<黒澤は、彼自身の側で、行動イメージの別のアスペクトの限界に立ち向かっていた、、(『どですかでん』、そこにはスラム街があり、それを統一するものはただひとつ、自分を路面電車[あるいはその運転手]だと思い込んでスラム街を横断する白痴の水平運動。)>(シネマ1邦訳p.340)
Akira Kurosawa tribute with George Lucas, Steven Spielberg
1. The Way 語りうる「道」は「道」そのものではない、名づけうる名は名そのものではない。名づけえないものが天地の始まりであり、名づけうるものは万物の母である。 だから、意図をもたない者が「道」に驚き、意図ある者はそのあらわれた結果しか見れない。 この二つは同じものである。 これらがあらわれて以来、名を異にする。 この同じものは神秘と呼ばれ、神秘から神秘へとあらゆる驚きの入口となる。
66. Lead by Following 川や海はあらゆる水に対して指導的に支配する。 それらが他の水に対して低い地位にあるからだ。 それがあらゆる水に対して指導的に支配する理由である。 このように、統治者が人々の指導者になろうと望むならば、 まず、人々の前でつつましくしなければならない。 人々の先頭に立とうと望むならば、まず、彼らのあとに身をおかねばならない。 彼が高い地位にいても、人々は彼の権威を感じず、 人々の前にいても、人々は何ら障害も感じることがない。 だから、すべての人々は彼を支持し、いやがらない。 彼は、誰れとも争わないから、他の人は彼と荒そうことができないのである。