火曜日, 8月 30, 2011

お知らせ

2011年8月現在、NAMs出版プロジェクトは脱原発デモ周辺のドキュメンタリーを撮影中であり、印税はその制作費に回る予定です。
nam21.orgのウェブサイトも(あくまで告知用に)再開する予定で、そちらのウェブ運営にも使用させていただきます。
ドキュメンタリーの進捗状況もそちらでご報告させていただきます。

木曜日, 8月 25, 2011

消費税25%でなぜ満足? スウェーデン徹底取材

消費税25%でなぜ満足? スウェーデン徹底取材


上の動画は数年前のTV朝日のスウェーデン特集。かなり充実している。
最近では岩波『思想』2011.7に『「社会的投資国家」の経済思想〜スウェーデンにおける積極的労働市場政策の思想的系譜〜』(宮本章史、諸富徹)なる興味深い論文が載っていた。これはスェーデンにおける積極的労働市場政策(アクティベーション activation と呼ばれる積極的な政策アイデア) の考え方を紹介している。
補助金漬けではない市場の活用は最近国会で法案が通った再生エネルギー促進法(こちらは労働力ではなく電力を売る)などにも通じるものであろう。

木曜日, 8月 11, 2011

ラファエロ、アテナイの学堂




ラファエロに関してはタルコフスキーの批判がある(『映像のポエジア』でその一面性がカルパッチョの多様性と比較されている)。とはいえ天才の代名詞として使われるだけはあって、アテナイの学堂などは当時のギリシア哲学受容の状況を良く示している(地図、図解改訂版関係図)。
以下、wikiより。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%86%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%81%AE%E5%AD%A6%E5%A0%82
「プラトンが指を天に向けているのに対し、アリストテレスは手のひらで地を示している。これは、プラトンの観念論的なイデア論の哲学に対し、アリストテレスの哲学の現実的なさまを象徴していると考えられる。」
http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Raffaello_Scuola_di_Atene_numbered.svg?uselang=ja



1ゼノン
2エピクロス
3フェデリーコ2世?
4ボエティウス、アナクシマンドロス、エンペドクレス?
5アヴェロエス
6ピタゴラス
7アルキビアデス、アレクサンダー大王?
8アンティステネス、クセノフォン?
9ヒュパティア、フランチェスコ・マリーア1世・デッラ・ローヴェレ?
10アイスキネス、クセノフォン?
11パルメニデス、ユークリッド?
12ソクラテス
13ヘラクレイトス(ミランジェロがモデル)
14ティマイオスを持つプラトン(レオナルドダヴィンチがモデル)
15倫理を持つアリストテレス
16ディオゲネス
17プロティノス?
18ユークリッド、生徒を従えたユークリッドもしくはアルキメデス(ブラマンテがモデル)?
19ストラボン、ゾロアスター
20プトレマイオス
21画家のプロトゲネスに扮したソドマ
R アペレス(ギリシア時代の有名な画家)に扮したラファエロ



• 1: Zeno of Citium
• 2: Epicurus
• 3: Frederik II of Mantua?
• 4: Boethius or Anaximander or Empedocles?
• 5: Averroes
• 6: Pythagoras
• 7: Alcibiades or Alexander the Great?
• 8: Antisthenes or Xenophon?
• 9: Hypatia or Francesco Maria I della Rovere)?
• 10: Aeschines or Xenophon?
• 11: Parmenides or Euclid?
• 12: Socrates
• 13: Heraclitus (features of Michelangelo)
• 14: Plato holding the Timaeus (features of Leonardo da Vinci)
• 15: Aristotle holding the Ethics
• 16: Diogenes of Sinope
• 17: Plotinus?
• 18: Euclid or Archimedes with students (features of Bramante)?
• 19: Strabo or Zoroaster?
• 20: Ptolemy
• R: Raphael as Apelles
• 21: Il Sodoma as Protogenes


5番のアヴェロエスはスピノザが後に展開した能産的自然の用語を最初に使用したと言われる。柄谷行人によればクセノファネス(クセノパネス)などに原型がある。プラトン、アリストテレスの目的論的な考え方に対抗した哲学者はラファエロの評価の対象ではないらしいが(そもそもタイトルがアテネ〜だ)、それでもエピクロスやユークリッド、ピタゴラスなどの扱いは興味深い。

以下もwikiより




太字の名前 は、ラファエロが絵のモデルにしたと思われるラファエロと同時代の人物。

1: ゼノン(ストア派)もしくはゼノン(エレア派)? — ?
2: エピクロス — ?
3: 不明 — (フェデリーコ2世・ゴンザーガ?)
4: ボエティウスもしくはアナクシマンドロスもしくはエンペドクレス? — ?
5: イブン=ルシュド(ラテン名アヴェロエス) — ?
6: ピュタゴラス — ?
7: アルキビアデスもしくはアレクサンドロス大王? — ?
8: アンティステネスもしくはクセノポン? — ?
9: ヒュパティアフランチェスコ・マリーア1世・デッラ・ローヴェレもしくはラファエロの愛人マルゲリータ
10: アイスキネスもしくはクセノポン? — ?
11: パルメニデス? — ?
12: ソクラテス — ?
13: ヘラクレイトスミケランジェロ
14: プラトン(自著『ティマイオス』を持っている) — レオナルド・ダ・ヴィンチ
15: アリストテレス(自著『ニコマコス倫理学』を持っている) — ?
16: ディオゲネス — ?
17: プロティノス? — ?
18: 生徒を引き連れたエウクレイデスもしくはアルキメデスブラマンテ
19: ストラボンもしくはゾロアスター? — バルダッサーレ・カスティリオーネもしくはピエトロ・ベンボ
20: プトレマイオス — ?
21: プロトゲネスソドマもしくはペルジーノ
R: アペレスラファエロ



参考:


再改訂:




 _______ソ ク ラ テ ス 以 前_______
| イタリア、 イオニア、               |
|(エレア学派)(ミレトス学派) (独自の主張)    |
|  |      タレス 水             |
|  |        |               |イオニア諸都市
|  | アナクシマンドロス 無限定          |前560年 リディア王国に併合
|  |クセノパネス_||               |前546年ペルシアに併合
|普←| | |アナクシメネス →変    ピタゴラス |
|遍 | | |    |空気  化 (サモス島→南伊)|前499or8年
|パルメニデス|____|__ヘラクレイトス      | イオニアの反乱| ゼノン       |  火(イオニア、エフェソス)|
|  |___折_衷__|               |
|(エレア派) |                   |
|  |  (多元論者)                |
|  |  エンペドクレス(シチリア島)        |
|  |    |                   |
|  |  アナクサゴラス(イオニア→アテネ)     |
|  |        |______ペリクレス    |
|  |  (原子論者)       エウリピデス   |
|  |__レウキッポス                |
|        |_デモクリトス           |
|______________|____________|
               |
 _ポ リ ス を 基 盤 に|し て い た 人 々_
|              |末裔          | 
|  ソクラテス ←対立→ ソフィスト         |
|    |||                    |
|    |||_クセノポン(軍人、弟子)   (犬儒派)
|    ||______________アンティステネス  
|  _プラトン               ディオゲネス
| |  |                      |
| | アリストテレス                 |
|_|_____|___________________|
  | アレクサンダー大王  アルキメデス
  |            エウクレイデス
  |             (アレクサンドリア)
 _|___ヘ レ ニ ズ ム 時 代 以 降_____
| |              ゼノン(ストアの開祖)|
| |                 キケロ     |
| | (懐疑主義)(エピクロス主義)(ストア主義)  |
| |  ピュロン  エピクロス    セネカ     |
| |影響               エピクテートス |
| (新プラトン主義)         マルクス・   |
|  プロティノス           アウレリウス  |
|  プロクロス                    |
|___________________________|
(『30分でわかる哲学&思想』 小須田健 13頁より:改)


 ______ソ ク ラ テ ス 以 前________
| イタリア、  イオニア、              |
|(エレア学派)(ミレトス学派) (独自の主張)    |
|  |        |               |
|  |       タレス 水            |
|  |        |       イオニア諸都市 |
|  | アナクシマンドロス 無限定  前560年   |
|  |       ||  なもの  リディア王国に併合
|  |クセノパネス_||       前546年   |
|  | | |    |       ペルシアに併合 |
|  | | |アナクシメネス             |
|  | | |    |空気   ピタゴラス     |
|  | | |    |    (サモス島→南伊)  |
|  | | |    |               |
|  | | |    |       前499or8年 |
|普←| | |    |   →変  イオニアの反乱wiki
|遍 | | |    |    化          |
|パルメニデス|____|__ヘラクレイトス      |
|  |        |  火(イオニア、エフェソス)|
| ゼノン__折_衷__|               |
|(エレア派) |                   |
|  |  (多元論者)                |
|  |  エンペドクレス(シチリア島)        |
|  |    |                   |
|  |  アナクサゴラス(イオニア→アテネ)     |
|  |        |________ペリクレス  |
|  |  (原子論者)         エウリピデス |
|  |__レウキッポス(ミレトス→エレア)      |
|        |_デモクリトス           |
|______________|____________|
               |
 _ポ リ ス を 基 盤 に|し て い た 人 々_
|              |末裔          |
|  ソクラテス ←対立→ ソフィスト         |
|    |||                    |
|    |||_クセノポン(軍人、弟子)   (犬儒派)
|    ||______________アンティステネス
|    |                   |  |
|  _プラトン               ディオゲネス
| |  |                      |
| | アリストテレス                 |
|_|_____|___________________|
  | アレクサンダー大王  アルキメデス
  |            エウクレイデス
  |             (アレクサンドリア)
 _|___ヘ レ ニ ズ ム 時 代 以 降_____
| |              ゼノン(ストアの開祖)|
| |                 キケロ     |
| | (懐疑主義)(エピクロス主義)(ストア主義)  |
| |  ピュロン  エピクロス    セネカ     |
| |影響               エピクテートス |
| (新プラトン主義)         マルクス・   |
|  プロティノス           アウレリウス  |
|  プロクロス                    |
|___________________________|
(『30分でわかる哲学&思想』 小須田健 13頁より:改)


 ______ソ ク ラ テ ス 以 前________
| イタリア、  イオニア、              |
|(エレア学派)(ミレトス学派) (独自の主張)    |
|  |        |               |
|  |       タレス 水            |
|  |        |       イオニア諸都市 |
|  | アナクシマンドロス 無限定  前560年   |
|  |   |    |  なもの  リディア王国に併合
|  |クセノファネス |       前546年   |
|  | |  |   |       ペルシアに併合 |
|  | |  | アナクシメネス           |
|  | |  |   |空気  ピタゴラス      |
|  | |  |   |   (サモス島→南伊)   |
| _|_|__|___|____||         |
|| | |  |   |     | 前499or8年 |
|x | |  |   |     x イオニアの反乱wiki
|普←| |  |   |    →変         |
|遍 | |  |   |     化         |
|パルメニデス |___|___ヘラクレイトス 火   |
|(前515ー450) |  (前540ー480)   |
|  |        |  (イオニア、エフェソス) |
| ゼノン__折_衷__|               |
|(エレア派) |                   |
|  |  (多元論者)                |
|  |  エンペドクレス(シチリア島)        |
|  |    |                   |
|  |  アナクサゴラス(イオニア→アテネ)     |
|  |        |________ペリクレス  |
|  |  (原子論者)         エウリピデス |
|  |__レウキッポス(ミレトス→エレア)      |
|        |_デモクリトス           |
|______________|____________|
               |
 _ポ リ ス を 基 盤 に|し て い た 人 々_
|              |末裔          |
|  ソクラテス ←対立→ ソフィスト         |
|    |||                    |
|    |||_クセノポン(軍人、弟子)   (犬儒派)
|    ||______________アンティステネス
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|  _プラトン               ディオゲネス
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| | アリストテレス                 |
|_|_____|___________________|
  | アレクサンダー大王  アルキメデス
  |            エウクレイデス
  |             (アレクサンドリア)
 _|___ヘ レ ニ ズ ム 時 代 以 降_____
| |              ゼノン(ストアの開祖)|
| |                 キケロ     |
| | (懐疑主義)(エピクロス主義)(ストア主義)  |
| |  ピュロン  エピクロス    セネカ     |
| |影響               エピクテートス |
| (新プラトン主義)         マルクス・   |
|  プロティノス           アウレリウス  |
|  プロクロス                    |
|___________________________|
(『30分でわかる哲学&思想』 小須田健 13頁より:改)

タレス(ターレス、タレースとも、古希: Θαλής、希: Thalēs、紀元前624年 - 紀元前546年頃)
アナクシマンドロス(Αναξιμανδρος Anaximandros、紀元前610年頃 - 紀元前546年)
クセノパネス(希: Ξενοφάνης、英: Xenophanes)は、紀元前6世紀のギリシア哲学者。
アナクシメネス(Anaximenes of Miletus、Άναξιμένης、紀元前585年 - 紀元前525年)
ピタゴラス(希:Πυθαγόρας、英:Pythagoras、紀元前582年 - 紀元前496年)
ヘラクレイトス(Ηράκλειτος Hērakleitos、 紀元前540年頃 - 紀元前480年頃?)
パルメニデス(Parmenidēs 紀元前500年か紀元前475年-没年不明)イオニア地方のコロフォンの人。紀元前545年頃、25歳で故郷を去り南イタリアのザンクレというところで暮らした。
アナクサゴラース(Αναξαγορας、Anaxagoras、紀元前500年頃 - 紀元前428年頃)
エレアのゼノン(ギリシア語 Ζήνων Έλεάτης、ラテン語・英語・フランス語 Zeno、ドイツ語 Zenon、 紀元前490年頃 - 紀元前430年頃)プロタゴラス(Πρωταγόρας, 紀元前500年? - 紀元前430年?)
エンペドクレス(Empedocles、紀元前490年頃 – 紀元前430年頃は、古代ギリシアの自然哲学者、医者、詩人、政治家。アクラガス(現イタリアのアグリジェント)の出身。ピュタゴラス学派に学び、パルメニデスの教えを受けたとされる。
レウキッポス Leukippos(生没年不詳)紀元前440-430年頃に活動したギリシア哲学者。
デモクリトス Dēmokritos(紀元前460年頃-紀元前370年頃)
ソクラテス(希:Σωκράτης、古代ギリシア語発音:[sɔːˈkratɛːs] ソークラテース。英:Socrates、英語発音: /ˈsɑkrəˌtiːz/ サクラティーズ。紀元前469年頃 - 紀元前399年4月27日)
プラトン(プラトーン、希:Πλάτων、羅:Plato/Platon、英:Plato 英語発音: /ˈpleitou/ プレイトウ、紀元前427年 - 紀元前347年)
アリストテレス(古典ギリシア語: Ἀριστοτέλης、Aristotélēs,Aristoteles前384年 - 前322年3月7日)

        
ソクラテス以前の哲学者

ミレトス学派  タレス - アナクシマンドロス - アナクシメネス
エフェソス学派 ヘラクレイトス
ピタゴラス教団 ピタゴラス - アルクマイオン - フィロラオス - アルキタス - ロクリスのティマイオス
エレア派    クセノパネス - パルメニデス - ゼノン - メリッソス
原子論     レウキッポス - デモクリトス
ソフィスト   プロタゴラス - ゴルギアス - プロディコス - ヒッピアス
多元論     アナクサゴラス - エンペドクレス - アルケラオス
その他     アポロニアのディオゲネス


参考:
http://philos.fc2web.com/index.html
以下、
プラトンと資本主義
アリストテレス全集17
より




参考:以下、『ソクラテス以前の哲学者』(広川 洋一)より
・・・・・・・・
 アテネの学堂 解説
http://art.pro.tok2.com/R/Raphael/Athens.htm
  アテナイの学堂
 ティマイオスを持ったプラトンと、ニコマコス倫理学を持ったアリストテレス

火曜日, 8月 02, 2011

『哲学の貧困』(マルクス)へのプルードンの書き込み(簡易版):再送

以前公開した作業中の『哲学の貧困』(1847)へのプルードンの書き込み(全54箇所)の簡易版をご紹介します。
全体としてはマルクスによるプルードン『経済的諸矛盾の体系または貧困の哲学』(1846)からの剽窃(特に書き込み<17><27>=番号より)といった事件が浮かび上がります。第一章第3節で批判された「構成された価値」などは後の「価値形態論」そのものではないでしょうか(マルクスはプルードンが冒頭に貨幣論をおいたことを非難しているのに[岩波文庫p80]、のちに『資本論』で自身もそれを模倣する)。 リンク交換銀行定款クールベ論『プルードン・セレクション』書評関連動画マルクスとの往復書簡著名人によるプルードン評

追記:
proudhon/marx1847
https://freeassociations2020.blogspot.com/2020/06/proudhonmarx-1847.html

マルクスの日本語訳は大月書店の第4巻から、プルードンの書き込み仏語原文はリヴィエール版『経済的諸矛盾の体系または貧困の哲学』第二巻の巻末付録から引用した。
プルードンの『哲学の貧困』(1847年)への書き込みは、ほぼ第二章第1節「方法」と第2節「分業と機械」とに集中している。<17><27>それ以外に書き込みのある箇所は以下の第一章第2節(一箇所)と第二章第3節冒頭(二個所)におけるものである。
また、『プルードンと現代』(藤田勝次郎、世界書院、p53)によれば、オプマンの研究で第一章の書き込みはプルードンのものではないことが明らかになっているが(プルードンの書き込みは全54箇所)、参考までにリヴィエール版の記述をすべて紹介することにする。
(オプマン=Pierre Haubtmannの大著、"Proudhon Sa vie et sa pensée"のp.1055-1063に第三者を含む書き込み文のリストが掲載されている。)

補記:2020
プルードンのコメントを全て訳出。

新訳 哲学の貧困 (日本語) 単行本 – 2020/3/31

<17><27>https://www.amazon.co.jp/dp/486182804X/

<17><27>
参考サイト:
スペイン語のブログ
A POLÉMICA DAS DUAS "MISÉRIAS"
(上記サイトが参照している1950年Alfred Costes編集のマルクス全集版には、プルードンの書き込みがマルクスの本文に組み込まれた形で収録されている。)





斎藤悦則氏のサイト
プルードンとマルクス
マルクスの『哲学の貧困』を読む

////////////////

<>内は通し番号(全54箇所)、
大月全集版(第四巻)頁数/岩波文庫版頁数、()内はマルクスの言葉(大月版)、「」内はプルードンの書き込み、「()」内はプルードンの言葉の邦訳。

<1>
第一章
第2節より
100/69
(政治的平等は、目的としては誤謬であり、手段としてもまた誤謬である。)
       「Oui.(そうだ。)」

<2>
第二章
第1節方法より
第一考察
129/111
(しかし、諸カテゴリーは生産諸関係の理論的表現にほかならないのであるから、生産諸関係の歴史的運動を追求しない限り、これらのカテゴリーをば、自然発生的な、現実的諸関係とかかわりのない諸観念や諸思考としてしかもはや考えようとしないかぎり、純粋理性の運動をこれらの思考の源泉とみなすほかなくなる。)
     「Il est bien forcé, puisque, dans la société,tout est,quoi qu'on dise,contemporain;comme,dans la nature,tous les atomes sont éternals.(それは必然なのだ。今日、あなたが何と言おうと社会のすべての原子が永遠であるように。)」

<3>
131/114
(ヘーゲルが次のようなことばで語るのは、この絶対的方法のことなのである。) :
   「Très bien; cela est-il si bête?(大いに結構、でもこれは馬鹿げていないかね?)

<4>
133/116
(彼は思考の運動によって世界を建設することができると信じこんでいる。しかし彼が[実際に]おこなっていることは、ただ、万人の頭脳のなかにある諸思考を体系的に再建設し、絶対的方法に従わせることであるにすぎない。).
      「Je ne prétends pas faire autre chose; et je crois que c'est quelque chose. Votre première observation n'observe rien.(私は何か他のものを装ったりはしない。そして私はそれが何か大事なものであると信じている。あなたの最初の考察は、何も考察していない。)」

<5>
第2考察
133/117
(しかし、これらの一定の社会的諸関係もまた麻布、リンネル等々と同様に、人間によって生産されるものであるということ、それを彼は理解することができなかった。)
     「Mensonge : c'est précisément ce que je dis. La société produit les LOIS et MATÉRIAUX de son expérience.(嘘だ。それは私が正確に言っておいた。社会は経験を通じてその法と素材をつくるのだ。)」(Les mots sont soulignes par Proudhon.(この言葉は、プルードンによって下線を引かれている。))

<6>
134/117
(それゆえ、これらの観念、これらのカテゴリーは、それらの表示する諸関係と同様に、永久的なものではない。)
「Oui, éternelles comme l'humanite, ni plus ni moins; et toutes contemporaines.
Votre deuxième observation n'aboutit pas.(いや、人間性が永遠であるように、すべては同時代のものでもある(それ以上でも以下でもない)。
あなたの第2考察は失敗している。)」


第3考察
<7>
134/138
(ついで、プルードン氏が純粋理性の力によって、他の諸局面の産出にとりかかると、彼はあたかもそれらが生まれたばかりの赤ん坊であるかのように取り扱い、それらが最初の局面の局面と同じ年齢であることを忘れてしまうのである。)
    「Je dis précisément tout cela.Dites-moi donc comment vous vous y prendrez pour parler tour a tour des objets de l'Econ.pol.? (私はこれをすべて正確に述べておいた。
どこまで経済、政治の事象からかけ離れたおしゃべりをするというんだ?)」


<8>
134/119
(諸カテゴリーをもって一個の観念体系という建築物を建造することにより、)
 「Oui vous parle de tout cela ?  Votre observation n'est qu'une calomnie.
(わかった、これがあなたの言わんとするすべてかね。あなたの考察は、中傷にすぎない。)」

第4考察
<9>
135/119
(彼は、小ブルジョアたちが…歴史上の偉人を考察するのと同じように[経済的に]諸カテゴリーを考察するのである。)
「J'ai fait moi-mêre la critique de cette manière de raisonner.(私は自身でこのような推論をすでに批判しておいた。)」

<10>
135/119
(解決すべき問題は、悪い面を除去して良い面を保存することである。)
  「Calomnie effrontée.(厚かましい中傷だ)」

<11>
135/120
(奴隷制度も、ほかの経済的カテゴリーと同様な一つの経済的カテゴリーである。)
「 Cela n'est que perfide ,mais raisonnable,point.―L'esclavage, extrême du proletariat, c'est-à-dire de l'infériorité relative, a sa raison d'être, qui le fera toujours exister, non comme esclavage, mais comme apprentis-sage, ou tout autre analogue. C'est toujours comme la douane.(これは、信頼するには足らないが、理にかなった見方だ。奴隷制度、ここでいう増大するプロレタリアートは、いわば相対的な下層階級であり、常に存在するその存在理由においては、奴隷制度というより、模倣または類似した別ものとしての奴隷制度である。それは、あたかも常なる習慣となったかのようだ。)」

<12>
136/121
Comment M. Proudhon s'y prendra-t-il
(ヘーゲルは提起すべき問題をもたない。彼がもっているのは弁証法である。ヘーゲルの弁証法についてプルードン氏のもっているのは、ただ、そのことばづかいだけである。彼独特の弁証法的運動[方法]は、独断的な、善悪の区別である。)
        「Absurde.(馬鹿げている。)」

<13>
136/122
(悪い面を除去するという問題をみずからに課することだけで、弁証法的運動は中断されてしまう。)
        「Qui vous a jamais parlé d'élimination ?(除去するなどと誰がいったであろうか?)」
<14>
137/123
(:第4の考察の終わり)
       「Votre quatrième observation n'est qu'un mensonge, qu'(?) une calomnie.
(あなたの第4の考察は嘘ばかりで、中傷だ。)」


第5考察
<14,b>137/123
(すなわち、プルードン氏の言によると、(諸カテゴリーがそのなかに自己を顕現したところの)歴史的継起を、)   
            「 Il n'y en a pas.(そんなものはありはしない。)」

<15>137/124
(彼がわれわれに経済的諸カテゴリーを与えるその順序はもはや経済的諸カテゴリーが相互に生みだしあうその順序ではない、)
「Faux.Apprécier à sa juste valeur la logique, ce n'est pas nier la logique.(虚偽だ。公正価格の論理で評価されたものは、その論理を否定することはできない。)」

<16>138/124
(世紀が原理に所属していたのであって、原理が世紀に所属していたのではなかった、)
  「Oui vous parle de cela ? Quand je dis positivement le contraire?
(誰がそれを言ったのだ?私が言ったのは正反対のことなのに?)」


<17>138/125
(しかし、人間を彼ら自身の歴史の俳優兼作者として表現するやいなや、)
   「 Voila donc que j'ai le malheur de penser encore comme vous!
Ai-je jamais prétendu que les PRINCIPES sont autres choses que la représentation intellectuelle,non la cause génératrice des faits?
    Votre cinquième observation est une imputation calomnieuse.
    Le veritable sens de l'ouvrage de Marx,C'est qu'il a regret quepartout j'aie pense comme lui,et que je l'aie dit avant lui.
Il ne tient qu'au lecteur de croire que c'est Marx qui,apres m'avoir lu,a regret de penser comme moi! Quel homme!
   (そう、あなたのように考えるならそれは私の不幸だというものだ。
私は原理が、事実から生起していない知的な表象だと言っただろうか?
あなたの第5の考察は名誉を毀損するものだ。…マルクスの著作の本当の意味は、とりわけわたしがかれと同じように考え、そしてかれよりも前にわたしがそのことを言ったことを残念がっているところにあるのだ。いやはや何という男だ!)」


第6考察
<18>139/126
(経済的諸関係が、活動的でかつ現に活動しつつある人間に先だって存在していたということに、一応しておこう。)
      「Je n'ai pas besoin de votres supposition.(私にはあなたの推測は必要ない。)」

<19>139/126
(諸矛盾を生みだす力は、これほどまでにすさまじいものであるので、)
       「Apparaître et exister sont deux choses différentes, dont la premiere n'est vraie que pour nous.
(現象と存在は2つの異なるものであり、そして、最初のものが我々にとっての真実である。)」


<20>140/127
(なにものかが生産されうることを拒否するのである。)
   「Oui,production,c'est apparition.(そうだ。生産は外観上のものだ。)」

<21>140/127
(そうするために彼は、一つのあらたな理性を発明した。)
        「Vous plaisantez toujours par avance :commencez par avoir raison.
(あなたは、前提を常に間違えている:正確に始めるべきだ。)」


<22>141/129
(このようなことばの入れかえには、もはや、(プルードン氏の名において)われわれを驚かしうるほどのものは一つもない。…
…プルードン氏の理想だからである。)
       「Bavardage.(無意味なおしゃべり。)」

<23>142/130
(だから神意は、…
…歴史の進行を説明するために今日もちいられている大言壮語である。…)
       「Me voilà coupable encore d'adoration à la Providence !…(ここでまだ私は神意を崇拝するという罪を犯しているのだそうだ!)」

<24>142/130
(神意にたいして、あれほど優しい気持を抱いているのであるから、)
      「Pasquinade!(皮肉か!)」

<25>142/130
(…事実のありふれた言いかえ方の一つである)
「ー Quelle est cette chicane ? ― les générations transforment ! ―Je dis moi que le mème principe unit, gouverne, toutes les manifestations; ― je ne sais ce que c'est que transformation.
     La France de 89 a transformé son monarque absolu en monarque constitutional. Soil. Voilà votre style.
     Je dis, de mon côté, que l'Etat, en 89, a régularisré la division des pouvoirs politiques qui existait avant 89.
     Le lecteur jugera.
     La sixiéme observation tombe sur Hegel, et n'a trait à rien.(この詭弁は何だろうか?ー世代は移り変わる!-すべての病状を呈している政府について、私の原則、政府がどのように変化するかはわからないと私は自身に言い聞かせる。
1789年、フランスは、立憲君主制においてその専制君主を土塊に変えた。それは、あなたの[政治革命の]スタイルだ。
私が主張するのは、私の見方では、1789年の国家は1789年以前と 政治勢力の分割を変えたということだ。これは読者が判断することだ。
第6の考察はヘーゲルを攻撃しているが、それは何も成し遂げていない。)」


<26>143/132
(神意にたいして、あれほど優しい気持を抱いているのであるから、), nous le renvoyons à l'Histoire de l'économie politique, de M. de Villeneuve-Bargemont, qui, lui aussi, court après un but providentiel. Ce but ce n'est plus l'égalité,c’est le catholicisme.
       「Quelle bêtise après ce que j'ai écrit ! ー En vérité, Marx est jaloux.
       (わたしが書いておいたというのに何という馬鹿なことを! 本当のところ、マルクスは嫉妬しているのだ。)」



第7考察
<27>145/134
(だから、封建的生産について正しい判断をくだすために、), il faut la considérer comme un mode de production fondé sur l'antagonisme.
        「Est-ce que Marx a la prétention de donner tout ceci comme sien, en opposition avec quelque chose de contraire que j'aurais dit ?(マルクスは私が正反対のことを言ったことにして、すべてが自分の言葉であるかのように主張するのか?)」

<28>146/135
(たえず増大するプルレタリアート).
 「Mais tout cela c'est moi!(しかし、すべて私の言葉だ!)」

<29>146/136
(この闘争に参加するプロレタリアートは、)
      「J‘ai dit tout cela.(もうすべて私が書いたことだ。)」

<30>147/138
(しかし彼らは、他の人々よりもブルジョア的なのである。)
 「Marx fait comme Vidal.(マルクスはヴィダル*のようだ。)」


ヴィダル,フランソア Vidal,Francois(1814-1872)
フランスの小ブルジョア経済学者、社会主義者、ルイ・ブラン派(大月書店『マルクス=エンゲルス全集』第七巻参照)。
<ヴィダルは、『富の分配について』という著書によって共産主義作家として知られ、リュクサンブール委員会ではルイ・ブランの秘書だった。>(フランスにおける階級闘争 第三章 より
http://www.geocities.jp/hgonzaemon/class_struggle_in_france.html#%91%E6%8El%8F%CD)

<31>147/138
(これらの理論家たちは、(被抑圧階級の欲求にそなえてそれにこたえるため、)もろもろの体系を一時のまにあわせにつくり、)
      「Plagiat de mon chapitre I(er).(私の第一章の剽窃だ。)」

<32>148/139
(ではプルードンに話を戻そう。)
      「Comment! revenons! Mais les pages qui precedent sont une copiu de moi.
      (なんと!、話を戻そうだと! だがこれまでの数頁はわたしのひき写しではないか。)」


第2節分業と機械
<33>149/141
(ものごとをあまりにも簡単なものにしてしまうことであろう。)
        「Qu'est-ce que tout cela prouve ?
        Que l'humanité progresse lentement.(このことは、何を証明しているだろうか?
人類は、ゆっくり進歩しているということだ。)」


<34>150/142
(アダム・スミスはプルードン氏が考えているよりも、もっと先を見ている。)
 「Bien.(よろしい。)」

<35>150/142
(このことはまったく、プルードン氏が別の箇所で、アダム・スミスは分業の生みだす欠陥に気づいてもいなかった、と述べることを妨げないのである。)
        「Bien. Mais Smith a-t-il éclairci le problème ? ーNon.(よろしい。しかしスミスは、問題をはっきりさせただろうか?ーいいや。)」

<36>152/144
(Citation de Ferguson et deux paragraphes suivants.ファーガソンの引用と2パラグラフに続いて)

Le problème n'est pas éclairci.(問題は解決されていない。)


<37>153/146
(「細分された労働の第一の結果は」とプルードン氏はつづける、…
…プルードン氏は、この賃金の低下が堕落した魂に相応することを証明するために、…だと言って、)
       「Allons, cher Marx, vous êtes de mauvaise foi ,et tout à la fois vous ne savez rien.
(さて、親愛なるマルクスよ、あなたは不誠実だ、そして、ここから先あなたは何も理解していない。)」


<38>154/148
(機械は一つの生産力であるにすぎない。)
        「C'est un philosophie qui dit cela.(これは言わば一つの哲学[思弁]だ。)」

<39>158/153
(ものごとを見るにしてもそれを逆に見るプルードン氏にとっては)
        「Non pas la division dans le sens d'A. Smith , mais la grande division naturelle des métiers.
         (アダム・スミスの意味での分割ではなく、職業の自然的大分割なのだ。)」


<40>
158/154
(本来の意味での機械は、一八世紀末から存在している。機械を分業の反定立と考えたり、細分された労働の統一を回復する総合と考えたりするほど、ばかげたことはない。)
        「Je maintiens cela.(私はそれ[=矛盾]を維持する。)」

<41>
158/154
(分業によって…バビッジ、パリ、1833)
        「Donc la machine vient après la division.(そして、機械は分業の後到来する。)」

<42>
158/154
(簡単な道具、これらの道具の集積)
       「Donc l'atelier qui groupe les parties du travail vient aussi après la division.(そして職場を束ねる労働団体は、分業の後、到来する。)」
<43>
158/154
(生産諸用具の集中…不可分である。)
       「Sans doute,il ne s'agit que d'une succession logique.(疑いなく、これはただの論理的帰結だ。)」

<44>
158/154
(プルードン氏にとっては、労働用具の集中は分業の否定である。)
「Oui.(そうだ。)」

<45>
158/155
(用具の集中が発展するのに応じて分業もまた発展し、分業が発展するのに応じて用具の集中もまた発展する。)
     「Oui aussi, tout cela est vrai en mème temps.
      (これまたその通り。これらすべては同時に本当のことだ。)」


<46>
159/155
(分業におけるすべての発展がこんどはまた、機械装置におけるあらたな諸発明をもたらすことになるのである。)
  「Très bien, cela s'explique dans ma théorie parfaitement, comme le développement parallèle de la richesse et de la misère.
     (よろしい、これは富と貧困の平行した発展として、完全に私の理論で説明される。)」


<47>
159〜160/156〜156
((引用者注:機械の必要性をマルクスは説き、)自動機械工場は、…自動機械の、発生しつつある絶対的支配にたいして(抵抗したのであった。))
「Absurde, comme l'opinion qui croit déshonorer la balance du commerce par les vexations de la douane.(税関の嫌がらせによって貿易収支が不渡りを出すのを信じるといった意見のように、不合理だ。)」

<48>
160/157
(だが実際、…われわれが今自動機械工場で見るような分業とのあいだには、なんという相違があることだろう!)
         「La division, pour moi, remonte plus haut qu'A. Smith ; elle est prise aussi dans un sens plus large.
(分業は、私の考えでは、A・スミスよりももっとさかのぼり、それはより広い意味に理解される。)」


<49>
161/158
(それゆえ、自動機械制度の原理は、…)
          「 L'un n'est que la conséquence de l'autre; et tout ce qui se dit du premier convient au second.(ものごとはある事柄の帰結であり、そしてすべてははじめからから二番目につづく必要があるということだ。)」

<50>
162/159
(このような配置の転換は、…旧来の慣例に公然と対立するものである。)
           「 Très bien : j'ai marqué cette opposition ―, la dégradation de l'ouvrier est plus avancée dans ce que vous appelez systéme automatique que dans ce qu'A. Smith appelle division : ー quant à moi, j' ai marqué ces deux degrés par la Division, et machines.
      J'ai dit : la Division du Travail morcelle, mutile, éparpille l'homme ; ― Les machines l'asservissent : c'est exactement la même chose que le Dr Ure.(大いに結構。私の意見はその反対だ。労働者の堕落は、スミスが分割とよぶものにおけるよりも、あなた[マルクス]が自動体系とよぶものにおける方が、より以上すすむのである。私についていえば、私は、分割と機械によって、これら二つの程度を示したのである。細分化され、ばらばらにされた分業は、人間を分散させる。機械は、人間を隷属させる。これは、ドクトゥール・ユアとまったく同じことである、と私は、のべたのである。)」


<51>
163/161
(しかし、すべての特殊的な発展が停止するとき、、、)
   「Bon! Et comment entendrez-vous ce développement intégral ?(よろしい。だが、あなたは、この全般的発展をどのように理解するのであろうか)」

<52>
163/161
(プルードン氏は…。そして、たんに一本の針の一二分の一の部分をつくるだけでなくて、一二の部品をすべてつぎつぎとつくることを、労働者に提議する。労働者は、そうすることによって、針の知識と意識に到達するであろう。)
         「Oui, en tant qu'il ne s'agirait que de résoudre l'antinomie de la division; mais je n'ai pas dit que tout fut là.
Il faut que l'habileté anciennne et moderne, sache travailler à la fois, et par ses doigts, et par les machines.
         Car, il est absurde qu'il ne puisse se passer de la machine, lui qui s'est fait remplacer par la machine.
          Le synthétisme, parvenu au plus haut degré, exige de l'ouvrier tout à la fois, et une plus grande capacité, et un développement moindre de…[Sagacité?]
(そうだ、分業の矛盾を解決することが必要なだけだが、しかし、私は問題のすべてがそこにあるとは言わなかった。
我々は、指先と機械とによる、古くて現代的な能力を同時に必要としている。
というのは機械に出来ないことができる職人が機械に取り替えられるのは不合理だからだ。ジンテーゼ(最も高水準の総合)のためには、労働者が、もっと大きな能力と[知恵?]のよりゆるやかな発展とを同時に得る必要がある。)」



第二章第3節より
<53>
169/163
(恋する男の直接対象が女であるならば、生産活動上の励みあいの直接対象は生産物であって、利潤ではない。)
      「Synonymes ici.(これは同語反復だ。)」

<54>
169/163
((競争は、)生産活動上の励みあいではなくて、商業上の励みあいである。)
       「Autres synonymes.(またしても同語反復だ。)」