日曜日, 5月 31, 2015

ジニ係数 吉川洋マクロ


100 __________
   |         /|
  累|        /o|  
  積|       /  |
  所|      / o |
  得|     /    | 
  シ|    /B o  | A
  ェ|   /      | 
  ア|45度  o    |
 (%) / o      |
   |/_________|
  0     所得順位  100

三日月の面積B
二等辺三角形の面積A
B/A=ジニ係数

吉川洋マクロ経済学173頁より

平等時/
不平等時_| 



全ての人の所得が等しい社会,すなわち完全平等社会におけるローレンツ曲

線は,100人の場合1人100分の1ずつ累積所得シェアが上昇していくから,

原点と右上の(100.100)を結ぶ45°線になる.逆に完全不平等社会,すなわち

99人の所得がゼロで,100番目の人が全ての所得を手にしているような社会の
ローレンツ曲線は,99番までは横軸に等しく,右端100番目のところで突然

100%にジャンプする,以上2つのケースを両極端として,現実のローレンス

曲線は下汇凸の曲線を描く.所得分配が平等であればあるほどローレンツ曲線

は45°線に近づくし,逆に不平等であればあるほど両軸に近づく,


ここで45°線とローレンツ曲線に囲まれた三日月の傾域(図6-8の青色部分) 

を考えよう,三日月の面積をBとする.一方45°線によってつくられる二等

辺三角形の面犢を左とする.両者の比率B/Aを考えると,この比串は完全平

等社会では0,完全不平等社会では1になる,一般に0と1の間の値をとる

B/Aが,ジニ係数にほかならない.ジニ係数が上昇したときには所得分配が

不平等化している(逆は逆),



172 


離職前貸金の50-8o×が90-360日間支総される,失業者は失業保険給付を受

けてぃる間lc新たな穢lc就くことが期待されてぃる,失業保険は失業Lた労働

者を直接援助する制度だが,この他lc失業の発生を抑制Lたり,戦眾訓練など

を通Lて失業者力;新Lい仕事IC就くことを促進するべく,脳用主である企業を

対象とした各植の助成金制度(例えば!暇用捌験助成金力も存在する,


所得分配


失業力準:I題となるのは人々の所得沿;失業lcより突然低ドするからである,し

かし暇用されてぃても人々の所得は戦補,学匯,年齢,性別などさまざまな要

因ICより翼なる,所得分配(incontedistribution)は,GDPIC代表されるマクロ経

済全体の活動水準とは別IC社会的公正の観点から重要な問題である,所得分配

は経済社会の形を决める根水問題だといっても過言ではない,


所得分配力;どれほど平等なの力へ逆IC不平等なの力へ测る尺度はいろいろあ

るが,最も代表的な指標はジニ係数(the Gini coefficient)と呼ばれる指数である,

いま説明の便宜上100人の人がいるとLよう,100人を所得の1番少ない最も

貧しい人(1番)力 · ら最も所得の高い人(100番)までー列lc並べる。そLて最も所

得の少ない人力;経済全体の総所得のうち何惠を手lcLてぃるか調べる,仮lcこ

れが0.196だとLたら,図6-8のようなグラフの所得順位1(樹軸)ic対応して,

縦軸の累犢所得シェア0.196のところic点をっける,次ic所得順位2番の人

(2番目IC貧しい人)ICっいて所得シヱアを調ぺたところ,皈ICO.2×だったとし

よう,鞭軸ic目盛ってぃるのは「累犢ゴの所得シェアだから,所得頤位2汇対

応する点は,0.296ではなく,0.1+o.2=0.396である,以下100番目の人(最も

所得水準の高い人)まで同じ作業を統けれぱ,100番のところでは経済全体で全

ての人のシェアを帧みl:げるのだから当然100笔となる.このようtCLてえら

れた100個の点を結ぷと,図6-81Cあるとおり,原点と右t:隅100を結ぷ45”

練より下IC凸の曲線彦;得られる,これをローレンッ曲線という,


全ての人の所得が等しい社会,すなわち完全平等社会におけるローレンツ曲

線は,100人の場合1人100分の1ずつ累積所得シェアが上昇していくから,

原点と右上の(100.100)を結ぶ45°線になる.逆に完全不平等社会,すなわち

99人の所得がゼロで,100番目の人が全ての所得を手にしているような社会の






金曜日, 5月 22, 2015

お金の流れ:メモ(フロー循環図改訂版)

                 ( 経済学リンク::::::::::) 

NAMs出版プロジェクト: お金の流れ
http://nam-students.blogspot.jp/2015/05/blog-post_22.html(本頁)
NAMs出版プロジェクト: フロー循環図:メモ
http://nam-students.blogspot.jp/2015/05/blog-post_12.html

NAMs出版プロジェクト: フローと図式

http://nam-students.blogspot.jp/2015/06/blog-post_3.html

       労働の需要      労働の供給  
 お金の流れ------➡︎D  S⬅︎--------- 
  賃金・地代・利潤 E_   労働・土地・資本
  (=GDP)  均衡点           
    -------⬅︎S  D➡︎-------  
   生産へ     生産要素     
所得  
   の投入      市場   (=GDP) 
   |                     
  ⬆︎ ⬇︎ 利息・取付け➡︎【銀行】⬅︎預金・利息 ⬇︎ ⬆︎
    ⬅︎融資----  ⬆︎ 利子・貸付け➡︎  
  企業        公的貯蓄        家計 
    保険・法人税➡︎【政府】⬅︎所得税--  
  ⬇︎ ⬆︎ ⬅︎助成金--- || --生活保護➡︎ ⬆︎ ⬇︎
         政府購入⬅︎-短期国債➡︎ 
   |      補助金消費税  購入された 
   収入(=GDP) ⬇︎⬆︎   財・サービス 
    -------⬅︎D  S➡︎-------  
  販売された財   E_均衡点        
  ・サービス         支出(=GDP)
   ---------➡︎S  D⬅︎---------
       財の供給 
財・サービス 財の需要
              市場
  財優勢(デフレ)下降←利子率→上昇(インフレ)貨幣優勢

       労働の需要      労働の供給  
 お金の流れ------➡︎D  S⬅︎--------- 
  賃金・地代・利潤 E_   労働・土地・資本
  (=GDP)  均衡点           
    -------⬅︎S  D➡︎-------  
   生産へ     生産要素     
所得  
   の投入      市場   (=GDP) 
   |                     
  ⬆︎ ⬇︎ 利息・取付け➡︎【銀行】⬅︎預金・利息 ⬇︎ ⬆︎
    ⬅︎融資----  ⬆︎ 利子・貸付け➡︎  
  企業        公的貯蓄        家計 
    保険・法人税➡︎【政府】⬅︎所得税--  
  ⬇︎ ⬆︎ ⬅︎助成金--- ||⬅︎-短期国債➡︎⬆︎ ⬇︎
         政府購入 --生活保護➡︎  
   |      補助金消費税  購入された 
   収入(=GDP) ⬇︎⬆︎   財・サービス 
    -------⬅︎D  S➡︎-------  
  販売された財   E_均衡点        
  ・サービス         支出(=GDP)
   ---------➡︎S  D⬅︎---------
       財の供給 
財・サービス 財の需要
              市場
  財優勢(デフレ)下降←利子率→上昇(インフレ)貨幣優勢

       労働の需要      労働の供給  
 お金の流れ------➡︎D  S⬅︎--------- 
  賃金・地代・利潤 E_   労働・土地・資本
  (=GDP)  均衡点           
    -------⬅︎S  D➡︎-------  
   生産へ     生産要素     
所得  
   の投入      市場   (=GDP) 
   |                     
  ⬆︎ ⬇︎ 利息・取付け➡︎【銀行】⬅︎預金・利息 ⬇︎ ⬆︎
    ⬅︎融資----  ⬆︎ 利子・貸付け➡︎  
  企業        公的貯蓄        家計 
    保険・法人税➡︎【政府】⬅︎所得税---  
  ⬇︎ ⬆︎ ⬅︎助成金--- ||(⬅︎-短期国債➡︎)⬆︎ ⬇︎
         政府購入 --生活保護➡︎  
   |      補助金|消費税  購入された 
   収入(=GDP) ⬇︎⬆︎   財・サービス 
    -------⬅︎D  S➡︎-------  
  販売された財   E_均衡点        
  ・サービス         支出(=GDP)
   ---------➡︎S  D⬅︎---------
       財の供給 
財・サービス 財の需要
              市場
  財優勢(デフレ)下降←利子率→上昇(インフレ)貨幣優勢

       労働の需要      労働の供給  
 お金の流れ------➡︎D  S⬅︎--------- 
  賃金・地代・利潤 E_   労働・土地・資本
  (=GDP)  均衡点           
    -------⬅︎S  D➡︎-------  
   生産へ     生産要素     
所得  
   の投入      市場   (=GDP) 
   |                     
  ⬆︎ ⬇︎ ⬅︎融資---【銀行】⬅︎預金・利息 ⬇︎ ⬆︎
    利息・取付け➡︎  ⬆︎ 利子・貸付け➡︎  
  企業        公的貯蓄        家計 
    ⬅︎助成金---【政府】⬅︎所得税---  
  ⬇︎ ⬆︎ 保険・法人税➡︎ || --生活保護➡︎ ⬆︎ ⬇︎
         政府購入|(⬅︎-短期国債➡︎) 
   |      補助金|消費税  購入された 
   収入(=GDP) ⬇︎⬆︎   財・サービス 
    -------⬅︎D  S➡︎-------  
  販売された財   E_均衡点        
  ・サービス         支出(=GDP)
   ---------➡︎S  D⬅︎---------
       財の供給 
財・サービス 財の需要
              市場
  財優勢(デフレ)下降←利子率→上昇(インフレ)貨幣優勢



       労働の需要      労働の供給  
 お金の流れ------➡︎D  S⬅︎--------- 
  賃金・地代・利潤 E_   労働・土地・資本
  (=GDP)  均衡点           
    -------⬅︎S  D➡︎-------  
   生産へ     生産要素     
所得  
   の投入      市場   (=GDP) 
   |                     
  ⬆︎ ⬇︎ ---取付け➡︎【銀行】⬅︎預金--- ⬇︎ ⬆︎
    ⬅︎融資----  ⬆︎ ---貸付け➡︎  
  企業        公的貯蓄        家計 
    保険・法人税➡︎【政府】⬅︎所得税--  
  ⬇︎ ⬆︎ ⬅︎助成金--- || --生活保護➡︎ ⬆︎ ⬇︎
         政府購入⬅︎短期国債➡︎ 
   |      補助金消費税  購入された 
   収入(=GDP) ⬇︎⬆︎   財・サービス 
    -------⬅︎D  S➡︎-------  
  販売された財   E_均衡点        
  ・サービス         支出(=GDP)
   ---------➡︎S  D⬅︎---------
       財の供給 
財・サービス 財の需要
              市場


       労働の需要      労働の供給  
 お金の流れ------➡︎D  S⬅︎--------- 
  賃金・地代・利潤 E_   労働・土地・資本
  (=GDP)  均衡点           
    -------⬅︎S  D➡︎-------  
   生産へ     生産要素     
所得  
   の投入      市場   (=GDP) 
   |                     
  ⬆︎ ⬇︎ ⬅︎融資---【銀行】---貸付け➡︎ ⬇︎ ⬆︎
    ---取付け➡︎ ⬆︎  ⬅︎預金---  
  企業        公的貯蓄        家計 
    保険・法人税➡︎【政府】⬅︎所得税--  
  ⬇︎ ⬆︎ ⬅︎助成金--- || --生活保護➡︎ ⬆︎ ⬇︎
         政府購入⬅︎短期国債➡︎ 
   |      補助金消費税  購入された 
   収入(=GDP) ⬇︎⬆︎   財・サービス 
    -------⬅︎D  S➡︎-------  
  販売された財   E_均衡点        
  ・サービス         支出(=GDP)
   ---------➡︎S  D⬅︎---------
       財の供給 
財・サービス 財の需要
              市場

       労働の需要      労働の供給  
 お金の流れ------➡︎D  S⬅︎--------- 
  賃金・地代・利潤 E_   労働・土地・資本
  (=GDP)  均衡点           
    -------⬅︎S  D➡︎-------  
   生産へ     生産要素     
所得  
   の投入      市場   (=GDP) 
   |                     
  ⬆︎ ⬇︎ ⬅︎融資---【銀行】---貸付け➡︎ ⬇︎ ⬆︎
    ---取付け➡︎ ⬆︎  ⬅︎預金---  
  企業        公的貯蓄        家計 
    ⬅︎助成金---【政府】--生活保護➡︎  
  ⬇︎ ⬆︎ 保険・法人税➡︎ || ⬅︎所得税-- ⬆︎ ⬇︎
         政府購入⬅︎短期国債➡︎ 
   |      補助金消費税  購入された 
   収入(=GDP) ⬇︎⬆︎   財・サービス 
    -------⬅︎D  S➡︎-------  
  販売された財   E_均衡点        
  ・サービス         支出(=GDP)
   ---------➡︎S  D⬅︎---------
       財の供給 
財・サービス 財の需要
              市場

中央部の矢印群は色を付けるなら全方向貨幣の流れを表す赤。短期国債だけは財なので例外(短期国債代とすればよかったが)。

政府購入には軍事費が含まれるが、国外へ行く場合が多い。
貨幣はほとんど磨耗せず、生産物は磨耗する。
(利子というよりも利息の問題もケインズが指摘する以上の根本的問題を孕む。)
この非対称性を解消するには、ゲゼルの減価マネーを取り入れるしかない。

正規雇用を政府が支援するなど生産要素市場への介入が足りないことがわかる(税制優遇策もいいが、地方銀行を経由した地域再投資が望ましい)。
スルツキー分解(価格変化による需要の変化を代替効果と所得効果にわけること)の意義もこの図を見ると分かり易い(変数が各要素にまたがっている)。

 B③C
P① ④D
 A②B

参考:
スルツキー分解(A→B→C)




第1財の価格Pの変化(価格の低下)①による、第1財の需要Dの変化

x2
 |
 |\-_
 | \  ̄-_
 |  \    ̄-_
 |_  \A     ̄-_C
 |  ̄-_\ ↘︎      ̄-_
 |     ̄\    ↗︎     ̄-_
 |       ̄-_B         ̄-_
 |       \  ̄-_          ̄-_
 |        \    ̄-_          ̄-_
 |____|____|所得|__ ̄-__________ ̄-_
      |代替効果|効果|            x1
      |_需要量の変化|

(x1の)需要量の変化④AC=代替効果(x2をx1で代替)②AB+所得効果③BC
(西村ミクロ62-3頁より、ヒックスによる図解)

あるいは(値上げの場合。神取ミクロ経済学の力75頁参照)

x2
 |\
 | \
 |  \
 |   \
 |    \
 |\-_  \B
 | \  ̄-_\  
 |  \  ↙︎ ̄-_ ↖︎
 |   \C   \ ̄-_A
 |    \    \   ̄-_
 |     \    \     ̄-_
 |      \ 値上げ\       ̄-_
 |  値上げ後の\ 後の \         ̄-_
 |   価格比率 \価格比率\ 値上げ前の価格比率 ̄-_
 |_________\____\____________ ̄-_
      |所得|    |            x1
      |効果|代替効果|
      |_需要量の変化|

所得目減り時、所得効果は正常財ならマイナス、下級財ならプラスとなる(安物を選ぶから)。



       労働の需要      労働の供給  
 お金の流れ------➡︎D  S⬅︎--------- 
  賃金・地代・利潤 E_   労働・土地・資本
  (=GDP)  均衡点           
    -------⬅︎S  D➡︎-------  
   生産へ     生産要素     
所得  
   の投入      市場   (=GDP) 
   |                     
  ⬆︎ ⬇︎ ⬅︎融資---【銀行】⬅︎預金--- ⬇︎ ⬆︎
    ---取付け➡︎  ⬆︎ ---貸付け➡︎  
  企業        公的貯蓄        家計 
    ⬅︎助成金---【政府】⬅︎所得税--  
  ⬇︎ ⬆︎ 保険・法人税➡︎ || --生活保護➡︎ ⬆︎ ⬇︎
         政府購入⬅︎短期国債➡︎ 
   |      補助金消費税  購入された 
   収入(=GDP) ⬇︎⬆︎   財・サービス 
    -------⬅︎D  S➡︎-------  
  販売された財   E_均衡点        
  ・サービス         支出(=GDP)
   ---------➡︎S  D⬅︎---------
       財の供給 
財・サービス 財の需要
              市場



       労働の需要      労働の供給  
 お金の流れ------➡︎D  S⬅︎--------- 
  |賃金・地代・利潤 E_\/   労働・土地・資本|
  |(=GDP)  均衡点/\           |
  |  -------⬅︎S  D➡︎-------  |
  | |生産へ     生産要素     所得 | |
  | |の投入      市場   (=GDP)| |
  | |                    | |
  ⬆︎ ⬇︎ ⬅︎融資----【銀行】⬅︎預金---- ⬇︎ ⬆︎
  \ / ---取付け➡︎  ⬆︎ ---貸付け➡︎ \ /
  企\業        公的貯蓄        家\計 
  / \ ⬅︎助成金---【政府】⬅︎所得税--- / \
  ⬇︎ ⬆︎ 保険・法人税➡︎ || --生活保護➡︎ ⬆︎ ⬇︎
  | |      政府購入|  (短期国債) | |
  | |      補助金|消費税  購入された| |
  | |収入(=GDP) ⬇︎⬆︎   財・サービス| |
  |  -------⬅︎D  S➡︎-------  |
  |販売された財   E_\/均衡点        |
  |・サービス      /\   支出(=GDP)|
   ---------➡︎S  D⬅︎---------
      財の供給 財・サービス市場 財の需要

中央部の矢印群は全方向貨幣の流れを表す。短期国債だけは例外で財。
 
________
DSGEモデルの様式化された説明(:=摩擦、[]=ショック)
   [TFP(全要素生産性)ショック]  [投資ショック]
         ____⬇︎___会社__⬇︎_____
        |    ③       ②     |
        |  【商品  -商品→【起業家/  |
        |   生産者】←資本- 資本家】  |
        |    ↗︎/  :   ↖︎     |
        |給与↙︎//   調整費  \    |
        |  // と可変資本の稼働 \   |
  [労働供給 |_//____________\__|
   ショック] //              \[金利差ショック]
     ④⬇︎ /消費財  ⬅︎[値上げ       \ ⬇︎①
      労働/:価格剛性 ⑥ショック]      貸付、融資
 :賃金剛性/↙︎↗︎代金                 \:信用摩擦
     【家計】-------預金--------→【銀行】
       ↖︎ \
     短期国債 税 
      ⬆︎⑤ \ ↘︎
 [政策ショック] 【政府】

       労働の需要      労働の供給  
 お金の流れ------➡︎D④ S⬅︎--------- 
  |賃金・地代・利潤 E_\/   労働・土地・資本|
  |(=GDP)  均衡点/\           |
  |  -------⬅︎S  D➡︎-------  |
  | |生産へ     生産要素     所得 | |
  | |の投入      市場   (=GDP)| |
  | |                    | |
  ⬆︎ ⬇︎ ⬅︎融資①---【銀行】⬅︎預金---- ⬇︎ ⬆︎
  \ / ---取付け➡︎  ⬆︎ ---貸付け➡︎ \ /
 ③企\業②       公的貯蓄        家\計 
  / \ ⬅︎助成金---【政府】⬅︎所得税--- / \
  ⬇︎ ⬆︎ 保険・法人税➡︎ || -⑤短期国債➡︎ ⬆︎ ⬇︎
  | |      政府購入|   生活保護  | |
  | |      補助金|消費税  購入された| |
  | |収入(=GDP) ⬇︎⬆︎   財・サービス| |
  |  -------⬅︎D  S➡︎-------  |
  |販売された財   E_\/均衡点        |
  |・サービス      /\   支出(=GDP)|
   ---------➡︎S ⑥D⬅︎---------
       財の供給 財・サービス 財の需要
              市場
        デフレ    ↔︎  インフレ
      下降(財優勢) 利子率 上昇(貨幣優勢)

政府購入には軍事費が含まれるが、国外へ行く場合が多い。
貨幣はほとんど磨耗せず、生産物は磨耗する。
(利子の問題もケインズが指摘する以上の根本的問題を孕む。)
この非対称性を解消するには、ゲゼルの減価マネーを取り入れるしかない。


       労働の需要      労働の供給  
 お金の流れ------➡︎D  S⬅︎--------- 
  |賃金・地代・利潤 E_\/   労働・土地・資本|
  |(=GDP)  均衡点/\           |
  |  -------⬅︎S  D➡︎-------  |
  | |生産へ     生産要素     所得 | |
  | |の投入      市場   (=GDP)| |
  | |                    | |
  ⬆︎ ⬇︎ 利息・取付け➡︎【銀行】⬅︎預金・利息- ⬇︎ ⬆︎
  \ / ⬅︎融資----  ⬆︎ 利子・貸付け➡︎ \ /
  企\業        公的貯蓄        家\計 
  / \ 保険・法人税➡︎【政府】⬅︎所得税--- / \
  ⬇︎ ⬆︎ ⬅︎助成金--- || --生活保護➡︎ ⬆︎ ⬇︎
  | |      政府購入|(⬅︎-短期国債➡︎)| |
  | |      補助金|消費税  購入された| |
  | |収入(=GDP) ⬇︎⬆︎   財・サービス| |
  |  -------⬅︎D  S➡︎-------  |
  |販売された財   E_\/均衡点        |
  |・サービス      /\   支出(=GDP)|
   ---------➡︎S  D⬅︎---------
       財の供給 財・サービス 財の需要
              市場
  財優勢(デフレ)下降←利子率→上昇(インフレ)貨幣優勢

    トービンのq
       x
イノベーション ジニ係数
    エンゲル係数


       企業の需要 M&A市場 企業の供給
 お金の流れ------➡︎D  S⬅︎---------
  |賃金・地代・利潤 E_\/   労働・土地・資本|
  |(=GDP)  均衡点/\           |
  |  -------⬅︎S  D➡︎-------  |
  | | 企業の買収       企業の売却  | |
  | |                    | |
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  |  ---------\/---------  |
  ⬆︎  ---------/\---------  ⬆︎   
  | |                    | |
  | |        生産要素        | |
  | |  労働の需要  市場  労働の供給  | |
  ➡︎ お金の流れ---➡︎D  S⬅︎-------  ⬅︎
  |賃金・地代・利潤 E_\/   労働・土地・資本|
  |(=GDP)  均衡点/\           |
  |  -------⬅︎S  D➡︎-------  |
  | |生産へ         所得(=GDP)| |
  | |の投入                 | |
  ⬆︎ ⬇︎       マクロ /        ⬇︎ ⬆︎
  \ /          /         \ /
  企\業         /          家\計 
  / \        / ミクロ       / \
  ⬇︎ ⬆︎                    ⬆︎ ⬇︎
  | |(GDP=) 財・サービス  購入された| |
  | | 収入      市場   財・サービス| |
  |  -------⬅︎D  S➡︎-------  |
  |販売された財   E_\/均衡点        |
  |・サービス      /\   支出(=GDP)|
   ---------➡︎S  D⬅︎---------
        財の供給      財の需要
   財優勢(デフレ)下降←利子率→上昇(インフレ)貨幣優勢


    トービンのq
       x
   ケインズ雇用理論
イノベーション ジニ係数
    エンゲル係数


       企業の需要 M&A市場 企業の供給
 お金の流れ------➡︎D  S⬅︎---------
  |賃金・地代・利潤 E_\/   労働・土地・資本|
  |(=GDP)  均衡点/\           |
  |  -------⬅︎S  D➡︎-------  |
  | | 企業の買収       企業の売却  | |
  | |                    | |
  | |        株式市場        | |
  |  ---------\/---------  |
  ⬆︎  ---------/\---------  ⬆︎   
  | |                    | |
  | |                    | |
  | |  労働の需要      労働の供給  | |
  ➡︎ お金の流れ---➡︎D  S⬅︎-------  ⬅︎
  |賃金・地代・利潤 E_\/   労働・土地・資本|
  |(=GDP)  均衡点/\           |
  |  -------⬅︎S  D➡︎-------  |
  | |生産へ     生産要素     所得 | |
  | |の投入      市場   (=GDP)| |
  | |                    | |
  ⬆︎ ⬇︎ 利息・取付け➡︎【銀行】⬅︎預金・利息- ⬇︎ ⬆︎
  \ / ⬅︎融資----  ⬆︎ 利子・貸付け➡︎ \ /
  企\業        公的貯蓄        家\計 
  / \ 保険・法人税➡︎【政府】⬅︎所得税--- / \
  ⬇︎ ⬆︎ ⬅︎助成金--- || --生活保護➡︎ ⬆︎ ⬇︎
  | |      政府購入|(⬅︎-短期国債➡︎)| |
  | |      補助金|消費税  購入された| |
  | |収入(=GDP) ⬇︎⬆︎   財・サービス| |
  |  -------⬅︎D  S➡︎-------  |
  |販売された財   E_\/均衡点        |
  |・サービス      /\   支出(=GDP)|
   ---------➡︎S  D⬅︎---------
       財の供給 財・サービス 財の需要
              市場
  財優勢(デフレ)下降←利子率→上昇(インフレ)貨幣優勢



木曜日, 5月 21, 2015

『意味の論理学(上,下)』 ドゥルーズ:目次(転載)

リンク::::::::::ドゥルーズノート)→シネマ1シネマ2アンチ・オイディプス千のプラトー
NAMs出版プロジェクト: 『意味の論理学(上、下)』 ドゥルーズ:目次(転載)
http://nam-students.blogspot.jp/2015/05/blog-post_21.html(本頁)
ドゥルーズ体系:メモ
http://nam-students.blogspot.jp/2015/10/blog-post_72.html   

NAMs出版プロジェクト: ルイス・キャロルの論理ゲーム:メモ
http://nam-students.blogspot.jp/2015/04/blog-post.html


ドゥルーズ『意味の論理学』を読む - kenyama's blog
www.kenyama.net/2004/03/post-40.html

『意味の論理学』(法政大学出版局、1987、原著は1969)は、フーコー、デリダと並び称 され、フランスを代表する哲学者ドゥルーズの主著である。そしてこの本は、34のセリー と5つの論文からなる付論によって構成されている。 ...

Amazon.co.jp| 傷と出来事| ジョー・ブスケ, 谷口 清彦, 右崎 有希| 河出 ...
www.amazon.co.jp>...>外国のエッセー・随筆>フランス

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ジョー・ブスケ『傷と出来事』とドゥルーズ『意味の論理学』メモ - A Mental ...
hallucinyan.hatenablog.com/entry/2013/10/23/154908
傷と出来事 作者: ジョー・ブスケ,谷口清彦,右崎有希 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2013/07/20 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る とても美しい 本だったのでひさしぶりにブログを書きます。内容的にももちろんです ...
ジョー・ブスケ『傷と出来事』 - つじこの
tsujiko692.blog.fc2.com/blog-entry-85.html
2014年6月19日 ... 少し前から読んでいたジョー・ブスケ(Joë Bousquet, 1897-1950)の『傷と出来事』( 谷口清彦・右崎有希訳、河出書房新社、2013年)の読了が間近いので、日日日論に でも役立ちそうなくだりをいくつか抜き書きしておくことにする。なおブスケの ...
**
NAMs出版プロジェクト: ルイス・キャロルの論理ゲーム:メモ
***
『差異と反復』と違い、ハイデガーへの言及はない(付録冒頭にあるニーチェによるプラトン主義の転倒の話は本来はハイデガー経由の課題のはず)。

『意味の論理学(上)(下)』

Deleuze, Gilles  1969 Logique du sens ,Minuit,319p.
20070106 小泉 義之,河出書房新社,307p

■Deleuze, Gilles 1969 Logique du sens,Minuit,319p. =20070106 小泉 義之 『意味の論理学(上)』,河出書房新社,307p ISBN-10:4309462855 ISBN-13:9784309462851 \1050 [amazon]/[kinokuniya] =20070106  小泉 義之 『意味の論理学(下)』,河出書房新社,286p ISBN-10:4309462863 ISBN-13:9784309462868 \1050 [amazon]/[kinokuniya]


■内容
ドゥルーズの思考の核心をしめす名著、渇望の新訳。下巻では永遠回帰は純粋な出来事の理論であり、すべての存在はただひとつの声であるという「一義性」論から言葉、性、幻影、セリーへと、アリスとアルトーと伴走する思考の冒険は驚くべき展開を見せる。ルクレティウス論、トゥルニエ論などの重要テクストも収録。


■目次
上巻
    1.純粋生成のパラドックス
    2.表面効果のパラドックス
    3.命題
    4.二元性
    5.意味
    6.セリー化
    7.秘教的な語
    8.構造
    9.問題性
    10.理念的なゲーム
    11.無-意味
    12.パラドックス
       13.分裂病者と少女
    14.二重の原因性
    15.特異性
    16.存在論的な静的発生
    17.論理学的な静的発生
    18.哲学者の三つのイマージュ
    19.ユーモア
    20.ストア派のモラル問題
    21.出来事 *
    22.磁器と火山
    23.アイオーン
    24.出来事の交流

  下巻
    25.一義性
    26.言葉
    27.口唇性
    28.性
    29.善意は当然にも罰せられる
    30.幻影
    31.思考
    32.セリーの種類
       33.アリスの冒険 **
    34.第一次秩序と第二次組織

    付録
      シミュラクルと古代哲学 ***
      幻影と現代文学

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:本岡 大和 
UP:20100214
◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK 
 
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http://www.arsvi.com/b1900/6900dg2.htm
『意味の論理学 上』

Deleuze, Gilles 1969 Logique du sens,Les Editions de Minuit
20070120 小泉 義之,河出文庫,307p.

Last Update:20101010

■Deleuze, Gilles 1969 Logique du sens,Les Editions de Minuit =20070120 小泉 義之 『意味の論理学 上』,河出文庫,307p. ISBN-10:4309462855 ISBN-13:978-4309462851 \1050 [amazon]/[kinokuniya] ※

■内容

内容(「BOOK」データベースより)
ルイス・キャロルからストア派へ、パラドックスの考察にはじまり、意味と無意味、表面と深層、アイオーンとクロノス、そして「出来事」とはなにかを問うかつてなかった哲学。『差異と反復』から『アンチ・オイディプス』への飛躍を画し、核心的主題にあふれたドゥルーズの代表作を、気鋭の哲学者が新訳。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ドゥルーズ,ジル
1925年生まれ。哲学者。1995年、自ら死を選ぶ

小泉 義之
1954年生まれ。立命館大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次

序文 ルイス・キャロルからストア派へ

第1セリー 純粋生成のパラドックス
 計測される事物と狂気
 生成のプラトン的区別
 無限同一性
 アリスの冒険、あるいは「出来事」
第2セリー 表面効果のパラドックス
 物体・事物の状態と非物体的効果・出来事のストア派の区別
 因果関係の割れ目
 表面へ上昇させること……
 ルイス・キャロルにおける表面の発見
第3セリー 命題
 指示、表出、意義:三者の関係と循環性
 命題の第四次元はあるか
 意味、表現、出来事
 意味の二重の本性:命題の表現可能なものと事物の状態の属性、存立と外存在
第4セリー 二元性
 物体
 言葉、食べること、話すこと
 二種類の語
 命題の二つの次元:指示と表現、消費と意味
 二つのセリー
第5セリー 意味
 無際限な増殖
 不毛な複製化
 中立性、あるいは、本質の第三身分
 不条理、あるいは、不可解な対象
第6セリー セリー化
 セリー形態と異質なセリー
 異質なセリーの構成
 セリーは何に収束するのか
 ラカンのパラドックス:奇妙な要素(空虚な位置、あるいは、位置なき占有者)
 雌羊の店
第7セリー 秘教的な語
 セリー上の縮約の総合(連結)
 二つのセリーの調整の総合(連結)
 分離の総合、あるいは、セリーの分岐の総合:カバン語の問題
第8セリー 構造
 レヴィ=ストロースのパラドックス
 構造の条件
 特異性の役割
第9セリー 問題性
 特異性と出来事
 問題と出来事
 楽しい数学
 無作為抽出点と特異点
第10セリー 理念的なゲーム
 通常のゲームの規則
 異常なゲーム
 時間の2つの読み方:アイオーンとクロノス
 マラルメ
第11セリー 無‐意味
 パラドックス的要素の特徴
 無‐意味とは:無
 意味の二つの変形
 無‐意味から派生する不条理(意義なし)の二つの形態
 無‐意味と意味の余現前
 「効果」としての意味
第12セリー パラドックス
 良識の本性とパラドックス
 常識の本性とパラドックス
 無‐意味、意味、言葉のいわば第二次組織
第13セリー 分裂病者と少女
 アントナン・アルトーとルイス・キャロル
 食べること‐話すこと、分裂病的な言葉
 分裂病と表面の破綻
 語‐受動と破裂する文字の価値、語‐能動と分節しない音調の価値
 深層の無
 意味と表面の無
 意味の区別、言葉の第一次秩序と言葉の第二次組織の区別
第14セリー 二重の原因性
 非物体的な出来事‐効果、原因と準‐原因
 非常と発生
 フッサールの理論
 真の発生の条件:(我)なき、固体化の中心なき、超越論的な場
第15セリー 特異性
 戦争
 超越論的な場が意識の形態を守ることはありえない
 非人称的で前‐個体的な特異性
 超越論的場と表面
 個体の言説、人格の言説、底なき言説:第四の言説はあるか
第16セリー 存在論的な静的発生
 個体の発生:ライプニッツ
 世界の「共可能性」の条件、あるいは、セリーの収束性の条件(連続性)
 出来事の述語への変換
 個体から人格へ
 人格、特性とクラス
第17セリー 論理学的な静的発生
 命題の次元への移行
 意味と命題
 意味の中立性
 表面と裏地
第18セリー 哲学者の三つのイマージュ
 科学と高所
 科学と深層
 哲学者の新たなタイプ:ストア派
 ヘラクレスと表面
第19セリー ユーモア
 意義から指示へ
 ストア派と禅
 古典的言説と個体、ロマン的言説と人格:イロニー
 底なしの言説
 特異性の言説:ユーモア、あるいは、「単独者の第四人称」
第20セリー ストア派のモラル問題
 モラルの二つの極:事物の物理的占いと表象の論理的使用
 表象、使用と表現
 出来事を把握すること・意志すること・表象すること
第21セリー 出来事
 出来事の永遠真理
 実現と反‐実現
 出来事としての死の二つの面 *
 出来事を意志することとは
第22セリー 磁器と火山
 『裂け目(崩壊)』(フィッツジェラルド)
 二つの過程とその区別の問題
 アルコリスム、躁鬱
 サイテゲリアに献げる
第23セリー アイオーン
 クロノスの特徴と深層の生成によるクロノスの転覆
 アイオーンと表面
 アイオーンから派生する組織、アイオーンとクロノスの差異
第24セリー 出来事の交流
 非論理的な共立不可能性の問題
 ライプニッツ
 肯定的隔たりと分離の肯定的総合
 永遠回帰、アイオーンと直線:最も怖ろしい迷宮

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:樋口也寸志 
UP:20101010 REV:
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『意味の論理学 下』

Deleuze, Gilles 1969 Logique du sens,Les Editions de Minuit
20070120 小泉 義之,河出文庫,286p.

Last Update:20101010

■Deleuze, Gilles 1969 Logique du sens,Les Editions de Minuit=20070120 小泉 義之 『意味の論理学 下』,河出文庫,286p. ISBN-10:4309462863 ISBN-13:978-4309462868 \1050 

■内容

内容(「BOOK」データベースより)
ドゥルーズの思考の核心をしめす名著、渇望の新訳。下巻では永遠回帰は純粋な出来事の理論であり、すべての存在はただひとつの声であるという「一義性」論から言葉、性、幻影、セリーへと、アリスとアルトーと伴走する思考の冒険は驚くべき展開を見せる。ルクレティウス論、トゥルニエ論などの重要テクストも収録。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ドゥルーズ,ジル
1925年生まれ。哲学者。1995年、自ら死を選ぶ

小泉 義之
1954年生まれ。立命館大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次

第25セリー 一義性
 個体と出来事
 永遠回帰再論
 一犠牲の三つの意義
第26セリー 言葉
 言葉を可能にするもの
 言葉の組織の要約
 動詞と不定法
第27セリー 口唇性
 動的発生の問題:深層から表面へ
 メラニー・クラインによる「態勢」
 分裂病と抑鬱、深層と高所、シミュラクルとイドラ
 第一段階:雑音から声へ
第28セリー 性
 性感帯
 動的発生の第二段階:諸表面の形成と諸表面の接続
 イマージュ
 オイディプス・コンプレックスの本性、性器帯の役割
第29セリー 善意は当然にも罰せられる
 表面の構成との関係におけるオイディプスの企画
 修復することと帰還させること
 去勢
 カテゴリーとしての意図
 発生の第三段階:物理的表面から形而上学的表現へ(二重のスクリーン)
第30セリー 幻影
 幻影と出来事
 幻影、自我と特異性
 幻影、動詞と言葉
第31セリー 思考
 幻影、移行と開始
 夫妻と思考
 形而上学的表面
 心的生活の方角決定、口と脳
第32セリー セリーの種類
 セリーと性:結合的セリーと性感帯、総合的セリーと接続
 性的セリーの第三形態、分離と発散
 幻影と共鳴
 性と言葉:3つのタイプのセリーと対応する語
 声から話し言葉へ
第33セリー アリスの冒険
 ルイス・キャロルにおける三種の秘教的な語の再考
 『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』の比較概要
 精神分析と文学、神経症的な家族小説と芸術の小説 - 作品 **
第34セリー 第一次秩序と第二次組織
 幻影の振子構造:共鳴と共生運動
 話し言葉から動詞へ
 動的発生の終わり
 抑圧、一次と二次の
 風刺、イロニー、ユーモア

付録
Ⅰ シミュラクルと古代哲学
 Ⅰプラトンとシミュラクル
  プラトンの弁証論:役割の意義 ***
  請求者の選別
  コピーとシミュラクル
  シミュラクルの特徴
  表象の歴史
  プラトニズムを転倒すること:現代芸術作品とシミュラクルの報復
  永遠回帰の顕示内容と潜伏内容(プラトンに対抗するニーチェ)
  永遠回帰とシミュレーション
  モデルニア
 Ⅱルクレティウスとシミュラクル
  雑多なもの
  自然と全体化不可能な緩和
  〈存在〉・〈一〉・〈全〉の批判
  因果原理の異なる相
  方法の二つの姿形
  クリナメンと時間理論
  真の無限と偽の無限
  魂のトラブル
  深層からの流出、表面からのシミュラクル、神学的・夢幻的・官能的な幻影
  時間と方法の統一性
  偽の無限の起源と魂のトラブル
  自然主義と神話批判
Ⅱ 幻影と現代文学
 Ⅰクロソウスキー、あるいは、身体‐言葉
  身体の観点と言葉の観点からの選言三段論法
  ポルノグラフィーと神学
  見ることと話すこと
  反射像、共鳴、シミュラクル
  破棄通告
  身体と言葉の屈折
  交換と反復
  反復とシミュラクル
  停滞の場面の役割
  両刀論法:身体‐言葉
  神と反キリスト:二つの秩序
  選言三段論法のカント理論 *
  神の役割
  クロソウスキーにおけるカント理論の変形
  反キリストの秩序
  意図:強度と志向性
  幻影としての永遠回帰
 Ⅱミシェル・トゥルニエと他者なき世界
  ロビンソン、元素と目的
  倒錯の問題
  知覚における他者の効果
  ア・プリオリな構造としての他者
  時間における他者の効果
  他者の不在
  分身と元素
  他者喪失の三つの意味
  シミュラクルから幻影へ
  他者と倒錯
 Ⅲゾラと裂け目
  裂け目と遺伝
  本能と本能の対象
  二つの遺伝
  死の本能と本能
  人間の獣
  幻影化される対象
  悲劇と叙事詩

訳者後書
人名・学派名索引

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:樋口也寸志 
UP:20101010 REV:
◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK 
 
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以下も転載:
ジョー・ブスケ『傷と出来事』とドゥルーズ『意味の論理学』メモ - A Mental Hell’s Angel
http://hallucinyan.hatenablog.com/entry/2013/10/23/154908
 ブスケのことはドゥルーズ『意味の論理学』の第21セリー「出来事」で論じられているので気になっていたのだけれど、初の邦訳ということで本書を手に取りました。
 本書は詩人であるブスケが日々の詩想を綴ったノートを死後出版したもの。
ジョー・ブスケ
1897年3月19日、ナルボンヌ生まれ。第一次世界大戦にさいして志願し中尉となる。1918年5月27日、一発の銃弾がその両肺をつらぬき、脊髄を損傷する。21歳で下半身不随となり、1924年から死にいたるまで、南仏カルカソンヌの「鎧戸を閉ざした一室」のベッドに横たわったまま執筆をつづける。 そしてヴァレリー、ジッド、エリュアール、ポーラン、アラゴンヴェイユらと友情を結ぶ。1950年9月28日死去。
  小泉義之さんが「ジョー・ブスケの作品はすべてが傷・出来事・言葉についての省察である」と言っていて(『意味の論理学』河出文庫の註)、読むとたしかにそういう内容(傷、出来事についてはタイトルにされるくらいだからもちろんやたら言及されていて、言葉については、「語法」という言辞がよく出てくる)。
意味の論理学〈上〉 (河出文庫)
意味の論理学 下
 ドゥルーズによれば、「ジョー・ブスケをストア派と呼ばなければならない」とのこと。ストア派というのは『意味の論理学』的には、大雑把に言ってしまうと「非物体的な効果であるところの表面の〈出来事〉について深く思索した人」というような意味合いでしょうか。質料とロゴスから世界がなると考えた際に、ロゴスをプラトン的に高所に定位せず、表面に見るのがストア派(だったはず)。またLSにおいては「前ソクラテス派‐ストア派‐プラトン」というのはそれぞれ「風刺‐ユーモア‐イロニー」が重ね合わされるため、ブスケはある種の「ユーモア」の作家でもあるということになる。
 ブスケは、彼の身体の奥深くに抱える傷を、それにもかかわらず、また、それだけますます、傷の永遠真理において純粋出来事として理解する。
『意味の論理学』上巻  p.258
  到来することを不正で不当なものと捉えること(それはいつだって誰かの過ちだ)が、我々の傷口を厭うべきものにし、ルサンチマンそのもの、出来事に対抗するルサンチマンにする。これ以外に悪しき意志はない[……]では、出来事を意志するとは、どういうことであろうか[……]たぶん、諦観もまたルサンチマン の一つの姿である。 上 p.259 
 ブスケは述べている。「私の死の趣味は、意志の挫折であった。それを私は死ぬことへの切望で置き換えるだろう。これが意志の光栄である」。趣味から切望へ。何も変わっていないとも言える。ただし、意志の変化、その場での全身の一種の跳躍があって、有機体の意志を霊的な意志に取り替えてしまう。いまや精確には、霊的な意志は、到来することを意志するのではなく、到来することの中の何ものか、到来することに符号して来たるべき何ものか、ユーモアの曖昧な符号の法則に従って来たる何ものか、すなわち〈出来事〉を意志する。運命愛(Amor fati)が自由な人間の闘争の一つとなるのは、この意味においてである。 上 p.260
 ブスケは述べている。「君の不幸の人間になれ。君の不幸の完全性と閃光を受肉することを学べ」。これ以上のことは言えないし、一度も言われたことはない。 上 p261
 反-出来事の思考=ルサンチマンと、出来事の思考=ユーモアがあり、 ドゥルーズの読みではブスケは後者の作家であって、ストア派的な「運命愛の倫理」を描述しかつ生きたものと考えられる(ちょっと『ドゥルーズ/ガタリの現在』所収の近藤和智「「出来事」の倫理としての「運命愛」」を再読したところ、ドゥルーズのストア派の運命愛についての解釈について、「わりと牽強付会っぽいけど目指すべき方向性としては間違っていない」(大意)とのこと)。
 風刺-ユーモア-イロニーの三幅対重要感個人的にあるのでちょっと考えたいなーという気する。というメモ。

 以下、『傷と出来事』から、なんとなく気に入った部分をずらずら引用。
 ひとが君に求めるのは、生きることの恩寵をこのうえなく現実的に感じること、ただそれだけである。君が描きだす現実は、現実それ自体を補完する筆致を呼び寄せる。なぜなら、別個の意識から見れば、現実は現実でしかないからである。この現実は完成されなければならない。 p.25
 夜、病、苦痛をやりすごす有用な方法。諸感情を記号で名指さないこと。苦痛とは何の関係もない苦痛もある。 p.44
 私の語法が、私のうちで沈黙の権利しか与えられなかったものの全存在であればよい。 p.46
 六月十一日、日曜日。真実にしがみつくこと……困難であるのは、真実をとらえることではなく、とらえた真実を手放さないことである。 p.68
 いかにして光は、みずからが行きわたらせている奇跡に気づくことができるのか? 光それ自体の思考のうちには死が含まれているはずである。われわれに思考をもたらすという恩寵を、思考それ自体によって見定めるために。生が想像可能であるのはただ、生の不在が精神をおののかせるかぎりにおいてであり、そのおののきのなかで精神は壮麗なる生へと開かれていくのである。ならば、この事実それ自体は、いかにして私のもとに到来したのか? 生を信じることをさまたげる出来事にもかかわらず、君がその特異性を感じ取るために、君はどんな草を噛んでいるか? p.79
 神秘はごく軽快な手つきで取り扱われるべきである。 p.85
 君の孤独を愛の一世界となせ。 p.95
 君に実存を開示してくれた出来事に、君の実存を従属させて、君の自由を回復せよ。無益な会話をふっかけていつも君を苦しめる連中のことを、拷問者と呼んでやれ。君の耳を聾するとめどない騒音を悪魔と命名してやれ。君の生が生きられる宇宙をつくりだせ。 p.110

 「よい」という語は何を意味するのか? 愛するものの糧でありたいという欲求を、君はどこで手に入れたのか? 君は生きとし生けるものの意識でありたいと望む。宇宙の美しさは君のうちにみずからの報酬を手にするだろうか?
 世界が私の優しさを糧に生きてくれればよいと思うし、世界が私に返してくれるだろう愛の甘美さを私の生のうちに感じ取りたいと思う。わが生はわが心の陶酔であるだろう。君にわかるだろうか? 
 ――永遠に幼年期のままの可哀そうな心よ。それは君のなかで押し殺すように、恥じるように息をひそめている。それは、君が愛そうとはしない世界の夜である。 pp.110-111
 人間は万物の実存のなかの一点ではない。人間は一点における万物の実存である。 p.178
 君が全身全霊を賭して君自身の言葉に分け入る術を心得ていない限り、君は神に話しかけてはならない。 p.178
 「生はよきものである」。これは不幸なものの言葉である。生が神々しいものであることを想い起こさせてくれ。君を包み込む事物は、わずかであれ君が存在している以上に存在している。 p.234
 再読して思ったけれど、「生を信じることをさまたげる出来事にもかかわらず、君がその特異性を感じ取るために、君はどんな草を噛んでいるか?」という言い回しとても良いですね。

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NAMs出版プロジェクト: ルイス・キャロルの論理ゲーム:メモ
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『差異と反復』と違い、ハイデガーへの言及はない(付録冒頭にあるニーチェによるプラトン主義の転倒の話は本来はハイデガー経由の課題のはず)。

追記:
《 選言的三段論法がそのすべての効力を発揮するのは、まさに神学についてのカントのテーゼ、異常で特に皮肉なテーゼに関してである。つまり、神は選言的三段論法の原理もしくは主人として提示されている。こうしたテーゼを理解するためには、カントが一般的に観念と三段論法とのあいだに設定するつながりを想起しなくてはならない。理性は観念と呼ばれるような特別な概念によって最初に規定されるものではない。むしろ理性は、悟性の諸概念を扱う或る種のやり方として規定される。つまり、ひとつの概念が与えられると、理性はその外延全体のなかで把握された概念で、それが関係する対象に第一の概念を帰属させる条件を作るような概念を探す。これが三段論法の性質である。死ぬということがソクラテスに帰属すると、その外延全体のなかで把握されてこの帰属(すべての人間)を条件付ける概念が求められる。このようにして、理性の歩みは、ひとつの難点に直面しないならば特別な問題を生じはしないだろう。ひとつの難点というのは、悟性がカテゴリーと呼ばれる独自の概念を持っているということである。…》
クロソウスキーまたは身体=言語 (選言三段論法のカント理論)
ドゥルーズ意味の論理学法政366頁



http://cosmologia.zatunen.com/deleuze/a10_1969.htm

意味の論理学



参照文献
・プラトン『パイドロス』
・プラトン『ポリティコス』
・プラトン『ソフィスト』
・プラトン『ピレボス』
・プラトン『ソピステス』
・プラトン『テアイテトス』
・プラトン『ティマイオス』
・プラトン『クラテュロス』
・プラトン『ピレボス』
・プラトン『パルメニデス』
・ピエール・クロソウスキー『歓待の掟』
・ピエール・クロソウスキー『ニーチェと悪循環』
・ピエール・クロソウスキー『ナントの勅令破棄』
・ピエール・クロソウスキー『ロベルトは今夜
・ピエール・クロソウスキー『プロンプター』
・ピエール・クロソウスキー『バフォメット』
・ピエール・クロソウスキー『ディアーナの水浴』
・ピエール・クロソウスキー『かくも不吉な欲望』
・フロイト『快感原則の彼岸』
・フロイト『自我とエス』
・フロイト『トーテムとタブー』
・フロイト『欲動とその運命』
・フロイト『ある幼児期神経症の病歴より』
・フロイト『無意識について』
・ニーチェ『ニーチェ対ヴァーグナー』
・ニーチェ『悲劇の誕生』
・ニーチェ『悦ばしき知識』
・ニーチェ『この人を見よ』
・ニーチェ『権力への意志』
・ニーチェ『善悪の彼岸』
・ルイス・キャロル『もつれっ話』
・ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』
・ルイス・キャロル『不思議の国の論理学』
・ルイス・キャロル『鏡の国のアリス』
・ルイス・キャロル『シルヴィーとブルーノ』
・エミール・ゾラ『居酒屋』
・エミール・ゾラ『テレーズ・ラカン』
・エミール・ゾラ『獣人』
・エミール・ゾラ『パスカル博士』
・フッサール『デカルト的省察』
・フッサール『イデーン』
・フッサール『論理学研究』
・ピエール・マフォレ『文学生産の理論』
・ピエール・マフォレ『構造主義とは何か』
・キルケゴール『哲学的断片』
・キルケゴール『イロニーの概念』
・クレメンス『雑録集』
・クレメンス『初期ギリシア教父』
・アルトー『アンリ・パソゾーへのロデーズからの手紙』
・アルトー『ペヨトルのダンス』
・ライプニッツ『形而上学叙説』
・ライプニッツ『人間知性新論』
・J・ラプランシュ+J.B.ポンタリス『精神分析用語辞典』
・J・ラプランシュ+J.B.ポンタリス『幻想の起源』
・ヘーゲル『大論理学』
・ヘーゲル『精神現象学』
・ディオゲネス『ティエステス』
・ディオゲネス『ギリシア哲学者列伝』
・ゴンブローヴィッチ『ポルノグラフィア』
・ゴンブローヴィッチ『コスモス』
・エミール・ブレイエ『初期ストア哲学における非物体的なものの理論』
・キケロ『運命について』
・エピクロス『エピクロス:教説と手紙』
・ルクレティウス『物質について』
・プロティノス『エネアデス』
・ミシェル・トゥルニエ『フライデーあるいは太平洋の冥界』
・バンヴェニスト『一般言語学の諸問題』
・ブリス・パラン『ことばの思想史』
・デカルト『哲学原理』
・フレーゲ『意義と意味について』
・カルナップ『意味と必然性』
・ホメーロス『オデュッセイア』
・ジョイス『フィネガンズ・ウェイク』
・ジャック・ラカン『エクリ』
・ミシェル・フーコー『レーモン・ルーセル』
・ミシェル・ビュトール『現代作家論 ジェイムズ・ジョイス』
・M・モース『社会学と人類学』
・ペギー『歴史との対話-クリオ-』
・ボルヘス『伝奇集』
・マラルメ『書物について』
・セクストス・エンペイリコス『学者たちへの論駁2』
・ジゼラ・パンコフ『身体像の回復:精神分裂病の精神療法』
・G・ベルジェ『フッサールのコギト』
・カント『純粋理性批判』
・バシュラール『空と夢』
・ブランショ『文学空間』
・フィッツジェラルド『崩壊』
・ラウリー『活火山の下』
・ボエティウス『哲学の慰め』
・マルクス・アクレリウス『自省録』
・ジョルジュ・カンギレム『正常と病理』
・E・オルティグ『言語表現と表象』
・メラニー・クライン『児童の精神分析』
・ベルクソン『精神のエネルギー』
・セルジュ・ルクレール『精神分析すること』
・プルースト『失われた時を求めて』
・ルイ・アルチュセール『マルクスのために』
・ウンベルト・エーコ『開かれた作品』
・サルトル『存在と無』
・アンリ・ミショー『精神の大試練』
・ギイ・ロゾラート『欲望と幻想』
本書でプラトンへの言及は一貫しているが、ハイデガーへの言及はない。付録冒頭のプラトン主義の転倒なるニーチェの言葉も、『差異と反復』と違い、ハイデガーが引用していたことには触れられていない。