火曜日, 1月 22, 2008

2002年NAM代表くじ引き選出

2002年NAM代表くじ引き選出(4分)



第一期NAM代表くじ引き選出
2002年6月29日@早稲田奉仕園

プログラム

 われわれが開始するNew Associationist Movement(NAM)は、一九世紀以来の社会主義的運動総体の歴史的経験の検証 にもとづいている。そのプログラムは、極めて簡単で、次の五条に要約される。これらに 関して合意があれば、それ以後の活動はすべて、各個人の創意工夫に負う。
(一) NAMは、倫理的−経済的な運動である。カントの言葉をもじっていえば、倫理なき経済 はブラインドであり、経済なき倫理は空虚であるがゆえに。
(二) NAMは、資本と国家への対抗運動を組織する。それはトランスナショナルな「消費者と しての労働者」の運動である。それは資本制経済の内側と外側でなされる。もちろん、資 本制経済の外部に立つことはできない。ゆえに、外側とは、非資本制的な生産と消費のア ソシエーションを組織するということ、内側とは、資本への対抗の場を、流通(消費)過 程におくということを意味する。
(三) NAMは 「非暴力的」 である。それはいわゆる暴力革命を否定するだけでなく、議会による国家権力の獲得とそ の行使を志向しないという意味である。なぜなら、NAMが目指すのは、国家権力によっ ては廃棄することができないような、資本制貨幣経済の廃棄であり、国家そのものの廃棄 であるから。
(四) NAMは、その組織形態自体において、この運動が実現すべきものを体現する。すなわち 、それは、選挙のみならず、くじ引きを導入することによって、代表制の官僚的固定化を 阻み、参加的民主主義を保証する。
(五) NAMは、現実の矛盾を止揚する現実的な運動であり、それは現実的な諸前提から生まれ る。いいかえれば、それは、情報資本主義的段階への移行がもたらす社会的諸矛盾を、他 方でそれがもたらした社会的諸能力によって超えることである。したがって、この運動に は、歴史的な経験の吟味と同時に、未知のものへの創造的な挑戟が不可欠である。

『原理』(太田出版2000年11月9日)p17-19より


http://www.clas.ufl.edu/users/jmurphy...

The Program

The New Associationist Movement (NAM) begins based upon a scrutiny of the historical experience of all socialist movements beginning in the 19th century. The program can be quite simply summarized in the following five articles. Inasmuch as one agrees with them, s/he can develop his/her acts dependent upon individual situations and creativities.

(1) NAM is an economic-ethical movement. In reference to Kant's term, we might say, "economic policy without ethics is blind, while ethical intervention without economic concerns is empty."

(2) NAM organizes a counter-act against capital and state. This is a transnational worker as consumer movement. This is practiced, figuratively speaking, within and without the capitalist economy. But, of course, it is impossible in the strict sense to stand outside the capitalist economy. The struggle without aims at organizing an association of non-capitalist production and consumption; the struggle within is centered on boycotting in the process of circulation (consumption).

(3) NAM is non-violent. It not only denies violent revolution, but also negates any use of state power by parliamentary means. This is because what NAM intends is an abolition of the capitalist currency economy-that which state power can never abolish-and also the abolition of state power itself.

(4) NAM's organization and movement themselves embody what it intends to realize. Namely, by way of introducing the lottery into the election process(I will explain this later), it prevents a bureaucratic fixation while at the same time guaranteeing a participatory democracy.

(5) NAM is a realistic movement that abolishes real contradictions; it is born out of realistically existing premises. In other words, it is a movement to overcome the social contradictions caused by the development of capitalism (that has reached the stage of information capitalism) by way of employing the social potencies produced by the same development.

参考サイト:
定本柄谷行人集(付『世界共和国へ』『NAM原理』)総合索引:カラーバージョン
http://nam-students.blogspot.com/2006...
NAMs出版プロジェクト、ブログサイトより

リンク:くじ引き関連資料

日曜日, 1月 20, 2008

プルードンとNAMについて

群像に連載された「探究3」は連載時にはなかったプルードンの章が加筆されて、単行本の『トランスクリティーク』になった。
ただし、出版年月日は先になる『NAM原理』ではブラッシュアップされたにもかかわらずプルードンは脚注に名を出すだけに格下げされている。
マルクスの名前で看板を掲げたために、政治革命ではなく社会革命を目指すというNAMの原理の内実がおろそかになった。
NAM原理はプルードンの原理と言っても言い過ぎではなかったのに。
それはWEB上でNAM会員によって採択された原理第二稿のプルードンへの言及の拡大を見てもわかる。

組織としてのNAMはマルクス主義の延命装置として機能してしまったのだ。

追記;
『プルードン研究』(岩波書店)でも引用されていましたが、サルトルのプルードンへの言及をあらためて引用したいと思います。
ドゥルーズが晩年、サルトルを再評価していたのもうなづけます。
以下引用です。

「マルキシスムもまた競争相手の理論を吸収し、消化して、開かれたままでいなければならなかったにちがいない。ところが人も知るように実際につくり出されたのは、百の理論の代りに二つの革命的イデオロジーにすぎなかった。ブルードン主義者は、一八七〇年以前の労働者インターナショナルでは多数を占めていたが、パリ・コンミューンの失敗によっておしつぶされた。マルキシスムは敵対者に打勝ったが、その勝利は、マルキシスムがのり越えながらそのなかに含んでいたヘーゲル的否定の力によるものではなく、純粋に単純に二律背反の一方の項を押えた外力によるものであった。その光栄のない勝利がマルキシスムにとってどういう代価を意味したかは、何度いってもいい過ぎない。すなわち矛盾する相手が欠けたときに、マルキシスムは生命を失った。もしマルキシスムが最もよい状態にあり、絶えず戦い、征服するために自己を変革し、敵の武器を奪って己れのものにしていたとすれば、それは精神そのものとなっていたであろう。しかし、作家貴族がマルキシスムから千里もはなれたところで抽象的な精神性の番人になっている間に、マルキシスムは教会になったのである。」

サルトル『文学とは何か』第三章「誰のために書くか」(『シチュアシオン2』人文書院p141.加藤周一訳)より

水曜日, 1月 16, 2008

都市はツリーではない:資料(削除済み)

定本柄谷行人集索引より
アレグザンダー.Alexander,Christopher,❷M.52, 231
セミラティス,❷M.52-9(セミ・ラティス)/❸T.464(-型),513(-的)
ツリー,❷M.52-9,120(-化)/❸.T(-型).276,459,464

「都市はツリーではない」
「別冊国文学」22号、前田愛編「テクストとしての都市」(1984,5、原著は1965発表)所収。

参考サイト:
http://www.rudi.net/pages/8755

http://www.patternlanguage.com/archives/alexander1.htm

http://www.patternlanguage.com/archives/alexander2.htm


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A city is not a tree

都市はツリーではない


 C・アレクザンダー/押野見邦英訳

 標題のツリー(tree)というのは葉をつけた樹のことではなく、抽象的な構造の名です。私はそれを最も複雑なセミラチス(semi- lattice)と呼ばれる構造と比較してみたい。都市はセミラチスでツリーではありません。この二つの抽象的な構造と都市の性格とを結びつけるために簡単な比較をしてみよう。…

(「デザイン」一九六七年七、八月号所載)

(C)1965 Christopher Alexander

初出:"Architectral Forum"(1965.4,5)。一九六五年度カウフマン国際デザイン賞受賞 ル・コルビジェに代表される近代主義的なツリー型の都市デザインにたいして、豊かな人間性を内包するセミラチス型の都市デザインを提唱した画期的な論文。近年は、ドゥルーズ=ガタリのリゾームとの相同性が指摘され、テクスト理論の領域からも注目されている。

追記:
鹿島出版から邦訳が出版されたそうなので、記事を削除させていただきました。(2013-12-11)

日曜日, 1月 13, 2008

NAM関連年表

以下、掲示板のキャッシュです。

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別の掲示板でNAM関係の年譜を作成したので、その改訂版を転載させていただきます。「定款」作成に至る経過確認と、今後の議論の共通理解となればと思います。曖昧な記憶にもとづく部分が多いので決定版には程遠いですが、今後、訂正、追記したいと思います。御協力いただけると幸いです。
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2000年6月大阪にてNAM設立総会。
2000年11?月東京大学シンポジウム
2000年11月『NAM原理』(太田出版)刊行。
2000年12月大阪にてNAM全国集会。
2001年1月NAM東京池袋大会。
2001年3月京都シンポジウム(浅田彰氏、柄谷行人氏らが参加)。
2001年4月『NAM生成』(太田出版)刊行。
2001年5,6月東京大学連続シンポジウム(講師は小森陽一氏、渡辺直己氏、他)
2001年6月早稲田大学大隈大講堂シンポジウム。
(ゲスト島田雅彦氏、西部忠氏、柄谷行人、司会中島一夫氏)
2001年7月NAM設立一周年記念総会
同分科会にてRAMプロジェクト正式始動
2001年12月第一回TQC(TQCは当初、NAM東京有志が実質的主催者。ゲスト西部忠氏、辻信一氏、安部芳裕氏)。
2001年12月Q本格始動
2002年3月東北遠征
2002年3月第二回TQC
2002年4月早稲田カフェs(実質的NAM東京第2事務所)オープン。
2002年5月神戸qoolカフェ
2002年6月早稲田奉仕園にてNAM総会(籤引き、代表団選出)
2002年7月京都南無庵にて「休茶会」開催
2002年8月東北Qoolキャンプ
2002年8月京都会議
2002年12月NAM解散決定
2003年2月末日NAM解散
2003年2月学生ML継続始動
2003年8月FAウェブサイト始動
2003年9月八重洲ブックセンターにて資産管理委員会との非公式会談。


QとNAM関係年譜(草案)

地域通貨Qに関する年譜
2001年3月京都シンポジウム
2001年4月NAM内有志でQプロジェクトチーム始動
2001年6月早稲田シンポジウム
(ゲスト島田雅彦氏、西部忠氏、柄谷行人、司会中島一夫氏)
  http://www.ne.jp/asahi/web/kazu/namtokyo/INDEX2.HTM
2001年11月4日 大阪大学まちかね祭「始動する地域通貨 Q」
パネリスト 柄谷行人 穂積一平 宮地剛
2001年12月第一回TQC(ゲスト西部忠氏、辻信一氏、安部芳裕氏)2001年12月Q本格始動
  http://www.ne.jp/asahi/web/kazu/namtokyo/symposium.html
2002年3月東北遠征
2002年3月第二回TQC
2002年4月早稲田カフェs(仮)オープン
2002年5月神戸qoolカフェ
2002年7月京都南無庵にて「休茶会」開催
2002年8月第三回TQC
2002年8月東北Qoolキャンプ
2002年8月京都会議
2003年6月地域通貨の集い&バザールでTQC代行販売。

この他にマイケル・リントンのNAM事務所来場、「Q講習会」など、多数あります。
(文責=関本洋司・TQC世話人、協力=石井CAZUさん)


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[ 返信する ] 【63】 Re^2:QとNAM関係年譜(草案) 関本洋司 ( yojisekimoto ) 2003/09/21 00:19
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関本です。

KAZUさん、年譜への追記、ありがとうございます。
はじめてこの掲示板で建設的な議論が出来たような気がします。
とりいそぎ、では

KAZUさんのメッセージ:
> 石井です。追加してください。
>
> 2001.11.4 大阪大学まちかね祭「始動する地域通貨
> Q」
> パネリスト 柄谷行人 穂積一平 宮地剛
>
> 早大シンポと阪大シンポの資料
> http://www.ne.jp/asahi/web/kazu/namtokyo/INDE
> X.HTM
>
> TQC vol.1の資料
> http://www.ne.jp/asahi/web/kazu/namtokyo/symp
> osium.html
>