水曜日, 11月 30, 2011

インド唯名論と実在論:再送

            (インドのシュリーアントラ(Sriyantra)リンク:::::::::) 


NAMs出版プロジェクト: インド唯名論と実在論:再送

http://nam-students.blogspot.jp/2011/11/blog-post_30.html

NAMs出版プロジェクト: カジュラーホー寺院群

http://nam-students.blogspot.jp/2018/01/blog-post_65.html

インド唯名論と実在論
 http://yojiseki.exblog.jp/8774845/

『ウパデーシャ・サーハスリー』:
(千の教説、シャンカラ著)最近岩波文庫でヒンズー教唯名論の古典が再刊されたので、以前書いた関連著作の書評を採録します。 ☆図

インド哲学七つの難問 (講談社選書メチエ) (単行本)
宮元 啓一 (著)

哲学における失われたミッシングリンクとして、今後重要となるであろう仏教以外のインド哲学(ヒンドゥー教側)の紹介である。
類書よりも本書をわかりやすいものにしている、実在論のヒンドゥー教側と唯名論の仏教側の論争という構図は、著者も言うようにおおざっぱな位置づけとしては有効だろう。
それは中国において老子と孔子が、西欧哲学においてスピノザとカントがあるようなものだ。
ただ、ヒンドゥー側に立つ著者には少し「外道」としてのコンプレックスがあり、それが参考文献の紹介の少なさに加えて本書の欠点となってしまっている。しかし、それを補って余ある貴重な論考でもある。
特に、( 索引がついておりそれも便利だが)前作『牛は実在するのだ』にあったものからさらに推敲されたインド哲学相関年譜↓(p24)は役に立つ。






改訂版:インド哲学相関年譜(参照:宮元啓一『インド哲学七つの難問』24頁)↓

               <ヴェーダの宗教>     (『ブリハドアーラニヤカ・ウパニシャッド』)
               最初期ウパニシャッド文献(前8〜前7)、ヤージュニャヴァルキヤ(観念論)vs.
前8             ウッダーラカ・アールニ『チャーンドーギア・ウパニシャッド』6章(実在論)=「有」の哲学
     沙門たちの宗教     |____________________________☆文法学派          
前6 <ジャイナ教 <◯仏教>仏陀|                             |
      など>(前6〜前5)<ヒンドゥー教>                       |
前4         |     |_____________◯ヴァイシェーシカ学派(前2) パーニニ(前4)
           |     |              カナーダ『ヴァイシェーシカ  |
前2       『ミリンダ王  |____☆ミーマーンサー学派    スートラ(定句集)』 パタンジャリ
   <大乗仏教> の問い』   |           |         (前2〜後1) |(前2〜前1)
西暦紀元   |   |(前2) | 『ミーマーンサースートラ』(1〜2)     |    |
       |   |     |___________|____◯ニヤーヤ学派 |    |  
 2 ナーガールジ  |     |_☆ヴェーダ     |『ニヤーヤスートラ』  |    |   
   ュナ=龍樹(2)|     |  ーンタ学派    |      (2〜3) |    |     
 『方便心論』|   |     |__|________|_______|____|____|_サーンキヤ学派
 4 <ヴァスバンドゥ=世親>  シ 『ブラフマ  シャバラス      |    |    |   |___ヨーガ学派
『唯識三十頌』|   |(5)  ャ  スートラ』 ヴァーミン ヴァーツヤーヤナ チャンドラ |『カーリカー』『ヨーガ
    ディグナーガ |     ク  |(4)    (4) 『ニヤーヤ(5) マティ=慧月|   |(4)スートラ
 6 =陳那(6)『 |     テ  |『ウ      |  バーシヤ』|『十句義論』(5)|   |   |  (4)
因明正理門論』|   |     ィ パデーシャ・  __|   ウッディヨー   |    バルト |   ヴィヤーサ 
     ダルマキ  |     時 サーハスリー』|  |   タカラ(6) プラシャス  リハリ |   |  (5)
 8   ールティ  |     代  シャンカラ |クマーリラ     |  タパーダ(6)(6) |   |  
『他相続の存(7)  |     |  |(8)  |  |(8)    |  『バーシヤ』 |   |   |
   在論証』|   |     |  |   プラーバ |       |____|    |   |   |
       |   |     |  |   ータカラ |       ウダヤナ(10)  |   |   |
       |   |     |  |   (8)  |          |      |   |   |
       |   |     |  |        |    アンナンバッタ(15)  |   |   |
       |   |     |  |        |  ?『マニカナ』(17?)   |   |   | 
       |   |     |<一元論>     <___多____元____論____>   <二元論> 
       <___唯___名___論__>     <___実____在____論____>   <唯名論or実在論?>


☆=語は常住、『顕現論者』、
◯=語は人為的、『生起論者』、中村元選集第25巻p418より




本書においては著者が学問的飛翔を試みている部分が貴重だが、研究上より正確を期すなら他の参考文献(ヒンドゥー教側と仏教側との論争、特にニヤーヤ学派と龍樹から陳那にかけての仏教側との論争については本書には記述が少ないので中公新書の類書、『インド人の論理学』がよい)に本書以降当たることが望ましい。
龍樹が楽器は否定できても、音楽は否定できなかったことが興味深い。これは空海が説く般若心経における真言の優位に繋がる。
なお、石飛道子氏のHPに本書に対する批評が掲載されていることを追記しておく。

注:
今回再刊されたシャンカラの著作はヒンズー教側だが、不二一元論で唯名論側とされる。(『ニヤーヤ・バーシュヤ(論証学入門)』や『勝宗十句義論』など)実在論側の文庫化が望まれる。

ちなみに、『ヨーガ・スートラ』(佐保田鶴治訳)などによると、ヨガは基本的に実在論であり、編纂された経典には仏教唯識派への反論が見られるという。また、ヴァーツヤーヤナは『カーマスートラ』の作者として知られる。

「兎角」など無をめぐる議論はカントのそれと比較すると面白いだろう。

参考:
世界の名著1『バラモン教典原始仏典』(中央公論)

追記、
再改訂版:インド哲学相関年譜(宮元啓一『インド哲学七つの難問』24頁を参照、追加記述した。)



               <ヴェーダの宗教>
               最初期ウパニシャッド文献(前8〜前7)、
            ヤージュニャヴァルキヤ(観念論)vs.ウッダーラカ・アールニ(実在論)=「有」の哲学
前8               |
     沙門たちの宗教     |____________________________☆文法学派          
前6 <ジャイナ教 <◯仏教>  |                             |
      など>(前6〜前5)<ヒンドゥー教>                       |
前4         |     |_____________◯ヴァイシェーシカ学派(前2) パーニニ(前4)
           |     |              カナーダ『ヴァイシェーシカ  |
前2       『ミリンダ王  |____☆ミーマーンサー学派    スートラ(定句集)』 パタンジャリ
   <大乗仏教> の問い』   |           |         (前2〜後1) |(前2〜前1)
西暦紀元   |   |(前2) | 『ミーマーンサースートラ』(1〜2)     |    |
       |   |     |___________|____◯ニヤーヤ学派 |    |  
 2 ナーガールジ  |     |_☆ヴェーダ     |『ニヤーヤスートラ』  |    |   
   ュナ=龍樹(2)|     |  ーンタ学派    |      (2〜3) |    |     
       |   |     |__|________|_______|____|____|_サーンキヤ学派
 4 <ヴァスバンドゥ=世親>  シ 『ブラフマ  シャバラス      |    |    |   |___ヨーガ学派
       |   |(5)  ャ  スートラ』 ヴァーミン ヴァーツヤーヤナ チャンドラ |『カーリカー』『ヨーガ
    ディグナーガ=|     ク  |(4)    (4) 『ニヤーヤ(5) マティ=慧月|   |(4)スートラ』
 6  陳那(6)  |     テ  |        |  バーシヤ』|『十句義論』(5)|   |   |  (4)
       |   |     ィ  |      __|   ウッディヨー   |    バルト |   ヴィヤーサ 
     ダルマキ  |     時  |     |  |   タカラ(6) プラシャス  リハリ |   |  (5)
 8   ールティ  |     代  シャンカラ |クマーリラ     |  タパーダ(6)(6) |   |  
      (7)  |     |  |(8)  |  |(8)    |  『バーシヤ』 |   |   |
       |   |     |  |   プラーバ |       |____|    |   |   |
       |   |     |  |   ータカラ |       ウダヤナ(10)  |   |   |
       |   |     |  |   (8)  |          |      |   |   |
       |   |     |  |        |    アンナンバッタ(15)  |   |   |
       |   |     |  |        |  ?『マニカナ』(17?)   |   |   | 
       |   |     |  |        |          |      |   |   |
       |   |     |<一元論>     <___多____元____論____>   <二元論> 
       <___唯___名___論__>     <___実____在____論____>   <唯名論or実在論?>



龍樹とインド論理学の誕生

http://manikana.la.coocan.jp/paper/origin.html
 多くのインド論理学の概説1)を整理してみると、インドの論理学の源泉を探るために、いわゆる「論理思想」の萌芽を求めるという方法が採られている。
 一つは、「論理」を意味する「ニヤーヤ(nyAya)」という言葉の用例から探っていくやり方である。この方法では『ヴェーダ』や『ブラーフマナ』の祭祀規定にかんする解釈学の伝統に至るのである。このような解釈学的な研究は「考究(ミーマーンサー)」と呼ばれたが、このミーマーンサーと同義の言葉として、「ニヤーヤ」とか「タルカ(tarka)」の語も用いられた。ここにきわめて漠然と論理思想の萌芽を推測するのである。
 もう少しはっきりとした起源の探求としては、インド論理学が論証にかかわる部分を多くもち論争の規則にも触れているという点から、論争の伝統に論理学の萌芽をみる方法がある。『ウパニシャッド』の中には、公の場で多くの論争や討論が行われ勝ち負けを争ったということが述べられている。また、『マハーバーラタ』の中の論理家にかんする記述なども根拠としてあげられる。例えば、アシュヴァッターマンは論詰(vitaNDA)と呼ばれる論法を好んだと述べられるなどである2)。このような討論の伝統の中から、討論規則などが整備されていき、論理学がこれまた何となく醸成されてきて体系だったものになっていったというものである。このような討論規則の手引き書として現存最古のものがインドの医学書『チャラカ・サンヒター』の中の一節であるというのが、これまでのおおかたの見解である。
 このような「論理思想」の濫觴を探る考察がなぜなされてきたかというと、それはインドの論理学研究の中にある根強い伝統な見方のためであると考えられる。松尾義海博士はかつて『インド論理学の構造』3)を著したとき、その序において次のように述べた。
「印度に於ける論理学は学的要求によって一時に成立したのではなく、実際的な論争法の必要から生まれ、長い発達の後に論理学として組織されたものである。」



http://www.l.u-tokyo.ac.jp/assets/files/student/nishizawa231013.pdf

論理学,より厳密には,因明(hetuvidyå)は,文法学や薬医学等と同様に,外学として位置付けられてきたのであり,端的には仏教教義(内学)とは見做されていなかった.それは,元来,討論(våda)において,自派ないし他派が各々の主張を論証するために立てた証因(hetu)の妥当性を検証する学問(vidyå)であり,仏教教義とは無関係であった.しかるに,インドにおける仏教論理学の大成者であるダルマキールティ(Dharmakårti, ca. 600-660)が,論理学を解脱道に結び付けたことを契機として,論理学は徐々に仏教教義として受容されるようになり,最終的には,チベットのゲルク派において,その他の全ての仏教教学の基礎学の地位にまで高められることになる.


ブリハッド・アーラニヤカ・ウパニシャッド : 

http://yojiseki.exblog.jp/11494639/

ブリハッド・アーラニヤカ・ウパニシャッド

ユングの東洋趣味はよく知られているが、フロイトも1920年『快感原則の彼岸』(ちくま文庫『自我論集』191頁)の脚注で、ウパニシャッド(「ブリハッド・アーラニヤカ・ウパニシャッド」)の以下の部分を孫引きして、プラトン(『響宴』でアリスとファネスに語らせている神話)への影響の可能性を論じている(前出のちくま文庫では「ブリハード・アラニヤーカ・ウパニシャッド」と表記されてしまっている)。
さすがにフロイトはユングのような元型論はとっていない。

http://klibredb.lib.kanagawa-u.ac.jp/dspace/handle/10487/3311
ブリハッド・アーラニヤカ・ウパニシャッド(Brhadaranyaka-Upanisad)
湯田豊:訳

1:4:3
それ(アートマン)は快として楽しまなかった。
それゆえ,単独でいる時には,人は楽しまない。それは第二者を望んだ。
それは抱擁している夫妻の大きさであった。
それは,自己自身を二つの部分に分割した。
それから,夫と妻が生じた。
それゆえ,われわれ両人は,いわば,この片割れである,とヤージュニャヴァルキヤは言うのを常とした。
それゆえ,この空虚は妻によって満たされる。
彼は妻を抱いた。
それから,人間が生まれた。

http://klibredb.lib.kanagawa-u.ac.jp/dspace/bitstream/10487/3311/1/kana-7-5-0002.pdf

注:
インド哲学の側から見ると、シャンカラが『ウパデーシャ・サーハスリー』で一部このテクストの註釈(不二一元論の源流?)をしていることからもわかるように最重要のテクストである(ただし「世界の名著」1に部分訳があるだけで手近かな邦訳はない)。湯田氏が「ブリハッドアーラニヤカ・ウパニシャッド」として『ウパニシャッド―翻訳および解説』(上記引用箇所は20頁)で全訳しているが、ユングは冒頭の文章も断片的(下259頁等)に引用しているので『変容の象徴』が入手しやすいテクストということになる。

追記:
フロイトの知識はユング経由だと思う。『変容の象徴』上本文321及び345頁の脚注に(「ブリハッド・アーラニヤカ・ウパニシャッド」ではなく)「ブラダーラニヤカウパニシャド」という書名で同じ箇所の紹介及び同じ指摘がすでにされているからだ。
脚注(プラトンへの影響説=ユングの場合はフロイトのように『響宴』ではなく『ティマイオス』を引用しているが)は1952年版にはじめてつけられたからユングがフロイトを模倣した可能性もあるが、「ブリハッド・アーラニヤカ・ウパニシャッド」自体の紹介はドイセン(またはドイッセン)経由で本文(1912年)にあり、ユングの方が早い。
a0024841_4135021.jpg

http://nirmukta.com/2009/12/16/the-upanishads-attempt-to-reform-brahmanism/
「実に、感覚器官のかなたに事物があり、事物のかなたに思考がある。
思考のかなたに理解力があり、理解力(buddhi)のかなたに、大いなる自己(mahan atma)がある。」
(カタ・ウパニシャッド3:10、上記書456頁より、湯田豊訳)
湯田豊によればウパニシャッドという言葉の語源は弟子が師匠の下に座っていたことを意味するのではなく、人と事物の属性を規定していることにあるようだ。ネットで拾った上記の図は(西欧的文脈だが)ウパニシャッドの意義を良く指し示している。 




「お前はそれである」 : 

http://yojiseki.exblog.jp/11527385/

「お前はそれである」

http://www.geocities.jp/princegifu/indotetu25.htm
以下上記サイト参照。


 「この微細なるものはと言えば、・・・この一切(全宇宙)はそれを本質とするものである。
 それは真実である。それはアートマンである。
 お前はそれである (Tat tvam Asi)。シュヴェータケートゥよ」
(『チャーンドーギア・ウパニシャッド(Chāndogya Upanishad)』6章第8節、ウッダーラカ・アールニUddalaka Aruniの息子シュヴェータケートゥŚvetaketuへの教えより)英訳

「お前はそれである」(tat tvam asi、タット・トヴァン・アスィ、タット ワム アシー、you are that、お前はそのようである)という文言は、われわれの内にあるアートマンが、本質的に絶対者ブラフマンと同一であることを端的に示す文章として、そして「ウパニシャッド」全体の中心思想を的確に表現している文章として、今ひとつの重要な文章「私はブラフマンである」(aham brahm?smi)とともに、極めて有名である。 中でもヴェーダーンタ学派の中の不二一元論を主張するシャンカラならびにその後継者たちによって、自分たちの立場を明確に表現している文章として、大文章(mah?v?kya)といって大変に尊重している。


  この後ウパニシャッドは、蜂蜜の比喩(六・九)、河川の比喩(六・一〇)、樹木の比喩(六・一一)、バニヤン(榕樹)の比喩(六・十二)、塩水の比喩(六・一三)、目隠しされた人の比喩(六・一四)、重体に陥った人の比喩(六・一五)、手を縛られた人の比喩(六・一六)を巧みに用い、その後で定型句

〜「この微細なるものはと言えば、・・・この一切(全宇宙)はそれを本質とするものである。 それは真実である。 それはアートマンである。 お前はそれである。 シュヴェータケートゥ」よ。
  [子が言った、]「父上、さらに、私に教えてください」と。
 [父が]言った、「愛児よ。 よろしい」と。が繰り返されている。


参照:世界の名著1

以下引用:
http://kamiya0296.blog.so-net.ne.jp/2009-05-15-13
[インドの一元論]  何を万有の根源とするかについてインドでは古くから諸説があったが,ウパニシャッド,とくにウッダーラカ・アールニの有論によって,中性原理ブラフマンがそれであるとする説が主流となった。この説を展開したのがベーダーンタ学派であるが,ブラフマンと万有との関係については種々の異説があった。5世紀前半に完成したとされる《ブラフマ・スートラ》では,ブラフマンは世界の質料因であると同時に,動力因,つまり最高主宰神でもあり,まったく自律的に世界を開展 paril´ma すると説かれている。のちにシャンカラは,ブラフマンが世界を開展するのは無明avidy´ によるのだとし,《ブラフマ・スートラ》のいわば実在論的一元論を,幻影主義的一元論(不二一元論)に置き換えた。しかし,ブラフマン以外に無明を立てることはサーンキヤ学派的二元論に陥ることを意味し,シャンカラ以降,不二一元論派の学匠の間で,無明の位置づけが激しく議論された。⇒多元論∥二元論          宮元 啓一

http://www.harekrsna.com/sun/features/08-08/features1121.htm

シャンカラについては以下、
http://ancientindians.net/2010/09/14/sankaracharya-and-advaitam/ 


土曜日, 11月 26, 2011

ハイデガー『存在と時間』:メモ及び目次

              (リンク::::::::::ハイデガー:インデックス

ハイデガー『存在と時間』:図解及び目次(数字は『存在と時間』の篇:章あるいは節番号)
リンク図解図解2辻村中公ちくまちくま対訳目次訳語比較用目次解説図クーラの神話参考図解別サイト動画別サイト、(訳語比較用目次、→リンク:::::::::

        現 存 在 
   ____世界=内=存在____
         |       
  世界 _____自己    内=存在
    ____________|  不
  | |    頽        \_安
   | 了解_落_企投_  内    
   |/視___好奇心 \・存
    |語り___沈黙_| 在
    情状性___不安_/ ・  
 _|_ (気分) 良心  死   
|   | \____ ・  ・  気遣い  
|   |   __|__  ・関心
|   | ・非本来的/本来的・・  |
|   | ・ |   ・  ・   
|世界性| 開示性_決意性_先駆的  
環境世界|         決意性  
|   道具全体性_適所性・・・世  
場              ・ 界   
        配慮/瞬視  ・  日常性
  既在性___現成化___到来_(脱自態)
  過去____現在____未来  時間性 
         今        内部性 
                  歴史性
               存在、存在論

『存在と時間』:目次
 緒論 存在の意味如何という問いの開陳
第一章 存在問題の必要と構造と優位 1-4
第二章 存在問題の精練確立における二重課題。探究の方法とその構図 5-8


 第一部 時間性にもとづくとする現存在の学的解釈と、存在如何の問いの超越論的〔先験的〕地平としての時間の解明
  第一篇 現存在の予備的基礎分析
第一章 現存在の予備的分析の課題の開陳 9-11
第二章 現存在の根本構えとしての「世界内存在」一般 12-13
第三章 世界の世界性 14-24
第四章 共同存在および自己存在としての、「世界内存在」。『ひと・世人 das Man』 25-27

第五章 「内存在」そのもの 28-38
第六章 現存在の存在としての慮(気遣い) 39-45

  第二篇 現存在と時間性
第一章 現存在の可能的全体存在と、死への存在 46-53
第二章 自己本来的存在可能の現存在的証言と、覚悟性 54-60

第三章 現存在の自己本来的な全体存在可能と、慮の存在論的意味としての時間性 61-66
第四章 時間性と日常性 67-71
第五章 時間性と歴史性 72-77
第六章 時間性と、通俗的時間概念の根源としての時間内部性 78-83



  世 世界_環境世界/道具全体性_
 界 |             |
存__自己__非本来的/本来的__
  |      先駆的決意性 
   内存在_了解_頽落_企投__|
            良心  死 | 
図解:ハイデガー『存在と時間』 時間性


            現   1:1
   ________世界内=存在________
  1:3   1:2  |           
  世界 
________1:4       内存在1:52:2
  |  _____________________不安 世界 内=存在
  | |              1:6           
  | 被投性___好奇心___企投__企投   内   
  | |__/ 視____好奇心  2:2  2:1 \__存   
  |   |_____空談_____沈黙___沈黙_| 在   
 世界   \_情状性__曖昧性____不安___不安/  ・   
 _|_    気分 ・1:5  負い目・  ・     ・
|   |  ________         ・     ・
|   |       ・   |        ・     ・   1:6 
環境世界|    _____________   ・     ・   気遣い
1:3|   |人間 ・ 共同現存在  ・ |  ・     自関 心
道具  |  本来的 ・ /共同存在  ・ ・ ・ ・ 己   cura  
|   |   | ・  1:4   ・ 自己 ・     ・   Sorge 
遠ざける|   |_開示_______決意性__先駆的決意性 ・   |
|   |                             |
|\  |              道具的存在性 ・     世   |
|方域 道具全体性__道具_得させる____適所性・・・ ・ ・界   |
|/      1:3      \_適所_/   ・         |
場  非本来/本来          全体性    ・         |
   事物的存在性 
 配視 瞬視        ・    2:4
     既在性________現成化_______到来_  脱自態 時間性
     過去_________現在________未来_|_____2:3 
    忘却/反復_________________予期_| 通俗的
                              2:6内部性) 
    (事実性)      (頽落性)  1:1(実存性)  存在存在論
                               2:5 歴史
                             開示と解釈(歴史学)
                               |    72
    好古的歴史学______記念碑的歴史学___批判的歴史学 
                               |
 フッサール、10  カント7、43  アリストテレス  |   
 デカルト  ヘーゲル     、64    ニーチェ76__|
 18〜21 6、82          パルメニデス36、44
 43                                TOP
    活動し努力する者の歴史   記念碑的歴史
    保存し崇敬する者の歴史   骨董的歴史
    苦悩し解放を要する者の歴史 批判的歴史
    (ニーチェ『反時代的考察』2「生に対する歴史の利害について」2〜3、ちくま134頁より)
    以上、『存在と時間』第76節で言及されている。


「現存在とはこの「中間」の存在であるというのであれば、いくらか現象的実態に近くなるであろう。…しかしこれらの存在者をはじめから設定すると、問題の現象ははやくも、破裂してしまう…」
(ちくま文庫上287−8頁 第一篇第五章 1:5 第28節より)






あるいは、


               現   1:1
   ___________世界内=存在____________
  1:3        1:2|            1:4
  世界 __________内存在
1:52:2        
  | |             \_不安 世界 内=存在   
  | |              1:6         | 1:6  
  | |被投性___好奇心___企投__企投   内 | 気遣い
  | |__/ 視____好奇心  2:2  2:1 \__存・|・関 心
  |   |_____空談_____沈黙___沈黙_| 在 | cura
 世界   \_情状性__曖昧性____不安___不安/  ・ | Sorge
 _|_    気分 ・1:5  負い目・  ・     ・ | |
|   |      ・    _________________| |
環境世界|   _______|______   ・     ・   |   
1:3|  |人間 ・ 共同現存在  ・ |  ・     自   |   
道具  | 本来的 ・ /共同存在  ・ ・ ・ ・ 己   |  
|   |  | ・  1:4   ・ 自己 ・     ・   | 
遠ざける|  |_開示_______決意性__先駆的決意性 ・   |
|\  |             道具的存在性 ・     世   |
|方域 道具全体性_道具_得させる____適所性・・・ ・ ・界   |
|/     1:3      \_適所_/   ・         |
場 非本来/本来          全体性    ・         |
  事物的存在性 
 配視 瞬視        ・    2:4
    既在性________現成化_______到来_  脱自態 時間性
    過去_________現在________未来_|_____2:3 
   忘却/反復_________________予期_| 通俗的
                             2:6内部性) 
   (事実性)      (頽落性)  1:1(実存性)  存在存在論
                              2:5 歴史
                            開示と解釈(歴史学)
                              |    72
   好古的歴史学___________記念碑的歴史学_批判的歴史学 
                              |
フッサール、10  カント7、43  アリストテレス  |   
デカルト  ヘーゲル     、64    ニーチェ76__|
18〜21 6、82          パルメニデス36、44
43                                TOP
   活動し努力する者の歴史   記念碑的歴史
   保存し崇敬する者の歴史   骨董的歴史
   苦悩し解放を要する者の歴史 批判的歴史
(ニーチェ『反時代的考察』2「生に対する歴史の利害について」2〜3、ちくま134頁より)
以上、『存在と時間』第76節で言及されている。


「現存在とはこの「中間」の存在であるというのであれば、いくらか現象的実態に近くなるであろう。…しかしこれらの存在者をはじめから設定すると、問題の現象ははやくも、破裂してしまう…」
(ちくま文庫上287−8頁 第一篇第五章 1:5 第28節より)




       現 存 在 
   ___
世界=内=存在____
  |      |       |
  世界 ___内=存在    自己
  | |    頽  \_不安 |  
  | | 了解_落_企投_  内|   
  | |/視___好奇心 \・存・・関心
  |  |語り___沈黙_| 在| 気遣い
  |  情状性___不安_/ ・| |
 _|_ (気分) 良心  死 ・| |
|   |・     ______| |
|   |・  __|__ ・ ・  |
|   |・非本来的/本来的・・自  |
|   |・ |   ・  ・   |
|世界性|開示性_決意性_先駆的・  
環境世界|        決意性・  |
|   道具全体性_適所性・・・世  |
場             ・ 界   
        配慮/瞬視 ・   日常性
  既在性___現成化___到来_(脱自態)
  過去____現在____未来  時間性 
         今        内部性 
                  歴史性
               存在、存在論



               現 存  1:1
   ___________世界内=存在____________
  1:3        1:2|            1:4
    ____________
1:52:2         
   |            \_不安 世界 内=存在   
  | |             1:6         | 1:6  
  | |被投性___好奇心___企投__企投   内 | 気遣い
  | |__/ 視____好奇心  2:2  2:1 \__存・|・関 心
  |   |_____空談_____沈黙___沈黙_| 在 | cura
 世界   \_情状性__曖昧性____不安___不安/  ・ | Sorge
 _|_    気分 ・1:5  負い目・  ・     ・ | |
|   |      ・    _________________| |
環境世界|   _______|______   ・     ・   |   
1:3|  |人間 ・ 共同現存在  ・ |  ・     自   |   
道具  | 本来的 ・ /共同存在  ・ ・ ・ ・ 己   |  
|   |  | ・  1:4   ・ 自己 ・     ・   | 
遠ざける|  |_開示_______決意性__先駆的決意性 ・   |
|\  |             道具的存在性 ・     世   |
|方域 道具全体性_道具_得させる____適所性・・・ ・ ・界   |
|/     1:3      \_適所_/   ・         |
場 非本来/本来          全体性    ・         |
  事物的存在性 
 配視 瞬視        ・    2:4
    既在性________現成化_______到来_  脱自態 時間性
    過去_________現在________未来_|_____2:3 
   忘却/反復_________________予期_| 通俗的
                             2:6内部性) 
   (事実性)      (頽落性)  1:1(実存性)  存在存在論
                              2:5 歴史
                            開示と解釈(歴史学)
                              |    72
   好古的歴史学___________記念碑的歴史学_批判的歴史学 
                              |
フッサール、10  カント7、43  アリストテレス  |   
デカルト  ヘーゲル     、64    ニーチェ76__|
18〜21 6、82          パルメニデス36、44
43                                TOP
   活動し努力する者の歴史   記念碑的歴史
   保存し崇敬する者の歴史   骨董的歴史
   苦悩し解放を要する者の歴史 批判的歴史
(ニーチェ『反時代的考察』2「生に対する歴史の利害について」2〜3、ちくま134頁より)
以上、『存在と時間』第76節で言及されている。


「現存在とはこの「中間」の存在であるというのであれば、いくらか現象的実態に近くなるであろう。…しかしこれらの存在者をはじめから設定すると、問題の現象ははやくも、破裂してしまう…」
(ちくま文庫上287−8頁 第一篇第五章 1:5 第28節より)


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       現 存 在 
   ___
世界=内=存在____
  |      |       |
  世界 ___内=存在    自己
  | |    頽  \_不安 |  
  | | 了解_落_企投_  内|   
  | |/視___好奇心 \・存・・関心
  |  |語り___沈黙_| 在| 気遣い
  |  情状性___不安_/ ・| |
 _|_ (気分) 良心  死 ・| |
|   |・     ______| |
|   |・  __|__ ・ ・  |
|   |・非本来的/本来的・・自  |
|   |・ |   ・  ・ 己  |
|世界性|開示性_決意性_先駆的・  |
環境世界|        決意性・  |
|   道具全体性_適所性・・・世  |
場             ・ 界   
        配慮/瞬視 ・   日常性
  既在性___現成化___到来_(脱自態)
  過去____現在____未来  時間性 
         今        内部性 
                  歴史性
               存在、存在論

『存在と時間』:目次
 緒論 存在の意味如何という問いの開陳
第一章 存在問題の必要と構造と優位 1-4
第二章 存在問題の精練確立における二重課題。探究の方法とその構図 5-8

 第一部 時間性にもとづくとする現存在の学的解釈と、存在如何の問いの超越論的〔先験的〕地平としての時間の解明
  第一篇 現存在の予備的基礎分析
第一章 現存在の予備的分析の課題の開陳 9-11
第二章 現存在の根本構えとしての「世界内存在」一般 12-13
第三章 世界の世界性 14-24
第四章 共同存在および自己存在としての、「世界内存在」。『ひと・世人 das Man』 25-27

第五章 「内存在」そのもの 28-38
第六章 現存在の存在としての慮(気遣い) 39-45

  第二篇 現存在と時間性
第一章 現存在の可能的全体存在と、死への存在 46-53
第二章 自己本来的存在可能の現存在的証言と、覚悟性 54-60

第三章 現存在の自己本来的な全体存在可能と、慮の存在論的意味としての時間性 61-66
第四章 時間性と日常性 67-71
第五章 時間性と歴史性 72-77
第六章 時間性と、通俗的時間概念の根源としての時間内部性 78-83






  世 世界_環境世界/道具全体性_
 界 |             |
存__自己__非本来的/本来的__
  |      先駆的決意性 
  在 内存在_了解_頽落_企投__|
            良心  死 | 
図解:ハイデガー『存在と時間』 時間性



               現 存  1:1
   ___________世界内=存在____________
  |1:3        1:2|            1:4
    ____________内1:52:2         
   |            存\_不安 世界 内=存在   
  | |           在  1:6         | 1:6  
  | |被投性___好奇心___企投__企投   内 | 気遣い
  | |__/ 視____好奇心  2:2  2:1 \__存・|・関 心
  |   |_____空談_____沈黙___沈黙_| 在 | cura
 世界   \_情状性__曖昧性____不安___不安/  ・ | Sorge
 _|_    気分 ・1:5
  負い目・  ・     ・ | |
|   |      ・    _________________| |
環境世界|   _______|______   ・     ・   |   
1:3|  |人間 ・ 共同現存在  ・ |  ・     自   |   
道具  | 本来的 ・ /共同存在  ・ ・ ・ ・ 己   |  
|   |  | ・  1:4   ・ 自己 ・     ・   | 
遠ざける|  |_開示_______決意性__先駆的決意性 ・   |
|\  |             道具的存在性 ・     世   |
|方域 道具全体性_道具_得させる____適所性・・・ ・ ・界   |
|/     1:3      \_適所_/   ・         |
場 非本来/本来          全体性    ・         |
  事物的存在性 
 配視 瞬視        ・    2:4
    既在性________現成化_______到来_  脱自態 時間性
    過去_________現在________未来_|_____2:3 
   忘却/反復_________________予期_| 通俗的
                             2:6内部性) 
   (事実性)      (頽落性)  1:1(実存性)  存在存在論
                              2:5 歴史
                            開示と解釈(歴史学)
                              |    72
   好古的歴史学___________記念碑的歴史学_批判的歴史学 
                              |
フッサール、10  カント7、43  アリストテレス  |   
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   保存し崇敬する者の歴史   骨董的歴史
   苦悩し解放を要する者の歴史 批判的歴史
(ニーチェ『反時代的考察』2「生に対する歴史の利害について」2〜3、ちくま134頁より)
以上、『存在と時間』第76節で言及されている。


「現存在とはこの「中間」の存在であるというのであれば、いくらか現象的実態に近くなるであろう。…しかしこれらの存在者をはじめから設定すると、問題の現象ははやくも、破裂してしまう…」
(ちくま文庫上287−8頁 第一篇第五章 1:5 第28節より)


               現 存 在 1:1
   ___________世界内=存____________
  |1:3        1:2|            1:4|
    ____________内1:5〜2:2         
   |            存\_不安 世界 内=存在   
  | |       頽    在 良 1:6         | 1:6  
  | |被投性_了解_落_好奇心__心_企投_死_企投   内 | 気遣い
  | |__/ 視____好奇心  2:2  2:1 \__存・|・関 心
  |   |__語り___空談_____沈黙___沈黙_| 在 | cura
 世界性   \_情状性__曖昧性____不安___不安/  ・ | Sorge
 _|_     気分・1:5     ・    ・     ・ | |
|   |      ・    _________________| |
環境世界|   _______|______   ・     ・   |   
|1:3|  |人間 ・ 共同現存在  ・ |  ・     自   |   
道具  | 非本来的 ・ /共同存在  ・本来的 ・ ・ ・ 己   |  
|   |  |   顧慮 1:4   ・ 自己 ・     ・   | 
遠ざかり|  |_開示性_______決意性__先駆的決意性 ・   |
|\  |                    ・     世   |
| 方 道具全体性_道具_差しおく____適所性・・・ ・ ・界   |
| 域    1:3      \_適所_/   ・         |
|/                全体性    ・         |
場          配慮            ・    2:4(日常性)
    既在性________現成化_______到来_脱自態____|
     過去________現在________未来   2:3 時間性
   忘却/反復                 予期      (通俗的)
                今             2:6 内部性  
                              2:5 歴史性  
                            開示と解釈(歴史学)
    事実性        頽落性   1:1 実存性 序論1〜2存在論


       世 界 ー 内 ー 存 在
            現存在         
日常性の様式 共現存在 ___            空間
           /   \    内 = 存 在
好奇心 配視 顧視 瞬視>)(<)  >>>      視
空談 ( \ \   \ ワ /沈黙/ / ) )  語り
 <_(__\ \___| |__/__)_)
 <_(________     ________>   
           |  ♡良心___責め     倫理
曖昧性 公共性    |   |\  /       他者
           |   | \/気遣い(関心)       
           | _ |  死  |
   (非本来的  / / \ \ 本来的|    自 己
      理解)/ /頽落 \ \ 理解|     論理
 ~~~~~~~/ /~~~~~\ 了解〜|~~~~~~~
  ~ ___/ /__決断~~~\ \_|_____~~
  ~/  / /   決意/~先駆的決意|    /|~
情状性  <__>  /恐れ ~/ 不安_|>  //~~
~/___恐れ/不安/ /  /_____|__//~~~
~|__道具____|/~~|______|_|世 界 性
~〜~/事物~~~~~~~~~~~~~~~|〜〜~〜~環境
 ~~~~~~~~~~~〜〜~~~~~~~|~~~~~~~
歴 史 性______時  間      |       
      過去____現在____未来 |   
      既在         到来的 |時間性・脱自態 
            決断____先駆 | 
           (不決断)_/ |/
                  将来
                  |  
      反復__________予期  
     (忘却)________/ 
      心境    配慮    了解     内=存在
     ◯現事実性 ◯頽落性  ◯実存性  存在論的性格
     (◯=気遣いを構成する三契機64)

http://de.wikibooks.org/wiki/Martin_Heidegger/_Sein_und_Zeit/_Drittes_Kapitel_%C2%A7%C2%A7_61%E2%80%9366
http://yojiseki.exblog.jp/10766805/
           
Zeitlichkeit   Sorge       In-sein    Ontologischer Charakter 
時間性     関心        内=存在     存在論的性格
Zukunft____Sich-vorweg-sein____Verstehen___Existenzialität
将来     自分に先立っている存在 了解      実存性
Gegenwart__Sein-bei________Besorgen___Verfallen
現在      傍らに在ること    配慮      頽落
Gewesenheit_Schon-sein-in-der-Welt_Befindlichkeit__Faktizität
既在性    世界内に既に自己に   心境、情態性  事実性
       先立って在ること

 _____________気 遣 い の 構 造_____________
|                  |                  |
|                非本来的                 |
|日常性27、71________非_|___________       |
|      |         58|           |      |
|      |     16____|____       |      |
|38    |開 示 性68 顧視・|  配視|  視   |(好奇心) |
|安らぎ   |      |   他者26  |      |      |
|   好奇心|了解 呼び声|良心 実 存 意志|      |      |
|      |      |   本来的   |      |      |
|誘惑____|情状性___|__(良心)気遣い64_____|______|
|   空談 |      |  57|\   |      |      |
|      |      |    | \  |      |      |
|      |      |    死__責め(非58)  |      |
|疎外、   |      |    |    |      |      |
|捕囚 曖昧性|語り    |決意性 |  沈黙| (語り) |(空談36)|
|      |      |  _解 釈72 |      |      |
|      |      | |  |    |      |      |
|      |      |歴史性74〜   |      |      |
|      |      |時間性 |    |      |      | 
|      |      | | 既 在   |過去 (反復)忘却    |
|      |      | |  |    |     \||     |
|      |      | |_瞬 視 決断(不決断 現在\|     |
|      |      |    |   |の現在化)  ||     |
|      |      |    |   |/      ||     |
|      |      |   到来的 先駆|将来(未来)|予期    |
|      |      |    |    | |    |      |
|      |      |    本来的理解_(気遣い)__非本来的理解|
|      |      |    |    |  67  |      |
|      |      |___脱 自79_|      |      |
|      |           |           |      |
|      |__________現存在__________|      |
|                  |                  |
|転落(動性) 頽落38       |                  |
|__________________|__________________|

『存在と時間』図式

ハイデガー『存在と時間』読解には基本的にカントの批判書と同じ構造を措定すればいいことに気づいた。
続篇は哲学史を遡行する予定だったという。
量と質は存在に、関係と様相は現存在にあたる。
事物的存在はカテゴリーに、世界内存在はアンチノミー(道具的存在という概念自体はアリストテレスの影
響だろうが、その倫理的範型とでも言うべき様相における非本来性と本来性は現象学的な二律背反と言えよう)
にあたる。また、関心を関係と考えることも出来る。
漢数字は篇・章。英数字は節。
 _______________________________________
|         |         |           (範疇的、   |
|        一・一        |            カテゴリー) |
|       (9〜11)      |                14 |
|        一・二        |                   |
|       (12〜13)     |                   |
|         |         |                   |
|   空間    |   時間    |                   |
|         |        存 在    (環境世界)        |
| フッサール10 |   私9    |     一・三(14〜24)    |
| 人間学、神学、 |   存在者9  |                   |
|心理学、生物学10|         |                   |
|カッシーラー11 |         |                   |
|環境、範疇的12 |  内存在12  |                   |
|  世界認識13 |
         |                   |
|_________|___『 存 在 と 時 間 』_____________|
|一・四~六(25~44)       |         |         |
|  世界性14  |         |        序 論        |
|道具的存在、配慮的|         |   序・一 (1~8) 序・二   |
|、世界内存在15 |         |  (1〜4)  |  (5〜8)  |
空間性23デカルト18~21      |         |         |
| (非本来性38←|→本来性54、61)         |         |
日常的27     |         |         |         |
情状性29____倫 理_______現存在_______目的論 二・五~六__|          
恐れ30/対象(世界内存在15)    |         |  (72~83)|
| 自体/理由   |二・一~四 他者47         |アリスト|デカルト|
|解釈 視、了解31|(45~71)  |         |テレス6|18~21 
|循環32 陳述33|死49~53   |         |44_歴史性74~77
|語り34 空談35|良心の呼び声56~58        |カント7|ヘーゲル|
好奇心36曖昧性37|59 決意性62循環63       |  64| /\(ニーチェ
|被投性38不安40|カント64到来的65        現象学   |/6_\|76)
|____気遣い39~42_キルケゴール|______フッサール7__|_82_|
(世界内存在、       、開示性68
 アンチノミー?)       |            
                |
                |
         非本来的  本来的54
               時間性(日常性/歴史性/
       ベルグソン66     時間内部性78~81)66
         日常性67
(了解/情状性/頽落/語り) 
         現成化   瞬視 キルケゴール68
         予期    期待(先駆として時熟)
         忘却       
        (脱自的統一)
         68    歴史性74~77(ニーチェ76)
               時間内部性78~81
               時間83



http://yojiseki.exblog.jp/10727036/


クーラの神話

ハイデガーの『存在と時間』第42節に以下のような神話が引用されており、その他者への気遣いをめぐる考察が福祉関連の人びとに参照されている。

in Hyginus’ Fabulae 
ヒュギーヌスの寓話より

"Cura cum fluvium transiret, vidit cretosum lutum sustulitque cogitabunda atque coepit fingere.
昔、クーラ(気遣い、関心、憂い)が河を渡っていたとき、クーラは白亜を含んだ粘土を目にした。
クーラは思いに沈みつつ、その土を取って形作りはじめた。

dum deliberat quid iam fecisset, Jovis intervenit.
すでに作り終えて、それに思いをめぐらしていると、ユピテル(ジュピター、収穫)がやってきた。

rogat eum Cura ut det illi spiritum, et facile impetrat.
クーラはユピテルに、それに精神をあたえてくれるように頼んだ。そしてユピテルはやすやすとそれを成し遂げた。

cui cum vellet Cura nomen ex sese ipsa imponere, Jovis prohibuit suumque nomen ei dandum esse dictitat.
クーラがそれに自分自身の名前をつけようとしたとき、
ユピテルはそれを禁じて、それには自分の名前があたえられるべきだ、と言った。

dum Cura et Jovis disceptant, Tellus surrexit simul suumque nomen esse volt ui corpus praebuerit suum. sumpserunt Saturnum iudicem, is sic aecus iudicat:
クーラとユピテルが話し合っていると、テルス(大地)が身を起こして、
自分がそれに自分のからだを提供したのだから、自分の名前こそそれにあたえられるべきだ、と求めた。
かれらはサトゥルヌス(クロノス、時間)を裁判官に選んだ。そしてサトゥルヌスはこう判決した。

'tu Jovis quia spiritum dedisti, in morte spiritum, tuque Tellus, quia dedisti corpus, corpus recipito, Cura eum quia prima finxit, teneat quamdiu vixerit. sed quae nunc de nomine eius vobis controversia est, homo vocetur, quia videtur esse factus ex humo.'
ユピテルよ、お前は精神をあたえたのだから、このものが死ぬとき、精神を受け取りなさい。
テルスよ、お前はからだをあたえたのだから、(このものが死ぬとき)からだを受け取りなさい。
さてクーラよ、お前はこのものを最初に形作ったのだから、このものの生きているあいだは、このものを所有していなさい。
ところで、このものの名前についてお前たちに争いがあることについては、
このものは明らかに土humusから作られているのだから、人間homoと呼ばれてしかるべきであろう。

http://www.search.com/reference/Cura



(Fabulae のラテン語テキストには異本が複数ある。これは Heidegger が Sein und Zeit. S.197. で用いているもの。Fabulae の邦訳は、ヒュギーヌス、松田治・青山照男訳『ギリシャ神話集』、講談社学術文庫、2005)
以上、下記サイトより引用(現在はリンク切れ)。
http://edu-pdc.edu.wakayama-med.ac.jp/kyweb/kantake/ethics/sono2/curamyth.pdf

注:
サトゥルヌスはクロノス、時間の神
ユピテルはジュピター、収穫の意
クーラは気遣い、関心の意、Cura (Greek Kore)、ペルセポネーのこと
http://www.bellissimoyoshi.net/romamito.htm

ローマ神 ギリシャ名 機能
テルス ガイア 大地女神
サトゥルヌス クロノス 農耕の神
ユピテル ゼウス ローマの最高神
プロセルピナ ペルセポネ 農業の女神、あるいはペルセポネの移入
http://yojiseki.exblog.jp/6623385/


なお、この寓話はヘルダー(ヘルダーには Das Kind der Sorge 憂いの子 という題の詩がある)、ゲーテ(ファウスト第二部第五幕に「憂い」が擬人化して出て来る)、セネカ(最後の手紙No.124にcuraについての記述がある)とも関連づけられるそうだ。ちくま文庫の脚注が詳しい。介護論とも関連づけられることが多い(シモーヌ・ローチ他の著作を参照)。

「現代ドイツを代表する哲学者ハイデガーは、代表作『存在と時間』のなかで、人間を「現存在」と呼び、その「世界内存在」というありかたを"Sorge"として分析しました。"Sorge"は、日本語では、「関心」とか「気遣い」とか訳されますが、英語では"care"で訳されるのがふつうです。そこから、シモーヌ・ローチは、「ケアすることは人間の存在様式だ」という考えをハイデガーに帰するところから、ケアリングの理論を展開しています(『アクト・オブ・ケアリング──ケアする存在としての人間』)。」
http://www.let.osaka-u.ac.jp/~cpshama/care/anthropology-care-01.htm


付録:

アガンベンは以下のような哲学史的見取り図を提出している。

 超越           内在

カント          スピノザ
  |            |
フッサール        ニーチェ
    \       /
      ハイデガー
     /     \
レヴィナス、デリダ  フーコー、ドゥルーズ

「(略)彼(引用者注:ドゥルーズ)の遺書を哲学の使命として引き受けるとともに、近代哲学〜その大部分は、新たな意味での「生の哲学」である〜を内在の線と超越の線ではっきり区別するような系譜図を遡及的に再構成してゆくという仕事も、その一端として必然的に課されるのである。それはたとえば、このような概略的な系統図が目安になるだろう。」(アガンベン「絶対的内在」『現代思想2002.8』)



邦訳単行本(アガンベンの『思考の潜勢力』 La Potenza del pensiero最後尾)では、雑誌掲載時と違い、訂正(ニーチェからドゥルーズにも直接線が引かれる)されている。

   超越           内在

  カント          スピノザ
    |            |
  フッサール        ニーチェ
      \       /  |
        ハイデガー    |
       /     \   |
レヴィナス、デリダ   フーコー、ドゥルーズ



個人的にはカントからドゥルーズを読むのが客観的に正しい位置づけになると考えている。
ただし、カントはライプニッツから大きな影響を受けている。
ドゥルーズは上記図にあるように、スピノザ,ニーチェのラインだが、
カントをライプニッツ的に読み直した際、ドゥルーズのライプニッツ(ハイデガー
の位置におけばよい)との近さがわかるはずだ。
http://yojiseki.exblog.jp/8199914/



////////////////
訳語比較用目次

マルティン・ハイデガー
存在と時間 
英数字は 細谷 貞夫,ちくま学芸文庫 上下 より

http://www.arsvi.com/b1900/2700hm.htm
http://www.arsvi.com/b1900/2700hm2.htm

漢数字は中公クラシックス版目次
参考:http://www.kengakusha.com/MHBT.html

3つ目は 有(う)と時(とき)
辻村公一訳 目次 河出書房(1967年版)
()内は創文社版

注:
同じ訳者による創文社全集版(1997年)では「有論的」は(オントローギッシュな)、「有的」は(オンテッシュな)、「関心」は(慮)、「実存論的」は(実存論的)あるいは(実存論的 - オントローギッシュな)、「廻りの世界」が(廻り世界)等になっている。
創文社全集版には原語に近いという「ハイデッガー」と表記した理由、『有と時』として訳した理由(=繋辞としての有)が訳者の辻村公一によって書かれている。 1997年版は、1967年版にあった九鬼周造の訳語を使用していないという。また、Seinを「有」と訳したのは和辻哲郎がはじめだそうである(「有と時間」)。

献辞
序にかえて
gehaltenen Vorlesung.

Vorbemerkung
巻頭言

VII Inhalt
目次
Einleitung
Die Exposition der Frage nach dem Sinn von Sein
序論
 存在の意味への問いの提示
序論 存在の意味への問いの開陳

序論 有の意味への問の概要的提示

Erstes Kapitel Notwendigkeit, Struktur und Vorrang der Seinsfrage
 第1章 存在の問いの必然性、構造および優位
第一章 存在問題の必然性、構造、および優位

第一章 有・の・問の必然性と構造と優位
§ 1. Die Notwendigkeit einer ausdrücklichen Wiederholung der Frage nach dem Sein ... 2
  第1節 存在への問いをあからさまに反復する必然性
  第一節 存在の問いを表立って繰り返すことの必然性

 第一節 有への問を表明的に反復することの必然性
§ 2. Die formale Struktur der Frage nach dem Sein ... 5
  第2節 存在への問いの形式的構造
  第二節 存在への問いの形式的構造
 
 第二節 有への問の形式的構造
§ 3. Der ontologische Vorrang der Seinsfrage ... 8
  第3節 存在問題の存在論的優位
  第三節 存在問題の存在論的優位

 第三節 有・の・問の有論的優位
§ 4. Der ontische Vorrang der Seinsfrage ... 11
  第4節 存在問題の存在的優位
  第四節 存在問題の存在的優位

 第四節 有・の・問の有的優位


 Zweites Kapitel Die Doppelaufgabe in der Ausarbeitung der Seinsfrage Die Methode der Untersuchung und ihr Aufriß
 第2章 存在問題の開発における二重の構造 考究の方法および構図
第二章 存在問題を仕上げるときの二重の課題 根本的探求の方法とその構図

第二章 有・の・問を仕上げる労作に於ける二重の課題研究の方法と構図
§ 5. Die ontologische Analytik des Daseins als Freilegung des Horizontes für eine Interpretation des Sinnes von Sein überhaupt ... 15
  第5節 存在一般の意味の解釈のための地平を打開する作業としての、現存在の存在論的分析論
  第五節 存在一般の意味を学的に解釈するための地平から
       邪魔者を取り払うこととしての現存在の存在的分析論

 第五節 有の意味全般を研究的に解釈するための地平の露開としての現有の有論的分析論
§ 6. Die Aufgabe einer Destruktion der Geschichte der Ontologie ... 19
  第6節 存在論の歴史の解体の課題
  第六節 存在論の歴史の破壊という課題 

 第六節 有論の歴史の構造解体という課題 
§ 7. Die phänomenologische Methode der Untersuchung ... 27
  第7節 考究の現象学的方法
  第七節 根本的探求の現象学的方法

 第七節 研究の現象的方法
  A. Der Begriff des Phänomens ... 28
    A 現象の概念
    A 現象という概念

    a 現象という概念   
 B. Der Begriff des Logos ... 32
    B ロゴスの概念
     B ロゴスという概念
 
    b ロゴスという概念

 C. Der Vorbegriff der Phänomenologie ... 34
    C 現象学の予備概念
     C 現象学の予備概念

    c 現象学の予備概念
§ 8. Der Aufriß der Abhandlung ... 39
  第8節 論考の綱要
  第八節 この論述の構図

 第八節 論攷の構図


  Erster Teil Die Interpretation des Daseins auf die Zeitlichkeit und die Explikation der Zeit als des transzendentalen Horizontes der Frage nach dem Sein
第1部 現存在を時間性へむかって解釈し、存在への問いの超越的地平として時間を究明する
第一部 時間性をめがける現存在の学的解釈と、存在への問いの超越論的地平としての時間の究明
第一部 現有を時性に向って解釈することと時を有への問の超越論的地平として解明すること

 Erster Abschnitt Die vorbereitende Fundamentalanalyse des Daseins
 第1編 現存在の準備的な基礎分析
第一篇 現存在の予備的な基礎的分析
 
第一編 現有の準備的基礎分析


 Erstes Kapitel Die Exposition der Aufgabe einer vorbereitenden Analyse des Daseins
  第1章 現存在の準備的分析の課題の提示
第一章 現存在の予備的分析の課題の開陳

 第一章 現有の準備的分析という課題の概要的展開
§ 9. Das Thema der Analytik des Daseins ... 41
   第9節 現存在の分析論の主題
  第九節 現存在の分析論の主題

 第九節 現有の分析論の主題
§ 10. Die Abgrenzung der Daseinsanalytik gegen Anthropologie, Psy- chologie und Biologie ... 45
   第10節 人間学、心理学および生物学に対する現存在の分析論の境界設定
  第十節 人間学、心理学、および生物学に対して、現存在の分析論の境界を画すること

 第一〇節 人間学と心理学と生物学とに対する現有分析論の限界づけ
§ 11. Die existenziale Analytik und die Interpretation des primitiven Daseins. Die Schwierigkeiten der Gewinnung eines »natürlichen Weltbegriffes« ... 50
   第11節 実存論的分析論と未開的現存在の解釈、「自然的世界概念」を取得することの困難さ
  第十一節 実存論的分析論と未開の現存在の学的解釈 「自然的な世界概念」を獲得することの諸困難

 第一一節 実存論的分析論と未開的現有の解釈。「自然的な世界概念」を獲得することに属する諸困難

  VIII Zweites Kapitel Das In-der-Welt-sein überhaupt als Grundverfassung des Daseins
  第2章 現存在の根本的構成としての世界=内=存在一般

第二章 現存在の根本機構としての世界内存在一般
第二章 現有の根本体制としての世界の=内に=有ること一般


§ 12. Die Verzeichnung des In-der-Welt-seins aus der Orientierung am In-Sein als solchem ... 52
   第12節 世界=内=存在を、内=存在そのものを手引きとして素描する
  第十二節 内存在そのものに定位することにもとづいて描かれた世界内存在の下図

 第一二節 内に=有ることそのことに定位しつつ世界の=内に=有ることを予め輪郭づけすること
§ 13. Die Exemplifizierung des In-Seins an einem fundierten Modus. Das Welterkennen ... 59
   第13節 ひとつの基づけられた様態についてなされる、内=存在の例示 世界認識
  第十三節 一つの基礎づけられた様態で示された内存在の範例 世界認識

 第一三節 内に=有ることを或る一つの基礎づけられた様態に即して例示すること。世界認識

 Drittes Kapitel Die Weltlichkeit der Welt
 第3章 世界の世界性
第三章 世界の世界性

第三章 世界の世界性
§ 14. Die Idee der Weltlichkeit der Welt überhaupt ... 63
    第14節 世界一般の世界性の理念
  第十四節 世界一般の世界性の理念

 第一四節 世界の世界性一般という理念
A. Die Analyse der Umweltlichkeit und Weltlichkeit überhaupt  
A 環境性と世界性一般の分析
A 環境世界性と世界性一般との分析

A 廻りの世界性と世界性一般との分析
§ 15. Das Sein des in der Umwelt begegnenden Seienden ... 66
    第15節 環境世界のなかで出会う存在者の存在
     第十五節 環境世界の内で出会われる存在者の存在

    第一五節 廻りの世界のなかで出会われる有るものの有
§ 16. Die am innerweltlich Seienden sich meldende Weltmäßigkeit der Umwelt ... 72
    第16節 内世界的存在者において通示される、環境世界の世界適合性
     第十六節 世界内部的存在者に即しておのれを告げるところの、環境世界の世界適合性

    第一六節 内世界的に有るものに即してそれ自身を通告する廻りの世界適合性
§ 17. Verweisung und Zeichen ... 76
    第17節 指示と記号
     第十七節 指示と記号

    第一七節 附託と記号(指し向けと標示)
§ 18. Bewandtnis und Bedeutsamkeit; die Weltlichkeit der Welt ... 83
    第18節 趣向性と有意義性、世界の世界性
     第十八節 適所性と有意義性  世界の世界性

    第一八節 帰趨(趨向)と指示性、世界の世界性

 B. Die Abhebung der Analyse der Weltlichkeit gegen die Interpretation der Welt bei Descartes 

B 世界性の分析を、デカルトにおける世界の解釈と比較対照する
B 世界性の分析をデカルトでみられる世界の学的解釈に対して対照させること

B デカルトに於ける世界の解釈に対して世界性の分析を対照させること
§ 19. Die Bestimmung der »Welt« als res extensa ... 89
    第19節 res extensaとしての「世界」の規定
     第十九節 拡ガリアルモノとしての「世界」の規定

    第十九節 「世界」を延長セル物<res extensia>として規定すること
§ 20. Die Fundamente der ontologischen Bestimmung der »Welt« ... 92
    第20節 「世界」の存在論的規定の基礎
     第二十節 「世界」の存在論的規定の諸基礎

    第二◯節 「世界」の有論的規定の諸基礎
§ 21. Die hermeneutische Diskussion der cartesischen Ontologie der »Welt« ... 95
    第21節 デカルトの「世界」存在論の解釈学的論究
     第二十一節 「世界」のデカルト的存在論についての解釈学的討議

    第二一節 デカルトの「世界」有論に関する解釈学的論議

 C. Das Umhafte der Umwelt und die »Räumlichkeit« des Daseins  

C 環境世界の「身の廻り」的性格と現存在の空間性
C 環境世界の環境性と現存在の空間性

C 廻りの世界の廻りという性格と現有の「空間性」

§ 22. Die Räumlichkeit des innerweltlich Zuhandenen ... 102
    第22節 世界の内部にある用具的存在者の空間性
     第二十二節 世界内部的な道具的存在者の空間性

    第二二節 内世界的に手許に有るものの空間性
§ 23. Die Räumlichkeit des In-der-Welt-seins ... 104
    第23節 世界=内=存在の空間性
    第二十三節 世界内存在の空間性

    第二三節 世界の = 内に = 有ることの空間性
§ 24. Die Räumlichkeit des Daseins und der Raum ... 110
    第24節 現存在の空間性と空間
    第二十四節 現存在の空間性と空間

    第二四節 現有の空間性と空間

Viertes Kapitel Das In-der-Welt-sein als Mit- und Selbstsein. Das »Man«
  第4章 共同存在と自己存在としての世界=内=存在、「世間」
  第四章 共存在および自己存在としての世界内存在―「世人」

  第四章 共に有ることと自己で有ることとしての世界の = 内に = 有ること。「ひと」
§ 25. Der Ansatz der existenzialen Frage nach dem Wer des Daseins ......... 114
   第25節 現存在の誰れかをたずねる実論的な問いの手がかり
   第二十五節 現存在の誰かに対する実在論的な問いのために置かれた発端

   第二五節 現有の誰への実存論的問の着手(設定)
§ 26. Das Mitdasein der Anderen und das alltägliche Mitsein ... 117
   第26節 ほかの人びとの共同現存在と日常的共同存在
   第二十六節 他者の共現存在と日常的な共存在

   第二六節 他人の共現有と日常的な共に有ること
§ 27. Das alltägliche Selbstsein und das Man ... 126
   第27節 日常的自己存在と世間
   第二十七節 日常的な自己存在と世人

   第二七節 日常的に自己であることとひと


Fünftes Kapitel Das In-Sein als solches
  第5章 内=存在そのもの
  第五章 内存在そのもの

第五章 内に = 有ることそのこと
§ 28. Die Aufgabe einer thematischen Analyse des In-Seins ... 130
   第28節 内=存在を主題的に分析する課題
   第二十八節 内存在の主題的な分析の課題

 第二八節 内に = 有ることを主題的に分析するという課題
 A. Die existenziale Konstitution des Da
  A 現の実存論的構成
   A 現の実存論的構成

  A 現の実存論的構成
§ 29. Das Da-sein als Befindlichkeit ... 134
    第29節 心境としての現=存在
    第二十九節 情状性としての現にそこに開示されている開示
 
 第二九節 情態性としての現に = 有ること
§ 30. Die Furcht als ein Modus der Befindlichkeit ... 140
    第30節 心境のひとつの様態としての別れ
    第三十節 情状性の一つの様態としての恐れ

 第三◯節 情態性の一様態としての恐れ
§ 31. Das Da-sein als Verstehen ... 142
    第31節 了解としての現=存在
    第三十一節 了解としての現にそこに開示されている現存在

 第三一節 理解としての現に = 有ること
§ 32. Verstehen und Auslegung ... 148
    第32節 了解と解意
    第三十二節 了解と解釈

 第三二節 理解と解釈
§ 33. Die Aussage als abkünftiger Modus der Auslegung ... 154
    第33節 解意の派生的様態としての言明
    第三十三節 解釈の派生的様態としての陳述

 第三三節 解釈の派生的様態としての陳述
§ 34. Da-sein und Rede. Die Sprache ... 160
    第34節 現=存在と話、言語
    第三十四節 現にそこに開示されている現存在と語り  言語

 第三四節 現に = 有ることと話。言葉

IX B. Das alltägliche Sein des Da und das Verfallen des Daseins
   B 現の日常的存在と現存在の頽落
   B 現の日常的存在と現存在の頽落

  B 現の日常的有と現有の頽落
§ 35. Das Gerede ... 167
    第35節 世間話
    第三十五節 空談

 第三五節 空話(雑談)
§ 36. Die Neugier ... 170
    第36節 好奇心
    第三十六節 好奇心

 第三六節 好奇心
§ 37. Die Zweideutigkeit ... 173
    第37節 曖昧さ
    第三十七節 曖昧性

 第三七節 曖昧性
§ 38. Das Verfallen und die Geworfenheit ... 175
    第38節 頽落と被投性
    第三十八節 頽落と被投性

 第三八節 頽落と被投性


Sechstes Kapitel Die Sorge als Sein des Daseins
  第6章 現存在の存在としての関心
  第六章 現存在の存在としての気遣い

第六章 現有の有としての関心(慮)
§ 39. Die Frage nach der ursprünglichen Ganzheit des Strukturganzen des Daseins ... 180
    第39節 現存在の構造全体の根源的全体性への問い
    第三十九節 現存在の構造全体の根源的な全体性に対する問い

 第三九節 現有の構造全体の根源的全体性への問
§ 40. Die Grundbefindlichkeit der Angst als eine ausgezeichnete Er- schlossenheit des Daseins ... 184
    第40節 現存在の際立った開示態としての不安という根本的心境
    第四十節 現存在の際立った開示性としての不安という根本情状性

 第四◯節 現有の卓抜なる開示性としての不安という根本情態性
§ 41. Das Sein des Daseins als Sorge ... 191
    第41節 関心としての現存在の存在
    第四十一節 気遣いとしての現存在の存在

 第四一節 関心(慮)としての現有の有
§ 42. Die Bewährung der existenzialen Interpretation des Daseins als Sorge aus der vorontologischen Selbstauslegung des Daseins ... 196
    第42節 関心としての現存在の実論的解釈を、現存在の前=存在論的な自己解意によって検証する
    第四十二節 現存在の前存在論的自己解釈にもとづく、気遣いとしての現存在の実存論的な学的解釈の確証

 第四二節 現有を関心として解釈する実存論的解釈を、現有の前有論的自己解釈にもとづいて、その真なることを確証すること
   
§ 43. Dasein, Weltlichkeit und Realität ... 200
    第43節 現存在、世界性および実在性
    第四十三節 現存在、世界性および実在性

 第四三節 現有と世界性と実在性
a) Realität als Problem des Seins und der Beweisbarkeit der »Außenwelt« ... 202
     (a)「外界」の存在と証明可能性との問題としての実存性
     (a)「外的世界」の存在と証明可能性との問題としての実在性

  a 「外<的世>界」の有と証明可能性との問題としての実在性
b) Realität als ontologisches Problem ... 209
     (b)存在論的問題としての実在性
     (b)存在論的問題としての実在性

  b 有論的問題としての実在性
c) Realität und Sorge ... 211
     (c)実在性と関心
     (c)実在性と気遣い

  c 実在性と関心
§ 44. Dasein, Erschlossenheit und Wahrheit ... 212
    第44節 現存在、開示態および真理性
    第四十四節 現存在、開示性および真理

 第四四節 現有と開示性と真性
a) Der traditionelle Wahrheitsbegriff und seine ontologischen Fundamente ... 214
     (a)伝統的な心理概念とその存在論的基礎
     (a)真理の根源的現象と伝統的真理概念とその存在論的な諸基礎

  a 伝統的真性概念とその有論的諸基礎
b) Das ursprüngliche Phänomen der Wahrheit und die Abkünf- tigkeit des traditionellen Wahrheitsbegriffes ... 219
     (b)真理性の根源的現象と、伝統的心理概念の派生的性格
     (b)真理の根源的現象と伝統的真理概念の派生性

  b 真性の根源的現象と伝統的真性概念の派生性
c) Die Seinsart der Wahrheit und die Wahrheitsvoraussetzung ....... 226
     (c)真理の存在様相と真理の前提
     (c)真理の存在様式と真理前提

  c 真性の有り方と真性の前提

(下)
Zweiter Abschnitt Dasein und Zeitlichkeit
第2編 現存在と時間性
第二編 現存在と時間性

第二編 現有と時性

§ 45. Das Ergebnis der vorbereitenden Fundamentalanalyse des Daseins und die Aufgabe einer ursprünglichen existenzialen Interpretation dieses Seienden ... 231
  第45節 現存在の準備的基礎分析の成果と、この存在者の根源的な実論的解釈の課題
  第四十五節 現存在の予備的な基礎分析の成果と、この存在者の根源的な実存論的な学的解釈の課題
 第四五節 現有の準備的基礎的分析の成果とこの有るもの<すなわち、現有>の根源的な実存論的解釈という課題

Erstes Kapitel Das mögliche Ganzsein des Daseins und das Sein zum Tode
 第1章 現存在の可能的な全体存在と、死へ臨む存在
 第一章 現存在の可能的な全体存在と、死へとかかわる存在
第一章 現有に可能な全体に・有あることと死への有

§ 46. Die scheinbare Unmöglichkeit einer ontologischen Erfassung und Bestimmung des daseinsmäßigen Ganzseins ... 235
  第46節 現存在的な全体存在を存在論的に把握し規定することの、みかけの不可能性
  第四十六節 現存在にふさわしい全体存在を存在論的に捕捉し規定することの外見上の不可能性

 第四六節 現有に可能な全体に・有ることを有論的に把捉し規定することの外見上の不可能性
§ 47. Die Erfahrbarkeit des Todes der Anderen und die Erfassungs- möglichkeit eines ganzen Daseins ... 237
  第47節 ほかの人びとの死についての経験の可能性と、全たき現存在の把捉の可能性
  第四十七節 他者の死の経験可能性と全体的な現存在の捕捉可能性

 第四七節 他人の死の経験可能性と現有全体の把捉可能性
§ 48. Ausstand, Ende und Ganzheit ... 241
  第48節 未済、終末ならびに全体性
  第四十八節 未済、終り、および全体性

 第四八節 未済の終末と全体性
§ 49. Die Abgrenzung der existenzialen Analyse des Todes gegenüber möglichen anderen Interpretationen des Phänomens ... 246
  第49節 死の実存論的分析と、この現象についておこないうる諸他の解釈との対照的区別
  第四十九節 死の実存論的分析を、この現象について可能な他の学的諸解釈に対して限定すること

 第四九節 死の実存論的分析を<死という>この現象に関して可能なるその他の諸解釈に対して区別し境界づけること
§ 50. Die Vorzeichnung der existenzialontologischen Struktur des Todes ....... 249
  第50節 死の実存論的=存在論的構造の素描
  第五十節 死の実存論的存在論的構造の下図

 第五◯節 死の実存論的有論的構造の先行的輪郭づけ
§ 51. Das Sein zum Tode und die Alltäglichkeit des Daseins ... 252
  第51節 死へ臨む存在と、現存在の日常性
  第五十一節 死へとかかわる存在と現存在の日常性

 第五一節 死への有と現有の日常性
§ 52. Das alltägliche Sein zum Ende und der volle existenziale Begriff des Todes ... 255
  第52節 終末へ臨む日常的存在と、死についての十全な実存論的概念
  第五十二節 終りへとかかわる日常的な存在と、死の完全な実存論的概念

 第五二節 終末への日常的な有と死の充全な実存論的概念
§ 53. Existenzialer Entwurf eines eigentlichen Seins zum Tode ... 260
  第53節 本来的な〈死へ臨む存在〉の実存論的投企
  第五十三節 死へとかかわる本来的な存在の実存論的企投

 第五三節 死への本来的有の実存論的企投


X Zweites Kapitel Die daseinsmäßige Bezeugung eines eigentlichen Seinkönnens und die Entschlossenheit
 第2章 本来的な存在可能の現存在的な臨証と、覚悟性
 第二章 本来的な存在しうることの現存在にふさわしい証しと、決意性

第二章 本来的に有り・得ることの現有的な証しと覚悟性
§ 54. Das Problem der Bezeugung einer eigentlichen existenziellen Mög- lichkeit ... 267
  第54節 本来的な実存的可能性の臨床の問題
  第五十四節 本来的な実存的可能性の証しの問題
 第五四節 本来的な実存的可能性を証することの問題

§ 55. Die existenzial-ontologischen Fundamente des Gewissens ... 270
  第55節 良心の実存論的=存在論的基礎
  第五十五節 良心の実存論的・存在論的な諸基礎
 第五五節 良心の実存論的・有論的諸基礎

§ 56. Der Rufcharakter des Gewissens ... 272
  第56節 良心の呼び声としての性格
  第五十六節 良心の呼び声の性格
 第五六節 良心の喚び声という性格

§ 57. Das Gewissen als Ruf der Sorge ... 274
  第57節 関心の呼び声としての良心
  第五十七節 気遣いの呼び声としての良心
 第五七節 関心の喚び声としての良心

§ 58. Anrufverstehen und Schuld ... 280
  第58節 呼びかけの了解と負い目
  第五十八節 呼びかけの了解と責め
 第五八節 喚び掛けの理解と負目

§ 59. Die existenziale Interpretation des Gewissens und die vulgäre Gewissensauslegung ... 289
  第59節 良心の実存論的解釈と、通俗的な良心解意
  第五十九節 良心の実存論的な学的解釈と通俗的な良心解釈
 第五九節 良心の実存論的解釈と通俗的な良心解釈

§ 60. Die existenziale Struktur des im Gewissen bezeugten eigentlichen Seinkönnens ... 295
  第60節 良心において臨証される本来的存在可能の実存論的構造
  第六十節 良心において証しされた本来的な存在しうることの実存論的構造
 第六◯節 良心に於て証されたる本来的に有り・得ることの実存論的構造



 Drittes Kapitel Das eigentliche Ganzseinkönnen des Daseins und die Zeitlichkeit als der ontologische Sinn der Sorge
 第3章 現存在の本来的な全体存在可能と、関心の存在論的意味としての時間性
 第三章 現存在の本来的な全体存在しうることと、気遣いの存在的な意味としての時間性

第三章 現有の本来的な全体的に・有り・得ることと、関心の有論的意味としての時性
§ 61. Vorzeichnung des methodischen Schrittes von der Umgrenzung des eigentlichen daseinsmäßigen Ganzseins zur phänomenalen Frei- legung der Zeitlichkeit ... 301
  第61節 現存在の本来的な全体存在の画定から時間性の現象的打開へいたる方法的進路の素描
  第六十一節 現存在にふさわしい本来的な全体存在の限界づけより、時間性から邪 魔者を現象的に取り払うことへといたる方法的な歩みの下図

 第六一節 現有の本来的な全体的に・有ることの境界づけから時性の現象的露開に至る方法的歩みの先行的輪郭づけ
§ 62. Das existenziell eigentliche Ganzseinkönnen des Daseins als vor- laufende Entschlossenheit ... 305
  第62節 先駆的覚悟性としての現存性の実存的=本来的な全体存在可能
  第六十二節 先駆的決意性としての、現存在の実存的に本来的な全体存在しうること

 第六二節 先駆的覚悟性としての現有の実存的に本来的な全体的に・有り・得ること
§ 63. Die für eine Interpretation des Seins-sinnes der Sorge gewonnene hermeneutische Situation und der methodische Charakter der exi- stenzialen Analytik überhaupt ... 310
  第63節 関心の存在意味の解釈のために得られた解釈学的状況と、実存論的分析論全般の方法的性格
  第六十三節 気遣いの存在意味の学的解釈のために獲得された解釈学的状況と、実存論的分析論一般の方法的性格

 第六三節 関心の有・の・意味を解釈するために獲得されたる解釈学的状況と実存論的分析論の方法的性格一般
§ 64. Sorge und Selbstheit ... 316
  第64節 関心と自己性
  第六十四節 気遣いと自己性

 第六四節 関心と自己性
§ 65. Die Zeitlichkeit als der ontologische Sinn der Sorge ... 323
  第65節 関心の存在論的意味としての時間性
  第六十五節 気遣いの存在論的意味としての時間性

 第六五節 関心の有論的意味としての時性
§ 66. Die Zeitlichkeit des Daseins und die aus ihr entspringenden Auf- gaben einer ursprünglicheren Wiederholung der existenzialen Analyse ... 331
  第66節 現存在の時間性と、そこから生ずる実存論的分析のいっそう根源的な反復の課題
  第六十六節 現存在の時間性と、この時間性から発現する実存論的分析のいっそう根源的な繰り返しの諸課題

 第六六節 現有の時性と、この時性から発源して来る、実存論的分析の一層根源的なる反復に属する諸課題

  Viertes Kapitel Zeitlichkeit und Alltäglichkeit
 第4章 時間性と日常性
 第四章 時間性と日常性

第四章 時性と日常性
§ 67. Der Grundbestand der existenzialen Verfassung des Daseins und die Vorzeichnung ihrer zeitlichen Interpretation ... 334
  第67節 現存在の実存論的構成の基綱と、その構成の時間的解釈の素描
  第六十七節 現存在の実存論的機構の根本事態と、この機構の時間的な学的解釈の下図

 第六七節 現有の実存論的体制の根本成分と、この体制の時性的解釈の先行的輪郭づけ
§ 68. Die Zeitlichkeit der Erschlossenheit überhaupt ... 335
  第68節 開示態一般の時間性
  第六十八節 開示性一般の時間性

 第六八節 開示性の時性一般
a) Die Zeitlichkeit des Verstehens ... 336
   (a)了解の時間性
   (a)了解の時間性

  a 理解の時性
b) Die Zeitlichkeit der Befindlichkeit ... 339
   (b)心境の時間性
   (b)情状性の時間性

  b 情態性の時性
c) Die Zeitlichkeit des Verfallens ... 346
   (c)頽落の時間性
   (c)頽落の時間性
  c 頽落の時性

d) Die Zeitlichkeit der Rede ... 349
   (d)話の時間性
    (d)語りの時間性
  d 話の時性

§ 69. Die Zeitlichkeit des In-der-Welt-seins und das Problem der Trans- zendenz der Welt ... 350
  第69節 世界=内=存在の時間性と、世界の超越の問題
  第六十九節 世界内存在の時間性と、世界の超越の問題
 第六九節 世界の = 内に = 有ることの時性と、世界の超越の問題

 a) Die Zeitlichkeit des umsichtigen Besorgens ... 352
   (a)配視的配慮の時間性
   (a)配視的な配慮的気遣いの時間性

  a 見廻し的配慮の時性
  b) Der zeitliche Sinn der Modifikation des umsichtigen Besorgens zum theoretischen Entdecken des innerweltlich Vorhandenen ....... 356
   (b)配視的配慮から内世界的客体の理論的発見への変容の時間的意味
   (b)配視的な配慮的気遣いが世界内部的な事物的存在者の理論的暴露へと変容することの時間的意味

  b 見廻し的配慮が内世界的に直前に有るものの理論的発見へと変様することの時性的意味
 c) Das zeitliche Problem der Transzendenz der Welt ... 364
   (c)世界の超越の時間的問題
   (c)世界の超越の時間的問題

  c 世界の超越の時性的問題
§ 70. Die Zeitlichkeit der daseinsmäßigen Räumlichkeit ... 367
  第70節 現存在的空間性の時間性
  第七十節 現存在にふさわしい空間性の時間性

 第七◯節 現有的空間性の時性
§ 71. Der zeitliche Sinn der Alltäglichkeit des Daseins ... 370
  第71節 現存在の日常性の時間的意味
  第七十一節 現存在の日常性の時間的意味
 第七一節 現有の日常性の時性的意味


XI Fünftes Kapitel Zeitlichkeit und Geschichtlichkeit
第5章 時間性と歴史性
第五章 時間性と歴史性
第五章 時性と歴史性
§ 72. Die existenzial-ontologische Exposition des Problems der Geschichte 372
第72節 歴史の問題の実存論的=存在論的提示
第七十二節 歴史の問題の実存論的・存在論的開陳
 第七二節 歴史の問題の実存論的 = 有論的な簡潔にして根本からの展開
§ 73. Das vulgäre Verständnis der Geschichte und das Geschehen des Daseins ... 378
第73節 歴史の通俗的理解と現存在の経歴
第七十三節 歴史の通俗的了解内容と現存在の生起
 第七三節 歴史の通俗的理解と現有の経歴
§ 74. Die Grundverfassung der Geschichtlichkeit ... 382
第74節 歴史性の根本的構成
第七十四節 歴史性の根本機構
 第七四節 歴史性の根本体制
§ 75. Die Geschichtlichkeit des Daseins und die Welt-Geschichte ... 387
第75節 現存在の歴史性と世界=歴史
第七十五節 現存在の歴史性と世界・歴史
 第七五節 現有の歴史性と世界 = 歴史
§ 76. Der existenziale Ursprung der Historie aus der Geschichtlichkeit des Daseins ... 392
第76節 現存在の歴史性にもとづく、歴史学の実存論的根源
第七十六節 現存在の歴史性にもとづく歴史学の実存論的根源
 第七六節 現有の歴史性からの歴史学の実存論的起源
§ 77. Der Zusammenhang der vorstehenden Exposition des Problems der Geschichtlichkeit mit den Forschungen W. Diltheys und den Ideen des Grafen Yorck ... 397
第77節 歴史性の問題についての上述の論述と、ウィルヘルム・ディルタイの諸研究およびヨルク伯爵の思想との連関     
第七十七節 歴史性の問題の前述の開陳と、W・ディルタイの諸研究およびヨルク伯の諸理念との連関
 第七七節 歴史性の問題の先述の展開と、ウィルヘルム・ディルタイの諸探究及びヨルク伯の諸考想との聯関 

  Sechstes Kapitel Zeitlichkeit und Innerzeitigkeit als Ursprung des vulgären Zeitbegriffes
 第6章 時間性と、通俗的時間概念の根源としての内時性
 第六章 時間性と、通俗的な時間概念の根源としての時間内部性

第六章 時性と、通俗的時間概念の起源としての内時間性
§ 78. Die Unvollständigkeit der vorstehenden zeitlichen Analyse des Daseins ... 404
  第78節 上述した現存在の時間的分析の不備
  第七十八節 現存在の前述の時間的分析の不完全性
 第七八節 現有の先述の時性的分析の不完備性

§ 79. Die Zeitlichkeit des Daseins und das Besorgen von Zeit ... 406
  第79節 現存在の時間性と時間の配慮
  第七十九節 現存在の時間性と、時間についての配慮的な気遣い

 第七九節 現有の時性と、時を配慮すること
§ 80. Die besorgte Zeit und die Innerzeitigkeit ... 411
  第80節 配慮される時間と内時性
  第八十節 配慮的に気遣われた時間と内時性
 第八◯節 配慮された時間と内時間性

§ 81. Die Innerzeitigkeit und die Genesis des vulgären Zeitbegriffes ......... 420
  第81節 内時性と、通俗的時間概念の成立
  第八十一節 時間内部性と、通俗的な時間概念の発生起源

 第八一節 内時間性と、通俗的時間概念の成立
§ 82. Die Abhebung des existenzial-ontologischen Zusammenhangs von Zeitlichkeit, Dasein und Weltzeit gegen Hegels Auffassung der Beziehung zwischen Zeit und Geist ...428
  第82節 時間性、現存在および世界時間の実存論的=存在論的連関と、時間と精神の関係についてのヘーゲルの見解との対照
  第八十二節 時間性、現存在、および世界時間の実存論的・存在論的連関と、時間と精神との関係についてのヘーゲルの見解との対照 

 第八二節 時性と現有と世界時間との実存論的 =有論的聯関を、時間と精神との間の関係についてのヘーゲルの見解に対照して際立たせること
 a) Hegels Begriff der Zeit ... 428
   (a)ヘーゲルの時間概念
   (a)ヘーゲルの時間概念

  a ヘーゲルの時間概念
 b) Hegels Interpretation des Zusammenhangs zwischen Zeit und Geist ... 433
   (b)時間と精神の連関についてのヘーゲルの解釈
   (b)時間と精神との連関についてのヘーゲルの学的解釈

  b 時間と精神との聯関についてのヘーゲルの解釈
§ 83. Die existenzial-zeitliche Analytik des Daseins und die fundamental- ontologische Frage nach dem Sinn von Sein überhaupt ... 436
  第83節 現存在の実存論的=時間的分析論と、存在全般の意味への基礎存在論的な問い
  第八十三節 現存在の実存論的・時間的分析論と、存在一般の意味に対する基礎的存在論的な問い
 第八三節 現有の実存論的・時性的分析論と有の意味一般への基礎的有論の問



訳語比較用目次

マルティン・ハイデガー
存在と時間 
 英数字は 細谷 貞夫,ちくま学芸文庫 上下 より
http://www.arsvi.com/b1900/2700hm2.htm
http://www.arsvi.com/b1900/2700hm.htm

漢数字は中公クラシックス版目次
 参考:http://www.kengakusha.com/MHBT.html


献辞
序にかえて
gehaltenen Vorlesung.

Vorbemerkung
巻頭言

VII Inhalt
目次
Einleitung
Die Exposition der Frage nach dem Sinn von Sein
序論
 存在の意味への問いの提示
序論 存在の意味への問いの開陳

Erstes Kapitel Notwendigkeit, Struktur und Vorrang der Seinsfrage
 第1章 存在の問いの必然性、構造および優位
第一章 存在問題の必然性、構造、および優位
§ 1. Die Notwendigkeit einer ausdrücklichen Wiederholung der Frage nach dem Sein ... 2
  第1節 存在への問いをあからさまに反復する必然性
  第一節 存在の問いを表立って繰り返すことの必然性
§ 2. Die formale Struktur der Frage nach dem Sein ... 5
  第2節 存在への問いの形式的構造
  第二節 存在への問いの形式的構造
§ 3. Der ontologische Vorrang der Seinsfrage ... 8
  第3節 存在問題の存在論的優位
  第三節 存在問題の存在論的優位
§ 4. Der ontische Vorrang der Seinsfrage ... 11
  第4節 存在問題の存在的優位
  第四節 存在問題の存在的優位

 Zweites Kapitel Die Doppelaufgabe in der Ausarbeitung der Seinsfrage Die Methode der Untersuchung und ihr Aufriß
 第2章 存在問題の開発における二重の構造 考究の方法および構図
第二章 存在問題を仕上げるときの二重の課題 根本的探求の方法とその構図
§ 5. Die ontologische Analytik des Daseins als Freilegung des Horizontes für eine Interpretation des Sinnes von Sein überhaupt ... 15
  第5節 存在一般の意味の解釈のための地平を打開する作業としての、現存在の存在論的分析論
  第五節 存在一般の意味を学的に解釈するための地平から
       邪魔者を取り払うこととしての現存在の存在的分析論
§ 6. Die Aufgabe einer Destruktion der Geschichte der Ontologie ... 19
  第6節 存在論の歴史の解体の課題
  第六節 存在論の歴史の破壊という課題 
§ 7. Die phänomenologische Methode der Untersuchung ... 27
  第7節 考究の現象学的方法
  第七節 根本的探求の現象学的方法
  A. Der Begriff des Phänomens ... 28
   A 現象の概念
      A 現象という概念
 B. Der Begriff des Logos ... 32
   B ロゴスの概念
      B ロゴスという概念
 C. Der Vorbegriff der Phänomenologie ... 34
   C 現象学の予備概念
      C 現象学の予備概念
§ 8. Der Aufriß der Abhandlung ... 39
  第8節 論考の綱要
  第八節 この論述の構図



  Erster Teil Die Interpretation des Daseins auf die Zeitlichkeit und die Explikation der Zeit als des transzendentalen Horizontes der Frage nach dem Sein
第1部 現存在を時間性へむかって解釈し、存在への問いの超越的地平として時間を究明する
第一部 時間性をめがける現存在の学的解釈と、存在への問いの超越論的地平としての時間の究明

 Erster Abschnitt Die vorbereitende Fundamentalanalyse des Daseins
 第1編 現存在の準備的な基礎分析
第一篇 現存在の予備的な基礎的分析

 Erstes Kapitel Die Exposition der Aufgabe einer vorbereitenden Analyse des Daseins
  第1章 現存在の準備的分析の課題の提示
第一章 現存在の予備的分析の課題の開陳
§ 9. Das Thema der Analytik des Daseins ... 41
   第9節 現存在の分析論の主題
  第九節 現存在の分析論の主題
§ 10. Die Abgrenzung der Daseinsanalytik gegen Anthropologie, Psy- chologie und Biologie ... 45
   第10節 人間学、心理学および生物学に対する現存在の分析論の境界設定
  第十節 人間学、心理学、および生物学に対して、現存在の分析論の境界を画すること
§ 11. Die existenziale Analytik und die Interpretation des primitiven Daseins. Die Schwierigkeiten der Gewinnung eines »natürlichen Weltbegriffes« ... 50
   第11節 実存論的分析論と未開的現存在の解釈、「自然的世界概念」を取得することの困難さ
  第十一節 実存論的分析論と未開の現存在の学的解釈 「自然的な世界概念」を獲得することの諸困難

  VIII Zweites Kapitel Das In-der-Welt-sein überhaupt als Grundverfassung des Daseins
  第2章 現存在の根本的構成としての世界=内=存在一般
第二章 現存在の根本機構としての世界内存在一般
§ 12. Die Verzeichnung des In-der-Welt-seins aus der Orientierung am In-Sein als solchem ... 52
   第12節 世界=内=存在を、内=存在そのものを手引きとして素描する
  第十二節 内存在そのものに定位することにもとづいて描かれた世界内存在の下図
§ 13. Die Exemplifizierung des In-Seins an einem fundierten Modus. Das Welterkennen ... 59
   第13節 ひとつの基づけられた様態についてなされる、内=存在の例示 世界認識
  第十三節 一つの基礎づけられた様態で示された内存在の範例 世界認識

 Drittes Kapitel Die Weltlichkeit der Welt
 第3章 世界の世界性
第三章 世界の世界性
§ 14. Die Idee der Weltlichkeit der Welt überhaupt ... 63
    第14節 世界一般の世界性の理念
  第十四節 世界一般の世界性の理念
A. Die Analyse der Umweltlichkeit und Weltlichkeit überhaupt
   A 環境性と世界性一般の分析
A 環境世界性と世界性一般との分析
§ 15. Das Sein des in der Umwelt begegnenden Seienden ... 66
    第15節 環境世界のなかで出会う存在者の存在
  第十五節 環境世界の内で出会われる存在者の存在
§ 16. Die am innerweltlich Seienden sich meldende Weltmäßigkeit der Umwelt ... 72
    第16節 内世界的存在者において通示される、環境世界の世界適合性
  第十六節 世界内部的存在者に即しておのれを告げるところの、環境世界の世界適合性
§ 17. Verweisung und Zeichen ... 76
    第17節 指示と記号
  第十七節 指示と記号
§ 18. Bewandtnis und Bedeutsamkeit; die Weltlichkeit der Welt ... 83
    第18節 趣向性と有意義性、世界の世界性
  第十八節 適所性と有意義性  世界の世界性

 B. Die Abhebung der Analyse der Weltlichkeit gegen die Interpretation der Welt bei Descartes
   B 世界性の分析を、デカルトにおける世界の解釈と比較対照する
B 世界性の分析をデカルトでみられる世界の学的解釈に対して対照させること
§ 19. Die Bestimmung der »Welt« als res extensa ... 89
    第19節 res extensaとしての「世界」の規定
  第十九節 拡ガリアルモノとしての「世界」の規定
§ 20. Die Fundamente der ontologischen Bestimmung der »Welt« ... 92
    第20節 「世界」の存在論的規定の基礎
  第二十節 「世界」の存在論的規定の諸基礎
§ 21. Die hermeneutische Diskussion der cartesischen Ontologie der »Welt« ... 95
    第21節 デカルトの「世界」存在論の解釈学的論究
  第二十一節 「世界」のデカルト的存在論についての解釈学的討議

 C. Das Umhafte der Umwelt und die »Räumlichkeit« des Daseins
   C 環境世界の「身の廻り」的性格と現存在の空間性
C 環境世界の環境性と現存在の空間性
§ 22. Die Räumlichkeit des innerweltlich Zuhandenen ... 102
    第22節 世界の内部にある用具的存在者の空間性
  第二十二節 世界内部的な道具的存在者の空間性
§ 23. Die Räumlichkeit des In-der-Welt-seins ... 104
    第23節 世界=内=存在の空間性
    第二十三節 世界内存在の空間性
§ 24. Die Räumlichkeit des Daseins und der Raum ... 110
    第24節 現存在の空間性と空間
    第二十四節 現存在の空間性と空間


Viertes Kapitel Das In-der-Welt-sein als Mit- und Selbstsein. Das »Man«
  第4章 共同存在と自己存在としての世界=内=存在、「世間」
  第四章 共存在および自己存在としての世界内存在―「世人」
§ 25. Der Ansatz der existenzialen Frage nach dem Wer des Daseins ......... 114
   第25節 現存在の誰れかをたずねる実論的な問いの手がかり
   第二十五節 現存在の誰かに対する実在論的な問いのために置かれた発端
§ 26. Das Mitdasein der Anderen und das alltägliche Mitsein ... 117
   第26節 ほかの人びとの共同現存在と日常的共同存在
   第二十六節 他者の共現存在と日常的な共存在
§ 27. Das alltägliche Selbstsein und das Man ... 126
   第27節 日常的自己存在と世間
   第二十七節 日常的な自己存在と世人



Fünftes Kapitel Das In-Sein als solches
  第5章 内=存在そのもの
  第五章 内存在そのもの
§ 28. Die Aufgabe einer thematischen Analyse des In-Seins ... 130
   第28節 内=存在を主題的に分析する課題
   第二十八節 内存在の主題的な分析の課題
 A. Die existenziale Konstitution des Da
  A 現の実存論的構成
   A 現の実存論的構成
§ 29. Das Da-sein als Befindlichkeit ... 134
    第29節 心境としての現=存在
    第二十九節 情状性としての現にそこに開示されている開示
§ 30. Die Furcht als ein Modus der Befindlichkeit ... 140
    第30節 心境のひとつの様態としての別れ
    第三十節 情状性の一つの様態としての恐れ
§ 31. Das Da-sein als Verstehen ... 142
    第31節 了解としての現=存在
    第三十一節 了解としての現にそこに開示されている現存在
§ 32. Verstehen und Auslegung ... 148
    第32節 了解と解意
    第三十二節 了解と解釈
§ 33. Die Aussage als abkünftiger Modus der Auslegung ... 154
    第33節 解意の派生的様態としての言明
    第三十三節 解釈の派生的様態としての陳述
§ 34. Da-sein und Rede. Die Sprache ... 160
    第34節 現=存在と話、言語
    第三十四節 現にそこに開示されている現存在と語り  言語

IX B. Das alltägliche Sein des Da und das Verfallen des Daseins
   B 現の日常的存在と現存在の頽落
   B 現の日常的存在と現存在の頽落
§ 35. Das Gerede ... 167
    第35節 世間話
    第三十五節 空談
§ 36. Die Neugier ... 170
    第36節 好奇心
    第三十六節 好奇心
§ 37. Die Zweideutigkeit ... 173
    第37節 曖昧さ
    第三十七節 曖昧性
§ 38. Das Verfallen und die Geworfenheit ... 175
    第38節 頽落と被投性
    第三十八節 頽落と被投性


Sechstes Kapitel Die Sorge als Sein des Daseins
  第6章 現存在の存在としての関心
  第六章 現存在の存在としての気遣い
§ 39. Die Frage nach der ursprünglichen Ganzheit des Strukturganzen des Daseins ... 180
    第39節 現存在の構造全体の根源的全体性への問い
    第三十九節 現存在の構造全体の根源的な全体性に対する問い
§ 40. Die Grundbefindlichkeit der Angst als eine ausgezeichnete Er- schlossenheit des Daseins ... 184
    第40節 現存在の際立った開示態としての不安という根本的心境
    第四十節 現存在の際立った開示性としての不安という根本情状性
§ 41. Das Sein des Daseins als Sorge ... 191
    第41節 関心としての現存在の存在
    第四十一節 気遣いとしての現存在の存在
§ 42. Die Bewährung der existenzialen Interpretation des Daseins als Sorge aus der vorontologischen Selbstauslegung des Daseins ... 196
    第42節 関心としての現存在の実論的解釈を、現存在の前=存在論的な自己解意によって検証する
    第四十二節 現存在の前存在論的自己解釈にもとづく、気遣いとしての現存在の実存論的な学的解釈の確証
   
§ 43. Dasein, Weltlichkeit und Realität ... 200
    第43節 現存在、世界性および実在性
    第四十三節 現存在、世界性および実在性
a) Realität als Problem des Seins und der Beweisbarkeit der »Außenwelt« ... 202
     (a)「外界」の存在と証明可能性との問題としての実存性
     (a)「外的世界」の存在と証明可能性との問題としての実在性
b) Realität als ontologisches Problem ... 209
     (b)存在論的問題としての実在性
     (b)存在論的問題としての実在性
c) Realität und Sorge ... 211
     (c)実在性と関心
     (c)実在性と気遣い
§ 44. Dasein, Erschlossenheit und Wahrheit ... 212
    第44節 現存在、開示態および真理性
    第四十四節 現存在、開示性および真理
a) Der traditionelle Wahrheitsbegriff und seine ontologischen Fundamente ... 214
     (a)伝統的な心理概念とその存在論的基礎
     (a)真理の根源的現象と伝統的真理概念とその存在論的な諸基礎
b) Das ursprüngliche Phänomen der Wahrheit und die Abkünf- tigkeit des traditionellen Wahrheitsbegriffes ... 219
     (b)真理性の根源的現象と、伝統的心理概念の派生的性格
     (b)真理の根源的現象と伝統的真理概念の派生性
c) Die Seinsart der Wahrheit und die Wahrheitsvoraussetzung ....... 226
     (c)真理の存在様相と真理の前提
     (c)真理の存在様式と真理前提

(下)
Zweiter Abschnitt Dasein und Zeitlichkeit
第2編 現存在と時間性
第二編 現存在と時間性

§ 45. Das Ergebnis der vorbereitenden Fundamentalanalyse des Daseins und die Aufgabe einer ursprünglichen existenzialen Interpretation dieses Seienden ... 231
  第45節 現存在の準備的基礎分析の成果と、この存在者の根源的な実論的解釈の課題
  第四十五節 現存在の予備的な基礎分析の成果と、この存在者の根源的な実存論的な学的解釈の課題
Erstes Kapitel Das mögliche Ganzsein des Daseins und das Sein zum Tode
 第1章 現存在の可能的な全体存在と、死へ臨む存在
 第一章 現存在の可能的な全体存在と、死へとかかわる存在
§ 46. Die scheinbare Unmöglichkeit einer ontologischen Erfassung und Bestimmung des daseinsmäßigen Ganzseins ... 235
  第46節 現存在的な全体存在を存在論的に把握し規定することの、みかけの不可能性
  第四十六節 現存在にふさわしい全体存在を存在論的に捕捉し規定することの外見上の不可能性
§ 47. Die Erfahrbarkeit des Todes der Anderen und die Erfassungs- möglichkeit eines ganzen Daseins ... 237
  第47節 ほかの人びとの死についての経験の可能性と、全たき現存在の把捉の可能性
  第四十七節 他者の死の経験可能性と全体的な現存在の捕捉可能性
§ 48. Ausstand, Ende und Ganzheit ... 241
  第48節 未済、終末ならびに全体性
  第四十八節 未済、終り、および全体性
§ 49. Die Abgrenzung der existenzialen Analyse des Todes gegenüber möglichen anderen Interpretationen des Phänomens ... 246
  第49節 死の実存論的分析と、この現象についておこないうる諸他の解釈との対照的区別
  第四十九節 死の実存論的分析を、この現象について可能な他の学的諸解釈に対して限定すること
§ 50. Die Vorzeichnung der existenzialontologischen Struktur des Todes ....... 249
  第50節 死の実存論的=存在論的構造の素描
  第五十節 死の実存論的存在論的構造の下図
§ 51. Das Sein zum Tode und die Alltäglichkeit des Daseins ... 252
  第51節 死へ臨む存在と、現存在の日常性
  第五十一節 死へとかかわる存在と現存在の日常性
§ 52. Das alltägliche Sein zum Ende und der volle existenziale Begriff des Todes ... 255
  第52節 終末へ臨む日常的存在と、死についての十全な実存論的概念
  第五十二節 終りへとかかわる日常的な存在と、死の完全な実存論的概念
§ 53. Existenzialer Entwurf eines eigentlichen Seins zum Tode ... 260
  第53節 本来的な〈死へ臨む存在〉の実存論的投企
  第五十三節 死へとかかわる本来的な存在の実存論的企投


X Zweites Kapitel Die daseinsmäßige Bezeugung eines eigentlichen Seinkönnens und die Entschlossenheit
 第2章 本来的な存在可能の現存在的な臨証と、覚悟性
 第二章 本来的な存在しうることの現存在にふさわしい証しと、決意性
§ 54. Das Problem der Bezeugung einer eigentlichen existenziellen Mög- lichkeit ... 267
  第54節 本来的な実存的可能性の臨床の問題
  第五十四節 本来的な実存的可能性の証しの問題
§ 55. Die existenzial-ontologischen Fundamente des Gewissens ... 270
  第55節 良心の実存論的=存在論的基礎
  第五十五節 良心の実存論的・存在論的な諸基礎
§ 56. Der Rufcharakter des Gewissens ... 272
  第56節 良心の呼び声としての性格
  第五十六節 良心の呼び声の性格
§ 57. Das Gewissen als Ruf der Sorge ... 274
  第57節 関心の呼び声としての良心
  第五十七節 気遣いの呼び声としての良心
§ 58. Anrufverstehen und Schuld ... 280
  第58節 呼びかけの了解と負い目
  第五十八節 呼びかけの了解と責め
§ 59. Die existenziale Interpretation des Gewissens und die vulgäre Gewissensauslegung ... 289
  第59節 良心の実存論的解釈と、通俗的な良心解意
  第五十九節 良心の実存論的な学的解釈と通俗的な良心解釈
§ 60. Die existenziale Struktur des im Gewissen bezeugten eigentlichen Seinkönnens ... 295
  第60節 良心において臨証される本来的存在可能の実存論的構造
  第六十節 良心において証しされた本来的な存在しうることの実存論的構造



 Drittes Kapitel Das eigentliche Ganzseinkönnen des Daseins und die Zeitlichkeit als der ontologische Sinn der Sorge
 第3章 現存在の本来的な全体存在可能と、関心の存在論的意味としての時間性
 第三章 現存在の本来的な全体存在しうることと、気遣いの存在的な意味としての時間性
§ 61. Vorzeichnung des methodischen Schrittes von der Umgrenzung des eigentlichen daseinsmäßigen Ganzseins zur phänomenalen Frei- legung der Zeitlichkeit ... 301
  第61節 現存在の本来的な全体存在の画定から時間性の現象的打開へいたる方法的進路の素描
  第六十一節 現存在にふさわしい本来的な全体存在の限界づけより、時間性から邪 魔者を現象的に取り払うことへといたる方法的な歩みの下図
§ 62. Das existenziell eigentliche Ganzseinkönnen des Daseins als vor- laufende Entschlossenheit ... 305
  第62節 先駆的覚悟性としての現存性の実存的=本来的な全体存在可能
  第六十二節 先駆的決意性としての、現存在の実存的に本来的な全体存在しうること
§ 63. Die für eine Interpretation des Seins-sinnes der Sorge gewonnene hermeneutische Situation und der methodische Charakter der exi- stenzialen Analytik überhaupt ... 310
  第63節 関心の存在意味の解釈のために得られた解釈学的状況と、実存論的分析論全般の方法的性格
  第六十三節 気遣いの存在意味の学的解釈のために獲得された解釈学的状況と、実存論的分析論一般の方法的性格
§ 64. Sorge und Selbstheit ... 316
  第64節 関心と自己性
  第六十四節 気遣いと自己性
§ 65. Die Zeitlichkeit als der ontologische Sinn der Sorge ... 323
  第65節 関心の存在論的意味としての時間性
  第六十五節 気遣いの存在論的意味としての時間性
§ 66. Die Zeitlichkeit des Daseins und die aus ihr entspringenden Auf- gaben einer ursprünglicheren Wiederholung der existenzialen Analyse ... 331
  第66節 現存在の時間性と、そこから生ずる実存論的分析のいっそう根源的な反復の課題
  第六十六節 現存在の時間性と、この時間性から発現する実存論的分析のいっそう根源的な繰り返しの諸課題

  Viertes Kapitel Zeitlichkeit und Alltäglichkeit
 第4章 時間性と日常性
 第四章 時間性と日常性
§ 67. Der Grundbestand der existenzialen Verfassung des Daseins und die Vorzeichnung ihrer zeitlichen Interpretation ... 334
  第67節 現存在の実存論的構成の基綱と、その構成の時間的解釈の素描
  第六十七節 現存在の実存論的機構の根本事態と、この機構の時間的な学的解釈の下図
§ 68. Die Zeitlichkeit der Erschlossenheit überhaupt ... 335
  第68節 開示態一般の時間性
  第六十八節 開示性一般の時間性
a) Die Zeitlichkeit des Verstehens ... 336
   (a)了解の時間性
   (a)了解の時間性
b) Die Zeitlichkeit der Befindlichkeit ... 339
   (b)心境の時間性
   (b)情状性の時間性
c) Die Zeitlichkeit des Verfallens ... 346
   (c)頽落の時間性
   (c)頽落の時間性
d) Die Zeitlichkeit der Rede ... 349
   (d)話の時間性
    (d)語りの時間性
§ 69. Die Zeitlichkeit des In-der-Welt-seins und das Problem der Trans- zendenz der Welt ... 350
  第69節 世界=内=存在の時間性と、世界の超越の問題
  第六十九節 世界内存在の時間性と、世界の超越の問題
 a) Die Zeitlichkeit des umsichtigen Besorgens ... 352
   (a)配視的配慮の時間性
   (a)配視的な配慮的気遣いの時間性
  b) Der zeitliche Sinn der Modifikation des umsichtigen Besorgens zum theoretischen Entdecken des innerweltlich Vorhandenen ....... 356
   (b)配視的配慮から内世界的客体の理論的発見への変容の時間的意味
   (b)配視的な配慮的気遣いが世界内部的な事物的存在者の理論的暴露へと変容することの時間的意味
 c) Das zeitliche Problem der Transzendenz der Welt ... 364
   (c)世界の超越の時間的問題
   (c)世界の超越の時間的問題
§ 70. Die Zeitlichkeit der daseinsmäßigen Räumlichkeit ... 367
  第70節 現存在的空間性の時間性
  第七十節 現存在にふさわしい空間性の時間性
§ 71. Der zeitliche Sinn der Alltäglichkeit des Daseins ... 370
  第71節 現存在の日常性の時間的意味
  第七十一節 現存在の日常性の時間的意味


  XI Fünftes Kapitel Zeitlichkeit und Geschichtlichkeit
 第5章 時間性と歴史性
 第五章 時間性と歴史性
§ 72. Die existenzial-ontologische Exposition des Problems der Geschichte 372
  第72節 歴史の問題の実存論的=存在論的提示
  第七十二節 歴史の問題の実存論的・存在論的開陳
§ 73. Das vulgäre Verständnis der Geschichte und das Geschehen des Daseins ... 378
  第73節 歴史の通俗的理解と現存在の経歴
  第七十三節 歴史の通俗的了解内容と現存在の生起
§ 74. Die Grundverfassung der Geschichtlichkeit ... 382
  第74節 歴史性の根本的構成
  第七十四節 歴史性の根本機構
§ 75. Die Geschichtlichkeit des Daseins und die Welt-Geschichte ... 387
  第75節 現存在の歴史性と世界=歴史
  第七十五節 現存在の歴史性と世界・歴史
§ 76. Der existenziale Ursprung der Historie aus der Geschichtlichkeit des Daseins ... 392
  第76節 現存在の歴史性にもとづく、歴史学の実存論的根源
  第七十六節 現存在の歴史性にもとづく歴史学の実存論的根源
§ 77. Der Zusammenhang der vorstehenden Exposition des Problems der Geschichtlichkeit mit den Forschungen W. Diltheys und den Ideen des Grafen Yorck ... 397
  第77節 歴史性の問題についての上述の論述と、ウィルヘルム・ディルタイの諸研究およびヨルク伯爵の思想との連関
  第七十七節 歴史性の問題の前述の開陳と、W・ディルタイの諸研究およびヨルク伯の諸理念との連関

  Sechstes Kapitel Zeitlichkeit und Innerzeitigkeit als Ursprung des vulgären Zeitbegriffes
 第6章 時間性と、通俗的時間概念の根源としての内時性
 第六章 時間性と、通俗的な時間概念の根源としての時間内部性
§ 78. Die Unvollständigkeit der vorstehenden zeitlichen Analyse des Daseins ... 404
  第78節 上述した現存在の時間的分析の不備
  第七十八節 現存在の前述の時間的分析の不完全性
§ 79. Die Zeitlichkeit des Daseins und das Besorgen von Zeit ... 406
  第79節 現存在の時間性と時間の配慮
  第七十九節 現存在の時間性と、時間についての配慮的な気遣い
§ 80. Die besorgte Zeit und die Innerzeitigkeit ... 411
  第80節 配慮される時間と内時性
  第八十節 配慮的に気遣われた時間と内時性
§ 81. Die Innerzeitigkeit und die Genesis des vulgären Zeitbegriffes ......... 420
  第81節 内時性と、通俗的時間概念の成立
  第八十一節 時間内部性と、通俗的な時間概念の発生起源
§ 82. Die Abhebung des existenzial-ontologischen Zusammenhangs von Zeitlichkeit, Dasein und Weltzeit gegen Hegels Auffassung der Beziehung zwischen Zeit und Geist ...428
  第82節 時間性、現存在および世界時間の実存論的=存在論的連関と、時間と精神の関係についてのヘーゲルの見解との対照
  第八十二節 時間性、現存在、および世界時間の実存論的・存在論的連関と、時間と精神との関係についてのヘーゲルの見解との対照
 a) Hegels Begriff der Zeit ... 428
   (a)ヘーゲルの時間概念
   (a)ヘーゲルの時間概念
 b) Hegels Interpretation des Zusammenhangs zwischen Zeit und Geist ... 433
   (b)時間と精神の連関についてのヘーゲルの解釈
   (b)時間と精神との連関についてのヘーゲルの学的解釈
§ 83. Die existenzial-zeitliche Analytik des Daseins und die fundamental- ontologische Frage nach dem Sinn von Sein überhaupt ... 436
  第83節 現存在の実存論的=時間的分析論と、存在全般の意味への基礎存在論的な問い
  第八十三節 現存在の実存論的・時間的分析論と、存在一般の意味に対する基礎的存在論的な問い


有と時、存在と時間:資料

ハイデッガー 有(う)と時(とき)
辻村公一訳 目次 河出書房(1967年版)


注:
同じ訳者による創文社全集版(1997年)では「有論的」は(オントローギッシュな)、「有的」は(オンテッシュな)、「関心」は(慮)、「実存論的」は(実存論的)あるいは(実存論的 - オントローギッシュな)等になっている。


序論 有の意味への問の概要的提示
第一章 有・の・問の必然性と構造と優位
 第一節 有への問を表明的に反復することの必然性
 第二節 有への問の形式的構造
 第三節 有・の・問の有論的優位
 第四節 有・の・問の有的優位
第二章 有・の・問を仕上げる労作に於ける二重の課題研究の方法と構図
 第五節 有の意味全般を研究的に解釈するための地平の露開としての現有の有論的分析論
 第六節 有論の歴史の構造解体という課題
 第七節 研究の現象的方法
  a 現象という概念   
  b ロゴスという概念
  c 現象学の予備概念
 第八節 論攷の構図 

第一部 現有を時性に向って解釈することと時を有への問の超越論的地平として解明すること
第一編 現有の準備的基礎分析
第一章 現有の準備的分析という課題の概要的展開
 第九節 現有の分析論の主題
 第一〇節 人間学と心理学と生物学とに対する現有分析論の限界づけ
 第一一節 実存論的分析論と未開的現有の解釈。「自然的な世界概念」を獲得することに属する諸困難
第二章 現有の根本体制としての世界の=内に=有ること一般
 第一二節 内に=有ることそのことに定位しつつ世界の=内に=有ることを予め輪郭づけすること
 第一三節 内に=有ることを或る一つの基礎づけられた様態に即して例示すること。世界認識
第三章 世界の世界性
 第一四節 世界の世界性一般という理念
A 廻りの世界性と世界性一般との分析
 第一五節 廻りの世界のなかで出会われる有るものの有
 第一六節 内世界的に有るものに即してそれ自身を通告する廻りの世界適合性
 第一七節 附託と記号(指し向けと標示)
 第一八節 帰趨(趨向)と指示性、世界の世界性
B デカルトに於ける世界の解釈に対して世界性の分析を対照させること
 第十九節 「世界」を延長セル物<res extensia>として規定すること
 第二◯節 「世界」の有論的規定の諸基礎
 第二一節 デカルトの「世界」有論に関する解釈学的論議
C 廻りの世界の廻りという性格と現有の「空間性」
 第二二節 内世界的に手許に有るものの空間性
 第二三節 世界の = 内に = 有ることの空間性
 第二四節 現有の空間性と空間
第四章 共に有ることと自己で有ることとしての世界の = 内に = 有ること。「ひと」
 第二五節 現有の誰への実存論的問の着手(設定)
 第二六節 他人の共現有と日常的な共に有ること
 第二七節 日常的に自己であることとひと
第五章 内に = 有ることそのこと
 第二八節 内に = 有ることを主題的に分析するという課題
  A 現の実存論的構成
 第二九節 情態性としての現に = 有ること
 第三◯節 情態性の一様態としての恐れ
 第三一節 理解としての現に = 有ること
 第三二節 理解と解釈
 第三三節 解釈の派生的様態としての陳述
 第三四節 現に = 有ることと話。言葉
  B 現の日常的有と現有の頽落
 第三五節 空話(雑談)
 第三六節 好奇心
 第三七節 曖昧性
 第三八節 頽落と被投性
第六章 現有の有としての関心(慮)
 第三九節 現有の構造全体の根源的全体性への問
 第四◯節 現有の卓抜なる開示性としての不安という根本情態性
 第四一節 関心(慮)としての現有の有
 第四二節 現有を関心として解釈する実存論的解釈を、現有の前有論的自己解釈にもとづいて、その真なることを確証すること
 第四三節 現有と世界性と実在性
  a 「外<的世>界」の有と証明可能性との問題としての実在性
  b 有論的問題としての実在性
  c 実在性と関心
 第四四節 現有と開示性と真性
  a 伝統的真性概念とその有論的諸基礎
  b 真性の根源的現象と伝統的真性概念の派生性
  c 真性の有り方と真性の前提
 
第二編 現有と時性
 第四五節 現有の準備的基礎的分析の成果とこの有るもの<すなわち、現有>の根源的な実存論的解釈という課題
第一章 現有に可能な全体に・有あることと死への有
 第四六節 現有に可能な全体に・有ることを有論的に把捉し規定することの外見上の不可能性
 第四七節 他人の死の経験可能性と現有全体の把捉可能性
 第四八節 未済の終末と全体性
 第四九節 死の実存論的分析を<死という>この現象に関して可能なるその他の諸解釈に対して区別し境界づけること
 第五◯節 死の実存論的有論的構造の先行的輪郭づけ
 第五一節 死への有と現有の日常性
 第五二節 終末への日常的な有と死の充全な実存論的概念
 第五三節 死への本来的有の実存論的企投
第二章 本来的に有り・得ることの現有的な証しと覚悟性
 第五四節 本来的な実存的可能性を証することの問題
 第五五節 良心の実存論的・有論的諸基礎
 第五六節 良心の喚び声という性格
 第五七節 関心の喚び声としての良心
 第五八節 喚び掛けの理解と負目
 第五九節 良心の実存論的解釈と通俗的な良心解釈
 第六◯節 良心に於て証されたる本来的に有り・得ることの実存論的構造
第三章 現有の本来的な全体的に・有り・得ることと、関心の有論的意味としての時性
 第六一節 現有の本来的な全体的に・有ることの境界づけから時性の現象的露開に至る方法的歩みの先行的輪郭づけ
 第六二節 先駆的覚悟性としての現有の実存的に本来的な全体的に・有り・得ること
 第六三節 関心の有・の・意味を解釈するために獲得されたる解釈学的状況と実存論的分析論の方法的性格一般
 第六四節 関心と自己性
 第六五節 関心の有論的意味としての時性
 第六六節 現有の時性と、この時性から発源して来る、実存論的分析の一層根源的なる反復に属する諸課題
第四章 時性と日常性
 第六七節 現有の実存論的体制の根本成分と、この体制の時性的解釈の先行的輪郭づけ
 第六八節 開示性の時性一般
  a 理解の時性
  b 情態性の時性
  c 頽落の時性
  d 話の時性
 第六九節 世界の = 内に = 有ることの時性と、世界の超越の問題
  a 見廻し的配慮の時性
  b 見廻し的配慮が内世界的に直前に有るものの理論的発見へと変様することの時性的意味
  c 世界の超越の時性的問題
 第七◯節 現有的空間性の時性
 第七一節 現有の日常性の時性的意味
第五章 時性と歴史性
 第七二節 歴史の問題の実存論的 = 有論的な簡潔にして根本からの展開
 第七三節 歴史の通俗的理解と現有の経歴
 第七四節 歴史性の根本体制
 第七五節 現有の歴史性と世界 = 歴史
 第七六節 現有の歴史性からの歴史学の実存論的起源
 第七七節 歴史性の問題の先述の展開と、ウィルヘルム・ディルタイの諸探究及びヨルク伯の諸考想との聯関
第六章 時性と、通俗的時間概念の起源としての内時間性
 第七八節 現有の先述の時性的分析の不完備性
 第七九節 現有の時性と、時を配慮すること
 第八◯節 配慮された時間と内時間性
 第八一節 内時間性と、通俗的時間概念の成立
 第八二節 時性と現有と世界時間との実存論的 =有論的聯関を、時間と精神との間の関係についてのヘーゲルの見解に対照して際立たせること
  a ヘーゲルの時間概念
  b 時間と精神との聯関についてのヘーゲルの解釈
 第八三節 現有の実存論的・時性的分析論と有の意味一般への基礎的有論の問






SEIN UND ZEIT VON MARTIN HEIDEGGER Elfte, unveränderte Auflage 1967 MAX NIEMEYER VERLAG TÜBINGEN Zuerst erschienen als Sonderdruck aus »Jahrbuch für Philosophie und phänomenologische Forschung« Band VIII herausgegeben von Edmund Husserl © Max Niemeyer Verlag Tübingen 1967 Alle Rechte vorbehalten – Printed in Germany
http://www.docin.com/p-3834122.html











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詳細目次
(ドイツ語、解説図付き:http://de.wikibooks.org/wiki/Martin_Heidegger/_Sein_und_Zeit)、簡易版目次

Heidegger, Martin 1927 
Sein und Zeit
ドイツ語目次、頁数は1967年ドイツ語版http://www.amazon.com/dp/3484701536/より)

http://www.filestube.com/80854927318d0aa403ea,g/Heidegger-Martin-Sein-und-Zeit.html



マルティン・ハイデガー
存在と時間 
 邦訳は 細谷 貞夫,ちくま学芸文庫 上下 より
http://www.arsvi.com/b1900/2700hm2.htm
http://www.arsvi.com/b1900/2700hm.htm

献辞
序にかえて
gehaltenen Vorlesung.

Vorbemerkung
巻頭言

VII Inhalt
目次
Einleitung
Die Exposition der Frage nach dem Sinn von Sein
序論
 存在の意味への問いの提示

Erstes Kapitel Notwendigkeit, Struktur und Vorrang der Seinsfrage
 第1章 存在の問いの必然性、構造および優位
§ 1. Die Notwendigkeit einer ausdrücklichen Wiederholung der Frage nach dem Sein ... 2
  第1節 存在への問いをあからさまに反復する必然性
§ 2. Die formale Struktur der Frage nach dem Sein ... 5
  第2節 存在への問いの形式的構造
§ 3. Der ontologische Vorrang der Seinsfrage ... 8
  第3節 存在問題の存在論的優位
§ 4. Der ontische Vorrang der Seinsfrage ... 11
  第4節 存在問題の存在的優位

 Zweites Kapitel Die Doppelaufgabe in der Ausarbeitung der Seinsfrage Die Methode der Untersuchung und ihr Aufriß
 第2章 存在問題の開発における二重の構造 考究の方法および構図
§ 5. Die ontologische Analytik des Daseins als Freilegung des Horizontes für eine Interpretation des Sinnes von Sein überhaupt ... 15
  第5節 存在一般の意味の解釈のための地平を打開する作業としての、現存在の存在論的分析論
§ 6. Die Aufgabe einer Destruktion der Geschichte der Ontologie ... 19
  第6節 存在論の歴史の解体の課題 
§ 7. Die phänomenologische Methode der Untersuchung ... 27
  第7節 考究の現象学的方法
  A. Der Begriff des Phänomens ... 28
   A 現象の概念
 B. Der Begriff des Logos ... 32
   B ロゴスの概念
 C. Der Vorbegriff der Phänomenologie ... 34
   C 現象学の予備概念
§ 8. Der Aufriß der Abhandlung ... 39
  第8節 論考の綱要


  Erster Teil Die Interpretation des Daseins auf die Zeitlichkeit und die Explikation der Zeit als des transzendentalen Horizontes der Frage nach dem Sein
第1部 現存在を時間性へむかって解釈し、存在への問いの超越的地平として時間を究明する

 Erster Abschnitt Die vorbereitende Fundamentalanalyse des Daseins
 第1編 現存在の準備的な基礎分析

 Erstes Kapitel Die Exposition der Aufgabe einer vorbereitenden Analyse des Daseins
  第1章 現存在の準備的分析の課題の提示
§ 9. Das Thema der Analytik des Daseins ... 41
   第9節 現存在の分析論の主題
§ 10. Die Abgrenzung der Daseinsanalytik gegen Anthropologie, Psy- chologie und Biologie ... 45
   第10節 人間学、心理学および生物学に対する現存在の分析論の境界設定
§ 11. Die existenziale Analytik und die Interpretation des primitiven Daseins. Die Schwierigkeiten der Gewinnung eines »natürlichen Weltbegriffes« ... 50
   第11節 実存論的分析論と未開的現存在の解釈、「自然的世界概念」を取得することの困難さ

  VIII Zweites Kapitel Das In-der-Welt-sein überhaupt als Grundverfassung des Daseins
  第2章 現存在の根本的構成としての世界=内=存在一般
§ 12. Die Verzeichnung des In-der-Welt-seins aus der Orientierung am In-Sein als solchem ... 52
   第12節 世界=内=存在を、内=存在そのものを手引きとして素描する
§ 13. Die Exemplifizierung des In-Seins an einem fundierten Modus. Das Welterkennen ... 59
   第13節 ひとつの基づけられた様態についてなされる、内=存在の例示 世界認識

 Drittes Kapitel Die Weltlichkeit der Welt
 第3章 世界の世界性
§ 14. Die Idee der Weltlichkeit der Welt überhaupt ... 63
    第14節 世界一般の世界性の理念

A. Die Analyse der Umweltlichkeit und Weltlichkeit überhaupt
   A 環境性と世界性一般の分析
§ 15. Das Sein des in der Umwelt begegnenden Seienden ... 66
    第15節 環境世界のなかで出会う存在者の存在
§ 16. Die am innerweltlich Seienden sich meldende Weltmäßigkeit der Umwelt ... 72
    第16節 内世界的存在者において通示される、環境世界の世界適合性
§ 17. Verweisung und Zeichen ... 76
    第17節 指示と記号
§ 18. Bewandtnis und Bedeutsamkeit; die Weltlichkeit der Welt ... 83
    第18節 趣向性と有意義性、世界の世界性

 B. Die Abhebung der Analyse der Weltlichkeit gegen die Interpretation der Welt bei Descartes
   B 世界性の分析を、デカルトにおける世界の解釈と比較対照する
§ 19. Die Bestimmung der »Welt« als res extensa ... 89
    第19節 res extensaとしての「世界」の規定
§ 20. Die Fundamente der ontologischen Bestimmung der »Welt« ... 92
    第20節 「世界」の存在論的規定の基礎
§ 21. Die hermeneutische Diskussion der cartesischen Ontologie der »Welt« ... 95
    第21節 デカルトの「世界」存在論の解釈学的論究

 C. Das Umhafte der Umwelt und die »Räumlichkeit« des Daseins
   C 環境世界の「身の廻り」的性格と現存在の空間性
§ 22. Die Räumlichkeit des innerweltlich Zuhandenen ... 102
    第22節 世界の内部にある用具的存在者の空間性
§ 23. Die Räumlichkeit des In-der-Welt-seins ... 104
    第23節 世界=内=存在の空間性
§ 24. Die Räumlichkeit des Daseins und der Raum ... 110
    第24節 現存在の空間性と空間


Viertes Kapitel Das In-der-Welt-sein als Mit- und Selbstsein. Das »Man«
  第4章 共同存在と自己存在としての世界=内=存在、「世間」
§ 25. Der Ansatz der existenzialen Frage nach dem Wer des Daseins ......... 114
   第25節 現存在の誰れかをたずねる実論的な問いの手がかり
§ 26. Das Mitdasein der Anderen und das alltägliche Mitsein ... 117
   第26節 ほかの人びとの共同現存在と日常的共同存在
§ 27. Das alltägliche Selbstsein und das Man ... 126
   第27節 日常的自己存在と世間

Fünftes Kapitel Das In-Sein als solches
  第5章 内=存在そのもの
§ 28. Die Aufgabe einer thematischen Analyse des In-Seins ... 130
   第28節 内=存在を主題的に分析する課題
 A. Die existenziale Konstitution des Da
  A 現の実存論的構成
§ 29. Das Da-sein als Befindlichkeit ... 134
    第29節 心境としての現=存在
§ 30. Die Furcht als ein Modus der Befindlichkeit ... 140
    第30節 心境のひとつの様態としての怖れ
§ 31. Das Da-sein als Verstehen ... 142
    第31節 了解としての現=存在
§ 32. Verstehen und Auslegung ... 148
    第32節 了解と解意
§ 33. Die Aussage als abkünftiger Modus der Auslegung ... 154
    第33節 解意の派生的様態としての言明
§ 34. Da-sein und Rede. Die Sprache ... 160
    第34節 現=存在と話、言語

IX B. Das alltägliche Sein des Da und das Verfallen des Daseins
   B 現の日常的存在と現存在の頽落
§ 35. Das Gerede ... 167
    第35節 世間話
§ 36. Die Neugier ... 170
    第36節 好奇心
§ 37. Die Zweideutigkeit ... 173
    第37節 曖昧さ
§ 38. Das Verfallen und die Geworfenheit ... 175
    第38節 頽落と被投性



Sechstes Kapitel Die Sorge als Sein des Daseins
  第6章 現存在の存在としての関心
§ 39. Die Frage nach der ursprünglichen Ganzheit des Strukturganzen des Daseins ... 180
    第39節 現存在の構造全体の根源的全体性への問い
§ 40. Die Grundbefindlichkeit der Angst als eine ausgezeichnete Er- schlossenheit des Daseins ... 184
    第40節 現存在の際立った開示態としての不安という根本的心境
§ 41. Das Sein des Daseins als Sorge ... 191
    第41節 関心としての現存在の存在
§ 42. Die Bewährung der existenzialen Interpretation des Daseins als Sorge aus der vorontologischen Selbstauslegung des Daseins ... 196
    第42節 関心としての現存在の実論的解釈を、現存在の前=存在論的な自己解意によって検証する   
§ 43. Dasein, Weltlichkeit und Realität ... 200
    第43節 現存在、世界性および実在性
a) Realität als Problem des Seins und der Beweisbarkeit der »Außenwelt« ... 202
     (a)「外界」の存在と証明可能性との問題としての実存性
b) Realität als ontologisches Problem ... 209
     (b)存在論的問題としての実在性
c) Realität und Sorge ... 211
     (c)実在性と関心
§ 44. Dasein, Erschlossenheit und Wahrheit ... 212
    第44節 現存在、開示態および真理性
a) Der traditionelle Wahrheitsbegriff und seine ontologischen Fundamente ... 214
     (a)伝統的な心理概念とその存在論的基礎
b) Das ursprüngliche Phänomen der Wahrheit und die Abkünf- tigkeit des traditionellen Wahrheitsbegriffes ... 219
     (b)真理性の根源的現象と、伝統的心理概念の派生的性格
c) Die Seinsart der Wahrheit und die Wahrheitsvoraussetzung ....... 226
     (c)真理の存在様相と真理の前提


(下)
Zweiter Abschnitt Dasein und Zeitlichkeit
第2編 現存在と時間性

§ 45. Das Ergebnis der vorbereitenden Fundamentalanalyse des Daseins und die Aufgabe einer ursprünglichen existenzialen Interpretation dieses Seienden ... 231
  第45節 現存在の準備的基礎分析の成果と、この存在者の根源的な実論的解釈の課題

Erstes Kapitel Das mögliche Ganzsein des Daseins und das Sein zum Tode
 第1章 現存在の可能的な全体存在と、死へ臨む存在
§ 46. Die scheinbare Unmöglichkeit einer ontologischen Erfassung und Bestimmung des daseinsmäßigen Ganzseins ... 235
  第46節 現存在的な全体存在を存在論的に把握し規定することの、みかけの不可能性
§ 47. Die Erfahrbarkeit des Todes der Anderen und die Erfassungs- möglichkeit eines ganzen Daseins ... 237
  第47節 ほかの人びとの死についての経験の可能性と、全たき現存在の把捉の可能性
§ 48. Ausstand, Ende und Ganzheit ... 241
  第48節 未済、終末ならびに全体性
§ 49. Die Abgrenzung der existenzialen Analyse des Todes gegenüber möglichen anderen Interpretationen des Phänomens ... 246
  第49節 死の実存論的分析と、この現象についておこないうる諸他の解釈との対照的区別
§ 50. Die Vorzeichnung der existenzialontologischen Struktur des Todes ....... 249
  第50節 死の実存論的=存在論的構造の素描
§ 51. Das Sein zum Tode und die Alltäglichkeit des Daseins ... 252
  第51節 死へ臨む存在と、現存在の日常性
§ 52. Das alltägliche Sein zum Ende und der volle existenziale Begriff des Todes ... 255
  第52節 終末へ臨む日常的存在と、死についての十全な実存論的概念
§ 53. Existenzialer Entwurf eines eigentlichen Seins zum Tode ... 260
  第53節 本来的な〈死へ臨む存在〉の実存論的投企


X Zweites Kapitel Die daseinsmäßige Bezeugung eines eigentlichen Seinkönnens und die Entschlossenheit
 第2章 本来的な存在可能の現存在的な臨証と、覚悟性
§ 54. Das Problem der Bezeugung einer eigentlichen existenziellen Mög- lichkeit ... 267
  第54節 本来的な実存的可能性の臨床の問題
§ 55. Die existenzial-ontologischen Fundamente des Gewissens ... 270
  第55節 良心の実存論的=存在論的基礎
§ 56. Der Rufcharakter des Gewissens ... 272
  第56節 良心の呼び声としての性格
§ 57. Das Gewissen als Ruf der Sorge ... 274
  第57節 関心の呼び声としての良心
§ 58. Anrufverstehen und Schuld ... 280
  第58節 呼びかけの了解と負い目
§ 59. Die existenziale Interpretation des Gewissens und die vulgäre Gewissensauslegung ... 289
  第59節 良心の実存論的解釈と、通俗的な良心解意
§ 60. Die existenziale Struktur des im Gewissen bezeugten eigentlichen Seinkönnens ... 295
  第60節 良心において臨証される本来的存在可能の実存論的構造



 Drittes Kapitel Das eigentliche Ganzseinkönnen des Daseins und die Zeitlichkeit als der ontologische Sinn der Sorge
 第3章 現存在の本来的な全体存在可能と、関心の存在論的意味としての時間性
§ 61. Vorzeichnung des methodischen Schrittes von der Umgrenzung des eigentlichen daseinsmäßigen Ganzseins zur phänomenalen Frei- legung der Zeitlichkeit ... 301
  第61節 現存在の本来的な全体存在の画定から時間性の現象的打開へいたる方法的進路の素描
§ 62. Das existenziell eigentliche Ganzseinkönnen des Daseins als vor- laufende Entschlossenheit ... 305
  第62節 先駆的覚悟性としての現存性の実存的=本来的な全体存在可能
§ 63. Die für eine Interpretation des Seins-sinnes der Sorge gewonnene hermeneutische Situation und der methodische Charakter der exi- stenzialen Analytik überhaupt ... 310
  第63節 関心の存在意味の解釈のために得られた解釈学的状況と、実存論的分析論全般の方法的性格
§ 64. Sorge und Selbstheit ... 316
  第64節 関心と自己性
§ 65. Die Zeitlichkeit als der ontologische Sinn der Sorge ... 323
  第65節 関心の存在論的意味としての時間性
§ 66. Die Zeitlichkeit des Daseins und die aus ihr entspringenden Auf- gaben einer ursprünglicheren Wiederholung der existenzialen Analyse ... 331
  第66節 現存在の時間性と、そこから生ずる実存論的分析のいっそう根源的な反復の課題

  Viertes Kapitel Zeitlichkeit und Alltäglichkeit
 第4章 時間性と日常性
§ 67. Der Grundbestand der existenzialen Verfassung des Daseins und die Vorzeichnung ihrer zeitlichen Interpretation ... 334
  第67節 現存在の実存論的構成の基綱と、その構成の時間的解釈の素描
§ 68. Die Zeitlichkeit der Erschlossenheit überhaupt ... 335
  第68節 開示態一般の時間性
a) Die Zeitlichkeit des Verstehens ... 336
   (a)了解の時間性
b) Die Zeitlichkeit der Befindlichkeit ... 339
   (b)心境の時間性
c) Die Zeitlichkeit des Verfallens ... 346
   (c)頽落の時間性
d) Die Zeitlichkeit der Rede ... 349
   (d)話の時間性
§ 69. Die Zeitlichkeit des In-der-Welt-seins und das Problem der Trans- zendenz der Welt ... 350
  第69節 世界=内=存在の時間性と、世界の超越の問題
 a) Die Zeitlichkeit des umsichtigen Besorgens ... 352
   (a)配視的配慮の時間性
  b) Der zeitliche Sinn der Modifikation des umsichtigen Besorgens zum theoretischen Entdecken des innerweltlich Vorhandenen ....... 356
   (b)配視的配慮から内世界的客体の理論的発見への変容の時間的意味
 c) Das zeitliche Problem der Transzendenz der Welt ... 364
   (c)世界の超越の時間的問題
§ 70. Die Zeitlichkeit der daseinsmäßigen Räumlichkeit ... 367
  第70節 現存在的空間性の時間性
§ 71. Der zeitliche Sinn der Alltäglichkeit des Daseins ... 370
  第71節 現存在の日常性の時間的意味


  XI Fünftes Kapitel Zeitlichkeit und Geschichtlichkeit
 第5章 時間性と歴史性
§ 72. Die existenzial-ontologische Exposition des Problems der Geschichte 372
  第72節 歴史の問題の実存論的=存在論的提示
§ 73. Das vulgäre Verständnis der Geschichte und das Geschehen des Daseins ... 378
  第73節 歴史の通俗的理解と現存在の経歴
§ 74. Die Grundverfassung der Geschichtlichkeit ... 382
  第74節 歴史性の根本的構成
§ 75. Die Geschichtlichkeit des Daseins und die Welt-Geschichte ... 387
  第75節 現存在の歴史性と世界=歴史
§ 76. Der existenziale Ursprung der Historie aus der Geschichtlichkeit des Daseins ... 392
  第76節 現存在の歴史性にもとづく、歴史学の実存論的根源
§ 77. Der Zusammenhang der vorstehenden Exposition des Problems der Geschichtlichkeit mit den Forschungen W. Diltheys und den Ideen des Grafen Yorck ... 397
  第77節 歴史性の問題についての上述の論述と、ウィルヘルム・ディルタイの諸研究およびヨルク伯爵の思想との連関

  Sechstes Kapitel Zeitlichkeit und Innerzeitigkeit als Ursprung des vulgären Zeitbegriffes
 第6章 時間性と、通俗的時間概念の根源としての内時性
§ 78. Die Unvollständigkeit der vorstehenden zeitlichen Analyse des Daseins ... 404
  第78節 上述した現存在の時間的分析の不備
§ 79. Die Zeitlichkeit des Daseins und das Besorgen von Zeit ... 406
  第79節 現存在の時間性と時間の配慮
§ 80. Die besorgte Zeit und die Innerzeitigkeit ... 411
  第80節 配慮される時間と内時性
§ 81. Die Innerzeitigkeit und die Genesis des vulgären Zeitbegriffes ......... 420
  第81節 内時性と、通俗的時間概念の成立
§ 82. Die Abhebung des existenzial-ontologischen Zusammenhangs von Zeitlichkeit, Dasein und Weltzeit gegen Hegels Auffassung der Beziehung zwischen Zeit und Geist ...428
  第82節 時間性、現存在および世界時間の実存論的=存在論的連関と、時間と精神の関係についてのヘーゲルの見解との対照
 a) Hegels Begriff der Zeit ... 428
   (a)ヘーゲルの時間概念
 b) Hegels Interpretation des Zusammenhangs zwischen Zeit und Geist ... 433
   (b)時間と精神の連関についてのヘーゲルの解釈
§ 83. Die existenzial-zeitliche Analytik des Daseins und die fundamental- ontologische Frage nach dem Sinn von Sein überhaupt ... 436
  第83節 現存在の実存論的=時間的分析論と、存在全般の意味への基礎存在論的な問い



SEIN UND ZEIT VON MARTIN HEIDEGGER Elfte, unveränderte Auflage 1967 MAX NIEMEYER VERLAG TÜBINGEN Zuerst erschienen als Sonderdruck aus »Jahrbuch für Philosophie und phänomenologische Forschung« Band VIII herausgegeben von Edmund Husserl © Max Niemeyer Verlag Tübingen 1967 Alle Rechte vorbehalten – Printed in Germany
http://www.docin.com/p-3834122.html

中公クラシックス版目次
 参考:http://www.kengakusha.com/MHBT.html

序論 存在の意味への問いの開陳
第一章 存在問題の必然性、構造、および優位
  第一節 存在の問いを表立って繰り返すことの必然性
  第二節 存在への問いの形式的構造
  第三節 存在問題の存在論的優位
  第四節 存在問題の存在的優位
第二章 存在問題を仕上げるときの二重の課題 根本的探求の方法とその構図
  第五節 存在一般の意味を学的に解釈するための地平から
       邪魔者を取り払うこととしての現存在の存在的分析論
  第六節 存在論の歴史の破壊という課題
  第七節 根本的探求の現象学的方法
      A 現象という概念
      B ロゴスという概念
      C 現象学の予備概念
  第八節 この論述の構図
第一部 時間性をめがける現存在の学的解釈と、存在への問いの超越論的地平としての時間の究明
第一篇 現存在の予備的な基礎的分析
第一章 現存在の予備的分析の課題の開陳
  第九節 現存在の分析論の主題
  第十節 人間学、心理学、および生物学に対して、現存在の分析論の境界を画すること
  第十一節 実存論的分析論と未開の現存在の学的解釈 「自然的な世界概念」を獲得することの諸困難
第二章 現存在の根本機構としての世界内存在一般
  第十二節 内存在そのものに定位することにもとづいて描かれた世界内存在の下図
  第十三節 一つの基礎づけられた様態で示された内存在の範例 世界認識
第三章 世界の世界性
  第十四節 世界一般の世界性の理念
A 環境世界性と世界性一般との分析
  第十五節 環境世界の内で出会われる存在者の存在
  第十六節 世界内部的存在者に即しておのれを告げるところの、環境世界の世界適合性
  第十七節 指示と記号
  第十八節 適所性と有意義性  世界の世界性
B 世界性の分析をデカルトでみられる世界の学的解釈に対して対照させること
  第十九節 拡ガリアルモノとしての「世界」の規定
  第二十節 「世界」の存在論的規定の諸基礎
  第二十一節 「世界」のデカルト的存在論についての解釈学的討議
C 環境世界の環境性と現存在の空間性
  第二十二節 世界内部的な道具的存在者の空間性


    第二十三節 世界内存在の空間性
    第二十四節 現存在の空間性と空間
  第四章 共存在および自己存在としての世界内存在―「世人」
   第二十五節 現存在の誰かに対する実在論的な問いのために置かれた発端
   第二十六節 他者の共現存在と日常的な共存在
   第二十七節 日常的な自己存在と世人

  第五章 内存在そのもの
   第二十八節 内存在の主題的な分析の課題
   A 現の実存論的構成
    第二十九節 情状性としての現にそこに開示されている開示
    第三十節 情状性の一つの様態としての恐れ
    第三十一節 了解としての現にそこに開示されている現存在
    第三十二節 了解と解釈
    第三十三節 解釈の派生的様態としての陳述
    第三十四節 現にそこに開示されている現存在と語り  言語
   B 現の日常的存在と現存在の頽落
    第三十五節 空談
    第三十六節 好奇心
    第三十七節 曖昧性
    第三十八節 頽落と被投性
  第六章 現存在の存在としての気遣い
    第三十九節 現存在の構造全体の根源的な全体性に対する問い
    第四十節 現存在の際立った開示性としての不安という根本情状性
    第四十一節 気遣いとしての現存在の存在
    第四十二節 現存在の前存在論的自己解釈にもとづく、気遣いとしての現存在の実存論的な学的解釈の確証
    第四十三節 現存在、世界性および実在性
     (a)「外的世界」の存在と証明可能性との問題としての実在性
     (b)存在論的問題としての実在性
     (c)実在性と気遣い
    第四十四節 現存在、開示性および真理
     (a)真理の根源的現象と伝統的真理概念とその存在論的な諸基礎
     (b)真理の根源的現象と伝統的真理概念の派生性
     (c)真理の存在様式と真理前提

第二編 現存在と時間性
  第四十五節 現存在の予備的な基礎分析の成果と、この存在者の根源的な実存論的な学的解釈の課題
 第一章 現存在の可能的な全体存在と、死へとかかわる存在
  第四十六節 現存在にふさわしい全体存在を存在論的に捕捉し規定することの外見上の不可能性
  第四十七節 他者の死の経験可能性と全体的な現存在の捕捉可能性
  第四十八節 未済、終り、および全体性
  第四十九節 死の実存論的分析を、この現象について可能な他の学的諸解釈に対して限定すること
  第五十節 死の実存論的存在論的構造の下図
  第五十一節 死へとかかわる存在と現存在の日常性
  第五十二節 終りへとかかわる日常的な存在と、死の完全な実存論的概念
  第五十三節 死へとかかわる本来的な存在の実存論的企投
 第二章 本来的な存在しうることの現存在にふさわしい証しと、決意性
  第五十四節 本来的な実存的可能性の証しの問題
  第五十五節 良心の実存論的・存在論的な諸基礎
  第五十六節 良心の呼び声の性格
  第五十七節 気遣いの呼び声としての良心
  第五十八節 呼びかけの了解と責め
  第五十九節 良心の実存論的な学的解釈と通俗的な良心解釈
  第六十節 良心において証しされた本来的な存在しうることの実存論的構造

 第三章 現存在の本来的な全体存在しうることと、気遣いの存在的な意味としての時間性
  第六十一節 現存在にふさわしい本来的な全体存在の限界づけより、時間性から邪 魔者を現象的に取り払うことへといたる方法的な歩みの下図
  第六十二節 先駆的決意性としての、現存在の実存的に本来的な全体存在しうること
  第六十三節 気遣いの存在意味の学的解釈のために獲得された解釈学的状況と、実存論的分析論一般の方法的性格
  第六十四節 気遣いと自己性
  第六十五節 気遣いの存在論的意味としての時間性
  第六十六節 現存在の時間性と、この時間性から発現する実存論的分析のいっそう根源的な繰り返しの諸課題
 第四章 時間性と日常性
  第六十七節 現存在の実存論的機構の根本事態と、この機構の時間的な学的解釈の下図
  第六十八節 開示性一般の時間性
   (a)了解の時間性
   (b)情状性の時間性
   (c)頽落の時間性
    (d)語りの時間性
  第六十九節 世界内存在の時間性と、世界の超越の問題
   (a)配視的な配慮的気遣いの時間性
   (b)配視的な配慮的気遣いが世界内部的な事物的存在者の理論的暴露へと変容することの時間的意味
   (c)世界の超越の時間的問題
  第七十節 現存在にふさわしい空間性の時間性
  第七十一節 現存在の日常性の時間的意味
 第五章 時間性と歴史性
  第七十二節 歴史の問題の実存論的・存在論的開陳
  第七十三節 歴史の通俗的了解内容と現存在の生起
  第七十四節 歴史性の根本機構
  第七十五節 現存在の歴史性と世界・歴史
  第七十六節 現存在の歴史性にもとづく歴史学の実存論的根源
  第七十七節 歴史性の問題の前述の開陳と、W・ディルタイの諸研究およびヨルク伯の諸理念との連関
 第六章 時間性と、通俗的な時間概念の根源としての時間内部性
  第七十八節 現存在の前述の時間的分析の不完全性
  第七十九節 現存在の時間性と、時間についての配慮的な気遣い
  第八十節 配慮的に気遣われた時間と内時性
  第八十一節 時間内部性と、通俗的な時間概念の発生起源
  第八十二節 時間性、現存在、および世界時間の実存論的・存在論的連関と、時間と精神との関係についてのヘーゲルの見解との対照
   (a)ヘーゲルの時間概念
   (b)時間と精神との連関についてのヘーゲルの学的解釈
  第八十三節 現存在の実存論的・時間的分析論と、存在一般の意味に対する基礎的存在論的な問い



目次(簡易版)

• 献辞
• 序に代えて
• 巻頭言
• 序論 存在への意味の問いの概要的提示
    • 第1章 存在の問いの必然性・構造・その優位
      • 第1節 存在の問いの必然性
      • 第2節 存在の問いの形式的構造
      • 第3節 存在の問いの存在論的優位
      • 第4節 存在の問いの存在的優位 
    • 第2章 存在の問いを仕上げる労作における二重の課題 
      • 第6節 存在論の歴史の解体という課題
      • 第7節 研究の現象学的方法
      • 第8節 論証の構図

• 第1部 現存在の解釈と時間の解明
    • 第1編 現存在の基礎分析
      • 第1章 現存在の予備的分析の課題の開陳
      • 第2章 世界=内=存在
      • 第3章 世界の世界性

      • 第4章 共同存在
      • 第5章 内存在そのもの

      • 第6章 関心
        • 第43節 現存在、世界、実在性
        • 第44節 真理性

    • 第2編 現存在と時間性
      • 第1章 死へと臨む存在
      • 第2章 覚悟性

      • 第3章 
        • 第65節 関心の存在論的意味としての時間性
      • 第4章 時間性と日常性

      • 第5章 時間性と歴史性
      • 第6章 時間性と内時性
        • 第81節 内時性と通俗的時間概念の成立

節は通し番号である。




546 : 04/07/25 20:46
存在と時間全体の目次は以下の通り。

  第一部
   第一編 現存在の準備的な基礎分析
   第二編 現存在と時間性
   第三編 時間と存在
  第二部
   第一編 カントの図式論および時間論-時節性の問題設定の前段階として
   第二編 デカルトの《cogito sum》の存在論的基礎と、res cogitans の問題圏への中世的存在論の継承
   第三編 古代的存在論の現象的基盤とその限界の判別尺度としてのアリストテレスの時間論


この内、書かれたのは、第一部第一編と第二編のみ。つまり三分の一だけ。

http://logsoku.com/thread/academy2.2ch.net/philo/1069588670/501-600



リンク
http://nam-students.blogspot.com/2011/11/blog-post.html スピノザ
http://nam-students.blogspot.com/2011/10/blog-post_29.html マルクス
http://nam-students.blogspot.com/2011/10/blog-post_27.html カント
http://nam-students.blogspot.com/2011/11/blog-post_26.html ハイデガー

   スピノザ

マルクス  カント
      ハイデガー
    柄谷


ハイデガー『存在と時間』:図解(数字は『存在と時間』の篇:章あるいは節番号)


               現 存  1:1
   ___________世界内=存在____________
  |1:3        1:2|            1:4
    ____________内1:52:2         
   |            存\_不安 世界 内=存在   
  | |           在  1:6         | 1:6  
  | |被投性___好奇心___企投__企投   内 | 気遣い
  | |__/ 視____好奇心  2:2  2:1 \__存・|・関 心
  |   |_____空談_____沈黙___沈黙_| 在 | cura
 世界   \_情状性__曖昧性____不安___不安/  ・ | Sorge
 _|_    気分 ・1:5
  負い目・  ・     ・ | |
|   |      ・    _________________| |
環境世界|   _______|______   ・     ・   |   
1:3|  |人間 ・ 共同現存在  ・ |  ・     自   |   
道具  | 本来的 ・ /共同存在  ・ ・ ・ ・ 己   |  
|   |  | ・  1:4   ・ 自己 ・     ・   | 
遠ざける|  |_開示_______決意性__先駆的決意性 ・   |
|\  |             道具的存在性 ・     世   |
|方域 道具全体性_道具_得させる____適所性・・・ ・ ・界   |
|/     1:3      \_適所_/   ・         |
場 非本来/本来          全体性    ・         |
  事物的存在性     配視        ・    
2:4日常
    既在性_____現成化/瞬視_______到来_  脱自態 時間性
    過去_________現在________未来_|_____2:3 
   忘却/反復_________________予期_| 通俗的
                             2:6内部性) 
            不決断/決断、決意
   (事実性)      (頽落性)  1:1(実存性)  存在存在論
                              2:5 歴史
                            開示と解釈(歴史学)
                              |    72
   好古的歴史学___________記念碑的歴史学_批判的歴史学 
                              |
フッサール、10  カント7、43  アリストテレス  |   
デカルト  ヘーゲル     、64    ニーチェ76__|
18〜21 6、82          パルメニデス36、44
43                                TOP
   活動し努力する者の歴史   記念碑的歴史
   保存し崇敬する者の歴史   骨董的歴史
   苦悩し解放を要する者の歴史 批判的歴史
(ニーチェ『反時代的考察』2「生に対する歴史の利害について」2〜3、ちくま134頁より)
以上、『存在と時間』第76節で言及されている。


「現存在とはこの「中間」の存在であるというのであれば、いくらか現象的実態に近くなるであろう。…しかしこれらの存在者をはじめから設定すると、問題の現象ははやくも、破裂してしまう…」
(ちくま文庫上287−8頁 第一篇第五章 1:5 第28節より)





               現 存  1:1
   ___________世界内=存在____________
  |1:3        1:2|            1:4
    ____________内1:52:2         
   |            存\_不安 世界 内=存在   
  | |           在  1:6         | 1:6  
  | |被投性___好奇心___企投__企投   内 | 気遣い
  | |__/ 視____好奇心  2:2  2:1 \__存・|・関 心
  |   |_____空談_____沈黙___沈黙_| 在 | cura
 世界   \_情状性__曖昧性____不安___不安/  ・ | Sorge
 _|_    気分 ・1:5
     ・    ・     ・ | |
|   |      ・    _________________| |
環境世界|   _______|______   ・     ・   |   
1:3|  |人間 ・ 共同現存在  ・ |  ・     自   |   
道具  | 本来的 ・ /共同存在  ・ ・ ・ ・ 己   |  
|   |  | ・  1:4   ・ 自己 ・     ・   | 
遠ざける|  |_開示_______決意性__先駆的決意性 ・   |
|\  |             道具的存在性 ・     世   |
|方域 道具全体性_道具_得させる____適所性・・・ ・ ・界   |
|/     1:3      \_適所_/   ・         |
場 非本来/本来          全体性    ・         |
  事物的存在性     配視        ・    
2:4日常
    既在性________現成化_______到来_  脱自態 時間性
    過去_________現在________未来_|_____2:3 
   忘却/反復_________________予期_| 通俗的
              /瞬視            2:6内部性) 
            不決断/決断、決意
   (事実性)      (頽落性)  1:1(実存性)  存在存在論
                              2:5 歴史性
                            開示と解釈(歴史学)
                              |    72
   好古的歴史学___________記念碑的歴史学_批判的歴史学 
                              |
フッサール、10  カント7、43  アリストテレス  |   
デカルト  ヘーゲル     、64    ニーチェ76__|
18〜21 6、82          パルメニデス36、44
43                                TOP
   活動し努力する者の歴史   記念碑的歴史
   保存し崇敬する者の歴史   骨董的歴史
   苦悩し解放を要する者の歴史 批判的歴史
(ニーチェ『反時代的考察』2「生に対する歴史の利害について」2〜3、ちくま134頁より)
以上、『存在と時間』第76節で言及されている。


「現存在とはこの「中間」の存在であるというのであれば、いくらか現象的実態に近くなるであろう。…しかしこれらの存在者をはじめから設定すると、問題の現象ははやくも、破裂してしまう…」
(ちくま文庫上287−8頁 第一篇第五章 1:5 第28節より)


       世 界 ー 内 ー 存 在
            現存在         
日常性の様式      ___            空間
           /   \    内 = 存 在
好奇心 配視 顧視 瞬視>)(<)  >>>      視
空談 ( \ \   \ ワ /沈黙/ / ) )  語り
 <_(__\ \___| |__/__)_)
 <_(________     ________>   
           |  ♡良心___責め     倫理
曖昧性 公共性    |   |\  /       他者
           |   | \/気遣い       
           | _ |  死  |
   (非本来的  / / \ \ 本来的|    自 己
      理解)/ /頽落 \ \ 理解|     論理
 ~~~~~~~/ /~~~~~\ \了解|~~~~~~~
  ~ ___/ /__決断~~~\ \_|_____~~
  ~/  / /   決意/~~/\ \|    /|~
 ~/  <__>  /恐れ ~/ 不安_|>  //~~
~/___恐れ/不安/ /  /_____|__//~~~
~|道具______|/~~|______|_|世 界 性
~〜/事物~~~~~~~~~~~~~~~~|〜〜~〜~環境
 ~~~~~~~~~~~脱自~~~~~~~|~~~~~~~
歴 史 性______時 間 性     |       
      過去____現在____未来 |   
      既在         到来的 | 
            決断____先駆 | 
           (不決断)_/ |/
                  将来
                  |  
      反復__________予期  
     (忘却)________/
      心境    配慮    了解     内=存在
     ◯現事実性 ◯頽落性  ◯実存性  存在論的性格
     (◯=気遣いを構成する三契機64)

       世 界 ー 内 ー 存 在
            現存在                    
日常性の様式      ___            空間    
           /   \    内 = 存 在
好奇心 配視 顧視 瞬視>)(<)  >>>      視
空談 ( \ \   \ ワ /沈黙/ / ) )  語り
 <_(__\ \___| |__/__)_)
 <_(________     ________>   
           |  ♡良心___責め     倫理
曖昧性 公共性    |   |\  /       他者       
           |   | \/気遣い        
           | _ |  死  |
   (非本来的  / / \ \ 本来的|    自 己 
      理解)/ /頽落 \ \ 理解|     論理 
 ~~~~~~~/ /~~~~~\ \了解|~~~~~~~
  ~ ___/ /__決断~~~\ \_|_____~~
  ~/  / /   決意/~~/\ \|    /|~
 ~/  <__>  /恐れ ~/ 不安_|>  //~
~/___恐れ/不安/ /  /_____|__//~~~
~|道具______|/~~|______|_|世 界 性 
~〜/事物~~~~~~~~~~~~~~~~|〜〜~〜~環境
 ~~~~~~~~~~~脱自~~~~~~~|~~~~~~~
歴 史 性______時 間 性     |        
      過去____現在____未来 |   
      既在         到来的 | 
            決断____先駆 |
           (不決断)_/ |/
                  将来
                  |  
      反復__________予期  
     (忘却)________/
      心境    配慮    了解     内=存在
     ◯現事実性 ◯頽落性  ◯実存性  存在論的性格      
     (◯=気遣いを構成する三契機64

「現存在とはこの「中間」の存在であるというのであれば、いくらか現象的実態に近くなるであろう。…しかしこれらの存在者をはじめから設定すると、問題の現象ははやくも、破裂してしまう…」(ちくま文庫上287−8頁第五章第28節)




              現 存 在
   __________世界ー内ー存在________________
  |             |                   |
 世 界  _________内=存在                自 己
  |  |            \_不安(世界 内=存在 自己)  |
  |  |      頽                       |
  |  |  _理解_落_好奇心_良心_投企_死_投企_       |
  |  |_/_語り___空談_____沈黙___沈黙_\_内=存  |
 世界性   \_情態性__曖昧性____不安___不安_/   在  |
  |_       ・         ・    ・      ・  |  
  | |      ・    ____________________|
環境世界|   _______|_______   ・      ・   
  | |  |人間 ・         ・ |  ・      自       
 道具 | 非本来的 ・         ・本来的 ・ ・ ・ ・己・気遣い   
  | |  |   ・         ・ 自己 ・      ・ 関 心    
近づける|  |_開示性_________決意性_先駆的決意性  ・  |    
 /| |                      |     ・  | 
方域| 道具全体性__道具__差しおく___適所性・ | ・ ・ 世  |
 \|             \_適所_/     |     界  |  
  場               全体性      |        |
    過去_________現在_________将来        |
    既在性________現在化__自分に先んじて存在_______|
   (事実性)      (頽落性)      (実存性)
   忘却・反復                   予期

 
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 _____________気 遣 い の 構 造_____________
|                  |                  |
|                非本来的                 |
|日常性27、71________非_|___________       |
|      |         58|           |      |
|      |     16____|____       |      |
|38    |開 示 性68 顧視・|  配視|  視   |(好奇心) |
|安らぎ   |      |   他者26  |      |      |
|   好奇心|了解 呼び声|良心 実 存 意志|      |      |
|      |      |   本来的   |      |      |
|誘惑____|情状性___|__(良心)気遣い64_____|______|
|   空談 |      |  57|\   |      |      |
|      |      |    | \  |      |      |
|      |      |    死__責め(非58)  |      |
|疎外、   |      |    |    |      |      |
|捕囚 曖昧性|語り    |決意性 |  沈黙| (語り) |(空談36)|
|      |      |  _解 釈72 |      |      |
|      |      | |  |    |      |      |
|      |      |歴史性74〜   |      |      |
|      |      |時間性 |    |      |      | 
|      |      | | 既 在   |過去 (反復)忘却    |
|      |      | |  |    |     \||     |
|      |      | |_瞬 視 決断(不決断 現在\|     |
|      |      |    |   |の現在化)  ||     |
|      |      |    |   |/      ||     |
|      |      |   到来的 先駆|将来(未来)|予期    |
|      |      |    |    | |    |      |
|      |      |    本来的理解_(気遣い)__非本来的理解|
|      |      |    |    |  67  |      |
|      |      |___脱 自79_|      |      |
|      |           |           |      |
|      |__________現存在__________|      |
|                  |                  |
|転落(動性) 頽落38       |                  |
|__________________|__________________|


|      |      |時間性 |    |      |      | 
|      |      | | 既 在   |過去 (反復)忘却    |
|      |      | |  |    |     \||     |
|      |      | |_瞬 視 決断(不決断 現在\|     |
|      |      |    |   |の現在化)  ||     |
|      |      |    |   |/      ||     |
|      |      |   到来的 先駆|将来(未来)|予期    |
|      |      |    |    | |    |      |
|      |      |    本来的理解_(気遣い)__非本来的理解|
|      |      |    |    |  67  |      |

『存在と時間』図式

ハイデガー『存在と時間』読解には基本的にカントの批判書と同じ構造を措定すればいいことに気づいた。
続篇は哲学史を遡行する予定だったという。
量と質は存在に、関係と様相は現存在にあたる。
事物的存在はカテゴリーに、世界内存在はアンチノミー(道具的存在という概念自体はアリストテレスの影
響だろうが、その倫理的範型とでも言うべき様相における非本来性と本来性は現象学的な二律背反と言えよう)
にあたる。また、関心を関係と考えることも出来る。
漢数字は篇・章。英数字は節。
 _______________________________________
|         |         |           (範疇的、   |
|        一・一        |            カテゴリー) |
|       (9〜11)      |                14 |
|        一・二        |                   |
|       (12〜13)     |                   |
|         |         |                   |
|   空間    |   時間    |                   |
|         |        存 在    (環境世界)        |
| フッサール10 |   私9    |     一・三(14〜24)    |
| 人間学、神学、 |   存在者9  |                   |
|心理学、生物学10|         |                   |
|カッシーラー11 |         |                   |
|環境、範疇的12 |  内存在12  |                   |
|  世界認識13 |         |                   |
|_________|___『 存 在 と 時 間 』_____________|
|一・四~六(25~44)       |         |         |
|  世界性14  |         |        序 論        |
|道具的存在、配慮的|         |   序・一 (1~8) 序・二   |
|、世界内存在15 |         |  (1〜4)  |  (5〜8)  |
空間性23デカルト18~21      |         |         |
| (非本来性38←|→本来性54、61)         |         |
日常的27     |         |         |         |
情状性29____倫 理_______現存在_______目的論 二・五~六__|          
恐れ30/対象(世界内存在15)    |         |  (72~83)|
| 自体/理由   |二・一~四 他者47         |アリスト|デカルト|
|解釈 視、了解31|(45~71)  |         |テレス6|18~21 
|循環32 陳述33|死49~53   |         |44_歴史性74~77
|語り34 空談35|良心の呼び声56~58        |カント7|ヘーゲル|
好奇心36曖昧性37|59 決意性62循環63       |  64| /\(ニーチェ
|被投性38不安40|カント64到来的65        現象学   |/6_\|76)
|____気遣い39~42_キルケゴール|______フッサール7__|_82_|
(世界内存在、       、開示性68
 アンチノミー?)       |            
                |
                |
         非本来的  本来的54
               時間性(日常性/歴史性/
       ベルグソン66     時間内部性78~81)66
         日常性67
(了解/情状性/頽落/語り) 
         現成化   瞬視 キルケゴール68
         予期    期待(先駆として時熟)
         忘却       
        (脱自的統一)
         68    歴史性74~77(ニーチェ76)
               時間内部性78~81
               時間83


http://yojiseki.exblog.jp/10727036/


クーラの神話

ハイデガーの『存在と時間』第42節に以下のような神話が引用されており、その他者への気遣いをめぐる考察が福祉関連の人びとに参照されている。


クーラ(気遣い)の神話
in Hyginus’ Fabulae ヒュギーヌスの寓話より

昔、クーラ(気遣い、関心、憂い)が河を渡っていたとき、クーラは白亜を含んだ粘土を目にした。
クーラは思いに沈みつつ、その土を取って形作りはじめた。

"Cura cum fluvium transiret, vidit cretosum lutum sustulitque cogitabunda atque coepit fingere.

すでに作り終えて、それに思いをめぐらしていると、ユピテル(ジュピター、収穫)がやってきた。
クーラはユピテルに、それに精神をあたえてくれるように頼んだ。そしてユピテルはやすやすとそれを成し遂げた。

dum deliberat quid iam fecisset, Jovis intervenit. rogat eum Cura ut det illi spiritum, et facile impetrat. cui cum vellet Cura nomen ex sese ipsa imponere, Jovis prohibuit suumque nomen ei dandum esse dictitat.

クーラがそれに自分自身の名前をつけようとしたとき、
ユピテルはそれを禁じて、それには自分の名前があたえられるべきだ、と言った。
クーラとユピテルが話し合っていると、テルス(大地)が身を起こして、
自分がそれに自分のからだを提供したのだから、自分の名前こそそれにあたえられるべきだ、と求めた。
かれらはサトゥルヌス(クロノス、時間)を裁判官に選んだ。そしてサトゥルヌスはこう判決した。

dum Cura et Jovis disceptant, Tellus surrexit simul suumque nomen esse volt ui corpus praebuerit suum. sumpserunt Saturnum iudicem, is sic aecus iudicat:

ユピテルよ、お前は精神をあたえたのだから、このものが死ぬとき、精神を受け取りなさい。
テルスよ、お前はからだをあたえたのだから、(このものが死ぬとき)からだを受け取りなさい。
さてクーラよ、お前はこのものを最初に形作ったのだから、このものの生きているあいだは、このものを所有していなさい。
ところで、このものの名前についてお前たちに争いがあることについては、
このものは明らかに土humusから作られているのだから、人間homoと呼ばれてしかるべきであろう。

'tu Jovis quia spiritum dedisti, in morte spiritum, tuque Tellus, quia dedisti corpus, corpus recipito, Cura eum quia prima finxit, teneat quamdiu vixerit. sed quae nunc de nomine eius vobis controversia est, homo vocetur, quia videtur esse factus ex humo.'


クーラ(気遣い)の神話

in Hyginus’ Fabulae 
ヒュギーヌスの寓話より

"Cura cum fluvium transiret, vidit cretosum lutum sustulitque cogitabunda atque coepit fingere.
昔、クーラ(気遣い、関心、憂い)が河を渡っていたとき、クーラは白亜を含んだ粘土を目にした。
クーラは思いに沈みつつ、その土を取って形作りはじめた。

dum deliberat quid iam fecisset, Jovis intervenit.
すでに作り終えて、それに思いをめぐらしていると、ユピテル(ジュピター、収穫)がやってきた。

rogat eum Cura ut det illi spiritum, et facile impetrat.
クーラはユピテルに、それに精神をあたえてくれるように頼んだ。そしてユピテルはやすやすとそれを成し遂げた。

cui cum vellet Cura nomen ex sese ipsa imponere, Jovis prohibuit suumque nomen ei dandum esse dictitat.
クーラがそれに自分自身の名前をつけようとしたとき、
ユピテルはそれを禁じて、それには自分の名前があたえられるべきだ、と言った。

dum Cura et Jovis disceptant, Tellus surrexit simul suumque nomen esse volt ui corpus praebuerit suum. sumpserunt Saturnum iudicem, is sic aecus iudicat:
クーラとユピテルが話し合っていると、テルス(大地)が身を起こして、
自分がそれに自分のからだを提供したのだから、自分の名前こそそれにあたえられるべきだ、と求めた。
かれらはサトゥルヌス(クロノス、時間)を裁判官に選んだ。そしてサトゥルヌスはこう判決した。

'tu Jovis quia spiritum dedisti, in morte spiritum, tuque Tellus, quia dedisti corpus, corpus recipito, Cura eum quia prima finxit, teneat quamdiu vixerit. sed quae nunc de nomine eius vobis controversia est, homo vocetur, quia videtur esse factus ex humo.'
ユピテルよ、お前は精神をあたえたのだから、このものが死ぬとき、精神を受け取りなさい。
テルスよ、お前はからだをあたえたのだから、(このものが死ぬとき)からだを受け取りなさい。
さてクーラよ、お前はこのものを最初に形作ったのだから、このものの生きているあいだは、このものを所有していなさい。
ところで、このものの名前についてお前たちに争いがあることについては、
このものは明らかに土humusから作られているのだから、人間homoと呼ばれてしかるべきであろう。

http://www.search.com/reference/Cura


『存在と時間 上』

Heidegger, Martin 1927 Sein und Zeit
 細谷 貞夫,ちくま学芸文庫,524p.


http://www.arsvi.com/b1900/2700hm.htm

■目次

凡例
献辞
序にかえて
巻頭言

序論 存在の意味への問いの提示
 第1章 存在の問いの必然性、構造および優位
  第1節 存在への問いをあからさまに反復する必然性
  第2節 存在への問いの形式的構造
  第3節 存在問題の存在論的優位
  第4節 存在問題の存在的優位
 第2章 存在問題の開発における二重の構造 考究の方法および構図
  第5節 存在一般の意味の解釈のための
   地平を打開する作業としての、現存在の存在論的分析論
  第6節 存在論の歴史の解体の課題
  第7節 考究の現象学的方法
   A 現象の概念
   B ロイズの概念
   C 現象学の予備概念
  第8節 論考の綱要

第1部 現存在を時間性へむかって解釈し、存在への問いの超越的地平として時間を究明する
 第1編 現存在の準備的な基礎分析
  第1章 現存在の準備的分析の課題の提示
   第9節 現存在の分析論の主題
   第10節 人間学、心理学および生物学に対する現存在の分析論の境界設定
   第11節 実存論的分析論と未開的現存在の解釈、「自然的世界概念」を取得することの困難さ
  第2章 現存在の根本的構成としての世界=内=存在一般
   第12節 世界=内=存在を、内=存在そのものを手引きとして素描する
   第13節 ひとつの基づけられた様態についてなされる、内=存在の例示 世界認識
  第3章 世界の世界性
    第14節 世界一般の世界性の理念
   A 環境性と世界性一般の分析
    第15節 環境世界のなかで出会う存在者の存在
    第16節 内世界的存在者において通示される、環境世界の世界適合性
    第17節 指示と記号
    第18節 趣向性と有意義性、世界の世界性
   B 世界性の分析を、デカルトにおける世界の解釈と比較対照する
    第19節 res extensaとしての「世界」の規定
    第20節 「世界」の存在論的規定の基礎
    第21節 デカルトの「世界」存在論の解釈学的論究
   C 環境世界の「身の廻り」的性格と現存在の空間性
    第22節 世界の内部にある用具的存在者の空間性
    第23節 世界=内=存在の空間性
    第24節 現存在の空間性と空間
  第4章 共同存在と自己存在としての世界=内=存在、「世間」
   第25節 現存在の誰れかをたずねる実論的な問いの手がかり
   第26節 ほかの人びとの共同現存在と日常的共同存在
   第27節 日常的自己存在と世間
  第5章 内=存在そのもの
   第28節 内=存在を主題的に分析する課題
   A 現の実存論的構成
    第29節 心境としての現=存在
    第30節 心境のひとつの様態としての別れ
    第31節 了解としての現=存在
    第32節 了解と解意
    第33節 解意の派生的様態としての言明
    第34節 現=存在と話、言語
   B 現の日常的存在と現存在の頽落
    第35節 世間話
    第36節 好奇心
    第37節 曖昧さ
    第38節 頽落と被投性
  第6章 現存在の存在としての関心
    第39節 現存在の構造全体の根源的全体性への問い
    第40節 現存在の際立った開示態としての不安という根本的心境
    第41節 関心としての現存在の存在
    第42節 関心としての現存在の実論的解釈を、現存在の前=存在論的な自己解意によって検証する
    第43節 現存在、世界性および実在性
     (a)「外界」の存在と証明可能性との問題としての実存性
     (b)存在論的問題としての実在性
     (c)実在性と関心
    第44節 現存在、開示態および真理性
     (a)伝統的な心理概念とその存在論的基礎
     (b)真理性の根源的現象と、伝統的心理概念の派生的性格
     (c)真理の存在様相と真理の前提

『存在と時間 下』
http://www.arsvi.com/b1900/2700hm2.htm
Heidegger, Martin 1927 Sein und Zeit
 細谷 貞夫,ちくま学芸文庫,472p.


■目次

凡例

第2編 現存在と時間性
  第45節 現存在の準備的基礎分析の成果と、この存在者の根源的な実論的解釈の課題
 第1章 現存在の可能的な全体存在と、死へ臨む存在
  第46節 現存在的な全体存在を存在論的に把握し規定することの、みかけの不可能性
  第47節 ほかの人びとの死についての経験の可能性と、全たき現存在の把捉の可能性
  第48節 未済、終末ならびに全体性
  第49節 死の実存論的分析と、この現象についておこないうる諸他の解釈との対照的区別
  第50節 死の実存論的=存在論的構造の素描
  第51節 死へ臨む存在と、現存在の日常性
  第52節 終末へ臨む日常的存在と、死についての十全な実存論的概念
  第53節 本来的な〈死へ臨む存在〉の実存論的投企
 第2章 本来的な存在可能の現存在的な臨証と、覚悟性
  第54節 本来的な実存的可能性の臨床の問題
  第55節 良心の実存論的=存在論的基礎
  第56節 良心の呼び声としての性格
  第57節 関心の呼び声としての良心
  第58節 呼びかけの了解と負い目
  第59節 良心の実存論的解釈と、通俗的な良心解意
  第60節 良心において臨証される本来的存在可能の実存論的構造
 第3章 現存在の本来的な全体存在可能と、関心の存在論的意味としての時間性
  第61節 現存在の本来的な全体存在の画定から時間性の現象的打開へいたる方法的進路の素描
  第62節 先駆的覚悟性としての現存性の実存的=本来的な全体存在可能
  第63節 関心の存在意味の解釈のために得られた解釈学的状況と、実存論的分析論全般の方法的性格
  第64節 関心と自己性
  第65節 関心の存在論的意味としての時間性
  第66節 現存在の時間性と、そこから生ずる実存論的分析のいっそう根源的な反復の課題
 第4章 時間性と日常性
  第67節 現存在の実存論的構成の基綱と、その構成の時間的解釈の素描
  第68節 開示態一般の時間性
   (a)了解の時間性
   (b)心境の時間性
   (c)頽落の時間性
    (d)話の時間性
  第69節 世界=内=存在の時間性と、世界の超越の問題
   (a)配視的配慮の時間性
   (b)配視的配慮から内世界的客体の理論的発見への変容の時間的意味
   (c)世界の超越の時間的問題
  第70節 現存在的空間性の時間性
  第71節 現存在の日常性の時間的意味
 第5章 時間性と歴史性
  第72節 歴史の問題の実存論的=存在論的提示
  第73節 歴史の通俗的理解と現存在の経歴
  第74節 歴史性の根本的構成
  第75節 現存在の歴史性と世界=歴史
  第76節 現存在の歴史性にもとづく、歴史学の実存論的根源
  第77節 歴史性の問題についての上述の論述と、ウィルヘルム・ディルタイの諸研究およびヨルク伯爵の思想との連関
 第6章 時間性と、通俗的時間概念の根源としての内時性
  第78節 上述した現存在の時間的分析の不備
  第79節 現存在の時間性と時間の配慮
  第80節 配慮される時間と内時性
  第81節 内時性と、通俗的時間概念の成立
  第82節 時間性、現存在および世界時間の実存論的=存在論的連関と、時間と精神の関係についてのヘーゲルの見解との対照
   (a)ヘーゲルの時間概念
   (b)時間と精神の連関についてのヘーゲルの解釈
  第83節 現存在の実存論的=時間的分析論と、存在全般の意味への基礎存在論的な問い

訳者の注記
訳者後記『存在と時間』について

SEIN UND ZEIT VON MARTIN HEIDEGGER Elfte, unveränderte Auflage 1967 MAX NIEMEYER VERLAG TÜBINGEN Zuerst erschienen als Sonderdruck aus »Jahrbuch für Philosophie und phänomenologische Forschung« Band VIII herausgegeben von Edmund Husserl © Max Niemeyer Verlag Tübingen 1967 Alle Rechte vorbehalten – Printed in Germany Druck: Gutmann & Co., Heilbronn Einband von Heinr. Koch, Tübingen Digitalisiert in Deutschland 2002 vom Schwarzkommando EDMUND HUSSERL in Verehrung und Freundschaft zugeeignet Todtnauberg i. Bad. Schwarzwald zum 8. April 1926 [page left blank] Vorbemerkung Die Abhandlung »Sein und Zeit« erschien zuerst Frühjahr 1927 in dem von E. Husserl herausgegebenen Jahrbuch für Phänome- nologie und phänomenologische Forschung Bd. VIII und gleich- zeitig als Sonderdruck. Der vorliegende, als neunte Auflage erscheinende Neudruck ist im Text unverändert, jedoch hinsichtlich der Zitate und der Interpunktion neu durchgesehen. Die Seitenzahlen des Neu- druckes stimmen bis auf geringe Abweichungen mit denen der früheren Auflagen überein. Die in den bisherigen Auflagen angebrachte Kennzeichnung »Erste Hälfte« ist gestrichen. Die zweite Hälfte läßt sich nach einem Vierteljahrhundert nicht mehr anschließen, ohne daß die erste neu dargestellt würde. Deren Weg bleibt indessen auch heute noch ein notwendiger, wenn die Frage nach dem Sein unser Dasein bewegen soll. Zur Erläuterung dieser Frage sei auf die im gleichen Verlag er- schienene »Einführung in die Metaphysik« verwiesen. Sie bringt den Text einer im Sommersemester 1935 gehaltenen Vorlesung. [page left blank] VII Inhalt Einleitung Die Exposition der Frage nach dem Sinn von Sein Erstes Kapitel Notwendigkeit, Struktur und Vorrang der Seinsfrage

§ 1. Die Notwendigkeit einer ausdrücklichen Wiederholung der Frage nach dem Sein ... 2
§ 2. Die formale Struktur der Frage nach dem Sein ... 5
§ 3. Der ontologische Vorrang der Seinsfrage ... 8
§ 4. Der ontische Vorrang der Seinsfrage ... 11 Zweites Kapitel Die Doppelaufgabe in der Ausarbeitung der Seinsfrage Die Methode der Untersuchung und ihr Aufriß
§ 5. Die ontologische Analytik des Daseins als Freilegung des Horizontes für eine Interpretation des Sinnes von Sein überhaupt ... 15
§ 6. Die Aufgabe einer Destruktion der Geschichte der Ontologie ... 19
§ 7. Die phänomenologische Methode der Untersuchung ... 27 A. Der Begriff des Phänomens ... 28 B. Der Begriff des Logos ... 32 C. Der Vorbegriff der Phänomenologie ... 34
§ 8. Der Aufriß der Abhandlung ... 39
  Erster Teil Die Interpretation des Daseins auf die Zeitlichkeit und die Explikation der Zeit als des transzendentalen Horizontes der Frage nach dem Sein Erster Abschnitt Die vorbereitende Fundamentalanalyse des Daseins Erstes Kapitel Die Exposition der Aufgabe einer vorbereitenden Analyse des Daseins
§ 9. Das Thema der Analytik des Daseins ... 41
§ 10. Die Abgrenzung der Daseinsanalytik gegen Anthropologie, Psy- chologie und Biologie ... 45
§ 11. Die existenziale Analytik und die Interpretation des primitiven Daseins. Die Schwierigkeiten der Gewinnung eines »natürlichen Weltbegriffes« ... 50 VIII Zweites Kapitel Das In-der-Welt-sein überhaupt als Grundverfassung des Daseins
§ 12. Die Verzeichnung des In-der-Welt-seins aus der Orientierung am In-Sein als solchem ... 52
§ 13. Die Exemplifizierung des In-Seins an einem fundierten Modus. Das Welterkennen ... 59 Drittes Kapitel Die Weltlichkeit der Welt
§ 14. Die Idee der Weltlichkeit der Welt überhaupt ... 63
 A. Die Analyse der Umweltlichkeit und Weltlichkeit überhaupt
§ 15. Das Sein des in der Umwelt begegnenden Seienden ... 66 § 16. Die am innerweltlich Seienden sich meldende Weltmäßigkeit der Umwelt ... 72
§ 17. Verweisung und Zeichen ... 76
§ 18. Bewandtnis und Bedeutsamkeit; die Weltlichkeit der Welt ... 83
 B. Die Abhebung der Analyse der Weltlichkeit gegen die Interpretation der Welt bei Descartes
§ 19. Die Bestimmung der »Welt« als res extensa ... 89 § 20. Die Fundamente der ontologischen Bestimmung der »Welt« ... 92
§ 21. Die hermeneutische Diskussion der cartesischen Ontologie der »Welt« ... 95
 C. Das Umhafte der Umwelt und die »Räumlichkeit« des Daseins
§ 22. Die Räumlichkeit des innerweltlich Zuhandenen ... 102 § 23. Die Räumlichkeit des In-der-Welt-seins ... 104
§ 24. Die Räumlichkeit des Daseins und der Raum ... 110 Viertes Kapitel Das In-der-Welt-sein als Mit- und Selbstsein. Das »Man«
§ 25. Der Ansatz der existenzialen Frage nach dem Wer des Daseins ......... 114
§ 26. Das Mitdasein der Anderen und das alltägliche Mitsein ... 117
§ 27. Das alltägliche Selbstsein und das Man ... 126 Fünftes Kapitel Das In-Sein als solches
§ 28. Die Aufgabe einer thematischen Analyse des In-Seins ... 130
 A. Die existenziale Konstitution des Da
§ 29. Das Da-sein als Befindlichkeit ... 134
§ 30. Die Furcht als ein Modus der Befindlichkeit ... 140 § 31. Das Da-sein als Verstehen ... 142
§ 32. Verstehen und Auslegung ... 148
§ 33. Die Aussage als abkünftiger Modus der Auslegung ... 154
§ 34. Da-sein und Rede. Die Sprache ... 160 IX B. Das alltägliche Sein des Da und das Verfallen des Daseins § 35. Das Gerede ... 167 § 36. Die Neugier ... 170
§ 37. Die Zweideutigkeit ... 173
§ 38. Das Verfallen und die Geworfenheit ... 175 Sechstes Kapitel Die Sorge als Sein des Daseins
§ 39. Die Frage nach der ursprünglichen Ganzheit des Strukturganzen des Daseins ... 180
§ 40. Die Grundbefindlichkeit der Angst als eine ausgezeichnete Er- schlossenheit des Daseins ... 184
§ 41. Das Sein des Daseins als Sorge ... 191 § 42. Die Bewährung der existenzialen Interpretation des Daseins als Sorge aus der vorontologischen Selbstauslegung des Daseins ... 196
§ 43. Dasein, Weltlichkeit und Realität ... 200 a) Realität als Problem des Seins und der Beweisbarkeit der »Außenwelt« ... 202 b) Realität als ontologisches Problem ... 209 c) Realität und Sorge ... 211 § 44. Dasein, Erschlossenheit und Wahrheit ... 212 a) Der traditionelle Wahrheitsbegriff und seine ontologischen Fundamente ... 214 b) Das ursprüngliche Phänomen der Wahrheit und die Abkünf- tigkeit des traditionellen Wahrheitsbegriffes ... 219 c) Die Seinsart der Wahrheit und die Wahrheitsvoraussetzung ....... 226 Zweiter Abschnitt Dasein und Zeitlichkeit
§ 45. Das Ergebnis der vorbereitenden Fundamentalanalyse des Daseins und die Aufgabe einer ursprünglichen existenzialen Interpretation dieses Seienden ... 231 Erstes Kapitel Das mögliche Ganzsein des Daseins und das Sein zum Tode
§ 46. Die scheinbare Unmöglichkeit einer ontologischen Erfassung und Bestimmung des daseinsmäßigen Ganzseins ... 235 § 47. Die Erfahrbarkeit des Todes der Anderen und die Erfassungs- möglichkeit eines ganzen Daseins ... 237
§ 48. Ausstand, Ende und Ganzheit ... 241 § 49. Die Abgrenzung der existenzialen Analyse des Todes gegenüber möglichen anderen Interpretationen des Phänomens ... 246
§ 50. Die Vorzeichnung der existenzialontologischen Struktur des Todes ....... 249
§ 51. Das Sein zum Tode und die Alltäglichkeit des Daseins ... 252 § 52. Das alltägliche Sein zum Ende und der volle existenziale Begriff des Todes ... 255 § 53. Existenzialer Entwurf eines eigentlichen Seins zum Tode ... 260 X Zweites Kapitel Die daseinsmäßige Bezeugung eines eigentlichen Seinkönnens und die Entschlossenheit § 54. Das Problem der Bezeugung einer eigentlichen existenziellen Mög- lichkeit ... 267
§ 55. Die existenzial-ontologischen Fundamente des Gewissens ... 270
§ 56. Der Rufcharakter des Gewissens ... 272
§ 57. Das Gewissen als Ruf der Sorge ... 274
§ 58. Anrufverstehen und Schuld ... 280
§ 59. Die existenziale Interpretation des Gewissens und die vulgäre Gewissensauslegung ... 289
§ 60. Die existenziale Struktur des im Gewissen bezeugten eigentlichen Seinkönnens ... 295
 Drittes Kapitel Das eigentliche Ganzseinkönnen des Daseins und die Zeitlichkeit als der ontologische Sinn der Sorge
§ 61. Vorzeichnung des methodischen Schrittes von der Umgrenzung des eigentlichen daseinsmäßigen Ganzseins zur phänomenalen Frei- legung der Zeitlichkeit ... 301
§ 62. Das existenziell eigentliche Ganzseinkönnen des Daseins als vor- laufende Entschlossenheit ... 305
§ 63. Die für eine Interpretation des Seins-sinnes der Sorge gewonnene hermeneutische Situation und der methodische Charakter der exi- stenzialen Analytik überhaupt ... 310
§ 64. Sorge und Selbstheit ... 316
§ 65. Die Zeitlichkeit als der ontologische Sinn der Sorge ... 323
§ 66. Die Zeitlichkeit des Daseins und die aus ihr entspringenden Auf- gaben einer ursprünglicheren Wiederholung der existenzialen Analyse ... 331
  Viertes Kapitel Zeitlichkeit und Alltäglichkeit
§ 67. Der Grundbestand der existenzialen Verfassung des Daseins und die Vorzeichnung ihrer zeitlichen Interpretation ... 334
§ 68. Die Zeitlichkeit der Erschlossenheit überhaupt ... 335 a) Die Zeitlichkeit des Verstehens ... 336 b) Die Zeitlichkeit der Befindlichkeit ... 339
  c) Die Zeitlichkeit des Verfallens ... 346
 d) Die Zeitlichkeit der Rede ... 349
§ 69. Die Zeitlichkeit des In-der-Welt-seins und das Problem der Trans- zendenz der Welt ... 350
 a) Die Zeitlichkeit des umsichtigen Besorgens ... 352
 b) Der zeitliche Sinn der Modifikation des umsichtigen Besorgens zum theoretischen Entdecken des innerweltlich Vorhandenen ....... 356
 c) Das zeitliche Problem der Transzendenz der Welt ... 364
§ 70. Die Zeitlichkeit der daseinsmäßigen Räumlichkeit ... 367
§ 71. Der zeitliche Sinn der Alltäglichkeit des Daseins ... 370
  XI Fünftes Kapitel Zeitlichkeit und Geschichtlichkeit
§ 72. Die existenzial-ontologische Exposition des Problems der Geschichte 372
§ 73. Das vulgäre Verständnis der Geschichte und das Geschehen des Daseins ... 378
§ 74. Die Grundverfassung der Geschichtlichkeit ... 382 § 75. Die Geschichtlichkeit des Daseins und die Welt-Geschichte ... 387
§ 76. Der existenziale Ursprung der Historie aus der Geschichtlichkeit des Daseins ... 392
§ 77. Der Zusammenhang der vorstehenden Exposition des Problems der Geschichtlichkeit mit den Forschungen W. Diltheys und den Ideen des Grafen Yorck ... 397
  Sechstes Kapitel Zeitlichkeit und Innerzeitigkeit als Ursprung des vulgären Zeitbegriffes
§ 78. Die Unvollständigkeit der vorstehenden zeitlichen Analyse des Daseins ... 404
§ 79. Die Zeitlichkeit des Daseins und das Besorgen von Zeit ... 406
§ 80. Die besorgte Zeit und die Innerzeitigkeit ... 411
§ 81. Die Innerzeitigkeit und die Genesis des vulgären Zeitbegriffes ......... 420
§ 82. Die Abhebung des existenzial-ontologischen Zusammenhangs von Zeitlichkeit, Dasein und Weltzeit gegen Hegels Auffassung der Beziehung zwischen Zeit und Geist ...428
 a) Hegels Begriff der Zeit ... 428
 b) Hegels Interpretation des Zusammenhangs zwischen Zeit und Geist ... 433
§ 83. Die existenzial-zeitliche Analytik des Daseins und die fundamental- ontologische Frage nach dem Sinn von Sein überhaupt ... 436

http://www.docin.com/p-3834122.html


解説図

               現存在
                |
             世界ー内ー存在
      __________|___________
     |          |           |
     世界         自己         内=存在_____不安
     |          |           |       /|\
     世界性       / \          |      / | \
    / \      人間   \        /|\   (世界 自己 内=存在)
道具全体性 環境世界   非本来的 本来的自己   / | \
   |   |                 /  |  \
  道具   道具    開示性______ 情態性  理解  語り
   |   |      |         |   頽落  |
差しおく  近づける    |         |   |   |
適所_|   |__方域  |        曖昧性  好奇心 空談
全体性|   場      |         |   |   |
 適所性          |         |   良心  | 
              |         |   |   |
             決意性______ 不安   投企  沈黙
              |         |   |   |
              |         |   死   |
              |         |   |   |
  ___________先駆的決意性___ 不安___投企__沈黙
 |              |        \  |  /  
 |   |          |         \ | /  
 |   |          |          \|/  
 |   世界         自己         内=存在
 |   |__________|___________|
 |              |  
 |           気遣い、関心
 |    __________|___________
 |   |          |           |
 |  既在性      自分に先んじて存在     現在化
 | (事実性)      (実存性)        (頽落)    
 |___|__________|___________|         
     |          |           |
     過去         将来          現在


あるいは、
      不安(世界 自己 内=存在)
      |
      |         頽
      |     _理解_落_好奇心_良心_投企_死_投企_
   __内=存在__/_語り___空談_____沈黙___沈黙_\_内=存在_    現在化___現在
  |        \_情態性__曖昧性____不安___不安_/      |  (頽落)   |
  世           |           |   |         |    |    |
現 界     本来的   |           |   |         |    |    |
  |    /自己    |           |   |         |   自分に先ん |
存_内__自己       |           |   |   _自己___気遣い_じて存在__将来
  |    \人間    |           |   先駆的       関心 (実存性)  |
在 存     非本来的 開示性_________決意性__決意性       |    |    |
  在                            |        |    |    |
  |                            |        |    |    |
  |     道具全体性_道具__差しおく___適所性   |        |    |    |
  |    /           |_適所全体性_|   |        |    |    |
  |__世界                        |   世界___|   既在性___過去
       \環境世界__道具__近づける_____場   |           (事実性) 
                   |__方域___|   |_________________↑


              現 存 在
   __________世界ー内ー存在_________________
  |             |                    |
 世 界  _________内=存在                 自 己
  |  |            \_不安(世界 内=存在 自己)   |
  |  |      頽                        |
  |  |  _理解_落_好奇心_良心_投企_死_投企_        |
  |  |_/_語り___空談_____沈黙___沈黙_\_内=存在  |
 世界性   \_情態性__曖昧性____不安___不安_/   ・   |
  |_       ・         ・    ・      ・   |  
  | |      ・    _____________________|
環境世界|   _______|_______   ・      ・   
  | |  |人間 ・         ・ |  ・      ・     
 道具 | 非本来的 ・         ・本来的 ・ ・ ・ ・気 遣 い  
近づける|  |   ・         ・ 自己 ・      関 心      
  | |  |_開示性_________決意性_先駆的決意性  |    
 /| |                     |      | 
方域| 道具全体性__道具__差しおく___適所性・|・ ・ ・ |
 \|             \_適所_/    |      |     
  場               全体性     |      |
    過去_________現在_________将来     |
    既在性________現在化__自分に先んじて存在____|       
   (事実性)      (頽落性)      (実存性)
   忘却・反復                   予期



http://de.wikibooks.org/wiki/Martin_Heidegger/_Sein_und_Zeit






追記:


マルテイン・ハイデガー 1889-1976


人生論=ヒューマニズムと考えれば、ハイデガー自身が、
存在論との位相関係を明確に語っている(『「ヒューマニズム」について』)
ハイデガー自身はもう少し普遍性と言うか歴史性(系譜学的なそれ)に興味が
あるということだろう。
(実存と本質の順番ではなく)構造に興味があると言い換えてもいい
経験主義が必ずしも悪いわけではないが、例えば経験論からは
こうした(現存在を説明した)図は生まれない。





(ツォリコーンゼミナールより)


北川東子『ハイデガー―存在の謎について考える』にもこの図は紹介されている
AAにするなら、

区区
区区区

あるいは、


 人   人
生   生
 論   論

 人   人   人
生   生   生
 論   論   論

といったところだろう。
複数の人生が考慮されている点が一般的な人生論と違う(ハイデガーはDaseinsを複数形で書くことが基本となっている。少なくとも目次では複数形がほとんど。本文中では単数形と半々)。
それぞれの円も開いているが、図の右上が開いている所がポイントだ。
凡庸な哲学者なら右上も埋めてしまうだろう。現象学の優位性がここにある。


付録:

ヴィトゲンシュタインがおこなったカント『思惟において方向を定めるとは、どういうことか』
(1786)への批判はハイデガー『存在と時間』23節にもある。
ただしハイデガーのそれは分析的なものではなく、世界内存在という主観的な構造をカントが
見ていないというものだ。ハイデガーには以下のような本質的なカント批判はできなかった。


以下は『論理哲学論考』より


六・三六一  右手と左手を重ね合わせることができない、というカントの問題は、平面の場
合に既に存立しており、それどころか次のような一次元の空間においても存立しているのである。


…………〇━━━━━━ ×…………×━━━━━━ ○…………
          a       b

  ここで二つの合同な図形α、bを、この空間の外へと動かすことなくしては、重ね合わせる
ことはできない。
 右手と左手とは実際に完全に合同である。そして両者が重ね合わされないことは、このこと
とは全く関係がない。
   右手の手袋を仮に四次元空間で回転できるとすれば、それを左手にはめることも可能で
あろう。

『論理哲学論考』(邦訳全集第1巻p.114より)

追記:
『形而上学の根本諸概念』退屈論との対応関係

       現 存 在 
   ___世界=内=存在____
  |      |       |
  世界 ___内=存在    自己
  | |    頽  \_不安 |  
  | | 了解_落_企投_  内|   
  | |/視___好奇心 \・存・・関心
  |  |語り___沈黙_| 在| 気遣い
  |  情状性___不安_/ ・| |
 _|_ (気分) 良心  死 ・| |
|   |・     ______| |
|   |・  __|__C・ ・  |
| A |・非本来的/本来的・・自  |
|   |・ |   ・  ・ 己  |
|世界性|開示性_決意性_先駆的・  |
環境世界|        決意性・  |
|   道具全体性_適所性・・・世  |
場             ・ 界  | 
        配慮/瞬視 ・   日常性
  既在性___現成化___到来_(脱自態)
  過去____現在____未来  時間性 
       B 今        内部性 
                  歴史性
               存在、存在論

A退屈の第一形式(世界性)二つの特徴もしくは構造的契機 Strukturmomente
              空虚放置(空無への放置 Leergelassenheit)/
              釣られ引き止められ(宙づりのままに保持されてある Hingehaltenheit)
B退屈の第二形式(時間性)
C退屈の第三形式(内=存在、自己)
 『存在と時間』第65節(気遣いと時間性)参照

補足:
退屈=根本気分のひとつ
(気分は情状性、心境の様態)

無関心//退屈/倦怠/居心地の悪さ/不気味/不安/恐怖//関心

あるいは、

無関心//             //関心
     居心地の悪さ/
     倦怠/   /不安 /恐怖  
     退屈/   /不気味/

または、

無関心//         //関心
     居心地の悪さ/
     倦怠/不安 /恐怖  
     退屈/不気味/

というレイヤーが考えられる。
アガンベン(『開かれ』)のように間にある倦怠を強調することもできるし、無関心という関心との対極にも位置づけられ得る。
不安(第40節)に近いのは居心地の悪さ(das Unzuhause、第40節。ちなみに不安の情状性=不気味、第40節)かも知れない。



               現 存 在 1:1
   ___________世界=内=存在____________
  |1:3        1:2|            1:4|
  世界 __________内存在1:5〜2:2       自己 
  | |             \_不安 世界 内=存在   |
  | |       頽      良 1:6         | 1:6
  | |被投性_了解_落_好奇心__心_企投_死_企投   内 | 気遣い
  | |__/ 視____好奇心  2:2  2:1 \__存・|・関 心
  |   |__語り___空談_____沈黙___沈黙_| 在 | cura
 世界性   \_情状性__曖昧性____不安___不安/  ・ | Sorge
 _|_    気分 ・1:5  負い目・  期待・     ・ | |
|   |      ・    _________________| |
環境世界|   _______|______   ・     ・   |
|1:3|  |人間 ・ 共同現存在  ・ |  ・     自   |
道具  | 非本来的 ・ /共同存在  ・本来的 ・ ・ ・ 己   |
|   |  | 顧慮・  1:4   ・ 自己 ・     ・   |
遠ざける|  |_開示性_______決意性__先駆的決意性 ・   |
|\  |             道具的存在性 ・     世   |
|方域 道具全体性_道具_得させる____適所性・・・ ・ ・界   |
|/     1:3      \_適所_/   ・         |
場 非本来/本来          全体性    ・         |
   (事実性)      (頽落性)  1:1(実存性)  存在、存在論
  事物的存在性 配慮 配視 瞬視        ・    2:4 日常性
    既在性________現成化_______到来_  脱自態 時間性
    過去_________現在________未来_|_____2:3 
   忘却/反復________今________予期_| 通俗的 内部性
                              2:5 歴史性
                            開示と解釈(歴史学)
                              |    72
   好古的歴史学___________記念碑的歴史学_批判的歴史学




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