし、得るものも多いと思います。
目次は以下の通り。
序章 経済学の展開
第1章 市場メカニズムの理論
第2章 ゲーム理論のインパクト
第3章 マクロ経済学の展開
第4章 行動経済学のアプローチ
第5章 実験アプローチが教えてくれること
第6章 制度の経済学
第7章 経済史と経済理論との対話から
終章 経済学の現在とこれから
序章で著者はノーベル経済学賞の受賞者に注目しながら、現代の経済学の変化を指摘しています。
1980年代までの受賞者の受賞理由は、経済モデルの開発や計量的分析手法の確立に貢献した(サミュエルソンなど)、社会主義と資本主義、市場における政府の役割に関する論争に貢献した(ハイエク、フリードマンなど)、一般均衡モデルの発展に貢献した(ヒックス、アロー、ドブルーなど)の3つのタイプが主なものでした。
ところが、90年代以降になると傾向が変わってきます。市場の限界や、合理的な人間という経済学の想定に疑義を呈するような研究がとり上げられるようになり、同時にゲーム理論の発展とともに市場を介さない取り引きに関する研究も行われるようになってきます。そして、ノーベル経済学賞もそうした分野の研究者に与えられるようになっていくのです。
とは言っても、80年代までの主流派経済学を理解していなければ90年代以降の変化のインパクトもわかりません。そこでまず、第1章では新古典派経済学をとり上げています。
「経済学の父」と呼ばれるアダム・スミスが注目したのは交換と分業でした。そしてその交換の場としての市場が注目され、後の経済学ではこの市場の分析が中心となりました。
アダム・スミスやその後の続く経済学者は当初、商品の価値は労働によって決まると考えていましたが、ジェヴォンズ、メンガー、ワルラスらによる「限界革命」により、商品の価値は消費者が自分の効用と照らしてその財を追加でもう1単位購入するか否かによって決まると考えられるようになりました。
このとき、消費者は自分の効用を最大化するために「合理的」に行動すると想定されています。ここから市場を数理的に読み解くことが可能であると考えるのが新古典派経済学であり、新古典派経済学は数学を使って市場を精緻に分析していきました。
新古典派経済学では一般的に、市場の参加者である個々の個人や企業は価格などに影響を与えないと考えられています。
これに対して相手の行動によって自分の意思決定が左右される局面を扱うのが、第2章でとり上げられているゲーム理論です。
例えば、向こうから人がやってきてぶつかりそうになったとき、避けるのがいいかそのまま直進するのがいいかは相手の行動によって変わります。これだけですと、たんなる予測問題と思われるかもしれませんが、ジョン・ナッシュが提案したナッシュ均衡というアイディアによってゲーム理論は大きく発展しました。
ナッシュ均衡は「両方のプレーヤーとも、相手の選択に対して最適な選択を示している状態」(63p)ですが、これは相手に対する信念(予測)のもと、それに対する最適な行動を選ぶことによってその正しさが証明するという「予言の自己成就」が成立している状態です。また、ナッシュ均衡は複数存在しえます。
さらに「囚人のジレンマ」は、利己的・合理的に行動することが必ずしも両者の利益につながらないということを示し、各々が利己的に振る舞うことによって社会が発展するという伝統的な市場観を揺さぶりました(69p)。
さらに1970年代にアカロフらによって提唱された「情報の非対称性」もゲーム理論によって記述・分析されるようになっていきました。
第3章はマクロ経済学の発展です。著者はマクロ経済学の専門家ではないので、マクロ経済学の変遷を詳しくたどっているわけではありませんが、マクロ経済の分析において重要になってきた「期待」という概念と、ゲーム理論の「信念」の類似性に注意を向けています。
マクロ経済はある程度の規模を持った経済(多くの場合は一国)を分析しますが、それとともにケインズに代表されるように財政政策や金融政策によって景気をコントロールすることを志向していきました。
しかし、これらのコントロールが1960年代後半になるとうまくいかなくなってきます。インフレ+不況というスタグフレーションが発生したのです。
こうした状況に対して、マクロ経済に「期待」という概念を持ち込んだのがミルトン・フリードマンです。さらに70年代後半になるとロバート・ルーカスが「合理的期待」に基づくマクロ経済学を打ち出しケインズ経済学に疑義を呈しました。
しかし、だからといってケインズ経済学が完全に否定されたわけでもなく、さまざまな理論を取り込みながら「総合芸術を志向している」のが現在のマクロ経済学だといいます。
第4章では行動経済学がとり上げられています。
今までの経済学は「現実の人間行動を分析する」のではなく、個々の経済主体が合理的に行動すると「仮定」して理論を組み上げてきました。J・S・ミルも経済学は演繹的な学問であり、その基礎をなす仮定は人間がより多くの富を求めているという命題にあると考えていました(111p)。
ハーバート・サイモンが「限定合理性」の概念を打ち出し、人間の認識能力には限界があり完全には合理的ではありえないとの考えを示したこともありましたが、経済学全体にはそれほど大きなインパクトは与えませんでした。行動経済学の登場によって初めて、この合理性の仮定は大きく揺さぶられることになるのです。
この章では、ヒューリスティクス・バイアス、プロスペクト理論、双曲割引など行動経済学の代表的な知見を紹介しつつ、fMRIなどを使った神経経済学などについても紹介しその意義と問題点を探っています。
また、行動経済学が人間の不合理な側面を明らかにする一方で、「合理性」概念を捨ててはないなことに注意を向けています(131-133p)。
第5章では実験経済学がとり上げられています。J・S・ミルもサミュエルソンも経済学で実験はできないと考えましたが、近年ではさまざまな経済学的な実験が行われ、バーノン・スミスは実験経済学によってノーベル賞を受賞しています。
さらに実際の政策に活かすために、近年ではRCT(ランダム化比較試験)という方法が開発され、開発経済学の現場などに持ち込まれています(デュフロ&バナジー『貧乏人の経済学』など)。
ただし、こうした手法には「外的妥当性」と「一般均衡効果」という2つの批判があるといいます。外的妥当性は実験で得られた結果が他のケースでも同じようにはたらくかということであり、一般均衡効果は実験で得られた効果が規模が拡大した場合でもうまくはたらくかということです。
こうした問題を乗り越えるためにフィールド実験という実際の状況に近い環境で実験を行うやり方も出てきていますが、著者は経済学における実験は実際の因果関係を確定させるというものではなく理論をチェックするために行われるものではないかといいます。
アカロフの提示した中古車市場と情報の非対称性の理論も、「「だから現実世界では中古車市場は存在しない」とか、「中古車市場では質の良くない中古車しか出回らない」などと主張しているわけではなく、情報の非対称性が存在するときに作用するはずのロジックあるいはメカニズムを明確に示している」(165p)のであり、教室で実験を行うと理論の予測通りのことがおこるといいます。実験は現実ではなく理論と対峙しているのです。
第5章は制度の経済学、第6章では経済史を扱っていますが、第6章の経済史の主役はダグラス・ノースなので、コース、ウィリアムソン、ノースという新制度派の3人と青木昌彦がこの2つの章の主役になります。
経済学は主に市場を分析の対象としてきており、そのプレイヤーである企業に関しての研究は手薄でした。そこに「なぜ企業が存在するのか?(なぜすべてが市場で取引されないのか?」という問を提出し、取引費用という考えを打ち出したのがコースです(コース『市場・企業・法』を参照)。
さらにそのコースのアイディアをウィリアムソンが精緻化することにより、企業に対する研究が進み、市場以外の諸制度を分析することが重要だと考えられるようになっていきました。
ここではジャン・ティロールや岩井克人による、今までのコーポレート・ガバナンス論に対する批判にも軽く触れており興味深いです(192-196p)。
この制度の進化と各国の制度の違いをゲーム理論などを使って説明しようとしたのが青木昌彦です。青木は制度の補完性に注目し、制度をまとまりとして捉えようとしました(青木昌彦に関してはとりあえず『青木昌彦の経済学入門』を。
第6章では、まずQWERTYキーボードを例にあげ、経路依存性について説明し、経済事象における「歴史」の重要性を指摘しています。
そして「歴史」と「制度」について考察した経済史家としてダグラス・ノースをとり上げています(ノースの制度についての考えは『ダグラス・ノース 制度原論』など)。ノースは制度をゲームのルールとして捉え、制度の違いが西欧とそれ以外地域の経済発展を度合いを決定したと考えます(具体的には財産権の確立)。
また、アブナー・グライフはゲーム理論を使ってマグリブ商人とジェノヴァ商人の違い、そしてジェノヴァ商人の成功の要因を解き明かしました。また、この章ではピケティの『21世紀の資本』などにも 触れています。
終章は著者なりの総括ですが、著者はここで近年の経済学の多様な展開を、経済学が新古典派に代わる「法則」を見つける方向ではなく、メカニズムを解明する方向に移りつつあると考えています。 経財事象全体を貫く法則を発見するのではなく、ここの経財事象にはたらくメカニズムを解明すること経済学の仕事ではないかというのです。
また、経済学の「遂行性」にも注意を向けています。経済学は経済事象を分析するだけではなく、その分析対象である経済事象に影響を与えることがあります。例えば、金融におけるブラック=ショールズ式は、多くのトレーダーに共有されることによって市場がこの式に従って動くようになりました(257p)。
そして、最後はディルタイやヘーゲルについて言及しながら、経済学を人間の「歴史的生活」を理解する人間科学(=精神科学)として位置づけようとしています。
このように哲学的なところもあって少し難しく感じる人もいるかもしれませんが、逆に哲学をはじめとする他の諸学問についてある程度知っている人であれば、入っていきやすいかもしれません。
経済学の入門書とは少し違うと思いますが、現代の経済学の広がりを教えてくれるとともに、他の諸学問とのつながりに気づかせてくれる本となっています。
現代経済学-ゲーム理論・行動経済学・制度論 (中公新書)
瀧澤 弘和

バーノン・スミス - Wikipedia
バーノン・ロマックス・スミス(Vernon Lomax Smith、1927年1月1日 - )は、米国の経済学者。 カリフォルニア州オリンジにある ...
バーノン スミスとは - コトバンク
現代外国人名録2012 - バーノン スミスの用語解説 - 国籍米国専門経済学者肩書ジョージ・メイソン大学教授 アリゾナ大学教授 ...
非合理な意思決定を実験で分析 最善の選択を促す、行動経済学的 ...
特に、実験経済学を立ち上げたバーノン・スミス博士が行動経済学のダニエル・ カーネマン博士とともに2002年 ...
バーノン・スミスとは - Weblio辞書
バーノン・スミスとは? バーノン・ロマックス・スミス(Vernon Lomax Smith、1927年1月1 日 - )は、米国の経済学者。
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実験経済学入門~完璧な金融市場への挑戦 | ロス・M・ミラー, 川越 敏司 ...
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制度のパフォーマンスを被験者実験で検証. 私が一番最初に経済学を学んだテキストの1章には,大きな ...
#8-248
ヤン・エルスター
https://www.amazon.co.jp/dp/4938551330/
- Nuts and Bolts for the Social Sciences (Cambridge, UK, 1989)
ヤン・エルスター(Jon Elster、1940年2月22日 - )は、ノルウェーの首都オスロ出身の社会理論家、政治学者。社会科学の哲学や合理的選択理論についての著作がある。分析的マルクス主義者の代表格でもある。新古典派経済学や公共選択論を、行動主義的・心理学的な理由にもとづいて批判している。
目次
経歴
エルスターはカール・マルクスについての学位論文によって、パリのソルボンヌ大学から博士号を取得した[1] 。指導教員はレイモン・アロンである。エルスターはセプテンバー・グループに長年所属していたが、1990年代初頭に脱退した。オスロ大学歴史学部で教鞭をとった後、シカゴ大学の哲学部と政治学部にて寄付講座教授を務めた。現在、コロンビア大学ロバート・K・マートン社会科学教授(政治学・哲学)ならびにコレージュ・ド・フランス終身教授である。1997年にジャン・ニコ賞、2016年にヨハン・スクデ政治学賞を受賞した。
エルスターはノルウェー科学・人文学アカデミーの会員である[2]。また、アメリカ芸術科学アカデミー、アメリカ哲学会、Academia Europaeaにも所属しており、ブリティッシュ・アカデミーの客員フェローも務める。
父はジャーナリスト/著作家にしてノルウェー放送協会CEOのトロルフ・エルスター、母は詩人のマリ・エルスターである。
エルスターはいくつもの大学から名誉博士号を得ている(バレンシア大学、ストックホルム大学、トロンハイム大学、ルーヴァン・カトリック大学、トルクァト・ディ・テラ大学、コロンビア国立大学)。また、重慶大学の客員教授でもある。
哲学
エルスターの著作の特徴は、合理的選択理論に代表される分析的手法によって、文学や歴史から数多くの事例を引きつつ、哲学的・倫理学的な考察を行っていることである。ダニエル・リトルはある書評にて次のように述べている。「エルスターは様々な学問領域における重要な貢献を果たした。彼の書物が扱うテーマの幅広さと深さは、学問の専門分化が著しい現在、稀に見るものである。政治学者だけでなく、経済学者や哲学者も彼を読み、議論している。彼の著作の要点を一言でまとめることは難しい。というのも、経済学、政治学、歴史学、哲学、そして心理学といった広範な分野における深い理解のもと、彼の著作は書かれているからだ。」[3]
エルスターは社会科学の哲学者としての側面をもつ(『技術革新の説明』でのテーマ)。社会科学的説明は、方法論的個人主義(個人のみを行為主体として認め、「組織」や「社会」のように、個人を超える実体を行為者とみなさない、という考え)とミクロ的基礎(社会的スケールでの変化を、個人の行為の観点から説明すること)に基づいて行われねばならない、と彼は強く主張している。マルクス主義者や他の社会科学者は、機能主義(制度が存在するのは、それが社会に対してもつ効果によってである、という考え)に陥っているとエルスターは批判する。彼は機能主義に代わり、マルクス主義に対してゲーム理論による基礎づけを与えようとした。
エルスターは、合理的選択理論を用いて様々な社会現象を説明しようと試み、数多くの著作を著している。彼は次のように言う。「合理的選択理論は、人間の行動を説明するための技術的手段にはとどまらない。それは、われわれ自身を統合的に理解するための方法でもある。われわれはいかなる行為をすべきか、という問いだけではなく、われわれは一体何者なのか、を問うためにも、それは用いられるのだ。」[4] 彼は合理的選択理論を幅広い分野に応用している。すなわち、政治学(『政治的心理学』)、バイアスと制約を受けた選好(『酸っぱいブドウ』)、感情(『心の錬金術』)、自制(『オデュッセウスとセイレーン』)、マルクス主義(『マルクスを理解する』)などである。
彼は数多くの複雑な問題を、合理的選択理論における単純な概念を用いて解明してきた。例えば次のようなものだ。内因的選好形成(今日なした特定の行為は明日の選好を変化させる。そのようなとき、人は自分の選好をどのようにして決めるのか?)、履歴効果(同じ質問を異なった仕方で提示されると、人はそれに応じて異なった選好を示す)、不完全な合理性(意志の弱さ、感情、衝動、習慣、自己欺瞞)、それらへの適応、時間選好、これらである。
しかし次第に、エルスターは合理的選択理論に対する態度を変えてきている。1991年にロンドン・レビュー・オブ・ブックスに掲載されたある書評では、エルスターについて次のように書かれている。「エルスターには迷いが生じている。あるいはそこまで言わずとも、不信感を抱き始めたことに違いはない。自ら、「最新著には、理性の力に対する私の強い幻滅が投影されている」と述べているほどだ。」[5]500ページもある大著『社会的行動の説明』には、自身の見解を撤回するような以下の文言が登場する。
主要著作
- Leibniz et la formation de l'esprit capitaliste (Paris, 1975) ISBN 2-7007-0018-X
- Leibniz and the development of economic rationality (Oslo, 1975)
- Logic and Society (New York, 1978)
- Ulysses and the Sirens (Cambridge, 1979)
- Sour Grapes: Studies in the Subversion of Rationality (Cambridge, 1983)
- 『酸っぱい葡萄――合理性の転覆について』、玉手慎太郎訳、勁草書房、2018年。
- Explaining Technical Change : a Case Study in the Philosophy of Science (Oslo, 1983)
- Making Sense of Marx (Cambridge, 1985)
- An Introduction to Karl Marx (Cambridge, 1986)
- The Cement of Society: A study of social order (Cambridge, 1989)
- Solomonic Judgments: Studies in the limitation of rationality (Cambridge, 1989)
- Nuts and Bolts for the Social Sciences (Cambridge, UK, 1989)
- Local Justice: How institutions allocate scarce goods and necessary burdens (Russell Sage, 1992)
- Political Psychology (Cambridge, 1993)
- The Ethics of Medical Choice (London, 1994) - with Nicolas Herpin
- Strong Feelings: Emotion, Addiction, and Human Behavior The Jean Nicod Lectures. (MIT Press, 1999)
- Alchemies of the Mind: Rationality and the Emotions (Cambridge, 1999)
- Ulysses Unbound: Studies in Rationality, Precommitment, and Constraints (Cambridge Univ. Press, 2000)
- Closing the Books: Transitional Justice in Historical Perspective (Cambridge, 2004)
- Explaining Social Behavior: More Nuts and Bolts for the Social Sciences (Cambridge, 2007)
- Reason and Rationality (Princeton University Press, 2009)
- Alexis de Tocqueville: The First Social Scientist (Cambridge University Press, 2009)
- Le désintéressement (Paris: Seuil 2009)
- L'irrationalité (Paris: Seuil 2010)
- Securities Against Misrule. Juries, Assemblies, Elections (Cambridge University Press, 2013) ISBN 9781107649958
共著
- Institutional design in post-communist societies: rebuilding the ship at sea, wiht Claus Offe, Ulrich K. Preuss, Frank Boenker, Ulrike Goetting, and Friedbert W. Rueb, Cambridge University Press, 1998.
編著
- Foundations of social choice theory, co-edited with Aanund Hylland, Cambridge University Press, 1986.
- The multiple self, Cambridge University Press, 1986.
- Rational choice, B. Blackwell, 1986.
- Karl Marx: a reader, Cambridge University Press, 1986.
- Constitutionalism and democracy, co-edited with Rune Slagstad, Cambridge University Press, 1988.
- Alternatives to capitalism, co-edited with Karl Ove Moene, Cambridge University Press, 1989.
- Interpersonal comparisons of well-being, co-edited with John E. Roemer, Cambridge University Press, 1991.
- Choice over time, co-edited with George Loewenstein, Russell Sage Foundation, 1992.
- The ethics of medical choice, co-edited with Nicolas Herpin, Pinter Publishers, 1994.
- The roundtable talks and the breakdown of communism, University of Chicago Press, 1996.
- Deliberative democracy, Cambridge University Press, 1998.
- Addiction: entries and exits, Russell Sage Foundation, 1999,
- Getting hooked: rationality and addiction, co-edited with Ole-Jørgen Sko , Cambridge University Press, 1999.
- Retribution and reparation in the transition to democracy, Cambridge University Press, 2006.
脚注
- ^ Yeghiayan, Eddie. “JON ELSTER A Selected Bibliography”. UCI Department of Philosophy. 2000年8月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年4月18日閲覧。
- ^ “Gruppe 3: Idéfag” (Norwegian). Norwegian Academy of Science and Letters. 2009年10月28日閲覧。
- ^ Chapter on Jon Elster by Daniel Little in New Horizons in Economic Thought: Appraisals of Leading Economists, edited by Warren Samuels (Edward Elgar Publishing, 1992) ISBN 1-85278-379-6. Also available as download [1]
- ^ Elster, Jon (1993年). “Some unresolved problems in the theory of rational behaviour”. Acta Sociologica36 (3): 179–189 [p. 179]. doi:10.1177/000169939303600303.
- ^ Hollis, Martin, Why Elster is stuck and needs to recover his faith, London Review of Books, 13 January 1991
- ^ Explaining Social Behaviour, pp. 5, 25ff
- ^ Explaining Social Behaviour, p. 232
- ^ Review of Le désintéressement, by Gloria Origgi, The Possibility of Disinterested Action, The Berlin Review of Books, 8 January 2010.
外部リンク
- Elster page - コロンビア大学哲学部の教員紹介サイト
- Elster page[リンク切れ] - コレージュ・ド・フランスの教員紹介サイト
- Jon Elster page maintained by Hans O. Melberg (Internet Archive)
- Selected quotes by Jon Elster
- 図書館にあるヤン・エルスターに関係する蔵書一覧 - WorldCatカタログ
- When the lottery is fairer than rational choice. Interview with Jon Elster (text&video), laviedesidees.fr, 26/11/2008
| 酸っぱい葡萄 合理性の転覆について | |
| 叢書名 | 双書現代倫理学 ≪再検索≫ |
| 著者名等 | ヤン・エルスター/著 ≪再検索≫ |
| 著者名等 | 玉手慎太郎/訳 ≪再検索≫ |
| 著者等紹介 | 【ヤン・エルスター】1940年生まれ.コロンビア大学ロバート・K・マートン社会科 学教授(政治学・哲学),ならびにコレージュ・ド・フランス終身教授.著書に『社会科 学の道具箱』(ハーベスト社)など.(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載され ていたものです) |
| 著者等紹介 | 【玉手慎太郎】東京大学特任研究員.共著に『権利の哲学入門』(社会評論社,2017 年)ほか.(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
| 出版者 | 勁草書房 |
| 出版年 | 2018.9 |
| 大きさ等 | 20cm 371,19p |
| 注記 | 原タイトル:SOUR GRAPES |
| NDC分類 | 115.3 |
| 件名 | 合理主義 ≪再検索≫ |
| 要旨 | 適応的選好形成という倫理学そして功利主義の重要問題を抉出する。 |
| 目次 | 第1章 合理性;第2章 本質的に副産物である状態;第3章 酸っぱい葡萄;第4章 信念・バイアス・イデオロギー |
| ISBN等 | 4-326-19970-9 |
| ISBN等 | 978-4-326-19970-9 |
27,79,104,38
第2章 ゲーム理論のインパクト
図2-4
ゲーム理論の影響を受けた諸分野とノーベル賞
マッチング理論 オークション理論 契約理論
2012 / 2016
ロス/シャプレー / ハート/ホルムストローム
\ / / \
マーケット・デザイン メカニズム・デザイン \
\ 2007 \
\ ハーヴィッツ/マスキン/マイヤーソン \
\ / l
\_____________/ 情報の非対称性 l
I 1996マーリーズ/ヴィックリー
対立と協力 I 2001アカロフ/スペンス/スティグリッツ
2005 I /
オーマン/ I___________/
シェリング I
\ I
\ / 経済ガバナンスの理論 行動ゲーム理論
\ / 2009 実験ゲーム理論
\ /インセンティブ オストロム/ I
\/ 制度設計 ウィリアムソン I
/ I I
/ I 取引費用経済学 I
/ 人間行動 I1991 ロナルド・コースI
/________________________I_____________I
ゲーム理論 行動経済学/実験経済学
1994 2002 カーネマン/スミス
ハーサニ/ナッシュ/ゼルテン
上下逆に改変:
第2章 ゲーム理論のインパクト
図2-4
ゲーム理論の影響を受けた諸分野とノーベル賞
ゲーム理論__________________________________
1994 人間行動 I 取引費用経済学 I
ハーサニ/ナッシュ/ゼルテン I 1991 行動ゲーム理論
\ I ロナルド・コース 実験ゲーム理論
\ I
\ I 行動経済学/実験経済学
\ 経済ガバナンスの理論 2002
\ 2009 カーネマン/スミス
\ インセンティブ オストロム/
/\制度設計 ウィリアムソン
/ \
/ \
/ \______情報の非対称性
対立と協力 \ 1996マーリーズ/ヴィックリー
2005 /\ 2001アカロフ/スペンス/スティグリッツ
オーマン/ / \ /
シェリング / \ /
/ \ /
マーケット・デザイン メカニズム・デザイン /
/ \ 2007 /
/ \ ハーヴィッツ/マスキン/マイヤーソン /
/ \ \ /
マッチング理論 \ \ /
2012 \ 契約理論
ロス/シャプレー オークション理論 2016
ハート/ホルムストローム
これら三枚は一枚にまとまらないのか?
多分フィッシャーが鍵だ
フィリップスのMONIACもフィッシャーの真似だ
瀧澤はゲーム理論と制度学派のつながりを重視する
囚人のジレンマ(梶浦新書でも紹介されていた)が参照される
経済学説の系譜と論点:
19世紀 20世紀 21世紀
エンゲル シュモラー
ウェーバー
ゾンバルト ヴェブレン コース
ドイツ歴史学派━制度学派━新制度学派
┣━━━━━━━━━━━━━━━レギュラシオン学派
リカード ┃ 分析的マルクス主義
投下労働価値説━労働価値説・恐慌論┳正統派 数理的マルクス主義
┃┃マルクス(学派) ┗宇野派 森嶋通夫 A
シスモンディ┃ ┗━カレツキ━━━━━┓┗━━日本人経済学者 生産者費用
┃┗━━━━━━スラッファ ┃ 宇沢弘文 マルクス
┃ ┃ ____________________
┣プルードン━ゲゼル ┃ 岩村充 D
┃ ┃ プルードン
┃ ┃ 生産者効用
┃ ┃ ____________________
┃ リンダール┃レーン=メイドナー 岩井克人
┃(北欧)ヴィクセル┳┛ ┃
┃ ┃ ┃
┃ ケインズ ┃ ミンスキー スティグリッツ
┃ ケインズ学派┻ポスト・ケインジアン━ニュー・ケインジアン
17世紀 ┃ ┃ハロッド カルドア ロビンソン ┃ マンキュー
ペティ ┃ ケンブリッジ学派 ┃クルーグマン
┃ ┃ ┗━━━━━━━━┓サミュエルソン┏━┛
┗古典派┫ レオンチェフ ┣新古典派総合 ┣━━シムズ
A・スミス┣J.S.ミル ┏━━━━━━━━┛トービン ┗━┓
18世紀 ┃ マーシャル 部分均衡 奥野正寛┃
┃ ┃ピグー ルイス ┃ ピケティ
┃ ┣━ヒックス IS・LM マンデル ┃
マルサス ┃ラムゼー 外生的 成長理論 ソロー━┫ B
支配労働価値説┓ ┃ ┃ ┃ 消費者費用
┃ ┃ ┃ ┃ マルサス
┃ ┃ ________┃ _______┃_______
┃ ┏┛ノイマン 内生的━┛ OLG ┃
┗新古典派経済学 シュンペーター ローマー┃
ワルラス 一般均衡 コース AKモデル┃ C
テュルゴー クールノー┃パレート シカゴ学派 バロー ┃ ワルラス
コンディヤック ┃ 主流派 フリードマン ルーカス ┃ 消費者効用
ケネー ┃ ┏マネタリズム━合理的期待学派┫
┃ ┃ サージェント ┃
(貨幣中立説) ┃ ┃RBC(リアル・ビジネス・サイクル)モデル
機械的貨幣数量説━━━┳貨幣数量説┛ 外生的 プレスコット
ヒューム ┃フィッシャー ハイエク キドランド
連続的影響説 エッジワース ドラッカー ┃
シーニョア ┃オーストリア学派 内生的 ┏━━━┛
平均効用 限界効用 メンガー バヴェルク ┗DSGE
セイ ジェボンズ 転形論争
消費者 生産者
四元的 費用 B A
価値論 効用 C D
- 瀧澤弘和現代経済より
上下逆に改変:
第2章 ゲーム理論のインパクト
図2-4 ゲーム理論の影響を受けた諸分野とノーベル賞
ゲーム理論______________________________
1994 人間行動 I 取引費用経済学 I
ハーサニ/ナッシュ/ゼルテン I 1991 行動ゲーム理論
\ I ロナルド・コース 実験ゲーム理論
\ I
\ I 行動経済学/実験経済学
\ 経済ガバナンスの理論 2002
\ 2009 カーネマン/スミス
\インセンティブ オストロム/
/\制度設計 ウィリアムソン
/ \
/ \
/ \___情報の非対称性
対立と協力 \ 1996マーリーズ/ヴィックリー
2005 /\ 2001アカロフ/スペンス/スティグリッツ
オーマン/ / \ /
シェリング / \ /
/ \ /
マーケット・デザイン メカニズム・デザイン /
/ \ 2007 /
/ \ ハーヴィッツ/マスキン/マイヤーソン/
/ \ \ /
マッチング理論 \ \ /
2012 \ 契約理論
ロス/シャプレー オークション理論 2016
ハート/ホルムストローム瀧澤弘和現代経済より
上下逆に改変:
第2章 ゲーム理論のインパクト
図2-4 ゲーム理論の影響を受けた諸分野とノーベル賞
1988 モーリス・アレ
市場と資源の効率的利用に関する理論
ゲーム理論______________________________
1994 人間行動 I 取引費用経済学 I
ハーサニ/ナッシュ/ゼルテン I 1991 行動ゲーム理論
\ I ロナルド・コース 実験ゲーム理論
\ I
\ I 行動経済学/実験経済学
\ 経済ガバナンスの理論 2002
\ 2009 カーネマン/スミス
\インセンティブ オストロム/
/\制度設計 ウィリアムソン
/ \
/ \___情報の非対称性
/ \ 1996マーリーズ/ヴィックリー
対立と協力 \ 2001アカロフ/スペンス/スティグリッツ
2005 /\ I
オーマン/シェリング / \ I
/ \ I
マーケット・デザイン メカニズム・デザイン I
/ \ 2007 I
/ \ ハーヴィッツ/マスキン/ I
/ \ マイヤーソン \ I
マッチング理論 \ \ I
2012 \ 契約理論
ロス/シャプレー オークション理論 2016
ハート/ホルムストローム瀧澤弘和『現代経済学』より
上下逆にして改変:
第2章 ゲーム理論のインパクト
図2-4 ゲーム理論の影響を受けた諸分野とノーベル賞
1988 モーリス・アレ 市場と資源の効率的利用に関する理論
1991 ロナルド・コース 取引費用経済学
ゲーム理論__________________________________
1994 人間行動 I I
ハーサニ/ナッシュ/ゼルテン 行動ゲーム理論 I
\ 実験ゲーム理論 I\インセンティブ I I\制度設計 I I\ I I
/ \__情報の非対称性 I I
/ \ 1996マーリーズ/ヴィックリー I I
/ \2001アカロフ/スペンス/スティグリッツ I I/ \ I I I/ \ I 行動経済学/実験経済学I
対立と協力 \ I 2002 I2005 /\ I カーネマン/スミス I
オーマン/シェリング / \ I I
/ \ I I
マーケット・デザイン メカニズム・デザイン I I
/ \ 2007 I 経済ガバナンスの理論
/ \ ハーヴィッツ/マスキン/ I 2009
/ \ マイヤーソン \ I オストロム/マッチング理論 \ \ I ウィリアムソン
2012 \ 契約理論
ロス/シャプレー オークション理論 2016
ハート/ホルムストローム
瀧澤弘和『現代経済学』より
.[上下逆にして改変]:
第2章 ゲーム理論[と行動経済学]のインパクト
図2-4 ゲーム理論の影響を受けた諸分野とノーベル賞
1988 モーリス・アレ 市場と資源の効率的利用に関する理論
1991 ロナルド・コース 取引費用経済学
ゲーム理論__________________________________
1994 人間行動 I I
ハーサニ/ナッシュ/ゼルテン 行動ゲーム理論 I
\ 実験ゲーム理論 I
\インセンティブ I I
\制度設計 I I
\ I I
/ \__情報の非対称性 I I
/ \ 1996マーリーズ/ヴィックリー I I
/ \2001アカロフ/スペンス/スティグリッツ I I
/ \ I I I
/ \ I 行動経済学/実験経済学I
対立と協力 \ I 2002 I
2005 /\ I カーネマン/スミス I
オーマン/シェリング / \ I I I
/ \ I I I
マーケット・デザイン メカニズム・デザイン I I I
/ \ 2007 I I 経済ガバナンスの理論
/ \ ハーヴィッツ/マスキン/ I I 2009
/ \ マイヤーソン \ I I オストロム/
マッチング理論 \ \ I I ウィリアムソン
2012 オークション理論 契約理論 I
ロス/シャプレー 2016 I
ハート/ホルムストローム I
I
行動経済学 ナッジ理論
2017
リチャード・セイラーしかし,今日では経済学でも実験が有用な研究手法であることは広く受け入れられている.ダニエル・カーネマンとヴァーノン・スミスが2002年にノーベル経済学賞を受賞したことはそのことの何よりの証左といえよう.行動経済学の創始者であるカーネマンについては後に再び取り上げることになるので,ここではヴァーノン・スミスに着目しよう.ノーベル賞選考委員会によれば,ヴァーノン・スミスに対する授賞の理由は「経験的な経済分析,とりわけ代替的な市場メカニズムの研究における経験的な経済分析におけるツールとして,実験室実験を確立したこと」である.ヴァーノン・スミスが実験研究を始めるきっかけになったのは,独占的競争の理論で経済学の教科書に登場するエドワード・チェンバレンがハーバード大学で行っていた実験に参加したことであり,戦後間もない時期のことである.しかし,一般均衡の数理的分析に焦点を当てていた当時の経済学会のなかでは,実験研究はほとんど注目されなかったであろう.このため,ヴァーノン・スミスの論文は主流派の経済学者を説得するためにきわめて周到に書かれている.経済学方法論に対する考察も,現在読んでも読みごたえのあるものである.ヴァーノン・スミスの主張の中心にあるのは,実験室でもコントロールされた環境が実現できるということである.それは実験に参加する被験者たちに対して,金銭的報酬を与えることによって,理論が想定しているようなインセンティブを創出することができるという考え方に基づいている.スミスは実験環境がコントロールされたものとなるために,満たさなければならない条件をいくつかまとめているが,そのうち今日の実験経済学でもよく引用されるのが次の3つの条件である[1].- 非飽和(non-satiation):被験者はつねにより多くの報酬手段をもたらすような選択肢の方を選択する.すなわち,効用は貨幣的報酬の増加関数である.
- 顕著性(saliency):報酬が,被験者自身や他人の選択,制度の特性に対し,被験者が明確に理解できる仕方で依存している.
- 優越性(dominance):実験における報酬構造が被験者の効用を決定しており,他のいかなる影響にも優越している.
コントロールされた実験にこうした条件が必要だという理論は「価値誘発理論(induced value theory)」と呼ばれている.ヴァーノン・スミスが主に行った実験は市場実験である.読者のなかには,どのようにして理論に合致した市場環境を創出するのかに興味を持つ人もいるかもしれないので,簡単に解説しておきたい.この手法はエドワード・チェンバレンによって開発されたものである.たとえば,ある財に対して,最大限1000円まで支払ってもよいと思っている人が5人,500円まで支払ってもよいと思っている人が5人いるとしよう.これらの金額は,各人の財に対する評価額 を表わすものであり,価格 がその額以下であるときにのみ,財を購入しようとする(需要する)ことになる.各人は1単位しか財を需要しないとしよう.そうすると,1000円を超える価格では需要は0,500円より大きく1000円以下の価格では需要量は5,500円以下の価格では需要は10となる.この情報から需要曲線を描くことができる.売り手たちも1単位しか財を供給できないとし,財を供給するコストが300円の売り手が3人,800円の人が7人いるとする.そうすると,価格が0円から300円未満のときの供給量は0,300円以上800円未満のときは3,800円以上のときは10となるので,ここから供給曲線を描くことができる.競争均衡は需要曲線と供給曲線の交点であり,均衡価格は800円,均衡取引量は5となる(図1).図1 需要曲線,供給曲線,市場均衡このような理論的状況に対応する実験環境では,評価額が1000の人買い手5人と評価額500の買い手5人を創り出す必要があるが,それは評価額Vの人が財を P円で購入したときV-P円の報酬を与えることにし,評価額を各買い手に知らせておけばよい.また,買い手が財を購入しなかった場合の報酬は0円である.同様にコストC円の売り手を創るには,財をP円で売ったときにP-C円の報酬を与えるようにし,各自のコストを知らせておく.こうしてコスト300円の売り手を3人,800円の売り手を7人創るのである.実際にどのように市場取引を実現させるのかにはさまざまなバリエーションがある.たとえば売り手と買い手の双方がオファーをするダブル・オークションや買い手が値段を設定するポスティド・オファーなどである.均衡への収束の速さなどによって,それぞれの制度のパフォーマンスを比較することが可能である.ヴァーノン・スミスの研究は,こうしてさまざまな取引制度のパフォーマンスを比較し,被験者たちが市場環境を完全に知らない方が,知っているときよりも均衡への収束が速くなることを示したのであった.ちなみにヴァーノン・スミスが市場実験を行った目的は,行動経済学者のように人間の不合理性を炙り出すことではなかった.彼は,時間を通じた学習によって,市場メカニズムが人間の行動をいかに合理的なものにしていくのかを明らかにしようとしたのであった.彼は時間という概念を導入して,新古典派経済学を豊富化しようとしたのである.行動経済学と実験経済学は同じ実験という手法を用いながらも,目的をまったく異にしていたのだが,このことは後に再び触れることにしたい.3. 実験ゲーム理論の発展
実はヴァーノン・スミスらの市場実験に先立って,ゲーム理論においても実験は行われていた.もっとも有名なものは,メルヴィン・ドレッシャーとメリル・フラッドが1950年に行った囚人のジレンマの実験である[2].しかし,実験経済学が1990年頃から大ブレイクした背景に,1970年代と80年代を通したゲーム理論の経済学への浸透があったことはほぼ間違いない.価値誘発理論に則って,ゲーム理論が想定するような状況を実験室の中で実現することは容易である.このため,さまざまなゲームが実験室で実験されるようになり,ヴァーノン・スミスが行った市場実験とは異なるさまざまな新しい発見をもたらしたのである.この間の事情は,市場設計の実践に対する功績によってノーベル賞を授与されたアルビン・ロスによって次のように語られている.「むしろゲーム理論は経済学に対して,実験的探求に適し,ある場合にはそれを要求するような新種の理論をもたらしたのである.その理由は,ゲーム理論が個人的行動(フォン・ノイマン=モルゲンシュテルン効用関数という形で)と経済的環境の両面で正確なモデルを提供しようとしているからである.取引が行われる制度とメカニズム,「ゲームのルール」に対するこの関心は,個人の行動と個人に利用可能な情報に関する正確な仮定とともに,実験室でテスト可能な理論を生み出したのである.」(Roth 1995, p.18)ここでは実験研究の中から目覚ましい結果を1つだけあげることにしよう.それは通常,「公共財の自発的供給」と呼ばれているゲームである.今,4人のプレーヤーが存在し,20単位のコインを与えられているとしよう.各プレーヤーはこのコインを私的に支出することもできるが,公共財のために供給することもできる.ここで私的支出はそのまま各プレーヤーの利得となるが,公共財の方は全プレーヤーの支出が合計されて,その0.5倍が各プレーヤーの利得に追加される[3].公共財への支出1単位は0.5倍されて自分に返ってくるものの,1単位の私的支出が削減されることになるので,各人にとっては,公共財にまったく支出しないことが最適な戦略である.しかし,全員の利得の合計という観点からは,全員がすべてのコインを公共財生産のために支出することが最適になる.このゲームを実験するとどうなるか.実は,このゲームを実験すると,多くの人がある程度の貢献を行うが,同じゲームを何回も繰り返すと次第に貢献の割合が減少していくことが知られている.「知られている」というのは,このような結果は多くの異なる人々の実験結果で再現されているという意味である.このことは,明確にゲーム理論的予測と異なる実験結果が得られるということを意味している.これをどのように解釈したらよいのだろうか.現在では,これが実験環境のコントロールの失敗で発生していると考える経済学者はほとんどいない.むしろ,実験環境のコントロールにもかかわらず,被験者たちが先に述べたような行動を選択するのはなぜなのかと問うのが通常である.また,理論的予測と実験結果が異なっているのだから,単純に理論が間違っていると考えているのかというとそうでもない.読者にはこのことは不思議に思われるかもしれないが,このことについては,モデル分析の意味とは何なのかという問題として,後に再び取り上げることにしよう.いずれにせよ,ゲーム理論の実験研究によって,伝統的ゲーム理論が与える予測とは異なる結果が次々と提出されるようになった.4.社会科学における実験と因果関係
今日の経済学において,「実験」という概念は,コントロールされた実験室実験に適用されるだけではなくなっている.たとえば,より自然な環境に近いところで行われるフィールド実験や,研究者が意図的に実験環境を作り出すのではなく,現実世界のなかに実験に相当する状況を見出して分析する自然実験を用いた研究が盛んに行われているからである.そのような傾向は経済学に限ったことではなく,政治学などにも波及している.こうした潮流の背景には,20世紀の後半に統計学においても因果関係を探求する研究が盛んになってきたほか,人工知能の分野でも因果推論の研究が進んできたことが影響している(パール, 2009).因果性とは何なのかというのは非常に難しい問いである.近代以降の哲学でこの問題を本格的に扱ったのは,18世紀スコットランドの哲学者デイヴィド・ヒュームである.ヒュームは2つの出来事が空間的に隣接し,時間的に連続して随伴的に発生するときに人間の心が抱くものが因果性であるとした.また,バートランド・ラッセルが完全に因果関係の存在を否定していたことは有名である.筆者は,因果性とは何なのかという形而上学的ないし存在論的な問いに答える自信もなければ,あまり関心もない.しかし,人間が因果関係をどうようにして知ることができるのかという問いはきわめて重要である.読者の多くは統計学を学習したときに,「相関関係は因果関係を含意しない」ということを教えられたはずである.カール・ピアソンのように統計学を切り開いた偉人でも,因果関係という概念の必要性を否定しており,統計学で真剣に因果関係が分析されることはほとんどなかったのである.なぜ因果関係の把握は難しいのだろうか.それは反事実的な状況で何が起こるのかを知らなければ,因果関係の把握ができないからである.J. S. ミルの帰納の理論で述べられていることを現代的に簡単に言い換えてみよう.ミルは4つの方法を列挙しているが,そのうちの1つ「差異の方法」は次のようなものである.ある要因Xが他の要因Yに因果的に影響を与える状況を考えると,「Xがx0という値をとることが,Yがy0という値をとることを引き起こしている」といえるのは,それ以外の一切の要因を同じにして, Xがx0 という値をとることが,Yがy0 という値をとるか否かだけでなく,Xがx0 以外の値をとるときに,Yがy0という値をとるか否かを調べる必要がある.ここで,その他一切の要因を同じにしてということが重要である.これは経済学において,しばしば「その他の条件の等しき限り(ceteris paribus)」という言葉で登場するものである.しかし,このようなことは可能だろうか.たとえば喫煙者であるAさんがガンに罹ったとして,その因果関係を知りたいとしてみよう.Aさんが喫煙したことがガンに罹ったことの原因かどうかを調べるには,Aさんが喫煙しなかった状況で何が起こるのかと比較する必要がある.この比較の効果を「因果効果」というが,他の一切の条件を一定にして両方の状況を観察することは不可能である.同じAさんについて,両方の条件を観察することができないからである.これは「因果推論の根本問題」と呼ばれている問題で,このために因果関係を正確に推論することは根本的に不可能だということになる(Holland 1986).ではどうしたらいいのか.それは,理想的な状況に「近い」状況をいかに創出するのかを考えることである.因果効果を個々の人について剔出することは不可能であるにしても,集団レベルでは可能かもしれない.そのためには,集団を完全に同質的な2つの下位集団に分け,両者に喫煙と非喫煙という条件を課して,因果効果を調べてみる以外にない.完全に同質的な2つの下位集団に分けることも現実的には不可能であるが,それに近い状況は,集団全体を完全にランダムな仕方で2つの下位集団に割り当てることで近似することは可能である.これが「ランダム化統制試行(RCT: Randomized Controlled Trial)」という発想である.RCTのもともとの発想は,統計学者・集団遺伝学者のロナルド・フィッシャーによる実験計画法の発明にまで辿ることができるものだが,1990年代初頭の医学において,治療が専門性や伝承,伝統といった知識に過度に頼ることなく,厳密に確立された証拠に基づいて行われるべきだという文脈のなかで重視されるようになったものであり,今日日本でもよく聞くようになった「証拠に基づく政策(evidence-based policy)」と強く関連している.実際の研究では,ランダムに分けられる下位集団は2つに限られないが,2つのケースでいうと,調査したい条件を課した下位集団を「トリートメント・グループ」と呼び,そうでない下位集団は「コントロール・グループ」と呼ぶ.これら2つのの下位集団間でトリートメントがもたらす効果の違いを見ることで,因果効果を調べることができる.統計学におけるこのような革新が,労働経済学をはじめとして,多くの経済学の分野で応用されるようになった.もちろん先に述べたゲーム理論によって触発された実験室実験でも,実験計画という手法を通じて,同じようなことを行っているわけだが,統計学発の革新は別の方向から経済学における手法の革新に寄与したわけである.その成果の一端は,全世界的ベストセラーになったレヴィット&ダブナーの『ヤバい経済学』で紹介されているので,知っている方も多いだろう.また,今日では開発経済学においてもRCTの手法が多く用いられており,多くの新しい知見をもたらしている.関心のある読者は,たとえばバナジー&デュフロ『貧乏人の経済学』やカーラン&アペル『善意で貧困はなくせるのか?』,フィスマン&ミゲル『悪い奴ほど合理的』を参照して欲しい.そこにはRCTによって得られた知見の多くの実例が見られる.さて,本論に戻ろう.実験という概念には一種の「介入」が関連している.介入は多かれ少なかれ人為的なものだと考えてよいだろう.介入によって,「実験環境」が創出されるのである.これによって,3つの要素の関係を問うことが可能になる.1つはモデルによって表現される「理論」であり,第2は「実験環境」であり,第3が「現実」である.これら三者の関係によって,さまざまな実験のタイプの違いとその狙いがある程度明確になる.実験室実験では,できるだけ理論で想定されているような実験環境を創出しようとするため,人為的介入の度合いが非常に大きくなる.また,自然実験は単に実験的介入と同様なことが現実のなかに見出されるだけなので,人為的介入の程度は低くなる.その分,コントロールは甘くなってしまうだろう.フィールド実験はその中間に位置している(図2).実験室実験は,理論に近い状況を再現するので,理論の検証を行うのに適したものである.また,理論に近い環境を創出したにもかかわらず,理論的予測と違う結果が得られた場合には,理論との乖離を発見するという発見的意義をも持つことになる.自然実験のように,実験環境が現実に近い場合には,先に述べたように因果効果の発見が容易となるであろう.しかし,理論との紐づけはルースになってしまうので,どうしてそのような因果効果が生じているのかについては,多くのことを言うことができなくなる.このことの意味については,後にさらに考察することになるだろう.図2 理論モデル,実験環境,現実社会の関係と実験の様々なタイプ今回は経済学が実験という方法を導入し,ゲーム理論を実験することで,さまざまなアノマリーが発見されるようになったことを述べた.また今日,経済学において実験概念が一般化されつつあることの意味についての筆者なりの理解を説明した.次回は実験経済学の発展と平行しながら発展してきた行動経済学が登場してきた意義について検討していくことにする.ことは,実験経済学が発見したアノマリーを説明するアプローチとして行動経済学が発展してきたというほど簡単なものではない.それはむしろ,人間行動の説明に関する心理学と経済学との居心地の悪い関係から登場してきたのである.行動経済学は伝統的な合理的人間像と対比されるような人間像を提起している.このことの意義が深く検討されるべきなのである.註[1] 詳しくは,フリードマン=サンダー(1999)などを参照せよ.本文での記述は,Smith (1982)を参考にしつつも,それを簡単にしたものである.[2] この実験はドレッシャーとフラッドが行ったものだが,当時は「囚人のジレンマ」と名づけられていたわけではない.この実験に興味をもったアルバート・タッカーが,今日われわれが知っているようなストーリーを作り上げて,このゲームを「囚人のジレンマ」と名づけたのである.詳しくはパウンドストーン(1995)を見よ.[3] たとえば,プレーヤー の公共財への支出を と書くとき,プレーヤー の利得はとなる.全員の利得の合計はなので,全員が公共財への支出を最大にすることで,この値を最大化できる.参考文献Holland, P. (1986), “Statistics and Causal Inference,” Journal of the American Statistical Association, Vol. 81, No. 396, pp.945-960.Mill, J. S. (1844), “On the Definition of Political Economy; and on the Method of Investigation Proper to It”, in Collected Works of John Stuart Mill, Vol. 4: Essays on Economics and Society, Indianapolis: Indiana, Liberty Fund, pp.309-339.Roth, A. (1995), “Introduction to Experimental Economics,” in Kagel, J. and A. Roth (eds.),The Handbook of Experimental Economics, Princeton: New Jersey, Princeton University Press, pp.3-109.Smith, V. (1982), “Microeconomic System as an Experimental Science,” The American Economic Review, Vol. 72, No.5, pp.923-955.新開陽一・新飯田宏・根岸隆 (1987)『近代経済学:経済分析の基礎理論[新版]』有斐閣.ディーン・カーラン&ジェイコブ・アペル(2013)『善意で貧困はなくせるのか?:貧乏人の行動経済学』,清川幸 美訳,みすず書房ジュディ・パール (2009)『統計的因果推論:モデル・推論・推測』,黒木学訳,共立出版ウィリアム・パウンドストーン (1995)『囚人のジレンマ』,松浦俊輔他訳,青土社アビジット・バナジー&エスター・デュフロ(2012)『貧乏人の経済学:もういちど貧困問題を根っこから考え る』,みすず書房レイモンド・フィスマン&エドワード・ミゲル (2014)『悪い奴ほど合理的:腐敗・暴力・貧困の経済学』,田村 勝省訳,NTT出版ダニエル・フリードマン&シャムサンダー (1999)『実験経済学の原理と方法』,川越敏司・森徹・内木哲也・秋 永利明訳,同文舘スティーヴン・レヴィット&スティーヴン・ダブナー(2007)『ヤバい経済学[増補改訂版]』,望月衛訳,東洋経済 新報社文献案内レイモンド・フィスマン&エドワード・ミゲル (2014)『悪い奴ほど合理的――腐敗・暴力・貧困の経済学』田村勝省訳,NTT出版著者の1人であるエドワード・ミゲルは,西ケニアで寄生虫駆除のランダム化統制試行をハーバード大学のマイケル・クレマーと行ったことで有名な経済学者である.世界各国の腐敗・暴力の問題に取り組んだ本書は,現代の経済学者が徐々に利用可能になったデータとRCTのようなさまざまな手法を用いて,社会問題の取り組んでいることを示す好例である.ウィリアム・パウンドストーン (1995)『囚人のジレンマ』松浦俊輔他訳,青土社ゲーム理論がどのように生まれ,発展してきたのかを知るには最高の本である.ゲーム理論の発展には,フォン・ノイマンやジョン・ナッシュなど映画の主人公になるほど魅力的な人物が多数関わっている.本文で触れた囚人のジレンマの実験も詳しく触れられており,理論が発展していく様子を臨場感をもって理解させてくれる.







面白いことにAとCはつながる
返信削除制度学派と限界効用
瀧澤弘和 現代経済学 2018/8
返信削除#3,終章,あとがきで紹介されるフィリップス制作のマクロ経済学モデル
Making Money Flow: The MONIAC
https://youtu.be/rAZavOcEnLg
現代経済学-ゲーム理論・行動経済学・制度論 (中公新書) 瀧澤 弘和 2018
目次
序章 経済学の展開
第1章 市場メカニズムの理論
第2章 ゲーム理論のインパクト
第3章 マクロ経済学の展開
第4章 行動経済学のアプローチ
第5章 実験アプローチが教えてくれること
第6章 制度の経済学
第7章 経済史と経済理論との対話から
終章 経済学の現在とこれから
制度学派を扱った入門書は珍しい。単独ではないが。ノーベル賞を話の枕にしておりわかりやすい。
図を使った経済学史と統計への目配せがいい。顔写真も多数。マディソンの統計の紹介、
人類の経済史#7-223もいい。電子書籍化が待望される。
参考:
http://blog.livedoor.jp/yamasitayu/archives/52224436.html
《アブナー・グライフはゲーム理論を使ってマグリブ商人とジェノヴァ商人の違い、
そしてジェノヴァ商人の成功の要因を解き明かした。》
#7
比較歴史制度分析 (叢書 制度を考える) 単行本(ソフトカバー) – 2009/12/9
アブナー・グライフ (著), 神取 道宏 (監修, 監修, 翻訳), 岡崎 哲二 (監修, 監修, 翻訳)
https://web.stanford.edu/~avner/Greif_Papers/1994%20Greif%20Cultural%20Beliefs%201994.pdf
Cultural Beliefs and the Organization Of Society: A Historical and Theoretical Reflection on Collectivist and Individualist Societies
Article (PDF Available) in Journal of Political Economy102(5):912-50 · February 1994 with 3,588
#8-248
ヤン・エルスター
Nuts and Bolts for the Social Sciences (Cambridge, UK, 1989)
『社会科学の道具箱――合理的選択理論入門』、海野道郎訳、ハーベスト社、1997年。
返信削除第2章 ゲーム理論のインパクト
図2-4
ゲーム理論の影響を受けた諸分野とノーベル賞
マッチング理論 オークション理論 契約理論
2012 / 2016
ロス/シャプレー / ハート/ホルムストローム
\ / / \
マーケット·デザイン メカニズム·デザイン \
\ 2007 \
\ ハーヴィッツ/マスキン/マイヤーソン I
\ / I
\______________/ 情報の非対称性 /
I 1996マーリーズ/ヴィックリー/
対立と協力 I 2001アカロフ/スペンス/スティグリッツ
2005 I /
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シェリング I
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\ / 経済ガバナンスの理論 行動ゲーム理論
\ / 2009 実験ゲーム理論
\ /インセンティブ オストロム/ I
\/ 制度設計 ウィリアムソン I
/ I I
/ I 取引費用経済学 I
/ 制度/人間行動 I 1991ロナルド・コースI
/ ________________________I_______________I
ゲーム理論 行動経済学/実験経済学
1994 2002 カーネマン/スミス
ハーサニ/ナッシュ/ゼルテン
第2章 ゲーム理論のインパクト
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ゲーム理論の影響を受けた諸分野とノーベル賞
マッチング理論 オークション理論 契約理論
2012 / 2016
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\ 2007 \
\ ハーヴィッツ/マスキン/マイヤーソン I
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I 1996マーリーズ/ヴィックリー/
対立と協力 I 2001アカロフ/スペンス/スティグリッツ
2005 I /
オーマン/ I_________/
シェリング I
\ I
\ / 経済ガバナンスの理論 行動ゲーム理論
\ / 2009 実験ゲーム理論
\ /インセンティブ オストロム/ I
\/ 制度設計 ウィリアムソン I
/ I I
/ I 取引費用経済学 I
/ 人間行動 I 1991ロナルド・コースI
/ ________________________I_____________I
ゲーム理論 行動経済学/実験経済学
1994 2002 カーネマン/スミス
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ゲーム理論の影響を受けた諸分野とノーベル賞
ゲーム理論__________________________________
1994 人間行動 I 取引費用経済学 I
ハーサニ/ナッシュ/ゼルテン I 1991 行動ゲーム理論
\ I ロナルド・コース 実験ゲーム理論
\ I
\ I 行動経済学/実験経済学
\ 経済ガバナンスの理論 2002
\ 2009 カーネマン/スミス
\ インセンティブ オストロム/
/\制度設計 ウィリアムソン
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/ \______情報の非対称性
/ I 1996マーリーズ/ヴィックリー
対立と協力 I 2001アカロフ/スペンス/スティグリッツ
2005 I /
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マーケット・デザイン メカニズム・デザイン /
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ロス/シャプレー オークション理論 ハート/ホルムストローム
第2章 ゲーム理論のインパクト
図2-4
ゲーム理論の影響を受けた諸分野とノーベル賞
マッチング理論 オークション理論 契約理論
2012 / 2016
ロス/シャプレー / ハート/ホルムストローム
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マーケット・デザイン メカニズム・デザイン \
\ 2007 \
\ ハーヴィッツ/マスキン/マイヤーソン \
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I 1996マーリーズ/ヴィックリー
対立と協力 I 2001アカロフ/スペンス/スティグリッツ
2005 I /
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シェリング I
\ I
\ / 経済ガバナンスの理論 行動ゲーム理論
\ / 2009 実験ゲーム理論
\ /インセンティブ オストロム/ I
\/ 制度設計 ウィリアムソン I
/ I I
/ I 取引費用経済学 I
/ 人間行動 I1991 ロナルド・コースI
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ゲーム理論 行動経済学/実験経済学
1994 2002 カーネマン/スミス
ハーサニ/ナッシュ/ゼルテン
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図2-4
ゲーム理論の影響を受けた諸分野とノーベル賞
ゲーム理論__________________________________
1994 人間行動 I 取引費用経済学 I
ハーサニ/ナッシュ/ゼルテン I 1991 行動ゲーム理論
\ I ロナルド・コース 実験ゲーム理論
\ I I
\ I 行動経済学/実験経済学
\ 経済ガバナンスの理論 2002
\ 2009 カーネマン/スミス
\ インセンティブ オストロム/
/\制度設計 ウィリアムソン
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/ \______情報の非対称性
対立と協力 \ 1996マーリーズ/ヴィックリー
2005 /\ 2001アカロフ/スペンス/スティグリッツ
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2012 \ 2016 /
ロス/シャプレー オークション理論 ハート/ホルムストローム
返信削除第2章 ゲーム理論のインパクト
図2-4
ゲーム理論の影響を受けた諸分野とノーベル賞
マッチング理論 オークション理論 契約理論
2012 / 2016
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マーケット・デザイン メカニズム・デザイン \
\ 2007 \
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I 1996マーリーズ/ヴィックリー
対立と協力 I 2001アカロフ/スペンス/スティグリッツ
2005 I /
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\ / 経済ガバナンスの理論 行動ゲーム理論
\ / 2009 実験ゲーム理論
\ /インセンティブ オストロム/ I
\/ 制度設計 ウィリアムソン I
/ I I
/ I 取引費用経済学 I
/ 人間行動 I1991 ロナルド・コースI
/________________________I_____________I
ゲーム理論 行動経済学/実験経済学
1994 2002 カーネマン/スミス
ハーサニ/ナッシュ/ゼルテン
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返信削除第2章 ゲーム理論のインパクト
図2-4
ゲーム理論の影響を受けた諸分野とノーベル賞
ゲーム理論__________________________________
1994 人間行動 I 取引費用経済学 I
ハーサニ/ナッシュ/ゼルテン I 1991 行動ゲーム理論
\ I ロナルド・コース 実験ゲーム理論
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\ I 行動経済学/実験経済学
\ 経済ガバナンスの理論 2002
\ 2009 カーネマン/スミス
\ インセンティブ オストロム/
/\制度設計 ウィリアムソン
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/ \______情報の非対称性
対立と協力 \ 1996マーリーズ/ヴィックリー
2005 /\ 2001アカロフ/スペンス/スティグリッツ
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マーケット・デザイン メカニズム・デザイン /
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2012 \ 契約理論
ロス/シャプレー オークション理論 2016
ハート/ホルムストローム
上下逆に改変:
返信削除第2章 ゲーム理論のインパクト
図2-4
ゲーム理論の影響を受けた諸分野とノーベル賞
ゲーム理論__________________________________
1994 人間行動 I 取引費用経済学 I
ハーサニ/ナッシュ/ゼルテン I 1991 行動ゲーム理論
\ I ロナルド・コース 実験ゲーム理論
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\ I 行動経済学/実験経済学
\ 経済ガバナンスの理論 2002
\ 2009 カーネマン/スミス
\ インセンティブ オストロム/
/\制度設計 ウィリアムソン
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/ \______情報の非対称性
対立と協力 \ 1996マーリーズ/ヴィックリー
2005 /\ 2001アカロフ/スペンス/スティグリッツ
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瀧澤弘和現代経済より
返信削除上下逆に改変:
第2章 ゲーム理論のインパクト
図2-4 ゲーム理論の影響を受けた諸分野とノーベル賞
ゲーム理論______________________________
1994 人間行動 I 取引費用経済学 I
ハーサニ/ナッシュ/ゼルテン I 1991 行動ゲーム理論
\ I ロナルド・コース 実験ゲーム理論
\ I
\ I 行動経済学/実験経済学
\ 経済ガバナンスの理論 2002
\ 2009 カーネマン/スミス
\インセンティブ オストロム/
/\制度設計 ウィリアムソン
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/ \___情報の非対称性
対立と協力 \ 1996マーリーズ/ヴィックリー
2005 /\ 2001アカロフ/スペンス/スティグリッツ
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シェリング / \ /
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マーケット・デザイン メカニズム・デザイン /
/ \ 2007 /
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マッチング理論 \ \ /
2012 \ 契約理論
ロス/シャプレー オークション理論 2016
ハート/ホルムストローム
瀧澤弘和現代経済より
返信削除上下逆に改変:
第2章 ゲーム理論のインパクト
図2-4 ゲーム理論の影響を受けた諸分野とノーベル賞
ゲーム理論______________________________
1994 人間行動 I 取引費用経済学 I
ハーサニ/ナッシュ/ゼルテン I 1991 行動ゲーム理論
\ I ロナルド・コース 実験ゲーム理論
\ I
\ I 行動経済学/実験経済学
\ 経済ガバナンスの理論 2002
\ 2009 カーネマン/スミス
\インセンティブ オストロム/
/\制度設計 ウィリアムソン
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/ \___情報の非対称性
対立と協力 \ 1996マーリーズ/ヴィックリー
2005 /\ 2001アカロフ/スペンス/
オーマン/ / \ スティグリッツ I
シェリング / \ I
/ \ I
マーケット・デザイン メカニズム・デザイン I
/ \ 2007 I
/ \ ハーヴィッツ/マスキン/ I
/ \ マイヤーソン \ I
マッチング理論 \ \ I
2012 \ 契約理論
ロス/シャプレー オークション理論 2016
ハート/ホルムストローム
瀧澤弘和現代経済より
返信削除上下逆に改変:
第2章 ゲーム理論のインパクト
図2-4 ゲーム理論の影響を受けた諸分野とノーベル賞
ゲーム理論______________________________
1994 人間行動 I 取引費用経済学 I
ハーサニ/ナッシュ/ゼルテン I 1991 行動ゲーム理論
\ I ロナルド・コース 実験ゲーム理論
\ I
\ I 行動経済学/実験経済学
\ 経済ガバナンスの理論 2002
\ 2009 カーネマン/スミス
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/\制度設計 ウィリアムソン
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対立と協力 \ 2001アカロフ/スペンス/スティグリッツ
2005 /\ I
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マーケット・デザイン メカニズム・デザイン I
/ \ 2007 I
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モーリス・アレ 1988
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図2-4 ゲーム理論の影響を受けた諸分野とノーベル賞
1988 モーリス・アレ
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1994 人間行動 I 取引費用経済学 I
ハーサニ/ナッシュ/ゼルテン I 1991 行動ゲーム理論
\ I ロナルド・コース 実験ゲーム理論
\ I
\ I 行動経済学/実験経済学
\ 経済ガバナンスの理論 2002
\ 2009 カーネマン/スミス
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/\制度設計 ウィリアムソン
/ \
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/ \ 1996マーリーズ/ヴィックリー
対立と協力 \ 2001アカロフ/スペンス/スティグリッツ
2005 /\ I
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マーケット・デザイン メカニズム・デザイン I
/ \ 2007 I
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2012 \ 契約理論
ロス/シャプレー オークション理論 2016
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図2-4 ゲーム理論の影響を受けた諸分野とノーベル賞
1988 モーリス・アレ
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\ I ロナルド・コース 実験ゲーム理論
\ I
\ I 行動経済学/実験経済学
\ 経済ガバナンスの理論 2002
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2005 /\ I
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2012 \ 契約理論
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1991 ロナルド・コース 取引費用経済学
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1994 人間行動 I I
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\ I 実験ゲーム理論
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I I
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I I 2002
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/ \ マイヤーソン \ Iオストロム/ウィリアムソン
マッチング理論 \ \ I
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I I I
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1988 モーリス・アレ 市場と資源の効率的利用に関する理論
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I スティグリッツ I I I
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図2-4 ゲーム理論の影響を受けた諸分野とノーベル賞
1988 モーリス・アレ 市場と資源の効率的利用に関する理論
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\ I 実験ゲーム理論
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1994 人間行動 I I
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行動経済学
2017
リチャード・セイラー
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I
行動経済学
2017
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返信削除瀧澤弘和現代経済より
上下逆にして改変:
第2章 ゲーム理論のインパクト
図2-4 ゲーム理論の影響を受けた諸分野とノーベル賞
1988 モーリス・アレ 市場と資源の効率的利用に関する理論
1991 ロナルド・コース 取引費用経済学
ゲーム理論__________________________________
1994 人間行動 I I
ハーサニ/ナッシュ/ゼルテン 行動ゲーム理論 I
\ 実験ゲーム理論 I
\インセンティブ I I
\制度設計 I I
\ I I
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/ \2001アカロフ/スペンス/スティグリッツ I I
/ \ I I I
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返信削除2:32 午前 削除
返信削除瀧澤弘和『現代経済学』より
上下逆にして改変:
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\ 実験ゲーム理論 I
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\ I I
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/ \ I I I
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/ \ ハーヴィッツ/マスキン/ I I 2009
/ \ マイヤーソン \ I I オストロム/
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I
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返信削除瀧澤弘和『現代経済学』より
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\制度設計 I I
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/ \2001アカロフ/スペンス/スティグリッツ I I
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/ \ I 行動経済学/実験経済学I
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2005 /\ I カーネマン/スミス I
オーマン/シェリング / \ I I I
/ \ I I I
マーケット・デザイン メカニズム・デザイン I I I
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返信削除瀧澤弘和『現代経済学』より
[上下逆にして改変]:
第2章 ゲーム理論)と行動経済学]のインパクト
図2-4 ゲーム理論の影響を受けた諸分野とノーベル賞
1988 モーリス・アレ 市場と資源の効率的利用に関する理論
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ゲーム理論__________________________________
1994 人間行動 I I
ハーサニ/ナッシュ/ゼルテン 行動ゲーム理論 I
\ 実験ゲーム理論 I
\インセンティブ I I
\制度設計 I I
\ I I
/ \__情報の非対称性 I I
/ \ 1996マーリーズ/ヴィックリー I I
/ \2001アカロフ/スペンス/スティグリッツ I I
/ \ I I I
/ \ I 行動経済学/実験経済学I
対立と協力 \ I 2002 I
2005 /\ I カーネマン/スミス I
オーマン/シェリング / \ I I I
/ \ I I I
マーケット・デザイン メカニズム・デザイン I I I
/ \ 2007 I I 経済ガバナンスの理論
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マッチング理論 \ \ I I ウィリアムソン
2012 オークション理論 契約理論 I
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ヤン・エルスター(Jon Elster、1940年2月22日 - )は、ノルウェーの首都オスロ出身の社会理論家、政治学者。社会科学の哲学や合理的選択理論についての著作がある。分析的マルクス主義者の代表格でもある。新古典派経済学や公共選択論を、行動主義的・心理学的な理由にもとづいて批判している。
返信削除目次
経歴 編集
エルスターはカール・マルクスについての学位論文によって、パリのソルボンヌ大学から博士号を取得した[1] 。指導教員はレイモン・アロンである。エルスターはセプテンバー・グループに長年所属していたが、1990年代初頭に脱退した。オスロ大学歴史学部で教鞭をとった後、シカゴ大学の哲学部と政治学部にて寄付講座教授を務めた。現在、コロンビア大学ロバート・K・マートン社会科学教授(政治学・哲学)ならびにコレージュ・ド・フランス終身教授である。1997年にジャン・ニコ賞、2016年にヨハン・スクデ政治学賞を受賞した。
…
エルスターは社会科学の哲学者としての側面をもつ(『技術革新の説明』でのテーマ)。社会科学的説明は、方法論的個人主義(個人のみを行為主体として認め、「組織」や「社会」のように、個人を超える実体を行為者とみなさない、という考え)とミクロ的基礎(社会的スケールでの変化を、個人の行為の観点から説明すること)に基づいて行われねばならない、と彼は強く主張している。マルクス主義者や他の社会科学者は、機能主義(制度が存在するのは、それが社会に対してもつ効果によってである、という考え)に陥っているとエルスターは批判する。彼は機能主義に代わり、マルクス主義に対してゲーム理論による基礎づけを与えようとした。