月曜日, 11月 30, 2015

グリーン計量経済学、 W. H. Greene Econometric Analysis


                       ( 経済学リンク::::::::::
計量経済学及びGMM
http://nam-students.blogspot.jp/2015/12/gmm.html
Advanced Econometrics Takeshi Amemiya 1985
http://nam-students.blogspot.jp/2015/12/advanced-econometrics-1985117-takeshi.html
グリーン計量経済学、 W. H. Greene Econometric Analysis 1993
http://nam-students.blogspot.jp/2015/11/w-h-greene-econometric-analysis.html(本頁)

Econometrics Fumio Hayashi 2000
http://nam-students.blogspot.jp/2015/12/econometrics-fumio-hayashi.html
計量経済学   浅野皙, 中村二朗 2000
http://nam-students.blogspot.jp/2015/12/2000.html



Econometric Analysis

 
(Adobe PDF)

rum.prf.jcu.cz/.../William_H_Greene-Econometric_Analysis-P...
International. Edition. Greene. Econometric. Analysis. Edition. Econometric. Analysis. Seventh Edition. William HGreene ... ISBN 978-0-13-139538-1 by William HGreene published by Pearson Education, publishing as. Prentice Hall © 2012.




エコノミスト社:グリーン 計量経済分析
http://www.economist.co.jp/1_05_keizai/1_05_8_green.htm
グリーン 計量経済分析 I・II(全2巻)William H. Greene著

A5判 全1,328頁
¥25,200
+CD-ROM 函入りセット(分売不可)

本書は、経済学部高学年・大学院での初級計量経済学の授業で学ぶに最適な計量経済学の本格的入門書である。1993年に原著初版が出版されて以来ずっと、本書の原著は世界各国で最もポピュラーな教科書であり続けている。本書は1999年後半に出版されたばかりの原著第4版の最新版に基づく訳書である。本書が「本格的」であるのは、次の三点にある:

1. 実証を志す者にとって十分な行列代数、確率統計などが自己完結的(他に参考書を準備しなくてよい)に紹介してある点。

2. 最尤法や漸近理論などに特に多くのページを割くことで、計量理論についての基礎力を読者に身に付けさせようとしている点。

3. 単位根・共和分、GMM、ARCH-GARCH など多くの最近の話題を基礎理論から最近の実証分析まで扱っている点である。

かと言って本書は、理論的過ぎるわけではない:

1. 随所に専門誌に掲載された実証例がデータと共に説明されている。

2. 日本語版は計量経済分析用ソフトLIMDEP7.0フル機能版(日本語マニュアル)がデータと共にCD-ROMで提供されるので、本書に書いてあることを読後すぐに確かめられる。LIMDEP は質的選択モデルや制限従属変数モデルの分析には定評がある計量経済分析ソフトウェアである。

本書が他のどんな本よりも優れている点は:

■ バランスがとれた計量経済学の本格的入門書

■ 多くの最新の話題を丁寧に扱っている

■ 計量・統計理論をいい加減にしていないので、発展性がある(つまり、本書で得た基礎力は新しい手法に出くわしても、有用である)ことである。




本書のねらいと改訂4 版 

原書 W. H. Greene の Econometric Analysis は 現在、米国の学部上級・大学院において計量経済学・数量分析のための教科書として、最も広く使われているものである。また経済学や社会学、政治科学など社会科学系だけでなく医療分析、交通工学、環境科学などでも教育や実務現場で広い支持を受けている。このように教科書先進国のアメリカでも、この本の定評は確立されている。日本では、大学院レベルの計量経済学の教科書として適当な水準とカバレッジのものは、残念ながら見あたらない。本訳書の出版は、このギャップを埋めるべく、長らく待たれていたものである。

この第4版は、1993 年の初版出版以来の定評ある「計量経済学の最先端までの展望」という体裁を保持しつつ、しかも初心者にも十分に理解できるよう配慮された系統だった説明と豊富な数値例・実証例で、極めて満足の行く内容となっている。計量経済学の展望で最も権威あるのは Elsevier 社から 15 年以上かけて順次出版されている「Handbook of Econometrics」シリーズであるが初心者には大部な上、高度過ぎるし最新の成果を含めた出版までには何年もかかっている。その点、本書は初版以来、常に新しい成果を初心者にも理解できるスタイルで提示することを念頭に書かれている。また、一人の著者が書いているので小回りがきき、最先端の計量理論も取捨選択の上、適切に取り込んでいる。それ故、本書は up-to-date な計量分析手法とその考え方を理解しようとする学生、専門家、研究者そして実務に携わる社会人にとって座右に置くべき最適な入門書、参考書そして計量分析の辞典であろう。特に実際に手法を試そうという向きには、実証例・数値例ともに豊富な上に、分析用のデータとソフトとして原著者のグリーン教授が開発して計量経済分析ソフトウェアとして定評のあるLIMDEP 7.0 [機能限定版]までも提供されているのは、日本語の本では類を見ない。なお原書は、特に改訂4版になり、大幅な加筆箇所が多いためかマイナーな誤りや誤植が多くなった。本書では、これ等の原書に散見される誤りや誤植を可能な限り、断り無く訂正した。ただし日本語のみからでは、解釈に困難を来す恐れがある場合に限り、訳注を付け簡単な説明をした。これらは、「原書に対する本書の大きな付加価値となるであろう。

本書、改訂4版で(旧3版に比べて)新しくなった主な点は次の通りである:

■ 経済学、ファイナンスや政治科学等に幅広く題材を求めて、その結果現実的な例が増加し、また既存の例も改訂・拡張が行われた。

■ 9章には、新規に追加された漸近理論の包括的説明と古典的回帰モデルにおいてOLS に代わる各種推定法の紹介がある。

■ 3版までの章とは見違える程に書き直された 17, 18章には、時系列解析の通常の話題の他、このレベルの本では珍しく周波数領域の説明や長期記憶時系列など最新の計量時系列解析の話題も入っている。

■ 新たに非線形モデルに重点が置かれ特に10章における、その扱いの深度は増していること。

■ 最も画期的な改善点は、LIMDEP (CD-ROM) が添付された点であって、著者 Greene が開発した計量経済分析ソフトとして定評のあるLIMDEP が本書学習者用限定版として添付の CD-ROM に収められている。また CD-ROM には、本書で使用されている全てのデータがLIMDEP 以外のソフトでも読み込める様にExcel , Gauss その他用の各種フォーマットで収録されている。




本書の内容 

1章 計量経済学と本書の計画: 計量経済学の定義、モデル作成の実際、計量経済学の理論と応用計量経済学、本書のアウトライン、計量分析に使うデータとソフトウェアの説明。

2章 行列代数を扱うこの章は、よくある経済数学における線形代数の解説書でなく、計量経済学で必要な行列代数」の必要十分な説明になっている。:行列の定義・簡単な算法、巾等行列;行列の幾何(線型従属性、ランク、線型方程式体系の解);分割行列、クロネッカー積;特性根と特性ベクトル;定符号行列;行列の微分と最適化。

3章 計量経済学で使われる確率モデルの説明: 確率変数と確率分布、期待値;連続分布(正規、カイ二乗、t、F 、対数正規、ガンマ・指数、ベータ、ロジスティック);離散確率変数;同時分布(周辺分布、期待値・共分散・相関);二変量分布と条件付け(回帰 - 条件付期待値、条件付分散);多変量分布と積率;多変量正規分布。

4章 統計的推測を扱うこの章では推定論、検定論などを計量経済学で必要な範囲において説明している:無作為標本抽出、記述統計;点推定(効率的不偏推定);大標本分布理論(確率収束、分布収束、漸近分布、デルタ法、漸近的期待値、級数のオーダー);最尤法;積率法;区間推定;仮説検定(WT, LRT, LMT)。

5章 計量手法における計算と最適化を扱うこの章では、最新の数値計算の手法と最適化手法が説明される。乱数生成、モンテ・カルロ法、ブートストラップ、ギブス・サンプラー他。この章は、他の計量経済学の教科書には見られないトピックスを扱っており、本書の特徴の一つである。

6章 本章は重回帰モデルの仮定と OLS 推定量の代数的・統計的性質を扱う:古典的線形回帰モデルの仮定;最小二乗解の代数的性質、分割回帰;適合度と分散分析;最小二乗推定量の統計的性質;多重共線性;観察値の欠落;回帰診断と影響観察点。

7章 本章では回帰モデルにおける線形制約の検定、特にチャウ検定などの構造変化の諸モデルと検定を扱う。また各種の非入れ子型検定も紹介される。最後に予測の問題を取り上げる:制約の検定(仮説検定への二つの接近法、複数の線形制約の検定、単一線形制約の検定、J個の線形制約の検定、信頼区間に基づく検定、非正規誤差項);制約付最小二乗推定量;適合度減少に基づく検定;構造変化の検定(パラメーター・ベクトルの変化、定数項の変化、部分係数の変化、観察値の数が不十分な場合);異分散下の構造変化の検定;その他のモデル安定性の検定;非線形制約の検定;非入れ子型モデル包括(Encompassing モデル、J検定、Cox 検定、モデル選択の基準);予測(予測に便利な計算方法、予測の精度を測る)。

8章 関数形に関わる諸問題、非線形性と各種定式化を検討する:ダミー変数(二値変数、複数のカテゴリー、境界効果、スプライン回帰);非線形性;変数の選択、変数の欠落、過剰な変数;偏りのある推定量と予備検定推定量(平均平方誤差の検定、予備検定推定量、不等式制約)。

9章 OLS 推定量の漸近理論、操作変数と測定誤差、WT, LRT, LMT、最小絶対誤差推定、ベイズ推定等が扱われる:最小二乗推定量の有限標本特性と漸近的性質(一致性、漸近正規性、s^2の一致性と Asy.Var bの推定量、bの関数の漸近分布、検定量の漸近的性質);確率的説明変数;操作変数法、観測誤差、代理変数、Hausman 特定化検定と操作変数法推定への応用;漸近的効率性、WT, LRT, LMT の原理と線形モデル・線形制約;非正規的誤差項(確率的フロンティア・モデル、正規性の検定);最小絶対偏差推定とベイズ推定。

10章 この章では非線形回帰モデルの統計的推測一般が扱われる。例として Box-Cox 変換が説明される:非線形回帰モデルの線形化回帰、非線形最小二乗推定量;最尤法と非線形最小二乗推定、非線形操作変数法推定、二段階非線形最小二乗推定;仮説検定; Box-Cox 変換(独立変数の変換、モデルの変換、(対数)線形性の検定、LMT)。

11章 非球面分布誤差項 Nonsperical Disturbances の場合、一般化最小二乗法(GLS と FGLS)が有用である。GMM の推定と検定も本章で扱われる:非球面分布誤差項と最小二乗推定の帰結(OLS の有限標本特性・漸近特性、非線形 LS の漸近特性、操作変数 IV 法の漸近特性、漸近共分散行列の頑健推定);一般化最小二乗法 GLS と最尤推定;実行可能な一般化最小二乗法 FGLS と最尤推定;GMM 推定量(非最適な加重行列、積率制約の妥当性の検定、疑似最尤推定と頑健漸近共分散行列)、GMM の枠組における仮説検定( WT, LMT と LRT、条件付積率検定)。

12章 本章では誤差項に不均一分散があるときの検定と推定を扱う: OLS の非効率性、漸近共分散行列の推定;検定(White の検定、Goldfeld-Quandt 検定、Breusch-Pagan/Godfrey 検定、グループ間の分散不均一性の検定);GLS と FGLS(二段階推定、最尤推定、尤度に基づいた不均一分散の検定)。

13章 この章では誤差項に自己相関があるときの検定と推定を扱う。発展としてラグ付従属変数と誤差項の自己相関の問題も議論される:時系列分析(AR(1) 誤差項);OLS(遅れのある従属変数を含む OLS 推定、効率性);検定(DW 検定、他の検定法、遅れのある従属変数があるときの検定);GLS と MLE;FGLS など(AR(1) 誤差項と AR(2) 誤差項、遅れのある従属変数があるときの推定);共通因子;予測。

14章 パネル・データの一般的な手法と誤差項が不均一分散に従うときの頑健共分散推定が取り上げられる:固定効果(グループ効果の有意性検定、級内変動と級間変動、固定時間効果とグループ効果、非バランス・パネル);変量効果(GLS、FLGS、変量効果の検定、固定効果対変量効果の Hausman の検定、非バランス・パネルと変量効果);不均一分散と共分散の頑健推定(固定効果モデル、変量効果モデル);自己相関;動学的モデル。

15章 本章では時系列・クロスセクションのデータに回帰方程式群のモデルを適用する:時系列・クロスセクション・データの共分散構造(クロスセクションの分散不均一性、クロスセクション相関、自己相関);確率係数モデル;SUR モデル(GLS、FGLS、MLE、係数行列にゼロ部分行列が含まれるときの SUR のMLE、自己相関);特異な体系としての需要方程式体系;トランスログ費用関数;非線形体系と GMM 推定(GLS、MLE、GMM)。

16章 同時方程式モデルに関わる一般的な問題を取り上げる:同時方程式モデルの基本的問題点(内生性と因果性、線形同時方程式モデルの一般的記法、非線形方程式体系);識別性(階数条件と次数条件、標本情報によらない識別);単一方程式の推定(制限情報法 OLS、操作変数法と GMM):体系推定法(三段階最小二乗法、完全情報最尤法、GMM 推定);定式化の検定;動学的モデルの性質(動学的モデルと乗数、安定性、均衡への調整)。

17章 本章では遅れをもつ変数を含む回帰モデル一般を扱う:分布ラグモデル(ラグ効果、ラグ演算子、無制約有限分布ラグモデル、多項式分布ラグモデル、幾何級数ラグモデル:遅れのある従属変数);自己回帰分布ラグ(ARDL)モデル(推定、ラグ・ウェイトの計算、動学的モデルの安定性、予測);動学的モデル(誤差修正モデル、自己相関、定式化の分析、共通因子制約);多変量自己回帰(VAR) (Granger 因果性、インパルス応答関数、構造的 VAR、マイクロ経済学における VAR)。

18章 この章は近年の計量経済学の発展方向の一つである計量時系列解析を扱う:定常的確率過程(自己回帰移動平均 ARMA 過程、定常性と反転可能性、自己相関係数、偏自己相関係数、単一時系列モデルの推定(ARMA と ARMAX の非線形最小二乗推定);周波数領域;非定常過程と単位根(和分過程、ランダム・ウォーク、トレンドと見せかけの回帰、 単位根推定、長期記憶モデル、季節性);共和分(共通トレンド、誤差修正と VAR 表現、検定、推定);自己回帰条件付分散不均一 ARCH モデル(ARCH(1)、ARCH(Q) モデル、GARCH と平均 ARCH、疑似最尤推定、GARCH 効果の検定)。

19章 本章は高度な離散従属変数モデルまで最近の推定法を交えて説明している:離散的選択モデル;二値選択モデル(回帰的接近、指示関数と確率的効用モデル);二値選択モデルの推定と推測(共分散行列の頑健推定、限界効果、仮説検定、定式化の検定、適合度、比率データの分析);二値選択モデルの最近の動向(パネルデータの変量効果と固定効果モデル、セミパラ分析、最大スコアー推定量(MSCORE)、ノンパラ回帰関数の核推定量、セミパラ推定);二方程式プロビットと多方程式プロビット(最尤推定、拡張);多選択ロジットモデル(多項ロジットモデル、条件付ロジットモデル、無関係な選択肢からの独立性、入れ子ロジットモデル、正規分布に基づいた多項モデル);順序付けられたデータ;計数データ Count Data のモデル(適合度、関数形の特定化検定、過剰分散 Overdispersion の検定、異質性と負の二項分布モデル、パネル・データへのポアソンモデル、ハードル Hurdle モデルとゼロ可変 Zero--Altered ポアソンモデル、時系列データと計数データモデル)。

20章 最後の章では制限従属変数モデルを扱う。また持続時間データ、ハザード・モデル、長期固定観測データの処理も説明される:切断データ(切断分布、切断分布の積率、切断分布回帰モデル);検閲データ(検閲正規分布、トービット・モデル、推定、定式化についての問題点、計数モデルにおける検閲と切断);付随的 Incidental 切断(二変量分布における付随的切断、選択モデルにおける回帰、推定、処置効果、正規性の仮定、質的応答モデルにおける選択);持続期間データ(持続期間データ、持続期間のパラメトリックモデルへの回帰的接近、他の方法)。

1995~2014年までの防衛費ツリーマップ gif (転載)

                  (リンク::::::::::軍事

2014年時点の防衛費トップ15国家の、1995~2014年までの防衛費ツリーマップの推移。各面積が15カ国の防衛費の額に比例しています。出典はSIPRI(ストックホルム国際平和研究所)。
元は以下の記事のjavascript版。下の年号(1995~2014年)が見にくいがgif版に改変した。
http://dragoner.heteml.jp/index.html
アメリカは増えて減った。中国は途中から増え始めた。全体の大きさが重要だろう。食費との比率が知りたい。

http://bylines.news.yahoo.co.jp/dragoner/20151130-00051831/

グラフを変えて見る「過去最高の防衛費」



報道によると、防衛費が初の5兆円台の大台に乗り、過去最高になるそうです。






政府は2016年度当初予算編成で、防衛関係費を今 年度(4兆9801億円)より増額し、過去最高の5兆円台とする方向で調整に入った。沖縄の基地負担軽減や、海洋進出を活発化させる中国を念頭に置いた離 島防衛力強化に充てる予算を増やすため。防衛費の増加は4年連続。安倍晋三政権の発足以降、一貫して増えている。防衛費が5兆円を超えるのは初めて。
出典:<防衛費>初の5兆円台…沖縄基地負担軽減 来年度予算案

今までも概算要求で5兆円超えだった事はありましたが、当初予算で5兆円超えは今回が初めてになりそうです。
記事中では防衛費が4年連続増加していること、社会保障費を除く各経費が横ばいの中での「例外枠」になっている事を指摘しており、防衛費増に否定的な方からは批判の声が上がると思われます。
一般的に防衛費は、国外の情勢に応じて増減されます。周辺国と緊張状態にある時は上昇圧力が働きますし、逆に周辺国と関係が安定すれば大規 模な削減も可能です。厳しい財政状況の中、日本が防衛費を増額するのは、活発化する中国の海洋進出を睨んでの事と各紙は指摘しています。日本の周辺情勢が 怪しくなってきた、ということですね。
日本の周辺情勢が怪しいとなると、周辺国の防衛費はどうなっているのでしょうか。かつて、日本が防衛費世界2位の時期もありましたが、現在はどうなのでしょう?
そこで、今回はこの20年間の防衛費の推移について、トップグループの中で日本がどの程度の位置にあり、それがどう推移したのかをグラフィカルに見ていくことで、「過去最高の防衛費」がどういった意味を持つのかについて考えてみましょう。

単純な比較が難しい防衛費

防衛費は世界の様々な国で計上されていますが、国によってその内容は大きく異なっています。
例えば、イギリスでは沿岸警備隊はもっぱら救助活動を行う組織で、領海の警備活動は海軍が行うのに対し、日本やアメリカでは海上保安庁や沿 岸警備隊のような専門組織が領海での警察活動を行っています。そのため、イギリスと日本の国防費を厳密に比較する場合、海上保安庁の予算も防衛費に含める 必要があるかもしれません。
また、公表されている中国の国防費には、装備品の輸入にかかる費用や、装備の研究開発費などの様々な軍事関係経費が含まれておらず、実質的な国防費は公表値の倍近くあるのではないかという推計もあります(中国の国防費については、拙稿「日本の防衛費過去最高を記録。近隣国は?」を参照ください)。
このような各国の軍事組織や制度の違いから、公表される防衛費を比較するだけでは不十分な事が分かると思います。しかし、比較のための修正は、修正方針の一貫性や修正者の思想まで問題が及ぶため、信頼性と中立性を担保するのは簡単ではありません。
そこで比較には、国際的に定評のあるスウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)が集計・ 公表している、各国の軍事支出データベース(SIPRI Military Expenditure Database)のデータを利用したいと思います。SIPRIでは様々な要素を勘案して各国防衛費を集計し、その国の通貨ベースの防衛費や、為替変動を 考慮したドル換算の防衛費など、増減に影響を与える様々な条件下でのデータを公表しており、中立性の面でも信頼性が高いとされます。
(略)

日曜日, 11月 29, 2015

ボブ・ディラン Bob Dylan 1985&1965

                         (音楽リンク:::::::::
NAMs出版プロジェクト: ボブ・ディランの模倣力 : 再掲
http://nam-students.blogspot.jp/2014/11/blog-post_19.html 
ボブ・ディラン Bob Dylan1985&1965
http://nam-students.blogspot.jp/2015/11/bob-dylan1985.html(本頁) 
ボブ・ディランの発言にはいつも刺激を受けてきた。
「アメリカは自給自足を目指すべきだ」「人類が月にいってどうするんだ」等々。

以下は1965年のボブ・ディランのインタビュー。
記者「30才以上の私たちにあなたの立場、役割をうまく説明してくださいよ。」
ディラン「30才未満とでも言っておきましょうか。僕の使命は出来るだけ長くここに留まることです。」(4分頃)
記者「あなたの立場は右翼ですか左翼ですか?」
ディラン「上であることを祈るよ」(7分40秒頃)
bob dylan - press conference san francisco 1965 2/6
https://www.youtube.com/watch?v=Ss7zkZ-FTa4

以下は、ディランの直接の発言ではないが、1985年、プロモビデオ撮影でボブ・ディランと共演した、倍賞美津子の「季刊リュミエール2」(1985年一冬)に掲載された抱腹絶倒のインタビュー記事より。聞き手は山根貞男と蓮実重彦。

倍賞 (略)でも、ことしはいろんなことやって面白かったけど、ボブ・ディランと話したのが最高よ。待ち時間に、〈飲みに行こうっていうんでね。もう監督が迎え に来ても、「ちょっと待て」 って言ってね。何論? あれは。宗教なんですよ、宗教論。「何でいまの女は外で働くんだ」って彼が言い出したんですよ。それ を通訳に聞いてるわけ、通訳の子も結婚してたから。黙って聞いてたんだけど、そのうちに、何かあたしも言いたくなっちゃったのね。そこからいろんな話に なって、宗教問題--ユダヤの何か混じってるみたい。それで宗教変わったり、いろんなこと彼もして、仏教をやってみたり、禅をやってみたり--、いろんな ことを知ってて、それから十戒の話が出て来るのね。もうね、あたしなんか、頭の中、(頭の上に大きな輪をかいて)こんなになっちゃったの(笑)。それが三 時間くらい。で、赤坂のロケ現場へ戻って来ても、まだ喫茶店に入ってしゃべってるわけ。「そのうちにアメリカへ来い」なんて言ってね。「いつでも俺んち来 てもいいから、泊まる時は。遊びに来るか?」って言うから、「うん、行く」「そしたら、泊まりにおいで」なんて言ってね。「あ、子供もいたんだっけね」 「そう」「子供もー緒に連れて来ていいから」なんて言ってくれてね(笑)。最後に、赤坂のド真ん中でキスしちゃった、二人で。どうしてああいうとこが載ら ないのかしら(笑)。
-------「フォーカス」も「フライデー」もバカですね(笑)。
倍賞 最高だと思わない? そんなの。道のド真ん中でキスしてんだもんね、二人で。同志っていう感じでさ。
 最初の頃は、二人とも口きかなかったのね。一日目なんか、ほとんど。二日目は「ヤア」なんて言うから「ヤア」なんて言ってさ。それで「あなたのご主人は レスラーか」 って言うから「イエス」なんて言ってね。チョチョチョチョッと話してるうちに、また話が途切れちゃうから、本読んでるわけ。で、「子供は何 人いるか」とか言い出してね。「一人で、女の子で。あなたは?」「五人いるんだ。男三人、女二人」「いま奥さんは」 「いや、いまは結婚してない」とかな んか、そんなこと言ってね (笑)。そういう話から入ってったの。
-------「フォーカス」に載ってたのは、ビデオの中のシーンの写真ですよね。倍賞さんが、ほんの短いコメントを話していて。
倍賞 あたし、「空気みたいに大きい人」ってだけ言ったの。初めてよ、こういうのでしゃべったの。絶対言わないって、しやべんなかったの。
「人間は死んで、僕が先に行くと、千年も万年も、君の来るのを待ってる。あなたはどのぐらい待っててくれるか」「あたし、待ってても百年しか待てない」っ て言ったの(笑)。いいでしょ? これ(笑)。これが載ったら最高なんだけどね。「あたしは待つことはできない」って言ったの(笑)。
 そうそう、モーゼが出て来たんだ。何かむずかしいんですよね。だから、もうちょっと通訳がうまかったら、ねえ。で、愛のこととかで、「じや、どうしてあ なたは別れたんだ」と。そうしたら通訳の人が「そんなこと悪くて聞けません、失礼で聞けません」「いいじゃない、聞いたって! あたしが聞いてんだか ら!」って怒ったりして(笑)。そうしたら「君だって、いつこういうふうになるかもわからない、亭主と。そうしたら、何年でも待ってる」って。ロマンチッ クでしょ。詩人が、コノ(笑)。あの辺がもうちょっと噂立ってくれりや、最高だったわね。
 でも、みんな気つかってたね、ボブ・ディランに。ピリピリ。みんな「口きかない」 って言ってた。「笑い顔見たことない」って言ってたね。あたし、全然 平気だったから。「えっ、そんな話したの?」 って言ったもんね、こういう世界の人たちは。「考えられない」って。可愛いんだよね。「コーヒー飲む?」な んて言うと、(下向いてうなずいて)なんてね(笑)。
 もう一回ぐらい会いたいなあ。今度はきちんとフォーカスさせてさ。させることないな (笑)。「フライデー」 にも絶対やめようね、ウソつきだから、あ そこは(笑)。(マイクに向って)あれは、あたしんちの玄関の前を、あたしが自分ちの食料品を買って帰るのを、あなたたちが無断で写真を撮ったんですよ ね!(笑)全然知らないの、あたし。うちの前だもーん。でも、あれ、ずるいのね。ここがあの人んちの前ですよっていうことは、言ってないのよ。
 いい友達ですよ、ほんとに、ショーケンとは。やっぱりすごい才能ある人だと思うしね。でないと共演できないですよね。それをいちいちさあ。(マイクに 向って)ご飯だって食べに行くわよ!(笑)バックがレスラーだって、ご飯食べに行く男ぐらいいるんだ、バカ!(笑)今度、ボブ・ディランの時なんか、教え てあげないもーん(笑)。あ、ここに教えればいいのか。
----そうそう(笑)。
倍賞 ここで特集組むの? どういうわけ?(笑)これ、スキャンダル雑誌になるじゃない、そしたら(笑)。
 でも、あれ、写真撮っときゃよかったねえ。キスしてっとこ。残念だなあ。心残りだわ!(笑)「サンキュー、バァーイ」なんて言って、プチュッなんてやったのに。
 でも、言ってたんですよね。「どうしてみんな世間っていうのは、こういうイメージだって、必ずきめつけたがるのか。それがすごく邪魔だ」って言ってた。 自分のことも、こういう人間だとか。あと、新宗教っていうのが、アメリカで生まれてるみたいなの。何かあるでしょう、キリスト教でも。そこに属してると かって、彼が。すごくいやだっていうことを言ってたね。それで、「ある日突然、僕は肩をたたかれて、メッセンジャーみたいにして歌ってるんだ」 って言う わけ、ギター一本で。「あなたも俳優っていうもので、そういうふうに神からやられて、そういうことを演じて、みんなを喜ばせてるんだ」と。「いつ、たたか れたの? 肩」と言ったの、あたし。そしたら「ん、いま」なんて答えたりするわけよ(笑)。おかしいでしょ、この辺が。可愛いの。もう笑っちゃうのね。
----いやあ、きょうは独占スクープがあったり(笑)、長時間ありがとうございました。
           (十月二十五日、三笠会館にて)
                    

水木しげる1922-2015

10年くらい前、ピースボートでパプアニューギニアに行ったときに、水木しげるの自伝漫画を持って行った(文庫版『水木しげる伝』中巻)。『総員玉砕せよ!』でもよかったが。どちらも今読むべき作品だ。ご冥福をお祈りいたします。

子供の頃鬼太郎の見過ぎで「僕の首がない」と寝ぼけて叫んだことがある。母から笑い話で聞かされる。自分も少し覚えている。

「ゲゲゲの鬼太郎」水木しげるさん死去 93歳 (スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151130-00000105-spnannex-ent

「ゲゲゲの鬼太郎」水木しげるさん死去 93歳

スポニチアネックス 11月30日(月)12時47分配信

  •  

 「ゲゲゲの鬼太郎」などで知られる漫画家の水木しげる(みずき・しげる、本名武良茂=むら・しげる)さんが30日午前7時ごろ、心筋梗塞のため東京都内の病院で死去した。93歳だった。鳥取県出身。

【写真】水木しげるさんの妻で「ゲゲゲの女房」の著者、布枝さん

 葬儀・告別式の日取り、喪主は未定。水木さんは11日に東京都調布市の自宅で転倒。頭部を強く打ち、入院していた。

 高等小学校卒業後、漫画家をめざし、大阪で働きながら漫画を学び、戦争中は陸軍の兵隊としてニューギニア方面に出征。戦後は一時紙芝居を商売にしていた時代があった。

 1958年に貸本漫画家としてデビュー。「河童の三平」「悪魔くん」などを発表し、「ゲゲゲの鬼太郎」が「週刊少年マガジン」に連載され、妖怪を扱う人気漫画家となり、テレビアニメ化されてからは妖怪ブームが巻き起こった。

 幼少時に妖怪の話を教えてくれた老婦人との交流を描いた自伝的なエッセー「のんのんばあとオレ」(後に漫画化)や「水木しげる 妖怪大画報」のほか、「総員玉砕せよ!」「娘に語るお父さんの戦記」など、戦傷で左腕を失った自らの戦争体験に根差した作品も多い。

 幼少期を過ごした鳥取県境港市には愛着があり、93年には「水木しげるロード」が設けられ、03年には「水木しげる記念館」が建てられた。10年には妻の布枝さんが書いた「ゲゲゲの女房」がNHK連続テレビ小説として放映され、その生きざまが共感を呼んだ。91年に紫綬褒章、03年には旭日小綬章を受章。10年文化功労者。

最終更新:11月30日(月)14時4分

スポニチアネックス

和辻哲郎1889-1960

和辻哲郎 - Wikipedia ja.wikipedia.org/wiki/和辻哲郎 

和辻 哲郎(わつじ てつろう、1889年3月1日 - 1960年12月26日)は、『古寺巡礼』『風土 』などの著作で知られる日本の哲学者、倫理学者、文化史家、日本思想史家。その倫理 学の体系は、和辻倫理学と呼ばれる。日本倫理学会会員。 


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作家別作品リスト:No.1395

作家名:和辻 哲郎
作家名読み:わつじ てつろう
ローマ字表記:Watsuji, Tetsuro
生年:1889-03-01
没年:1960-12-26
人物について:wikipediaアイコン和辻哲郎

公開中の作品

  1. アフリカの文化 (新字新仮名、作品ID:49915) 
  2. ある思想家の手紙 (新字新仮名、作品ID:49877) 
  3. 生きること作ること (新字新仮名、作品ID:49878) 
  4. 院展遠望 (新字新仮名、作品ID:49879) 
  5. 院展日本画所感 (新字新仮名、作品ID:49880) 
  6. 埋もれた日本 ――キリシタン渡来文化前後における日本の思想的情況――(新字新仮名、作品ID:49881) 
  7. エレオノラ・デュウゼ (新字新仮名、作品ID:49917) 
  8. 岡倉先生の思い出 (新字新仮名、作品ID:49882) 
  9. 巨椋池の蓮 (新字新仮名、作品ID:49883) 
  10. 歌集『涌井』を読む (新字新仮名、作品ID:49884) 
  11. 蝸牛の角 (新字新仮名、作品ID:52178) 
  12. 茸狩り (新字新仮名、作品ID:49885) 
  13. 樹の根 (新字新仮名、作品ID:49886) 
  14. 京の四季 (新字新仮名、作品ID:49887) 
  15. 享楽人 (新字新仮名、作品ID:49888) 
  16. 『偶像再興』序言 (新字新仮名、作品ID:49874) 
  17. 偶像崇拝の心理 (新字新仮名、作品ID:49889) 
  18. 孔子 (新字新仮名、作品ID:49890) 
  19. 古寺巡礼 (新字新仮名、作品ID:49891) 
  20. 自己の肯定と否定と (新字新仮名、作品ID:49893) 
  21. 「自然」を深めよ (新字新仮名、作品ID:49873) 
  22.  (新字新仮名、作品ID:49892) 
  23. 人物埴輪の眼 (新字新仮名、作品ID:49894) 
  24. すべての芽を培え (新字新仮名、作品ID:49895) 
  25. 『青丘雑記』を読む (新字新仮名、作品ID:49875) 
  26. 「ゼエレン・キェルケゴオル」序 (新字新仮名、作品ID:50681) 
  27. 世界の変革と芸術 (新字新仮名、作品ID:49896) 
  28. 創作の心理について (新字新仮名、作品ID:49897) 
  29. 漱石の人物 (新字新仮名、作品ID:49898) 
  30. 地異印象記 (新字新仮名、作品ID:52233) 
  31. 月夜の東大寺南大門 (新字旧仮名、作品ID:51232) 
  32. 停車場で感じたこと (新字新仮名、作品ID:49899) 
  33. 寺田さんに最後に逢った時 (新字新仮名、作品ID:49900) 
  34. 寺田寅彦 (新字新仮名、作品ID:52124) 
  35. 転向 (新字新仮名、作品ID:49901) 
  36. 藤村の個性 (新字新仮名、作品ID:49902) 
  37. 土下座 (新字新仮名、作品ID:49903) 
  38. 夏目先生の追憶 (新字新仮名、作品ID:49904) 
  39. 能面の様式 (新字新仮名、作品ID:49907) 
  40. 麦積山塑像の示唆するもの (新字新仮名、作品ID:49910) 
  41. 初めて西田幾多郎の名を聞いたころ (新字新仮名、作品ID:51233) 
  42. 文楽座の人形芝居 (新字新仮名、作品ID:49908) 
  43. ベエトォフェンの面 (新字新仮名、作品ID:49918) 
  44. 松風の音 (新字新仮名、作品ID:49909) 
  45. 面とペルソナ (新字新仮名、作品ID:49911) 
  46. 『劉生画集及芸術観』について (新字新仮名、作品ID:49876) 
  47. 霊的本能主義 (新字新仮名、作品ID:49913) 
  48. 露伴先生の思い出 (新字新仮名、作品ID:49914) 

作業中の作品

  1. イタリア古寺巡礼 (新字新仮名、作品ID:49916) 
  2. 記憶の下積み (新字新仮名、作品ID:55621) 
  3. 危険思想を排す (新字新仮名、作品ID:55092) 
  4. 鎖国 日本の悲劇(新字新仮名、作品ID:51364) 
  5. 四十年前のエキスカージョン (新字新仮名、作品ID:55762) 
  6. 神功皇后について (新字新仮名、作品ID:55760) 
  7. 西の京の思ひ出 (新字旧仮名、作品ID:55761) 
  8. 日本古来の伝統と明治維新後の歪曲について (新字旧仮名、作品ID:55093) 
  9. 日本社会の倫理 (旧字旧仮名、作品ID:54118) 
  10. 日本精神史研究 (新字新仮名、作品ID:49905) 
  11. 日本は何を誇るか (旧字旧仮名、作品ID:55090) 
  12. 人間の学としての倫理学 (新字新仮名、作品ID:49906) 
  13. 非名誉教授の弁 (新字新仮名、作品ID:55094) 
  14. 風土 ――人間学的考察――(新字新仮名、作品ID:51859) 
  15. 夢 (新字新仮名、作品ID:55622) 
  16. 倫理学 (新字新仮名、作品ID:49912) 

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「自分が風土性の問題を考えはじめたのは、一九二七年の初夏、ベルリンにおいてハイデッガーの『有と時間』を読んだ時である。人の存在の構造を時間性とし て把捉する試みは、自分にとって 非常に興味深いものであった。しかし時間性がかく主体的存在構造として活かされたときに、なぜ同時に空間性が、同じく根 源的な存在構造として、活かされて来ないのか、それが自分には問題であった。もちろんハイデッガーにおいても空間性が全然顔を出さないのではない。人の存 在における具体的な空間への注視からして、ドイツ浪漫派の(生ける自然)が新しく蘇生させられるかに見えている。しかしそれは時間性の強い照明の中でほと んど影を失い去った。そこに自分はハイデッガーの仕事の限界を見たのである。空間性に即せざる時間性はいまだ真に時間性ではない。ハイデッガーがそこに留まったのは彼のDaseinがあくまでも個人に過ぎなかったからである。彼は人間存在をただ人の存在として捕えた。それは人間存在の個人的・社会的なる二重構造から見れば、単に抽象的なる一面に過ぎぬ。そこで人間存在がその具体的なる二重性において把捉せられるとき、時間性は空間性と相即し来たるのである。ハイデッガーにおいて充分具体的に現われて来ない歴史性も、かくして初めてその真相を呈露する。とともに、その歴史性が風土性と相即せるものであることも明らかとなるのである。」
和辻哲郎『風土―人間学的考察―』序言(1935) 昭和十年八月
http://blog.goo.ne.jp/sinanodaimon/e/7a21ce6559cd462e4820e187dce63579

「はやぶさ2」が地球撮影 300万キロかなたから 2015/11/28 13:18

「はやぶさ2」が地球撮影 300万キロかなたから

2015/11/28 13:18   【共同通信】

 小惑星「りゅうぐう」を目指して飛行中の探査機「はやぶさ2」が撮影した地球(右)と月(左)(JAXA提供)
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は28日までに、小惑星「りゅうぐう」を目指して飛行中の探査機「はやぶさ2」が地球を撮影した画像を公開した。
 JAXAによると、26日午後0時46分に、地球から300万キロ離れた位置から望遠カメラで撮影。オーストラリアや赤道付近にかかる雲などが分かる。画面の左には月が写っている。
 はやぶさ2は12月3日、地球の重力を利用して飛行方向を変え、りゅうぐうに向かう「スイングバイ」のため、地球に接近する。その際にも地球を撮影する予定で、今回は機器の点検を兼ねて撮影した。

溝口健二1898-1956 「映画の東洋的美感」(「『雨月物語』について」1954よ り)Mizoguchi, Kenji

                      (リンク::::::::::映画 

溝口健二1898-1956「『雨月物語』について」1954.Mizoguchi, Kenji.他
http://nam-students.blogspot.jp/2015/11/1898-1956-mizoguchi-kenji1954.html(本頁)
《...いわゆる、「映画の東洋的美感」という、わたしの演出家としての野心が、この作品で、どこまで達成されているか。これもまた、みなさんの御判断を仰ぎたい点です。...》
(溝口健二「『雨月物語』について」1954)
青空文庫には溝口健二の文章は「日本映画趣味」しか公開されていない。近年佐相勉氏によって一冊にまとめられキネマ旬報社から出版された著作集を見ればいいのだが、1954年、戦後の『雨月物語』(1953)を撮ったあと、色彩映画の研究のために渡米した際の講演原稿を紹介したい。新藤兼人は溝口健二の無教養を強調したが、それは間違っている。
1929年の「日本趣味映画」は戦前だからか日本が強調されていたが、ハリウッド講演原稿に見られるように戦後は「映画の東洋的美感」が強調されている。バルザックが好きだったようだが、死の前年(1955年)、溝口健二はサルトルの『恭しき娼婦』の映画化を考えてい(『溝口健二著作集』388頁)。そこには人間の普遍性への認識が基本にある。

////////////////

 『雨月物語』について (1954)  
                  溝口健二 

 わたしが『雨月物語』に興味を持って映画を考えたのは、もう大分以前のことになりま
す。全篇を通読して、「蛇性の婬」と「浅茅ケ宿」から、特に強い感銘を受けました。『雨
月』を読まれた方は、どなたでもそうであろうと思います。
 「蛇性の婬」は、愛慾の妄執というものを、端的に強烈に描いています。「浅茅ケ宿」に示
されているのは、人問のいのちのはかなさ、言葉をかえれば、人生無常の考え方です。そ
のうら側には、人間の物欲が、妻の生死さへ度外視させるすさまじさを想像させます。
 二つの物語は、いずれも共に、独立して、それぞれの主題をもつ、きちんとした短篇で
すが、わたしは、『雨月物語』の映画をつくるならば、この二つを一つのものに、何とかし
て仕上げてみたいと考えました。二つの物語のどちらも、一篇としてとりあげると、話が
足りないから、二つをつぎ合わせて満足な一つにしようというのではありません。
 井原西鶴が、色欲二道という有名な言葉を吐いています。人間の本能を、あらゆるかざ
りをとり去って、すっ裸にしてみると、のこるものは、色--すなわち、愛欲と、欲--
すなわち、物欲の二つしかないということらしい。
 たまたま、「蛇性の婬」は、その愛欲を、「浅芋ケ宿」は、その物欲を、主題として、奇異
幻怪の人生図をくりひろげています。この二つの物語を一つにすることによって、人間の
あるがままの姿というものが、はっきり浮か
び出して来はしないか、わたしの、野心とい
うとおこがましいけれど、もくろみ、というのは、この点にあったのです。
 『雨月物語』には通例、怪談ということで通っていますが、多くの徳川期の怪談を集めた書
物の中で、上田秋成翁のこの作品が、ズバ技けて立派な古典として、今日にまでのこって
来た所以をふり返ってみますと、単に、簡潔、雄勁、しかも微妙なニュアンスにあふれた名
文のためばかりとは思えない。
 よく読んでみると、秋成が描き出している「奇異」「幻怪」というものは、人間が「欲」
にとらわれた「心の迷い」の非常に具象的で明快なかたちを示しているのではなかろうか。
 もとより「奇異」であり、「幻怪」でありますから、この世の合理的な尺度では、はかる
ことはできません。しかし、かえって、こういう非現実な形の中に、人間の本能や欲望が、
本然の姿のままで、まざまざと現われているのではないか。
 それが、はっきりと、描き出されているために、『雨月物語』が古典的価値をになっに至
ったのでありましょう。
 わたしはちかごろ、映画の傾向として、写実主義が本流となっていることに、いろいろ
と疑問をいだいており、人間の美なり醜なりをできるだけ単純な形で力強く描き出したい
という気持に始終追いかけられているといってもいいくらいです。
 『お遊さま』も『西鶴一代女』も、同じこの気持から生み出されたものですが、この二作
をつくったことで、漸く『雨月』を映画化できるという目当がぼつぼつかためられて来た
というわけです。
 以上が、まあ、わたしの『雨月』を作りたいという動機もしくは、モティーフというと
ころですが、幸いわたしのこういう気持をくんで、川口松太郎、依田義賢のお二人が協力
して、十分わたしの意図を満足させるに足るいい脚本を書いてくれました。のこるところ
は、演出が成功するかどうかということで、これは、映画作品そのものを見ていただいて、
みなさんの御批判を仰ぐわけですが、多少演出にあたって、自分が何を考えたかを、御批
判の材料の一つとして申し上げておきます。
 演出の意図と方法も、結局『雨月』を映画にしようとした動機の中に、包括されている
ので、それ以上に、何か特別なきめ手があるわけではない。
 物語の背景は、秋成も戦乱を舞台にしていますがその効果を一層つよめるために時代を、
戦国にずり下げました。愛欲、物欲が、さらに異常にふくれあがって、人間を食ってしま
うという条件を、戦乱という本能露出の絶好の機会に求めたのです。同時に、モーパッサ
ンの短篇から示唆された、非常に現実的な挿話を付加しました。この挿話の現実性が映画
全体の浪漫性ないし象徴性を一層つよめる対比作用に役立つと信じてそうしたのです。
 従って、全体にわたり、現実、非現実を通し、わたしは、瑣末な写実描写を一さい省き
去り、喜怒哀楽の率直な、それだけに力強い表現を、ロマンチックな美感の中に、つくり
出すということをたて前にしました。
 現実と非現実はギリギリのところで交錯し、その秩序は、一貫して保たせてありますが、
さらに強烈さを要求する場面には、はげしいディフォルメーションと、超現実主義、とで
もいうような拡大を行っております。
 しかしながら、物語はあくまで日本のものであり、東洋の神秘なのですから、変形とい
い、拡大といっても、日本の文化的遺産のもつ無類の美しさを標準とし、基調としていま
す。
 能に範をとり、修学院、桂両離宮の様式を拝借しているのもそのためです。
 これらの日本文化のすぐれた遺産は、驚嘆すべき洗練と単純化を見せています。これを、
映画の表現を通じて、現代の美感として再生させたいのは、わたしの念願ですが、いわゆ
る、「映画の東洋的美感」という、わたしの演出家としての野心が、この作品で、どこまで
達成されているか。これもまた、みなさんの御判断を仰ぎたい点です。
 撮影の宮川一夫、美術の伊藤熹朔、音楽の早坂文雄の諸氏が、わたしの意図を十二分に
くみとりすぐれた協力を与えていただいたことを感謝して、挨拶を終りたいと思います。
(一九五四年六月色彩映画研究のためアメリカに渡った時、ハリウッドでの講演原稿より)

(「『雨月物語』について」『映画監督溝口健二--生誕百年記念 別冊太陽』128頁)



『溝口健二著作集』(2013)374-377

/////////////////

以下、青空文庫より
作家名:溝口 健二
作家名読み:みぞぐち けんじ
ローマ字表記:Mizoguchi, Kenji
生年:1898-05-16
没年:1956-08-24
人物について:wikipediaアイコン溝口健二
  1. 日本趣味映画 (新字旧仮名、作品ID:46981) 

 今度私が泉鏡花氏の『日本橋』を映画化するに当つて、それが諸々方々から大分問題にされたものであつた。
『もんだいに』と云ふと、話しは大きくなるが、鳥渡ちよつとした言葉のはしくれにも、
『どうだい君、溝口君が芸者物を撮るさうぢやないか。日頃の唯物論は何処へケシ飛んで仕舞つたんだ!』
『いや、あの人間は、以前からあゝ云つた下町情話ものが得意なんだ。だから、つまりは昔にかへつたわけなんだ。』
 と、噂し合ふ有様である。
 だが、それは両方とも私にとつて、擽つたい、むしろ迷惑な話しで、なまじい、色眼鏡をもつて見られる事は、心苦しい次第である。
 然し、一般の人々の立場から考へて見ると、私は余程、しばしばと作品の方向を変へるやうに思はれてゐるかも知れぬ。
 そして、つてものした愚作「紙人形春の囁き」とか「狂恋の女師匠」とか云ふ、所謂いはゆる下町情話物が、私の作品の中では割合に強い記憶を与へてゐるので、人々は、それを土台として、今度の「日本橋」に対して、とやかく云ふのかも判らない。
 そこで私は、それらの人々に対し、そして又一時私が凝つた(と称せられる)下町ものから脱けて、思想的の陰影の強いものへと興味を向け、今更に再び下町物へと帰つた事に対して、一通りその理由を語らねばならないと思はれる。
 私をして、昔の下町物へと戻らせた動機と云ふのはほかでもない、此の夏、実に思ひがけぬ事であるが、私の「狂恋の女師匠」のプリントを仏蘭西フランスからわざ/\買ひに来た人があつた。
 その人は、日仏協会の人で、絶えず彼我の文明の交換に就いて努力してゐる人であるが、仏蘭西の芸術の当局者の人々よりの依頼を受けて、日本映画を買込みに来たものである。
 それは、現在欧州を風靡してゐる東洋趣味からの要求が第一であらうが、つて村田君が持つて行つた「街の手品師」や、松竹の「萩寺心中」が巴里で上映され、あるひは、岡本綺堂氏の「修善寺物語」がそのまゝに日本劇として向うの劇場に、上演されたのにり、日本の演劇、日本の映画と云ふものに対する愛好心が刺激された事も、主なる理由として挙げねばなるまいと思はれる。
 ところが、仏蘭西の観客にとつては、今の所日本の映画は、たゞ彼等の異国趣味を満足させるに過ぎないであらう。日本の風景、日本の風俗、広重の錦を見、ピエル・ロチの『お菊さん』を見る心持ちを以つてのみ、日本映画に愛着を感じてゐるのでなからうか?
 それでもよい。それに美を感じ、それを愛して呉れる事は、あながち我等にとつて、恥のみではないのだ。
 しかしながら――、彼等の憧れる瓦葺の屋根の下に、彼等の愛する絹の衣の下に、優れた日本の「美を感ずる魂」を含める事が出来たら、よりよき事ではなからうか。
 いや、われらは、彼等をして絹の衣の美しさを感ぜしむると共に、その衣の下にある、「日本の心」を感じさせなければならないのだ。
 嘗つては、一介の漁奇的な骨董品として輸出された歌麿の美人画は、仏蘭西の後期印象派に革命的な衝動を与へた。それは何故だ。日本の優れた魂が、その絵の中に秘められてゐたからである。
 日本人の美に対する感覚、それは数多あまたの歴史を経、多くの時代を通り、様々な変化をして、或は天才の発見に依り、或は名工の技に依つて長い/\時間の中に、洗練され磨き上げられて来たものである。
 それが日常生活の末端までにも、一挙手一投足のうちにまでも、深く/\浸み込んでゐるのである。此処に、日本の生活があるのだ。
 私は此の夏頃――即ち、仏蘭西よりプリントの註文があつた頃、次に製作すべき作品の方向に就いて、悩み且つ迷つてゐた。
 計らずも、此の交渉を受けた私は、それが動機となつて、再び、日本の古来よりの美に対する愛着が強められた。
 労農露国の歌舞伎劇の研究、更にまた、築地小劇場の国性爺合戦、これらは現在の美が、明日の美への飛躍すべき段階である。
 私は、之等の運動が無意味でない事を知つてゐる、何故ならば、私自身にも、それと同じき慾求が生れて来たのであるから――
 私は、所謂下町物の中でも、最も純粋な泉鏡花氏の『日本橋』を作るに至つた気持は、其処にあるのである。昨日の美をして、明日の美をなし得るならば、望みはこれに越したことはない、古きをたづねて新しきを知ると云ふ諺である。
 そして万が一にも柳の下にどぜうがゐて、此の映画が再び洋行する事が出来たなら、その時こそ、多少なりとも、日本の美しい心が判つて貰へるやうにと、願ひ且つ心掛けてゐるのである。
 しよせん、私は放浪者かも判らない。東へ西へと際限なく流れ行くであらうが…………
 しかし今はしばし、此の日本の美の上に、錨を下ろす考へである。

'29年1月1日号)



底本:「溝口健二集成」キネマ旬報社
   1991(平成3)年9月1日初版第1刷発行
初出:「キネマ旬報」
   1929(昭和4)年1月1日号
入力:鈴木厚司
校正:染川隆俊
ファイル作成:
2011年1月8日作成


引用者注:
『溝口健二著作集』(2013)36~39頁。
著作集では続けて泉鏡花に挨拶に行った話が所収されていて興味深い。
________________

映画監督のお墓
溝口 健二/Kennji Mizoguti 1898.5.16-1956.8.24 (東京都、大田区、池上本門寺・大坊本行寺 58歳)1999
http://kajipon.sakura.ne.jp/haka/h-ckantoku.htm#mizoguti






 
池上の本墓世界のミゾグチ京都の分骨墓(2005)



浅草生まれ。小学校を出たあと職を転々とし、22歳の時、俳優を希望して日活に入る。彼は助監督(この当時は雑用係)にされたが、1922年、日活のお家騒動で多くの監督や俳優が退社したことで監督に昇進(24歳)。25歳、第一作の『愛に甦る日』を発表。同年関東大震災で撮影所が壊滅し、活動の拠点を京都に移す。その後、時代は戦時に突入、映画界は国策映画が中心になり、溝口の創作活動は中断。約10年間にわたるスランプ時代が訪れる。復活したのは亡くなる4年前の1952年(54歳)。ベネチア国際映画祭で国際賞(監督賞)を受賞した『西鶴一代女』で、世界のミゾグチとなった。彼はこの作品で名女優の田中絹代を得、翌年も彼女とタッグを組んで『雨月物語』を撮り、翌々年には『山椒太夫』を創り上げ(共にベネチア国際映画祭銀獅子賞受賞)、ベネチア国際映画祭において3年連続受賞という大記録を打ち立てた。56歳、溝口はスター嫌いで有名だったが、社の方針で美形俳優・長谷川一夫と組むことになり、対立が功を奏して情念のこもった傑作『近松物語』を生み出す。撮影後に白血病を発病し、急速に容態が悪化、58歳で京都に永眠する。生涯に監督した作品は90本。ただし残念ながら戦火もあって現存するのは33本のみだ。

※溝口を語るとき、女優の田中絹代と共に忘れてはならないのが、天才カメラマン宮川一夫の存在だ。宮川は『雨月物語』の7割をクレーン撮影するなど、移動撮影に超絶的テクニックを振るった。また、ワンシーン・ワンカットの名手であり、『新・平家物語』冒頭の群集シーンでは、その自在なカメラワークが「到底ワンカットと思えない」と、トリュフォーやゴダールが映写室に入ってフィルムを確認したという。

池上の寺墓地では、若い僧侶が監督の墓まで案内してくれた。墓の左隣には、“墓は隣同士で”と約束していた新派の名優・花柳章太郎が仲良く並んでいた。

京都満願寺には分骨があり、そちらへは1960年代に来日したJ.L.ゴダールが墓参したという。

高木貞治1875-1960


 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E6%9C%A8%E8%B2%9E%E6%B2%BB


高木貞治 高木 貞治 (たかぎ ていじ) 人物情報 生誕 1875年4月21日  日本、岐阜県大野郡数屋村 死没 1960年2月28日(満84歳没)

  日本、東京都 

国籍 日本 

出身校 東京帝国大学 

学問 研究分野 数学 

研究機関 東京帝国大学 博士課程

 指導教員 ダフィット・ヒルベルト 博士課程 

指導学生 彌永昌吉 黒田成勝 正田建次郎 

主な業績 類体論、高木曲線、高木の存在定理 主な受賞歴 文化勲章受章(1940年) 


高木 貞治(たかぎ ていじ、1875年(明治8年)4月21日 - 1960年(昭和35年)2月28日)は、日本の数学者。東京帝国大学教授。第1回フィールズ賞選考委員。文化勲章受章。  


類体論

複素平面内の 1 の 5 乗根の図、これらの根を有理数体に加えると、アーベル拡大が生成される。

数学における類体論(るいたいろん、:class field theory:Klassenkörpertheorie)は、有限体上の曲線の函数体数体アーベル拡大について、およびそのようなアーベル拡大に関する数論的性質について研究する、代数的数論の一大分野である。理論の対象となる体は、一般に大域体もしくは一次元大域体と呼ばれるものである。

与えられた大域体の有限次アーベル拡大と、その体の適当なイデアル類もしくはその体のイデール類群の開部分群との間に一対一対応が取れるという事実によって、類体論の名がある。例えば、数体の最大不分岐アーベル拡大であるヒルベルト類体英語版は、非常に特別なイデアル類に対応する。類体論は、大域体のイデール類群(即ち、体の乗法群によるイデールの商)によってその大域体の最大アーベル拡大のガロア群へ作用する相互律準同型 (reciprocity homomorphism) を含む。大域体のイデール類群の各開部分群は、対応する類体拡大からもとの大域体へ落ちるノルム写像の像になっているのである。

標準的な方法論は、1930年代以降発達した局所類体論英語版で、これは大域体の完備化である局所体のアーベル拡大を記述するものであり、これを用いて大域類体論が構築される。


 

複素平面内の 1 の 5 乗根の図、これらの根を有理数体に加えると、アーベル拡大が生成される。