http://nam-students.blogspot.jp/2011/10/blog-post_29.html?m=0
〈資本論〉入門 | デヴィッド・ハーヴェイ, 森田 成也, 中村 好孝 2011(原著2010年)
http://www.amazon.co.jp/dp/4861823455/
〈資本論〉第2巻・第3巻入門 | デヴィッド・ハーヴェイ, 森田 成也, 中村 好孝 2016(原著2013年)
http://www.amazon.co.jp/dp/4861825695/
常に資本論本文が参照されるという方法論において有益な資本論参考書。内容に関して言えば、下巻で資本論第2巻を重視していてその姿勢は正しいが第3巻個別資本分析を軽視することになってしまって一長一短がある。協同組合に関するマルクスのコメントは重要なはずだ(下#7,319頁で否定的に言及される)。
さらに邦訳下#5,257頁でも見られるが、上#1,85頁などのマルクスを鵜呑みにしたプルードン批判は単なる知的怠慢によるもので論理になっていない。ハーヴェイにはぜひプルードン交換銀行定款を読んで欲しい。価値形態論の軽視などに見られるように実体経済(さらに資本の集中)こそが重要だとする立場はわかるが、労働者の自主管理の歴史を無視するのは今後の左翼運動にとって百害あって一利なしだと思う。
事項、人名、地名索引(さすが地理学者)あり。下巻のみ事項索引がない。
上の労働日、下の拡大再生産が白眉だと思う。
ちなみにフーコーがマルクスを高評価していたという説は疑わしい。フーコーはリカードとマルクスとを同じく時代の産物と考えていた。
13.The circulation of capital 邦訳下#1,61頁参照
図表:三つの資本循環(貨幣資本、生産資本、商品資本)
____________
_|__________ |
______|_|____ | |
| A | | | A | |
| / \| | | / \ | |
→G→W P→W'→G'→W P→W'→・・
| \ /| ↓ ↓ | \ / | |
| Pm |W+w G+g Pm | |
|______|_|____| | |
|_|__________| |
|____________|
貨幣資本の循環
生産資本の循環
商品資本の循環
G:貨幣
W:商品
A:労働力
Pm:生産手段 Produktionsmittel Production means
P:生産
w:剩余商品
g:剩余貨幣
W':W+w
G':G+g
13.The circulation of capital 邦訳下#1,61頁参照
図表:三つの資本循環(貨幣資本、生産資本、商品資本)
W W
⇅② ②⇅
G G
⇅ ⇅
A A
/ \ ③ / \ ③
→G→W P→W'→G'→W P→W'→・・・
① \ / ↓ ↓ ① \ /
Pm W+w G+g Pm
⇅ ④↓ ⇅
G W G
↑⑤ ⑤ ↑
W W
G一一一一一一一一一一一G'
P·······································P
W'一·一·一·一·一·一·一·一W'
G:貨幣
W:商品
A:労働力
Pm:生産手段
P:生産
w:剩余商品
g:剩余貨幣
W':W+w
G':G+g
一一一一一一貨幣資本の循環
······················生産資本の循環
一·一·一·一·一商品資本の循環
①資本家による生産のための商品の買い
②労働者による労働力の売りと賃金財の買い
③生産機能
④資本家による消費財の買い
⑤ある資本家から別の資本家への商品生産物の売り
Reading Marx's Capital Vol I with David Harvey (2008,2010)
〈資本論〉入門 著者名等 デヴィッド・ハーヴェイ/著 ≪再検索≫ 著者名等 森田成也/訳 ≪再検索≫ 著者名等 中村好孝/訳 ≪再検索≫ 著者等紹介 【ハーヴェイ】ジョンズ・ホプキンス大学教授、オックスフォード大学教授を経て、現在 、ニューヨーク市立大学教授。専攻:経済地理学。現在、最も世界で論文が引用されるこ とが多い地理学者であり、マルクス理論研究の世界的権威。 著者等紹介 【森田】駒澤大学非常勤講師。主な著書:「資本主義と性差別」など。 出版者 作品社 出版年 2011.9 大きさ等 20cm 549p 注記 A companion to Marx’s Capital./の翻訳 NDC分類 331.6 要旨 グローバル経済を読み解く『資本論』の広大な世界へ。世界的なマルクス・ブームを巻き 起こしているハーヴェイ教授の最も世界で読まれている入門書。
目次
序章『資本論』をどう読むべきか
1商品と価値 1,2
2貨幣とその諸機能 3
3資本の生成と労働力商品 4(4,5),6(4:3)
4労働過程の弁証法と剰余価値生産 7(5~ドイツ語と日本語版は英語版の章番号とズレる~解説参照)
5労働日と階級闘争の政治学 10(8)
6相対的剰余価値の生産 と階級戦略12(10)
7機械と大工業1―技術と諸契機の弁証法
8機械と大工業2―機械と階級闘争 のダイナミズム
9剰余価値論から資本蓄積論へ 16(14)5
10資本主義的蓄積と貧困 25(23)
11本源的蓄積と「 略奪による蓄積」 26(24)
終章 省察と予測
内容
グローバル経済を読み解く『資本論』の広大な世界へ。世界的なマルクス・ブームを巻き 起こすきっかけとなった、ハーヴェイ教授の講義を書籍化。現在、最も世界で読まれてい る「資本論」の入門書。 ISBN等 4-86182-345-5 ISBN等 978-4-86182-345-9
LP
M-C P C'-M-Δm
mP
下28頁:
/Pm
G-W…P…W'-G-ΔG
\A
61頁参照:
ーーー
The Tool Making Animal in the Land of the Blind: Dialectics and Social Science, Process and Reification | Precarious Imagination
https://precariousimagination.wordpress.com/2016/01/28/the-tool-making-animal-in-the-land-of-the-blind-dialectics-and-social-science-process-and-reification/
物と物との 所有者
使用価値 具体的労働 等価形態 社会的関係 (売り手)
/ \ / \ / \ / \ /
価値
商品 (社会的必要 価値形態 貨幣形態 市場交換
労働時間)
\ / \ / \ / \ / \
交換価値 抽象的労働 相対的 人と人との 非所有者
価値形態 物質的関係 (買い手)
過程における価値
価値尺度 債権者 (等価物の 資本
\ / \ / \ / 交換)\ / \
貨幣商品 貨幣 資本 労働力の 階級闘争
売りと買い
/ \ / \ / \ 利潤 / \ /
流通手段 債務者 (剰余価値と 労働
非等価物)
『資本論』第一巻における議論の筋道
https://precariousimagination.files.wordpress.com/2016/01/the-path-of-argument-in-vol-1-of-marxs-capital-harvey-2010-p109.png
『資本論』第一巻における議論の道筋
ハーヴェイ『〈資本論〉入門』上#4,169頁(#1,54頁)参照、youtube05
https://www.youtube.com/watch?v=7RmtkfVeK7w&list=PL0A7FFF28B99C1303&index=5
使用価値 具体的労働 等価形態
/ \ / \ / \
価値
商品 (社会的必要 価値形態 貨幣形態
労働時間)
\ / \ / \ /
交換価値 抽象的労働 相対的
価値形態
物と物との 所有者
社会的関係 (売り手) 価値尺度
/ \ / \ / \
貨幣形態 市場交換 貨幣商品 貨幣
\ / \ / \ /
人と人との 非所有者 流通手段
物質的関係 (買い手)
過程における価値
債権者 (等価物の 資本
/ \ / 交換) \ / \
貨幣 資本 労働力の売り 階級闘争
と買い
\ / \ 利潤 / \ /
債務者 (剰余価値と 労働
非等価物)
『資本論』第一巻における議論の筋道
『資本論』第一巻における議論の道筋
ハーヴェイ『〈資本論〉入門』上#4:169頁(#1:54頁☆)参照、youtube05
https://www.youtube.com/watch?v=7RmtkfVeK7w&list=PL0A7FFF28B99C1303&index=5
☆
使用価値 具体的労働 相対的価値形態
/ \ / \ / \
価値
商品 (社会的必要 交換 貨幣形態
労働時間)
\ / \ / \ /
交換価値 抽象的労働 等価形態
ちなみに、
/\
/__\
/\利子/\
/__\/__\
/\ <分配論>/\
/__\ / \
/\利潤/\ / 地代 \
/__\/__\/______\
/\ /\
/ \ 宇野弘蔵 資本の\
/3資本 \ 『経済原論』 /再生産過程
/______\ /__\/__\
/\ <流通論>/\ /\ <生産論>/\
/ \第一巻 / \ /__\ / \
/1商品 \ /2貨幣 \ 資本の生産過程 資本の流通過程
/______\/______\/__\/__\/______\
『資本論』第一巻における議論の筋道(縦向きに改変):
商品
/ \
使用価値 交換価値
\ /
価値
(社会的必要
労働時間)
/ \
具体的労働 抽象的労働
\ /
価値形態
/ \
等価形態 相対的価値形態
\ /
貨幣形態
/ \
物と物との 人と人との
社会的関係 物質的関係
\ /
市場交換
/ \
所有者 非所有者
(売り手) (買い手)
\ /
貨幣商品
/ \
価値尺度 流通手段
\ /
貨幣
/ \
債権者 債務者
\ /
資本
/ \
過程における 利潤
価値(等価物 (剰余価値と
の交換) 非等価物)
\ /
労働力の売り
と買い
/ \
資本 労働
\ /
階級闘争
『資本論』第一巻における議論の道筋
ハーヴェイ『〈資本論〉入門』上#4:169頁(#1:54頁☆)参照、youtube05
https://www.youtube.com/watch?v=7RmtkfVeK7w&list=PL0A7FFF28B99C1303&index=5
『資本論』第一巻における議論の筋道
使用価値 具体的労働 等価形態
/ \ / \ / \
価値
商品 (社会的必要 価値形態 貨幣形態
労働時間)
\ / \ / \ /
交換価値 抽象的労働 相対的
価値形態
物と物との 所有者
社会的関係 (売り手) 価値尺度
/ \ / \ / \
貨幣形態 市場交換 貨幣商品 貨幣
\ / \ / \ /
人と人との 非所有者 流通手段
物質的関係 (買い手)
過程における価値
債権者 (等価物の 資本
/ \ / 交換) \ / \
貨幣 資本 労働力の売り 階級闘争
と買い
\ / \ 利潤 / \ /
債務者 (剰余価値と 労働
非等価物)
『資本論』第一巻における議論の筋道
『資本論』第一巻における議論の道筋
ハーヴェイ『〈資本論〉入門』上#4:169頁(#1:54頁☆)参照、youtube05
https://www.youtube.com/watch?v=7RmtkfVeK7w&list=PL0A7FFF28B99C1303&index=5
『資本論』第一巻における議論の筋道(縦向き、上下逆に改変)
階級闘争
/ \
資本 労働
\ /
労働力の売り
と買い
/ \
過程における 利潤
価値(等価物 (剰余価値と
の交換) 非等価物)
\ /
資本
/ \
債権者 債務者
\ /
貨幣
/ \
価値尺度 流通手段
\ /
貨幣商品
/ \
所有者 非所有者
(売り手) (買い手)
\ /
市場交換
/ \
物と物との 人と人との
社会的関係 物質的関係
\ /
貨幣形態
/ \
等価形態 相対的価値形態
\ /
価値形態
/ \
具体的労働 抽象的労働
\ /
価値
(社会的必要
労働時間)
/ \
使用価値 交換価値
\ /
商品
(階級闘争を上位にした方がハーヴェイの主張がわかりやすい)
『資本論』第一巻における議論の筋道(改変)
商品 階級闘争
/ \ / \
使用価値 交換価値 資本 労働
\ / \ /
価値 労働力の売り
(社会的必要 と買い
労働時間) / \
/ \ 過程における 利潤
具体的労働 抽象的労働 価値(等価物 (剰余価値と
\ / の交換) 非等価物)
価値形態 \ /
/ \ 資本
等価形態 相対的価値形態 / \
\ / 債権者 債務者
貨幣形態 \ /
貨幣
物と物との 所有者
社会的関係 (売り手) 価値尺度
/ \ / \ / \
貨幣形態 市場交換 貨幣商品 貨幣
\ / \ / \ /
人と人との 非所有者 流通手段
物質的関係 (買い手)
『資本論』第一巻における議論の道筋
ハーヴェイ『〈資本論〉入門』上#4:169頁(#1:54頁☆)参照、youtube05
https://www.youtube.com/watch?v=7RmtkfVeK7w&list=PL0A7FFF28B99C1303&index=5
上の図はレトリックに着目したものなので
経済学的にはハーヴェイ下巻の三つの資本循環の図の方が重要だろう、
https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEimodAlRNW6R0FOJPeUlyAjNw92lVBV2NUUP00oXMBorUvhSvTtADauyKy6iEYks9yXsxX_3fmFbZEI1aeKP-YrMGtq0fACsZhEOGKK0BWe-JGWw7OhrpDPhlM0JdU4tGB4_XU58A/s640/blogger-image--1676369783.jpg
マルクスとスピノザを文献学的に検討すれば、それはたぶんマルクスが18
41年学位論文を執筆していた時期に限られる。マルクスは、イエナ大学に提
出した学位論文「デモクリトスとエピクロスの自然哲学の差異」を執筆中の段
階で、スピノザの二つの作品を読む。その作品とは、ひとつは『神学・政治論
文』、もうひとつは『スピノザ往復書簡集』であった。マルクスは両著から、丁
寧な抜書きを作っていく。しかし、そこにマルクスによる標註はない。スピノ
ザの主著とも言える『エチカ』、さらには『国家論』、そして『知性改善論』の
ノートもとったのかどうか不明である。
しかし、マルクスとスピノザとの間接的関係はこのノートで終わるのではな
い。スピノザの引用はたびたび行われる。とりわけ有名なものは、『経済学批判』
の中に書かれている、「ステュアートは、レッシングの時代にスピノザがモーゼス・
メンデルスゾーンにとって死んだ犬と思われた以上に『死んだ犬』とされたま
まであった」(『マルクス・エンゲルス全集』(大月書店)13 巻、143ページ)
という表現である。スピノザがマルクスにとっても「死んだ犬」でなかったこ
とは、その後マルクスがスピノザをしばしば引用していることでもわかる。
フェルディナント・ラサールへの手紙の中で、「たとえばスピノザの場合でさ
え、彼の体系の本当の内的構造は、彼によって体系が意識的に叙述された形式
とはまったく違っている」(1858 年 5 月 31 日)(前掲書29巻、438ページ)、
と述べている点や、アメリカ在住のアドルフ・クルス宛の手紙で「だがスピノ
ザが教えたように、万物を永遠の相のもとで眺めれば、心は休まる」(1852
年7月30日)(前掲書28巻巻、437ページ)と述べている点を見ても、マ
ルクスはスピノザの思想、とりわけその方法について深く愛着を持っていたこ
とは察しがつく。
http://jshet.net/old/conference/69th/69paper/88matoba.PDF
ーーーー
ーーーー
https://opac.lib.city.yokohama.lg.jp/opac/OPP1500?ID=5&SELDATA=TOSHO&SEARCHID=0&START=1&ORDER=DESC&ORDER_ITEM=SORT4-F&LISTCNT=10&MAXCNT=1000&SEARCHMETHOD=SP_SEARCH&MENUNO=0
〈資本論〉第2巻・第3巻入門
著者名等 デヴィッド・ハーヴェイ/著
著者名等 森田成也/訳
著者名等 中村好孝/訳
著者等紹介 【ハーヴェイ】ジョンズ・ホプキンス大学教授、オックスフォード大学教授を経て、現在 、ニューヨーク市立大学教授。専攻:経済地理学。現在、最も世界で論文が引用されるこ とが多い地理学者であり、マルクス理論研究の世界的権威。 著者等紹介 【森田】国学院大学非常勤講師。主な著書:「資本主義と性差別」など。
出版者 作品社 出版年 2016.3 大きさ等 20cm 544p
注記 A companion on Marx’s Capital.の翻訳 NDC分類 331.6 件名 「資本論」 ≪再検索≫ マルクス,カルル・ハインリヒ
要旨 “第2巻”にこそグローバル経済を読み解く鍵がある。世界的ベストセラー。
上と違い講義の書き起こしではない。youtubeとはかなり違う。下#5,257頁でも見られるが、上#1,85頁などのマルクスを鵜呑みにしたプルードン批判は単なる知的怠慢によるもので論理になっていない。今後の左翼運動にとって百害あって一利なし、だと思う。
目次
序章 マルクスの方法と『資本論』第二巻・第三巻;
1 資本の循環―“第二巻”第一~三章;
2 資本 循環の三つの図式と資本の流れの連続性―“第二巻”第四~六章;
3 固定資本の問題―“第 二巻”第七~一一章;
4 商人資本―“第三巻”第一六~二〇章;
5 利子、信用、金融―“第三 巻”第二一~二六章;
6 信用制度に関するマルクスの見解―“第三巻”第二七~三七章;
7 信 用の役割と銀行制度―“第三巻”第二七章以降;
8 資本の時間と空間―“第二巻”第一二~ 一四章;
9 流通期間と回転期間―“第二巻”第一五~一七章;
10 社会的総資本の再生産―“第 二巻”第一八~二〇章;
11 固定資本の問題と拡大再生産―“第二巻”第二〇~二一章;
12 省察
内容 マルクス研究の世界的権威であり、世界を飛び回る人気学者ハーヴェイ教授が、その基本 的知識から現代世界の読み解き方までをわかりやすく解説。難解とされる「第2巻」「第 3巻」が面白く理解できる画期的入門書。 ISBN等 4-86182-569-5 ISBN等 978-4-86182-569-9 書誌番号 3-0500353777
内容紹介
グローバル経済を読み解く鍵は、
〈第2巻〉にこそある――
難解とされる〈第2巻〉〈第3巻〉が、
こんなに面白く理解できるなんて!
ハーヴェイだからこそなし得た画期的入門講座。
世界的ベストセラー
マルクスにとってさえ、〈第2巻〉を書き上げるのは困難だったのであり、ましてや『資本論』を読み始めたばかりの読者に、魅力的に解説するのは至難の業である。
〈第2巻〉の主題である「資本の流通過程」は、経済地理学と重なり合うテーマ(資本の空間的移動、流通時間、資本の回転、時間による空間の絶滅……)を対象としており、ハーヴェイにとって最も興味のそそる理論領域と言えよう。
この入門講義は、〈第2巻〉の単なる解説ではなく、その理論の拡張と適用となっている。そうすることで、理論・歴史・現代という三つの位相を巧みに結びつけて、読者の生き生きとした興味と関心を喚起することに成功している。
(「訳者解説」より要約)
■著者紹介
デヴィッド・ハーヴェイ(David Harvey)
ジョンズ・ホプキンス大学教授、オックスフォード大学教授を経て、現在、ニューヨーク市立大学教授。専攻:経済地理学。現在、最も世界で論文が引用されることが多い地理学者であり、マルクス理論研究の世界的権威である。
2008年、『資本論』の講義を撮影した動画を、インターネットで一般公開したが、世界中からアクセスが殺到し、世界的なマルクス・ブームを巻き起こすきっかけとなった。〈第1巻〉の講義を書籍としてまとめた前書『〈資本論〉入門』は、現在、世界で最も読まれている入門書となっている。
本書は、その待望の〈第2巻〉〈第3巻〉編である。〈第2巻〉も含めて講義の動画は、今もネットで公開されている。
邦訳書に、『〈資本論〉入門』『新自由主義――その歴史的展開と現在』『資本の〈謎〉――世界恐慌と21世紀資本主義』『反乱する都市――資本のアーバナイゼーションと都市の再創造』『コスモポリタニズム――自由と変革の地理学』(以上、作品社)ほか。
内容(「BOOK」データベースより)
“第2巻”にこそグローバル経済を読み解く鍵がある。世界的ベストセラー。
再生産表式──ハーヴェイ『〈資本論〉入門(第2巻、第3巻)』を読む(9) [本]
マルクスは社会全体での資本の流れをとらえるために、二大部門からなる経済を想定する。
部門Ⅰは生産財を、部門Ⅱは消費財を生産する。部門Ⅰの労働者と資本家は、部門Ⅱから消費財を購入する。部門Ⅱの資本家は、生産財を部門Ⅰから購入する。
マルクスはその表式を、下の算術的事例であらわしている。
ここでcは不変資本、vは可変資本、mは剰余価値をあらわす。剰余価値率(m/v)と価値構成(c/v)は、両部門で等しいとみなされている。
部門Ⅰ 4000c+1000v+1000m=6000 生産手段
部門Ⅱ 2000c+ 500v+ 500m=3000 消費手段
生産手段の総需要は、ⅠとⅡのcを合わせて、6000(4000c+2000c)。同じく消費財の総需要は、3000(1000v+1000m+500v+500m)となる。
需要と供給は一致する。
これはあくまでも作業モデルであって、現実に経済がこのような構成で成り立っているわけではない。
この表式は単純再生産をモデル化したものである。
経済全体はこの表式をくり返すことになる。
この表式からは、労働者の消費が商品の価値の実現に寄与していることが読み取れる。さらには、資本の再生産の持続性が定式化されていることにも注目すべきだろう。これは労働者がますます窮乏化し、資本主義が破綻に向かうというモデルとは明らかに異なっている。
マルクスはなぜ、このような再生産表式をつくったのだろうか。
この表式では、資本が貨幣から生産へ、商品へ、また貨幣へと絶え間なく姿を変えながら、社会的に循環している様子が示されている。
生産の場面では、資本家は労働力商品の買い手として、労働者は労働力商品の売り手として登場する。しかし、商品の価値が実現される流通の場面では、「労働者階級は諸商品の買い手として現われ、資本家は労働者への商品の売り手として現われる」。
この表式で扱われているのは、社会的総資本の再生産である。しかも、ここでは商品の流れよりも、貨幣の流れを通しての分析に重点が置かれている。貨幣のもつ攪乱的要素は捨象されている。
…
上471終章
chikyuza.net/archives/27127
伊藤 誠 1 ハーヴェイのサブプライム世界恐慌論 デヴィッド・ハーヴェイは、一九三五年 にイギリスのケント週に ... その第1は、資本蓄積の過程で実質賃銀が上昇して利潤率 が下落する論理を恐慌の原理的要因として重視する利潤圧縮説。
yo3only.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/post-1d57.html
上記のシンポジウムのパネラーの1人である伊藤誠が「『資本の謎』の謎解きのために」 という解説を行っている。それは簡単に ... ①【利潤圧縮説】蓄積の過程で(労働力不足 により―筆者)実質賃金が上昇して利潤率が下落する. ②【利潤率の ...
なぜグローバル資本主義は経済危機から逃れられないのか? この資本の動きの〈謎〉を説き明かし、恐慌研究に歴史的一頁を加えた世界的ベストセラー! 世界の経済書ベスト5(2011年度Guardian紙)。 12カ国で翻訳刊行。 日本語版解説:伊藤誠《『資本の〈謎〉』の謎解きのために》 本書は“資本の流れ”(キャピタル・フロー)に関する著作である。資本は、資本主義と呼ばれる社会の内部を流れる、生きた血液である。ところが、経済学者や政治家は、心臓部で生じた大異変に対して、その血液の流れの体系的な性格をまったく把握することなく、対症療法のみに明け暮れている。私は、資本の流れの分析をもとに、現在の経済危機への正確な理解を導き出したい。(「序文」より) 「ガーディアン」(books of the year 2011「世界の経済書ベスト5」) なぜ経済危機が発生したのか? 我々はどうしたらよいのか? これが現在、経済書に求められている二大テーマである。(……)本書は、世界金融のメルトダウンを、キャピタル・フローの詳細な分析によって明らかにすることに成功している。 「フィナンシャル・タイムス」 ハーヴェイは、驚くべき大胆さと詳細な分析によって、現在のグローバル経済の構造とその危機の〈謎〉を説き明かしていく。今後、歴史的な評価を得ていくであろう最重要文献である……。 「インデペンデント」 現在の経済危機は、資本主義システムの内在的原因から発生しており、歴史的に周期的に訪れてきた構造的危機の最新段階である。では、今回の危機は、システム破綻に向かうのか、または、さらなる跳躍への自己更新となるのか? 本書は、経済恐慌の研究に、新たに歴史的な一頁を加えた。 「パブリッシャーズ・ウィークリー」 ハーヴェイは、世界的な評価を得た『新自由主義』に続き、本書では、金融危機から債務危機に突き進むグローバル資本主義の〈謎〉の解明に挑戦した。歴史的・地理的に壮大な視野から厳密な分析を行なっているが、論述はきわめて明解である。
●恐慌論ではなく、革命論としての『資本の<謎>』
上記のシンポジウムのパネラーの1人である伊藤誠が「『資本の謎』の謎解きのために」という解説を行っている。それは簡単に言えば、職業柄か「ハーヴェイの恐慌論にあたる著作」と言うものだ。確かに08年恐慌をうけた09年の著作なので、副題は「世界金融恐慌と21世紀資本主義」である。だが決して恐慌論の範疇にはいるものではなく、そのような資本主義の段階における革命論の本である。「恐慌論」だとしても、彼はハーヴェイの主張を読み違えているように思える。伊藤誠は恐慌の原因をなす類型を以下のように整理する。
①【利潤圧縮説】蓄積の過程で(労働力不足により―筆者)実質賃金が上昇して利潤率が下落する
②【利潤率の傾向的低下説】資本の有機的構成・・・が蓄積の過程で高度化して・・・利潤率の傾向的低下
③【過小消費説】労働者大衆の消費を抑制する分配関係にともなう有効需要の不足(以上、『資本論』)
④【不比例性恐慌=ヒルファーディング『金融資本論』】無政府的な投資が、生産部面間に不比例 (P151)
だがこれらは(伊藤説とは少し違うが)、資本過剰説(①②④)と商品過剰説(③)とに2分され、③も結局は資本過剰説に含まれる。そして資本過剰説は根本的には②利潤率の傾向的低下説に帰着するのである。
伊藤誠は宇野経済学の現理論―段階論―現状分析の範疇を下敷きに、次のように言う。「(ハーヴェイ理論の―筆者)接近方法は、『資本論』でマルクスがめざしていた資本主義経済の内的矛盾の発現として、・・・(恐慌の―同)原理を論証しようとする研究次元での課題に応えようとするものではない」(P353)、と。革命論である限り当然だ。だが彼が根本的に読み落としているのは以下の記述だ。ハーヴェイは自問自答して言う。「3%の成長が3%の再投資を必要とする理由は明らかである。資本主義は、実のところ、外部的可能性が使い果たされている状況のもとで存続しようとするならば、それ自身の有効需要を自ら産み出しそれを内部化しなければならない」(P145)、と。これは明らかにローザ・ルクセンブルグの『資本蓄積論』における「資本制的蓄積は非資本制的社会構造を必要条件とする」という説を下敷きにしており、資本主義の蓄積の限界が近づいていると主張している(注2)。それは当然「利潤率の傾向的低下説」と親和的で、今日の恐慌と資本主義の終焉とが重なりつつあることが暗示されているのである。かつ「利潤圧縮説」に関してもハーヴェイは言う。「労働過程と労働市場の双方における労使関係と階級闘争という、絶えず緊張をはらんだ問題にもとづいている」(P92)、と。彼にとって恐慌は宇野学派のような「学」や「体系」の問題ではなく、階級闘争と革命の問題だったのだ。
下#1,61頁参照
三つの資本循環
貨幣資本、生産資本、商品資本
W W
⇅ ⇅
G G
⇅ ⇅
A A
/ \ / \
G→W P→W'→G'→W P→W'→・・・
\ / \ /
Pm Pm
⇅ ⇅
G G
↑ ↑
W W
G一一一一一一G'
P······················P
W'一·一·一·一·一W'
G:貨幣
W:商品
A:労働力
Pm:生産手段
P:生産
w:剩余商品
g:剩余貨幣
W':W+w
G':G+g
一一一一一一貨幣資本の循環
······················生産資本の循環
一·一·一·一·一商品資本の循環
貨幣資本
生産資本
商品資本
参考:
商品資本
生産資本
貨幣資本
貨幣資本、生産資本、 商品資本の変体(四角の枠は上下を取り込み段々大きくなると考えるべきだ)は、カレツキの分けた3部門に対応し得る。
下の図では上下逆になるが、労働者、資本家、投資家という3階級がいると考えてよい。
後進国では有効需要の面から国家が投資家を代行する場合もある。
有効な投資かどうかが社会の信用を決する。
マルクス経済表(
再生産表式と同じ部門順に改変、点線実線の区別は省略)
_____ (技術革新等 | (労働時間
|第1部門 | 空間的差異)|絶 の延長)
2:21
|機械と原料|___相対的__|対_____ _追加的不変資本___ Mc
|_____| 剰余価値 |的 ___産業利潤_/_追加的可変資本___\ Mv
本
1:10 |剰 利| \_個人的消費_____/|Mk
固定資本
2:9 流動資本 |余 潤|___利子_____単利_________|
\機械)(原料/\ |価 | \___複利________/|
(土地 消耗品) \ |値 /|___地代_____差額地代_______|
源 \ / (労働力) | / \_絶対地代______/|
不変資本C 可変資本V 剰余価値M 生産物W |
1:6 ____\____ / |
1:24 / \ / |
的 ____ / 労\ / _産業利潤___
3:1〜____ |
|第2部門| / 賃\/ 利| \ |
|生活手段| / /\ 潤|_利子_____
3:21〜____| |
|____|/ 労賃__/__\ / |
3:24 | |
蓄 / / / \\ |_地代_____
3:37~
44__| |
/ / / /\\
3:45 | |
不変資本 可変資本/ 剰余価値 生産物____________
G____/_/
/ / 四: ◎ 貨幣
積 ____ / / ◯
|第3部門| / / 三: /| 一般的
|総生産物| / / ☆☆☆
1:1、
3、
|____|/ _______/_ ☆☆☆
3:33
/ 二:|/ 拡大
不変資本 可変資本 剰余価値 生産物 ◯
形態一:◯=☆ 単純
(相対的価値形態 = 等価形態)
商品資本
生産資本
貨幣資本
_______
貨幣資本
生産資本
商品資本
上#7:295参照
ニュー・インペリアリズム 単行本 – 2005/6/1
アソシエーション ネーション
キャピタル ステート
剰余価値が商業利潤に転化する仕組み(6巻460頁)#3:17
監督賃金と企業者所得の混同(岡崎次郎訳の7巻116頁)#3:23 オーケストラ監督…
マルクス『資本論』 絶対的5〜9、 商品と
__________相対的10〜13__貨幣〜3
|資本の変態|(資本の |剰余|資本|拡大|単純|
| と循環| 循環過程)価値|へ4|価値形態論1
| 1〜6 |1、2、3| 〜16 一般的|貨幣|
|_二資本の流通過程__|_一資本の生産過程__|
| |拡大|単純|時間| | 資本の |
|資本の回転|再生産 ・|_労 賃_|蓄積過程 |
|7〜17 社会的総資本|17〜20|21〜25|
|_____|18〜21|出来高__|_____|
| | 生産過程49|資本|労働|
| 利潤 | | 競争の |_三位一体48
| 1〜20| | 外観50|土地| |
|____三資本主義的生産の総過程への転化|__|
| 絶対・|差額| 資本家|労働者
| 利子 |_地代_・| 生産51|_諸階級52
|21〜36|37〜47| 分配と |地主| |
|複利24_資本主義的・|_____|__|__|
『資本論』最後の信用の問題が最初の価値形態論にループを形成するという宇野派の
読みに対して、ハーヴェイは労働価値説重視だから信用はループしない、資本主義は
階級闘争で崩壊すると考える。恐慌(トカゲの尻尾切り)の代わりに革命があると考える。
だが、ハーヴェイは協同組合に否定的だから具体的ビジョンが感じとれない。
そもそも地域的協同組合が後に革命的資本グループに自主的に合流すればいいと思うのだが…
政権を取ろうとしているようにも見えない。発言とは逆にニューヨーク地域主義に安住している。
『資本論』第一巻における議論の筋道(縦向きに改変):
商品
/ \
交換価値 使用価値
\ /
価値
(社会的必要
労働時間)
/ \
抽象的労働 具体的労働
\ /
価値形態
/ \
相対的価値形態 等価形態
\ /
貨幣形態
/ \
人と人との 物と物との
物質的関係 社会的関係
\ /
市場交換
/ \
非所有者 所有者
(買い手) (売り手)
\ /
貨幣商品
/ \
流通手段 価値尺度
\ /
貨幣
/ \
債務者 債権者
\ /
資本
/ \
利潤 過程における
(剰余価値と 価値(等価物
非等価物) の交換)
\ /
労働力の売り
と買い
/ \
労働 資本
\ /
階級闘争
『資本論』第一巻における議論の道筋
ハーヴェイ『〈資本論〉入門』上#4:169頁(#1:54頁☆)参照、youtube05
https://www.youtube.com/watch?v=7RmtkfVeK7w&list=PL0A7FFF28B99C1303&index=5
『資本論』第一巻における議論の筋道(改変)
商品 階級闘争
/ \ / \
交換価値 使用価値 資本 労働
\ / \ /
価値 労働力の売り
(社会的必要 と買い
労働時間) / \
/ \ 過程における 利潤
抽象的労働 具体的労働 価値(等価物 (剰余価値と
\ / の交換) 非等価物)
価値形態 \ /
/ \ 資本
相対的価値形態 等価形態 / \
\ / 債権者 債務者
貨幣形態 \ /
貨幣
物と物との 所有者
社会的関係 (売り手) 価値尺度
/ \ / \ / \
貨幣形態 市場交換 貨幣商品 貨幣
\ / \ / \ /
人と人との 非所有者 流通手段
物質的関係 (買い手)
『資本論』第一巻における議論の筋道(縦向き、上下逆に改変)
(階級闘争を上位にした方がハーヴェイの主張がわかりやすい)
階級闘争
/ \
資本 労働
\ /
労働力の売り
と買い
/ \
過程における 利潤
価値(等価物 (剰余価値と
の交換) 非等価物)
\ /
資本
/ \
債権者 債務者
\ /
貨幣
/ \
価値尺度 流通手段
\ /
貨幣商品
/ \
所有者 非所有者
(売り手) (買い手)
\ /
市場交換
/ \
物と物との 人と人との
社会的関係 物質的関係
\ /
貨幣形態
/ \
等価形態 相対的価値形態
\ /
価値形態
/ \
具体的労働 抽象的労働
\ /
価値
(社会的必要
労働時間)
/ \
使用価値 交換価値
\ /
商品
『資本論』第一巻における議論の筋道(さらに改変)
商品 階級闘争
/ \ / \
交換価値 使用価値 資本 労働
\ / \ /
価値 労働力の売り
(社会的必要 と買い
労働時間) / \
/ \ 過程における 利潤
抽象的労働 具体的労働 価値(等価物 (剰余価値と
\ / の交換) 非等価物)
価値形態 \ /
/ \ 資本
相対的価値形態 等価形態 / \
\ / 債権者 債務者
貨幣形態 \ /
↓ 貨幣
物と物との 所有者
社会的関係 (売り手) 価値尺度
/ \ / \ / \ ↑
貨幣形態 市場交換 貨幣商品 貨幣
\ / \ / \ /
人と人との 非所有者 流通手段
物質的関係 (買い手)
『資本論』第一巻における議論の筋道(縦向きに改変):
商品
/ \
交換価値 使用価値
\ /
価値
(社会的必要
労働時間)
/ \
抽象的労働 具体的労働
\ /
価値形態
/ \
相対的価値形態 等価形態
\ /
貨幣形態
/ \
人と人との 物と物との
物質的関係 社会的関係
\ /
市場交換
/ \
非所有者 所有者
(買い手) (売り手)
\ /
貨幣商品
/ \
流通手段 価値尺度
\ /
貨幣
/ \
債務者 債権者
\ /
資本
/ \
利潤 過程における
(剰余価値と 価値(等価物
非等価物) の交換)
\ /
労働力の売り
と買い
/ \
労働 資本
\ /
階級闘争
『資本論』第一巻における議論の道筋
ハーヴェイ『〈資本論〉入門』上#4:169頁(#1:54頁☆)参照、youtube05
https://www.youtube.com/watch?v=7RmtkfVeK7w&list=PL0A7FFF28B99C1303&index=5
労働貨幣資本はそれぞれ複数回登場。記載方を変えるとハーヴェイが批判的な
プルードン☆☆を連想させる。
☆☆
ハーヴェイ
下巻序章参照:
http://bunbuku.cocolog-nifty.com/dotannba/2013/11/iii-b40a.html
資本論1:17
…古典派経済学は、いかなる批判もせずに日常生活から「労働の価値」というカテゴリーを借りてきて、それからこの価値がどのようにして決まるのかと考えた。しかし古典派経済学はやがて、需要と供給の法則では、他のすべての商品の価格と同じように、労働の価格を決定できないことに気づくことになる。需要と供給の関係の変化で説明できるのは価格の変動だけなのであり、市場価格がある一定の水準よりも上あるいは下に変動する理由を説明できるだけなのである。需要と供給が一致すれば、他の事情が同一ならば、価格の変動はとまる。しかしそうなるともはや需要と供給の関係では何も説明するものがなくなってしまう。需要と供給が一致すれば、労働の価格は需要と供給とは無関係に決まる自然価格になる。そしてこの自然価格こそが、そもそも分析すべきものだったことが発見されたのである。…
岩波文庫では3巻54頁