(
スピノザ、
リンク:::::::::)
本頁
参考:
ジュディス・バトラー
https://nam-students.blogspot.com/2019/03/blog-post_2.html
バディウ 集合論
https://nam-students.blogspot.com/2018/12/12-2018-12-5-251-3000-isbn-978-4-8010.html
I(全論理空間)
◯
/\
/ \
/ \
a=b=S / \ a/=b/=M
◯/ \◯
Sは実体\ / Mは様態
\ /
\ /
\ /
\/
◯
O(空なるクラス)
図は『論理学史』(山下正男)p208より、スピノザ哲学の論理構成。
デカルトの場合、属性は主にS(=実体)に連なり、スピノザの場合、属性はM(=様態)に連なる。
例を挙げるならば(スピノザ往復書簡の無限の説明)、実体Sが二つの円、様態Mが無限にある両円の比率ということになる。山下氏によればヘーゲルはその両者を混同してしまっているという。
デカルトの、属性がS(=実体)に連ながる部分がヘーゲルの過ちを生んだ。
上を延長、下を思惟ととらえれば(逆でもいい)両者の結合が神秘主義的思考回路と同じになってしまうということだ。
スピノザは属性を様態寄りに考えたとはいえ、実体から無限の属性が生じることを想定しかつ、思惟と延長に優越をつけなかった。
様態から属性を通って実体につながっているとはいえ、実体側からの属性を無視したわけではなく、属性は思惟と延長に限られず無限にあるというだけである。だから二項対立の変奏はあっても二元論の固定さらには思惟の優越にはならない。空なるクラスも定義としての否定において維持される。
ヘーゲルは(論理的思考が後退した場合における)デカルトの必然的帰結である。
また、ドゥルーズによれば平行論なる命名はライプニッツが初めて行ったもので、スピノザ自身の用語ではない。
(ドゥルーズ『スピノザ 表現の問題』邦訳単行本103,390頁参照)
さらにライプニッツの並行論は悪口ではない。ライプニッツも自身を並行論者と考えていたからだ。
ただスピノザには個体による実体の分有を説明出来ないと考えていた(「唯一の普遍的精神の説に
ついての考察」8巻132頁)。
ライプニッツはこんな図式を描いている。
瞬間Aにおける肉体の状態 | 瞬間Aにおける魂の状態
次の瞬間Bにおける肉体の状態(チクリ)| 瞬間Bにおける肉体の状態(痛み)
「魂がチクリにかならず気がつくのは、関係の法則によっている。」
「魂は、いつもかならずしも判明に、チクリだの、その直後にやってくるはずの痛みだのが、
いったいなんで起こるのか、気がついているとはかぎりません。」
(アルノー宛書簡20邦訳ライプニッツ著作集第八巻361~362頁)
http://www2.human.niigata-u.ac.jp/~mt/ningen/docs/F.%20IMAI.pdf
ライプニッツは、物体は延長だとするデカルトの考え方のみをアルノーが前提としており、
物体が自身の力で運動することを否定しているといって批判する(書簡16『ライプニッツ著作集 8』320 頁)。
共通概念=スピノザの公理をドゥルーズは肯定的に捉えている。ライプニッツの複数性へとスピノザの一元論を変換する鍵がそこにある。
法よりも判例が大事というのと同じだ。ドゥルーズの感覚論はゆがんではいるが、、、
ドゥルーズが、共通感覚には否定的だが、共通概念に肯定的なのは、上記図のように感覚に概念を対応させるためで、概念の優位を称えているのではない。
(ドゥルーズが、カントの主要テーマをランボーやシェークスピアの引用で要約したことが想起される。)
ドゥルーズもまた並行論者なのだ。
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欲望する諸機械|器官なき身体
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追記:
ポパーが自伝冒頭でスピノザを本質主義として批判している(wikiのスピノザ参照。自伝はヴィトゲンシュタインへの言及があることで有名だが、ボルツァーノへの言及が興味深い*)。
以下の図はその関連で紹介された。
右の意味づけが大事だというが、これはスピノザの起成原因が大事だということと重なる。またライプニッツの図と本質は変わらない。どちらも無限遡行を恐れ、回避(ライプニッツはモナドによって、ポパーは社会的位置づけによって)するのである。
*論理学史的にはカントを批判的に継承したボルツァーノ(本人はカントよりライプニッツに近い)の命題自体によって世界3が開け、それはポパーの立場に近い。
a table of ideas
IDEAS
that is
DESIGNATIONS or TERMS or STATEMENTS or PROPOSITIONS
CONCEPTS or THEORIES
may be formulated in
WORDS ASSERTIONS
which may be
MEANINGFUL TRUE
and their
MEANING TRUTH
may be reduced, by way of
DEFINITIONS DERIVATIONS
to that of
UNDEFINED CONCEPTS PRIMITIVE PROPOSITIONS
______________________________________
the attempt to establish (rather than reduce) by these means their
MEANING TRUTH
leads to an infinite regress
観 念
つまり
指示項または名辞 言明または命題
または概念 または理論
は
言 葉 主 張
において定式化されえ、それらは
有 意 味 真
でありえ、それらの
意 味 真 理 性
は
定 義 導 出
によって
無定義概念 原 始 命 題
のそれに還元されうる
_________________________________
このような手段によって、それらの
意 味 真 理
を(還元ではなく)確立しようとする
企ては、無限後退におちいる
岩波現代文庫上33頁より
ポパーはスピノザを批判しつつスピノザ的なのだ(演繹主義と実在論をポパーは信奉する)。
a table of ideas
IDEAS
that is
DESIGNATIONS or TERMS orCONCEPTS,STATEMENTS or PROPOSITIONS or THEORIES
may be formulated in
WORDS,ASSERTIONS
which may be
MEANINGFUL,TRUE
and the
MEANING,TRUTH
may be reduced, by way of
DEFINITIONS,DERIVATIONS
to that of
UNDEFINED CONCEPTS,PRIMITIVE PROPOSITIONS
___________________________
the attempt to establish (rather than reduce) by these means their
MEANING,TRUTH
leads to an infinite regress
観念の表
観念つまり
指示項または名辞または概念、言明または命題または理論
は
言葉、主張
において定式化されえ、それらは
有意味、真
でありえ、それらの
意味、真理性
は
定義、導出
によって
無定義概念、原 始 命 題
のそれに還元されうる
__________________________
このような手段によって、それらの
意味、真理
を(還元ではなく)確立しようとする
企ては、無限後退におちいる
『果てしなき探求』(上)岩波現代文庫33頁より。『客観的知識』森博訳143頁と訳語は同じ。
https://www.marxists.org/reference/subject/philosophy/works/at/popper.htm
IDEAS
that is |
DESIGNATIONS or TERMS
or CONCEPTS | STATEMENTS or PROPOSITIONS
or THEORIES |
may be formulated in |
WORDS | ASSERTIONS |
which may be |
MEANINGFUL | TRUE |
and their |
MEANING | TRUTH |
May be reduced, by way of |
DEFINITIONS | DERIVATIONS |
to that of |
UNDEFINED CONCEPTS | PRIMITIVE PROPOSITIONS |
The attempt to establish (rather than reduce) by these means their |
MEANING | TRUTH |
leads to an infinite regress |
図の初出は、
Karl Popper (1966)
Objective Knowledge
A Realist View of Logic, Physics, and History (1966)
Source: Objective Knowledge (1972) publ. Clarendon Press. The second last chapter is reproduced here.
哲学史的には、
我--「同語反復」カント
思 l
う l
「疑いつつ+ある」スピノザ
我\
あ \
り 「私は思惟する事物である 」
デカルト ライプニッツ
///////
ちなみに漱石の老子論を援用すると老子の体系は以下になる。漱石はヘーゲルと比較しているが、反知性主義的という点を除けば、発生論を含むので老子はスピノザに似ている。
道
┏━┻━┓
絶対の道 相対の道/政治
┏━━┳┻━┓ ┏┻━┳━━┓
範囲 体 用 人の道 不道 非道
: ┏━┻━┓
天下を得る方 天下を得たる後/修身
: ┏━┻━┓
: 積極的 消極的
: ┏━┻━┓ ┏┻┳━┳━┓
: 方針 教育 法 兵 刑 ┃
: ┃ ┏━┻━┓ ┃
:.柔弱等 無欲 無智 ┃
: ┃ ┏━━┳┻━┓
:........嬰児 学問 行為 多言
あるいは、
道
┏━┻━┓
絶対の道 相対の道/政治(*)
┏━━┳┻━┓ ┏┻━┳━━┓
範囲 体 用 人の道 不道 非道
: *
: ┏━┻━┓
天下を得る方 天下を得たる後/修身(**)
: ┏━┻━┓
: 積極的 消極的
: ┏━┻━┓ ┏┻┳━┳━┓
: 方針 教育 法 兵 刑 ┃
: ┃ ┏━┻━┓ ┃
:.柔弱等 無欲 無智 ┃
: ** **
: ┃ ┏━━┳┻━┓
:........嬰児 学問 行為 多言
< 道 >
┏━┻━┓
絶対の道 相対の道
┏━━┳┻━┓ ┏┻━┳━━┓
範囲 体 用 人の道 不道 非道
: ┃
: <政 治>
: ┏━┻━┓
天下を得る方 天下を得たる後
: ┏━┻━┓
: 積極的 消極的
: ┏━┻━┓ ┏┻┳━┳━┓
: 方針 教育 法 兵 刑 ┃
: ┃ ┏━┻━┓ ┃
:.柔弱等 無欲 無智 ┃
: ┃ ┃
: < 修 身 >
: ┃ ┏━━┳┻━┓
:........嬰児 学問 行為 多言
< 道 >
┏━┻━┓
絶対の道 相対の道
┏━━┳┻━┓ ┏┻━┳━━┓
用 体 範囲 人の道 不道 非道
: ┃
: <政 治>
: ┏━┻━┓
:..天下を得る方 天下を得たる後
: ┏━┻━┓
: 積極的 消極的
: ┏━┻━┓ ┏┻┳━┳━┓
: 方針 教育 法 兵 刑 ┃
: ┃ ┏━┻━┓ ┃
:.......柔弱等 無欲 無智 ┃
: ┃ ┃
: < 修 身 >
: ┃ ┏━━┳┻━┓
:..............嬰児 学問 行為 多言
< 道 >
┏━┻━┓
絶対の道 相対の道
┏━━┳┻━┓ ┏┻━┳━━┓
用 体 範囲 人の道 不道 非道
: ┃
: <政 治>
: ┏━┻━┓
:..天下を得る方 天下を得たる後
: ┏━┻━┓
: 積極的 消極的
: ┏━┻━┓ ┏┻┳━┓
: 方針 教育 法 兵 刑
: ┃ ┏━┻━┓ ┃ ┃ ┃
:.......柔弱等 無欲 無智 ┃ ┃ ┃
: ┻━┻━┳━┻ ┻┳┻━┻
: ┃ ┃
: < 修 身 >
: ┃ ┏━┻┳━━┓
:.............嬰児 学問 行為 多言
< 道 >
┏━┻━┓
絶対の道 相対の道
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用 体 範囲 人の道 不道 非道
: ┃
: <政 治>
: ┏━┻━┓
:..天下を得る方 天下を得たる後
: ┏━┻━━┓
: 積極的 消極的
: ┏━━┻━┓ ┏┻┳━┓
: 方針 教育 法 兵 刑
: ┃ ┏┻┓ ┃ ┃ ┃
:......柔弱等 無欲 無智┃ ┃ ┃
: ┻━━┻┳┻ ┻┳┻━┻
: ┃ ┃
: <修 身>
: ┃ ┏━┻┳━━┓
:...........嬰児 学問 行為 多言を廃す
我--「同語反復」カント
思 l
う l
「疑いつつ+ある」スピノザ
我\
あ \
り 「私は思惟する事物である 」
デカルト ライプニッツ
我 「私は思惟する事物である 」
思 / ライプニッツ
う/
「疑いつつ+ある」スピノザ
我 l
あ l
り--「同語反復」カント
デカルト
我 「私は思惟する事物
思 / である 」ライプニッツ
う/
「疑いつつ+ある」スピノザ
我 l
あ l
り--「同語反復」カント
デカルト